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生活・しつけ

小学1年生 2018年8月23日の記事

雨の日の通学路、安全に登下校するためのポイントとは?

 

 

秋雨や台風など、実は2学期も雨が多い季節。1学期を通して登校に慣れた1年生も、雨の日となると、足元がすべりやすい、傘を上手に持てない…など、まだまだ不安はいっぱいです。また、車の運転手にとっても視界が悪くなるため、子どもたちの危険度はさらにアップ!

 

そこで、雨の日でも安全に登下校するためのポイントを、神奈川県警察本部交通総務課で交通安全教育に取り組む岡本和久さんと武田真由美さんに伺いました。

 

 

●慣れてきた通学路も、雨の日は危険ポイントがいっぱい!

 

雨が降ると、通学路の状況はどんなふうに変わるのでしょうか。子どもたちの視点から、危険なポイントを教えてください。

 

「雨の日は、傘をさしたり、レインコートのフードをかぶったりするので、晴れている日に比べて子どもの視界がかなり狭くなります。さらに、雨で濡れた道路はとてもすべりやすく、とくにマンホールや側溝のふたの金属部分、横断歩道の白線などには注意が必要です。

 

また、人の声や車の走行音が雨音でかき消されてしまい、危険を感じるのが遅れてしまうことも。ただでさえ最近は、近づいてきたことに気づかないほど静かな車もありますから、雨の日はなおさらです」(岡本さん)

 

親にとっては心配事の増える雨の日の通学。一方、低学年のうちは雨の日のいつもと違う風景に、ワクワクしてしまう子もいそうです。

 

「雨が降ると、子どもたちはついついはしゃいでしまいますよね。水たまりや傘で遊んだりして、いろいろなことに気を取られやすくなるので、ますます周りが見えなくなってしまいます。

 

それから、水たまりを避けようとしたり、傘をさしたまま横に並んで歩くことで歩道からはみ出してしまうことも。雨の日は危ないのではしゃがないことや、傘は真っ直ぐ持って一列で歩くことを、日頃から教えておくようにしましょう」(武田さん)

 

こういった雨の日の子どもたちの行動は、運転する側からすると予測しづらく、一歩間違えると大きな事故につながってしまうこととがあるそうです。

 

 

●目立つ色のレイングッズで、車の運転手に存在感アピール

 

運転する側にとっても、視界が悪いなど状況が大きく変わる雨の日。では、子どもたちが交通事故に巻き込まれないために、どのような対策をすればよいのでしょうか?

 

「まず、車の運転手に存在を認識してもらうことが大事。なるべく明るい色のレインコートや洋服を身につけてください。薄暗い雨の日に目立ちやすいのは、白っぽい色や明るい黄色などです。1年生がつけている、ランドセル用の黄色いカバーも効果的ですね。

 

逆に目立ちにくい色は、黒や茶色、紺色といった暗めの色。それから、赤は目立つ色と思われがちですが、実はそれほど目立ちません」(岡本さん)

 

つまり、目立つ色を身につけることは雨の日の絶対条件! それ以外に、存在感をアピールする手段として効果的なことはありますか?

 

「反射材をつけることです。歩くとピカピカ光る自発光式スニーカーや、レインコートに反射材が装備されているものもあるので、そういった製品を選ぶのもひとつの手。自分でつける場合は、足のかかと部分など、体の動くところにつけると目立ちやすいです」(岡本さん)

 

ほかに、レイングッズ選びの際に注意したい点があれば教えてください。

 

「傘を選ぶときは、目立つ色にこだわると同時に、周りの“見えやすさ”も重要なポイント。傘で視界を遮らないように、傘の一部分が透明になっているものや、ビニール傘がよいと思います。 レインコートも、フードの前面が透明になっているものがありますよね。どうしても可愛いデザインのものを選びたくなってしまいますが、レイングッズは機能性を第一に考えて選ぶのが正解です」(武田さん)

 

 

●通学路を散歩コースにして、普段から危険な場所を教えておこう

 

雨の日にそなえて、普段から気をつけたり、準備できることはありますか?

 

「散歩がてらお子さんと一緒に通学路を歩いてみて、見通しの悪い場所や濡れるとすべりやすくなる場所を、あらかじめ教えておくことが大切だと思います。『雨の日だから車に気をつけてね』などと急に注意を促しても、子どもたちにはあまり響いていないことが多いです。でも、普段から危険なポイントを教えておけば、雨の日にもそれが活かされるはずです。さらに、お母さんも通学路の情報が頭に入っているので、あそこが危ないとか、具体的に教えてあげることができますよね」(岡本さん)

 

 

●ドライバー側になったとき、気をつけたいこと

 

さらに、運転する側が知っておきたいこと、心がけたいこともあるそうです。

 

「雨の日に運転する場合、路面が濡れてすべりやすくなるので、ブレーキが利きにくくなります。また、薄暗い雨の日は視界が悪くなるため、歩行者が見えづらいです。さらに、雨で車内の湿度が高くなると、窓ガラスの内側が曇ってよけいに見えづらくなることも。そういったことを念頭において、いつも以上に運転に注意するようにしましょう」(岡本さん)

 

窓ガラスが汚れていることも、曇る原因のひとつだそうですので、きちんと拭き掃除をして汚れを落としたり、撥水コートなどを塗って対策をしておくと安心ですね。また、エアコンを入れて車内の湿度を下げるのも効果的だとか。

 

「それから、雨の日の駅周辺では、家族の送り迎えなどで路上駐車が多くなるという問題もあります。とくに、交差点や横断歩道付近に車があると、子供たちの歩行の妨げにもなってしまうので、その点にも注意してください」(岡本さん)

 

機能性重視のレイングッズ選びや、ママ自身が通学路の状況をしっかり把握しておくことで、子ども達を雨の日の危険から守りましょう!

 

(取材・執筆:高野理恵)

 

 


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