田宮由美
子ども能力開花くらぶ 代表
小学校教諭・幼稚園教諭・保育士
日本交流分析協会 子育ち支援士
公立幼稚園・小学校での勤務を経て、現在に至る。幼児教室での指導や、小児病棟慰問、子どもの声を聴く公的ボランテイアにも携わり、多方面から多くの親子に関わる。実生活に落とし込んだ、親の心に寄り添う記事に定評があり、現在は執筆を中心に、テレビコメント、講演など幅広く活動中。
著書:『子どもの能力を決める0歳から9歳までの育て方』(KADOKAWA)
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生活・しつけ
小学1年生 2018年4月11日の記事
小学校に入学したら、まずは家庭で「宿題」や「明日の学校の準備」を習慣化していきたいですね。それにはランドセルの置き場所も重要なんだとか。宿題に取りかかりやすく、学校の準備もスムーズにするランドセルの置き場所について、子育ち支援士の田宮由美さんにうかがいました。
子どもの「宿題をしよう!」という意欲を高めるために、ランドセルを家の中のどこに置くのがいいでしょうか?
「まず、ランドセルと学用品は近くに置くということが基本です。それによって、宿題に取りかかりやすくなりますし、翌日の準備がしやすくなって忘れ物を防げます。また、物の定位置を決めることで、片づける習慣も身につくでしょう。つまりリビングにしても、子ども部屋にしても、ランドセルと学用品をセットで、定位置を決めて置くようにするといいでしょう」(田宮さん)
家の中でランドセルを置く場所として、リビングか子ども部屋がまず候補としてあげられますが、低学年のうちはリビングの目につく場所にランドセルを置くことで、学習意欲を高められるそうです。
「リビングは、親子でいっしょに過ごす時間が長い場所。オープンラックなど目のつく位置にランドセルを置いておくと、子どもの目に留まり、『宿題をやらなければ』と意識が向きやすくなるでしょう。リビングなら、お母さんは、子どもの様子を見ながら『宿題をしよう』と声をかけて、見守りやすいですね」(同)
では、リビングの中でどこに、どのようにランドセルを置くといいのでしょうか。リビングのスペースにもよりますが、子どもが学校から帰ってきて通る動線の近くか、宿題をするテーブルの近くをランドセル置き場にすると宿題に取りかかりやすく、翌日の準備もしやすいとか。
「クローゼットなど扉のある収納で隠してしまうよりも、オープンラックにランドセルや教科書やノートなどを並べたほうが、子どもが出し入れしやすいでしょう」(同)
もし、オープンラックなどがリビングに無いなら、大きめのカゴに入れて床に置くという方法もあるそうです。
「カゴなら、1年生の小さな子どもでも、重いランドセルを持ち上げる必要がないので置きやすいです。床に置きたい場合は、ランドセルの定位置とわかるよう、マスキングテープを四角く貼ると、子どもがあちこちにランドセルを置くのを防げます」(同)
リビングとその隣の部屋が繋がっている間取りの家庭もあると思いますが、その場合は、リビングと繋がった隣の部屋にランドセル置き場を作る方法もあるそう。そうすれば、リビングが学校グッズで散らからないので、お母さんのイライラもないはず。来客があっても、扉を閉めればいいのでラクです。
また、学校から帰って来たらすぐに、ランドセルからその日の宿題セットを出すことを習慣にすることも大事だとか。
「ランドセルから、今日の宿題セット(プリント・教科書・筆記用具)を出してテーブルや机の上に出しておくと、忘れずに『宿題をやろう』と取りかかりやすくなります。入学してしばらくは親が宿題セットを机にそろえ、慣れてきたら子どもに自分でセットさせるようにしましょう」(同)
リビングは家族が集う場所。テレビがついていたり、周りで兄弟姉妹が遊んでいたりして、子どもが学習に集中できない場合もあります。
「各家庭の状況によっては、必ずしもリビング学習がよいとは言えないでしょう。その場合は、子ども部屋、または別の個室にランドセルを置き、宿題や学校の準備をする場所にしてもいいですね」(同)
もし、子ども部屋があり、そこに学習机があるなら、机の横やイスの後ろなどにあるランドセル用のフックにかけておくと、机でランドセルを広げて整理しやすいとのこと。また、ランドセルや教科書、ノート、体操着、給食袋など小学校グッズをまとめて収納できるラックなどを用意する方法もあるそうです。
「気をつけたいことは、子ども部屋の扉をオープンにしておくことです。小学1年生の頃は、できるだけ親の目の届くところで学習や学校の準備をする方がよいでしょう」(同)
玄関をランドセル置き場にしている家庭もあるようですが、どうでしょうか?
「玄関は、子どもが学校から帰ってすぐ置きやすい場所ですよね。ラックやカゴを置いたり、フックをつけたりしてランドセル置き場にしてもいいと思います。ただし、宿題をするときに、道具をわざわざ玄関まで取りに行く手間はかかります。
たとえば、宿題をするときはリビングにランドセルを持っていき、宿題や明日の準備を済ませる→玄関にランドセルをセット→遊ぶ、という流れを習慣にしてもいいですね」(同)
玄関にランドセルを置いて「宿題と明日の準備完了!」という習慣になりますね。
「子どもが宿題になかなか取りかからなかったり、忘れ物が多かったりしたら、ランドセルや教科書など学校グッズの置き場所を見直してみるといいかもしれません」と、田宮さん。子どもが出し入れしやすい定位置を決めて、宿題や学校の準備の習慣をつけていきたいですね。
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