先輩ママが新小1ママの悩みに全部答えます!

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小1ママが抱く不安や悩みを、
先輩ママたちがすっきり解決!
小学生になったら、生活はどうかわるのか?
友だちはできるのか?
学校の先生と上手につきあうには?
・・・・・・などなど、実際にこの時期を体験し、クリアしてきた先輩ママたちの
リアルアドバイス集です。
 
 
第1回の配信は
「一年生の一日、幼稚園・保育園とはこんなに違う!」
です。
 
 
連載形式でお届けします。
どうぞご期待ください。

(構成・文/小林洋子【遊文社】)

 

親子で楽しむ春のアニメ新番組チェック!

この4月スタートのアニメ新番組は話題作がいっぱいです。
新小学1年生におすすめの作品といえば、
まず『あらしのよるに~ひみつのともだち~』
(4月4日スタート 毎週水曜夕方5時30分~ テレビ東京ほか)。

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(C)あらしのよるに/TV PARTNERS

きむらゆういちの名作絵本が原作です。
原作は、小学4~5年生の国語教科書にも採用されるなど、
各方面で評価の高い作品ですね。
ヤギのメイとオオカミのガブ。本来は天敵同士のふたりが
あらしのよるに、真っ暗な部屋で出会い、
お互いの姿を知らぬまま友情が芽生え……。
この作品、「食うものと食われるもの」といった、重い主題を含んでいますから
小学1年生には完全に理解できない部分もあるかもしれません。
とはいえ、かわいらしい2匹の躍動を見ているだけで楽しめますし、
言葉では完全に理解できなくても、
「絆」「いのち」「友情」といった、大切なテーマは
肌感覚で少しずつ伝わっていくのではないかと思います。
(DVDは6月22日よりバンダイビジュアルから発売されます。)

続いては、『GON―ゴンー』
(4月2日スタート 毎週月曜夕方6時~ テレビ東京系)
を紹介します。

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(C) 田中政志/講談社・大元メディア

この作品の原作は、1991~2002年に『週刊モーニング』で連載されていたマンガ。
主人公のゴンは、小さな恐竜のような姿の、正体不明のパワフルな生き物です。
連載時、海外でも評価され、大活躍していたゴンが、
連載終了から10年、“全世界向けアニメ”として復活。
ゴンは本能のままに食べて寝て遊び、
周囲の動物たちの迷惑なんてまったく気にしません。
とにかくダイナミックで、いつも大騒ぎを巻き起こしながら突き進みます。
動物たちのドタバタに笑ったり、ときにはホロリとさせられたり……。
お子さんのドキドキ感覚を、おおいに刺激することでしょう。
実はこの作品は韓国でアニメーション制作されています。
CGアニメーションのレベルの高さは必見です。

続いては、『しろくまカフェ』を紹介します。
(4月5日スタート 毎週木曜夕方5時30分~ テレビ東京ほか)

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(C)ヒガアロハ・小学館/しろくまカフェ製作委員会 2012

「月刊フラワーズ」連載中のマンガが原作です。
妙にリアルな動物たちが“しろくまカフェ”でほっこりスローライフ。
心温まるメルヘン……かと思ったらそうでもない。
この動物たち、ダジャレ大好きだったり、
パンダが動物園でパンダのバイトをしていたり、
とにかくみんなひとくせあるんですよね。
大人もかなり笑える“癒し系&脱力系”動物アニメなのです。
ギャグ連発で、ママもお子さんも一緒に楽しめる作品だと思います。
また声優陣も豪華。櫻井孝宏さん、福山潤さん、神谷浩史さんといった
今いちばん輝いている超人気声優を起用しています。
“声優好き”のママには、こちらもポイントかも?

 

最後にご紹介する作品は、
おなじみの人気アニメ『NARUTO-ナルト-』のキャラクターが
かわいらしい三頭身のデフォルメキャラとなって活躍する
『NARUTO-ナルト-SD ロック・リーの青春フルパワー忍伝』
(4月3日スタート 毎週火曜夕方6時~ テレビ東京系)

 

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(C)平健史・岸本斉史/集英社・テレビ東京・ぴえろ

忍者ロック・リーの修業と成長を描く忍術アニメです。

さらに、定番作品の新シリーズとしては
『ジュエルペット』の新シリーズ『ジュエルペット きら☆デコッ!』
(4月7日スタート 毎週土曜 朝9時30分~ テレビ東京ほか)
『プリティーリズム』の新シリーズ『プリティーリズム・ディアマイフューチャー』
(4月7日スタート 毎週土曜 朝10時~ テレビ東京系)などなど。

 

いろんな4月新番組アニメがありますが、
どれもおもしろいので、お子さんは夢中になることでしょう。

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(C)’08,’12SANRIO サンリオ・セガトイズ/ウィーブ・テレビ東京・ジュエルペット製作委員会
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(C)T-ARTS / syn Sophia / テレビ東京 / PRD製作委員会

以上、「アニメディア」編集部がオススメする「ママノート的アニメ新番組」でした。

どれも、親子で楽しめる作品だと思います。
ただし、お子さんが「テレビを長い時間続けて見ない」「テレビの近くで見ない」ように
目配りしてあげてくださいね。

子どもを中心にして、先生と家庭がスクラムを!

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小学校ライフを左右する大きな要因のひとつに、
学校側や先生方との信頼関係があります。
これさえ築くことができれば、
多少のことがあっても余裕で乗り切っていけるはず。
 
そのためにはまず、こちらが学校側や先生方のスタンスを
理解することが必要かもしれません。
その上で、不明点や不安な点は確認し、
納得がいったら、子どもを信頼して預けるという
姿勢がよいのではないでしょうか。
 
 

今回アドバイスをお願いした先生方は、
 
「学校を信頼して任せてほしい」
「家庭と学校とで、よい関係を築いていきたいし、そのために協力してほしい」
 
と、口を揃えておっしゃいます。
 
 

子ども、家庭、先生。この3つの関係について、
1年生の入学時、吉野先生はこんなふうに説明するそうです。
 
「小学校での学びや生活のなかには、
自分にはこれはできないということがたくさんあります。
でも、それを乗り越えるとやってよかった、
面白いと思えることに出合えます。
これが本当の楽しさです。
小学校は本当の楽しさに出合える場所です。
先生はみんなが困ったときにお手伝いをします。
もちろん、おうちの人たちも見守って助けてくれます。
小学校では、できることをたくさんつくって、楽しみましょう」
 
 
(構成・取材・文/細江優子)

《先生の気持ちマンガ②》私たちに相談してください

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「入学に際して保護者の方が不安に感じることがあったら、
幼稚園や保育園の先生、または入学予定の小学校に相談するという方法があります。
噂に惑わされることなく、できるだけ正確な情報を得るように冷静な判断をし、
不安を少しでも解消して、余裕をもって入学式を迎えてください」
清久先生
 
 
(構成・取材・文/細江優子 マンガ/あべゆきえ)

《子どもの気持ちマンガ①》脅かさないで

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小学校は、子どもたちにとってまったく想像がつかない未知の世界。
ただでさえ不安なのに、周囲の大人がよってたかって
「もうすぐ1年生なんだから○○しなきゃ」
という言い方をすると大きなプレッシャーを与えます。
 
ましてや
「先生は子どもを叱る怖い人」
なんていうイメージを植えつけるのは、もってのほか!
 
 
(構成・取材・文/細江優子 マンガ/あべゆきえ)

《子どもの気持ちマンガ②》聞き上手になろう

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卒園を控えて、保育園ではいろいろなイベントや作業を行います。
今日どんなことをしたかを子どもから上手に聞き出せば、
自然に
「もうすぐ小学生になるんだ」
という気持ちを共有できるはず。
子どもが自覚するスピードに合わせて、
ゆっくりと気持ちを切り替えましょう。

 
 
(構成・取材・文/細江優子 マンガ/あべゆきえ)

現場の先生方に聞いた入学準備アドバイスをお届け!

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ランドセルや学習机を買うのも、持ち物に名前をつけるのも入学準備。
でも、それ以上に大切なことがあります。
小学校という新しい世界へ入っていく子どもたちを、私たち親はどんな目で見守ればいいのでしょうか?
 
幼稚園、保育園、小学校の先生方が口を揃えてママたちにお願いしたい入学準備・・・・・・
それは、読み書き計算でもあいさつでもなく、ママ自身の聞く力、話す力、そして、子どもの気持ちに寄り添う心です。
 
今日から、現場の先生方にうかがった「これだけは」というアドバイスを連載でお届けします。
 
ご期待ください。
 
●アドバイスしてくださった先生方●
 
佐藤幸江先生(神奈川県横浜市立高田小学校)
メッセージ「学校でもさまざまな心配りをしています。まずは親子で、小学校生活を楽しみにしてください」
 
清久利和先生(兵庫県立こどもの館 指導課 主任児童指導専門員)
メッセージ「子どもを大切に思う気持ちは家庭も学校も同じです。スクラムを組んで歩いていければと思います」
 
吉野和美先生(静岡県富士市立田子浦小学校)
メッセージ「学校で発見したさまざまなことを家でお子さんが話し始めたら、しっかり聞いてあげてくださいね」
 
亀谷久美子先生(社会福祉法人和光会阿佐谷保育園)
メッセージ「小学校入学は大事な節目であり人生の第一関門。親子が気持ちを共有して乗り越えられるといいですね」
 
 
(構成・取材・文/細江優子 マンガ/あべゆきえ)

もうすぐ小学生! 子どもたちは緊張ぎみ

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入学を直前に控えた子どもたちは、園でどんな様子なのでしょう?
 
「実は毎年この時期になると、ちょっとしたことでイライラしたり、
不安になったり、表情がさえなかったりするお子さんが出てきます。
小学校入学のせいで、ということばかりではないでしょうが、
やはり精神的なプレッシャーがあるのかもしれません」
 
 
と話すのは、阿佐谷保育園園長の亀谷久美子先生
保育士歴38年の大ベテランです。
 
 
「ですから私たちは、ことさらに“もう小学校なんだから”という言い方は
しないように配慮しています」
 
 
なるほど……。家庭でも気をつけたほうがよさそう。
でも、小学校の話題をタブーにするのも不自然ですが?
 
 
「どこの園でも、卒園に向けて何かを作ったり、どこかへ行ったりします。
そのときに、なぜそういうことをするかを保育者が話しますから、
必然的に小学校の話も出てきます。
ご家庭では、今日は園でこんなことをしたよ、とお子さんが話し出したら、
じっくり聞いてあげてください。
自然に自覚が芽生えていくと思いますよ」
 
 
入学準備は親子の会話から。
聞き上手になって、子どもが自発的に気持ちを切り替えていくのを見守りましょう。

(構成・取材・文/細江優子)

新企画・佐藤正寿先生の子育てアドバイス連載開始!

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こんにちは、「ママノート」編集部です。
 
今日から、佐藤正寿(さとう まさとし)先生の新シリーズを掲載いたします。
 
佐藤先生は、1962年秋田県生まれ。
現在、岩手県の小学校副校長として、子どもたちを熱心に指導されていらっしゃいます。
 
その授業はNHK教育テレビ(現・NHK Eテレ)でも公開されました。
授業づくりや教材開発に関する著書も多数ご執筆されています。
 
佐藤先生のブログはこちら
「地域のよさ・日本のよさを伝える授業」
http://satomasa5.cocolog-nifty.com/
 
 
今回、「ママノート」に掲載いたします連載記事は、
新小学1年生をお持ちのお母様方の多くが感じる疑問や悩みについてのヒントやQ&Aです。
 
現役の先生ならではの暖かく、わかりやすいアドバイスをお届けいたします。
 
第1回のテーマ
「うちの子、落ち着きがないんです」
です。
 
ぜひご覧ください。
 
ママノート編集部
 
 


他記事はこちら

佐藤正寿先生の関連記事一覧

 

☆どうしてパパは役に立たないのでしょうか?

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小学校の入学準備をするのも私。
子どもの新生活の心配をするのも私。
何だか、母親の私ばかり(だけ)が、子育てをしているように感じる……。

 

そんなとき、ママのストレスはたまる一方ですよね。
仕事が忙しいのも分かりますが、パパだってもっと子育てに参加してもらいたい!
 
 
教育評論家の親野智可等先生に、パパを上手に子育てに参加させる方法を聞いてきました。

 
 
親野 「当たり前のことですが、夫婦平等が基本です。家事だって分担を決めてやるべきだと思います。ですが、どうしてもパパたちは『やってあげている』という気持ちが抜けないものです。

ママたちのように『やるのが普通』とは思わない。この『ママノート』で、言ってどれだけ効果があるか分かりませんが、パパたちはもっと、
『大変だね』『いつもありがとう』
と、ママの話を共感的に聞くことが大事だと思いますね」
 
 
ありがとうございます!
先生の言葉のこの部分、特に目立つようにしてみました。
 
 
親野 「その上でママたちにお話したい『コツ』があります。

 

パパに共感的に話を聞いてほしいと思っても、自分がまったく変わらないまま先に相手だけを変えようとしても無理です。

ですからまずは、ママが自分から共感的にパパの話を聞いてあげたり、感謝を伝えたり、ほめてあげたりすることが大切です。

パパの話に対して、『そうなんだ、大変だね』と共感したり、
『いつもありがとう。助かるわ』と感謝を伝えたりしていれば、相手からも同じものが返ってきます。

『え~、そんなのちょっとイヤかも…』と言わないでやってみてくださいね。あなたの言葉を変えれば相手の言葉も変わりますよ」
 
 
そうですね……、やってみます……。
親野先生、子どもが小学生になったら、子育てにおいてパパはどんな役割を担うと良いですか?
 
 
親野 「子どもの知的環境を整える役が良いと思います。

 

子どもに『本物体験』をさせるとか。
例えば、歴史博物館に一緒に出かけて火おこし体験をしたり、科学実験教室のイベントに連れて行ったり、楽しくてさらに知的刺激を与えるようなものが良いですね。

レジャーとコミュニケーションを兼ねて、パパに企画してもらいましょう。
 
また、子育ての相談を持ちかけて、パパの意見も積極的に求めてください。

ママは子どもと近すぎて、どうしても客観的に見ることができないことがあります。パパのほうが、ママよりは客観的に見ることができます。

当然、自分とは違う意見を言うこともあるでしょう。
そういうときは
『あなたは何も知らないくせに、勝手なことばかり言って!』
と腹を立てずに、
『ああ、そういう意見もあるな』
とありがたく受け止めてください。

子育てでもビジネスでも何でも、自分とは違う意見は、ムカつくけれどありがたいものなのですから。パパに意見を求めることで、ママも視野を広げることができます」
 

 
パパをもっと子育てに参加させるポイントは三つ。
 
(1) パパの話を「大変だね」「いつもありがとう」と共感的に聞いてあげる


(2) 子どもの知的環境を整える役割を任せる


(3) パパの意見が自分と違ってもありがたく受け取る

 
親野先生のおっしゃる通り、
「自分がまったく変わらないまま先に相手だけを変えようとしても無理」
というのは対パパでも、対子どもでも同じです。

「パパも、もっと子育てに参加してよ!」
と口で言うだけではやはり相手は動きません。
今回の先生のお話を参考にして、うちのパパの子育てスイッチをONにしてみます!
 


 

 

 

 

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☆担任の先生と信頼関係を築くには?

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送り迎えで毎日顔を合わせていた幼稚園や保育園の先生と違い、小学校の先生と顔を合わせる機会は(PTAなど役員をしていない限りは)年に数回程度。
それでも、子どものために、お互いに信頼関係を築く必要があります。
 
 
教育評論家の親野智可等先生、担任の先生とどうしたら良い関係を築くことができますか?
 
 

親野 「担任の先生とは、ぜひともなじみになってくださいね。
いちばん良い方法は、先生をほめることです。
家庭訪問面談や、学校にちょっと行って会うときに、
『先生に受けもってもらって、うちの子喜んでいるんですよ』
『先生のこと大好きって、家で言ってるんです』
などと言われれば、担任としてはものすごく嬉しいものです。
先生だって人間ですから、お父さんお母さんが自分のことをどう思っているか気にしています。
ほめられたり、感謝の気持ちを伝えられたりしたら本当に嬉しいものなのです。
しょっちゅう学校に行くわけにもいきませんから、先生に会わないまでも、連絡帳にちょっとコメントを書いて渡します。
会わなくても気持ちは伝わるものです」
 
 
連絡帳と言えば、書き方に悩むことがあります。
例えば、「給食を無理に食べさせないでほしい」などちょっとクレームっぽいことを伝えるとき、どう書いたものか、難しいですよね。
 
 
親野 「そうですね。
最初の関係がクレームというのはまずいです。
何もないときから良い関係を作っておく努力をしていれば、何かあったときにも伝えやすくなるものです。
 
もし、どうしてもクレームを伝えなければいけないときには最初にたくさん感謝の言葉や先生をほめる言葉があった方がいいですね。
そして、その後で本題に入るようにします。
信頼関係がある状態を心理学用語で『ラポール』と言いますが、ラポールを築く努力をお互いにしておきましょう。
いきなり問題処理から入らないことです。」
 
 
確かにそうですね。何もないときから先生とコミュニケーションをとっておけば、何かあったとき相談もしやすいですよね。
 
 
親野 「あと、小さなテクニックですが、懇談会で先生の話を聞くときは、その顔を見ながらうなずきながら聞くと良いですね。
自分の話をわかってくれているなあと嬉しくなる。
おすすめの方法です」
 

親野先生、ありがとうございました。
 


 
担任の先生と良い関係を築くポイントは三つ。
 
(1) 先生に感謝を伝えたりたくさんほめたりして信頼関係を築く
(2) 問題があったとき、本題から入らない
(3) 懇談会で先生の顔を見ながら話を聞く

 
三つとも、それほど難しいことではありませんね。
そして、学校以外の場面でも使えそうです。
夫婦間で、突然ほめると「何か裏があるのでは?」と勘繰られそうですが、めげずに大いに活用してみましょう。

 

 

 

 

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お子さん、ごはんをよそったことがありますか?

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給食が始まると、学校でお昼を食べてきてくれるので
ちょっとお母さんたちものんびりできます。
待ち遠しくもありますが、
お子さんがいきなり給食当番になる可能性もありますよね。
ひょっとして、練習させておいたほうがいいのでしょうか?
 
 
教育評論家の親野智可等先生にお聞きしました。
 
 
親野 「1年生のうちから給食当番はありますから、
家で盛りつけの経験があるといいですよね。
盛りつけたことがない子だと、
例えば味噌汁でも、先の子に具をたくさんよそってしまって、
後の子は汁しかない……なんてこともよくあります。
家で飲んでいる味噌汁の具と汁のバランスなんて
子どもたちは気にしていませんからね。
 
家でお母さんが食事の配膳をするときに、
子どもに実際にやり方を見せてあげてください。
味噌汁だったら、具をおたま一杯分入れて、次に汁を一杯分入れるとか。
ご飯だったら、お茶碗にどのぐらい入れると丁度いいのか、とか。
お父さんはたくさん食べるから大盛りね、
お母さんはダイエットしているから半分でいいわ、など、
人によって加減することも覚えるとなおいいですね。
家族みんなの分を盛りつけてもらう。
 
家族はよそってもらったら、ほめてあげてください。
家庭でちょっと練習ができていれば、給食当番も自信を持ってできますし、
そういったことが、その子の自信につながるかもしれません」
 
 
給食当番って、何となく緊張するものですよね。
それでも、家で少し経験しておくだけでだいぶ違いそうです。
 
話は変わりますが、学校給食でおはしを使う場面はありますか?
正しいおはしの持ち方も今のうちに練習しておくべきでしょうか?
 
 
親野 「はい。おはしの正しい持ち方・使い方を家で教えてあげてほしいですね。
子どものための矯正用おはしなども売っていますので
そういったグッズを使って練習するのもいいでしょう」
 
 
おかずを盛りつけるのも、結構頭を使いますよね。
「お父さんのおかず、少なくなっちゃった!」
なんて失敗を繰り返しつつ、ワイワイ楽しく練習させちゃいましょう!

 

☆お子さん、洋服をたためますか?

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「隣の○○ちゃんなんか、洗濯物をたたむのを手伝ってくれるらしいじゃない。
それに比べてうちの子は……。
小学生になったのだし、そろそろ自分の洋服くらいたためたほうがいいのかしら?」
 
 
確かに、ちょっと心配になるのが体育の時間ですね。
親野智可等先生、洋服がたためないと、体育の着替えで困りますか?
 
 
親野 「体育のときは『脱いだ服はたたみましょう』と言われます。
ですから、できればいちばん簡単なたたみ方を教えてあげておいてください。

 

『一応たたんである』くらいでOKです。
特に正しいたたみ方というのはありませんから、寝る前にでも練習してみてください。

 

『さあ、10秒でたたんでみよう』
など、これもゲーム化して楽しく取り組むと良いと思います。

洋服をたたむことを習慣化させるには、その子がたたんでいるときの写真や、上手にたためたときの写真などを見えるところに貼っておくと意識づけられるでしょう」
 
 
なるほど、「洋服たたみゲーム」で楽しく、写真を使って「見える化」するのがポイントですね。
 
 
親野 「それから、特に女の子のお母さんにアドバイスいたしますが、体育のある日は、本人のためにも、自分で着脱が難しいデザインの洋服は着せないほうがいいでしょう。夏になると、プールも始まりますので要注意です」
 
 
小学1年生であっても、女の子はおしゃれを楽しみたいもの。
その気持ちはわかりますが、体育のある日とプールの日はちょっと注意することにします。
 

洋服のたたみ方で気をつけたいポイントは二つ。
 
①脱いだ服を、簡単で良いのでたためるようにしておくこと
②体育のある日は、自分で着脱できない洋服を着てこないほうがいい

 
親野先生のお話でも少しありましたが、最近の小学生の女の子のおしゃれときたら、もしかしたら大人より、気もお金も使っているかもしれないですよね。

 

おしゃれに関しては、あんまり小うるさいママにはなりたくないなーと思っても体育のある日だけは、「ちょっと待った!」
しっかりママチェックを入れてあげてくださいね。

 


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子どもにお小遣いあげる? あげない?

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お小遣い、小学1年生じゃ、まだ早い?
それとも、社会勉強のために早くからあげたほうが良い?
今どきの、小学生のお小遣い事情はどうなっているのでしょう。
教育評論家の親野智可等先生にうかがいました。
 
 
1年生のうちからお小遣いをもらっている子って
多いのでしょうか?
 
 

親野 「小学1年生でもらっている子は少ないかもしれません。
地域や土地柄によりますから、
全国平均でお話しできるものではないですけれど。
いちばん良いのは、近所のママ友に聞いてみることです」
 
 

そうですね。
子どもが一緒に遊ぶ友だちのお母さんに聞いてみたりして、
それぞれの家庭で相談してみるのが良いですね。
お小遣いをあげる際に、気をつけることはありますか?

 
 
親野 「絶対にやってほしくないことが一つあります。
それは、
『お手伝い1回10円』とか
『100点とったら100円』とか。
これは、やめてください」
 
 
結構ありそうな気がしますが、
なぜいけないのでしょうか。
 
 
親野 「基本的に、家族というものは、
親も子も、おじいちゃんもおばあちゃんも、
家庭という共同体で無私の精神でお互いのために、
ご飯を作ったり、お風呂を掃除したりしていますよね。
親が子どものためにお弁当を作ったりするのは、
愛の現れであり無私の気持ちでやっているわけです。
子どもも、自分ができることを親や家族への愛の現れとして
無私の気持ちと感謝の気持ちをもってするのがお手伝いだと思います。
気持ちよく、思いやりの気持ちを込めてするべきです。
そういう気持ちでなく、『10円もらえるから』と報酬目当てでするのは違いますよね。
こういう価値観を子どものときから刷りこんでしまって本当にいいのでしょうか?
親の言うことを聞かせようとして、
安易にお金で釣っているとその代償は大きなものになります。
 
以前、私がある子に、
『運動会で、白組を応援しましょう』と言ったら
『先生、応援したら何くれるの?』
と聞いてきたことがありました。
その子が悪いわけじゃないんです。
家庭で、『テストで100点とったら100円』とか、
すべてに条件をつけるやり方で育ってきてしまったら、
そうなってしまっても当然ですよね。
『お手伝い1回10円』は、基本的に違うんです。
大事なのは家族の絆ですよね」
 
 
う~ん。実は身に覚えが・・・。
これから気をつけます。
 
 
親野 「ここからは、ちょっと話が違うのですが、
例えば、お子さんが『このラジコンがほしい』と思い、
値段が5000円とか1万円とか高額であるとします。
それを得るために『家庭内アルバイト』をするのはおすすめします。
自分の役割としてのお手伝いはコレと決まっているけれど、
それとは別に○○の仕事を1回100円とかで引き受ける。
 
目的、金額、期間を決めて、
自分でがんばってお金を稼ぐ体験をさせる家庭内アルバイトです。
 
それは、先ほどの『お手伝い1回10円』とはまったく違います。
そこは明確に区別してください。
最初からお手伝いをお金でさせることは、
大事なものがなくなってしまうと思うのです」
 


 
お子さんにお小遣いを与えるときのポイントは三つ。
 
① まわりの家庭のお小遣いの状況を聞いてみる
② お手伝いを「1回10円」などお金でさせない
目的、金額、期間を決めて、家庭内でアルバイトをさせるのはいい教育になる

 
お金に対する価値観は、人それぞれに違います。
これからいろいろな経験を通して、自分なりの価値観を
身につけていく子どもたちに対し、
お小遣いをどのようにあげたらよいのか
夫婦で、家族で、話し合ってみる必要があるかもしれませんね。

 

大人しいうちの子、もしいじめにあったら?

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「息子は、大人し過ぎるのか、いつも幼稚園のお友だちに押し切られていました。
小学校でいじめられないか心配です」
というお悩み、よく耳にします。

「うちの子は内気で、いじめられそう」
という場合、親はどうしたら良いのでしょうか?
教育評論家の親野智可等先生にうかがいました。

親野 「押しの弱い子はいますよね。
決して『あんたが、はっきり言わないからダメなのよ!』
なんて言葉は絶対に言わないでください。
それができないから苦しんでいるわけですし、
そのうち親にも言わなくなってしまいます。
まずは「それは嫌だね」と、
子どもの話に共感しながら聞いてあげてください。
親が自分の味方だと思えれば、いろいろ打ち明けてくれます。
話すことで大きなストレス発散になりますし、
親も状況をつかみやすくなります。

そして、ロールプレイ
いじめっ子に強く言われたときどう言い返すか、
親子で一緒に練習しましょう。
(※ロールプレイのやり方→入学準備③ 元気にあいさつできますか?をご覧ください)
それから、先生にも注意して見てもらえるように頼んでおきます。

メディアではいじめに対する学校側の対応の失敗例ばかりが
取り上げられますから、
学校が頼りにならないように思われるかもしれませんが、
学校の先生に相談して解決することもたくさんあるのです。
でも、解決した場合はメディアが取り上げることはないので、
先生に相談してもムダだと思い込んでしまっているひとが多いのです」

そうですよね。
子どもたちを近くで見ていて、事情が分かっている
先生に相談するのが一番ですね。

 

親野 「ただ、担任の先生に相談しても指導力がない等で
なかなか埒があかないときは、
直接校長先生に依頼しましょう。
それでも解決しないなら教育委員会ということになります」

なるほど、です。
逆に、「うちの子いじめているんじゃないか」という場合、
親はどうすべきでしょうか?

親野 「攻撃的になる子は、
親が子どもに攻撃的に接しているものです。
『また、あんた××してないじゃない!』
なんてガミガミ否定的に叱られてばかりいると、
子どもにはものすごいストレスになります。
親はあくまで『しつけている』つもりで、
攻撃しているつもりはなかったとしても、
『ちっともほめてくれない』
『いつも叱られてばかり』
だと、子どもに怒りのマグマが溜まっていきます。
その矛先が、他の子に向かうのです。
ですから、否定的な叱り方はやめて、
子どもとの接し方を改めるようにしましょう」

親野先生、ありがとうございました。


もし、子どもが「いじめっ子」かもと感じたときは、
厳しい言い方になりますが、
自分の接し方を省みなければいけないということです。

親としては、当たり前ですが、
いじめっ子にもいじめられっ子にも
どちらにもなってほしくありません。
問題が小さいうちに気付けるよう、
いつも子どもの話に耳を傾け、様子を見ていきたいですね。

 

子どもが無事に帰ってくるかどうか心配です。

子どもが無事に帰ってくるかどうか心配です。

 

ついこのあいだまで、幼稚園や保育園は親が送り迎えをしていたのに、子どもたちだけで登下校することに不安を感じない親はいないでしょう。
離れていて子どもを守る方法は何かないでしょうか?
 
教育評論家の親野智可等先生にうかがいました。
 
親野 「心配なら迎えに行っていいんですよ。
働いていて難しいというお母さんは、近所のお母さんと協力したり、おじいちゃんおばあちゃんにお願いしたりしても良いと思います。
別の記事でも書きましたが、事前に通学路を下見して、危険なところを現地で教えてあげることも重要です。
(詳しくは → 「登下校をしっかり見守るには?」の記事をご覧ください)
それと、ぜひ防犯グッズも用意して、実際に使う練習もさせてください」
 
今は、学校で防犯グッズを配るところもあるようですが、学校では、不審者対策をどの程度行っているのでしょうか?
 
親野 「なるべく集団で帰れるように、下校時間を揃えたりしています。
また、身の守り方を指導するCAPというNPOの団体があり、そういった専門家を招いて、怪しい人に声をかけられたりしたときの対応の仕方を実際の場面に即したロールプレイを通して指導してもらうところも増えています。
 
CAPでは、
『NO(拒絶)』
『GO(逃げる)』
『TELL(近くの大人に報告)』
を教えています。
被害に遭いそうなときは大声を出すなどして『NO!』の姿勢を伝えることが大事なのですが、実際にそういう場面でできた子は0.9%しかいないそうです(静岡新聞2012年3月9日夕刊による)。
実際に自分で声に出して『NO!』を伝える訓練をすると効果がしっかり現れるとのことなので、学校任せにしないで、親子でやっておくことを強くお勧めします」
 
親野先生ありがとうございます。
 
(CAPのホームページ→http://www.cap-j.net
 


 
子どもの安全を守るために親ができることは次の四つ。
 
1. まわりの大人と協力して迎えに行く
2. 通学路を下見して危険な場所を教える
3. 防犯グッズを用意する
4. 自分の身の守り方を実際の場面に即したロールプレイで練習する

 
事故も心配ですが、いろいろな話を聞く今は不審者にあわないかの心配のほうが大きいでしょうか?
CAPの指導は、親も知っておいたほうがよさそうですね。
後日、取材をしてみたいと思います。
 
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お子さん、ほうき・ぞうきんの使い方わかりますか?

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家の掃除といえば、当たり前のように掃除機を使っているご家庭が多いかと思います。
一方、小学校では、ほうきやぞうきんを使って掃除をしています。
ほうきなどの使い方もあらかじめ教えておいた方が良いのでしょうか?
 
 
教育評論家の親野智可等先生にお話しをうかがいました。
 
 
親野 「ぞうきんは、昔ほど使わなくなりましたが、
ワックスをかけた後の床の空拭きなどに使用します。
ほうきは毎日かけていますよ」
 
 
ひょっとしたら、ほうきを見たことのないお子さんもいるかもしれません。
学校でほうきを渡されたとき、子どもたちは使い方がわかるものですか?
 
 
親野 「使ったことがないなら、わからないでしょうね。
まず、子どもたちは『ほうきでゴミを集める』ということが理解できません。
ほうきを使っても、ゴミを集めるのではなく
ただ床の上を移動させているだけなんです。
ですから、先生は最初にちゃんと使い方を教えます。
『ほうきでこうやって1か所にゴミを集めるんだよ』
と実演してみせると、
『おおっ!』なんてどよめきが起きたりします(笑)。
ちりとりで集めたゴミをとる、というのもわかりませんね。
ちょっとでも家で教えておくと違いますね」
 
 
ですが、お家でお母さん自身も
あまりほうきを使わなかったりして……。
実は、わが家にはほうきが無いんです。
 
 
親野 「玄関とかベランダとかを掃くほうきがありますよね?
それでいいんです。
『○○ちゃんは、玄関担当ね』
と、お手伝い場所をどこか1か所決めてあげるんです。
要は、ほうきやちりとりの基本的な使い方がわかればいいんですから。
ぞうきんではなくても、ふきんでテーブルをふくお手伝いもいいですよね。
ちゃんとふきんの絞り方も教えてあげて。
そうして、みんなほめる材料にしてあげるんです」
 
分かりました!
 


 
家庭で掃除道具の使い方を教えるときのポイントは三つ。
 
① ほうきは、ゴミを1か所に集める道具だということを教える
② 家庭ではお手伝いする場所を決めて練習させる
③ 子どもが実行したらちゃんとほめてあげる

 
お掃除上手な子になってくれれば、お母さんも大助かりですよね。

 

うちの子、全然片付けられないんです…。

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「私も得意なほうじゃないけれど、うちの息子片付けが苦手なんです。
部屋なんか、ちょっと片付けても、あっという間にぐっちゃぐちゃ。
小学校に上がっても、学校の机の中やロッカーがどうなってしまうか、考えたくもない…」
 
大人でも子どもでも片付けが苦手な人っていますよね。
「後で片付けよう」と思って放っておいて、机の中がどんどんぐちゃぐちゃになっていく…。
私も含め、編集部でも他人事でない人が数名います。
 
小学生であれば、夏休み前に、
「机の中、ロッカーの中の荷物を持って帰りましょう」
となって、慌てて片付けることになって、机の中から、食べ残しのパンがカビて見つかったりして…。

 
 
今のうちに何とかしてあげたいです。親野智可等先生、何かよい方法はありませんか?
 
 

親野 「私のクラスでは、1日1分、帰る前に『お片付けタイム』をとっていました。
机の中がぐちゃぐちゃの子は片付けに時間がかかるので、まわりの子が手伝ってあげたりしていましたよ。
毎日、きれいにしていれば、片付けの時間は短くてすみます」

 
 
なるほど、ぐちゃぐちゃになるまで放っておくから片付けが大変になってしまうんですね。
 
 

親野 「もし、どうしても心配なら、何かの用事で学校に行ったとき、ついでに机の中、ロッカーの中を片付けてあげても良いと思います。
その際、担任の先生に
『うちの子ちょっと片付けが苦手なんです。家でも努力はしているんですけど…』
と言っておく。
先生がストレスに感じるのは、
『こんなに片付けられないことを家の人はわかっているのだろうか』
という点なんです。
ここでお母さんから一言あれば、『まあ、しょうがないか』となりますから。
先生に対して
『うちの子、先生の授業がとっても楽しい、って言ってますよ』
などとほめつつ、ついでに机の中を片付けてしまう。
うまいお母さんはそんな風にしていますよ」

 
 
子どもの「片付けられない」を、家庭で克服するにはどうしたら良いでしょう?
 
 

親野 「何でもそうなのですが、『方法』と『言葉』を工夫してみてください。
例えば、1日のどこかでたとえ3分でもいいので片付けタイムをとるといいですね。
5時30分になったらタイマーをセットしておいて音楽が流れるとか。
その3分間、親子で片付けをしても良いですし、子どもが片付けして親は見ているのでも良いです。
そして、片付けができたらほめてあげます。
 
また、できるだけ少ない手間で片付けられるようにワンタッチ収納を工夫したり、片付ける箱や場所に『カード』『オモチャ』とラベルを貼ったりするなど、『方法の工夫』もしましょう。
 
片付けを促すときには、
『また片付けてないの!』と叱るのではなく
『楽しく遊べたね~。じゃあ、頭を切り換えて、片付けごっこだ~』
『何分で片付けられるかな? 時間をはかるよ。用意、ドン』
『さあ、3分でどこまできれいにできるかな?』
などとやる気のでる言い方をするのが良いでしょう」

 


 
片付けが苦手な子の克服ポイントは六つ。
 

(1) 親が学校に行く用事があるとき、ついでに机やロッカーを片付けてくる
(2) 担任の先生に「家でも努力はしてるんですけど…」伝えて大目にみてもらう
(3) 片付けタイムを設ける
(4) 片付けしやすい環境を工夫する
(5) 楽しく片付けを始められるような言葉を工夫する
(6) 片付けができたときには、たくさんほめてあげる

 
片付けが苦手な子が、1日3分でも、1か所でも片付けられたらそれはとっても「えらい!」のです。
毎日ピッカピカにできなくても、イライラしないで大目に見ていきたいと思います。

 


●「子どもの片付け」関連記事



 


●快適生活ブロガーさよさん「片づけレッスン」



小学校にはどんな行事があるのでしょうか?

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私だってかつては小学生だったんだから、ある程度わかっているつもり。
……ですが、それもかれこれン十年前の話。
あの頃と今とじゃ、小学校もだいぶ変わっているのでは……?
4月からの1年間、我が子がどんな生活を送るのか、
把握してなきゃ、自分の予定も仕事の予定も立ちません。

 
1年生の1年間ってどんな感じになるのでしょうか?
教育評論家・親野智可等(おやの ちから)先生にうかがいました。

 
親野智可等(以下 親野)
「1学期は、
●入学式 ●給食開始 ●1年生を迎える会 ●家庭訪問(学校により実施)
●授業参観 ●プール開き ●親子面談 ●夏休み
さらに、5、6月に運動会を行う学校もあります。
親子面談は夏休み前に行ったり、夏休み中に行ったりします」

 

 

1学期だけでも盛りだくさんですね……。

 

 

親野 「そうですね、1年生になると、幼稚園、保育園に比べて行事は多くなります。
二学期以降では
●運動会(秋に行う場合) ●持久走大会や縄跳び大会 ●音楽会
それから、●6年生を送る会
この『6年生を送る会』ですが、1年生は6年生にお世話になることが
多いので、特に力を入れて
出しものを企画したりするんです」

 

 

こんなにいろいろな行事があったかなぁ……?
ついこの前まで幼稚園生だった子どもたちが、
こんなに多くの行事をこなせるのか、ちょっと不安になってきました。

 

 

親野 「気をつけていてほしいのは、
特に運動会の練習や水泳の授業がある日は、
結構疲れて帰ってくる子が多いと思います。
 
5月に運動会がある場合は、まだ学校に慣れてきたばかりの頃なので疲れるし、
9月の運動会もまだ残暑が厳しいので疲れる。
プールが始まっても疲れます。
 
疲れを引きずって帰ってきて、帰るとすぐ寝ちゃう、
そんな様子も見られるかもしれません。
そういうことを頭に入れておくと良いかと思います」

 

 

なるほど、子どもだって疲れているのだと分かっておくことが大事なんですね。
疲れて帰ってきた子どもに、どんな接し方をすればいいでしょうか?

 

 

親野 「子どもにたっぷり喋らせて、話を聞いてあげることですね。
お母さんに話すことで子どものストレスは発散されます。
その際、共感的に話を聞いてあげることが大切です。
『そうだったんだ』
『がんばったね』
と共感しながら聞けば、子どもはたくさん話します。
そうすれば、お母さんもお子さんの情報がつかめます。
 
間違っても『もっとがんばらなきゃだめじゃない』なんて言わないこと。
ただでさえ疲れているのに、余計にストレスになってしまいます。
こちらから話しかけるときも同じです。
『何番だったの?』
『ちゃんとできたの?』
なんて問い詰めるような聞き方はいけません」

 

 

はい、気をつけます。
運動会など行事以外でも、小学校という新しい環境に変わることで、
やっぱり疲れることはありますよね?

 

 

親野 「入学したての頃は緊張してはりきっているので、大丈夫そうに見えます。
ですが、物理的に環境が変わるし、
新しい友だちとの関係や、先生との関係を築き、授業という新しい時間も始まる。
子どもの精神は、張り切って張りつめていて、当然疲れちゃう。
5月くらいになると、その疲れがどっと出てくるようです。
家でも不機嫌になったりするかもしれません。
そんな風に、子どもも意外と疲れるのだと分かっておくことが大切です」

 


 
学校が始まったら、
不機嫌だったり、グズグズダラダラしていたり、
「今日はどうしたの?」
という日があるかもしれません。
そんなとき、ポイントは三つ。

 

(1) 学校で子どもたちは張り切っているが、家では疲れも見せる
(2) 疲れている子に否定的な言葉かけはしない
(3) 共感的に話を聞けば、子どものストレスは発散される

 
このようにしていれば、子どもは家でリラックスできるので、
次の日も学校でがんばるエネルギーが湧いてくるのです。

 
新生活が始まる今これから、
「がんばり過ぎてないかな?」
「疲れていないかな?」
お子さんの様子をさらに細かく見てあげたいですね。

 

★友だちたくさんできるかな?(……ちょっと心配)

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小学校という新しい環境の中で、子どもたちは
ひとりひとり友だちを作っていきます。
「友だち☆人できるかな?」
なんて、余裕なママは幸せですが、けっこう心配されている
ママもいらっしゃいます。
教育評論家の親野智可等先生によると、
友だちが少ない(いない)タイプのお子さんは
次の四つに分かれるそうです。

 

1 友だちが欲しいができない。特に避けられてはいないようだ。
2 友だちが欲しいができない。どうも避けられているようだ。
3 一人で遊ぶのが好き。必要に応じて友だちと遊ぶこともできる。
4 友だちをまったく欲しがらない。一緒に遊ぶ気も協力する気もない。

 

それぞれタイプ別に、対策をうかがいました。

まずは、
1「友だちが欲しいができない。特に避けられてはいないようだ」
タイプのお子さんは、どのようなことが問題なのでしょうか?

 

 

親野 「自分ではうまくきっかけがつかめないでいるのです。
このタイプの場合は、先生に協力してもらうと良いでしょう。
1年生なら、先生にちょっと声をかけてもらって
遊びの輪に加えてもらううちに、あっという間に仲良くなれます」

 

 

なるほど、先生に仲介してもらうと良いのですね。
では、
2「友だちが欲しいができない。どうも避けられているようだ」
タイプのお子さんはどうでしょう?

 

 

親野 「このタイプの場合は、
なぜ避けられてしまうのか、その原因を探ることです。
服装がちょっとだらしなく見えたり、
言葉が相手に対してきつかったりしていませんか?
何か原因が思い当たるかと思います。
その原因が分かったら、改善に努めましょう。

もし、お子さんの攻撃的な言葉が原因だとわかったとして、
『そんな言葉づかいはしないの』
と口で言うだけではおそらく良くはなりません。
攻撃的な言葉づかいになってしまう子は、
親の愛情を実感できていない可能性があります。

意識はしていなくても、
お母さん自身が子どもに対してきつい言葉を投げているかもしれません。
話を共感的に聞いてあげて、叱ることをやめてたくさんほめてあげる。
親子で良い方向に向かうように努力しましょう」

 

 

それでは、
3「一人で遊ぶのが好き。必要に応じて友だちと遊ぶこともできる」
タイプのお子さんはどうですか?

 

 

親野 「このタイプのお子さんは、まったく問題ありません。
実は私自身もこのタイプですが、一人でいることが好きなのです。
親が気にするだけで、本人はまったく気にしていませんよ。
一人でもいられるし、友だちとも遊べる。
人間関係をうまく調整する力があると言えます。
『子どもなんだから、いつも友だちと遊ばなきゃ』
というような強制は、このタイプの子には苦痛ですから、
一人でいる時間が充実するように手助けしてあげると良いでしょう」

 

 

最後に
4「友だちをまったく欲しがらない」タイプのお子さんについて。
どのように対処したらよいでしょうか。

 

 

親野 「このタイプはちょっと難しいですね。
もしかしたら何かしら発達に問題があるかもしれません。
親としてくよくよ悩んでしまうぐらいなら、
専門家に診てもらうことも考えてください。
問題があるとわかれば、それに応じた指導を専門家と相談できますし、
問題がないことがわかれば、その子の個性に応じた指導ができます」

 

 

「友だちと仲良くしてほしい」
「友だちがたくさんできてほしい」
というのは、親としては自然な願いだと思ったのですが、
お子さんのタイプによっては、苦痛になってしまうことがあるんですね。

 

 


友だち関係は、親でもきちんと把握できなかったりして、
どうしても心配になってしまうものです。
まずは、お子さまが困っているのか困っていないのかなど、
タイプをきちんと見極めて、
親野先生のアドバイスを参考にしてみてください。

 

子どもの登下校をしっかり見守るには?

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ついこの間まで、幼稚園の園バスで通っていた我が子が、行き帰り保育園へ送り迎えされていた我が子が、自分たちの足で、子どもたちだけで、本当に登下校できるのかしら……?
考えるだけで、不安になることってありますよね。
そうはいっても、毎日登下校に付き添うわけにも行きません。
親としては、何ができるでしょうか?

 

親野 「もちろん通学路は学校側で検討して決められているわけですが、それはそれとして、親の目から見て
『本当にこの道で安全か?』
と確認することはとても大切です。

私は、お子さんと一緒に、最低1回、実際に通学路を往復してみることをお勧めしています。
そして、通学路にどんな危険が潜んでいるか、子どもに現地で教えるのです。

口で『あそこは危ないよ』と言うだけでは、子どもに今ひとつよく伝わらないこともあります」

 

通学路なのだから安全に決まっていると思わないで、子どもと一緒に歩いて安全確認をしてみる必要があるんですね。

 

親野 「そのときに、気をつけてほしいのは時間帯です。
なるべく、お子さんが通学する時間帯や下校する時間帯に合わせたほうが効果的です。
同じ道でも、朝の通勤時間とお昼とでは、車の量などまるで様相が違いますからね」

 

確かにそうですね。どのように子どもに教えたらよいでしょうか?

 

親野 「危なそうな大通りや信号など、親の目で見つけて、
『ここは危ないねー』『ここは要注意だねー』
と現地でお話ししてあげてください。

また、こちらから一方的に話すだけでなく
『ここはどういうところが危ないかな?』
など、子ども自身に考えさせてもいいでしょう。

登下校時の子どもの事故で、特に多いのは飛び出しです。
見晴らしの悪い通りがあったら
『ここで飛び出すとどうなると思う?』
と注意を呼びかけてください」

 

見晴らしの悪いところと、それ以外にどういったところに気をつけさせればよいでしょう?

 

親野 「あとは、交差点で信号待ちをするときですね。
子どもは気持ちが急いているのか、歩道と車道とのギリギリのところで待っていることが多いのです。

自動車は、左折するときに前輪に比べて後輪が内側を通ります。
子どもはこの内輪差を理解していません。
特にトラックなどの大型車は、タイヤが歩道スレスレのところを通ることがあります。
交差点でギリギリのところで待っていると、左折する車の後輪に巻き込まれてしまうかもしれません。
『前のタイヤがこうくると、後ろのタイヤはこうくるよ。
ギリギリで待たないで、1メートル下がって待とうね』と教えてあげてください。

また、子どもというものは大人しく待っていませんよね?
ぴょんぴょん飛び跳ねたり、友達とふざけあったり。
ランドセルに給食袋などヒモの長い袋をつけていた場合、それが子どもの動きで揺れて、バイクに引っかかったりする危険もあります。
そういう危険があることを教えてあげてほしいと思います。
また、そもそも、子どもが道を歩くときそのような紐をつけた状態にならないように親が配慮してください」

 

ギリギリのところで信号を待ったり、ぴょんぴょん飛び跳ねたりする姿、容易に目に浮かびます……。
普段から、近所の道でも「1メートル下がって待とうね」と教えていきたいです。

 

親野 「あとは、人通りの少ないところ、外部から死角になるところも要注意です。
昼間でも、不審者が狙っていることがあります。
通学路に、そのような人の目が届かない場所がないか親子でチェックしてください。

そして、何かあったとき、どこにどう逃げればよいのか確認しておきましょう。
地域には『こども110番の家』というものがあります(名称は地域によって様々です)。
親子で、実際にそこに住んでいる人や事務所の人に
『こんにちは、何かあったときはよろしくお願いします』
とひと声かけておくとよいでしょう。

110番の家があっても、知らない家や場所にはなかなか入りづらい。
実際に入ってみれば、何かあったときも入りやすくなります。
それに、ただ素通りするだけでは忘れてしまうものも、一度行ってみれば記憶にも残ります。
お子さんを守るためいろいろやってみましょう」

 

親野先生ありがとうございました!

 


 

通学路の安全確認のポイントは以下の五つ。

 

(1) 登校時刻、下校時刻に実際に親子で歩いてみる
(2) 見晴らしの悪い通りで飛び出さないよう、現地で注意を促す
(3) 交差点での待ち方、内輪差について、現地で教える。紐に注意!
(4) 不審者が出そうな所を親子でチェック
(5) 不審者から逃げる方法、逃げる場所を確認しておく

 

心配だけど、実際に4月になれば我が子を送りださなければなりません。
その前に、親子で安全確認&対策についてぜひ話し合ってください。
子どもの危機管理こそ親の出番です!

鉛筆を正しく持てますか?

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文字に興味を持ち、「書いてみたい!」と言う我が子。
喜んで、紙と鉛筆を渡したけれど、……ちょっと待って!
鉛筆の持ち方が変!?
直そうとしたところ、自分の持ち方もこれで正しいのかしら?

 
正しい鉛筆の持ち方を小学校の先生が教えてくれるから、このままで大丈夫ですよね、親野先生?

 

親野 「鉛筆の持ち方、実は悩ましい問題なんです。
最初が肝心なのですが、実は新1年生は最初ではありません。
新入学の時点で、ほとんどの子どもの持ち方は固定化されてしまっています。

 

どういうことかと申しますと、幼稚園・保育園でクレヨンを使いますよね。
クレヨンには正しい持ち方がありません。
(クレヨンの場合、鉛筆の持ち方をすると、力が入らなくて色が塗りにくい、ということもあります)
それぞれのクレヨンの持ち方が、そのまま鉛筆の持ち方になってしまっているのです。

 

私も教員時代、子どもたちの鉛筆の持ち方には結構エネルギーを傾けましたが、正しく持てたのはクラスで数人。
一度ついてしまった持ち方は、なかなか直りません」

 

家庭で、鉛筆の正しい持ち方を練習するとすれば、どのような方法がおすすめですか?

 

親野 「太めの三角鉛筆が一番のおすすめです。
これだと親指、中指、人差し指の三本がそれぞれ正しい位置におさまりやすくて、無理なく正しく持てるのです。

 

正しい持ち方で、まずは、運筆の練習をします。
運筆のドリルやシートもありますが、ぐるぐるぐるっと円を続けて書いたり、ぎざぎざを続けて書いたりします。
縦とか横とか、1分くらい運筆で筋肉をほぐしてから文字を書くようにします。

 

文字を書くときも、
『最初の5分だけ正しい持ち方で書いてみよう』
などと言って、元の持ち方になってしまっても叱らないことです。
『さあ、正しく持てているかなー』
と指摘をするだけにしてください。

 

否定的・感情的に叱るのではなくユーモアを交えて、明るく楽しく取り組むことが大切です」

 

ベテランの親野先生がそれだけ御苦労されたのに、ママに直すことができるのでしょうか……?

 

親野 「正しい持ち方のほうが文字は書きやすいので、もちろん正しく持てた方がいいのです。
でも、先ほども言ったように一度ついた持ち方の癖を直すのは本当に難しいというのも事実なのです。
あまり無理に直させようとすると、書くこと自体を嫌いになってしまうこともあります。
ですから、やれる努力はしつつ、それでもムリなら『しょうがない』とあきらめましょう。目をつぶりましょう。」

 

分かりました!

 


 

鉛筆の正しい持ち方を練習するポイントは四つ。

 

(1) 太めの三角鉛筆で運筆の練習をする
(2) 持ち方のことで親が叱っていると書くのが嫌になる
(3) 明るく楽しく取り組む
(4) 無理ならあきらめて目をつぶる

 

無理やり矯正するのではなく、苦手意識を持たせないように、上手に楽しく練習していきたいと思いました。

 

<親野先生監修 入学準備グッズ>
鉛筆の正しい持ち方を上手に楽しく練習できる魔法のグッズ。
詳しくは、こちら→「できるの!たまご かける!」

元気にあいさつできますか?

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「うちの子、児童館で友達に『こんにちは』って声をかけられても
もじもじするばかりで……。
小学生になるのだから、あいさつ、お返事はできるようになってほしい!」
こんなママの声、よく聞きます。
新しい先生や友だちにちゃんとあいさつできるだろうか?
いいお返事ができるだろうか?
心配なさっているお母さんも多いでしょう。

 

あいさつ、返事、どうすればできるようになるでしょう?

 

 

親野 「あいさつや、返事はとても大事ですが、苦手な子もいますよね。
口で『あいさつしなきゃだめでしょ』といくら注意してもあまり効果はありません。
こういうときは、ロールプレイで練習してみるのが楽しくて効果的です。
ロールは『役割』、プレイは『演技』、ロールプレイで『役割演技』。
お母さんが先生役になって、本人は本人役で
『5番、○○くん』
『はい! 元気です』
と、声に出して練習をしてみる。
声に出して練習しておけば、本番でも言えるようになります」

 

 

なるほど、ロールプレイですか! 
学校ごっこみたいで楽しそう。
こうすれば、『あいさつしなさい』って注意しないですみますね。 

 

 

親野 「あいさつ、返事は大事だと言われますが、
意外と言われていないのが、『意思表示』。
『○○ちゃん、仲間に入れて』と希望を伝えたり、
何か嫌なことをされたときに『やめて』とはっきり言えたり、
こういう必要な言葉が出るかどうかが非常に大事なのです。
これも、ロールプレイで練習できます。
 
お母さんが友だち役で、本人は本人役なら、
『おい、このかばん持ってよ』と、お母さんが意地悪を言ったとき、
お子さんが『いやだよ。自分で持ちな』と言い返せるかどうか。
あるいは、お母さんと子どもの役割を逆にして、
お子さんが『このかばん持って』って言ったら、
お母さんが『ちゃんと自分のものは自分で持つんだよ』と言い返す見本を見せるとか。
いろいろな場面を設定して、言い返す、切り返す練習をしておくんです。
 
お父さんも交えて3人で『友だちごっこ』をするなら、
お父さんとお母さんが遊んでいるところに、
子どもが『ぼくも入れて』と言う。。
お父さんが『今は入れないよ』なんて言う。
そのとき、子どもはどう対応するか。
『じゃあ、見てていい?』『1回終わったら入れてくれる?』
そういう言い方を練習してみます。
特に気の弱い子はやっておくと良いですよ」

 

 

友だちごっこ、学校ごっこ、遊びながらやってみます!

 


 

あいさつについてポイントは二つ
 
(1) 大事なのは「あいさつ」「返事」「意思表示」
(2) 練習するときはロールプレイが有効

 
あいさつ、返事、意思表示がしっかりできれば、
新しいお友だちとも、きっと良い関係を築くことができますよね。

自分の名前が書けますか?

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1年生の教科書は、はじめは絵が中心で、

国語でも、ひらがなの読み書きから勉強が始まります。
つまり、1年生になってからひらがなの読み書きができるようになればいいはずです。
しかし、周りを見回すと
絵本が読めたり、自分の名前が書けたりする子が多いのではないでしょうか?

 

本当のところはどうなのでしょう?

 

 

親野 「文部科学省の公式見解では、小学1年生になる前は
読めない書けないということになっていますが、
実際は、ほとんどの子が読み書きはできていますよね。
教師側としても、
ひらがなは読めたほうがいい、自分の名前は書けたほうがいい、
というのが実感です。

 

なぜかと言うと、
小学校の初日から、子どもたちはたくさんのプリントが配られます。
それが教室の床に落ちていることが多いのです。誰が落としたのかわかりません。
だから『お名前を書きましょう』と言われることがあるのです。
1年生を迎える会で、6年生と名詞カードを交換したりする場面もありますし。

 

1学期は、授業はゆっくり、丁寧に進みます。
それが、2学期になると、突然スピードもレベルもアップします。
1年生を受け持ったことがある先生は、みなさん実感されることです。
教科書がそのようになっているのです。
例えば、2学期の国語だと、カタカナも漢字も出てきますし、
『わたしはスチュワーデスになりたい。』
なんて文章を書いたり、『は』と『が』の違いなども教わります。
やっとひらがなが読める、書けるというレベルでは、授業についていくのに苦労します」

 

 

そうなんですね・・・。
心を鬼にして、遊びの時間を削って
今から一気にひらがなの読み書きができるように勉強をさせる必要がありそう・・・。

 

 

親野 「待ってください! そのように誤解されるのが非常にまずい。
まだひらがなの読み書きができないからといって、
焦ってドリルを与えれば良いのかというと、そうではありません。
特に、読み書きを同時に教える『読み書き同時学習』は、
子どもにとって苦痛以外の何ものでもありません。
つまり、
『これは“あ”という字だよ。さあ書きなさい』
とやってしまうと、子どもにはものすごい負担なのです。

 

ひらがなは『読み先習』で教えましょう。
例えば、かるたやひらがな積木などで遊びながら
たっぷり読ませるようにします。

 

ひらがなが楽々読めるようになってから、はじめて書かせてください。
遠回りのような気がしますが、
その子のペースで少しずつ教えるのがコツです。
無理やり教えられると、学校で教わる前に苦手意識が先走ってしまいます」

 

なるほど、読みから始めて書きにいたる、ということですね。

 


 

ひらがなの読み書きのポイントは三つ。

 

(1) ひらがなは全部読めて、名前が書けたほうがいい
(2) 読み書きは同時に教えない
(3) 遊びながらたっぷりと読ませることから始める

 

最近は、アニメのキャラクターの名前などで
カタカナを読めるようになる子も多いようです。
絵本でも、かるたや積木でも何でも構わないと思います。
お子さんの興味があるものを利用して、楽しくひらがなと触れ合わせてあげてください。

早寝早起きできますか?

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みなさんの小学校の登校時間帯は幼稚園や保育園と比べてどうですか?
「幼稚園のときより早い!」という地域もたくさんあることでしょう。
ママの焦りが伝わってきそうです。
学校まで子どもの足で歩くことを考えれば7時半には家を出て、
逆算すると、何時に起こせば良いのか・・・・・・。
今まで幼稚園、保育園でできていた生活リズムも再度見直す必要ありそうです。

 

 

生活リズムをうまく整える方法ってあるのでしょうか?

 

 

親野 「子どもが小さければ小さいほど、リズムのある生活を送ることが大事です。
『生活リズム』ってよく聞きますし、分かっているつもりになりますが、
そもそも『生活リズムを整える』ってどういうことだと思いますか?」

 

 
ええっと……。早寝早起きをすることでしょうか……?

 

 

親野 「早寝早起きも確かに大事ですが、正解は、
『毎日同じ時間に同じことをする』
ということなんです。
特に大事なのは、生理的な4つのことだと思います。
●寝る ●起きる ●朝ごはん ●うんち
この4つが整えば、生活のリズムができているということになります」

 

 

なるほど。
新生活に向けて、この4つのことを同じ時間に
できるようにすることがポイントなんですね。

 

 

親野 「この4つの中でも特に重要なのが『寝る時間』。
なぜかというと、寝る時間がバラバラだと同じ時間に起きるのは難しい。
起きる時間から揃えようとするのは大変です。
寝る時間が同じなら、起きる時間もその後も時間がスムーズに揃います。

 

できれば、1年生は8時半には寝てほしい、というのが私の考えです。
時代は夜型になっていると言われていますが、
何万年も続いてきた、子どものリズムはそうは変わりません。

 

いろいろな専門家にも聞いてみましたが、
遅くとも9時には寝るようにしてほしいですね」

 

 

編集部にも、
保育園の先生から「10時なんて遅すぎます! もっと早く寝かせてください」
と、しょっちゅう怒られているらしいスタッフがいますが、
なかなか寝てくれない子はどうしたらいいのでしょうか?

 

 

親野 「今は、睡眠について科学的な研究がなされていますから、
親がある程度そういったものを勉強して、工夫してみるのがよいでしょう。

 

例えば、
照明で明るい部屋から、急に寝室に連れて行って
『さあ、寝なさい』
と言っても、なかなか眠れないこともあります。
その家庭なりの入眠の儀式、入眠の工夫が必要だと思います。
8時半になったらだんだん照明を落とすとか、刺激物をさけるとか。
間接照明は良いですね。眠りを誘います。
少なくとも、照明はトーンダウンするようにしましょう。

 

読み聞かせもいいですね。安心してとってもリラックスして眠りにつける。
寝る時間のギリギリまでテレビを見させるようなことはしないでください」

 

 

8時とか9時とか、テレビでは面白い番組が多いですよね。
テレビが見たい、って言う子どもにはどう言ったらいいでしょうか?

 

 

親野 「見たければ、録画をして次の日、あるいは後日見るようにするといいでしょう。
録画して見る習慣をつけると、生活がテレビに振り回されなくなります。
お母さんもそのようにして見本を見せてあげてください。
子どもの生活を、テレビや大人の都合に合わせないことが大切です」

 

ドキッ……! 気をつけます。

 


 

新生活に備え、生活リズムをつくるポイントは三つ。

 

(1) 遅くとも9時には寝る
(2) 入眠の工夫をする
(3) 寝る、起きる、朝ごはん、うんちを毎日同じ時間に整えられるようにする

 

8時半など決めた時間に布団に入る、
これならできそうですよね。
まずはできることから始めてみましょう。

 

 


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こんにちは、ママノート編集部です

 

 

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このサイトは、学研グループが運営する
「小1ママの知りたいことをわかりやすくお伝えする安心情報サイト」です。

 

 

この春から小学校に入学されるお子様をお持ちのママに
フォーカスした情報を毎日よりすぐって発信していきます。

 

 

3月は「入学準備特集」として、
教育評論家の親野智可等先生にたっぷりとお話をうかがいました。
もうすぐ1年生になるお子さんは
新しい学校生活を控えてワクワクドキドキされていることと思います。
それはママも一緒なのですが、同時に不安でもありますよね。
親野先生のあたたかいアドバイスを
参考にしていただければと思います。

 

 

これからも、
お子様のライフサイクルに合わせたタイムリーな話題や、
じっくり読ませるコラムなど、新企画も続々登場予定です。

 

 

皆様に愛されるサイトづくりを目指してまいりますので
末永くおつきあいくださいますようお願い申し上げます。

 

ママノート編集部一同

 

写真:アフロ

 

登校時間守れるかな?

登校時間守れるかな?

 

 

「早寝早起きを心がけて、ちゃんと起こしたのに、出かける前にバタバタ……。つい『早くしなさい!』と朝から怒っちゃうのよねぇ」 という、先輩ママの話を聞くまでもなく、どこにでもありそうな朝のお悩み。 

 

親野先生に、怒らないで上手に時間を守らせる方法お聞きしました。

 

親野 「朝の時間は非常に忙しい。また、特にマイペースな子のお母さんは 『早くしなさい!』『時計見えないの!』『何度言ったらわかるの』 とつい言いたくなってしまいますよね。だけど、朝からしかられて学校に来ると、授業に集中できなかったり、友だちとケンカをしたり、子どもには悪影響だということを知ってほしいと思います。朝から叱らない工夫をしてみてください」

 

言葉で追いたてずに、準備をスムーズにさせる……。大変難しそうですが、どのような方法がありますか?

 

親野 「キーワードは『見える化』と『ゲーム化』です。一つ実践例を上げると、カード式、ホワイトボード式というのがあります。朝やることを、「かお」「かみ」「たべる」「はみがき」「きがえ」「うんち」などと、カードに書いて、もしくはホワイトボードに書いて、冷蔵庫に貼っておくんです。

 

それで、洗顔が済んだら「かお」のカードを裏返し、髪の毛をとかしたら「かみ」のカードを裏返します。裏返すと花丸印が描いてあったりして。 ホワイトボードなら、済んだものにマグネットを貼るようにします。

 

こうして、やることを見えるようにしておくことが大切です。そして、花丸が増えるなど、やることによって小さい達成感を得られるようにする。これが『見える化』と『ゲーム化』です。低学年の子であれば、文字よりもイラストや 本人が顔を洗っている写真なんかをカードにするのもいいですね」

 

朝はやることがいっぱいありますが、これなら忘れずにできそうです。ほかにおすすめの方法はありますか?

 

親野 「『模擬時計』というのも使えます。アナログの卓上時計の隣に、画用紙に同じデザインで描いた模擬時計を貼っておきます。模擬時計は、例えば、ご飯を食べ終えてほしい7時半を指すように針を描きます。本物の時計の針が動いて、どんどん模擬時計の時間に迫っていくのがわかる。ご飯を食べ終えなければいけない時間が迫っているのが 目に見えてわかるのです。目の前にあるものは無視できません。そうすると、自分でペースを調整できるようになる。

 

あるお宅では、この模擬時計を 就寝時刻、入浴、勉強開始など4つほど貼っていました。タイマーやストップウォッチを使って、『あと5分ででごちそうさま』『着替えが何分でできるかな? よーいドン!』 などと、ゲーム化するのもいいですね。

 

せわしないように思えますが、言葉で叱ってしまうよりは 子どももお母さんもよほど気分がいいですよ」

 

なるほど。うまく子どもにはまってくれればいいですが、それでも「早くしなさい!」って言いたくなってしまうときは どうすれば良いでしょうか?

 

 親野 「言葉を工夫してください。『さあ、2倍速で食べちゃおう!』『早送りで着替えて』とか。ガミガミ叱る必要はないはずです」

 

確かにそうですね。

 

 


登校準備をスムーズにさせるための工夫のポイントは三つ。

 

(1)見える化

2)ゲーム化

(3)言葉の工夫

 

子どもとの生活では、どうせ同じことを毎日言うことになります。それこそ、何千回、あるいは何万回も言うのです。どうせ言うなら、お互い不愉快になる言い方ではなく、明るく楽しい言い方にしましょう。その方がお互い気持ちよく過ごせますし、親子関係も良くなります。そういう言い方の方が子どもも素直になってきます。