松岡絵里
ライター/編集者。学生時代に旅に目覚め、新婚旅行で初めて海外に行く夫と共に、607日間かけて世界一周する。そのときの様子を収めた「世界一周デート」(幻冬舎刊)や、世界各地の市場を紹介した「世界の市場」(国書刊行会)などの著書がある。2歳と0歳の二人の子どものママ。
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年長 2018年3月19日の記事
子どもとのかけがえのない思い出を作る旅行。子どもが幼稚園・保育園のうちは、混雑を避けるため平日に休みをとって旅行に行く人も多いようです。でも、小学生になるとそう簡単には学校を休めず、旅行の機会も長期休みに限られてしまうという声が。
それならば、子どもが年長さんの今こそ親子で旅行に出かけてみませんか? 平日にパパと日程を合わせるのが難しければ、思い切って「母子旅行」なんていかがでしょうか。今回は、旅行ライターの松岡絵里さんに、母子旅行の楽しみ方について聞きました。
まず最初に、親子で旅行に出ることのメリットを教えてください。
「日常とは違う経験ができる旅は、子どもを成長させてくれます。小さなお子さんだと、『初めて歩いたのが旅行先だった』とか、今まできなかったことが旅先で急にできるようになったという話もよく聞きます。普段とは違う環境で様々な刺激を受け、ぐんと成長するのでしょう。親も、旅先の方が子どもの変化に気付きやすいということもあるかもしれません。2歳になる我が子も、普段家では野菜を残してしまうのに、旅行先だとテンションが上がるのか、ペロリと食べてしまうんですよ(笑)。
年長さんくらいになると、日常の中での目に見える変化は少なくなるかもしれませんが、はじめての場所、はじめての体験は確実に子どもの五感を刺激します。年長さんなら自分のことは大抵自分でできますし、母子旅行を経験するにはちょうどいい時期といえるでしょう」
日常とは異なる環境で過ごす旅は、子どもの成長を育む絶好の機会なのですね。
旅先では、普段は見逃しがちな子どもの感性にハッとさせられることも多いと松岡さんは言います。
「この間、富士山がよく見える場所へ出かけたんです。大人は当然富士山を見ようとするんですが、子どもは富士山そっちのけでなにやら足元に夢中になってる。何かと思えば、水溜りに張った氷に興味津々で、氷の感触を確かめて遊んでいるんです。この子にとって興味をひかれるポイントはそこなんだ!と妙に感心してしまいました。
そんな何気ない子どもの行動を通して、大人だけの旅行では気づけなかった“もうひとつの視点”を楽しむことができるのは、子連れ旅の良いところですよね。もちろん日常の中でもそういう瞬間はありますが、旅先だと普段よりも気持ちに余裕がある分、些細なことにも気づきやすくなっているのかもしれません」
子どもならではの感性に触れることで、大人と子ども、ふたつの視点からとことん旅を味わい尽くせるのは、なんだかお得な気分です!
ママ1人で子どもを連れて遠出するとなると、なかなか面倒であることは事実。しかし、その面倒臭さを上回るメリットって、どんなことですか?
「旅によって親も成長できるということでしょうか。他に大人がいなければ、当然自分がリードして旅の計画を立てる必要がありますし、旅先では不測の事態も起こるので、その度に自分で判断する必要があり、海外旅行であれば現地の人と喋ったりと、度胸と判断力、実行力が必要になります。そういう経験をすることで、自分に自信や度胸がつきます。人に頼らない自由な旅は、やってみると案外楽しいものですよ」
予測できないことに対処するのが旅の醍醐味。そんな一生懸命な親の姿を見せることで、子どもにとってママが頼もしい存在に感じられ、子どももたくましくなるのかもしれませんね。
でも、やっぱり子連れ旅行で大人が自分ひとりだと心細いというときは?
「そんなときは、ママ友親子と一緒の旅行もおすすめです。子どもをちょっと見ていてもらいたい時にもママ友同士なら助け合えますし、なにより子どもが寝たあとの女子トークはママのリフレッシュにもなりますよね(笑)。ママ友同士、時間を気にしないで話しこめるなんて、旅先ならではじゃないでしょうか。実は我が家でも、先日行ってきました! 子どもにとっても、お友達と一緒に行く旅行ってすごく楽しくて記憶に残るようですよ」
一度は経験してみたい母子旅行ですが、パパだけ留守番してもらうのはちょっと気が引けるという人もいるのでは?
「そんな場合は、夫の出張中を旅行期間に当ててみてはいかがでしょうか? 夫の出張中は家事も育児も必然的にママのワンオペになってしまい大変さが増すこともあると思います。出張中は夫の分の食事を用意する必要はないわけですし、どうせならそのタイミングで旅行に出かけてしまえば一石二鳥ですよね。海外出張で1週間帰ってこない、なんてときは、まさに旅の出どきだと思いますよ」
母子旅行は、どこに行くのも何を食べるのもママの一存で決められるのも嬉しいところ。子どもと水入らずで思う存分楽しんでみませんか?
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ライター/編集者。学生時代に旅に目覚め、新婚旅行で初めて海外に行く夫と共に、607日間かけて世界一周する。そのときの様子を収めた「世界一周デート」(幻冬舎刊)や、世界各地の市場を紹介した「世界の市場」(国書刊行会)などの著書がある。2歳と0歳の二人の子どものママ。
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