子どもが夢中になる本の見つけ方・薦め方 【前編】

 

 

もうすぐ冬休み。お家にいる時間が増えるので、これを機に子どもに読書をさせたいと思っているママもいるのではないでしょうか。でも、夢中になって読める本を見つけるのはなかなか難しいもの。そこで今回は、子どもが夢中になる本の見つけ方・薦め方について、元小学校の教員であり、大学の客員准教授として活躍されている塩谷京子先生に教えていただきました。

 

 

●まずは「本を読むことって面白い!」と子どもに実感させよう

 

幼稚園や保育園の頃は、親が絵本を選んで子どもに与えるということがほとんどだと思います。小学校に入ると、図書の授業があったりして、学校の図書館で自分で本を借りてくるようになりますが、なかには借りてきて一度も読まずに返しているケースもあるようです。どうしたら、子どもが夢中になって読めるような本が見つかるのでしょうか。

 

「小1くらいになると、自分で読みたい本を探すことも楽しみのひとつです。でも、いざ本屋さんや図書館に行っても種類が多すぎて、何から手に取ったらいいのか分からない子も多いものです。そこで親のサポートとなるわけですが、ただやみくもに『この本、評判がいいから読んでみたら』と薦めても、子どもは進んで読もうとはしないかもしれません。まずは『本を読むことって面白い!』と子どもに実感してもらうこと、ここが何より重要です。

 

お母さん自身、昔読んで好きだった絵本や物語のシリーズは、大人になった今でもよく覚えていたりしませんか。子どもの頃に感じた『面白い』という感情は、大きくなっても記憶に残っているものです。本を読むことで、今まで知らなかったことを知ることができる、ワクワクドキドキする。そういった感情をいくつも重ねることで、『本って面白い』という実感が強まっていき、自ら読む本を探そうと思う動機になっていくのです」(塩谷先生)

 

 

●「読書」を単体で捉えず、興味があることに結びつけることが重要

 

では、子どもが「本って面白い」と実感できるような本選びをサポートするには、どうしたらいいでしょうか。塩谷先生いわく、次の3つの視点から考えるといいそうです。

 

1.興味関心があること

2.自分の体験につながること

3.表紙や挿絵が気に入ること

 

「子どもに読書をさせたい、何か本を薦めたいと思ったとき、『読書』をただ『本を読むこと』と単独で捉えてしまうママたちが多いようです。そうではなくて、子どもが興味を持っていることや体験したことと、読書を結びつけて考えてみましょう。

 

たとえば、宇宙に興味がある子には宇宙や星の図鑑、家でペットを飼っている子にはその動物が登場人物の物語など、興味関心や体験と直結しているものがいいですね。見たことがあるドラマやアニメ、映画の原作だって、体験に関わるひとつです。

 

また、水族館に行ってとても楽しかった、だからパンフレットをもらってきて、家で読んでいる。これだって立派な読書です。本は本だけ、と切り離してしまうと、子どもにとっては何も面白くないですし、読書がいつまでたってもどこか遠い存在になってしまいます。読書と興味関心のあることを繋げてあげることが何より大切です」(同)

 

それから、この年齢の子どもにとって、挿絵も本を選ぶ重要なポイントなのだとか。

 

「子どもたちは、イラストなど目から入ってくる情報にも敏感です。だからこそ、本屋さんや図書館に行って実際に本を手に取り、ページをめくることも重要になります。このとき、『ママはこの絵本が好き』『僕は、電車が出てくるからこの本がいい』というように、親子で気になった本を教え合うのもおすすめです。子どもにとってママは大好きな存在であり、興味がある対象。大好きな人が興味を持った本であれば、自分も気になるはずですよ」(同)

 

こうして、少しずつ本に対する興味を高めていくわけですね。最近は駅前にも移動図書館などがあったりするので、積極的に書店や図書館に子どもと立ち寄る機会を作ってみるといいですね。

 

 

●親子で本につながることを話題にしてみよう

 

また、あえて読書を薦めなくても、普段から親子で本につながる話題を意識して取り入れるのもひとつの方法なのだそう。

 

「おすすめなのは、家のリビングなどに『いま家族が読んでいる本』を並べたコーナーを作ることです。パパ、ママ、きょうだいが今どんな本を読んでいるのかがひと目で分かりますし、お互いに興味を持っていることがよく分かりますよね。自然に話題にものぼります」(同)

 

というわけで、早速わが家でも実行してみました。

 

 

 

 

パソコンの横のわずかなスペースですが、家族の目に止まりやすい場所に、それぞれが読んでいる本を置いてみました。子どもたちは、筆者(ママ)が読んでいる本に興味津々で、よく手にとって眺めています。

 

「本が日常の中にあると、書店などに行ったときに『この本、パパが読んでる本だね』とか『お姉ちゃんが読んでいる本と同じシリーズ本だよ』と、自然に視野が広がっていきます。あくまでもいきなり本を読ませようとするのではなく、1年生の冬休みは特に、興味があることから少しずつ本につなげていって、『本って面白いね!』と感じさせることを目指しましょう」(同)

 

こうして本に対する興味が湧いてくると、次は自分で本を探し出すのだそう。次回は、子どもが本に興味を持ち始めたときのサインと最適な本の薦め方について、引き続き塩谷先生に伺います。

 

(取材・執筆:水谷映美)

 

 


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2018年 販売店・メーカー別 学習机最新事情【コイズミ編】

(写真提供:コイズミ)

 

さまざまな種類がある学習机ですが、各販売店やメーカーごとにどんな特徴や違いがあるのでしょうか? 主要な学習机の販売店・メーカーに直撃取材をして、教えてもらいました。第2回は、学習机を長く作り続け、その品質に定評のある「コイズミ」です。

 

 

●コイズミ学習机のポイント

 

・素材

ナラやアルダーなどの天然木をはじめ、オリジナル素材「エコウッディ®」や、傷に強いメラミンなど。エコウッディ®は、天然木と遜色のない素材感を再現しながら地球環境へも配慮したオリジナル素材。

 

・販売時期

年間を通して販売しているが、毎年9~10月頃から新型の店頭展示が始まり、人気商品は完売の場合も。関東では連休や週末に家具販売店の催事が多く開催される。新型カタログの発刊時期は例年9月(※ 2019年に限っては、消費税増税を控えているため、店頭展示を7月に前倒し、カタログ発刊も前倒しの予定)

 

・特徴

☆デスク、棚、ワゴンなどがセットになっていて、置き場所や収納量に合わせて組み替えができる「ステップアップデスク」を始め、リビング学習向けの「スタディアップデスク」や、デスクベッドタイプなど、多種多様なシリーズを展開

☆独自の製品規格『KIS規格(Koizumi Industrial Standard)』を制定して、強度試験や耐久試験を行い品質を保持

 

 

●コイズミの人気商品紹介

 

【ママ・パパからの人気No.1】

BEENO(ビーノ)

(写真提供:コイズミ)

 

流行に左右されない天然木のシンプルなデザインが、洋室・和室を問わずどんな部屋にも馴染みやすい。しっかりとしたつくりも人気。単品販売なので自由な組み合わせが可能。

 

・幅×奥行×高さ:105×60×73cm(デスクのみ。他サイズ有)

・通常販売価格:デスク:46,100円、サイドチェスト:42,100円、エクステンション本立て:20,800円、ライト:19,500円(すべて税抜)

 

【子どもからの人気No.1】

CDファースト ネイビーブルー

 

 

CDコンパクト パープル

(写真提供:コイズミ)

 

楽しくコーディネートできるカラーデスクのシリーズ。男の子はネイビーブルー、女の子はパープルが一番人気。高学年以降も飽きずに使えるよう、カラー板部分を変えられる取り替え用前板セットも別売りで販売。CDファースト、CDコンパクトともに、デスク、シェルフ、ワゴン、ライトのセット。

 

・幅×奥行×高さ:95×53.5(拡張天板使用時61.5)×76cm(デスクのみ)

・通常販売価格:CDファースト:109,500円、CDコンパクト:97,500円(ともに税抜)

 

【今年のおすすめ学習机No.1】

Rutra.(ルトラ)シリーズ

(写真提供:コイズミ)

 

レトロモダン&シンプルなツートーンカラーのデザインで、昨年登場してすぐに人気を集めたシリーズ。耐久性が求められる天板と前板部分に高圧メラミンを使用しており、傷がつきにくく丈夫。今期は、きょうだいでの使用などに便利な、デスクとデスクの間仕切りに使える「チェストシェルフ」が仲間入り。

 

・幅×奥行×高さ:90×55×73cm(写真左タイプ・デスクのみ。他サイズ有)

・通常販売価格:デスク30,300円(税抜)

 

 

●デスク単体だけでなく、マルチラックやベッドデスクも充実

 

1960年代後半から学習机のデザインと販売を始め、長く支持を集めているコイズミ。学習机の仕様にはコイズミが生み出したスタンダードも多く、業界の草分け的存在です。

 

「今では当たり前になっている机と棚、ワゴンなどの位置を環境に合わせて変えられる組み替えデスクは、2006年にコイズミが発表した『ステップアップデスク』が始まりです。最近ではシンプルでコンパクトなデスクが好まれる一方、前述の組み替えタイプやカラフルなカラーデスクも根強い人気があるため、さまざまなニーズに応えられるように多種多様なシリーズを展開しています。

 

たとえば、ランドセルや教科書、鍵盤ハーモニカなどの持ち物を収納するのに便利な『マルチラック』は、選んだデスクに合うような素材とカラーを取り揃えているので、お部屋に置いたときに統一感が出ます。また、子ども部屋に最適なベッドデスクのセットは、シングルベッド、デスク、シェルフなどに分解することができるため、将来的にハイベッドは不要という場合でも、安心して長く使えます」(コイズミファニテック株式会社 広報 小東さん)

 

デザイン性やシリーズの多さはもちろん、実用性も兼ね備えているのが特徴的。

 

「学習デスクはランドセルとは異なり、小学校を卒業しても永く使い続ける方が多いと思います。コイズミでは、子どものためはもちろん、大人も使えるデザインや、リビングに置いても違和感のない素材やデザインを意識して開発しています。

 

初めて買った机を永く使って頂けるよう、JIS規格に基づき、さらに細かな独自の製品規格を制定して、強度試験、耐久試験、寒熱試験などを実施しています。また、フルオープンレールの引き出しや、目の健康も考えたライトなど、細部にまでこだわっています」(同)

 

さまざまな試験をクリアした丈夫さと、使いやすさや健康にも配慮した機能が満載。コイズミの学習机が長く愛される秘密がわかりました。

 

(取材・執筆:野々山幸)

 

 


特集「2019年度入学向け 販売店・メーカー別、学習机の最新事情」

 

 

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子どもにゲーム機を与えるなら、ルール作りと利用制限を

 

 

クリスマスやお年玉などのタイミングで、子どもにゲーム機の購入を検討しているご家庭もあると思います。前編では、インターネット接続のできるゲーム機は、子どもにとってどんなリスクを生むのかについてご紹介しました。後編では、そうしたリスクをどうやって防げばいいのか、引き続き、常葉大学教育学部初等教育課程で講師を務める佐藤和紀先生にお話をお聞きしました。

 

 

●ゲームを購入する前にルール作りを

 

前編では、インターネット接続ができるゲーム機を持たせることには、生活習慣の乱れやコミュニケーション依存、性犯罪などのリスクをともなうと教えていただきました。こうしたリスクを防ぐために、保護者ができることとは何でしょうか。

 

「まず、ゲーム機を使う際のルール作りを行うことです。できるだけ購入前に、『ゲーム機を買うなら気を付けなければいけないことがあるよね。5つ考えてきたら買うことを考えるね』と子ども自身に考えさせるような提案をしましょう。子どもが思いつかなそうな場合、『ゲーム機を持っている子に聞いておいで』とヒントをあげてもいいでしょう。

 

それをもとに、保護者と子どもとで話し合ってください。保護者が一方的に押し付けるのではなく、子どもと一緒にルールを決めるのがポイント。子どもに考えさせることで、ゲームを使う際の責任感が養われるんです」(佐藤先生)

 

低学年の児童なら、決めておきたい項目は下記の通り。

 

(1)時間に関するルール

例.「18時以降にやる場合、宿題、夕食、入浴が終わってから」「20時まで」など

★ポイント★

時間の長さだけでなく、使用する“時間帯”についても決める

 

(2)使う場所に関するルール

例.「充電器はリビングに置き、使っていないときは充電すること」など

★ポイント★

・充電器をどこに置くか(できれば子ども部屋は避ける)

・充電器を外出時に持ち運ぶことを許可するか

・自分の部屋への持ち込みを許可するか

 

(3)その他(ルールを破ったときの対応など)

例.「1回目は『イエローカード』で警告する」「2回目以降は、1週間取り上げる」「2回目以降は、ゲーム機の使用とお小遣いを1カ月分なし」など

 

ルールは、最初は厳しめにしておき、必要に応じて話し合いながら緩めていくのがよいそう。また、中学年や高学年に上がったら、改めて「料金についてのルール」(ゲーム内課金やゲームソフトのダウンロード購入を許可するか、プリペイドカードやクレジットカードの利用を許可するかなど)についても明確にしておくといいといいます。

 

 

●低学年なら「ペアレンタルコントロール」は必須!

 

前編では、ゲーム機を通じたネット利用には、コミュニケーション依存や性犯罪のリスクもあると教えてもらいました。これらを防ぐにはどうしたら良いのでしょうか。

 

「低学年の場合、ネットの利用についてはゲーム機内の機能を使って利用制限をかけておくことが必要です。現代のゲーム機には『ペアレンタルコントロール』という機能があり、ネット接続を可能にするかどうか、外でWi-Fiにつなげるかどうか、他ユーザーとの交流を可能にするか、動画配信サイトを見られるようにするかなどの設定ができます」(同)

 

では、実際にどんな制限がかけられるのか、機種別に見てみましょう。

 

○Nintendo 3DSシリーズ

・本体メニューの「設定」の「保護者による使用制限」から、ゲームソフトの年齢制限、インターネットブラウザの使用制限、ニンテンドーeショップ等での商品やサービスの購入の制限、カメラの使用、他のユーザーとのインターネット通信の制限などを設定できる。

https://www.nintendo.co.jp/support/parental_control/3ds/index.html

https://www.nintendo.co.jp/parents/3ds-wiiu/index.html

 

○Nintendo Switch

・無料のスマートフォンアプリ「Nintendo みまもり Switch」を保護者がダウンロードしてゲーム機本体と紐づけるか、本体の「設定」の「みまもり設定」から設定。1日のプレイ時間を制限したり、日々のプレイ時間を確認したりできる。ゲームソフトの年齢制限、他のユーザーとのコミュニケーションの制限なども。アプリを使う際は、保護者のニンテンドーアカウントが必要。

・クレジットカードの使用、ニンテンドーeショップ等での商品やサービスの購入は、子どものニンテンドーアカウントを作らなければ、そもそもできない。

https://www.nintendo.co.jp/hardware/switch/parentalcontrols/

https://www.nintendo.co.jp/parents/switch/communication/index.html

https://www.nintendo.co.jp/parents/switch/download/index.html

 

○Wii U

・本体メニューの「保護者による使用制限」から、ゲームソフトの年齢制限、インターネットブラウザの使用制限、ニンテンドーeショップ等での商品やサービスの購入の制限、動画視聴ソフトなどゲーム以外のソフトの使用、他のユーザーとのインターネット通信の制限などを設定できる。

https://www.nintendo.co.jp/support/parental_control/wiiu/index.html

https://www.nintendo.co.jp/parents/3ds-wiiu/index.html

 

○Play Station4

・初めに保護者のアカウントを作成し、子どもをそのファミリーメンバーに登録。そのうえで、本体、またはウェブ上からペアレンタルコントロールを設定する。ほかのプレイヤーとのコミュニケーション、利用限度額、ネットブラウザの使用、ゲームの年齢設定などを制限できる。また、有料でブラウザに有害なウェブサイトを表示させない「Webフィルター」のサービスも。

https://www.jp.playstation.com/safety/parent/setting_ps4.html

https://manuals.playstation.net/document/jp/ps4/basic/about_kids.html

 

佐藤先生によると、これらを設定する際に重要なのは「暗証番号」とのこと。

 

「これらを設定する際は、必ず4桁の暗証番号を設定することになります。子どもの安全を守るため、暗証番号は『配偶者でもわからないものを探す』ぐらいの慎重さで設定してください。子どもにバレたら、利用制限の設定を変更されてしまいますからね。誕生日やスマホの暗証番号と同じなんてもってのほか。子どもは親が思っているより簡単にセキュリティーを突破しますよ」(同)

 

また、保護者が使わなくなった古いゲーム機や古い機種のスマホなどを手渡すのも危険。過去のデバイスは、利用制限が甘かったりセキュリティーが低かったりするため、子どもがネットのリスクにさらされる危険性が高まるというのです。

 

保護者の管理次第で、子どもとゲーム機との付き合い方は変わるもの。子どもを危険から守るためにも、正しい利用を心がけたいものですね。

 

(取材・執筆:有馬ゆえ)

 

 


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ゲーム機でのネット接続、リスクをきちんと把握しよう

 

 

年末年始、クリスマスなどの機会にゲーム機を購入予定のご家庭もあるかもしれません。現代のゲーム機は、保護者世代が子どもだった頃から大きく進化しています。その一番の違いは、インターネットに接続できること。では、子どもたちはゲーム機をどのように活用し、またどのようなリスクにさらされているのでしょうか。常葉大学教育学部初等教育課程で講師を務める佐藤和紀先生に伺いました。

 

 

●今どきのゲーム機はインターネット接続が当たり前

 

今、子どもたちが使っているゲーム機は、どれも保護者世代が子どものときに親しんだものとは異なりますが、これらがどのように変化したのかを教えていただけますか?

 

「一番大きな点は、インターネット接続ができるようになったことでしょう。さらにソフトによっては、ゲーム中にネット経由でほかのユーザーと通信プレイをしたり、アイテムをダウンロードしたりもできます。

 

また、新たにゲームソフトをダウンロード購入したり、ウェブブラウザアプリを使ってパソコンのようにネットサーフィンをしたり、YouTubeやニコニコ動画などの動画共有サイトを楽しんだりすることが可能なゲーム機もあります」(佐藤先生)

 

ネットサーフィンや動画共有サイトへのアクセスまで! 「ゲーム機を持つ」「ゲームで遊ぶ」という行為自体が、ずいぶん変化したのですね。

 

「そうですね。2000年代の終わりごろにポータブルゲーム機がインターネットに接続できるようになってから、子どもたちの行動様式にも変化が表れました。ゲーム機を持って子どもたちがたむろする場所といえば、以前は公園でしたが、今ではコンビニの前などフリーWi-Fiの拾えるスポットになっています。

 

ですから、据え置き機であっても、ポータブルゲーム機であっても、『子どもにゲーム機を使わせる=ネットに触れられるようになる』と認識しておいたほうがいいでしょう」(同)

 

さらに見過ごせないのが、ゲーム機の使いやすさの変化だといいます。

 

「そのうえ、ゲーム機はコントローラーの操作のしやすさが上がっています。中には、手先の不器用な未就学児でも体感的に操作できるものもあります。また、インターネット接続も容易で、スマ-トフォンのように、ゲーム機が自動的に周辺のWi-Fiを拾い出してくれるため、『とりあえず接続する』ことができてしまいます。さらにウェブサイト、ウェブサービスの設計も進化し、より直感的に操作できるようにもなっているなど、子どもでもネットを使いこなせる環境が整っているのです」(同)

 

そこまで簡単にネットに接することができるとなると、もはやスマートフォンを持たせているのと変わらないですね。

 

 

●低学年の子どもにとって一番のリスクは生活習慣の乱れ

 

では、低学年の子どもにゲーム機を持たせることには、どんなリスクが考えられるでしょうか。

 

「低学年の子どもにとって、一番のリスクは生活習慣の乱れです。ゲームは当然楽しいですから、ダラダラ続けてしまう可能性がある。ネットに接続してほかのユーザーとコミュニケーションしたり、ネットサーフィンしたり、新しいソフトを簡単にダウンロードできるようになったりと楽しみが増えれば、依存性は高まります。

 

ゲームをするということは、他のことに割く時間を奪うということ。間違いなく勉強の時間は減るでしょうし、外遊びの頻度や睡眠時間の長さにも影響するかもしれません」(同)

 

確かに、低学年のうちにダラダラとゲームを続ける習慣がついてしまうのは避けたいところですね。ネット接続によるリスクとしては、どんなことが挙げられますか?

 

「ネットにつながるということは、見ず知らずの他人とつながる可能性があるということ。今のゲームはネット接続前提で作られており、ネット経由でユーザー同士がチームを組んだり、対戦したり、またボイスチャットでやりとりできたりするゲームが珍しくありません。

 

さらに、特定のゲームのユーザー同士が交流する掲示板に書き込みをすれば、ネットリテラシーの低い子どもが、知らず知らずのうちに個人情報を流出させてしまうおそれもあります」(同)

 

佐藤先生によれば、ゲームで初めてネットの世界を知った子どもにとって、「リアルでの友人」と「ネット越しの友人」とを分類するのは難しいとのこと。

 

「子どもによっては友人、知人を『一緒にゲームをしている人』と『一緒にゲームをしていない人』とに分類します。つまり、ネット越しに知った他人を、“親しい相手”と勘違いしてしまう可能性があるということなんです」(同)

 

こうした認識は、年齢を重ねるとより大きなリスクにつながるといいます。

 

 

●中学年以降になると、性犯罪に巻きこまれる事件も

 

中学年、高学年になると、よりネットを使いこなせるようになると思います。その場合、別のリスクが出てくることもありますか?

 

「先述の通り、今のゲームはユーザー同士のコミュニケーション要素が多分に盛り込まれています。そのため、年齢を重ねて文字を操れるようになったり、他者の目を気にするようになったりすると、子どもによってはコミュニケーション依存に陥る可能性があります。『ネット上の友人がログインしているからゲームをやめられない』『今ボイスチャットをやめたら嫌われるのでは』といった感情がダラダラとゲームを続けさせるのです」(同)

 

高学年の子どもが性犯罪に巻き込まれる事件も後を絶たないそう。警視庁によれば、10歳の女子がポータブルゲーム機に内蔵されていたゲームで、女子高生になりすました成人男性と仲良くなり、「裸の写真を交換しよう」と言われて裸の写真を送信してしまったという事件が過去にあったといいます。

 

「軽い気持ちでお小遣いを稼ごうとして、SNSや出会い系サイト、動画アプリなどを通して人と出会い、犯罪に発展するケースも少なくありません。警視庁の統計によると、こうした事件の4~5割は会うことになった当日に起きているそう。つまり、誰かと会うことになった時点で時すでに遅し、というわけです」(同)

 

ターゲットになるのは、もちろん女子だけではありません。警視庁は、男子中学生がSNSで知り合った男性から、趣味に関するレアアイテムとの交換を条件に、言われるままに性的いたずらをされていたという事件を報告しています。

 

便利で楽しい反面、子どもに使わせるには危険も多いゲーム機でのネット利用。後編では、保護者がどんな対策をとれば子どもを守ることができるのかについて教えていただきます。

 

(取材・執筆:有馬ゆえ)

 

 


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乗れるとかっこいい一輪車! 乗れるようになるまでのコツは?

 

 

多くの小学校に置かれている一輪車。休み時間や学童の時間などに自由に使えるようになっている学校が多いものの、授業で習うことはあまりなく、よけいに乗れる子は羨望の眼差しを受けるのだとか。そこで今回は、公益社団法人日本一輪車協会理事の菅野耕自さんに一輪車に乗るコツを教えてもらいました。

 

 

●身長110~140cmなら、16インチの一輪車がベスト

 

まずは、一輪車の選び方や、適切なサイズについて教えてください。

 

「一輪車は金属スポーク製のものと樹脂製のものがあります。一般的にはスポークの方が高価で回転が良く、安定感も高い。対して樹脂製のものは比較的安価である反面、メーカーによっては回転の悪いものもあるので、使用の際はより注意が必要です。回転の良さは乗りやすさ、上達の早さに直結するので、せっかくならしっかりとしたものを選んであげたいもの。日本一輪車協会が発行している認定マークの有無を参考にしても良いでしょう。

 

サイズは基本的には身長に合わせ、身長110~140cmの年長~小2あたりのお子さんであれば、16インチが適合サイズとなります。

 

サドルは子どもの足の長さに合わせて調整しましょう。ペダルを上下にした際、下のペダル側になる伸ばした脚がやや膝に余裕を残した状態になるような高さにするのがベストです。サドルがへそ上あたりに位置する程度に調整すれば良いでしょう」(菅野さん)

 

 

サドルがへそ上あたりに来るように調整

 

なお、一つのタイヤで体重を支える一輪車は、自転車よりも高い空気圧が必要とのこと。タイヤは指で押しても凹まないくらいまで、しっかりと空気を入れた状態にしておきましょう。

 

一輪車の練習に適しているのは、凸凹がないフラットな場所。芝生の上、砂利や小石のある場所、柔らかい土の上は練習に不適切だそうです。補助者は両側に1人ずつが理想ですが、手すりかそれに代わるものがあれば、補助者が1人でも十分練習できるとのこと。

 

準備ができたところで、次からは、具体的な練習方法を菅野さんに解説してもらいます。

 

 

●ステップ0:乗り始めのペダルの位置を確認しよう

 

 

 

 

ペダルの動きがそのまま車輪の回転とつながっている一輪車は、自転車とは異なる特性があります。そのため慣れないうちは、ペダルの初期位置にも注意を払いたいところ。

 

はじめに足を乗せる時、左右のペダルは上下に並んだ位置ではなく、利き足(先に乗せたい側の足)のペダルを手前に位置させた前後の並び(地面に対しては水平)に。さらに利き足側のペダルを若干、下がり気味にしておくのが初心者が乗り始めるのにベストな状態です。ペダルは土踏まずで包むようにするか、もしくは親指の付け根を載せるようにしましょう。

 

 

●ステップ1:まずは一輪車を安全に「乗り越えて降りる」練習

 

 

 

 

練習の始めは、横倒しすることなく安全に乗り降りするための動作を身につける「乗り越え」から行いましょう。

 

まず、車輪が後ろに回らないよう、後部に輪止めになる台などをあて、サドルを持ったまま車体後方に立ちます。次にサドルを手前に倒してまたがったら、利き足をペダルに載せて軽く踏み込み、その勢いを保ったままに反対の足はペダルをまたぎ越して前方に着地させます。このとき、後ろ手でサドル後方を持つと一輪車が倒れません。

 

これが慌てずゆっくりとできるようになったら、次のステップに進みましょう。

 

・指導のポイント

前方向に倒れる分には恐怖心も抑えられるので「降りるとき、倒れるときは前から」の癖をつけてあげましょう。また、補助する際は手のひらを上にし、子どもの手を置かせる程度にとどめること。握ってしまうと子どもの肩に力が入り、良い姿勢になりません。倒れてしまうときだけ握って助けてあげて。

 

 

●ステップ2:両足をペダルに載せる

 

ステップ1の要領で利き足をペダルに載せたら、今度はもう一方の足も反対のペダルに載せます。乗車後は、高い位置にある方のペダルを少しだけ踏み込み、両方のペダルが地面に対して水平になるようにして姿勢を安定させます。一輪車はペダルが平行にあるこの状態が一番安定するのです。

 

・指導のポイント

正しい姿勢がとれたら、両足をペダルに載せたまま「止まり続ける」練習をさせましょう。止まること、前に降りることができたら、あとは漕げるようになるまでもうすぐです。

 

 

●ステップ3:ペダルを半回転させる

 

両足をペダルに載せて止まることができるようになったら、「漕ぐ練習」に入ります。ステップ2の体勢をとったら前方のペダルをグッと踏み込んでペダルを一気に半回転させましょう。このとき、半回転ができたら一旦止まる、また半回転させて一旦止まると「半回転ずつ」にすることが大切です。

 

・指導のポイント

いきなり連続回転を目指すことは、後の上達を考えても良くありません。半回転で一旦止まってバランスを取ることを実践させましょう。

 

 

●ステップ4:ペダルを1回転~連続回転させる

 

 

 

 

ペダルの半回転と止めができるようになったら、今度は止めの動作をはさまずに1回転させてみましょう。そして1回転のあとは、やはり一度「止め」を意識させること。

 

この1回転と止めができれば、あとは止めの動作を抜くだけで、自然と連続回転までできるようになるはず。連続回転のコツとして、ペダルは回転の勢いに任せ、軽く踏み込む程度にとどめましょう。

 

・指導のポイント

ペダルを連続して漕ぎ始めると、一輪車は左右に揺れながら進みます。この揺れを抑えようとすると、上半身が硬くなり結果バランスを崩してしまいます。揺れは自然に任せ、肩の力を抜き、上半身は常に柔らかく保つことを教えてあげましょう。また、補助者は一輪車のスピードに合わせて進んでやり、一定の勢いがつきバランスが整ったタイミングで手を離してみましょう。

 

 

●うまくいかないと思ったら「おへそを前に出す」

 

 

 

 

うまく乗りこなせないときのポイントも教えていただきました。

 

「一輪車を乗りこなすにあたって、一番大切なのは上半身の姿勢です。サドルにはしっかりと腰掛けて背筋はまっすぐにし、へっぴり腰にしない。『おへそを前に出すように』これが最大のアドバイスです。この、へそが前にでる姿勢ができると、失敗しても後ろではなく前に落ちるようになります。そうなれば乗れるのはもうすぐです」(同)

 

 

●子どもの自主性に任せて楽しく練習を

 

遊びで使うイメージのある一輪車ですが、乗れるように練習することで様々なメリットがあるのだそう。

 

「一輪車に乗ることは平衡感覚や反射機能の向上、心肺機能の強化が図れるというメリットがあります。また、バランスを崩しても、必ずどちらかの足が体のどの部分より先に地面につく安全な乗り物なので、心配しすぎず、なるべく子ども本人の自主性に任せて練習しましょう。

 

一輪車は突然乗れるわけではなく、練習が必要な乗り物ですから、諦めない、諦めさせないような指導が大切です。言い換えれば、乗りこなせたときには、お子さんの精神面もちょっと成長しているはず。できないことができるようになる喜び、達成感をぜひ味わわせてあげてください」(同)

 

アドバイスをもとに毎日練習すれば、だいたい2週間もあれば一人で乗れるようになるとのこと。親子で楽しく練習して一輪車デビューを目指したいですね!

 

(取材・執筆:宇都宮薫)

 

 


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●子どもの口臭。最も気になる瞬間は“起床後”

 

子どもの口腔内の健康について、むし歯や歯ならびと同じく、ママたちを悩ませている“口臭”。特に、進級や入学を控えたお子さんの場合、「新しいお友達をたくさん作ってほしい!」「そのためには、できるだけ円滑なコミュニケーションが取れるように…」と、今のうちから口臭対策を考えたいという親御さんもいらっしゃるのではないでしょうか。

 

ママノートが、前回に引き続き、“子どものお口の悩み“についてのアンケートを実施したところ、「子どもの口臭が気になる瞬間」は「起床後」と答えたママが25%でトップでした。

 

口臭は食べ物の残りカスやむし歯、歯周病に原因があることも。寝る前にしっかり歯磨きさせることはもちろん、幼児~低学年のうちはまだまだ磨き残しがあるもの。できるだけ親が仕上げ磨きまでしてあげられると良いですね。

 

 

●ピリピリした刺激がない『モンダミンKid’s』で口臭予防

 

気になるわが子の口臭。みなさん、どんな方法で予防しているのでしょうか。アンケート結果によると、「お子様自身での歯磨き」(41%)が最も多く、次いで「水でのうがい」(9.3%)、「口腔内洗浄液の使用」(8.6%)が挙がりました。他にも「仕上げ磨き」「フロス」「フッ素塗布」「定期的な歯科検診」など、子どもの口臭対策、ママたちは様々な工夫をしているようです。

 

また、予防法ではないですが、「口腔内洗浄液を使わせたいけれど、ピリピリとした刺激を嫌がる」という回答もありました。口臭が最も気になる「朝」は、登園・登校の準備で最も忙しい時間帯。しっかり歯磨きできるならそれに越したことはありませんが、磨き残し対策として、口腔内洗浄液が使えたら便利ですよね。

 

「お口クチュクチュ」でおなじみの「モンダミン」からは、ピリピリしないノンアルコールタイプのキッズ用が発売されています。味も子ども好みの「ぶどう味」と「いちご味」。キャップで計量したら、薄めずにそのまま使えるので、年長~低学年の子どもなら、自分で行う毎日の習慣にもできそうです。

 

・使用方法…日常の歯磨きに加え、約10mLを口に含んで、20~30秒程すすいでからはき出します。使用後、水ですすぐ必要はありません。キャップが計量カップになっています。

 

 

●アンケートに答えて『モンダミンKid’s』をもらおう!

 

子どものお口のケアについて、ぜひご意見をお寄せください。

 

アンケートにお答えいただいた方の中から抽選で5名様に、「モンダミンKid’s」と、赤ちゃんから高齢者の方まで乾燥肌に潤いを与える「保湿入浴液 ウルモア クリーミーローズ」をセットにしてプレゼントいたします。

 

 

応募は終了しました

 

 

応募締切:2019年2月1日(金) ※発送をもって発表に代えさせていただきます

 

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「モンダミンKid’s ぶどう味 250mL」

洗口液/医薬部外品

250mL、381円+税

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「保湿入浴液 ウルモア クリーミーローズ」

浴用化粧品

600mL(約15回分)、680円+税

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冬休みに挑戦したい、小1向け物語絵本5選

 

 

読者のみなさまの「子育てのお悩みや疑問」のヒントになる絵本を紹介していく当連載。第4回のテーマは「冬休みに挑戦したい、小1向け物語絵本」です。小学1年生も後半にさしかかり、文字を読むことにもっと慣れてほしい……と密かにお悩みのママ、一方で相変わらず長い文章が苦手なお子さんも多いよう。

 

そこで、冬休みにちょっと長めの物語絵本に挑戦してみてはいかがでしょうか? 美しい絵やコミカルな絵が、物語を楽しむことを助けてくれます。長く読まれているロングセラーのものを中心に、一人読みはもちろん、親子で読んでも読みごたえのある物語絵本を5冊ご紹介します。

 

◆今回ご紹介する絵本

『王さまと九人のきょうだい』(岩波書店)

『おどる12人のおひめさま』(ほるぷ出版)

『ロバのシルベスターとまほうの小石』(評論社)

『青葉の笛』(ポプラ社)

『雪のおしろへいったウッレ』(徳間書店)

 

 

●ユーモラスで痛快!『王さまと九人のきょうだい』

 

 

 

 

大昔、「子どもがほしい」と願うおばあさんのもとに、白髪の老人があらわれ、ひと粒飲めば子どもがひとり生まれるという小さな丸薬を九つくれました。丸薬を飲むと、まもなくおなかがふくらんで、九人のあかんぼうが生まれます。その名も「ちからもち」「くいしんぼう」「はらいっぱい」「ぶってくれ」「ながすね」「さむがりや」「あつがりや」「切ってくれ」「みずくぐり」。名前は、九人にそなわった能力そのままで、兄弟が力をあわせて無茶な命令をする王さまをやっつけます! お話のテンポがよく、本が苦手な子も読みやすい痛快な物語。絵は、小学2年生の国語の教科書に載ることが多い『スーホの白い馬』の赤羽末吉さん。王さまの意地悪そうな表情や、そっくりに見えて少しずつ違う九人など、絵の楽しみもいっぱいです。

 

 

●金の森・銀の森の美しさに息をのむ、グリム童話『おどる12人のおひめさま』

 

 

 

 

すばらしくきれいな12人のお姫様がいましたが、なぜか朝になると姫のくつは、一晩中踊り明かしたみたいにみんなぼろぼろ。王さまの命令で、その謎を解き明かそうとする者がつぎつぎお城をおとずれます。貧しい兵士も謎を解こうとしますが……。姿が見えなくなるマントを身につけて、こっそり姫たちの後をつける兵士にドキドキ。お姫様の上品な美しさ、オリエンタルな模様に縁どられた横長の絵、金の森・銀の森の神々しさにため息が出そう。詩人・矢川澄子さんの訳が、これまた美しい日本語です。味わい深いグリム童話です。

 

 

●手も足も出ないおもしろさ。『ロバのシルベスターとまほうの小石』

 

 

 

 

変わった形や色の石を集めるのが好きな、ロバのシルベスター。ある日、願ったことがかなう魔法の小石を手に入れます。大喜びで何を願おうかと考えていたところ、目の前には腹をすかせたライオンが! 慌てたシルベスターは「ぼくは岩になりたい」と願い……岩になってしまいます。まさに、手も足も出ない岩。もう一度小石を手にとって元に戻りたいと願うこともできません。父さん母さんは悲しんでシルベスターを探し回りますが、岩のまま月日は流れ……。どうなっちゃうの? と思っていると最後の最後にどんでん返し! 奇跡は起こり、ハッピーエンドに子どもはきっと大満足。物語のおもしろさを堪能できます。

 

 

●平家物語・巻九に出てくる「敦盛の最期」を絵本化。『青葉の笛』

 

 

 

 

日本に古くから伝わる『平家物語』の有名な悲劇。源氏の熊谷次郎直実は、息子の小次郎とともに、平家との決戦に挑みます。決戦前夜、敵陣から美しい笛の音が聞こえてくるのに、直実は心を奪われます。さぞやりっぱな武将が吹いているかと思いきや、わが子と同じ年頃、16歳の平敦盛の吹く名笛の音でした。合戦で組みあい、心ならずも敦盛を斬ることになる直実。わが子くらいの少年・敦盛を討ち、戦いとは何か、人を殺すことが手柄か……と、やるせない自問自答をします。あまんきみこさんの文は、格調ある言葉づかいながら、美しくやわらかく、言葉の広がりがあります。親子で味わいたい、日本の物語絵本です。

 

 

●北欧の森の、冬から春をファンタジックに描いた『雪のおしろへいったウッレ』

 

 

 

 

6歳の誕生日にスキーをもらった男の子ウッレは、まちにまった雪がふると、スキーで森にでかけました。雪の積もった森はなんてきれいなんでしょう! ウッレは霜じいさんに、冬の王さまのお城へつれていってもらい……? 幻想的なおはなしの中に、めいっぱい体をつかって冬の外遊びをするよろこびが詰まっています。冬の訪れから春のはじまりまでを描いたクラシックな絵本。北欧の子どもの気持ちになって、冬休みにじっくり読んでみてください。

 

いかがでしたか? ちょっと長めの物語の起伏を、だんだん楽しめるようになる小1。本を読んでドキドキしたり、不思議な気持ちになったり、時には悲しい気持ちになることは、心の育ちにきっといい影響を与えてくれます。親子で本について語り合うのも、冬休みならではの時間の過ごし方になりますよ。一見文字が多くても、おはなしがおもしろいなら、子どもはちゃんとついていって読むものです。まずは気になった絵本を1冊選んで、ゆっくり見てみてくださいね。

 

(選書・執筆:大和田佳世)

 

 


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★連載「親子で読みたい!子どもの成長を応援する絵本」

 

 

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【アンケート】ママたちの「息抜き」&「お気に入り」を教えて!

 

 

ママノートをご覧のお母さん&お父さん、毎日育児に、家事に、仕事に…とお疲れ様です! そんな忙しいママたちだからこそ、一日のうちわずかに訪れる自分だけの時間や、たまの自分の買い物は貴重なリフレッシュタイムですよね。

 

家族が寝静まったあと、撮りためたドラマを観たり、いつもよりちょっと贅沢なハーブティーを淹れてみたり…。それぞれこだわりの過ごし方や、癒やしアイテムをお持ちのことと思います。

 

そこで今回は、ママ自身の「自分時間の過ごし方」と「自分のために買ったもの」について大調査!「自分時間、何をして過ごしていますか?」「自分時間のおともアイテムは?」「最近買ったお気に入りのアイテムは?」などなど…。ぜひ、皆さまのコメントをお寄せください!

アンケートにお答えいただいた方の中から抽選で10名様に、クオ・カード500円分をプレゼントいたします。

 

皆さまのリアルな声を、編集部一同お待ちしております!

 

 

応募は終了いたしました

 

 

応募締切:2019年1月11日(金) ※発送をもって発表に代えさせていただきます

 

 


 

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小学生のうちが“貯めどき”! 楽しく教育資金を貯めるワザ

 

 

保育料への出費がなくなり、義務教育へと切り替わる小学校時代は教育資金を貯めるチャンス! せっかくの「貯めどき」を無駄にしないために、どのような方法で貯蓄するのが良いのでしょうか?「元お笑い芸人」というユニークな肩書きを持つアクサ生命保険・フィナンシャルプランアドバイザーの久松大士さんに、今どきの“楽しい”教育資金の貯めワザを教えていただきました。

 

 

●まずは目標金額と目的を決めるところからスタート

 

ただ漠然と「教育資金を貯めたい!」と思っていても、具体的にどのくらいの費用がかかるのかを知っておかなければ貯めることはできません。まずは下記の表を参考に、わが子に必要な教育資金をイメージしてみましょう。

 

 

※幼稚園~高校までは文部科学省「平成28年度子供の学習費調査」、大学は日本政策金融公庫「教育費負担の実態調査結果 平成29年度」をもとに作成

(資料提供:アクサ生命保険)

 

「表を見ていただくとわかるように、例えば私立の文系の大学にお子さんを通わせるとなると総額でおよそ645万円が必要です。単純に計算すると、小学1年生から高校3年生までの12年間に、毎月約4万5千円ずつ貯めることができれば大学費用はまかなえます。しかし、中学・高校の時期は制服代や塾・スポーツなどの校外活動費がかさんできますよね。ですから、やはり小学生のうちにできるだけ前倒しで貯蓄しておくことが大事だと思います」(久松さん)

 

目標額が決まったら、さあ貯蓄スタート! と張り切る気持ちもわかりますが、その前に久松さんからひとつアドバイスが。

 

「目標額を決めることはもちろん重要ですが、それにプラスして『目的』を決めることで貯蓄がグッと楽しくなります。『○○円貯めなきゃいけない』と義務に感じると苦しくなりますが、逆に『○○したい!』という目的のプロセスを考えると頑張れますよね。ですから、もし大学費を貯めようと思っているのなら、まずは何のために大学に行かせてあげたいのかを考えてほしいと思います」(同)

 

「わが子の将来の選択肢を増やしたい」という目的でも良いですが、具体的に夢を広げるとさらに楽しさアップ!「ピアノが好きなので、音大に進むかもしれない」「最近習い始めた英語を楽しんでやっているので、将来留学したいと言うかも」など、お子さんの将来を想像することは“貯める楽しみ”につながりますよね。

 

子どものための教育資金ですが、実際に貯めるのは親。わが子の将来を夢見ながら、楽しく貯蓄のスタートを切りたいですね。

 

 

●教育資金の積み立てには、ネット銀行がオススメ

 

それでは、具体的にどのような方法で貯蓄していけば良いのでしょうか?

 

「ネット銀行に教育資金用の口座を作り、給与口座から毎月自動的に決めた額を積み立てていくのがおすすめです。住宅購入費や旅行積立金など異なる目的の貯金をひとつの口座でまとめていると、全体ではなんとなく増えていても、それぞれで見ると目標金額には全然届いていなかったということがあります。ですから、教育資金用の口座は分けておいたほうが貯めやすいでしょう」(同)

 

では、ネット銀行を選ぶことでどのようなメリットがあるのでしょうか?

 

「通常、給与口座があるA銀行から貯蓄口座があるB銀行へ毎月自動的に送金してくれるサービスを利用すると、銀行によっては取扱手数料や振込手数料がかかる場合があります。ところが同じ作業でも、一部のネット銀行が提供している『自動入金サービス』を利用すれば、手数料無料で行える場合がほとんどです」(同)

 

「手数料無料」ということなら、平日の取引時間内に自分で給与口座のある銀行の窓口やATMで毎月一定の金額を引き出し、貯蓄口座用の銀行に移動させるという方法もあります。

 

「でも、わざわざ銀行に行って手続きしなければいけないのは面倒ですよね。『今月はしんどいから1万円だけ減らそう』など、つい甘さも出てしまいます。ネット銀行の自動入金サービスなら、毎月決められた日に決められた金額を他の銀行から自動的に入金してくれるので、自然とお金も貯まります」(同)

 

主要な手続きもインターネットで簡単にできるため、忙しい主婦の間でも利用者が増えているようです。

 

「さらに注目したいのが、一部のネット銀行で行っている、ひとつの口座の中で目的別に複数の項目がつけられるという機能です。例えば毎月、他銀行の給与口座から4万円がネット銀行の口座に入金されるとします。それを、お子さんが2人いる家庭であれば、「長男教育費」に2万円、「次男教育費」に2万円というように、それぞれ項目をつけてお金を仕分けられるのです。また、インターネットで口座の中身をいつでも見ることができるので、何にいくら貯まっているのか一目瞭然なのもネット銀行ならではの特徴です」(同)

 

「塾代」「留学資金」「部活費用」と目的別にするのか、「高校の学費」「大学の学費」と学校ごとで分けるのか…。どのような分け方にすると貯めやすいのか夫婦で話し合って、ご家庭のベストなやり方を見つけましょう!

 

 

●外食や旅行も「ポイントサイト」の活用で賢く楽しむ!

 

「ちなみに、ネット銀行のように口座の中身を『見える化』することが、もっと貯めたいという意欲につながるんです」と久松さんは続けます。

 

「実は王道の500円玉貯金でも、同じように『見える化』するとお金が貯まりやすいってご存知ですか? 最近、貯めた金額がデジタルで表示される貯金箱が話題になっていますが、どんどん金額が増えるので楽しくなり、気がついたら貯まっていた! なんてこともあるようですよ」(同)

 

確かに、いくら貯まっているのかわからないと、500円玉貯金も途中で飽きてしまったりしますよね。500円玉貯金のように、普段の生活の中のちょっとした心がけでお金が貯められる方法は他にもありますか?

 

「小さな心がけですが、ネットでレストラン予約やショッピングをするときは、直接そのお店のサイトに飛ぶのではなく『ポイントサイト』を経由するとお得ですよ。ポイントサイトというのは、人気ショップやレストランなどと提携している大型ショッピングモールのようなもの。安全性と人気が高いものだと「モッピー」や「ハピタス」といったサイトがあります。これらの『ポイントサイト』を経由してお店の予約や買い物をするとポイントが貯まり、獲得したポイントは現金や電子マネー、金券、航空マイレージなどに交換することができるんです」(同)

 

確かに、小学生のうちが教育資金の貯めどきとはいえ、実際に旅行や外食などを一緒に楽しめるのは子どもが小さいうちだけかもしれません。楽しむときは楽しむ! そのためにポイントサイトを賢く使うという手はありそうです。

 

2019年10月からの保育園・幼稚園の無償化がニュースでも取り上げられていますが、そうなると就学前から教育資金を貯めることもできそうですよね。久松さんに教えてもらった方法を活用しながら、お子さんの未来に向かって楽しく教育資金を貯められたらいいですね。

 

(取材・執筆:高野理恵)

 

 


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ランドセルと一緒に準備したい、防犯・防災グッズって?

 

 

 

来春から小学生というご家庭では、すでにランドセルを用意した方も多いのではないでしょうか。そこで今回は、ランドセルと一緒に揃えておきたい防犯・防災グッズをご紹介。全国で体験型安全教室などを行うステップ総合研究所・主任研究員の堤紘子さんに、グッズの選び方と使い方を聞きました。

 

 

●防犯・防災に役立つグッズ5選

 

これまで、どこに行くのも保護者や先生と一緒だった年長さんですが、小学生になると、ひとりで行動する機会が増えるようになります。保護者から離れていても安全に登下校できるように、ランドセルに付けておきたい防犯・防災グッズを教えてもらいました。

 

・防犯ブザー

「大きな音を出して周囲に危険を知らせ、犯罪者を退散させる防犯ブザー。近年では小学生の必須アイテムのひとつになっていて、自治体によっては入学式の日などに配られることもあります。防犯ブザーには、『紐を引っ張る』『ピンを引き抜く』『ボタンを押す』など様々なタイプがありますが、音を鳴らすのに力がいる場合や、止め方が複雑な場合もあるので、購入したら鳴らせるように必ず練習をしてみましょう。

 

音は大きめに越したことはないので、90dB(デシベル)以上のものがおすすめです。また、音が出るのと同時に光を放って周囲に異常を知らせるタイプもあります。ランドセルの横のフックに防犯ブザーを付けている子や、いたずらを防ぐためにひもをブザーに巻き付けている子を見かけますが、いざという時に手が届かなければ意味がありません。腕を掴まれたり、後ろから羽交い締めにされても鳴らせるように、子どもの胸の高さにある肩ベルトの金具に装着し、実際に鳴らしてみましょう」(堤さん)

 

・ホイッスル

「地震で建物が倒壊した時などに、ホイッスルを吹いて周囲に自分の居場所を知らせることができます。どんな体勢でも吹くことができるように、リール付きなど、口元に持って来やすいものを選びましょう。ただ、防災グッズとしては有効なアイテムですが、防犯ブザーの代わりに持たせるのはあまりおすすめできません。引っ張るだけ、押すだけで音が出る防犯ブザーと違い、犯罪者と対峙して一刻を争う緊張した状況下で、揺れるホイッスルを持ち口元まで運んで息を吹くという一連の動作をするのは難しいからです。ホイッスルを持つ場合はあくまで防災用ということを覚えておきましょう」(同)

 

・GPS

「どうしても心配であれば、子どもの位置情報を親のスマホで確認することができるGPSを持たせることもできます。中には、警備会社が提供するGPSで、緊急時にスタッフが駆けつけてくれるサービスなどもあります。ただ、基本的には、GPSの機能は子どもの居場所を発信するためのもの。万が一行方がわからなくなってしまった場合など、「その時」というよりは「その後」有効なものです。なので、大声を出す、走って逃げる、防犯ブザーを鳴らすなど、基本的な対処があわせてできることが重要です」(同)

 

・キーケース

「子どもに自宅の鍵を持たせる場合、紛失を防ぐためにもランドセルに取り付けるタイプのキーケースが便利です。よくランドセルを地面に下ろして家の鍵を出している子どもを見かけますが、家に保護者がいないことを周囲に知らせてしまうことになり危険です。ランドセルの肩ベルトに付けたままリールを伸ばして、サッと鍵の開け閉めができるタイプもいいですね。鍵を素早く出し入れできるように練習が必要です」(同)

 

・リフレクター

「リフレクター(反射板)は、車や自転車のライトに当たると光り、雨の日や夕暮れ時の事故防止に役立ちます。シール、マジックテープ、キーホルダー、ランドセルカバーなど、様々なタイプがあります。帰宅が遅くなることもある学童通いの子はとくに、周囲が暗くなっても目立ちやすいようにリフレクターを装着しておきたいですね」(同)

 

 

●グッズに頼りすぎることには、落とし穴もある

 

とっても便利な防犯・防災グッズですが、「ただグッズを揃えるだけでは意味がない」と堤さんは言います。

 

「グッズを持っていることの怖さは、親も子どもも『これさえ持っていれば安心だ』と過信してしまうことです。例えば、防犯ブザーは心強いアイテムではありますが、非常時にブザーを鳴らすためには、子ども自身の判断力も必要になってきす。また、グッズだけに頼らず、自分の力で声を出して助けを求めたり、走って逃げたりできる力も付けておく必要があります。

 

さらに、あまりいろいろなグッズをじゃらじゃらと付け過ぎてしまうと、いざという時にどれを使用したらいいのかわからなくなり、混乱することも。子どもの状況に合わせて本当に必要なものを選んであげてください。その上で、使いやすい箇所に付けているか、電池がなくなっていないかなど、こまめにチェックするようにしましょう」(同)

 

防犯・防災グッズをたくさん揃えたらそれで安心ということではないのですね。グッズを過信しすぎず、具体的な状況をシミュレーションして、ひとりでもグッズ使えるように練習しておきたいものです。

 

(取材・執筆:宇都宮薫)

 

 


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パパの積極的な育児参加、子どもにどんな影響がある?

 

 

育児に協力的なパパが増え、学校行事などでパパの顔を見る機会も多くなっているようです。では、パパが日常的に育児に参加することには、どんなメリットがあるのでしょうか? 現役小学校教諭の舟山由美子先生に伺いました。

 

 

●運動会、個人面談などに参加するパパは昔より増えている

 

子育てに積極的なパパが増えていると聞きますが、学校行事への参加度は、実際のところ増えているのでしょうか? 舟山先生は「これまでの経験からしか述べられませんが」と前置きしたうえで、「以前よりも、学校公開日にいらっしゃるお父さんたちが増えたように思います」と話します。

 

「個人面談についても、両親で、あるいはお父さんだけが来ることも、少しずつではあるけれど増えているような印象です。特に、お母さんが仕事で出張しているので、お父さんがいらっしゃる、というのは、私が教員になった当初はほとんどありませんでした。社会参画のあり方も変化してきているのだと感じます」(舟山先生)

 

行事への協力に積極的なパパも増えているようです。

 

「運動会では多くのご家庭でお父さんも応援に来ていますし、そのあとのテントやポールなど重い物の片付けなどにも、率先して参加してくださる方が多いです。そういときは、必ず子どもたちに『校庭を見てください。みなさんのために、お父さんやお母さんが手伝ってくださっていますよ』と言います。そうやって改めて学校側の感謝の気持ちを伝えることで、子どもたちにも、こうやって色々な人たちの協力があって、学校行事が行えて、自分たちもそこに参加することができるのだという姿勢を学んでほしいと思うからです」(同)

 

 

●ぜひ実際に学校に行って、我が子の周りまで見渡してみて

 

こうした形でお父さんが学校に関わることには、さらに直接的なメリットがあると舟山先生は続けます。

 

「まず、子どもの友だちやその保護者、担任と顔なじみになることはとても大事だと思います。行事などを通じて、担任以外の教職員ともコミュニケーションが取れたら、さらに良いです。なぜなら人は、よく知っている人に対し、不信感や敵対心を抱きにくいからです。でも何より、『子どもと子どもの周囲の情報』を共有できることが一番のメリットです」(同)

 

例えば学校でトラブルがあったとき。普段は育児に参加していないパパが突然出てきて事態が悪化するというケースもあるそうですが、ここぞとばかりに乗り込んで来るパパの表情は険しく、不信感や敵対心に満ちていることが多いそう。

 

「本来、トラブルがあったときの話し合いというのは、本人たちの言い分だけで進めるのではなく、周りの友だちなど周辺の情報についても学校と家庭で共有して、はじめてできるもの。話し合いの目的も、誰かを一方的に糾弾するのではなく、それぞれ足りないところを補い、齟齬を正してよい方向へ向けるべきものだと思います」(同)

 

しかし多くの場合、ママが教育を任されていて、学校に関する情報を持っているのはママだけ。さらに、夫婦間での情報共有がなされていないことが多いため、こうした事態が起きるのではないかと舟山先生は指摘します。

 

「夫婦間で子育てについてたくさん話をしているという方でも、共有している情報は『自分の子ども』についてだけということが多いのではないでしょうか。大切なのは、学校が持っている『学校での子どもの情報』や『周りの友だちの情報』も取り入れ、そしてそれを夫婦で共有すること。

 

自分の子どもを守るための一番の近道は、その周りの人たちも大切にすることです。わが子の学校に行ったことがないというパパも、ぜひ学校に来て、学校の中での子どもをよく見ていただけるといいと思います」(同)

 

 

●意外に大きい、パパの不在が家庭に与える影響とは

 

お父さんが家事・育児に消極的な家庭では、お母さんが不安を抱き、それが子どもに伝わるという負の流れが起こることもあると感じているそう。

 

「お父さんが『いない』のではなく『存在感が薄い』家庭では、ママも不安定になりがちなようです。我が子について悩んだり、心配事があるとき、同じ立場に立って相談できる一番の相手はお父さんのはず。しかし、その連携が取れないとなるとお母さんとしては不安になります。その不安がフラストレーションとなって、我が子や学校、さらには子ども同士でトラブルが起こった場合にその相手などに、強く出てしまうのかなと思います」(同)

 

家族にとって、それだけパパの存在は大きなものだということかもしれません。ちなみに、舟山先生によると、学年や兄弟姉妹の有無にもよりますが、子どもたちにパパとママのどちらが好きかと尋ねると、数としてはほんの少し「パパが好き」の割合が高いように思うとのこと。

 

「お母さんは日常の生活に関わる分、こまごましたお小言を言わざるを得ず、うるさがられることもあるからでしょう。お母さんは、ある意味ソンな役回りかもしれませんね」(同)

 

また、パパの役割が一番発揮されるのが、最も大変だと言われる思春期だと舟山先生。

 

「もしかしたらその時期のために、お父さんは存在している…と言ってもいいのかもしれません。早い子で4年生くらいから始まる思春期。まだ先のことと思われるかも知れませんが、小さい頃から子どもに対してどのように関わっているかが、後々に大きく影響してきます。ということで、まずは小学校の行事にもたくさん参加してみてください。パパにとっても新しい発見や、楽しいことがきっとあるはずです」(同)

 

今現在のことだけでなく、先々の成長を見越しても、パパが積極的に育児に関わることは大きな意味があるのですね。「うちはママが子育て担当だから…」と決めつけるのはもったいない! ぜひパパも機会を見て、学校に足を運んでみてはいかがでしょうか。

 

(取材・執筆:坂本洋子)

 

 


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小4の「保健」で何を習う? 家庭でやるべき「性教育」とは

 

 

4年生になると始まる「保健」の授業。少し先の話ですが、今どきの小学校ではどのような内容を学ぶのか、気になりますよね。また、家庭ではどんなフォローをすればいいのでしょうか。前編に引き続き、新宿区立花園小学校の養護教諭である玉置玲奈先生にお聞きしました。

 

 

●保健の授業では、体の内外の変化を学ぶ

 

前編では、4年生になると保健の授業が始まるというお話がありました。その授業ではいったいどんなことを学ぶのかが気になります。

 

「小4の保健の授業では、『この年頃になると脳から大人になりなさいという指令が出て、体が大人になる準備をし始める』という話をします。1つ目は体つきの変化。個人差はあるものの、身長が伸びたり、体毛が生えてきたり、女子は丸みを帯びた体つき、男子はがっしりとした体つきに変化していくことを学びます」(玉置先生)

 

2つ目は、体の内側の変化について。いわゆる初潮や精通についての解説です。

 

「体つきの変化にともない、体の中の見えない部分にも変化が訪れると説明します。女子は生理が始まると、月に一度、性器から血が出る仕組みになっていること。男子は精通があり、眠っているあいだに性器から白い液が出るという経験で迎える場合もあること。そしてどちらも個人差があるものの、怖いことではなく、だれにでも起こることなのだと伝えます」(同)

 

さらに3つ目として、異性への関心が芽生えるといった心の変化についても教えるそう。これらが小4前後にすべて起きると考えると、この頃の子どもの戸惑いは想像に難くありません。どうすればうまくフォローできるのでしょうか。

 

 

●子どもの性の目覚めに保護者はどう対応する?

 

保護者は、この時期の子どもの変化にどう寄り添えばいいのでしょう。特に女子は、学校や外出時など、いつどこで初潮を迎えるかわからないですよね。

 

「そうですね。保健の授業や、発育が早い子なら背が伸びて体が丸みを帯びてきたことをきっかけに、折を見て生理について説明してあげてください。初潮の前には、こういった前兆があるからです。女の子が大人になるための体の変化であること、性器から血が出てくるからショーツにナプキンをつけて受け止めること、怖がらなくていいし、困ったら相談してほしいことなどを伝えるといいと思います。

 

男子の場合、夢精というかたちで精通を迎える子もいます。保護者の方は洗濯物で気づくかもしれませんね」(同)

 

自慰行為を始めるのはいつ頃なのでしょう? 目撃してしまったらどう反応すべきですか?

 

「男女ともに、自慰行為自体は幼児期にもあります。ただ、生殖機能が未成熟なうちは成人のそれとは異なり、安心を求めたり、なんとなく気持ちよくなったりするための行為。他の遊びに誘って気をそらしたり、『悪いことではないけれど、人前では大事なところを触らないんだよ』『汚れた手で触ると赤くなったり痛くなったりしてよくないよ』と冷静に説明してください。

 

いわゆるマスターベーションに変化するのは、小学校高学年から中学生のころ。保護者の方がもし目撃してしまったら、過剰反応せずにスルーが一番。健全なことですから、責めたり恥ずかしがったりしないようにしてくださいね」(同)

 

なお、保健の授業ではマスターベーションについては取り上げることはないそう。学校での説明がないだけに、悪いことではないと伝えられるよう、保護者はより配慮したいものですね。

 

 

●保護者は子どもの態度に応じた寄り添い方を

 

最後に、思春期以降の子どもと性について話す際のコツを教えてください。

 

「女の子には生理について話す必要がありますが、それ以外は男女ともに子どもの態度に応じて考えればいいと思います。例えば、子どもが大っぴらに聞いてきたならば、保護者も大っぴらに話せばいい。子どもがなんとなく困っている様子だったり、聞きにくそうにしていたりするならば、絵本や本などをそっと本棚に置いてあげる方法もあります。

 

性について書かれた絵本や本は何冊もありますから、まずは保護者の方が読んでみて、教えたいなと思える内容のものを使ってください。女子の生理については女親のほうが話しやすいように、男子の精通については男親のほうが話しやすいかもしれません」(同)

 

話をする際、保護者自身の参考になる書籍としては、『子どもの性教育 Q&A』(北沢杏子著、今井弓子絵/アーニ出版)を教えてくださいました。玉置先生も授業の参考にしている書籍だそう。

 

「どちらにしても、この頃の子どもは体の変化について『怖い』という不安を抱いているもの。くれぐれも恥ずかしがったり、冷やかしたり、怒ったりせず、子どもの気持ちを受け止めてあげてくださいね」(同)

 

前編でも、保護者が恥ずかしがったりすると、子どもが『恥ずかしいものなんだ』と記憶してしまうという話がありました。自分自身の体に起きたことが恥ずべきだと子どもに思わせるなんて、悲しいこと。保護者は前もって知識をつけ、子どもが自身の成長を受け止めるサポートをしたいものです。

 

(取材・執筆:有馬ゆえ)

 

 


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まずはプライベートゾーンから。低学年に教えたい性教育

 

 

 

インターネット経由で多くの情報に触れられる現代。子どもが間違った形で性に関する情報に触れる可能性もあるため、どうしたら正しい知識を教えられるのかと悩む保護者の方も多いのではないでしょうか。そこで、家庭での性教育について、新宿区立花園小学校の養護教諭である玉置玲奈先生に取材。適切な内容や子どもへの上手な話し方についてお聞きしました。

 

 

●性教育とは「性」と「生」について学ぶこと

 

わが子に正しい性の知識をつけさせたいと思っても、何をどう教えればいいのか迷う保護者も多いと思います。まずは「性教育」の定義を教えていただけますか?

 

「そもそも性教育とは、『性』だけでなく『生』についても教えるものです。たとえば東京都では、性教育を『人格の完成を目指す〈人間教育〉の一環』と位置付けており、そのテーマには性器や生殖だけでなく、生命の大切さ、男女間の協力なども含まれます。

 

学校で『保健』の授業が始まるのは小4のとき。体つきが変わったり、初潮や精通が起きたり、異性を意識し始めたりといった変化が起こる年代だからです。低学年では『学級活動』や『生活』『道徳』の授業を通して、性や生というテーマに触れることになります。自分が生まれたときの、お母さん・お父さんの気持ちや状況をインタビューするような授業を行う学校もあるようです」(玉置先生)

 

道を歩いている虫を踏んではいけないと教えることも、食事の前に「いただきます」と手を合わせることも、男女にかかわらず仲よく遊ぼうと指導することも、すべて性教育の一環とのこと。なるほど、そう考えれば保護者側も構えずにいられそうですね。

 

 

●まずは「プライベートゾーン」について教えよう

 

では保護者は子どもに対して、どのような性教育をすべきなのでしょうか?

 

「幼い子どもは、性に対して無知ゆえに無防備です。そのために、まずは正しい知識をつけ、自衛できるようにしてあげてほしいなと思います。性教育とは、自分の身を守るための知識でもあるのです。

 

最初に教えたいのは『プライベートゾーン』について。プライベートゾーンとは、『性』に関係のある部分のことを指します。私が指導する際は、『水着で隠れるところは、他人には簡単に見せたり触らせたりしない、自分だけの大事なものなんだよ』と説明します。たとえ知っている人でも、お友達でもダメなんだと説明してあげてください」(同)

 

そもそも子どもは、性器を人に見せてはいけないこと、「触られたらいやだ」という感覚を分かっていない、と玉置先生。だからこそ、言い聞かせていくのが大切なのだそう。

 

「あるママさんは、保育園児の息子さんがお友達の女の子とトイレで性器を見せあいっこしていたという報告を先生から受けたそうです。子どもは教えられない限り、してはいけない行為だと知らないわけです。当然ですよね。子どもは親と一緒にトイレに入るし、親に裸を見られるのも普通。親と一緒に、異性のトイレに入ることも珍しくないでしょう」(同)

 

こうした折に、プライベートゾーンは人に見せないこと、トイレは本当は一人で入るもので、他の人と入ってはいけないことを、あわせて伝えたいといいます。性教育とは、思った以上に日常生活に根付いたものなのですね。

 

 

●冷静に事実を述べ、根気強く言い聞かせること

 

今までのお話しから、性教育のきっかけは生活のなかにたくさんあるのではないかと思えてきました。

 

「そうですね。子どもが興味を示し始める3、4歳のころから、折に触れて教えていくといいと思います。『おっぱい』『おちんちん』などと言い始めたら、『女の人にはおっぱいがあるね。男の人にはないんだね』とか、『言ってみたくなるのはわかるけど、外で話したり、大きな声で言ったりすることじゃないんだよ』と言い聞かせてください。知らない人についていかないことも、日常的に伝えていきたいですね」(同)

 

注意したいのは、恥ずかしがらないこと、ごまかさないこと、怒らないこと。冷静に事実を述べ、根気強く言い聞かせていくこと。

 

「恥ずかしがったり、ごまかしたり、怒ったりすると、子どもには『そういうものなんだな』と記憶されてしまいます。『怒られるから隠しておこう』という気持ちになったら、万が一、何かがあったときに親に相談できず、子どもが苦しい思いをすることになってしまいます」(同)

 

説明に自信がない保護者はどうしたらいいでしょうか?

 

「幼児用の絵本を使ってもいいと思います。例えば『わたしのはなし』(山本直英・和歌山静子/童心社)など、プライベートゾーンについて解説した絵本もあります。何冊か読んでみて、保護者の方が教えてもいいなと思えた内容のものを使ってみてください」(同)

 

また、万が一何かがあったときのために、子どもが話をしやすい環境を作ることも大事だそう。

 

「子どもには『体のことでも、お友達のことでも、困ったり、不思議だなと思ったりしたらいつでも言ってね』と話しておいてください。また、子どもが『いつでも聞いてもらえる』と思えるよう、日常的に子どもと話をする時間を作ってあげてほしいですね」(同)

 

若干、耳が痛くもありますが、確かにおっしゃる通り。S.O.S.を見逃すことのないよう、日頃から子どもとの会話を心がけていきたいものです。後編では引き続き、小4で習う保健の授業の内容と、その時期の家庭でのかかわり方について、玉置先生に伺います。

 

(取材・執筆:有馬ゆえ)

 

 


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ストライダーなど、タイヤ付き遊具の交通ルールをおさらい!

 

 

ペダルなし自転車やキックスケーターなど、小さいお子さんのいる家庭に広く普及している「タイヤ付き遊具」。なかには、ヒヤッとするような危険な乗り方をしているお子さんも見かけます。そこで、タイヤ付き遊具の交通ルールについて、神奈川県警察本部交通総務課で交通安全教育に取り組む岡本和久さんと武田真由美さんにお話を伺いました。

 

 

●公道でタイヤ付き遊具に乗ることはとても危険!

 

道路交通法を調べてみると「交通のひんぱんな道路において、球戯をし、ローラー・スケートをし、又はこれらに類する行為をすること」は禁止行為として記載があります。今人気のタイヤ付き遊具もこれに当てはまると思いますが、「交通のひんぱんな道路」でなければ乗っても良いのでしょうか?

 

「交通量に関わらず、公道でタイヤ付き遊具に乗ることはやめましょう。交通量の多いところで乗っていると迷惑行為にあたる場合もありますし、だからと言って交通量が少ない道路だったら乗っても良いということではありません。交通がひんぱんか否かの明確な基準はありませんが、そもそも乗って良いか・悪いかではなく、公道で乗ることには大きな危険がともないます。基本的には使用の禁止されていない公園などで乗るようにしてください」(岡本さん)

 

しかし現状では、ペダルなし自転車などで公道を走っているお子さんをたくさん見かけます。歩かせるよりも移動時間の短縮になるし、グズらず喜んで乗ってくれるなら…と、ついつい買い物などに行くときの移動手段として乗せてしまうママも多いのではないでしょうか。

 

「まず、すべてのタイヤ付き遊具が、自転車のような移動手段のための乗り物ではないということを認識してほしいと思います。自転車にはブレーキやベル、ライト、反射器など、道路で使用するための安全装備がついています。ところが、タイヤ付き遊具にはそれらの安全装備がついていないので、公道で乗っていると必然的に事故の危険性が高くなります」(岡本さん)

 

ペダルなし自転車に関して言うと、本来なら自転車に乗れるように練習するためのもの。まだ自転車にも乗れない子どもが移動手段として使うことは、よく考えればとても危険だとわかりますよね。

 

「ボール遊びを道路上でやっていたら、親御さんは注意しますよね? ボール遊びは道路でやると危険であることが“わかりやすい遊び”ですが、同じ遊びでも、タイヤ付き遊具については、まだまだ認識が甘いのかなと思います」(岡本さん)

 

左右にくねくね動きながら進むキャスターボードや、かかとにローラーが付いたスニーカーなども子どもに人気がありますが、これらも公道では使用させないようにしましょう。

 

 

●他人を巻き込む重大事故につながるケースも!

 

実際に警察には「遊具に乗った子どもにぶつかりそうになった」というドライバーや歩行者からの苦情があるとか。では、公道でタイヤ付き遊具に乗っていると、どのような事故が起こり得るのでしょうか。

 

「タイヤがついている遊具なので、飛び出し事故の危険があります。お母さんが常に見ていたとしても、下り坂などで突然スピードが出てしまったら、交差点などでとっさに止めることは難しいですよね。また、どれも不安定な乗り物なので、自分が予期しないところですべったり、バランスを崩して転倒し大ケガにつながることもあります」(武田さん)

 

打ち所が悪ければケガだけでは済まされず、実際に死亡事故も起きているそうです。また、我が子だけでなく、まわりを巻き込む重大な事故につながってしまうことも…。

 

「歩行者の横をタイヤ付き遊具で追い越そうと思ったら、歩行者が急に動いてぶつかってしまった、というケースもあります。公道では自転車に乗っている大人でも予測できないことは多く、ルールを守って走行していたとしても事故は起きるもの。まだ状況判断ができない小さいお子さんは、なおさら歩行者の動静を予測することは難しいですよね」(武田さん)

 

「歩行者とタイヤ付き遊具に乗っている子どもが衝突事故を起こした場合、やはりスピードが出る遊具を公道で乗っているほうに問題があります。もしも、ぶつかった相手が高齢者の方で亡くなってしまったり、重度の後遺症が出てしまったりすると、場合によっては何千万円という賠償をしなければいけないケースもあります」(岡本さん)

 

もちろん、子どもが他人を巻き込む事故を起こしてしまった場合、責任をとらなければいけないのは親。「うちの子は大丈夫」と思っていても、いつ事故が起こるかはわかりません。公道を走らせることは絶対にやめましょう。

 

 

●使用が禁止されていない公園でルールを守って遊ぼう

 

クリスマスやお正月を前に、タイヤ付き遊具の購入を検討されているご家庭もあるかもしれません。でも、購入する前に考えなければいけないことがありますよね。

 

「初めにもお話ししましたが、タイヤ付き遊具は使用が禁止されていない公園で乗りましょう。購入する前に必ず、近所にそういった公園があるのか調べてみて、あったとしても、公園に行くまでは乗らずに親御さんが持っていってあげてください。『道路で乗ってはいけないよ』と、普段からお子さんにルールを教えてあげることが大切です」(武田さん)

 

使用できる環境がないのに買い与えてしまうことは、親として無責任な行為。タイヤ付き遊具が禁止されていない公園かどうかは、公園のホームページを見たり、自治体に問い合わせて、必ず事前に確認しましょう。

 

「それから基本的なことですが、購入したらまず取扱説明書をしっかり読んでください。ヘルメットやプロテクターなどの着用はもちろん、どこで乗ってはいけないかなどルールがしっかり明記されていますよ」(武田さん)

 

タイヤ付き遊具は、いずれも子どもにとってとても楽しい乗り物です。まずは親がルールをしっかり理解し、お子さんが安全に乗れるようにサポートしてあげたいですね。

 

(取材・執筆:高野理恵)

 

 


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サンタさんが主役の心温まるX’mas映画3選

 

 

もうすぐクリスマス! 子どもはサンタさんからどんなプレゼントがもらえるのかワクワク、ママはどんなクリスマスにしようかソワソワする季節ですね。毎年のことながら、サンタさんを心待ちにする我が子のキラキラした眼差しや、プレゼントを発見したときのとびきりの笑顔は、見ているこちらまでとても幸せな気持ちにしてくれます。

 

そこで今回は、クリスマスを題材にしたたくさんの映画の中から、“サンタクロースが主役”の作品を3本ご紹介。どの作品も、サンタさんの姿を通して、家族や大切な人を想う気持ちが描かれ、心があったかくなること請け合いです。

 

 

●サンタの息子が大活躍!「アーサー・クリスマスの大冒険」

 

サンタクロース一家の心優しい次男・アーサーが、配り損ねたプレゼントを届けようと奮闘する様子を描いたCGアニメーション。一晩で世界中の子どもたちにプレゼントを届けるために、ハイテクシステムを駆使していた、という設定が面白い冒険ファンタジーです。

 

イブの北極は大忙し! サンタクロースの基地では、長男・スティーブの指揮の元、100万人のエルフたちが高度なオペレーションシステムを操り、プレゼントの配送を完璧にサポートしていました。しかし一軒だけプレゼントを配り忘れるミスが発生。仕方ないと諦める兄を見て、手紙係の次男・アーサーは自分の力で届けることを決意します。クリスマスの夜が明けるまでたった2時間、アーサーは無事にプレゼントを届けることができるのでしょうか…?

 

先代サンタのおじいちゃんとラッピング担当のエルフ・ブライオニーの力を借りて、一刻も早くプレゼントを届けようとするアーサー。イギリスに行くはずがタンザニアに着いてしまったり、宇宙人と間違われて追われたり、ハプニング続きでなかなか目的地にたどりつけません。でも「たったひとりでも子どもを悲しませちゃいけない!」というアーサーのひたむきさに、家族の喜ぶ顔が見たくてあれこれ考えてしまうママの気持ちが重なります。

 

「サンタさんはどうやって一晩で世界中を回るの?」「世界中の子どもたちの手紙を読む時間はあるの?」冒頭で次々と登場する子どものサンタへの質問は、ママも自分の子どもに聞かれて返答に困ったことがある質問ばかり。サンタの存在に疑問を持ち始めた、また、これから持ち始めるであろうお子さんと一緒に観るのも楽しい一作です。

 

 

 

 

<データ>

■2011年/1時間40分/アメリカ・イギリス/監督:サラ・スミス/声の出演:ジェームズ・マカヴォイ ヒュー・ローリー ビル・ナイ ジム・ブロードベント/吹き替え版:ウエンツ瑛士 大塚芳忠 緒方賢一 石田圭祐

 

 

●孤児の少年がサンタになった理由「サンタクロースになった少年」

 

サンタクロースのふるさとと言われるフィンランドを舞台にした、サンタクロース誕生物語。フィンランドを代表する作家マルコ・レイノの原作を映画化したオリジナルストーリーですが、孤児の少年がサンタになった理由に思わずホロリとしてしまう、ハートウォーミングな作品です。

 

フィンランドの北極圏、ラップランドの小さな寒村。事故で両親と妹を一度に失ってしまった幼い少年・ニコラスを、村人たちは1年ごとに交代で世話することにします。毎年、クリスマスに新しい家族のもとに移動するニコラスは、イブの夜、お世話になった家の子どもたちに手作りのおもちゃをそっと贈ります。しかし6年後、村は飢饉に襲われ、ニコラスは村から離れた場所に住む偏屈者の家具職人・イーサッキに引き取られることに。厳しい職人修行の合間に、ニコラスはおもちゃを作り続け、毎年子どもたちのもとへ届けるのですが、村の子どもの数が増え続けてしまい…。

 

まずは、天涯孤独になってしまった幼いニコラスの面倒を見る村の人々の優しさに心からホッとします。そんな村人に囲まれて育ったニコラスも、寂しさを抱えつつ情の深い少年に成長。ガンコじいさんで村人に煙たがられていたイーサッキの心もやわらげ、親子のような関係になっていきます。そんなニコラスが大人になり、ヒゲも伸び、増えたおもちゃを運ぶためにソリやトナカイを用意し…すっかりサンタクロースらしい姿に! 歳をとってイーサッキのようなガンコじいさん風の容貌で子どもに煙たがられても、“子どもたちが待っているから”とこっそりおもちゃを用意し続けるニコラスの姿とその想いに、胸が熱くなります。

 

しんしんと降り積もる雪、山や湖に囲まれたフィンランドの豊かな自然を背景に展開する、優しい優しい物語。見返りを求めず相手を想う気持ちの大切さ、大切に思う人がいる幸せに心から感謝したくなります。

 

 

 

 

<データ>

■2007年/1時間20分/フィンランド/監督・制作・脚本:ヨハ・ブオリヨキ 原作・脚本:マルコ・レイノ 出演:ハヌ・ペッカ・ピョルクマン カリ・バーナネン ミナ・ハップキラ

 

 

●サンタの存在を信じる心が起こした奇跡「34丁目の奇跡」

 

本物のサンタクロースだと自称する老人を巡る騒動を通して、夢を信じる心の素晴らしさを描いたハートフルなドラマです。1947年に制作された同名の名作映画のリメイク版です。

 

ニューヨーク西34丁目にある老舗デパート「コールズ」が主催する、クリスマス恒例のパレード開始直前。サンタ役の男がトラブルを起こし、急遽、サンタそっくりの風貌をした白ヒゲの老人・クリスが代役を務めます。クリスがサンタに扮したパレードは大好評! そのままサンタとして雇われることになったクリスは人気者になり、コールズの評判も売り上げも急上昇。しかし、それが気に入らないライバルデパートの陰謀で、クリスは“自分をサンタと信じる頭のおかしな老人”として裁判にかけられることになってしまいます。

 

自分は本物のサンタだと主張するクリス、コールズのイベント担当で現実主義者のシングルマザー・ドリー、“サンタはいない”と思っているドリーの娘・スーザン、ドリーの恋人で弁護士のブライアン。両親の離婚や、母であるドリーの教育のせいでちょっと冷めた子どもだったスーザンが、クリスに出会ったことでサンタを信じるようになり、どんどん無邪気な子どもらしさを取り戻していきます。そんなスーザンや、“信じる心”を曲げずにクリスを弁護するブライアン、クリスの姿を見て、頑なだったドリーの心が動かされていく様子に、見ているこちらもどんどん気持ちが温かくなってきます。

 

ライバル店の姑息な妨害に腹が立ちますが、裁判の最後の判決には拍手喝采! “信じること“がどれだけ人生を豊かにしてくれるのか、そしてそんな信じる心を忘れない大人でいたい、と思わせてくれます。「あなたが信じたいものを信じていい」「どんな人生でも、夢があれば救われる」など心に沁みる名言もたくさん。毎日をがんばるママの心に沁みる一作です。

 

 

 

 

<データ>

■1994年/1時間54分/アメリカ/監督:レス・メイフィールド/出演:リチャード・アッテンボロー エリザベス・パーキンス J・T・ウォルシュ

 

どの作品も、クリスマスとサンタクロースを題材に、相手のことを想う純粋な気持ち、信じる気持ち、子どもや家族、喜ぶ顔が見たいと思える相手がいることの幸せを感じられる、素敵な作品ばかりです。どんどん寒くなるこの季節、映画でほっこり心を温めて、いいクリスマスをお過ごしください。お子さんにもママにも、サンタさんが来ますように。ハッピー・クリスマス!

 

 


連載「親子の会話がはずむ、年長児とママのための映画ガイド」

 

 

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家庭でできる保育園児の入学前準備4つのポイント

 

 

前回は、元公立保育園園長の野田友子先生から、最近の保育園での「教育」への取り組みについてお話を伺いました。今回は、家庭でできる入学前準備について、引き続き、公立保育園の元園長・野田友子さんにアドバイスをいただきます。 

 

 

●その1:イスに座って作業をする時間を作る

 

最近は保育園でも就学前教育が行われているそうですが、その程度は園によってまちまち。もし、入学に向けて家庭で準備をするとしたら、どんなことを行えばいいのでしょうか? 就学前教育と聞くと、ドリルなどを買ってきて、文字や数を教えなければと思ってしまいがちですが、それよりもまずやっておきたいのが、「集中力」を養うことなのだとか。

 

「お勉強もそうですが、学校生活全般で必要なのは集中力です。中でも一定時間イスに座っていられることが重要。お子さんが保育園で、毎日イスに座っている時間が少ないないようなら、まずは、家でイスに座って何か作業をする習慣をつけるようにしましょう。ゲームなどではなく、鉛筆やクレヨンを持ってできることがいいですね」(野田さん)

 

目標は30分ですが、いきなりだと厳しいので、まずは5分から始めて。文字や数を書くのが嫌なようなら、最初は絵を描いたり、塗り絵などでも構わないとのこと。

 

「お母さんがゲームを作ってもいいですね。例えば、○をいくつも書いて、子どもが線でつなげていく。あまり簡単だとすぐに飽きてしまうので、例えば『必ず曲がり角を作りながらゴールに辿り着くこと』といったルールを作ったりして。ゴールしたら、『よく考えたね』『こんなにいっぱい曲がり角ができたんだ、すごいね』などと具体的にほめながら、子どもの大好きなキャラクターを書いたり、シールを貼るなど、できたマークをあげましょう。とにかく少しでも長く机に向かって集中できる時間を作れるようにすることです」(同)

 

線をなぞることで、集中力に加え、文字を書くための基礎となる運筆の力を養うこともできるのだとか。文字の練習や数字の勉強も、お母さんが点線で書いた文字や数字をなぞらせたりすれば、子どもも楽しく取り組めそうです。

 

 

●その2:人(先生)の話を聞く習慣をつける

 

「どれだけ効果があったかはわかりませんが、私自身の子育ての経験では、入学後は毎日子どもに『いい? 先生とにらめっこして、お顔をじーっと見てお話を聞くのよ』と、口を酸っぱくして言っていました」と野田先生。授業がわかるかどうかということだけではなく、いかに先生の話を聞けるかも重要だからです。

 

「以前、仕事で小学校の見学をしたときの話ですが、1年生の授業中に歩き回っている子が数人いたので、その子たちに『どうして先生の話を聞かずに歩いているの?』と聞いたことがあります。すると『だって(授業の内容は)わかってるもん』という答えが返ってきたのです。もちろん授業がわからず歩き回っている子もいましたが、授業の内容はわかっているからと、話を聞かないくせがついてしまったという例もあるようです」(同)

 

こうなってしまっては、入学直後は理解できていた勉強が、先生の話を聞かないでいるうちについていけなくなってしまいます。勉強を先取りすることよりも、まずは人の話に耳を傾ける習慣をつけておくようにしたいものです。

 

 

●その3:会話の中に「ものの名前」を入れる

 

さらに、ふだんの生活では、親子の会話の中にできるだけ具体的な「ものの名前」を入れるようにしたいと野田先生は続けます。

 

「汁物はなんでもみそ汁とか、何でもスープだと思っている子もいたりします。毎日食事の際に『今日はミートソーススパゲッティよ。どうぞ』と、献立名や材料名を添えて子どもと会話ができるようにするといいですね。ほかには、クローゼットに『くつした』『しゃつ』など名前を書いたシールを貼るのもおすすめです」(同)

 

ものの名前への興味が、文字を書いたり読んだりすることにつながっていくのだそうです。ほかにも、お出かけのときには、電車で止まる駅の名前を1つずつ教えてあげたり、『1たす1は?』と、親子で計算の競争をしたり(親は手加減してください)するなど、毎日のちょっとした時間を利用してできることはたくさんありそうです。

 

 

●その4:ひとつだけ、自分の得意なことを作る

 

何かひとつ得意なものを作って、自信を持たせることも大切だそうです。

 

「入学前に何かひとつ、得意なものを作ってあげましょう。なわとびでも、かけっこでも、絵や歌でもいいし、まったく遅刻をしないで園に行くということでもいいんです。ほかの子よりも、自分はなんでも劣っていると感じて自信をなくさないようにすることが大切。その自信があれば、たとえ勉強のスタートダッシュに遅れても、きっと乗り越えられるに違いありません」(同)

 

また、学力につながる集中力や思考力を養うなら、絵本の読み聞かせが一番効果的だとか。入学に向けて、親子で無理なく、楽しくできることを、少しずつでも続けて行きましょう。

 

(取材・執筆:坂本洋子)

 

 


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「保育園育ちは小学校入学後に不利」の噂は本当?

 

 

「保育園っ子は、入学前に園で文字や数を覚える機会が少ないから、小学校に入ったら苦労する」という話を耳にします。それって、どこまで真実? だとしたら今から何かしておいたほうがいいのでしょうか? 公立保育園の元園長で、現在は保育園などの福祉サービス第三者評価の評価者などを務める野田友子さんにお話を伺いました。

 

 

●保育園にも「教育」が義務づけられている

 

保育園では、幼稚園と比べて文字や数を教える機会が少なく、幼稚園育ちの子どもと比べると、小学校入学後、勉強についていけず苦労するなどという話を聞くことがあります。実際、保育園と幼稚園で、それほど違うものなのでしょうか?

 

「現在は幼保連携型子ども園などもあり、幼稚園と保育園の違いが少なくなってきている傾向がありますが、以前は『保育園は子どもが生活する場、幼稚園は教育の場』などと言われており、保育園は、仕事などで忙しい親に代わって子どもを保育する場とされていました」(野田さん)

 

そのため、保育現場にも「教育よりも健康な体づくりや遊びを自分で考え出しながらのびのびと遊び、生きる力を育てることが第一」という考えがあったのだとか。しかし、最近は違うようです。

 

「平成29年3月の告示で、保育所保育指針が改定されました。その中の「幼児期の終わりまでに育ってほしい姿』として定められた10項目の中に『思考力の芽生え』や『数量・図形、文字への関心・感覚』などがあります。義務ではなく、あくまで目標ですが、現在では保育園でもこの10項目に沿って、数や文字への興味・関心を育む保育に取り組むようになってきていると思います」(同)

 

 

●遊びの場面に文字数の理解が深められる取組みも

 

とはいえ、保育園は0~1歳の乳児から通うため、まずはお勉強よりも健康的な体や心を作ることに重点が置かれているそうです。

 

「乳幼児期はお勉強中心の生活よりも、まずはのびのび遊んで、健康的な体やどんなことがあっても折れない心を作り、いろいろなことに積極的に取り組む意欲を育てることが重要。それがすべての土台になるからです」と野田さんは言います。

 

「生きる力」が重要と言われている昨今、自由な遊びや体を動かすことを中心にたくましい体と心を育ててくれる、のびのびとした保育を行っている園をあえて選びたいという親御さんも多くいますよね。とはいっても、小学校入学が近づいてくると、遊んでばかりで文字や数を理解できないまま入学するんじゃないかという不安も…。

 

「文字や数を“お勉強”という形で教えるのではなく、毎日の保育の中で、文字や数の理解が深められるような取組みを入れ、入学後の学習に必要な基礎力が十分身につけられるよう意図された保育が行なわれている園も多いのです」(同)

 

「例えば、朝の集まりの時間に歌を歌ったり挨拶をするだけでなく、『今日は○月○日です』と伝えたり、『今日は○○ちゃんがお休みです。1人お休みだから、今日の○○組さんは全部で何人ですか?』と問いかけるなど、年齢に応じて、数の認識が深められるような働きかけをしたり、食育とからめて、その日の給食の献立や材料の名前を読んで、いろいろなものの名前を覚えられるようにしていたりする園もありますね」(同)

 

ほかにも、遊びの場面で『10回手をたたいたらチェンジだよ』とか『おだんご、3個ください』などと、さりげなく保育士が年齢に合わせた声かけをすることで、遊びながら自然に数や文字が身につけられるようにしている園も多いそうです。

 

また、文字や数を覚える以上に大切なのが、イスに一定時間座っていられる習慣づけ。

 

「保育士が読み聞かせをしたり、『語り』のボランティアさんなどのお話を聞く時間を設けたりしている園も多いですが、これは文字教育というよりも、学校生活を見すえて、一定時間イスに座って、人の話を聞く習慣をつけるねらいがあるのです」(同)

 

親からは遊んでばかりいるように見えるかもしれませんが、実はきちんと教育的な要素が取り込まれているのですね。

 

 

●就学前教育の中身は、園によってバラつきも

 

最近では、基本の保育を満たしつつ、乳児クラスのうちから英語圏出身の講師が保育に関わるようにするなど、教育的なサービスを充実させている保育園も増えています。ただ、このような保育がどこでも行なわれているかというと、まだ園によってバラつきがあるのだとか。

 

「今の時代、就学前教育を何もやっていない園はないと思いますが、その程度は園によって差があると思います。遊びが中心で入学後の学習に向けての取り組みを何もしていない場合、入学直後につまづいたり、他の子どもとの差を感じて、それ以上勉強するのが嫌になってしまう子もいるかもしれません。園と学校では生活そのものが違いますから、やはりある程度は学校になじむための土台づくりは必要だと思います」(同)

 

子どもの通っている園で、あまり就学に向けての取り組みがされていないと感じたら、どうすればいいでしょうか?

 

「もし不安なら、就学に向けて、どんな取り組みをしているか園に直接聞いてみてはどうでしょう。クレームではなく、『うちの子はまだ自分の名前が読めないので、少しずつ教えていきたいのですが、園でしていることを参考にしたいので教えてください』という感じで聞くのがよいと思います。そして、園の取り組みが少し足りないかなとか、子ども自身の様子を見て、このままだとちょっと不安かなと感じたら、家庭で補っていくといいでしょう」(同)

 

最近では幼児向けのひらがなや数字のワークブックも多く売られているので、それらを活用すれば家庭でも準備することができそうですね。次回は、保育園児向けの、家庭でできる入学前の準備について具体的に伺います。

 

(取材・執筆:坂本洋子)

 

 


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通学途中に大地震が発生! その時、どうする?

 

 

通学路を歩いている最中に大きな地震がきたらどうするか、親子で話し合ったことはありますか? 道路上は想像以上に危険がいっぱいで、守ってくれる大人が近くにいるとも限りません。登下校中に大きな地震にあった場合、子どもがとるべき行動とは? 今回は、全国で体験型安全教室などを行うステップ総合研究所・主任研究員の堤紘子さんに、通学路で大きな地震が起きた際の対処法について聞きました。

 

 

●揺れ始めから8秒以内に行動することが大事

 

通学途中に大きな地震があった場合、子ども自身が最初にとるべき行動を教えてください。

 

「地震から身を守るためには、揺れ始めから8秒以内に安全な場所に移動し、身体を守る体勢をとるのが大事です。阪神淡路大震災で亡くなった子どものうち、4分の3が揺れ始めからの12秒以内に命を落としているということが調査でわかっています。大きな地震じゃないと思って様子を伺っているうちに揺れが大きくなり、逃げることができなくなってしまうのです。揺れを感じたら、震度の大小に関わらず、すぐに安全な行動がとれるようにしたいところです」(堤さん)

 

地震の際は様子見せず、瞬時に行動する必要があるのですね。ちなみに身体を守る体勢というのはどんなものでしょうか?

 

「一般的に、地震の際は頭を守るようにと言われていますが、頭はとても硬い頭蓋骨に守られています。実はそれよりも守ってほしいのは首のうしろなんです。首には呼吸を司る延髄がありますが、硬い骨で守られていません。ここをしっかりガードするには、身体を小さく丸めて両手で首の後ろを守る“亀のポーズ”がおすすめです。またランドセルの蓋をガバッと開けて、首から頭までを覆って守る方法もあります」(同)

 

©Institute of Safer Town Environmental Program

 

揺れ始めから8秒以内に安全な場所に移動して身体を守る体勢をとるという一連の流れは、日頃から練習していないとなかなか難しいかもしれません。どんな教え方をすれば伝わりやすいでしょうか?

 

「私たちはよく『地震だパン』と手を叩く合図で、地震が起きたことを想定して8秒以内に安全を確保するために実際に動いてみるという練習を行っています。これは家や公園でも遊び感覚でできる練習なので、ぜひ親子で試してみてください」(同)

 

実際に体を動かして練習してみると、地震の際の行動が具体的にイメージしやすくなります。大地震はいつどこで起こるかわからないからこそ、様々な場所や状況で『地震だパン』を試しておきたいですね。

 

 

●通学路に潜む危険をチェックしよう

 

子どもがひとりで外にいる時でも身を守れるように、地震の際に気をつけるべき場所やものをリストアップしてもらいました。

 

【通学路チェックリスト】

・狭い路地、道路(ものが落ちたり倒れて通り道をふさぐ)

・窓ガラスやショーウィンドウ(割れる、破片が落ちる)

・家の瓦(滑り落ちる)

・上の方に設置された室外機(重さを持って落ちる)

・電柱(倒れる、電線が切れて垂れ下がる、変圧器が落ちる)

・標識や看板(倒れる、落ちる)

・塀(道路にかぶさるように倒れる、崩れる。とくに異なる素材が組み合わさった塀は継ぎ目から倒れやすい)

・自動販売機(倒れる、傾く)

・郵便ポスト(倒れる)

・車(走っている車がふらつく、停まっている車が滑るように動く)

・自転車やバイク(倒れる)

 

「地震の際は塀から離れるのが鉄則ですが、揺れている最中は安心感を得るために大きなものに身を寄せたくなる心理が働きます。そのため、本来なら離れなくてはならない塀に吸い寄せられるように近づいてしまう傾向があるのです。地震の時は塀から離れるということは、とくに意識的に教えておきましょう」(同)

 

また、上記のリスト以外にも、アスファルトの道(波打ち揺れる、地割れ、液状化)、海(津波)、山(地すべり)といった危険も想定されるとのこと。事前に頭に入れておきましょう。

 

登下校中は周りに指示を出してくれる大人がいるとは限らないので、いざという時にどういう行動をとるのか判断するのは子ども自身。地震が発生した時に安全な場所に移動して身体を守る体勢をとれるように、チェックリストに沿って通学路の危険箇所を確認し、実際にどう動いたらいいのか練習しておきたいですね。

 

 

●地震の後に待機できる場所を把握しておこう

 

地震が収まった後、学校へ行くか自宅へ引き返すか迷ってしまうこともあると思います。どうしたらいいのでしょうか?

 

「地震の後は火事が発生したり、ものが散乱して道が通れなくなったりと、いろいろなことが考えられます。学校と自宅の距離や道の状況はケースバイケースなので、どちらに進むべきか一概には言えません。ただ、学校と自宅以外にも安全に避難できそうな場所が通学路近くにあれば、そこで待機するという選択肢もとることができます。大きな公園だと、人がたくさん集まってくることも考えられるので、『公園の時計の前』といったように、ピンポイントで落ち合う場所を決めておくといいでしょう。

 

電車などで長距離通学をしている場合はなおさら、電車が途中駅で止まった場合の待機場所を確認しておきたいところです。長距離通学だとケータイを持っている子も多いですが、地震の際は通じなくなるかもしれません。そんな時は公衆電話を使えるように、一度は実際にかけてみましょう。あわせて普段からテレフォンカードと10円玉を持たせて、両親の電話番号を言えるように練習しておきましょう」(同)

 

安全に待機できるスポットを普段から把握しておけば、いざという時に慌てずに行動できそうです。大きな地震はどれだけ事前に“具体的に”シミュレーションできるかが大切だといいます。普段から親子で通学路の安全についてよく話し合っておきたいですね。

 

(取材・執筆:宇都宮薫)

 

 

現役養護教諭に聞く、集団生活での冬の感染症予防

 

 

冬は、寒さや乾燥で体調を崩しがち。特にインフルエンザなどの感染症にかかってしまうと、体に大きな負担をかけてしまいます。そこで、この時期に親子で気をつけたい感染症とその予防策について、新宿区立花園小学校の養護教諭である玉置玲奈先生にお聞きしました。

 

 

●ウイルスで流行しやすい感染症とは

 

早速ですが、冬に流行しやすい感染症には、何がありますか?

 

「特に冬、小学生の間で流行りやすいのは、インフルエンザ(A型、B型、C型の3種類)、ノロ、ロタなどのウイルス性胃腸炎です。加えて、通年で流行っている溶連菌や、幼児のいる家庭ではRSウイルスにも注意が必要。もちろん、風邪も一つの感染症です」(玉置先生)

 

地域でどんな感染症が流行しているかは、自治体のホームページなどで情報がアップデートされているとのこと。また、学校の保健だよりでも、季節の感染症や流行状況についてはお知らせしているそうです。

 

 

●学校内での感染は手洗い・うがいとマスクで予防

 

クラスや学校内でそれらの感染者が出た場合は、どうしたらいいのでしょうか。

 

「手洗い・うがいと、場合によってはマスクの着用に限ります。月並みと思われるかもしれませんが、この3つは徹底するほどに予防効果が高まるもの。特に外から室内に入ってきたときと給食の前には、必ず手洗い・うがいをするよう学校でも指導しています。登校してきたとき、休み時間に外遊びをした後、体育の授業の後などのタイミングです。うがいには、喉についた菌やウイルスを除去するほか、喉を潤すという意味もあります。

 

手洗いは、トイレの後もするように声がけしています。洗い方は、水道にあるせっけんを使い、爪の間まできれいになるようしっかりと。マスクは、登下校中だけでなく、授業中でも外さなくてOK。クラスで感染症が流行ったときや予防効果を高めたいときは、しっかりとマスクを着けるようお子さんに言い聞かせておくといいかもしれません」(同)

 

この時期は冷たい水を嫌がって、手洗いを雑にすませる子も多々見かけるそう。初心に返って、自宅でも注意しておきたいところですね。

 

 

●自宅では手洗い・うがいと「あいうべ体操」を

 

次に、自宅ではどんな予防ができるか教えてください。

 

「自宅でもやはり手洗い・うがいは基本です。幼稚園・保育園のときに比べて手洗い・うがいに対する意識が低くなっている子どもは多いので、帰宅後と食事の前の手洗い・うがいの習慣を改めてつけさせましょう。また、爪は間に汚れがたまらないよう短めに切りそろえ、朝晩の歯磨きをきちんとして口腔内も清潔に保って。インフルエンザについては予防接種も打っておけるといいですね。

 

抵抗力を高めるには、言うまでもなくバランスの取れた三回の食事、適度な運動、じゅうぶんな睡眠などの規則正しい生活が基本になります。また、人が多く集まるところほど感染リスクが高まることも覚えておいてください」(同)

 

もう一つ、玉置先生が教えてくださったのは「あいうべ体操」です。

 

「あいうべ体操は、『みらいクリニック』の今井院長が考案した、口呼吸を抑えることで知られる運動です。口呼吸をしていると、空気と一緒に入ってきたウイルスがのどに送り込まれてしまいます。冬場の乾燥しているのどは、ウイルスにとってさらに好環境。一方、鼻呼吸なら、鼻腔内のウイルスを外に追い出そうとする仕組みが働き、空気と一緒に入ってきたウイルスも体内に取り込まれにくいのです」(同)

 

具体的なやり方は、大きく顔を動かしながら「あー」「いー」「うー」「べー」と10回繰り返すだけ。「べ」のときには舌を大きく出すのがポイントとのこと。舌の筋肉が鍛えられ、口を閉じておけるようになるそうです。子どもの口呼吸で困っている保護者の方は、ぜひトライしてみてください。

 

 

●洋服は着せすぎ注意! 朝の健康観察も忘れずに

 

最後に、朝、登校前にチェックしたいことを教えてください。

 

「まず、洋服を着せすぎていないかチェックしましょう。薄着も注意すべきですが、子どもは体温が高いもの。大人と同じように着こむと、汗をかいて逆に風邪をひきかねません。子ども自身が脱ぎ着して体温調節しやすいよう、重ね着で暖を取ることを基本として、一番下には肌着を着せ、その上に薄いものを重ねさせるなど工夫してください。薄着だなと思ったら、一枚羽織るものを持たせて。

 

また、毎日、清潔なハンカチを持たせることも忘れずに! ハンカチがなく、代わりに汚れた服や髪の毛で手を拭く子がいます。しかしそれでは、せっかく洗った手にまた汚れやウイルスがついてしまいます」(同)

 

子どもにあまり無理をさせないことも大切。朝の健康観察で、もし少し熱が高いようなら、可能な限り学校を休ませるなどしてほしいそう。本人の健康を守るだけでなく、周囲にうつさないためにも心がけたいところです。

 

「保護者の方の『おかしいな』は病気発見のための何よりの近道。できれば、体温や食欲、睡眠の状況はどうか、目の充血など体の変化はないか、毎朝の健康観察を習慣にしてほしいなと思います」(同)

 

あわただしい朝は、保護者もバタバタと過ごしがち。それでも朝食のときなど、子どもの様子を確認する時間を確保することが、大事にならずに済む秘訣なのかもしれません。我が子の健康のためはもちろん、集団感染を広めないためにも、できることから取り組めるといいですね。

 

(取材・執筆:有馬ゆえ)

 

 

ママ小児科医が直伝! インフルエンザの予防&対処法

 

 

年明けの1~3月は、インフルエンザにかかりやすくなる時期。家庭では、どんな対策をすればいいの? もしも、子どもがインフルエンザにかかってしまったときの対処法は? ご自身が3人のお子さんのママでもある、東京衛生病院・小児科医の保田典子先生にお話しをうかがいました。

 

 

●冬休みで乱れた生活リズムは、年明けにリセット!

 

「冬休みが終わり、小学校での集団生活がはじまるとインフルエンザにかかりやすくなります」と保田先生。ウイルスへの抵抗力をアップするには、どうすればいいのでしょうか?

 

「年末年始は、クリスマスやお正月などのイベントが続くこともあり、食べ過ぎたり、夜更かししたりしがちなのではないでしょうか。そこで、年が明けたら、新学期がスタートするまでの数日の間に、生活リズムをリセットして体調を整えましょう。

 

例えば…

・朝ごはんをしっかり食べて栄養をとる

・毎日の入浴で体温を上げ、寝つきをよくする

・早寝で睡眠を充分にとり、疲れを回復させる

・手洗い・うがいでウイルスを寄せつけない

・こまめに水分補給をして新陳代謝をよくする

 

この5つは、インフルエンザが流行する冬に限らず、一年中、意識してほしいことです。普段から栄養・水分・休養をしっかりとることが、体の抵抗力アップにつながります」(保田先生)

 

 

●睡眠をしっかりとって体力を回復させることが重要

 

年末年始は年越しの特別感も相まって、特に“早寝”については甘くなってしまいそうです。

 

「睡眠が足りないと疲労が溜まって抵抗力が落ち、ウイルスに感染しやすくなります。体調を整えるためにも、普段から睡眠をしっかりとりましょう。入浴には体温を上げて体を温めるだけでなく、寝つきがスムーズになり、睡眠の質を良くする効果も。

 

わが家の子どもたちは未就学児ですが、21時に布団に入り、絵本を読み聞かせをして21時半には消灯するのが習慣です。私は、就寝時刻については、厳しく声をかけています(笑)。でも、それぐらい睡眠をしっかりとることが健康な体をつくるために大切なのです」(同)

 

小学生の場合は、何時に寝るのがよいのでしょうか?

 

「22時までに就寝するのが理想ですが、何時に寝て、何時間睡眠をとるのがよいのかは、子どもによって違います。21~22時に寝ないと疲れやすい子もいれば、22~23時に寝ても元気な子もいます。

 

睡眠が足りているかどうかは、お子さんの様子を見てください。たとえば、月曜日に元気があったのに、木曜日、金曜日と週末に向けて疲れやすくなるのであれば、睡眠時間が足りていない可能性があるので、寝る時間を早めたいですね」(同)

 

 

●手洗い・うがいと水分補給は一年を通して続けよう

 

また、「インフルエンザウイルスは乾燥したところで増えやすい」と保田先生。

 

「帰宅時にうがいをすること、水分をこまめに摂ることで、喉の潤いを保つことができます。うがいは、20秒以上するのがいいといわれますが、毎回、そんなに長くするのは大変だと思いますので、普段からちょっと長めにうがいすることを意識できるといいですね」(同)

 

水分は、血液やリンパ液のなどの成分になり、栄養素を全身に届けるために欠かせないもの。水分をこまめにとる習慣をつけておくと、体調も整うそう。

 

「夏の熱中症対策のためだけではなく、1年を通して水分を意識的に摂るようにしてください。水分をしっかり摂り、おしっこで老廃物を排泄することで、新陳代謝をよくすることができます。わが家の子どもたちは、1年中、麦茶で水分補給をしていますよ」(同)

 

インフルエンザを防ぐための手洗いのポイントはどうでしょうか。

 

「手を水で洗うだけでは、ウイルスが残りやすいので、石けん、ハンドソープで手洗いをして、清潔なタオルでしっかり水分を拭きましょう。手についたウイルスが食事のときに口から入ることがあるので、帰宅時や食前は、より念入りに手洗いするといいですね」(同)

 

冬に流行するノロウイルスについても、手洗いが効果的とのこと。ノロウイルスは感染者の便、おう吐物にいるので、トイレ後もしっかりとした手洗いが重要だそうです。

 

 

●インフルエンザかなと思ったら、体温と時刻を確認して受診を

 

子どものインフルエンザに早く気づくためには、どうすればいいのでしょうか? また、インフルエンザの検査を受けたい場合は、いつ病院に行くのがいいのでしょうか?

 

「インフルエンザは風邪よりも症状が重く、倦怠感が出ます。お子さんの様子を見て、だるそうにしている、咳や鼻水が出ている、食事や水分が摂れないなどの心配な症状があれば、体温を計り、熱が出た時刻を把握してください(38℃の熱が20時に出たなど)。

 

インフルエンザの検査を受ける場合、受診のタイミングは発症(発熱)してから半日(12時間)経ってからです。たとえば、朝6時に熱が出て3時間後の9時に受診して検査を受けても、陰性の結果が出ることがあります。

 

受診の際、何度の熱が、何時から出たかを医師に伝えることで、インフルエンザの検査をするかどうかを判断しやすくなります。また、抗インフルエンザ薬は、発症後48時間以内に投与を開始するのが望ましいので、“熱が出てから12~24時間まで”に受診をし、医師に診断してもらうのがよいでしょう。

 

ただし、心配な症状(けいれん、異常行動、水分が摂れない、咳で眠れない、呼吸困難など)が出ていれば、早めに受診をしてください」(同)

 

 

●子どもがインフルエンザにかかったときの家庭でのケア

 

子どもがインフルエンザになってしまった場合、家庭では何をすればいいでしょうか?

 

「まずは水分補給をすること、安静にして睡眠をとることが大切です。水分は水かお茶、脱水を防ぐためには、スポーツ飲料やドラッグストアなどでも売っている経口補水液を飲んでもいいでしょう。

 

子どもが嫌がらなければ、氷枕などで首の後ろや脇の下を冷やしてあげます。また、鼻水にウイルスがいるので、鼻水が出たらすすらずにティッシュでかみ、ゴミ箱にすぐ捨ててください。のどが乾燥しないよう、加湿器などで寝室の湿度を上げるのもいいですね。

 

まれに、インフルエンザによって異常行動(突然部屋を出ようとする、ベランダから飛び降りようとする、興奮状態になるなど)を起こすケースもあります。インフルエンザと診断されてから2日間は、お子さんを1人にしないで見守るようにしましょう」(同)

 

ちなみに、インフルエンザの出席停止期間について、学校保健安全法では「発症した後5日を経過し、かつ、解熱した後2日(幼児は3日)を経過するまで」とされています。体を回復させて、周囲に感染を広げないためには、これをきちんと守りたいですね。

 

子どものインフルエンザを防ぐためには、まず普段から生活リズムを整えてウイルスへの抵抗力を上げておくこと。そして、もしもインフルエンザにかかってしまったら、安静にして早く回復できるようにしたいですね。

 

(取材・執筆:掛川ゆり)

 

 


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インフルエンザの予防接種、いつ受けるのが効果的?

 

 

年明けの1~3月は、インフルエンザの流行がピークを迎える時期。家族で予防するためには、流行時期の前に予防接種を受けておきたいですね。子どもの場合、いつ、何回受けておくといいの? 親も打ったほうがいい? 小児科医で3人のお子さんのママでもある、東京衛生病院・小児科の保田典子先生にお話しをうかがいました。

 

 

●流行前の10月中旬~12月が予防接種の受け時

 

保田先生が外来診療されていて、小学生のインフルエンザが増えるのはいつ頃からでしょうか?

 

「お正月明け、冬休みが終わって小学校での集団生活が始まる1~3月に、インフルエンザにかかるお子さんが増えます。なので、予防のためには、10月中旬~12月までにインフルエンザワクチンの接種を済ませておくことが大切です。ワクチン接種から体内に抗体が作られるまでには時間差があるため、ちょうど流行時期にインフルエンザウイルスに対する抗体価が上がって免疫がつくよう、逆算して接種するんです。

 

子どもの場合、13歳未満(6か月以上~12歳まで)は、2~4週間の間隔をあけて、2回接種することが推奨されています(13歳以上は原則1回)。

 

また、親や祖父母、上のきょうだいがインフルエンザにかかることで、下の小学生や乳幼児に感染させてしまうケースも。症状が重篤化しやすい乳幼児がいるご家庭の場合は特に、子どもだけではなく、家族で予防接種を受けるよう心がけましょう」(保田先生)

 

 

●予防接種をすれば、インフルエンザになっても重症化を防げる

 

ワクチンを打ってもインフルエンザにかかることがあると聞きます。それでも毎年受けたほうがいいのでしょうか?

 

「インフルエンザワクチンを接種しておけば、かかっても症状が軽くて済むことが多いです。実際に診療していても、予防接種を受けていない子といる子で、症状の重さが明らかに違います。

 

予防接種を受けずにインフルエンザにかかってしまった子は、高熱が出て顔が赤くなってむくみ、動くのもつらそうで、ぐったりとしているケースが多いです。一方、ワクチンの接種を済ませている子は、インフルエンザになっても普通の風邪のように軽い症状で済み、回復も早い傾向があります」(同)

 

保田先生は、インフルエンザの予防接種の大切さについて、さらに次のように話します。

 

「『インフルエンザにかかっても、最終的には治るから』『去年も予防接種をしてないけど、かからなかったし』と、軽く考えていないでしょうか。インフルエンザの症状自体は風邪に似ていますが、脳症や肺炎などの重篤な合併症を引き起こす可能性がある病気。

 

小学生で重篤化するのはまれですが、下に乳幼児のお子さんがいるご家庭では、特に注意が必要です。今まで健康上、何の問題もなく過ごしてきた子が、インフルエンザの重い合併症で命を落としたり、助かっても寝たきりになったりするケースもあります。流行時期の前にワクチンを打っておくことは、感染予防だけでなく、このような重症化を防ぐ意味もあるのです」(同)

 

 

●予防接種を2回受けるときのタイミングは?

 

13歳未満は、インフルエンザの予防接種を2回受けたほうがいいとのことですが、どんなスケジュールで受けるといいのでしょうか?

 

「インフルエンザワクチンを打って効果が出てくるのが3~4週間後から、また、獲得した免疫は4~5か月持続するといわれています。そのため、インフルエンザが流行する1~3月に免疫を上げるには、次のスケジュールで予防接種を受けておくといいですね。

 

1回目:10月中旬~11月中旬

2回目:11月~12月

 

10月中旬に、わが家の子どもたちも1回目の予防接種を済ませたところです」(同)

 

 

●2回が難しければ、1回だけでも予防接種を

 

予防接種を受けるのを忘れていて12月になってしまった場合は、どうすればいいのでしょうか? 

 

「それからでも遅くはないので、12月に1回、年明けすぐに1回というスケジュールで受ければいいと思います。インフルエンザの予防のためには、まったく受けないよりは、年末までに1回でもワクチンの接種を受けておくといいでしょう。

 

インフルエンザワクチンの効果が持続するのは4~5か月間とお伝えしましたが、それを過ぎて免疫がゼロになるわけではありません。去年、お子さんが予防接種を2回受けているのなら、1回でも免疫が上がりやすくなります。

 

ただし、お伝えしたように、ワクチンが効き出すのが打ってから3~4週間後なので、年末年始に受けた場合は、きちんと抗体が上がるのが2月近くになってからです」(同)

 

 

●卵アレルギーがある場合のワクチン接種について

 

インフルエンザワクチンには、卵の成分が含まれていると聞きます。子どもに卵アレルギーがある場合、予防接種を受けてもいいのでしょうか?

 

「日本のインフルエンザワクチンに含まれる卵の成分はごく微量なので、軽い卵アレルギーなら予防接種を受けても問題ないケースが多いですが、まずはかかりつけ医に相談をしてください。

 

当院では、卵アレルギーが心配なお子さんは、午前中に予防接種を受けていただき、その後、自宅で数時間様子をみてもらい、何かあっても対応できるようにしています。クリニックによっては、卵アレルギーがある場合は予防接種を受けつけていないことがありますので、予約をするときに確認してみてください」(同)

 

「子どもだけではなく、周りの大人も予防接種を受けることで、家庭・学校など集団での感染を防げます」と保田先生。10月中旬~12月までに家族で予防接種を受けるようにしたいですね。

 

(取材・執筆:掛川ゆり)

 

 

言葉がどもる…子どもの吃音にどう対応する?【後編】

 

 

言葉がどもってしまう「吃音(きつおん)」。多くの場合は自然に治ることが多いようですが、もしも子どもに吃音が見られたら、どう対応していけばいいのでしょうか。吃音についての基本情報をお伺いした前回に引き続き、今回は、家庭での対応や声がけについて、吃音や言語障害を専門とされている金沢大学の小林宏明先生に詳しく教えてもらいました。

 

 

●年長から小1の時期は、周りの接し方にも注意が必要

 

吃音(きつおん)自体は、2歳半から4歳くらいに出始める子が多いとのことですが、年長くらいの年齢になると、周りの接し方にも少し注意が必要になると小林先生。

 

「それまでは、吃音で話していても、自分も周りもあまり気づかない場合が多かったのが、年中や年長くらいになると、少しずつ気づき出す子が増えてきます。たとえば、『どうして、そんな話し方なの?』と質問されたり、時には話し方を真似されたりしてからかわれることも。そうなると、これまでは自分自身あまり気にしていなかったのに、次第に気になって話すことが苦痛になってくる子も少なくありません。

 

また、就学がきっかけで吃音が気になりだすということも多々あります。幼稚園や保育園の間はずっと同じ友達だったけれど、小学校入学を機に新しい世界に進むわけですよね。それまでの経緯を知らない子もたくさんいますし、学校で音読や日直当番が始まることも、子ども自身が吃音を気にしだすきっかけのひとつになるようです」(小林先生)

 

 

●吃音がある子どもへの、家庭でできる声がけ法

 

では、子どもに吃音がみられたら、どう対応していけばいいでしょうか。小林先生いわく、次の4つの点を意識するといいのだそうです。

 

1.症状が良いときも悪いときも、接し方を変えない

「吃音は、良いときと悪いときの波があるのが特徴です。治ったかな?と思ったら、また出てくるということはよくあります。まずは、『症状に波がある』ということを理解しておきましょう。吃音の症状があまり出ていないときは『また出てくるかもしれない』、症状が悪いときは『次第に改善するだろう』と大らかに捉え、毎回対応に変化がないようにすることが大切です」(同)

 

実は、筆者の娘も吃音があるのですが、治ったかな?と思うくらい良くなったかと思えば、すごく症状がキツく出たりの繰り返しです。常に同じように接することが大切なのですね。

 

2.「もう一度」「ゆっくり」と声がけしない

「吃音があるからといって、環境や子育て方法、しつけの方針を変える必要はありません。ただし、言葉が出てこないときに、それを責めたり、もしくは『もう一回言ってごらん』『ゆっくり話してみて』と話し方を変えるように促すことはやめましょう。『慌てないで』ということも同様です。小さな子どもは、どうしたらゆっくり話せるかということ自体がわからないものです。話し方のことを指摘されると、話の腰を折られてしまって、あまり良い気はしませんよね。子どもが気持ちよく話すことを尊重しましょう」(同)

 

ちなみに、子どもが言いたいことを親が先取りして言うことについては、「子どもがうまく言葉が出てこなくて困っている場合は、先取りして声をかけてもいいでしょう」とのことでした。あくまでも、子ども自身の話したい気持ちを遮らないようにすることがポイントのようです。

 

3.親自身がゆっくり、間を空けながら話す

「たとえば、子どもにもっとゆっくり話させたい場合は、お母さん自身がゆっくり話すことをおすすめします。間を取りながら、慌てないでゆっくり話しかけることで、子どももゆっくり話すことができます。とはいえ、一日中心がけようとすると大変でしょうから、お風呂の時間や夜眠る前などの1日10分から15分くらいで構いませんので、子どもとじっくり向き合って関わる時間を作ってみてください」(同)

 

肩や背中に手を置くなどスキンシップを取りながら、ゆったりと話す時間が作れるといいかもしれませんね。

 

4.きょうだいがいる場合は、順番に話を聞く機会を作る

「きょうだいが多いほど、『僕が!』『私が!』と先を争うように話すことが多いものですが、吃音がある子どもは、『早く話さないと聞いてもらえない』と焦ってしまい、余計に吃音が出てしまうケースがあります。そこで、一人ずつ順番に発言の機会を与えるのはひとつの手です。吃音がある子だけを特別扱いをする必要はなく、順番に話を聞くよ、慌てなくても大丈夫だよ、と伝えられればOKです」(同)

 

ちなみに、きょうだい間での会話を心配するお母さんも多いですが、小学生以上のお兄ちゃんやお姉ちゃんであれば、『まだ小さくてうまくお話できないことがあるから、最後まで聞いてあげようね。真似しないであげてね』と一言いっておけば、うまく対応してくれるでしょう、とのことでした。

 

 

●自分を責める必要はまったくなし! 気になったら周りに相談を

 

最後に、子どもに吃音があることで悩んでいるママたちに、何かメッセージをお願いします。

 

「吃音は、話したいことがたくさんあるけれど言葉がついていかないときに出やすいものです。たとえば、園や学校であったことを家で話すとき、順を追って話す難しさに加えて、誰と何をしたかなど一から詳しく説明しなくてはいけないため、子どもは自分の力を最大限に使って話します。そんなときに、吃音が出やすいのです。

 

親御さんのなかには『外では吃音があまり出ないのに、家でよく出るのは何か家庭内の環境が悪いのでは』と悩まれる方もいますが、決してそうではありません。吃音は、緊張して話すときも出やすいですが、リラックスしていろいろと話したいときにも出やすいものなのです。あまり思いつめず、もしも何か困ったことがあれば、園や学校の担任の先生に相談すると、いろいろと配慮してもらえることが多いですよ」(同)

 

たとえ吃音があったとしても、子どもが「話すことが楽しい」と感じられて、ママ自身も気にしすぎないことが一番なのですね。もしも何か不安なことがあれば、耳鼻科や小児科、療育センターなど、言語聴覚士がいる専門機関に相談してみましょう。

 

(取材・執筆:水谷映美)

 

 


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言葉がどもる…子どもの吃音にどう対応する?【前編】

 

 

年長時期の子どもの間で意外に多いのが、言葉がどもってしまう「吃音(きつおん)」です。小学校への入学を考えると、新しい友だちとの出会いが増え、また音読の宿題などもあるため、少し不安に思っているママもいるのではないでしょうか。そこで今回は、吃音や言語障害を専門に研究されている金沢大学の小林宏明先生に、吃音とは何かを詳しく教えてもらいます。

 

 

●「吃音」には大きく分けて3種類ある

 

「吃音(きつおん)」という言葉が耳慣れない人も多いかと思います。まずは「吃音」がどのようなものかを教えてください。

 

「『吃音』とは、言葉がどもることを言います。言葉が出始めたばかりの1歳代ではあまり見られず、言葉数が増えてくる2歳半から4歳くらいに出始めるケースが多いようです。幼児の場合は、だいたい20人に1人くらいに吃音が見られると言われていますので、皆さんの周りにも何人か吃音がある子どもがいるのではないでしょうか。それくらい、珍しい症状ではありません。

 

代表的な言語症状としては、次の3種類があります。

 

1.語音を繰り返す

「ぼ、ぼ、ぼ、ぼく」「そ、そ、そ、それで」

 

2.語音を引き伸ばす

「ぼーーくが」「そーーれで」

 

3.言葉が詰まる

「…ぼく」「…それ…で」

 

また、1と2がミックスしている、つまり語音を繰り返したり・伸ばしたりが合わさって出る場合もあります。あまり力が入っておらず『ぼぼぼぼくね』という状態は症状として軽く、『ぼ・ぼ・ぼ・ぼくね』というように力が入った話し方の場合は、少し吃音の症状が重いと言われる場合が多いです」(小林先生)

 

 

●「吃音」の原因はハッキリとはわかっていない

 

吃音が出るきっかけや原因には何が考えられますか。

 

「『特に思い当たることがない』『気づいたら吃音があった』というように、吃音が出た時期が特定できない場合がほとんどです。ただし、なかには地震などの災害に遭った後や、何かショックな出来事をきっかけに吃音が出てきたというお子さんもいます」(同)

 

ということは、原因が何かは、ハッキリとわかってはいないのですね。

 

「そうですね。頭の中に話したいことがたくさんあって、言葉の理解力や言語力はあるけれど、実際に口に出して表現する力が追いつかず、吃音になる場合があると考えられます。ですが、ハッキリした原因などはわかっていません。

 

なお、もともと持っている“吃音になりやすい素質”のようなものがあり、そこに環境的な要因が重なり合うことで吃音が出てくるケースもあると考えられています」(同)

 

 

●7~8割は自然治癒するが、気になるようであれば専門機関に相談を

 

では、吃音は成長とともに治るものと考えていいのでしょうか。

 

「一般的には、幼児期に吃音が出ていても、7~8割程度は年長から小学校低学年くらいまでの間に解消される、いわゆる自然治癒するとされています。残りの2割くらいのケースは、その後も吃音が残っていく可能性がありますが、専門機関で相談したり、小学校で吃音について配慮した環境を作ってもらったりすることで、症状が軽減していくことも多く見られます」(同)

 

もしも自分の子どもに吃音があると気づいたら、早めに専門家に相談した方がいいでしょうか。相談するのが遅いほど治りも遅くなるということはありますか。

 

「子ども自身が、吃音によって話すことに対する苦手意識を持っていたり、何か辛い思いをしたりしているようであれば、早めに相談したほうがいいかもしれませんね。また、保護者の方の不安な気持ちを解消できるという意味でも、一度専門機関にかかってもいいと思います。どうしたらいいかわからず不安に思いながら過ごすよりも、専門機関に相談して安心できれば、その後の育児もストレスなくできるのではないでしょうか。

 

それから、親御さんが良かれと思ってしていた言動が、実は逆効果だったりする場合もあります。それを後で知って『あのときこう声がけしていれば…』と後悔する方もいらっしゃいますので、親子ともに気になった時点で、まずは専門機関に相談してみてはいかがでしょうか。

 

吃音の相談先としては、お住まいの市町村の発達相談の窓口や、医療機関であれば、耳鼻科・小児科・療育センターなど、言語聴覚士がいる施設などが挙げられます」(同)

 

必ずしもすぐに専門機関に行く必要はないそうですが、もしも何か気になることがある場合は、不安を取り除く意味でも、一度専門医がいる施設や医療機関を訪ねてみてもいいかもしれませんね。次回は、実際に自分の子どもに吃音が見られたときの家庭での対応や声がけについて、引き続き小林先生に伺います。

 

(取材・執筆:水谷映美)

 

 

自立に向け、親ができることとは? 心理学から見た子育て【後編】

 

 

 

育児に対するたくさんの情報がある中、子どもへの対応は日々迷うことばかり。何が正しいのか、分からなくなりがちです。前編では心理学者の榎本博明先生に、「ほめること」と自己肯定感の関係や、「ほめて育てる」考え方が広まった背景などを伺いました。後編では、子育てで目指すゴールとそのプロセスについて、さらに育児に自信がなくなったときの対処法までを伺います。

 

 

●親だけでなく、地域全体で子育てしていたかつての日本

 

榎本先生が考える、子育てにおけるゴールとは何でしょうか?

 

「子育てにおけるゴールは、子どもの自立です。前編でもお話ししたように、欧米では赤ちゃんの頃から子ども部屋に一人寝させるなど、親と子は完全な個対個という考え方をするので、子どもは必然的に“個”として成長し、自立します。一方、日本は母子一体感が強い寄り添い型育児。母子の濃密な関係は、江戸時代の子育て書にも記載があるように、日本では昔から根強く見られるもので、自立のプロセスも欧米とはまったく異なります」(榎本先生)

 

寄り添い型育児の日本では、自立のためにどんな教育がされてきたのでしょうか?

 

「日本は少し前まで、共同体で子どもを育てる社会でした。親が子どもに甘い分、子ども達は子ども組、若者組などの自治的な組織や地域社会で厳しい戒律を知り、社会性を身につけ、自立への力を養っていたのです。

 

当時、しつけは親よりも、地域や学校が担うものという意識が強くありました。しかし、現代においては地域や学校がそれらの機能を果たせなくなっているため、子どもを自立させ、社会性を身につけさせる役割も、親が担わなければならなくなっているのです」(同)

 

親は甘やかし、その分ご近所さんや先生が子どもを叱る……。現代の感覚だとちょっと違和感を覚えるような考え方ですが、地域社会や共同体が機能していたかつての日本では、そうしたたくさんの大人に見守られて、子どもたちが成長・自立を果たしていたのですね。

 

 

●“しつけ”も親が担う現代では、“横”の関係を意識すべき

 

共同体機能が薄れた現代では、どのように自立への力を育んでいけばよいのでしょうか?

 

「成人したら子どもは社会に適応し、一人で生きていかなければなりません。そのためには、親も子もそれぞれに交友関係・人間関係を持っていることが大切です。特に変化が大きい現代社会において、将来子ども達が乗り出していかねばならない社会は親にとっては全くの未知のものであり、完璧に導くことなどできません。親子という“縦”の関係を軸にして、友達という“横”の関係を自分で築いていく力が必要となってきます」(同)

 

そんな環境のもと、親にできることとはなんでしょうか?

 

「親だからできることとは、どんな状況でもたくましく突き進み、自分の道を切り開いていける力を子ども自身につけさせ、世に送り出すことです。未来は楽しいことばかりではなく、苦しいこともたくさんあるでしょう。前編で『レジリエンス』についてお話ししましたが、困難を乗りきる力をつけるためには、ほめるだけでなく時には厳しいことを言い、時には叱り、子どもに所属する社会のメンバーとしてふさわしい態度や行動様式、欲求不満に耐え、苦しい状況でも持ちこたえられる力を身につけさせることが重要なのです」(同)

 

子どもに安心感を与えつつ、一方で社会的規範を身に着けさせるため、厳しくしつけるのが親の役割。ただし、子どもの将来を親だけで背負い込むのではなく、親子それぞれが“横の関係”も大切にすることが、変化の大きい社会を柔軟に渡るための武器になってくるのですね。

 

 

●自分のやり方は大丈夫? と不安に駆られたら……

 

子育てにおける親の役割が大きい現代社会。だからこそ育児や教育についても様々な情報があふれ、親は「自身の育児法が正しいのだろうか?」と不安になることもあるかと思います。そんな時にはどうしたらよいでしょうか?

 

「私が長年、心理学の研究や教育に携わってきた中で、声を大にして子育て世代の方々に伝えたいのは、子育てをしているとイライラすることも感情的に怒ってしまうことも当たり前のようにあるということです。私自身にも経験があります。しかし、親子間に絆と愛情があれば、一時的に感情的に怒ってしまっても、間違ったことにはなりません」(同)

 

怒ってしまい、罪悪感にかられた時には何を思えばいいのでしょうか?

 

「言葉でフォローすることよりも大切なのは、もっと根本的なところで『子を思う心』です。普段から一緒に過ごし、じゃれ合っていれば、一時的に気まずいことになっても、嫌われたり恨まれたりすることはありません。

 

これをお読みの方は、まさに子育てまっただ中かと思います。情報がたくさんあり、不安になることもあるかと思いますが、模範的な子育てをしようなどと考える必要はありません。子育ては毎日が試行錯誤です。気持ちが子どもにちゃんと向いていれば、どんな対応であっても、時に感情的に叱ってしまい気まずいことになっても、すぐに修復できるし、気持ちは通じるものです」(同)

 

子育てをしていると、ニコニコ笑顔でいられることばかりではありません。叱るべきときに叱ること、また、普段から気持ちを子どもに向けておくことが大切だというのは納得です。流行の子育て論をそのまま取り入れるのではなく、子どもにとって何が大切かの問題意識を忘れずにいたいですね。

 

(取材・執筆:代 麻理子)

 

 

ほめて育てれば自己肯定感が育つ? 心理学から見た子育て【前編】

 

 

「ほめて子どもを育てよう」という育児論が数多く見られますが、実際に子育て中のママのなかには「ほめるようにしているけど、本当にこれでいいの?」「打たれ弱い子になってしまわないかな……」など、疑問を感じている方もいるのではないでしょうか。

 

そこで今回は『ほめると子どもはダメになる』の著者である心理学者の榎本博明先生に、ほめることと成長の関連性や、子どもはほめて育てようという考え方が広まった背景などをお聞きしました。

 

 

●ほめて育てるという考え方は、欧米からの子育てメソッド

 

そもそも、「子どもをほめて育てよう」という考え方がこれだけ広まったのは、いつからなのでしょうか。また、背景にはどんな事情があるのでしょうか。

 

「日本に『ほめて育てよう』という考え方が浸透してきたのは20年ほど前からです。『ほめて育てよう』という教えが90年代に欧米から伝わり、それと同時に、『自己肯定感』という言葉が日本で浸透し始めました。

 

大きなきっかけとなったのは、2002年の国際調査です。日本の高校生に対する自己肯定感のアンケート結果が、欧米諸国に比べてとても低かったことから、欧米で行われているやり方を日本でも取り入れる動きが広まりました。その一つが『ほめて育てる』という教育法だったのです」(榎本先生)

 

国際調査の結果を受けて広まった「ほめて育てる」教育法。しかし、本来なら数値として出た結果だけではなく、その背景にある“国民性の違い”にも着目すべきと榎本先生は続けます。

 

「例えば、多くの日本人は『あなたはすごいか?』と聞かれると、『いえ、たいしたことないですよ』と答えると思います。しかし、話してみるとじゅうぶん立派に生きてきている方がたくさんいます。一方で、欧米や中国などは『自分はすごい』と打ち出すのが当然の文化なので、謙遜していたら生きていけません。そうした国民性や文化的な背景の違いを加味せずに調査の数値だけを比較しても、出てくる結果は当然違うものになるでしょう」(同)

 

親のほうも、そうした背景を知らず「最良の子育て法」として盲信するのは危険なのですね。

 

 

●個と個の考え方があってこそ「ほめる子育て」は意味をなす

 

では、欧米でよしとされている「ほめて育てる」という考え方を、日本でそのまま取り入れることには、どんな問題があるのでしょうか?

 

「日本と欧米が圧倒的に違うのは、欧米では『先生・親は権威者』という位置付けや、大人の世界と子どもの世界は別であるという前提があるということ。親が子どもに合わせる姿勢は乏しく、赤ちゃんのうちから親の都合を教え、親に合わせるよう教え込んでいる文化です。いくら親子でもそれぞれ心理的に距離のある個人であり、それゆえ、その距離のある個と個を、ほめることによって繋げようというのが欧米の親子関係の考え方。ただし、ほめても成果を出せない者は厳しく切り捨てられる厳しい一面があるのも、欧米社会の特徴です。

 

一方日本では、子どもが幼いうちは親子が一緒に寝て、お風呂も一緒に入るのが当たり前。個人対個人という意識は無く、特に母子間には心理的にも強い一体感があり、ほめる前からすでに濃密な心の交流が行われているのです。さらに、できる子もできない子も、言うことをきく子もきかない子も、分け隔てなく暖かく包み込むのが日本社会。そう考えると、欧米での『ほめて育てよう』という思想を、文化的伝統の違いを無視して『海外のやり方は素晴らしい、日本は遅れている』とそのまま持ち込むのは、混乱を起こす引き金となります」(同)

 

日本と欧米では、前提となる親子間の関係性があまりも違うのですね。

 

 

●自己肯定感を高めるのに「ほめる」よりも大切なこと

 

自己肯定感を向上させる目的で、ほめる子育てが流行したとのことですが、そもそも「自己肯定感」はほめられると育つものなのでしょうか?

 

「自己肯定感とは自分の存在を自分で認める感情のことで、自己効力感とも言い換えられます。そして、その自己肯定感は、ほめても育たないという研究結果があります。実際、ほめる子育てが日本で広まって以降、自己肯定感の低い高校生はほぼ3倍に増えています。

 

人生は楽しいことだけではありません。思い通りにならず、辛い思いをすることもたくさんあるでしょう。そんなときも自ら状況を打開していかなければなりません。例えば、部活動などで誰しもがレギュラーになれるわけでは無いですし、がんばって勉強したのに、志望校に受からなかった……という話だってあります」(同)

 

落ち込んでいる我が子を見ると、親としては、少しでもいいところを見つけてほめた方がいいのかな…と迷うところです。うまくいかないときには「よく練習したね」などとプロセスをほめようとも言われますが、何を目的に、どんな声がけをするのが正解なのでしょうか?

 

「あえて全てをほめようとしなくてもいいということです。葛藤や挫折がつきものの人生において、大切になるのはレジリエンスという力です。レジリエンスとは、簡単に言えば、逆境に負けない力、落ち込むようなことがあってもすぐに立ち直る力のこと。心の復元力とも言えます」(同)

 

このレジリエンスは、辛い目に遭った時に鍛えられ、強くなるものだそう。そして、レジリエンスだけでなく自己肯定感についても、自らの力で困難を乗り越えた時にこそ高まると言われているとのこと。

 

「ほめられる状態が基礎水準となってしまうと、ネガティブなことに耐える力が育たず、ほめられない時に自己を保ちにくくなってしまいます。誰でもほめられたらポジティブな気持ちになるのは当然。しかし、思い通りにならないのが人生でもある中、欲求不満に耐える力がないと現実に適応できない子になってしまいます」(同)

 

「ほめて育てよう」という考え方は日常的に見聞きし、スタンダードな育て方だと感じている方も多いでしょう。ところが、この育児法は、一歩間違えると子どもの「レジリエンス」の成長にマイナスに働きかねない一面もあるのですね。

 

日本と欧米では文化背景が異なる中、安易に欧米のやり方を取り入れるより、日本の国民性や文化的背景に合ったやり方を考える必要がありそうです。では、具体的に何をゴールに子育てを考えていけばいいのか? 後編で引き続き榎本先生にお伺いします。

 

(取材・執筆:代 麻理子)

 

 


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小学校の「音楽」の授業、何をするの? 学習の目的は? 

 

 

幼稚園や保育園で毎日たくさんの歌を歌っている子どもたち。小学生になると、「音楽」が科目として始まりますが、音楽の授業ではどんなことを学ぶのでしょうか。今回は、小学1・2年生の「音楽」について、岡山県鏡野町立上齋原小学校教頭の影山知美先生に教えてもらいました。

 

 

●技能の上達だけではなく、「音楽を楽しむ力」を育てる

 

小学校で習う「音楽」の授業には、どんな目的があるのでしょうか?

 

「『音楽』というと、歌を歌ったり、楽器を演奏するイメージが強いと思いますが、低学年の場合はとくに、音楽をじっくり味わって楽しんだり、豊かな感性を育むことも課題となっています」(影山先生)

 

歌や演奏の技能を上達させるだけが目的ではないという「音楽」の授業。新学習指導要領には次のように書かれています。

 

【教科の目標】

表現及び鑑賞の活動を通して、音楽的な見方・考え方を働かせ、生活や社会の中の音や音楽と豊かに関わる資質・能力を次のとおり育成することを目指す。

 

(1) 曲想と音楽の構造などとの関わりについて理解するとともに、表したい音楽表現をするために必要な技能を身に付けるようにする。

(2)音楽表現を工夫することや、音楽を味わって聴くことができるようにする。

(3)音楽活動の楽しさを体験することを通して、音楽を愛好する心情と音楽に対する感性を育むとともに、音楽に親しむ態度を養い、豊かな情操を培う。

 

「新学習指導要領を読み解くと、音楽のよさや楽しさを感じるとともに、『思いや意図を持って表現したり・味わって聴いたりする力』を養うことや、『音楽と生活との関わりに関心を持って、生涯にわたり音楽文化に親しむ態度』などをねらっていることがわかります」(同)

 

小学校の「音楽」では、技能の上達だけでなく、音楽の楽しみ方を身につけることも大きな目的になっているのですね。

 

 

●はじめての楽器や楽譜も徐々に親しんで

 

実際に1年生の「音楽」では、どんな授業を行っているのでしょうか?

 

「低学年のうちは、まずは歌を好きになってもらうことを意識した内容になっています。手をつないで輪になったり、歌のイメージに合わせて自由に体を動かして遊びながら歌います。これは幼稚園や保育園でも行われていると思いますが、小学校ではさらに、どのように歌うとより自分のイメージした歌い方になるかを考えるようになります。正しい音程やリズム感覚を身に付けるために、曲を聴いて真似して歌ってみたり、伴奏をよく聴いて歌ったりするように指導を工夫しています。

 

また、小学校では、鍵盤ハーモニカなどの楽器を使った授業も行います。楽器も歌と同様に、まずは楽しさを知ってもらうことからはじめます。楽器を習った経験がない子でも大丈夫。いきなり演奏するわけではなく、ドレミの音を出すことからはじめて、ひらがなで大きく音階がふってある簡単な楽譜を読んだり、リズムに合わせて手をたたいたりと、段階を踏んで学習していきます。ある程度慣れ親しんできたら、先生の演奏をよく聴いて、音色、リズム、速度、強弱などに気をつけて演奏します」(同)

 

楽器の演奏がはじめての子どもに合わせて基本的な内容から教えてくれるので、心配することはなさそうですね。ちなみに、低学年のうちは音楽教師ではなく担任の先生が授業を行うことも多いそうです。

 

 

●歌や演奏で音楽を楽しむ気持ちを育もう!

 

先生方が「音楽」を教える際に重視しているポイントなどがあれば教えてください。

 

「やはり一番大切なのは『音楽って楽しい!』と思う気持ちです。歌や曲を聴いて、『こんな風に弾くにはどうしたらいいかな? どんな風に歌ったり演奏したりしたら伝わるかな?』と考えながら表現できるようにしていきたいですね。

 

そして音楽は、自分の出す音だけでなく、友達の歌声や演奏を聴くことも大切です。耳をすませて、音を聴いて、みんなの心を合わせた合唱や合奏の心地よさを味わって欲しいですね。その中で、自分の役割を果たすことの大切さも知って欲しいと思っています」(同)

 

確かにクラスみんなの気持ちをひとつにする合唱や合奏は、音楽の授業の醍醐味かもしれませんね。

 

科目としての音楽が始まると、「習い事をしている子と差がつくのではないか」「五線譜を読めないけれど、授業についていけるか…」など、つい心配してしまいがちですが、まずは子どもの頃からたくさんの曲や楽器に触れて、音楽を楽しむ心を育んでいきたいですね。

 

(取材・執筆:宇都宮薫)

 

 


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2018年 販売店・メーカー別 学習机最新事情【アクタス編】

 

(写真提供:アクタス)

 

さまざまな種類がある学習机ですが、各販売店やメーカーごとにどんな特徴や違いがあるのでしょうか? 主要な学習机の販売店・メーカーに直撃取材をして、教えてもらいました。第1回は、おしゃれで洗練されたデザインが人気の「アクタス」です。

 

 

●アクタス学習机のポイント

 

・素材

無垢材(一部商品は積層材)

 

・販売時期

いつでも購入、検討できるように1年を通じて売場を展開。カタログも常に用意、WEBでの請求も可能。毎年9月からの秋口に、お客様へのご使用に関するアンケート協力を前提に、お得に購入ができるキッズモニターキャンペーンも実施。

 

・特徴

☆長く使える「ロングライフデザイン」がこだわり

☆デザインのバリエーション豊富で、シリーズごとにコンセプトが

 

 

●アクタスの人気商品紹介

 

【標準的なサイズの学習机No.1】

FOPPISH(フォピッシュ)

(写真提供:アクタス)

 

オーク無垢材を使った人気のシリーズ。第一印象でも長く使えることがわかるシンプルでベーシックなデザインで、圧倒的人気を誇るロングセラー。シェルフやコートハンガー、デスクシェルフなど別売りの付属品も充実。

・幅×奥行×高さ:110×65.5×72cm(デスクのみ)

・販売価格:デスク55,000円(税抜)~

 

【リビング学習向けの学習机No.1】

SARCLE(サークル)

(写真提供:アクタス)

 

「サークル=循環して使う」というコンセプトで作られたシリーズ。奥行52cmと通常のデスクより10cm以上短くしたことで、リビングの片隅などさまざまなスペースでの使用が可能。机を正面から見た際に、アシンメトリーなデザインになっていて、端の20cmの出っ張りは、ちょうど親が横にすわって子どもの勉強を見てあげるスペースにも。

・幅×奥行×高さ:120×52×70cm(デスクのみ)

・販売価格:デスク75,000円(税抜)~

 

【せまい部屋向けの学習机No.1】

RIPIA(リピア)

(写真提供:アクタス)

 

シェルフにデスクの機能を持たせたデスク。デスクの幅は90cmと小さいものの、収納スペースを横ではなく縦に確保することで、収納力がありながらコンパクトにおさまります。

・幅×奥行×高さ:90×50×71cm(デスクのみ)

・販売価格:デスク44,000円(税抜)~

 

 

●シンプルなデザイン&アレルギー対策もできる品質で長く使える

 

天然の無垢材を使った、温かみのある学習机が人気のアクタス。

 

「デザイン重視だと思われがちですが、実は製品づくりの根本には『ロングライフデザイン』があります。飽きのこない、大人でも使えるデザインが特徴で、実際に子どもの成長に合わせて形を変えながらそのまま使い続けたり、子どもが成長したら代わって親が使っているという声も多数届いています。

 

また、学習机を中心としたアクタスが提供する子ども家具は、子どものアレルギーなどの要因にもなるホルムアルデヒド放散量の低い資材を使用。JAS規格が定める区分のF☆☆☆☆(放出が最も少ない)を適用し、安心・安全な家具を目指しています」(アクタスマーケティング部 関洋之さん)

 

品質への徹底したこだわりも、人気を集める要因なのですね。また、デザインにも、見た目だけでなく、さまざまに意味を持つコンセプトが。

 

「SARCLEシリーズは、親子一緒の学習に向いていることから『学習机を通じて親子のコミュニケーションを育むこと』をコンセプトに。他にも、『リビングに置いた時の他の家具との融合』や『レイアウトで子どもの創造力を掻き立てる』といったテーマのシリーズもあります。ぜひ店舗、カタログ、WEBでも見ていただきたいです」(同)

 

バリエーション豊富なので、その家庭ごとに最適な机を見つけられそうですね。

 

(取材・執筆:野々山幸)

 

 


特集「2019年度入学向け 販売店・メーカー別、学習机の最新事情」

 

 

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小学生の学習机、人気インテリアショップに聞く最近のトレンドは?

 

(写真提供:アクタス)

 

小学校入学を前に、気になるのが最近の学習机事情。リビング学習が増えている昨今、どんな学習机が人気を集めているのでしょうか。おしゃれなデザインが支持を集めるインテリアショップ・アクタスに教えてもらいました。

 

 

●長く使える品質の良さと、オプションなどの汎用性の高さが必須

 

まず、最近の学習机の主な特徴やポイントを教えてください。

 

「弊社の購入者アンケートでは、学習机を購入した際に重視したポイントとして、1位=将来にわたって長く使えること、2位=デザイン、3位=素材の品質がよい、という回答が多くあがりました。このようなニーズに対応する形で、長く使える素材やデザインの学習机が増えています。弊社では、子どもが使わなくなったら将来的には親が使いたいというように、長期的な使用を視野に入れて購入される方も多いです。

 

また、リビング、子ども部屋と場所を変えてもなじむように、素材やデザインなどが他の家具との親和性の高いもの、子どもの成長に合わせてラックなどのオプションで変化をつけられて汎用性があるものが、昔に比べて多くなっていると思います」(アクタスマーケティング部 関洋之さん)

 

最近では、学習机本体と、ワゴンやラック、棚などの収納アイテムが別売りになっていることがほとんど。小学校低学年までは最低限の収納で乗り切り、学年が上がるごとにラックなどを追加していく、というのが賢い選択のよう。

 

また、デザインもいわゆる子ども向けのキャラクターなどがついている学習机は少なくなり、大人が使ってもなじむような、天然木のシンプルなデサインが人気を集めているようです。

 

 

●奥行きか横幅か。サイズダウンの方法もいろいろ

 

リビング学習に合わせて、学習机のサイズも小さくなっているのでしょうか?

 

「昔よりも住環境や子ども部屋の広さなどが多様化しているので、学習机も、従来のサイズ感を好む方と、コンパクトなサイズを希望する方に二極化してきていると思います。コンパクトなサイズでも『机の奥行きを狭くする』ケースや、『横幅を狭くして棚などで高さを設ける』ケースなど、さまざまなサイズダウンの方法が。置く場所に合うように、検討される方が多いです」(同)

 

奥行きが狭くなれば、教科書を置いたり、学習するスペースが限られるというデメリットも。学習机を置く予定の場所とサイズ、それにより発生するメリット・デメリットも、よく検討して選びたいですね。

 

 

●マットや椅子など、机本体以外も一緒に検討を

 

その他、学習机を購入する際の注意点はありますか?

 

「小学校1年生から6年生までの間に、子どもの持ち物は5倍になるとも言われています。ものが増えても安心して追加購入ができるメーカー、ショップ、モデルを選ぶことがおすすめです。

 

また、子どもが小さいうちは、筆圧の調整が難しかったり、ペンなどで机を汚してしまうことがありますので、できる限りデスクマットの使用を。机と一緒の購入が安心だと思います。はさみなどの切り傷がつくと、修復が難しいので要注意です。

 

さらに、学習机とともに購入を検討する方が多い椅子ですが、従来多かった回転椅子は子どもが遊んでしまう、危険性が高いという懸念から、年々需要が減少。固定式の椅子の人気が高まっています。成長に合わせてシートの高さが調整できたり、足がバタつかないように高さ調整が可能な足乗せもついています。こちらも学習机と一緒に購入を検討する方が多いですね」(同)

 

長く安心して使用を続けるためには、机本体はもちろん、マットや椅子などのオプションも大切な要素に。ぜひ学習机を選ぶ際の参考にしてください。

 

(取材・執筆:野々山幸)

 

 


特集「2019年度入学向け 販売店・メーカー別、学習机の最新事情」

 

 

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「生活科」ってどんな科目なの? 学習の目的は?

 

 

 

小学校入学まで半年を切った年長さん。最近の小学校にはどんな科目があるのか、気になってしまいますよね。とくに、1年生から始まる「生活科」とはどんな科目なのか、知らないママやパパは多いことでしょう。そこで今回は、小学1・2年生で学ぶ「生活科」について、岡山県鏡野町立上齋原小学校教頭の影山知美先生に教えてもらいました。

 

 

●実体験から身の回りの人々や自然について知る「生活科」

 

1年生の時間割にある「生活科」。「あれ? そんな科目、自分が子どもの頃にはなかったような…」と疑問に感じる人もいるかもしれません。それもそのはず、生活科は1992年から施行された比較的新しい教科なのです。

 

「平成元年の学習指導要領の改訂で、小学校1・2年生の教科から『理科』と『社会』がなくなり、『生活科』が新設されました。そのため、単純に『理科』と『社会』を統合しただけの内容だと思われがちですが、2教科の内容を踏まえつつ、より『具体的な活動』を重視した新しい教科と捉えた方がいいでしょう。自然観察や地域探検といった活動や体験を通じて、身近な生活に関する見方・考え方を育てるのが目的です。

 

生活科では試行錯誤をする時間が十分に取れるよう、授業時数や構成が考えられています。友達と一緒に活動したり、自分の考えと折り合いをつけたりする中で、『失敗を繰り返しながら答えを見つけだす方法』が総合的に学べます」(影山先生)

 

椅子に座って勉強するだけではなく、「具体的な活動や体験」を重視した科目なのですね。「観察」や「探検」…なんだかとっても楽しそうです。

 

 

●「生活科」の具体的な授業内容は?

 

「生活科」で行う授業内容には、新学習指導要領で定められた9つの項目があります。それぞれについて、活動の例をご紹介しましょう。

 

① 学校と生活…学校生活の中で、施設や先生、支えている人々のことを調べる

② 家庭と生活…家庭の中で、自分にできることや家族について調べる

③ 地域と生活…地域で生活したり、働いている人々について調べる

④ 公共物や公共施設の利用…公共物や公共施設を利用して、その働きやルールを知る

⑤ 季節の変化と生活…季節の草花を観察したり、季節の地域行事について調べたり参加する

⑥ 自然や物を使った遊び…植物を使って遊び道具を作ったり、自然を観察して図鑑で調べる

⑦ 動植物の飼育・栽培…うさぎやめだかなどの動物を飼ったり、朝顔やトマトなどの植物を育てる

⑧ 生活や出来事の伝え合い…自分たちの生活や地域の出来事を身近な人々と伝えあう

⑨ 自分の成長…自分の成長を感じ、自分を支えてくれる人たちの思いに触れる

 

「①②③は、学校、家庭及び地域の『生活』に関する内容で、④⑤⑥は、身近な人々や社会、及び自然と関わる活動に関する内容です。いずれも実際に活動することが中心ですが、それだけでなく、観点をしっかり持って調べたり観察をしたりします。その内容をまとめたり、伝えたりするのが⑧になります。①②③④⑤は社会科、⑤⑥⑦は理科の内容にもつながっているのがわかりますね。これらはすべて国語や算数とも関わりがあります。とくに国語の授業では、生活科と関連させて行う単元も多いです。

 

そして、道徳ともつながりが深いのが生活科です。⑨では、自分が成長したことやできるようになったこと、役割が増えたことなどを実感し、周りの人々への感謝やこれからも意欲的に生活しようという気持ちを持たせます」(同)

 

身近な人々や自然との関わり方を学ぶ「生活科」は、「理科」と「社会」だけでなく、全ての科目につながっているのですね。

 

 

●幼児期からの学びを、さらに中学年以降へつなげる「生活科」

 

学校の先生が「生活科」を教える際に、重視しているポイントがあれば教えてください。

 

「生活科はとても奥深い教科だなと私は思っています。子どもたちに自由に活動させながらも、何に気づかせ、何を理解させ、何を考えさせていくのか、教師の心構えも大事になる教科です。地域の人や自然、物を対象としていますから、子どもたちに何の教材をどのような視点で学習させるのか、それぞれの先生方が考えて授業を組み立てています。

 

また、生活科は、保育園・幼稚園から小学校、そして中学年以降へとつながる大事な教科です。幼児期の教育要領で示される『10の学び(1. 健康な心と体 2. 自立心 3. 協同性 4. 道徳性・規範意識の芽生え 5. 社会生活との関わり 6. 思考力の芽生え 7. 自然との関わり・生命尊重 8. 数量・図形、文字等への関心・感覚 9. 言葉による伝え合い 10. 豊かな感性と表現)』を意識して、それを引き継ぐような指導を行っています。そしてこの学びが、理科や社会科、道徳など、今後どこにつながっていくのかを明確に意識して進めています」(同)

 

様々な体験から、思考力や判断力、表現力を育てる生活科は、「遊びを通して学ぶ幼児期」から「中学年以上の理科や社会」にまでつながっています。自分を支えてくれる人々や地域、そして身の回りの自然を改めて知ることができる大切な科目なのですね。

 

(取材・執筆:宇都宮薫)

 

 

気になる小学校の宿題は、「最後まで頑張る」がキーワード

 

 

子どもの小学校入学は、保護者の生活リズムが変わるタイミングでもあります。入学後、宿題の時間をどう過ごせばいいのか、迷っている方もいるのでは? そこで、現役小学校教員の遠藤裕美子先生に、小学校入学直後の国語と算数の宿題についてお聞きしました。その内容と、保護者の関わり方についても教えていただきます。

 

●1学期の宿題の定番は、音読、ひらがな、計算

 

前回前々回は、国語と算数の力をつけるために就学前にしておくべきことをお聞きしました。就学後、家庭での新しい習慣になる宿題についても、心配に思っている保護者は多いと思います。まずは、国語と算数でどんな宿題が出るのかを教えてください。

 

「小1の初めのころは、国語は教科書などの音読、その日に習ったひらがなの繰り返し練習、算数は簡単な計算問題を5~10題程度解くのが定番の宿題です」(遠藤先生)

 

なるほど。では、家庭ではどのように宿題に取り組むのがいいですか?

 

「宿題をする場所は、自分の机でも、リビングのテーブルでもいいと思います。1年生だと、不安になったり落ち着かなかったりして、まだ部屋にこもって勉強することができない子もいます。子どもの目線に立って、その子が集中できる環境で取り組ませてください。

 

何よりのポイントは『ながら勉強』をしないこと。テレビを見ながら、おやつを食べながら……ではなく、宿題だけをする時間なんだと教えてあげましょう」(同)

 

宿題をする時間に目安はあるのでしょうか?

 

「一般的に、小学校の宿題は1つにかかる時間が『学年×10分程度』といわれています。先生によって内容も違いますし、お子さんのタイプによってかかる時間も変わりますが、小1だと20分あれば1つの宿題を終えられるはずです。

 

前々回、小1の初めは授業を15分×3と区切って展開することをお話ししましたよね。これは、子どもが同じことに集中できる時間が短いから。もし3つの宿題が出ていて、一気に宿題を終わらせるのが難しければ、宿題をするタイミングを3回に分けてもいいですね。例えば音読は帰宅後、ひらがなの復習は夕食後、計算問題はお風呂のあとというように、工夫してみましょう」(同)

 

確かに、ダラダラと机に向かうより、時間を区切って何回かに分けたほうが効率がよさそう。そのあたりは、子どものタイプによってチューニングが必要かもしれません。

 

 

●宿題の目的は、勉強の習慣や姿勢を身に着けること

 

宿題は、子どもにとってだけでなく保護者にとっても初めての経験です。保護者は、子どもの宿題にどう付き合えばいいでしょうか。

 

「まず音読ですが、これだけは、家事や仕事の手を止めて聞いてあげてほしいもの。毎日が難しければ週3回だけでも、お子さんの横に並び、教科書を一緒に見ながら進められるといいですね。

 

というのも、子どもは耳で覚えた内容をなんとなく話したり、書いてある文字をきちんと見ずになんとなく読んだりしがち。だから、きちんと書いてある通りに読めているか、横で確認してほしいんです。読み間違いがあれば、都度、直してあげてください。ただ、あまりに間違いが多い場合は、都度訂正されると嫌になってしまうので、保護者の方が一文読んで、お子さんがそれを復唱する形で最後まで読み進めてもいいですね」(同)

 

机に向かって取り組む宿題についてはどうでしょうか。

 

「そもそも、宿題でもっとも身に着けてほしいのは、勉強をする習慣や姿勢。最終的には、毎日一定時間、一人で机に向かって最後まで勉強を頑張れるようになってほしいわけです。ですから、ひらがなの書き取りや計算ドリルなどの机に向かう宿題は、一度は子どもだけで最後まで取り組ませることが大事。一問一問、付きっ切りで進めていたのでは、一人で勉強できるようになりません。

 

一人で終わりまで取り組めたお子さんには『最後まで自分で頑張れたね』と声をかけ、まずは“頑張れた経験”として認めてあげてほしいですね。そのうえで、わからなかった箇所や間違った箇所について『できなかった部分は一緒にやろう』と教えてあげてください。本人さえ気にならないならば、間違ったまま提出してもかまわないですよ」(同)

 

一人で最後までやりきるヒントとして、「考えてもわからない問題があったら飛ばして進めること」をすすめてもいいそう。「最後まできちんと考えて進められたら、途中でできなかった問題があっても『最後まで頑張ったね』と努力をほめてあげてください。全問正解などの成果ばかりほめると、100点を取ることにしか価値を感じなくなってしまいます」と遠藤先生。

 

大切なのは、正解することより最後まで頑張ること。保護者の側も肝に銘じておいたほうがよさそうです。

 

 

●宿題が終わらなかったら先生に相談して

 

もし、毎日の宿題をこなせない子どもがいたらどうすればいいのでしょうか。

 

「先ほど、宿題にかかる時間は『学年×10分程度』だとお話ししました。ですから、小1の初期の量で20~30分やっても終わらないのならば、その子にとっては相当に苦しい量・内容なんだと思います。子どもの集中力を考えても、机に向かって問題に取り組むのは15分ぐらいが限界ですしね。

 

そういうときは、『今日はできなかったね』でOK。ただ、子どもが『宿題をやらなくてもいいんだ』と思わないように、保護者の方はどうしたら終われるようになるか、先生に相談してみてください。その量や内容が負担なのか、宿題のやり方が悪いのか、ちょっとしたつまずきが解消されなくて進めないだけなのか、わかると思います」(同)

 

最後に、遠藤先生が「少し話がそれるのですが……」と付け加えたのは、小学校入学後の子どもとのやりとりについてでした。

 

「小学校に入って多くのことを学ぶと、『こういうの習ったけど、知ってる?』と子どもはうれしそうに報告してくれるはず。それに対して保護者の方が『それで、それで?』『なるほどね~!』と乗り気で聞いてあげると、子どもは学ぶことに楽しさを見出し、ぐんぐん伸びていくんですよ。また、自分自身の経験を語りなおすことで、子どもの知識は定着していきます。ですから、子どもの話は途中で話を奪い取らず、最後まで聞いてあげてほしいなと思います」(同)

 

宿題や普段の会話を通して、学ぶ楽しさを後押ししてあげられたら理想的です。そのためには、来春になって環境の変化に戸惑わないよう、保護者側もきちんと準備をしておきたいですね。

 

(取材・執筆:有馬ゆえ)

 

 


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