小渕 あさこ
青葉台カウンセリングルーム 代表臨床心理士
日本アンガーマネジメント協会認定ファシリテーター
スクールカウンセラーとして小・中・高校に勤め、横浜青葉台に女性のための心理カウンセリングルームを開業。
親子のためのアンガーマネジメントのセミナーやカウンセリングを中心に活動している。
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生活・しつけ
小学1年生 2016年12月26日の記事
親への口答えなど、小学生の子どもの反抗的な態度にイラッとしてしまうことはありませんか? 園児のときは素直で親に甘えてくれたのに…と、子どもの態度の変化に驚くことも。
小学生の反抗期の特徴について、臨床心理士の小渕あさこさんにお話をうかがいました。
小渕 「子どもの反抗期というと、2歳頃のイヤイヤ期や中学生の思春期をイメージしますが、小学校低学年~中学年から『中間反抗期』がおとずれ、親への口答えが増えることがあります。
例えば、
『早く宿題をやりなさい』
『ごはんの前に片づけなさい』
と子どもに指示をすると
『わかってる!』
『いま、やろうと思ってた!』
などと、口答えをされることはないでしょうか。
子どもに反抗されると『幼稚園のときは親の言うことを聞くいい子だったのに…』と、ショックを受けることがあるかもしれませんね。
でも、心配しすぎないでください。これは子どもが自立へと進んでいるということなのです」
小渕 「子どもは、小学生になると園児のころよりも大人数の集団の中で生活をするようになり、気の合う友達とグループを作って行動を共にします。
この時期の子どもは『ギャングエイジ』と呼ばれることもあり、親よりも友達からの影響を強く受けるときです。
例えば、
『友達から、かっこいいと思われたい』
などと、周りから自分がどう見られるかを強く意識するようになり、
『お母さんに言われなくても、自分で決めて行動したい』
という自主性が伸びていきます。
親よりも友達とのつき合いを優先するようになるので、親子で一緒に出かけるのを嫌がることも。『ちょっと前まで、手をつないで一緒にお出かけしていたのに…』と、親としてはさびしい気持ちになることもありますよね」
小渕 「子どもは小学校でたくさんの友達と関わり、ときにはライバル関係になっていろいろなことを身につけ、学んでいきます。
そのような時期に、お母さんから園児の頃と同じように何でも指示をされると、プライドが傷つき、口答えをしてしまうのです。
一方で、子どもの心の中にはお母さんに甘えたい気持ちもあります。
『お母さんに言われなくても自分で決めたい』
『お母さんに甘えたい』
という気持ちが揺れ動いている時期なんですね。
そう考えると、かわいいと思いませんか?
反抗ではなく、自立に進んでいると捉えると、子どもとの向き合い方が変わっていきます」
次回は、「中間反抗期」の子どもへの親の対応についてお伝えします。
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小渕 あさこ
青葉台カウンセリングルーム 代表臨床心理士
日本アンガーマネジメント協会認定ファシリテーター
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