アクサ生命保険株式会社
フィナンシャルプラン アドバイザー
生命保険・金融のプロでありながら、お笑い芸人時代の経験を活かした「楽しく」そして「難しいことをわかりやすく」伝えるテクニックは秀逸。また、旅行・料理・スポーツと趣味も多く、お金以外のプチ情報も広く提供している。
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小学1年生 2018年11月28日の記事
保育料への出費がなくなり、義務教育へと切り替わる小学校時代は教育資金を貯めるチャンス! せっかくの「貯めどき」を無駄にしないために、どのような方法で貯蓄するのが良いのでしょうか?「元お笑い芸人」というユニークな肩書きを持つアクサ生命保険・フィナンシャルプランアドバイザーの久松大士さんに、今どきの“楽しい”教育資金の貯めワザを教えていただきました。
ただ漠然と「教育資金を貯めたい!」と思っていても、具体的にどのくらいの費用がかかるのかを知っておかなければ貯めることはできません。まずは下記の表を参考に、わが子に必要な教育資金をイメージしてみましょう。
※幼稚園~高校までは文部科学省「平成28年度子供の学習費調査」、大学は日本政策金融公庫「教育費負担の実態調査結果 平成29年度」をもとに作成
(資料提供:アクサ生命保険)
「表を見ていただくとわかるように、例えば私立の文系の大学にお子さんを通わせるとなると総額でおよそ645万円が必要です。単純に計算すると、小学1年生から高校3年生までの12年間に、毎月約4万5千円ずつ貯めることができれば大学費用はまかなえます。しかし、中学・高校の時期は制服代や塾・スポーツなどの校外活動費がかさんできますよね。ですから、やはり小学生のうちにできるだけ前倒しで貯蓄しておくことが大事だと思います」(久松さん)
目標額が決まったら、さあ貯蓄スタート! と張り切る気持ちもわかりますが、その前に久松さんからひとつアドバイスが。
「目標額を決めることはもちろん重要ですが、それにプラスして『目的』を決めることで貯蓄がグッと楽しくなります。『○○円貯めなきゃいけない』と義務に感じると苦しくなりますが、逆に『○○したい!』という目的のプロセスを考えると頑張れますよね。ですから、もし大学費を貯めようと思っているのなら、まずは何のために大学に行かせてあげたいのかを考えてほしいと思います」(同)
「わが子の将来の選択肢を増やしたい」という目的でも良いですが、具体的に夢を広げるとさらに楽しさアップ!「ピアノが好きなので、音大に進むかもしれない」「最近習い始めた英語を楽しんでやっているので、将来留学したいと言うかも」など、お子さんの将来を想像することは“貯める楽しみ”につながりますよね。
子どものための教育資金ですが、実際に貯めるのは親。わが子の将来を夢見ながら、楽しく貯蓄のスタートを切りたいですね。
それでは、具体的にどのような方法で貯蓄していけば良いのでしょうか?
「ネット銀行に教育資金用の口座を作り、給与口座から毎月自動的に決めた額を積み立てていくのがおすすめです。住宅購入費や旅行積立金など異なる目的の貯金をひとつの口座でまとめていると、全体ではなんとなく増えていても、それぞれで見ると目標金額には全然届いていなかったということがあります。ですから、教育資金用の口座は分けておいたほうが貯めやすいでしょう」(同)
では、ネット銀行を選ぶことでどのようなメリットがあるのでしょうか?
「通常、給与口座があるA銀行から貯蓄口座があるB銀行へ毎月自動的に送金してくれるサービスを利用すると、銀行によっては取扱手数料や振込手数料がかかる場合があります。ところが同じ作業でも、一部のネット銀行が提供している『自動入金サービス』を利用すれば、手数料無料で行える場合がほとんどです」(同)
「手数料無料」ということなら、平日の取引時間内に自分で給与口座のある銀行の窓口やATMで毎月一定の金額を引き出し、貯蓄口座用の銀行に移動させるという方法もあります。
「でも、わざわざ銀行に行って手続きしなければいけないのは面倒ですよね。『今月はしんどいから1万円だけ減らそう』など、つい甘さも出てしまいます。ネット銀行の自動入金サービスなら、毎月決められた日に決められた金額を他の銀行から自動的に入金してくれるので、自然とお金も貯まります」(同)
主要な手続きもインターネットで簡単にできるため、忙しい主婦の間でも利用者が増えているようです。
「さらに注目したいのが、一部のネット銀行で行っている、ひとつの口座の中で目的別に複数の項目がつけられるという機能です。例えば毎月、他銀行の給与口座から4万円がネット銀行の口座に入金されるとします。それを、お子さんが2人いる家庭であれば、「長男教育費」に2万円、「次男教育費」に2万円というように、それぞれ項目をつけてお金を仕分けられるのです。また、インターネットで口座の中身をいつでも見ることができるので、何にいくら貯まっているのか一目瞭然なのもネット銀行ならではの特徴です」(同)
「塾代」「留学資金」「部活費用」と目的別にするのか、「高校の学費」「大学の学費」と学校ごとで分けるのか…。どのような分け方にすると貯めやすいのか夫婦で話し合って、ご家庭のベストなやり方を見つけましょう!
「ちなみに、ネット銀行のように口座の中身を『見える化』することが、もっと貯めたいという意欲につながるんです」と久松さんは続けます。
「実は王道の500円玉貯金でも、同じように『見える化』するとお金が貯まりやすいってご存知ですか? 最近、貯めた金額がデジタルで表示される貯金箱が話題になっていますが、どんどん金額が増えるので楽しくなり、気がついたら貯まっていた! なんてこともあるようですよ」(同)
確かに、いくら貯まっているのかわからないと、500円玉貯金も途中で飽きてしまったりしますよね。500円玉貯金のように、普段の生活の中のちょっとした心がけでお金が貯められる方法は他にもありますか?
「小さな心がけですが、ネットでレストラン予約やショッピングをするときは、直接そのお店のサイトに飛ぶのではなく『ポイントサイト』を経由するとお得ですよ。ポイントサイトというのは、人気ショップやレストランなどと提携している大型ショッピングモールのようなもの。安全性と人気が高いものだと「モッピー」や「ハピタス」といったサイトがあります。これらの『ポイントサイト』を経由してお店の予約や買い物をするとポイントが貯まり、獲得したポイントは現金や電子マネー、金券、航空マイレージなどに交換することができるんです」(同)
確かに、小学生のうちが教育資金の貯めどきとはいえ、実際に旅行や外食などを一緒に楽しめるのは子どもが小さいうちだけかもしれません。楽しむときは楽しむ! そのためにポイントサイトを賢く使うという手はありそうです。
2019年10月からの保育園・幼稚園の無償化がニュースでも取り上げられていますが、そうなると就学前から教育資金を貯めることもできそうですよね。久松さんに教えてもらった方法を活用しながら、お子さんの未来に向かって楽しく教育資金を貯められたらいいですね。
(取材・執筆:高野理恵)
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