東ちひろ
幼稚園・小学校教員、中学校相談員、教育委員会勤務 (教育相談総括指導員)の経験を経て、「一般社団法人子育て心理学協会」を設立。心理学とコーチングの知識を活かし、子育てに関する電話相談や講演などを行っている。プライベートでは二児の母でもある。
著書:『男の子をぐんぐん伸ばす!お母さんのコーチング術』(メイツ出版)、『子どもが伸びる魔法のコーチング』(学陽書房)、『スペシャリスト直伝!教室で使える! ほめ方・しかり方の極意』(明治図書出版)など。
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年長 2016年1月29日の記事
●パパの育児にイライラしてしまうことはありませんか?
休日はパパが家にいてくれるご家庭も多いでしょう。
でも、案外パパが家にいるときほど、ママのイライラがつのってしまいます。
それは、ママが思ったようにパパが子どもとうまく関わってくれないことへの不満があるからです。
仕事、家事、育児など、何事も経験時間が長い人の方が上手にできます。
子育てでいうと、一般的にはママの方が子どもと一緒にいる時間が長いですよね。
そのため、ママの方が「うちの子は、これをしたら泣く」「この子は、もう眠いみたいだ」などと子どもへの細かい対応ができるようになります。
では、忙しい子育てママが、パパへどんな対応をするといいのでしょうか?
3つの方法をお伝えします。
【1】パパにお願いしたいことを具体的に伝える
パパに何をやって欲しいのかを具体的に伝えましょう。
子育てでは、パパに「いつも見ているからわかるでしょ」「言わなくてもわかるでしょ」が通用しません。
例えば、「最近、○○(子どもの名前)は、このおもちゃが好きなの」「これで一緒に遊んでくれる?」といった感じです。
これは、わが子を他の人に預けるときに、子どもへの対応を具体的に伝えることと同じです。
慣れていない子どもの対応は、ママだって難しいですよね。
【2】1回に1つだけお願いする
パパにして欲しいことは簡潔に伝え、なるべく1回に1つに限るとよいです。
例えば……
「夕食が5分後にできあがるよ。○○(子ども)と床に落ちているおもちゃを片付けてくれると助かるな」
などです。
仕事で疲れているパパにあれこれ一度にお願いしてしまうと、面倒に感じて協力してくれないこともあります。
ママも忙しいのは一緒ですが、パパも子どもと一緒に育てるくらいの気持ちでいないと夫婦喧嘩が増えます。
【3】パパを承認する
子どもにも大人にも「自分を承認して欲しい」という欲求があります。
承認とは、自分の存在そのものを肯定されることで、具体的には、「名前を呼ぶ」、「目に見えたことを言う」、「話を聴く」、「体に触れる」ことです。
パパに動いてもらおうとするよりも、先にパパを意識的に承認してみてください。
例えば、「パパ、今日は眠そうだね」と「名前」+「目に見えたことを伝える」ことや、パパの話を否定せずに肯定して聴くことです。
たったそれだけのことですが、パパは「自分のことを気遣ってもらっている」と感じます。
パパも自分の承認欲求が満たされないと心が荒れてきます。
あまりにも心が荒れると、それを子どもに八つ当たりすることもあります。
多くのママは、子育てに手一杯になるので、パパを承認するところまで気がまわりません。
しかし、核家族の場合は、パパが育児に参加しない限りは、ママの子育てストレスが増大します。
「パパを承認する」ことに少しずつ取り組んでいくと、育児に協力的なパパに変わってくることでしょう。
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東ちひろ
幼稚園・小学校教員、中学校相談員、教育委員会勤務 (教育相談総括指導員)の経験を経て、「一般社団法人子育て心理学協会」を設立。心理学とコーチングの知識を活かし、子育てに関する電話相談や講演などを行っている。プライベートでは二児の母でもある。
著書:『男の子をぐんぐん伸ばす!お母さんのコーチング術』(メイツ出版)、『子どもが伸びる魔法のコーチング』(学陽書房)、『スペシャリスト直伝!教室で使える! ほめ方・しかり方の極意』(明治図書出版)など。
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