☆これって、「甘えさせ」?「甘やかし」? 前編[6/3]

1045_img_01

 

前回は、子どもを「甘えさせる」ことの大切さについて、ライフ・カウンセラーの三浦久美子先生にうかがいました。

毎日の生活の中で、「甘えさせ」なのか「甘やかし」なのか、迷う場面はたくさんあるのではないでしょうか。

 

今回からの2回は、お母さんたちが迷うケースを取り上げ、どんな場合が「甘えさせ」あるいは「甘やかし」なのか、三浦先生にお話をうかがいながら考えていきましょう。
 

 

●電車の中でお菓子をせがまれて与えるのは?
 

ケース1
電車の中で子どもが「おなかがすいた、お菓子を食べる」としつこく言ってきたとき、そろそろ公共でのマナーを教えたいけれど、大人の買い物に付き合わせたので疲れたのかなと考え、食べさせてしまいました(年長)。

 

三浦「厳密な意味では『甘えさせ』とは違うかもしれませんが、『甘やかし』ではなく、子どもの甘えを受け入れたと言っていいでしょう。
 

その理由は、結果的にお菓子を食べさせているけれど、『大人の買い物に付き合わせたので疲れたのかな』と、子どもの感情の意図や理由を考えて受け入れているからです。

 

これがもし、『しつこく言われてうるさいし面倒だから』食べさせたというのであれば、それは完全に『甘やかし』です。

 

『食べさせるという結果が一緒なのに、なぜ?』と思われるかもしれませんが、過程が違うことがポイント。子どもの甘えを受け入れたお母さんであれば、実際の場面では「疲れたよね。少しだけね」などと言ってあげていると思います。

 

でも『面倒だから』というお母さんの場合は、『もう〜、しつこいんだから、しょうがないわね!』と言っているのではないでしょうか。

 

これでは子どもは受け入れてもらったと感じることはできませんよね。むしろ『しつこく言えば、くれるんだ』と誤った学習をしてしまいます。

 

そして、このケースのお母さんの場合、『公共でのマナーを教えたい』ということですから、さらにもう一歩進んで、大人になっても通用するマナーを子どもに教える絶好のチャンスととらえ、この場面でやっていいこと・いけないことを子どもに教えましょう。

 

例えば、お菓子を際限なくボリボリはダメだけど飴ならOKとか、可能であれば一度電車を降りて、ホームで食べさせるとか、どうすれば公共のマナーとして許されるのか、お母さん自身が同じようにお腹がすいてがまんできないときにどうするかを考えてみてください。

 

 

●「ジュース飲みたい」と泣いてぐずる子どもの言うことをきくのは?
 

ケース2
夕食の支度をしていると、子どもが必ず「ジュースを飲みたい」とか、「これ見て、これ見て」などと、うるさく言ってきます。

忙しいので、「あとでね、ちょっと待ってて」と言うと泣いてぐずりはじめるので、結局いつも言うことを聞いてしまいます(年長)。

 

三浦「『泣いてぐずり始めるので』という言葉にあるように、お母さんが子どもに寄り添うのではなく、料理を邪魔されるのを回避するためにジュースをあげたり、言うことを聞いているので、これは『甘やかし』になると思います。

自分の要求が拒否されたわけですから、子どもが泣くのも無理はありません。

 

こういうとき、お母さんも忙しくてイライラしているでしょうから「あとでね、ちょっと待ってて」と言う口調も、優しい「ちょっと待っててね♡」ではなく、「ちょっと待ってなさい!(怒)」というニュアンスになっているのではないでしょうか。

 

実は、お母さんが忙しくて子どもの気持ちを受け入れる状態でない場合に、こういう要求がよく起こります。

 

つまりこれは「私いるよー」と言ってるようなもの。『ごめんね』と謝った後、『ご飯を作り終わったらね』などと、具体的な予測を立てられる言葉がけをするといいでしょう。

 

『ちょっと待ってて』では、あまりにも漠然としていて、子どもはいつまで待てばいいのかわかりません。

 

子どもがお母さんにかまってほしくて、いろいろ要求しているなと思ったら、まずとりあえず『なあに?』と言って、子どもに目を向けましょう。

 

『なあに?』の後、例えば子どもが『これ見て』と行ったら、『わあ、すごいね』などと返事をします。

 

『それでね……』と続くようであれば、そこで『ごめんね、ご飯を作り終わったら見せてね』と伝えればいいんです。これだけで、子どもは受け入れられたと感じられ、『しょうがないか』と気持ちを切り替えられるんです。

 

ここまでにかかる時間は、ものの10秒くらい。忙しいと、つい自分の感情に走ってしまいがちですが、実は子どもが受容感を感じられるようにするのに、それほど時間はかからないんですよ」
 

忙しいとイライラが先に立って、「子どもにていねいに接するなんてムリ!」と思っていましたが、そうではないんですね。
三浦先生、ありがとうございました。
 

次回も引き続き、お母さん方のケースと先生のアドバイスをご紹介します。

 


三浦先生の他記事はこちら

子どもの友だち関係に、親はどう向き合えばいい?

 

関連記事はこちら

子どもはいつも「ホントのこと」を言っている

子どもの気持ちが見えるようになるコツとは?

甘えんぼうの下の子、入学後が心配!

子育てのイライラの奥にある、本当の気持ちとは?

 

 

 

 毎週木曜にメルマガ発信中!

ご登録はこちらから↓

mailcp

 

ツイッターもやっています!

フォローはこちらから↓

 

☆年長になっても、甘えさせえていいのかな?[6/2]

1044_img_01

 

育児相談などで、「子どもが小さいうちはうんと甘えさせましょう」というアドバイスを目にすることも多いのではないでしょうか。

でも赤ちゃんのうちはいいけれど、年長にもなると、甘やかしにならないか、親としては不安なところ。

そもそも「甘えさせること」と「甘やかすこと」の違いって何なんでしょう? 

ライフ・カウンセラーの三浦先生にうかがいました。
 

● 「甘えさせる」ことで、子どもは自立・成長する
 

子どもを甘えさせることは、なぜ必要なのでしょう?
 

三浦「まず『甘える』とはなんでしょう?

それは「自分を受け入れてもらおうとする行為」をいいます。

子どもは『甘え』を親に受け止めてもらうと、安心感や愛情で満たされます。

これは、根気、元気、やる気、勇気……、つまり生きるために必要な“意欲”の土台になるもので、本当に大事なもの。

『親は自分の安全基地だ』という安心感と信頼関係があるからこそ、子どもは自分に自信を持ち、外の世界に飛び出して、人と信頼関係を結び、個性を発揮していくことができるのです。

『甘え』を受け入れてもらう体験は、子どもの成長にはなくてはならないものなんですね。

『甘えさせるといっても、もう年長だから……』と思われるかもしれませんが、「甘えさせ」は乳幼児だけに必要なものではないんです。自分で行動することが増えてきたからこそ、子どもが甘えたい時に甘えさせる余裕がほしいですね。」
 

●親が自分の都合や感情でいいなりになるのは「甘やかし」
 

親は「甘えさせている」つもりでも、実は「甘やかし」なのではと迷うことも多いようです。
 

三浦「子どもを『甘えさせる』のは何のためかというと、先ほども言ったように、子どもの自立のためなんです。

子どもが巣から飛び立つのを応援するのが親の役目ですからね。

子どもがこうしてほしいと要求したり甘えてきたときに、それを受け止めて抱きしめたり、作業を手伝ったり、自分でうまくできる方法をアドバイスして見守ったり、親が子どもの成長を促すことにつながるのが『甘えさせる』ことと言っていいでしょう。

 

一方『甘やかし』というのは、子どもの要求や甘えに対し、そのときの親の都合や感情で、子どものいいなりになってやってしまったりすることです。

ですから、子どもが親に対して甘えてきたり要求してきたとき、それに応えた後に『まったくもうこの子はこうだから仕方ない』とか『泣きわめくからしょうがないよね』と、子どものせいにする気持ちがわいてきたら、それは子どもを『甘やかしている』と言えるでしょう。

自分のしているのが『甘えさせ(受容)』なのか『甘やかし』なのか、迷ったときには自分のそのときの気持ちをちょっと考えてみてください」

三浦先生、ありがとうございました。

次回から2回に渡って、お母さんたちから聞いたいくつかのケースをご紹介します。

それぞれのケースが「甘えさせ」と「甘やかし」のどちらなのか、その理由について三浦先生にうかがいます。

 


続きの記事はこちら

これって、「甘えさせ」?「甘やかし」? 前編

これって、「甘えさせ」?「甘やかし」? 後編

 

関連記事はこちら

子どもはいつも「ホントのこと」を言っている

子どもの気持ちが見えるようになるコツとは?

甘えんぼうの下の子、入学後が心配!

子育てのイライラの奥にある、本当の気持ちとは?

 

 

 

 毎週木曜にメルマガ発信中!

ご登録はこちらから↓

mailcp

 

ツイッターもやっています!

フォローはこちらから↓

 

 

☆これって、「甘えさせ」?「甘やかし」? 後編[6/4]

1046_img_01

 

「甘えさせ」と「甘やかし」の違いについて考える第3回目。前回に引き続き、お母さんたちが迷うケースをもとに、先生にアドバイスをいただきます。
 

●学校の準備をしない子の手伝いをするのは?
 

ケース3
子どもが学校の翌日の準備をやりたがらない、またはきちんとできないので、いつも手伝ってあげています(小1)。

 

三浦「『きちんとできない』とお母さんはイヤなのですね。

さらに『やりたがらない』から手伝っているというこのケースも、やはり『甘やかし』のパターンと言えます。

子どもにやらせても、ダラダラしていたり、間違ったものを入れてしまうからと、ついついお母さんが手を出してしまうのではないでしょうか。

子どもだからきちんとできないのは当たり前です。だから日々練習するのです。

同じ手伝うにしても、この子が自分でできるようになるためにはどうしたらいいのか、方法を考えてから手を出すようにすることが大切です。

やり方は子どもの性格によっても違ってきます。

例えば、ダラダラと準備するタイプなら、お片づけゲームとして、お母さんと一緒に用意するようにします。

1〜2分と制限時間を決めて、『お母さんは国語を入れる』『僕は算数』と取り合いをして、どっちがたくさん入れたか競うのです。

競争が好きな子には最高の遊びです。
 

何回かやっていくうちに、お母さんははりきってゲームに参加するふりをしながら、手はあまり動かさないようにしていくと、子どもが徐々に一人で早く準備ができるようになります。

それもできないという子は、お母さんが全部一緒に準備しましょう。

ただし、『国語だよ。何を揃えるのかな』『次は体育、何を持って行くの?』などとお母さんは口で言って、必ず子どもに考えさせ、子どもを動かすことがポイントです。

全部終わったら『できたねー』と、2人で喜びましょう。

『お母さんが喜んでいるから、僕もうれしい』とやる気が出ます。とにかく楽しくやれることが大切です」
 

●子どもがかわいそうになって、ゲームを買ってあげるのは?
 

ケース4
ゲームをねだられて、最初はダメと拒否。しかし、友だちがゲームで遊んでいるのをうらやましそうに見ている子どもを見て、かわいそうになって買ってしまいました(小1)。

 

三浦「子どもに多少寄り添っている部分もありますが、結果的に『かわいそうになって買ってしまった』というのは、自分の感情を優先しているということであって、これは『甘やかし』と言えるのではないでしょうか。

最初はダメと言っていたのに、結局買ってしまうというのはよくあることですが、この場合それは問題ではなく、最初になぜダメと言ったのかがポイントになってきます。

例えば最初にダメと言ったのは、子どもにゲーム漬けになってほしくないからという意図があったとします。

その後、友だちをうらやましそうに見ている子どもを見て『子ども同士の人間関係で、ゲームは大事なツールなんだ。

じゃあ、少し方針を修正しなくちゃいけないかな』と考えて買い与えるのであれば、それはきちんと『甘えさせ』ていることになります。

親が意図をしっかり持っていても、それが間違っていたり、修正が必要な点もありますから、そういうときは修正すればいいのです。

仮に軌道修正してゲームを買ってあげたとしても、最初の意図がしっかりしていれば、『お母さんはあなたにゲームばかりする子になってほしくないから、この時間だけやろうね』など、与え方や言葉がけにも筋が通ってきます。

でも、『かわいそうだから』という感情で動くと、最初の意図はなかったも同然。『みんなやってるから』という理由で、与えっぱなしの状態になってしまうでしょう。

 

第1回目でも述べたように、『自分がどう感じてるか』ではなく、『子どもにどんな子に育ってほしいか』が重要。これをしっかり持っていれば、どんな判断をしても『甘やかし』 にはならないと思います」

 

子どもを成長させる上手な「甘えさせ方」ができる親になりたいですね。

三浦先生、どうもありがとうございました。

 


三浦先生の他記事はこちら

園児のころと違う! 小学校の連絡帳の使い方

PTAになると、どんなメリットがあるの?

 

関連記事はこちら

学用品の片付けや翌日の準備、親が手伝ってもいいの?

ゲームの時間の約束が守れる子になる3つの方法

ママと男の子は、ラブラブな関係でもいいの!?

子どもの気持ちが見えるようになるコツとは?

 

 

 

 毎週木曜にメルマガ発信中!

ご登録はこちらから↓

mailcp

 

ツイッターもやっています!

フォローはこちらから↓

 

勉強大好き&学力アップ「親野智可等のママゼミ」第8回

0903-03.php

 

●音楽が流れたら勉強開始

 

勉強に取り掛かるきっかけとして、音楽を活用する方法もあります。

つまり、勉強を始める時刻になると音楽が流れるようにタイマーでセットしておくのです。

 

そして、その曲が終わるまでに勉強を始めるようにします。

ただし、音楽を聴きながら勉強する“ながら勉強”ではありません。

始めるときのきっかけとして流すのです。

 

自分が好きな曲を選ばせてあげるとさらに効果的です。

「自分が選んだ曲だから守らなければ」という気持ちになれるからです。

 

●条件反射を活用

 

毎日同じ時刻に同じ曲を聴いて勉強を始めるようにしていると、ちょっとした条件反射のようになってきます。

 

学校でも音楽による条件反射を活用していて、昼休みになると「剣の舞」とか「トルコ行進曲」などのアップテンポな曲を流します。

すると、子どもは外で元気に遊びたくなります。

 

下校時刻になると、「蛍の光」とか「家路」などの曲を流します。

すると、子どもは「家に帰りたい」という気持ちになります。

 

これは、その曲のリズムや曲調によるところも大きいのですが、毎日同じ時刻に同じ曲を聴いて一定の行動をすることの繰り返しによって、条件反射的になっているということもあるのです。

 

●勉強以外でも使える

 

これは勉強以外の生活習慣にも使えます。

 

例えば5時15分になったら音楽が流れるようにセットしておいて、それをきっかけに5分間のお片づけタイムを実行するというようにします。

 

または、毎朝6時30分に音楽が流れたら布団を押し入れに入れるとか、毎晩8時50分に音楽が流れたら布団を敷くなどというのもいいでしょう。

 

その他にも、食事、お手伝い、入浴などのきっかけとして活用することもできます。

これによって、いちいち言わなくても動けるようになれば助かりますね。

 


前後の記事はこちら

勉強大好き&学力アップ「親野智可等のママゼミ」 第7回

勉強大好き&学力アップ「親野智可等のママゼミ」 第9回

 

 

 

 毎週木曜にメルマガ発信中!

ご登録はこちらから↓

mailcp

 

 

ツイッターもやっています!

フォローはこちらから↓

 

嫌いになると、相手の話を聞けないガンコ脳になる [5/30]

image.php

 

 
子ども脳のために、今すぐやめたほうがいい悪影響を与える習慣とは? 
 
小学校3年生の女の子、幼稚園年長の男の子のママであり、育脳インストラクター財前佳織さんにお話を伺いました。 
 
 
●子どもの前で悪口を言わない 
 
財前 「例えば、子どもが友だちとケンカをしたり、先生に叱られたりしたことを相談してきたときに、『○○ちゃんてひどいね』、『悪い先生ね』などと、一緒に文句や悪口を言っていないでしょうか。 
親が他人の悪口を言うと、子どももマネするようになってしまいます。 
 
それがなぜいけないかというと、人は一度相手のことを嫌いになってしまうと、その人の言うことを受けとめづらくなる “ガンコ脳” になってしまうからです。 
 
例えば、子どもが『先生のことが嫌い』と子どもが言った場合の、答え方の一例をご紹介します。 
 
まずは、『そうかぁ、嫌いなんだぁ』と共感することで、“あなたにとってママは仲間なんだよ” ということが伝わります。 
 
そして、『○○先生の、どういうところが苦手なの?』と聞き、相手を強く否定する “嫌い” という言葉を、“苦手” に言い換えます。 
 
その理由は、『嫌い』『ムカつく』など、マイナスの言葉を使っていると、脳がそれにまつわる情報をブロックし、物事や人への興味を削いでしまうからです。 
 
そして、子どもから答えが帰ってきたら、『そうかぁ。ママも小学生のときに同じ経験をしたよ。でも、苦手だなって思った人でも、話してみると意外とおもしろいことがわかったんだよ』などと共感しながら、別の考え方も伝えます。 
 
すると、『お母さんも同じ思いをしたことがあるんだな』と仲間意識が芽生えるとともに、『いろいろな考え方があるんだよ』ということも学んでいけるのです」 
 
 
●子どもと遊ぶときは大人も真剣勝負 
 
財前 「4~7歳までは、損得勘定を抜きに全力を尽くす、何事にもがんばれる脳を作るとよいでしょう。 
 
例えば、子どもと一緒にかけっこしたり、ゲームをしたりするときなどに手を抜いていないでしょうか。 
お母さん、お父さんが一生懸命やっているか、意外と子どもはしっかり見ているものです。 
遊びにおいても、ハンディをつけるなど工夫して子どもと一緒に真剣勝負をするといいですね。 
 
また、子どもの前で家族のために仕事をがんばっているパパのことをほめたり、親が地域に貢献する親の姿、友人・知人を大切にする姿を見せたりするのもいいと思います」 
 
 
●叱った後は、必ずフォローをする 
 
財前 「『子どもにさんざん注意したのに、全く聞いていなかった…』なんて経験はないでしょうか。 
脳には自分を守りたいという自己防衛本能があり、くどくどと長時間叱られると、“聞き流す” 習慣がついてしまうといわれます。 
それが続くと、親子間だけではなく、友だち、先生の話までも聞き流すようになってしまうかもしれません。 
 
もちろん、人の尊厳を傷つけるようなことをしたときや命に関わることしたときは、厳しく叱らなくてはいけません。 
ただし、叱りっぱなしにすると、子どもは『自分が否定されたのではないか』、『お母さんに見放されたのではないか』と不安を感じます。 
だから、叱った後に『あなたのことが大切だから言ったんだよ』とフォローをすることが大切です。 
 
そして、もしも子どもに対して必要以上に感情的な言葉を言ってしまった場合は、『ごめんね。ママが悪かった』とすぐに撤回して子どもに謝ってください。 
親の弱みを見せることになるのではないかと、心配する必要はありません。 
『悪いことをしたら、素直に謝ることが大切だ』というよいお手本にもなります」 
 
興味を持って一生懸命取り組む、悪いことをしたら素直に謝る…もしかして、親の普段の行動や言葉をお手本に、子ども自身が学んでいくのかもしれませんね。 
 
財前さん、ありがとうございました!

子どもの脳は、『○○しなさい』口調が大嫌い!? [5/29]

1034_img_01

 

 
子どものためを思って『○○しなさい』と言うのに、反抗されてしまったことはありませんか?  
その理由は、子どもの脳のしくみを知ることでわかります。 
 
小学校3年生の女の子、幼稚園年長の男の子のママであり、育脳インストラクター財前佳織さんにお話を伺いました。 
 
 
●命令口調で伝えるのは脳にとってNG! 
 
財前 「実は、子どもに失敗させまいと、『早く○○しなさい』と先回りして命令口調で指示するのは、脳にとってよくないことなのです。 
 
4~7歳頃の子どもの脳は、自己報酬神経群の働きが高まってきます。 
この機能の役割は、脳がごほうびとする『達成感』を感じるところです。そのため、子どもは親にあれこれ口出しされずに『自分でやりたい』と考えて、自分で行動することをごほうびとしているのです。 
ですので、命令口調で指示されると、『今やろうと思っていたのに』と拒絶するようなことを言うのです」 
 
 
●自ら考えさせる声かけで脳を刺激 
 
財前 「それでは、どのような声かけが効果的なのか、具体例をご紹介します。 
例えば、忘れものさせないための声かけです。 
 
『○○を用意しなさい』と、物の具体名を出して命令口調で言うのではなく、『明日は○曜日だよね、何の授業がある?』、『何か持ち物はあるの?』などと質問し、なるべく子ども自身に何が必要なのかを考えさせるようにしています。 
少し遠まわしだと感じるかもしれませんが、子どもの脳にとってはこの声かけのほうがいいのです。 
 
また、『宿題をしなさい』ではなく、『宿題をしてからおやつにする? おやつを食べてから宿題をする?』と(二者択一で)子どもに選ばせてもいいですね。 
ポイントは、自主性・主体性が持てるよう導くことだと思います。 
 
とはいえ、脳は大きな変化を好まないといわれます。 
いきなり『小学生になったから、今日から自分で準備できるよね』と突き放しても、すぐできるようになるわけではありません。 
急にお母さんが手助けしてくれなくなると、子どもが不安に感じてしまう可能があります。 
子どもの様子を見ながら『今日は一緒に○○をやろうか』などと、1つずつできることを増やしていくといいでしょう」 
 
 
●反抗するのは、親に甘えられている証拠 
 
財前 「幼稚園・小学校低学年ぐらいの子は、まだ親への依存心が強いため、『お母さんやって』と甘えたいときもあります。でも、そんな日があるかと思えば『自分でやるからいい!』と言うときもありますよね。 
大切なのは、子どもの “甘えたい” という気持ちを受け止め、満たしてあげることです。 
子どもは親への依存と反抗をくり返しながら成長していきます。 
 
それを積み重ねていった後に、自分の気持ちをコントロールできる大人の脳へと成長します。それがないと、思春期や社会人になったときに問題を抱えてしまうことも…。 
 
つまり、わが子が反抗的だということは、親に甘えられている、本来の自分を見せられているということなんですね。 
実際に、わが子は家でとても自由奔放なのですが(笑)、家庭訪問のとき、担任の先生にほめられてびっくりしたことがあります。子どもなりに家と学校でバランスをとっているんだなと思ったものです」 
 
次回は、子どもの脳のために今すぐやめたい習慣についてお伝えします。 
ぜひチェックしてください!
 

家庭訪問、ママたちの素朴な疑問[5/29]

 

小学校に入学して、初めての家庭訪問シーズン。お母さんたちにとっては学校や子どもに対しての情報も気になりますが、家の掃除、お茶菓子の用意などの雑多なことも気にかかります。

そこで、小学校教諭経験者で2児の母でもある先輩ママ・平田由里子さんに、学校の先生には聞きにくい家庭訪問の素朴な疑問についてお聞きしました。

 

 

<疑問1>

わざわざ「家」を訪問する目的とねらいは?

 

家庭を見ることで、わかることや参考になることはあるのでしょうか?

 

平田「家庭訪問の目的は、子どもの理解を深めるためです。

家庭訪問をすることで、家の雰囲気、家族の雰囲気や考え方など、子どもの環境、バックにあるものが見えてきます。学校を企業だとすると、家庭訪問は、顧客(家庭・子ども)のマーケティングリサーチ的な役割を果たしていると考えていいでしょう。

私自身も、家庭を知ることが子どもの理解を深めるために非常に役立ちました。また、保護者の方と個別にお話しすることで、家庭での教育方針、家庭で抱えている子育ての悩みなどを知ることができます。保護者が何を望んでいるか、子どもにどのように育ってほしいかなどを把握することも大切な家庭訪問の目的です。

 

今は家庭訪問をしない学校も増えてきているようです。

私が教師だったときにも、一度家庭訪問を廃止し、地域訪問にしたことがありましたが、

それによって、教師と保護者のつながりが家庭訪問をしたときよりも薄くなった気がしました。家庭と学校が同じ方向を向いて子育てをするためにも、家庭訪問はあった方がいいと思います」

 

 

<疑問2>

先生は「家庭」のどこをチェックする?

 

正直なところ、家の中がキレイな方が、親の印象はよくなるものですか?

 

平田「もちろん、家の中が整理整頓されている方が印象はよくなります。

家の状態は、心の状態にも反映されます。ゴミが散らかっている汚いところで生活していると、心もすさんでくるように思います。

ただし、ぱっと見て、こぎれいにしていたら問題はありません。

私が教師だったとき、家庭訪問では、できるだけ通された部屋以外は見ないようにしていました。

自分が親になって家庭訪問をされる側になった今も、それほど気合いを入れず、普段通りのちょっとプラスαぐらいの掃除で、こぎれいに見せるようにしています。

でも、ほとんどの先生は、部屋がきれいかどうかそれほど気にしていませんので、ご安心ください」

 

 

<疑問3>

お茶、お菓子は出さなくていいというけれど、本当?

 

実際に口をつけなくても、出したほうがいいかなと思うのですが、先生によっては、時間がないからお茶の支度をするくらいなら話をしたいという方もいるようです。

 

平田「私が教師だったとき、のどが渇いたときは、出されたお茶を飲みました。

でも基本的に先生は、お茶を出されても口をつけないことの方が多いかもしれません。全部飲んだり、食べたりしていると、トイレの心配もあるので……。

親になった今では、『先生だからお茶を出さなければならない』と考えるのではなく、『お客さんが来たときに、どうしているか?』と考えてお茶を用意しています。お茶菓子はなくてもOKです」

 

 

<疑問4>

こちらが聞きたいこと、どれだけ質問してもいいのでしょう?

 

学校での子どもの様子など、つい、いろいろ聞きたくなってしまうのですが、迷惑でしょうか?

 

平田「先生の立場から言うと、聞きたいこと、質問はどんどんしていただいた方がうれしいものです。家庭訪問は親と先生のコミュニケーションの場です。いろいろ聞いてください。

でも、時間には限りがあります。だいたい10分ぐらいが目安です。だから、聞きたいことをあらかじめ考えておいて、メモしておいたほうがいいでしょう。時間が長引くと、ほかの家庭にも迷惑をかけます。時間内ならば、どれだけ質問しても大丈夫です」

 

 

<疑問5>

子どもへのフォローなどは必要?

 

先生が帰った後に、何か子どもに言っておいたほうがいいことなどはありますか?

 

平田「最もおすすめのフォローは、先生から、子どものがんばっている様子などを聞いて感じたことを『○○は、学校で~をがんばっているんだね。先生にほめられてお母さんもうれしかったよ』と、Iメッセージ(『私』を主語にした表現)で伝えることです。

反対に、課題面については、『お母さんも応援しているからね』というメッセージを伝えるといいと思います。

せっかくの家庭訪問なのですから、子どものやる気がでるようなフォローができるといいですよね」

小さな子に、たくさん勉強させていいものなの? [5/28]

2486_img_01

 

 
これから3回にわたり、“子どもの才能を伸ばせる” とママたちから注目されている『育脳』メソッドをお伝えしていきます。 
 
子育てをしていると、下記のような子どもの態度に、『なぜ?』、『どうして?』と感じることはありませんか? 
 
・「○○しなさい」と言うと反抗する 
・いつまでも親に甘えたがる 
・注意しても聞き流す 
 
これらの態度の理由は、子どもの脳の発達段階や本能を知ることで、『そうだったのか』と納得でき、子育てに活かすことができるのだそう。 
 
小学校3年生の女の子、幼稚園年長の男の子のママであり、育脳インストラクターとしても活躍している財前佳織さんにお話を伺います。 
 
 
●子育ての悩みの中でたどり着いた『育脳』 
 
財前 「まず、私が『育脳』と出合ったきっかけからお伝えしたいと思います。 
 
今から4年前、長女が4歳、長男が1歳の頃のことです。 
長女は、下の子が生まれてから甘えたりグズッたりすることが多くなり、さらに息子はイヤイヤ期に突入。 
2人の子育てと仕事の両立がとても大変で、ついイライラして子どもにやつ当たりしてしまうことがありました。 
 
そんな状況から抜け出そうと、いろいろな育児書を読んだり、講演会に参加したりする中で、脳神経外科医林 成之先生が提唱されている『育脳』メソッドと出合いました。 
 
『育脳』とは、人間の誰もが生まれ待った本能を鍛えていく教育法です。 
“本能を鍛える” とは、子どもの脳の成長段階に応じて、大人の接し方や言葉がけなど、具体的な方法で脳と心を育むことです。すべて脳科学的な裏付けによって解明されています。 
 
私自身、『育脳』の考えを学んで取り入れることで、子育ての悩みが解消し、イライラすることも少なくなりました。 
その後は、『育脳インストラクター』となり、ママ向けの講演などで『育脳』の魅力についてお伝えしています」 
 
 
●4~7歳は、脳の土台作りの大切な時期 
 
財前 「次に子どもの脳の成長段階、これは3つに分けることができます。 
 
《子どもの脳の3つの成長段階》 
 
・0歳から脳細胞が増えていき、3~4歳ごろピークを迎える。 
この時期、無理に知識を詰め込むと脳にとってストレスになることも。 
それよりも、たくさんほめて “好きになる力” をつけていくべきとき。 
親が子どもにたっぷり愛情を注いで、心が伝わる脳を作ります。 
 
・4~7歳までは、脳細胞が少し減少する。 
不要な脳細胞を間引きし、脳神経伝達回路の土台を作っていく時期です。 
いろいろなことに興味を持って好きになり、何事にも全力で取り組める脳を作ります。 
 
・7~10歳以降、脳細胞の情報伝達回路が発達する。 
判断力、理解力、思考力、記憶力がつき、大人と同じ脳になります。 
この時期からたくさん学習を重ねていくと、脳神経回路を増やすことができます」 
 
 
●興味を持つ、好きになることからスタート! 
 
財前 「また、人間の脳内には150億個もの脳神経細胞があるそうです。その脳神経細胞の1つ1つに『生きたい』、『知りたい』、『仲間になりたい』という3つの本能が備わっているといわれます。 
 
子どもの脳の成長段階に応じて、本能のスイッチを入れる手助けとなる声かけを親がしてあげることで… 
 
物事に興味を持つ、人を好きになる 
  ↓ 
自分で考え、理解するシーンが増える 
  ↓ 
何事も全力でやりとげる力がつく 
  ↓ 
さらには、学習・運動能力も備わっていく 
 
このように、好奇心旺盛な子になって、才能が引き出されていきます」 
 
次回は、『育脳』メソッドに基づいた親の声かけのポイントをお伝えします。 
ぜひチェックしてください!
 

勉強大好き&学力アップ「親野智可等のママゼミ」 第7回

0903-02.php

 

 

●“たすき”でやる気アップ

 

宿題・勉強への取り掛かりや集中力がイマイチな子どもたち、いっぱいいますね。

そういう子どもたちのやる気を上げるために、ママたちはいろいろな工夫をしています。

 

ある家では、“たすき”を使って勉強気分を盛り上げています。

選挙の候補者がよく掛けている、あのたすきです。

進学塾でよくやっているハチマキの応用です。

 

そのたすきには油性ペンで文字を書ける枠があり、やる気がアップするキーワードを

 

書き込んで、それを掛けて勉強するのです。

 

お気に入りなのは「未来の宇宙飛行士 勉強中」というたすきだそうで、これを掛けると張り切って勉強するそうです。

その子は宇宙飛行士になりたいと思っているので、こういうたすきを作ったのです。

 

この他にも「めざせ 漢字検定5級 合格」など、いろいろあるそうです。

 

●ホワイトボードで集中力アップ

 

卓上に置けるミニ・ホワイトボードを活用するのも効果的です。

 

たとえば「未来の宇宙飛行士 勉強中」や「めざせ 漢字検定5級 合格」などの目標を書いて、目の前に置いて勉強するのです。

 

あるいは、「6時までに プリント1枚と日記 終わったらテレビを見る」というように今現在のタスクを「見える化」して目の前に置くと集中力がアップします。

 

その場合、「1,締め切り時刻 2,やるべきタスク 3,終わったらやれること」

の3点セットで書くのがコツです。

この3つがあると集中力が高まります。

 

●テレビを布で隠す

 

今“テレビ”と書きましたが、テレビはゲームとともに勉強の大敵ですね。

でも、ひと工夫すればこれを勉強の味方に変えることができます。

 

それは、テレビは必ず録画してみるという習慣をつけ、勉強の後のご褒美にするのです。

 

ある家では、さらにひと工夫していて、勉強中はテレビに大きな布を掛けて隠しておくそうです。

つまり、勉強が終わったら布を取って「やった!テレビが見られる」というワクワク感を演出しているのです。

 

この応用で、ゲームやおやつを隠すのもいいかもしれませんね。

 

●OKなご褒美とNGなご褒美の違いとは?

 

ところで、ご褒美についてですが、「勉強したら百円」とか「勉強したら○○が買ってもらえる」などのご褒美は弊害が大きいのでNGです。

 

これだと、いいご褒美がないと勉強しなくなったり、「勉強したら何くれる?」などと言い出したりする可能性があるからです

 

でも、いつもやっていることを順番を変えて“ご褒美化”するのは大丈夫です。

つまり、テレビを見るのもおやつを食べるのも、いつもやっていることであり、あらたに用意したものではありません。

 

言い換えると、どうせやることを、順番を変えてご褒美化しているのです。

これなら、先ほどのような弊害はなくなりますね。

 


前後の記事はこちら

勉強大好き&学力アップ「親野智可等のママゼミ」 第6回

勉強大好き&学力アップ「親野智可等のママゼミ」 第8回

 

 

 

 毎週木曜にメルマガ発信中!

ご登録はこちらから↓

mailcp

 

 

ツイッターもやっています!

フォローはこちらから↓

 

 

★きれいに仕上がる上履きの洗い方は? [5/21]

1036_img_01

 

 
小学生になると、毎週のように持ち帰ってくる上履き。活動量が多くなるにつれて、段々汚れが目立つようになってくるので、できるだけキレイに洗いたいですね。 
とはいえ、お母さんとしては、「早く子どもが自分で洗ってくれようにならないかな?」というのが本音。 
 
そこで、ハウスクリーニングアドバイザーであり、2人の男の子の母でもある佐和田久美さんに、上履き洗いのコツと子どもへの教え方についてお聞きしました。 
 
 
●ホコリを払ってからお湯で洗うのがポイント 
 
小学生になると、上履きの汚れやニオイも気になってきます。きれいに洗うコツを教えてください。 
 
佐和田 「まず、上履きは毎週必ず持ち帰って洗う習慣をつけましょう。特に男の子は高学年になると、上履きを家に持ち帰らなくなります。 
金曜に持ち帰ったら、乾燥させる時間を考えて、土曜日じゅうには洗っておくようにしましょう。 
 
洗う手順をご紹介します。 
 
1. 金曜の夜に靴の中に重曹を振りかけて、一晩置く 
重曹は、酸性物質のいやなニオイを吸収する効果があります。面倒な場合は、省略してもいいでしょう。 
 
2. 砂や土、ホコリなどの軽い汚れをブラシで払い、重曹と汚れをいっしょに掃除機で吸い取る 
軽い汚れはぬらす前に払うのがお掃除の鉄則。水にぬらすと汚れが重くなり、落ちにくくなります。ブラシは100円ショップで手に入る両面ブラシがおすすめ。 
 
3. バケツに40℃程度のお湯をためて、上履きをつける。中敷きははずしておく。 
ぬるま湯につけると、汚れが落ちやすくなります。中敷きと靴の間の汚れを落とすために、中敷きをはずした状態で洗います。中敷きもお湯につけ、靴と同様に洗いましょう。 
 
4. 洗濯用洗剤またはクレンザーをつけ、靴洗い用のタワシでこすり洗いをする 
 
5. 汲み変えたお湯の中でこすり洗いしながら、よくすすぐ。これを2~3回繰り返す。 
洗剤が残ると黄ばみのもとになるので、よくすすぎましょう。 
 
6. タオルで包んで絞る 
タオルに水気を吸い取らせて脱水します。 
 
7. 靴用ハンガーなどに掛けて、風通しのよい場所で干して乾かす 
日当りよりも、風通しのよさが乾きやすさの条件。ハンガーは針金ハンガーの両側をそれぞれ90度に曲げて作ることもできます。
 
 

1036_img_02

 

 

1036_img_03

 

先端を曲げて靴を引っ掛けやすくする

 

 

1036_img_04

 

干すときは風通しのよい場所で。

 
 
上履きは雑菌が繁殖しやすいので、酸素系漂白剤でつけ置き洗いをするといいですよ。ぬるま湯に漂白剤を溶かして、30分つけておくだけ。もちろんこすり洗いしてもOK。 
 
あとは手順の5~7と同様にすすぎ、脱水、乾燥をします。汚れも落ちて、きれいな状態を保ちやすくなります。 
 
ちなみに、上履きを洗濯機で洗ったほうが手間がかからないと思われるかもしれませんが、大きな音がしてうるさいうえ、靴にも洗濯機にもよくないので、やはり手洗いがおすすめです」 
 
 
●子どもの目の前で親が洗い直すのはNG 
 
子どもが自分で上履きを洗ってくれるとうれしいのですが、小1だとまだ無理ですよね。 
 
佐和田 「1年生だと、ちょっと難しいかもしれませんね。 
小学校3年までに、自分で全行程ができるようになるのを目標にして、部分的にでも、少しずつ子どもが自分で洗うようにしていくといいのではないでしょうか。 
 
1年生の最初のうちは洗うだけにして、あとはお母さんがやるようにしましょう。子どもはまだうまく洗えないので、入浴時など、水がはねてもよい場所・状況で洗うのがおすすめです。 
 
そのとき注意したいのは、多少洗い残しがあっても、子どもの目の前でお母さんが洗い直さないこと。子どもは『どうせ最後はお母さんがやるんじゃないか』と思ってしまいます。 
 
『キレイになったね』と言って、子どもを先にお風呂から上げて、お母さんが一人になったところで仕上げ洗いをするなど、見えないところでフォローするようにしましょう。『自分で洗った』と子どもに思わせることが、やる気につながっていきます。 
 
また、バケツやブラシなどの道具をセットにして、脱衣所などの、目につきやすく取り出しやすい場所に置いておくのも洗う習慣づけにつながります。 
 
入学後は子どももストレスがたまっているので、気候もよく、生活リズムができてくる5、6月くらいから始めるといいでしょう」 
 
お洗濯にぴったりのさわやかなシーズンですから、子どもにもぜひ挑戦させたいですね。 
 
佐和田さん、どうもありがとうございました。
 
 


こちらもあわせてどうぞ

子どもに『大きなサイズの靴』を選んでいませんか?

 

 

 

 毎週木曜にメルマガ発信中!

ご登録はこちらから↓

mailcp

 

ツイッターもやっています!

フォローはこちらから↓

 

 

 

デコ弁『男の子おにぎり』の作り方 [5/23]

1024_img_01

 
 
今回は、人気料理ブログ『*Ayano式* おとなごはん&こどもごはん』のフードコーディネーター Ayanoさんに、『男の子塩おにりぎり』の作り方を教えていただきます! 
 
 

1024_img_02

 
 
男の子塩おにぎり 
 
【材料】(2個分) 
 
ごはん…適量 
塩…少量 
焼きのり…適量 
 
 
【作り方】 
 
1. のりで髪を作る
 
 

1024_img_03

 
直径6cmの円を紙に書いてハサミで切り取り、型紙を作る。 
型紙にのりに重ね、のりをハサミで切ったら、さらに半分に切る。 
 
 
2. のりで目・口を作る
 
 

1024_img_04

  
のりをパンチまたはハサミでカットし目・口を作る。 
 
 
3. ごはんで顔のパーツを作る
 
 

1024_img_05

 
ラップに塩少量をまぶしてごはんをのせ、直径6cmぐらいの円形のおにぎりを作る。 
※セルクルや丸い容器の中にごはんを詰めて作るとキレイな円形のおにぎりになります。 
 
 
4. おにぎりにパーツをのせる
 
 

1024_img_06

 
(3)で作ったおにぎりに、(1)・(2)で作った髪の毛・目・口のパーツを貼りつければ完成! 
 

家庭で「生活科」を教えることってできる? そのポイントは? [5/20]

image.php

 

 

前回より、アラサー・アラフォーのママ・パパには未知のものかもしれない「生活科」という教科について、舟山先生にお話をうかがっています。 
 
「国語」ならひらがなの書き順を教えたり、「算数」なら足し算・引き算を教えることが家庭でもできますが、「生活科」はどんなアプローチで子どもに教えることができるのでしょうか? 
 
今回は、「生活科」とママ・パパの関わり方について、先生にうかがいます。 
 
 
●季節の行事を生活に取り入れることから始めてみよう 
 
「生活科」という名前からすると、生活に密着した教科のようなので、家庭でも教えられることがあるのかな、と感じたりするのですが…。 
 
舟山 「『生活科』の学習内容は、国語や算数のドリルのように、一問一答式のものではありませんし、数値化できるものでもないので、ドリルが得意、といった子のなかには苦手意識がある子もいるようです。 
 
『生活科』は知識だけではなく、体験を通して自分で考えて表現する、という高次な活動になります。 
教科書にでてくるようなことを家庭生活のなかで経験したことがあるかないか、は大きな差になるかもしれませんね。 
 
たとえば、前回お話ししたようなアサガオを育てて観察するという活動でも、土や虫に触れない子が最近とても増えています。 
『土は汚い!』『虫がこわい!』と堂々と言う。 
これまでの家庭生活、経験からそのような反応になってしまうわけです。 
 
都会に暮らす人ほど、土や虫・動物と触れ合う機会を意識して増やすことは大切だと思いますね。 
 
また、公共施設にでかけて、ルールとマナーを身につける、たとえば、電車の乗り方、図書館の使い方、動物園や植物園でどのように見て回るか、などといったこともご家庭で経験させておけば、『生活科』で戸惑うことはないと思いますよ」 
 
これまでの経験がモロに、活動中の反応につながるわけですね。 
 
舟山 「一番感じるのは、伝統的な行事に対してご家庭ごとにかなり差があること。 
この『生活科』だけではなく、『国語』でも3年生以降の『社会科』『道徳』でも、日本の伝統的な文化がとても重視されています。 
それだけ、現在の日本では伝統的なものが消えつつあるという危機感があるのでしょう。 
 
例えば家庭でできる行事として、 
 
1月 おせち料理 初詣 新年のあいさつ 
2月 節分 
3月 ひな祭り お彼岸 
4月 お花見 
5月 端午の節句 
6月 衣替え 
7月 七夕 
8月 お盆 
9月 お月見 敬老の日 
10月 秋祭り 
11月 七五三 
12月 冬至 年越し 大晦日 
 
などがあります。 
 
これらを面倒な古臭いものと考えずに、家族がまとまる “きっかけ” として生活に取り入れてみてはいかがでしょうか。 
 
これまで、保育園や幼稚園の活動や、絵本で見知っていることは多いでしょう、でも家庭でしっかりと行事として取り入れていることは意外と少ないものです。 
 
季節の行事を、『生活科』の授業で取り上げることはとても多いです。 
授業中、『ぼく、知ってるよ! おうちでもやったことあるよ!』と手をあげられれば、親としても嬉しいですよね。 
きっと、子どもも家に帰って鼻高々に報告してくれるでしょう。 
 
また、これは私の主観ではありますが、伝統的な文化が家庭に根付いている子は、基本的な家庭の “しつけ” が機能しているようにも感じます。 
子どもにとって一番小さい “社会” の構成単位は、『家族』です。 
社会性とはそこから始まり、生活科の目標は『自立への基礎を養う』こと。 
 
3年生以降の『総合的な学習』はもちろん、中学・高校への入試という長いスパンで考えても、『生活科』という土台は、とても大切。 
決しておろそかにはできない教科なのです」 
 
家庭生活での経験が、中学・高校にもつながっているわけですね。 
 
舟山 「特別すごいことではないのです。 
 
私がおすすめするのは、 
 
1. 伝統的な行事を、家庭でも “楽しく” 行う 
2. 公共施設、公共の場での行動を学ぶ 
3. 学校の『町たんけん』で回りきれなかった場所の見学に、一緒に行く 
4. 『和の行事』の絵本や、植物事典・動物事典など、子どもが興味をもったらいっしょに選んで読む 
5. おうちでも、普段からいろいろと話をする 
6. 家庭でも植物を栽培したり、小動物や虫を飼ったりする 
 
といったこと。 
 
私がいつも新1年生の保護者のみなさんにお話しすることですが、こうしたことができるのは、低学年のうちだけです。 
中学年、高学年になると友だちとのかかわりが多くなり、子どもはもう親をあてにしなくなります。 
 
この時期だからこそ、『生活科』を子どもと一緒に楽しむことができるのです。 
その意味では、ほかの教科よりも “家庭色” が表れやすい教科かもしれません。 
お子さんと教科書を見て、『これなら一緒にできそう』と思うことから、あせらずに楽しんでみてはいかがでしょうか」 
 
家族一緒に季節を楽しめるのも低学年のうち、なんですね。 
生活科のため、といいつつ家庭生活を豊かなものにするためにいろんな行事を取り入れてみます。 
先生、ありがとうございました!
 

勉強大好き&学力アップ「親野智可等のママゼミ」 第6回

0903-01.php

 

 

●植物の勉強のポイント

 

小学校の理科の授業では、3,4,5,6年のどの学年においても、植物についてかなり多くの時間をかけます。

 

この4年間で学ぶべき植物の勉強のポイントを概観すると、次のようなものになります。

 

・植物の育ち方には、種、芽、子葉、葉、花、実、種を残す、枯れる、などの決まった順番がある
・植物は根、茎、葉でできている
・植物は季節ごとにどう成長変化するかを理解する
・植物の発芽には、水、空気、適切な温度が必要なことを理解する
・植物の成長には、日光や肥料などが関係していることを理解する
・花にはおしべとめしべがあり、おしべの先には花粉がある
・おしべの花粉がめしべの先に付くと(受粉すると)、めしべのもとのところが大きくなって実になり、実の中に種ができる
・葉に日光が当たるとデンプンができる

 

●知識だけ詰め込んでも意味はない

 

以上が植物の勉強のポイントです。
でも、植物で遊んだり植物を育てたりした経験が非常に少ない中で、こういった知識を頭だけで理解して記憶していくだけではつまらないですね。

 

実際は、半ば強制的に詰め込まれている子どもたちがたくさんいますが…。

 

私は、本当は、次のことも大切なポイントだと思います。

 

・植物について豊かな経験をし、その中で植物の美しさとすばらしさを味わい、自然の不思議と神秘を感じること

 

これによって、子どもの感じる心・感性が豊かになります。
それが、理科的・科学的な探究や芸術的な表現へのモチベーションにもつながっていきます。

 

ですから、もっともっとこういった点を重要視していく必要があると思います。

 

●真の理科好きを目指して

 

そのためにも、前回書いたような植物と遊んだり植物を育てたりする ”豊かな経験” をたくさんさせてあげて欲しいとと思います。

 

教科書や参考書だけでポイントを記憶する、いわゆる「勉強」ばかりやらせられているとどうなるでしょう?

 

もちろん知識を記憶することはうまくなり、テストの点も上がるでしょう。

 

でも、植物について自分で疑問を感じて理科的・科学的な探究をしたり、植物などの自然の美しさに触発されて芸術表現を試みたりなどの行動は出てこないと思います。

 


前後の記事はこちら

勉強大好き&学力アップ「親野智可等のママゼミ」 第5回

勉強大好き&学力アップ「親野智可等のママゼミ」 第7回

 

 

 

 毎週木曜にメルマガ発信中!

ご登録はこちらから↓

mailcp

 

 

ツイッターもやっています!

フォローはこちらから↓

 

国語、算数、生活科!? 生活科ってどんな教科か知ってる? [5/19]

1031_img_01

 

 
盛り上がった入学式から時もたち、お子さん、そしてママ・パパも新生活に慣れてきたころではないでしょうか? 
 
さて、お子さんがもらってきた真新しい教科書を見て、はた、と気づいたことはありませんか? 
そう、「こくご」「さんすう」「せいかつか」! 
 
…「せいかつか」ってなんだ?? 
 
「理科」と「社会」がドッキングしたの? 
いったい何を学ぶ?? 
「生活」ってことは、家庭でなにか教えたほうがいい? 
 
そんなママ・パパの疑問に、現役小学校教師舟山由美子先生に答えていただきました。 
 
 
●「生活科」は、子どもたちが実体験を積みながら自分の身の回りを知る教科 
 
私たちの世代が学んでいた「理科」「社会」がなくなり、「生活科」が始まっていたのですね。 
 
舟山 「『生活科』は小学校1・2年生向けに1992年から施行されている比較的新しい教科です。若いお母さんならすでに習っていたかもしれませんね。 
 
小学1・2年生の『理科』『社会』が消えたため、そのふたつを合わせた教科と考えられがちですが、まったく新しい教科と考えていいでしょう。 
 
社会や子どもたちから “三つの間(ま)” がなくなったと言われた頃に生まれた教科だったと記憶しています。 
 
“三つの間” つまり、空間(『遊び場』)・時間(『自由に使える時間』)・仲間(『友だち関係』)というのは子どもたちにとって大事なことである、と改めて考えさせられるような出来事や事象が社会的にあったのでしょう。 
 
学校の教科の中にも、机上の知識を得るだけではなく、子どもたちの体験・経験を通した “知” や “学び” を取り戻すような教科が必要である、ということで作られたのではないかな、と教師として感じています。 
 
ですから、どの内容も、頭を使って考えるだけではなく、実際に行動して考えて、集団としての社会性を身に着けることを大事にしていると思います」 
 
我が家の新1年生の子どもは、すでに最初の授業で「学校たんけん」をしたようです。 
 
舟山 「そうですね、ほとんどの学校で、入学してすぐに『学校たんけん』を生活科のなかで行います。 
この活動で、学校生活を支えている施設や教職員についての理解を深め、自分と友だちの関わりも増えていくことになります。 
 
基本的には、生活科の活動は教科書の内容に沿って指導していきますが、教科書があっても、たとえば北海道と沖縄では気候・自然・文化が違うわけですから、各都道府県や自治体によっても活動内容に特色がでやすい教科ともいえます。 
 
ただ、生活科の目標である『生活上必要な習慣や技能を身につけさせ、自立への基礎を養う』ために、クラスやその学年の子どもたちに『いま』必要な活動はなんだろう?という視点で、授業を組み立てることもあるため、教科書とは違う内容の活動をすることも多いでしょう。 
 
また、ほかの教科と比べて、計画・企画の段階から可動域が広いこともあり、いろいろなことを試したいという教師もいます。 
クラスごとに活動内容が違うように感じることもあるかもしれませんね」 
 
今後はどのような活動、学習をするのでしょうか? 
 
舟山 「入学して学校を探検するなどして、自分のごくごく近い周囲の小さな『社会』から同心円状に視点を広げていき、地域の公共物や商店街、さらには幼児・高齢者・障害のある人へのまなざしという社会的な視点に広げていきます。 
 
また、自然とのかかわりも生活科で学びます。 
たとえば、アサガオの栽培がそうです。 
そのほか、学校で飼育している小動物の観察や、学校のまわりの植物の観察なども行われるでしょう。 
 
こうして自分に身近な自然から視点を広げて四季の自然を考えたり、その自然がもたらす地域の行事・伝統的な日本の行事について学んだりもします。 
 
さらには、動物・植物の成長を学ぶことで『命』への気づきになるような活動にも広がっていきます」 
 
自分の身近にあるいろいろな分野で、知識と体験が広がっていくイメージですね。 
 
舟山 「そうですね。2年生の最後になると、それまでのまとめとして、自分自身の成長を振り返り、自分ができるようになったことや、自分の社会での役割というものを感じ取れるようになっているはずです。 
 
自分の成長には多くの人々の支えがあったことを実感し、それに対して感謝の気持ちをもつことができるようになり、3年生以降も、意欲的に過ごしていくことができるようになるのです」 
 
なるほど、とても意義ある教科なんですね。 
 
次回は、「生活科」は家庭からの働きかけも大切、ということで、ママ・パパが「生活科」で子どもに教えることができることについて先生にうかがいます。お楽しみに!
 

★帰って来てからの習慣を身につけさせるには?[5/16]

2051_img_01

 

学校から帰って来て、かばんを放り投げて遊びに行こうとする子に
「ちょっと、手洗いうがいは?」
「学校からプリントもらってこなかった?」
「宿題はないの?」
いちいち、言わなければならないと実に憂鬱です。
なんとか、言われなくても自分でできるようになってほしいけれど…。

 
そんなお母さん方、教育評論家の親野智可等先生からよいアイデアをいただきました!
 
 
親野 「うがい、手洗い、お便りをお母さんに渡す、給食セットを流しへ持っていく…
帰宅後にやるべきことを、始まったばかりの今習慣づけることが大切です。
今、きっちり習慣ができれば、後が楽。
口で言うだけではなく、こんなアイデアで乗り越えましょう。

 
 
(1) カード式・ホワイトボード式

 
うがい・手洗い・宿題・翌日の支度など、やるべきこと5,6個をカードに書いておき、磁石で冷蔵庫に貼っておきます。
できたら、カードを裏返すと花丸マークが出てくる。
ホワイトボードなら、できたら、にっこりマークなんかが描かれた磁石を貼ります。
口で言うだけでなく、見える化が大事です。
この方法を実践して、現在中学生になった女の子はやるべきことを自分でホワイトボードに書いて自己管理をしているそうです。

 
 
(2) 大きな箱にとりあえず全部出す方式

 
宿題→翌日の用意は一連のことです。
そこで、大きな箱を用意して、帰宅後すぐにカバンの中身をすべて出す習慣をつけます。
箱の中にとりあえず中身を全部出すと、宿題もお便りも全部出ます。
すべてを白日のもとにさらすのです。
すると「あ、これお母さんに渡すんだった」と気づきます。

 
宿題のプリントもそこに出ていて、目に見えるようになっていれば、手に取ってやり始める可能性が高くなります。
その反対にカバンの中に入ったままだと、そこから出してやり始めるのはハードルが高くなります。

 
このように、大きな箱にとりあえず全部出すということをやると、その後のいろんなことがうまくいくようになります。
次の日の仕度に取りかかるのも楽です。
箱は、かばんが2個くらい入るもので、深さはそれほどなくてよく15cmくらい。
これを玄関かリビングに置いておきます。
その日の勉強に使うものをその中からピックアップして、机に出して並べておいたり、開いておいたりすればさらにいいです。
そうしておけば、取り掛かるのがずっと楽になります。

 
少しでも取りかかりのハードルを下げる工夫が大切なのです。

 
 
(3) レベル方式

 
ホワイトボードに下のように書いておきます。

 
レベル1 ママに支度をしてもらう 幼稚園・保育園レベル
レベル2 ママと一緒に支度をする 小学1年生レベル
レベル3 ママが見ているところで1人で支度をする 小学2年生レベル
レベル4 1人で支度をする。できたらママに見てもらう 小学3年生レベル

 
最初はレベル1に好きなキャラクターなんかのマグネットを貼っておく。
1ができたら、レベル2に上げます。
ちょっとできなくなったら、1つ戻ります。
自分のレベルが分かると、子どもは上がりたいと思うわけです。
これがあるだけで、自分で意識して頑張るようになりますから。
1年生でレベル4までになったらすばらしい。
子どもは『レベル』とか『クリア』などの言葉が大好きなので燃えます。

 

ただ、この方式で気を付けてほしいのが、レベルの設定を高くしてしまうこと。
欲張ってレベル4を1年生にしてしまう。
最大頑張っても現状維持で、ちょっとさぼると年長になってしまう。
それはマイナス思考の減点主義の考え。
それでは夢も希望もありませんよね。
そうではなくて、頑張ると自分の年よりもすごいことができるというプラス思考で、加点主義でお願いします。
ちょっとしたことですけど、それが大事です。

 
これらの方式は、生活面だけでなく勉強面にも使えます」
 
 
なるほど! こうすれば、口でうるさく言わなくても子ども自身でやろうとしますよね。

 
 
親野 「これくらいのアイデアなら、大人がその気になって考えればいくらでも出てきます。
箱を出すだけ、たったこれだけでいいことづくめ。
ですが、親に『工夫して乗り越える』という発想がないので、アイデアが出てこないのです。

 
困ったことがあったとき、親は否定的に叱るだけで終わってしまう。
そうではなく、どうしたらできるようになるのかと考えて合理的に工夫しましょう。
それが私の主張のすべての根本です。
アイデアを出す。合理的な工夫をする。
できないことができるように工夫してあげるんです。
そういう発想さえ持てば、いろいろ工夫して乗り越えられます」

 
 
ありがとうございました。
 
「万事工夫です」と親野先生はおっしゃいます。
ちょっとしたことで、子どもをやる気にさせることはできるのですね。
ぜひ、この3つの方法を参考にしてみてくださいね。

 


前回の記事はこちら

忘れものをしないために今すぐできること

 

関連記事はこちら

帰って来てからの習慣を身につけさせるには?

親野智可等の これで安心!子どもを伸ばす親の習慣

 

 

 

  毎週木曜にメルマガ発信中!

ご登録はこちらから↓

mailcp

 

ツイッターもやっています!

フォローはこちらから↓

 

気になる子どもの腹痛、受診のタイミングは? [5/16]

1030_img_01

 
子どもが腹痛を訴えた場合、どのような症状が見られたらすぐに受診をしたほうがいいのでしょうか? 
 
東京都立小児総合医療センター 消化器外科部長・村越孝次先生にお話を伺いました。 
 
 
●強い痛みが周期的にきたら受診をする 
 
村越 「腹痛の種類には、主に『持続痛』(痛みが続くタイプ)と『間欠痛』(痛みが強くなったり弱くなったりするタイプ)があります。 
すぐに受診が必要なのは、痛みに周期のある『間欠痛』です。 
 
小さなお子さんの場合は、10~20分ごとに泣き叫んで痛みを訴え、顔色が悪くなったり、脱水症を起こしてぐったりすることもあります。 
例えば、腸重積症(※1)、腸捻転(※2)などは、間欠痛が出てくるため、注意が必要です」 
※1:小腸の終わりの腸(回腸)が大腸に入り込んで生じる。血便が見られることがある。 
※2:腸の一部がねじれて腸閉塞と血行障害を起こす。
 
 
 
●盲腸の場合は、数時間で症状が悪化していく 
 
村越 「お子さんが強い腹痛を訴えると『もしかして盲腸なのでは?』と思う親御さんが多いのではないでしょうか。 
虫垂炎(盲腸)になりやすいのは、小学校高学年から中学生といわれています。幼稚園や小学校低学年のお子さんにも見られますが、まれです。 
 
そもそも虫垂炎は、大腸にある虫垂に、ドロドロになった便が入ったり出たりを繰り返して糞石(便のかたまり)ができ、免疫学的な異常が起こることで発生します。 
そこにバイ菌が繁殖して虫垂が腫れていき、腹膜がそれをキャッチして痛みを感じるようになるのです。 
 
虫垂炎は6~12時間かけて進行していくので、その変化を見逃さないことが大切。時間の経過とともに腹痛が強くなり、発熱したり、顔色がすぐれなくなったりと、症状がだんだん悪化していないか気をつけてみてください。 
小さいお子さんでは、最初に熱があってから、痛みが出現するケースもあります。 
 
 
●受診のとき、医師に伝えること 
 
村越 「お子さんの腹痛を心配して受診をするときは、医師に下記の情報を正確に伝えてください。 
小さなお子さんに『どんなふうに痛いの?』と聞いても、うまく答えられないことがあります。ですので、お子さんの腹痛を心配して受診をするときは、お子さんの様子を見て痛みの状態をキャッチして、医師に下記の情報を正確に伝えてください。 
 
・痛みはいつから出たか 
・腹痛の種類や状態(持続する痛みか? 波のある痛みか?) 
・そのほかの症状(発熱、嘔吐、下痢などはないか) 
・どんなものを食べたのか 
・便通が毎日あるか、便の状態 
・おなかを打ったなどの外傷はあるか(公園で遊具から落ちておなかを打ったなどの場合、1~2日経ってから具合が悪くなることがあります) 
 
これらの親御さんから得られる情報は、医師にとって正しい診断に近づくためのとても重要な情報になります」 
 
腹痛に苦しむわが子を見ると、『とにかく痛がって…』という漠然とした伝え方になってしまうかもしれません。でも、子どものために冷静になって痛みの症状、経過などを正確に伝えたいですね。 
村越先生、ありがとうござました。
 
 

☆「カゼでおなかが痛くなりやすい」のはもしかして… [5/15]

1029_img_01

 
子どもが『おなかが痛い』と訴えると、何か重大な病気が隠れているのでは…と心配になってしまいますよね。 
とはいえ、『どんなふうに痛いの?』と聞いても、小さな子にはうまく説明できないことがあります。 
それでは、親としてどんなことに気をつければいいのでしょうか? 
 
日本ではまだ数少ない小児消化器科のドクターとして、子どもの消化器疾患の診療に取り組んでいる東京都立小児総合医療センター 消化器外科部長・村越孝次先生にお話を伺いました。 
 
 
●子どもの腹痛は、便秘が関わっているケースが多い 
 
村越 「お子さんのおなかの健康を守るために、親御さんたちにまず知っていただきたいことがあります。 
それは、お子さんの腹痛の “痛み” ばかりに注目するのではなく、日々の排便のリズム、便の状態を把握しておいて欲しいのです。これはとても大切なことです。 
なぜかというと、子どもの腹痛は、大腸に便が詰まっていることが関与して悪化するケースが多く見られるからです」 
 
 
●便秘だと、カゼなどでおなかが痛くなりやすい 
 
村越 「例えば、便秘の状態で胃腸炎になると腸内にウイルスが溜まり、異物を早く体外に出そうと腸を活発に動かします(ぜん動)。 
このぜん動が腹膜の痛覚を刺激し、腹痛を生じさせるのです。 
また、硬い便が詰まっている状態でうまく排泄できないために、嘔吐してしまうケースもあります。 
さらに、便秘の状態で気管支炎になった場合も、おなかに痛みが出ることがあります。 
 
胃腸などの消化管は、建物に例えると “下水” のような役割をしています。 
毎日便通があり、普段からスムーズに流れていれば、このような便秘にまつわる腹痛は出にくくなるでしょう」 
 
 
●コロコロのウンチは便秘のサイン! 
 
村越 「毎日便通がない、または毎日出ていてもコロコロの硬いウンチが出ていないでしょうか? 
大腸に便が停滞すると、水分が吸収されて硬くなります。すると、排便時にお尻に痛みを感じるため、小さな子の場合は余計に排便をしたくなくなってしまうのです。 
理想は、お尻に負荷をかけなくても気持ちよくストンと出る、適度なやわらかさの練り歯磨きのようなウンチです。 
 
お子さんの便の状態をときどきチェックし、毎朝の排便習慣を作りましょう。 
朝食で食べ物が胃の中に入ると、そのサインが神経を通って脳に届き、お尻のほうに『ウンチをしなさい』という指令が送られます(胃結腸反射)。 
 
最近では、大人の生活リズムに合わせて就寝時刻が遅くなっているお子さんが多いようです。そうすると、朝起きるのが遅くなって、ゆっくりトイレに行く時間がとれなくなります。だから、食後にせっかく胃結腸反射が起こってもガマンしてしまうのです。 
朝食後、幼稚園や学校に行く前に少し時間にゆとりを作り、お子さんにトイレに行くように促してあげてください」 
 
忙しい毎日で、なかなか子どもの排便リズムや便の状態まで把握しているママは少ないのでは? 
便は健康のバロメーター。家族みんなで毎日おなかをスッキリさせる習慣を作っていきたいですね。 
 
次回は、子どもの腹痛の受診のタイミングについてお話を伺います。

 


関連記事はこちら

子どもの長引く咳の診断・前編

カゼだけではない!? 咳が出る理由を教えて!

出席停止になる? ならない? 感染症まとめ

「中耳炎はクセになる」ってホント?

ノロウイルスの潜伏期間は? どんな症状が出るの?

 

 

 

 毎週木曜にメルマガ発信中!

ご登録はこちらから↓

mailcp

 

 

ツイッターもやっています!

フォローはこちらから↓

 

親野智可等 連載コラム「ママも小学2年生」4回

【小学2年生】の勉強や生活などその時期のトピックスを、親野先生が皆様に一足早くお知らせします!

 

3905_img_01

 

 

●カオスからグループ化へ

 

新学年が始まって1ヶ月とちょっと経ちました。

この時期は、子ども同士の友達関係に気を配る必要があります。

特に、進級時にクラス替えがあった場合はそうです。

 

新学年が始まって1ヶ月は初対面の子も多く、お互いよくわからない状態が続きます。

いわば人間関係のカオス状態です。

 

これが1ヶ月も経つとだんだんお互いのことがわかってきます。

そして、気の合う・合わないもわかってきますし、よく遊んだり話をしたりする子も固定化されてきます。

つまりグループ化です。

 

これはどの学年にも当てはまることです。

低学年では、高学年ほどのグループ化はありませんが、それでもある程度はあります。

 

 

●先生に頼んで声をかけてもらう

 

このとき、どこにも入れない子が出てくることがあります。

そういう子は、休み時間に遊んだりおしゃべりしたりする相手がいないということになります。

 

もともとおとなしい子で友達も少なく、前の学年で仲がよかった子と違うクラスになってしまったという場合は、そうなる可能性があります。

 

もし、お子さんがそれでさみしい思いをしているなら、早めに先生に相談するのが一番です。

 

たとえば、休み時間に気の合いそうな子に声をかけてもらって、一緒に遊べるようにしてもらうのです。

そうしているうちに、だんだん輪の中に入っていけることもあります。

 

もちろん、その子と遊んでみてもあまり気が合わないこともあります。

受け持って1ヶ月だと、先生にもわからない部分がたくさんあるからです。

 

その場合は、また早めに先生に相談してください。

 

 

●転入生や転出生があった場合

 

クラス替えがなくて1年生と同じクラスのままでも、転入生や転出生があったときは注意が必要です。

 

それについては下記の記事をご参照ください。

コラム『ママも小学1年生』第12回:夏休み明けから友達関係の変化が起こり始める

この記事は夏休み明けのことを書いていますが、基本的には同じです。

 

 

●少人数学級の実現を!

 

本当は、子どもたちの人間関係については、先生が真っ先に気づいて手を打つべきです。

でも、気づかない場合もあります。

 

それは先生の力量による部分もありますが、それだけで論じられない部分もあります。

つまり、1学級の人数が多いと、どうしても目が行き届かなくなるのです。

 

人数が増えれば増えるほど、気づかずに見逃してしまう可能性は高まります。

それではいけないと正論を言えばその通りなのですが、事実としてこれは否定できないことです。

 

1クラスの人数が30人以上の場合、特に35人を超えて40人近いということになると、どうしても目が行き届かない部分は増えます。

 

人間関係面やいじめ問題についても、また勉強面についても、これは言えることです。

 

できるだけ早く、先進各国のように少人数学級を実現してもらいたいところです。

精神論や正論ですべて片づけようとしても、無理な話です。


●5月の今、知ってほしいこと

 

子どもも5月病? 体調管理に配慮を

ラッキーを呼び込む、ポップでかわいい飾りを作ろう

 

●「友だち」関連記事

引っ込み思案で、友達ができるか心配です

友だちたくさんできるかな?(……ちょっと心配)

大人しいうちの子、もしいじめにあったら?

友だちと仲直りできないとき、何と言ってあげるべき

子どもの友だちが勝手に冷蔵庫を開けちゃうんです!

ケガをさせた相手に、どうやって謝らせたらいい?

小学校に入学したら友だちができるか心配です。

 

★子どもの話をタップリ聞いてあげましょう [5/15]

1771_img_01
連休が明け、お子さんはまた元気に学校に通っていますか?
ちょっと張り切り過ぎた疲れが出てきたり、勉強が本格的に始まったりと、この時期はストレスもためやすいようです。

この時期、親の役目として大切なことは
「子どもの話をしっかり聞くこと」と、教育評論家の親野智可等先生はおっしゃいます。

親野 「この時期の子どもにはしゃべりたいことがいっぱいあります。
毎日新しい経験をいっぱいしていますし、友だちもできるし、勉強したことも。
日々、新しい環境で新しい発見の連続です。
しゃべりたいことがあるときに聞いてあげるということがすごく大切です。

それから、ストレスもあります。
友だち関係や、先生にちょっと叱られたとか、授業で分からなかったとか。
発見もあって、ストレスもあるからたくさん話をさせてあげるということは、1つストレスの解消になります。

話を聞くときには “共感的に” 聞くことが大事です。
たとえば、
『○○ちゃんとけんかしちゃった』『先生に怒られた』
というときに
『あんたが××って言ったんじゃないの?』
『ちゃんとしてないから怒られるんでしょ』
と、すぐにお説教口調になってしまう人は正論型しつけ主義です。
すぐにアドバイスをしたがる人です。
こういう親だと、子どもはもう話せなくなってしまいます。
正直に話すと叱られるとなると、子どもはためこむようになります。
ママに何を言っても無駄だと。
そうするとしゃべらないでストレスをためこみ、親への不信感はつのります。

では、どう聞けば良いかというと、
『そうそれは嫌だよね』
『そりゃ頭に来るよね』と共感してあげるのです。
話を聞いていると、『あなたも悪いでしょ』と思うこともあるんだけれど、それは最初に言ってしまわない。押さえるんです。
そうすれば、子どもはたっぷり話せます。
それでストレス解消になります。
たっぷり話させて、たっぷり共感した後だとすっきりしているから
『相手の○○ちゃんはどう思ってるかな?』と聞けば
『実は、私も嫌なこと言っちゃったんだよね』と、自分をふり返る余裕ができます。

このように、どうしても親が言いたいことがあるときは、最後に言うようにしましょう。
最初からそれを言ってしまうと、子どもは不満がいっぱいで、バケツがいっぱいな状態だから入ってこない。
まずは、その心の器を空にしてあげて、それが大事です。

たっぷり話をさせることは、
(1)ストレスの解消と
(2)自分をふり返るためにもなります。
それから、(3)親への信頼感も高まります。
子どもにとって信頼できる大人というのは、自分のことを分かって聞いてくれる人、理解してくれる人です。
だから共感的に話を聞くことは大切なのです。
ついでに(4)表現力も鍛えられますね。
親としては(5)情報がつかめます」

子どもの話を聞くことの大切さ、よく分かりました。
お子さんは、学校の話をよくしてくれますか?
つい忙しくて話しかけづらい空気を出していませんか?
子どもの話の “聞き上手” にぜひなりたいですね。

日焼け止め、帽子、衣服はどんなものを選べばいい? [5/14]

1028_img_01

 

 
前回は基本的な紫外線対策について、佐藤皮膚科小児科クリニック佐藤徳枝先生にうかがいました。 
 
では、紫外線対策の必需品である日焼け止めや帽子はどんなものを選べばいいのでしょう。 
引き続き佐藤先生にうかがいます。 
 
 
●重ね塗りをし、2~3時間ごとに塗り直すのがポイント 
 
日焼け止めには、どんなものを選べばよいでしょう? 
 
佐藤 「日焼け止めクリームなどの表示にあるSPFとは、UV-B(皮膚がんや日焼けの原因になり、特に人体に有害と言われている紫外線)を防ぐ効果のことで、15~50+の数字で表わされています。 
 
SPF 50+』とは、SPF50よりも高い効果があることを表しています。 
 
もうひとつPAという表示は、UV-A(将来的に皮膚のシミやシワができる原因になる紫外線)の予防効果で、『』~『++++』までの4段階で効果が表されます。 
SPFは数字が大きいほど、PAは+の数が多いほど効果が高くなります。 
 
子どもの場合、日常生活ではSPF2030、PA++程度のものを、海やプール、山などに出かけたり、戸外に長くいる場合はSPF3050、PA+++++のものを選ぶとよいでしょう。 
 
肌への負担の大きい『紫外線吸収剤』を使っていないものであれば、子ども向けでなくても大丈夫。むしろ日焼け止めクリームは酸化しやすいので、大人も子どももいっしょに使える低刺激タイプのものを選び、品質が劣化する前に1シーズンで使い切ってしまうのが理想的です。 
 
塗り方のポイントはありますか? 
 
佐藤 「クリーム状の日焼け止めはパール1個分、液状の場合は、1円硬貨1個分を手のひらにとって、額、鼻の上、両ほほ、アゴに分けて置いて、そこからていねいに塗って延ばします。その後、もう一度同じように重ねづけをします。 
 
腕や脚などは、容器から直接、直線を描くようにクリームを出してつけ、手のひらでらせんを描くようにムラなく伸ばします。 
低学年の子は自分で塗るのは難しいですが、少しずつ子どもに塗らせて、足りないところをお母さんが塗り足すなどしていって、じょじょに自分で塗れるようにしていくといいですね。 
 
外出の30分前には塗るようにし、23時間ごとに汗や汚れを落としてから塗り直しましょう。 
 
そして意外に忘れがちなのが、日焼け止めをしっかり落とすこと。夜は、お風呂に入って石けんを泡立てて肌をやさしくなでるように洗いましょう」 
 
 
〈親子で使える日焼け止め〉
 
 

■花王 「キュレル UVローション SPF50+」60ml 1,600円(参考価格) 
http://www.kao.co.jp/curel/uv/

 

1028_img_02

 
SPF50+ PA+++ 
紫外線吸収剤無配合。SPF値が高いので、海や山など、戸外へのお出かけに最適。さらっとなじんで伸ばしやすい乳液タイプで、乾燥や赤み・ほてりなど、紫外線による肌ダメージも防ぎます。

 
 

■常盤薬品工 「ノブ UVローションEX」35ml 2,000円(本体価格) 
http://www.nov.jp/

 

1028_img_03

 
SPF30 PA++ 
敏感肌やアトピー肌の人も安心して使えるよう、臨床皮膚医学にもとづいて、皮膚科の医師の協力によって開発。紫外線吸収剤不使用で、石けんで洗い流せるのもうれしい。顔・からだ用。 
 
 
●帽子はつばの広さが7cm以上のものを 
 
紫外線対策には、帽子や長袖衣類も重要とのことですが、どんなものを選べばいいでしょうか? 
 
佐藤 「帽子は、つばの広さが7cm以上あるものが、眼への紫外線の影響を軽減し、首筋の日焼けを防ぐ効果があります。 
 
衣服は、タンクトップやランニングのような肌の露出が大きいものは避けましょう。海や山など、紫外線が特に強い場所では、長袖のシャツやパーカをはおるのがおすすめですが、日常生活の外遊びでは、半袖の服でもOKです。 
 
衣類の中には、生地のUV加工をうたっているものもありますが、汗を吸い取り、通気性のある素材であれば、とくにこだわらなくてもよいと思います。 
 
砂浜などで遊ぶときは、水着の上にTシャツやパーカ、ケープなどをはおること。最近はサーフィンなどで日焼けや擦り傷防止、保温のために着用されているラッシュガードの子ども用も出ているので、水着として選ぶのもおすすめです」 
 
 
〈紫外線防止に効果的なウエア類〉
 
 

■エポカル 「NEWメッシュ3WAY UVカット帽子」4,000円(本体価格) 
http://www.epochal.co.jp/

 

1028_img_04

 
つばの広さは6.9~7.7cm(サイズによって異なります)。後ろつばだけ下げて、フラップ型にしてかぶることもできる子ども用のUVカット帽子。特殊セラミックを繊維に練り込んだUVカット素材を使用しているので、洗濯などで効果が落ちることがなく、肌への刺激などの心配もありません。 
 
 

 

■ニッセン 「ラッシュガードジャケット」1,990~2,290円(本体価格) 
http://www.nissen.co.jp/sho_item/regular/1110/1110_37021.asp

 

1028_img_05

 
長袖タイプで、着脱しやすいジャケットタイプ。紫外線を防ぐなら、濃い色がおすすめ。長時間岸辺や水の中にいるときは、肩などに日焼け止めを塗ると紫外線防止効果がよりアップします。 
 
佐藤先生、ありがとうございました。 
 
日焼け止めやウエアでしっかり紫外線対策をしながら、暑い季節を元気に過ごしましょう!
 
 
※ 価格はすべて本体価格です。購入の際は消費税が加算されます。 
※ 商品はすべて2014年5月現在での情報です。

★先生との間に溝があるようで不安なのですが? [5/14]

2049_img_01

 
毎日先生と顔を合わせていた、幼稚園・保育園時代。
連絡帳も手厚かったでしょう。
比べてしまうと、小学校の先生との間には距離があるように感じてしまい、不安や不満があるお母さんも多いようです。

 
教育評論家の親野智可等先生は、
「それは、子どもの成長にともなって当然のこと」とし、
「しかし、双方で適度なコミュニケーションをはかる努力も必要」とおっしゃいます。

 
 
親野 「毎日の送り迎えで顔を合わせ、お昼寝タイムに連絡帳をたくさん書いてくれた幼稚園・保育園時代の先生との関係は緊密です。
子どもの様子も事細かに教えてもらうことができます。

 
それが、学校の先生となると急にコミュニケーションの手段が少なくなる。
そのギャップに不安を覚えるお母さんは多いようですね。

 
しかし、それは子どもが成長していくうえである意味当然のことです。
例えば、わが子の大学の先生とお母さんがそれほど緊密な関係を築きますか?
築きませんよね。
大学で何をやっているのかさっぱりわからないはずですし、それで当然です。

 
高校でもそんなものですし、中学だってそれに近いでしょう。
小学6年生、5年生だってだんだんそうなっていきます。
このように、子どもが成長するにつれて、先生との関係は減っていくし、子どものこともわからない部分が増えるのです。
それをまず、理解してください。

 
これが子離れであり親離れ。

 
これが必然的な流れなのです。

親も、そのことを理解して “卒園” する必要があります。
幼稚園・保育園時代とまったく同じような関係を望む必要はないのです。

 
もちろん、1年生の先生とのコミュニケーションが不要だというわけではありません。
その子本人の発達状況や、そのときどきの必要に応じた適度によい関係を築くことが大切なのです。
緊密に連絡し合うことが必要なときは、遠慮する必要はありませんよ」

 
 
親野先生ありがとうございました。
 
子どもが成長していくと、先生との関係も変わっていくと理解しつつ適度なコミュニケーションはお互いとるべきとのこと。
親野先生は、「先生と日ごろからなじみになること」を推奨されています。

 

また日頃から先生となじみになる方法は、
「担任の先生と信頼関係を築くには?」も参考にしてくださいね。

 

 

 

 

毎週木曜にメルマガ発信中!

ご登録はこちらから↓

mailcp

 

ツイッターもやっています!

フォローはこちらから↓

 

 

年長になって1か月、子どもの気持ちは…? [5/13]

3888_img_01

 


年長に進級したとたん、なんだか言動が乱暴になった…。
年長になったのに、身支度などを「ママ、やって」と甘える…。


園で最年長児になったのだから、自覚を持ってほしいのに、今までできていたことができなくなったり、なんとなく性格が変わったように思えたり、「うちの子、どうしちゃったの?」と思うことはないでしょうか?

こどもコンサルタントとして、多くの園やメディアで講演されてきた原坂一郎先生に、年長になって1か月の子どもの気持ちについてうかがいます。



●子どもにとって、年長組は “我が天下”

年長になって、「うちの子、(マイナスに)変わった」と思うお父さん・お母さんがいるそうです。
この時期の子どもって、どんな気持ちなのでしょうか?


原坂 「年長4月の変化は、多くの子どもで見られます。
そして、こうした変化の謎は、子どもの気持ちが分かれば理解できます。


子どもにとって、年長だけは、今までの進級とは違います。年長は、何と言っても園での最高学年。
“上” がいませんので、やっと自分たちの天下になった気分です。
小学6年生と同じで、万能感、好き勝手ができるような気分を年長児は味わっています。


そして、大人も子どもも、4月というのは一つの区切りだと感じるものです。
今までうまくいかないことがあっても、リセットされ、1からやり直せるような新たな気分になるものです。


過去がリセットされて、万能感にあふれ、年長児の4月は “自由・自信・期待感” に満ち溢れているのです。
こうした、ワクワクした気持ちから、好き放題したくなる。そして、それは大人から見ると『変わった』ように見えるのでしょう」


なるほど。子どもの変化の正体は、そのような万能感だったのですね。



●親は「入学まであと1年しかない」と思い、子どもは「まだ1年ある」と思う

それでしたら、多少変化が見られても親は心配する必要はないということでしょうか?

原坂 「ここで見られる変化は、ひとつの成長の証しですから心配することはありません。
“自由・自信・期待感” こそが、年長になった自覚そのものなのです。
せめて進級したてのうちは、自由になった気持ちを謳歌させてあげたいものです。


親は、『もうすぐ1年生なんだからしっかりしてほしい』とつい思ってしまいがちですが、ここには親子の間でギャップがあります。

親としては、『あと1年で小学生なんだから、しっかりさせなきゃ』と、いまのうちから1年後を意識してしまいますが、子どもにとっての1年は相当先のことになります。

大体、子どもの1年は大人にとっての3年くらいの感覚でしょうか。子どもにとっては、小学校はまだまだ先なのです。
お父さん・お母さんは『もうすぐ、もうすぐ』と急き立てず、たとえば「4月は “年中児13か月目”」 くらいの気持ちでいましょう。


心配しなくても大丈夫です。
遅くとも秋くらいには、子どもたちにも入学に向けての自覚が生まれます。
運動会などさまざまな行事で、年長児としての役割を果たすことで、もうすぐ1年生という自覚が自然に生まれるのです」


原坂先生、ありがとうございました。

大人にとっての1年はあっという間ですけど、子どもにとっては長いのでしょうね。
いまのうちから「しっかりさせなきゃ」と気負わず、今は、目の前の子どもの変化を受け入れて、じっくり向き合いたいと思います。

強い日差しから子どもの体を守ろう! [5/13]

1027_img_01

 

 

さわやかな風が心地よい季節。過ごしやすい反面、5月、6月からは紫外線もどんどん強くなってきています。 
 
学校では運動会やプールなどで屋外にいる時間が増えてくる時期ですが、今の時期からどんな紫外線対策をすればいいのでしょうか。 
 
佐藤皮膚科小児科クリニック院長佐藤徳枝先生にうかがいました。 
 
 
●通学時はあまり神経質にならずに、休日にしっかり対策を 
 
小学校では、5月以降から屋外で活動する時間が増えてきますが、毎日の通学でどんな紫外線対策をすればよいでしょうか? 
 
佐藤 「太陽から降り注がれる紫外線は、4月くらいから増え始め、6~7月でピークを迎え、9月くらいまで多い日が続きます。この時期には、特に重点的に紫外線対策を行ないましょう。 
 
基本的な日焼け対策としては、 
 
・ 紫外線の多い時間帯(午前10時~午後2時)の外出を避ける。 
・ 帽子や長袖の服で、肌の露出を避ける 
・ 日焼け止めを塗る 
 
といったことがあげられます。 
 
とはいっても学校では、外に出る時間帯は自分で決められませんし、プールのときに日焼け止めを塗るのを禁止しているところもあるようです。 
 
それにそもそも子どもは、暑い日に長袖の服を着るのを嫌がりますから、徹底的な紫外線対策をしようとしても、ちょっと難しいかもしれませんね。 
 
それでも朝、登校する前にお母さんが顔や腕、首筋など露出する場所に日焼け止めを塗っておくだけでもいいと思います。 
1日1度だけだと効果は薄れるのですが、通学時の紫外線対策としては有効です。 
 
また紫外線をたくさん浴びると、皮膚の免疫に関する細胞が働かなくなり、免疫力が低下して熱が出たり、口唇ヘルペスができることもあります。 
運動会の練習などで長時間屋外にいて疲れている日は、夜、ぐっすり眠るようにしてください。 
 
以上のことに気をつけていれば、あとはあまり神経質にならなくても大丈夫です。 
 
そのかわり休日に海や山などに出かけるときには、しっかり紫外線対策をしましょう。日焼け止めの使い方については、次回詳しくお話しします」 
 
 
●くもりや雨の日でも、紫外線は降り注いでいます 
 
くもりや雨の日など日差しが強くないときは、紫外線対策はしなくても大丈夫なのでしょうか? 
 
佐藤 「紫外線には、波長の違うUV-AUV-BUV-Cの3種類があります。 
このうち皮膚がんや日焼けの原因になり、特に人体に有害と言われているUV-Bは、薄い雲でも80%が通過します。 
 
またUV-Aは、太陽から地表面に届く紫外線に占める割合は約95%にもなり、夏だけでなく1年中降り注いでいます。 
深刻な健康被害はありませんが、肌のより深い組織にまで届くので、将来的に皮膚のシミやシワができる原因になります。 
夏の晴天の日だけでなく、年間を通じて過度に紫外線を浴びないようにする習慣をつけましょう」 
 
佐藤先生、ありがとうございました。 
 
次回は、日焼け止めや帽子などのUV対策グッズの選び方、使い方などについてうかがいます。
 

学校で子ども同士のトラブルが起こったらどうする? [5/13]

2047_img_01

 
「友だちに筆箱に油性ペンで派手に落書きをされてしまいました。
相手の親には言いづらかったので、そのままにしましたが、こうしたことは先生に言った方がよかったのでしょうか?」

 
学校にも慣れてきて、友だちもできると友だち関係のトラブルが出てくるようになります。
こうしたトラブルは、先生を介するべきでしょうか。
それとも、直接相手の親と話すべきでしょうか。
 
教育評論家の親野智可等先生にうかがいました。

 
 
親野 「相手の親に直接言うことは避けましょう。
親同士のトラブルに発展する可能性が高いからです。
子どもの友だち関係のトラブルは、子どもの話から分かりますよね。
別の記事(「子どもの話をタップリ聞いてあげましょう」参照)でもお話しましたが、まずは話を聞いてあげて
『ちょっとこれは問題だなー』
ということは先生に言うべきです。

 
先生に話せば、客観的に相手の子とうちの子の両方の話を聞いてもらって、一方的でない解決を探ってもらえます。
また、例えば子ども同士でのカード交換など、もののやりとりでのトラブルがあった場合、先生から子どもたちに禁止してもらったり、懇談会で親にも注意を促したりしてもらえます。

 
これを、親同士が直接やりとりした場合、双方とも自分の子どもを悪いと思わずにトラブルになることも多いのです。
こうした事態は極力避けるべきです」

 
 
分かりました。先生に伝えるときには、どのようにすればいいでしょうか?
 
 
親野 「伝える方法が3つありますね。
(1) 連絡帳に書く (2) 電話 (3) 面談
それぞれ一長一短です。

 
書くという方法は、相手の時間を拘束しませんが、相手の反応が分からないところで書きますので、相手がどう思っているかがよくわからない。
どうしても一方的な話になってしまって、うまく伝わらないことが多い。

 
電話や面談は、相手の反応に合わせて話をできるので、よりよく伝わります。
私個人としては、中間の電話がいいのではないかと思います。
電話ならば、その日のうちに話ができますし、先生の反応もわかります。
ただ、人によって価値観が違いますから、もしかしたら書いてもらった方がいいという先生もいるかもしれません。

 
電話のかけ方も大事です。
まずは時間帯。
午後3時前は授業をやっていることが多いのでまずい。
だいたい、勤務時間の終了時刻あたりがちょうど良いでしょう。
先生の勤務時間は地域によって異なりますので、PTA会報などを参考にしてください。

 
勤務時間の終了から何分も経ってしまえば、当然帰宅してしまうかもしれませんし、あまり前すぎると会議や来客で電話に出られないことも多いです。
勤務終了くらいの時間が、いちばん電話に出やすく話もしやすいでしょう。

 
また、話の持っていき方も考えましょう。
いきなりクレーム口調ではいけません。
『お世話になります。いつもありがとうございます』など、大人として当然の前置きや社交辞令のあとで本題に入りましょう。

 
子どもの話を聞いて、カーッとなってしまって、いきなりクレーム口調になってしまう人もいますが、それでは相手も構えてしまって、お互いのためになりません。
冷静になって、相談するというスタンスで話してほしいです。
『こういうことがあって、心配なんですけど、先生お分かりの事がありますでしょうか?』とね。

 
昔なら、近所のママ友やおばあちゃんなんかにちょっとしゃべって
『そんなのたいしたことないわよー』とか
『こういうことだからだいじょうぶよ』とガス抜きの場があったのでしょうが、今はそういう場がないのかもしれません。
頭に血がのぼって、カーッとなって電話してしまう前に、冷静になることが大切です。

 
子どもはまだ視野もせまく客観的に自分が見れません。
嘘をついているというわけでなくても、一方的な見方になっていることが多いのです。
子どもの情報は、共感的に聞きつつも、その情報を鵜呑みにしないことです。
『これは本人の視点での言い分に過ぎない。
相手には相手の言い分がある』
ということを理解して落ち着いて行動してください。

 
電話で話したりするときには、深呼吸してクールダウンしましょう」

 
 
親野先生ありがとうございました。


 
いじめというほどでなくても、心配だなーということはあると思います。
そんなとき、先生に相談するときのポイントは2つ。

 
(1)「書く」「電話」「面談」の方法を使い分ける(電話がおすすめ)
(2)「相談をする」というスタンスで冷静に話す

 
先生の協力をうまく得ながら、子どもを見守っていきましょう。
 

学校の宿題をやるのを嫌がるので困っています [5/9]

1021_img_01

 

 
子どもが学校から帰ってきたら、すぐに宿題を済ませて欲しいと思うのが親心。 
でも、気分が乗らず、なかなか取りかかってくれないときはどうすればいいの? 
 
ママ向けのコーチング『ママのイキイキ応援プログラム』を行なっている、Happy Mommy プロデューサー&コーチ山﨑洋実さん(愛称:ひろっしゅコーチ)にアドバイスいただきました。 
 
 
今回のお悩み相談内容 
 
小学校1年生の娘が、宿題をするのを嫌がります。 
 
学校から帰ってきた娘に、『すぐ宿題をしなさい』と言うのですが、『ヤダ!』、と言い返されます。 
結局、お風呂に入った後、就寝前に宿題をやることが多いのですが…。 
 
宿題をする習慣を、どのように身につけさせたらいいのでしょうか? 
 
 
【ひろっしゅコーチのアドバイス】 
 
リビングのテーブルなどで、宿題をする態勢を整えてあげましょう。 
 
 
●時間に余裕があれば宿題を見てあげても 
 
ひろっしゅコーチ 「イライラして『宿題やりなさい』と言うと、『今やろうと思ってた!』と言い返される、なんてこともありますよね。 
叱るのではなく、 “取りかかる態勢” に導いてあげるようにしましょう。 
 
例えば、リビングやダイニングのテーブルで宿題をやることにして、『ここにノートを持っておいで』と言います。そして、最初の5分だけでも隣に座って見守ってあげられるといいですね。 
 
その後は、洗濯物をたたんだり、キッチンで夕食の準備をしたり、家事をしながら見守ってもいいと思います」 
 
 
●間違いを指摘し過ぎるとイヤになる!? 
 
ひろっしゅコーチ 「隣で見守っているときに、『字が汚いよ』、『何で間違えるの』などと、注意し過ぎないようにしてください。 
見ていると、横から口出ししたくなる気持ちはよく分かります。 
 
でも、ただでさえ気分が乗らずに宿題をやっているのに、注意されたらさらにやる気がダウンしてしまいます。 
ある程度、宿題が進んだら、『もう1回見直してごらん』と言って、間違いを指摘してあげてもいいでしょう。 
 
とはいえ、現実的には忙しくてなかなか子どもの宿題を見てあげられないこともありますよね。 
ですので、これは絶対やらなければいけないわけではありません。できれば、で大丈夫ですよ。 
 
また、『学校から帰ったら、宿題を15分やって遊びに行く』などという家庭のルールを決めてもいいでしょう。 
そのルールを一度崩してしまうと、『昨日はやらなくてもよかったじゃない!』となってしまうので、できるだけ守るようにしたいですね。 
 
そして、夕食後や入浴後など、落ち着いてできるときに宿題するのもいいと思います。 
子どものペースがありますので、学校から帰ってすぐ宿題を済ませなくても、“最終的にできていればいい” と考えてみてはいかがでしょうか」 
 
隣で宿題を見てあげていると、つい口出しをしてしまいたくなりますよね。 
子どものやる気を削がないように気をつけたいと思います!

勉強大好き&学力アップ「親野智可等のママゼミ」 第5回 [5/12]

090205.php

 

●植物について経験不足の子どもたち

 

みなさんのお子さんは、植物で遊んだり植物を育てたりした経験がどれくらいありますか?

 

この2つについて、今の子どもたちはかなり経験不足のようで、豊かな経験をしていると言える子は極めて少ないです。

 

小学校の理科の中で、植物の勉強はとても大きな割合を占めています。
ですから、植物で遊んだり育てたりした経験が豊かな子は、理科が好きになる可能性が高いのです。

 

●植物についての豊かな経験を

 

実は、3年生で理科が始まる前に、1,2年生の生活科でもかなり植物を扱います。
その主な内容は、植物で遊ぶ経験と植物を育てる経験の2つです。

 

なぜこういうことをやるかというと、子どもたちの経験不足を補う必要があるからです。

 

でも、私の実感としては、生活科の授業でやれることはたかが知れていると思います。
それは、必要最低限の経験でしかなく、決して豊かな経験ではないのです。

 

ですから、ぜひ、家庭においてもできるだけの経験をさせてあげて欲しいと思います。

 

●オススメの遊び

 

まず、植物で遊ぶ経験としては、次のような遊びがオススメです。

 

シロツメクサの冠、カラスノエンドウの笛、笹の舟、花の色水でお絵描き、押し花、秋の木の実で工作(ドングリのコマ、松ぼっくりのヤジロベエ)などです。

 

これらは、子どもたちが楽しく取り組めるものばかりです。
ぜひ、親子で楽しみながらやってみてください。

 

●オススメの植物

 

次に、植物を育てる経験としては、次のような植物がオススメです。

 

朝顔、ヒマワリ、フウセンカズラ、ホウセンカ、オシロイバナ、マリーゴールド、サルビア、コスモス、アブラナ、水仙、ヒヤシンス、クロッカス、グラジオラス、サツマイモ、トウモロコシ、オクラ、大豆、ミニトマト、ナス、ピーマン、綿、などなど。

 

これらは、子どもたちにとって育てやすく、しかもいろいろな経験ができるものばかりです。
しかも、教科書で取り上げられることが多い植物でもあります。

 

ですから、家庭でも育てる経験をさせてあげて欲しいと思います。

 


前後の記事はこちら

勉強大好き&学力アップ「親野智可等のママゼミ」 第4回

勉強大好き&学力アップ「親野智可等のママゼミ」 第6回

 

 

 

 毎週木曜にメルマガ発信中!

ご登録はこちらから↓

mailcp

 

 

ツイッターもやっています!

フォローはこちらから↓

 

朝、子どもが幼稚園に行きたくないと泣きます [5/8]

1020_img_01

 

 
朝は、朝食を作ったり、子どもの身支度を手伝ったりと、慌ただしいもの。 
そんなときに、子どもが『幼稚園に行きたくない』と泣き出したら、どうすればいいの? 
 
ママ向けのコーチング『ママのイキイキ応援プログラム』を行なっている、Happy Mommy プロデューサー&コーチ山﨑洋実さん(愛称:ひろっしゅコーチ)にアドバイスいただきます。 
 
 
今回のお悩み相談内容 
 
月曜の朝、娘がいつも泣いてグズるので手を焼いています。 
 
幼稚園年長の娘は、休み明けの月曜の朝に『幼稚園に行きたくない』と泣きます。 
『どうして行きたくないの?』と理由を聞いても、答えようとしません。 
いつもどうにかなだめて、連れて行っているのですが…。 
どうすればいいでしょうか? 
 
 
【ひろっしゅコーチのアドバイス】 
 
まずは子どもの気持ちを受け止めて、「行く」・「行かない」を判断しましょう。 
 
 
●気持ちをわかってもらえると安心する 
 
ひろっしゅコーチ 「休日明けは、大人も仕事に行くのがゆううつになることがありますよね。 
ですので、『行かないとダメ!』と叱りつけるのではなく、まずは子どもの気持ちを受け止めてあげることが大切です。 
 
『そうか~。行きたくないんだね』、『お母さんと一緒にいたいんだよね~』。 
そんなふうに共感することで、子どもは “ママは自分の気持ちをわかってくれた” と、心が満たされます。 
 
できれば、1分だけでもいいのでお子さんを抱きしめてあげたり、目を合わせて話を聞いてあげたりできるといいですね。 
そうしたうえで、『幼稚園でお友だちが待っているよ』、『今日は早めにお迎えに行くよ』と促します」 
 
 
●『行かせない』という選択肢もある 
 
ひろっしゅコーチ 「とはいえ、気持ちに共感してあげただけで、子どもが『うん、わかった』とすぐ納得してくれるのかというと、うまくいかないこともあるはずです。 
子育てには “コレをやったらうまくいく” という正解はなく、マニュアル通りにはいかないものです。 
 
私は、園を休ませて子どもにつき合ってあげる日があってもいいと思うのです。 
一度休んだら休みグセがついてしまうのでは…と思われるかもしれませんが、心配ないでしょう。 
大切なのは、親が子育てにおいて大切にする軸(基準)をしっかり持つことです。 
 
『体調不良など特別な理由がない限り、幼稚園を休ませない』という軸があるのであれば、幼稚園に行かせます。 
実際に、子どもを保育園に預けて仕事をしているママは、子どもが泣いてグズッたからといって仕事を毎回休むというわけにはいきません。 
 
やむをえず、泣いて連れていかなければいけないことがあります。 
だから、幼稚園でも泣きながら連れていくことがあってもいいと思います。 
幼稚園に着いたら、お友だちと楽しく遊びはじめることもありますよね。 
 
『なぜ幼稚園に行きたくないの?』と理由を聞いても、小さな子にはうまく説明できないことがあります。 
お子さんの様子を観察し、ママと離れるのが寂しくてグズっているのか、何か幼稚園で問題があるのか…、親のカンを働かせてみてください。 
その上で、幼稚園に『行かせる』、『行かせない』を判断すればいいのです」 
 
ママを困らせようと思ってグズるのではなく、甘えたいのかもしれませんね。 
まずは “子どもの気持ちを受け止める” ことが大切だとわかりました。

デコ弁『女の子おにぎり』の作り方 [5/9]

1023_img_01

 

 
かんたんデコ弁パーツの連載、5月のテーマは『女の子・男の子おにぎり』です。 
 
今回は、人気料理ブログ『*Ayano式* おとなごはん&こどもごはん』のフードコーディネーター Ayanoさんに、『女の子おにぎり』の作り方を教えていただきます!
 
 

1023_img_02

 
 
ケチャップライスde女の子おにぎり 
 
【材料】(1個分) 
 
チェダースライスチーズ…1枚 
スライスチーズ…1枚 
カニ風味かまぼこ…1本 
ごはん…適量 
トマトケチャップ…適量 
バター…適量 
焼きのり…適量 
塩…少量 
 
 
【作り方】 
 
1. ケチャップライスを作る
 
 

1023_img_03

  
ボウルに温かいごはんを入れ、トマトケチャップ・バター・塩を入れて混ぜる。 
 
 
2. ケチャップライスで顔のパーツを作る
 
 

1023_img_04

 
ラップに(1)のケチャップライスをのせ、直径6cmぐらいの円形のおにぎりを作る。 
※セルクルや丸い容器の中にごはんを詰めて作るとキレイな円形のおにぎりになります。 
 
 
3. チェダーチーズで髪、スライスチーズで顔を作る
 
 

1023_img_05

 
チェダーチーズを花型で3つ型抜きする(髪の毛のパーツとして使う)。 
スライスチーズは楕円の型で1つ型抜きする(顔のパーツとして使用する)。 
 
 
4. カニかまで女の子のリボンを作る
 
 

1023_img_06

 
カニ風味かまぼこをリボン型で3つ型抜きする(女の子の髪飾りのパーツとして使用する)。 
 
 
5. おにぎりに髪の毛・顔・リボンパーツをのせ、目・鼻・口をのりで作る
 
 

1023_img_07

 

1023_img_08

 
(2)のおにぎりの上に(3)の顔・髪の毛、(4)のリボンのパーツを順にのせる。 
のりをパンチまたはハサミでカットし、目・鼻・口を作ってチーズの上にのせる。

 


『デコ弁』に関する他記事はこちら

 

★子どもがマイペースなので、小学校生活が心配! [5/7]

1019_img_01

 

 

こんにちは。ママノート編集部です。 
 
入学・進級で新生活がスタートし、今までにはない子育てのお悩み、とまどいを感じることもあるのではないでしょうか。 
 
ママ向けのコーチング『ママのイキイキ応援プログラム』を行なっている、Happy Mommy プロデューサー&コーチ山﨑洋実さん(愛称:ひろっしゅコーチ)にアドバイスいただきます。 
 
 
今回のお悩み相談内容 
 
小学1年生の息子がマイペースで悩んでいます。 
 
息子には、いつも『早くしなさい!』と注意しているのですが、着替え、学校の準備、食事などが遅いんです…。 
 
学校でも、給食を食べ終わるのがクラスでビリらしく、担任の先生から注意されることもあるようです。 
どうすればいいでしょうか? 
 
 
【ひろっしゅコーチのアドバイス】 
 
今は心配しなくても大丈夫! 
だんだん時間をやりくりする意識が芽生えます。
 
 
 
●子どもの行動ペースは変えられない!? 
 
ひろっしゅコーチ 「お母さんが心配される気持ちは、よくわかります。 
でも、基本的に子どもの行動のペースを変えるのは難しいものです。 
時間の感覚は人それぞれなので、大人でも自分の行動ペースをなかなか変えられないですよね。 
 
今は他の子と比べて気になってしまうかもしれませんが、本人が困っていなければ大丈夫。 
 
よく小学校低学年のお子さんを持つ親御さんから、『うちの子は、給食を食べるのが遅くて』という相談を受けますが、ほとんどの方が中・高学年になる頃には気にならなくなるようですよ。 
 
また、下記の2つのときが訪れれば、お子さんが自分で行動ペースを見直すようになります。 
 
 
・本人が『このままじゃマズイ』と危機感を持ったとき 
今は小学校での集団生活をスタートしたばかり。いろいろなことを学んでいる段階です。 
そのうち『ぼくだけが遅くて、みんなに迷惑をかけているかも』と気づくときが必ずやってきます。 
 
・『○○をしたい』、『○○をする』という目的ができたとき 
『食べ終わったら友だちと遊びたい』、『○時に約束がある』などという目的や楽しみを持つと、時間をやりくりする意識が身についていきます」 
 
 
●なぜ遅くなるのか一緒に考えても 
 
ひろっしゅコーチ 「とはいえ、お子さんが自ら変わってくれるのを待つだけではなく、何かアドバイスをしてあげたいですよね。 
小学1年生のうちは、先を読んで行動のペースを調整するのが難しいものです。 
 
家庭の食卓でお子さんのことを観察したり、直接給食の様子を聞いたりして『なぜ食べるのに時間がかかるのか?』を一緒に考えてみてください。 
 
例えば、おしゃべりに夢中になっているために遅くなっているようなら、『早く食べ終われば、お友だちとたくさん遊べるよ』とアドバイスしてあげてもいいですね。 
 
また、お子さんが担任の先生に注意されていることが気になるようであれば、家庭訪問のときに、『家でも練習しているのですが、なかなか早く食べられなくて…』とフォローしても。 
先生も『家でもがんばっているんだな』と思って、お子さんに接してくれるようになるはずです」 
 
子どもは、なかなか親の思う通り動いてくれないもの。 
これからの成長を見守っていきたいですね。
 

 


山崎洋実さんの記事はこちら

《入学・進級後のお悩み相談》朝、子どもが幼稚園に行きたくないと泣きます

 

《入学・進級後のお悩み相談》学校の宿題をやるのを嫌がるので困っています

《幼稚園・小学生の反抗期》子どもの「ママなんか嫌い」の言葉にショック!

 

 

 

関連記事はこちら

給食って、全部食べなければいけないの?

叱らなくても、子どもが自分で身支度できる方法

 

 

 

 

 毎週木曜にメルマガ発信中!

ご登録はこちらから↓

mailcp

 

 

ツイッターもやっています!

フォローはこちらから↓

 

☆数字はわかるかな?

【ダウンロードふろくは、こちら】

0891_img01

 

「○○ちゃんは、もう100まで数えられるらしい」
なんて話を聞くと、うちはうち、と思っていても気になってしまいますよね。
ひらがなと違って、どこまで覚えたらいいという目安もないし。

 

数字はどこまで覚えておけばいいのでしょうか?

 

親野 「まず大切なのは、遊びや日々の生活で

数を数える体験をさせてあげることです。
積木や指などを『1、2、3…』と数えることで数字に強くなっていきます。

 

その際、小さい弟や妹がいるご家庭は気をつけてほしいのですが…。
私の知り合いのひとが、子どもに小さな物を数えさせていたら、
その子よりもっと小さい弟が誤って飲んでしまい
大騒ぎになったことがあります。
つまり、誤飲です。
その子本人は飲み込まなくても、
もっと小さい弟や妹がいる場合はたいへん危険です。
ですから、絶対飲み込む可能性のない大きさの物にしてください」

 

 

数は数えられたほうがいいということですね。
下の子にも気を配ること、肝に銘じます。

0891_img02
よく、『20まで数えてごらん』とお風呂算数をするご家庭が多いようですが。

 

親野 「お風呂算数は私もおすすめです。

20まで数えるときは自分の両手と両足の指を数えさせるといいですよ。
お母さんの両手、両足を合わせれば40まで数えることができます。

 

毎日『20まで』ではワンパターンですから、
『20から逆に数えてごらん』
『2つとびで数えてごらん』
と変化をつける工夫をしてみてください。

 

また、お湯の上に指を7本だけ出して、
『お湯の中には何本隠れているかな?』
と出題してみてください。
子どもは、う~んと考えて
『3本!』
と答えを出します。
隠す指を多くするほど難しくなるので、徐々にレベルを上げていきましょう」

 

 

それって、中学校で習う1次方程式の考え方ですよね。
そんな高度なことができてしまうんですね。

 

親野 「子どもはいっしょうけんめい自分の手を使って考えますよ。
この数を分解したり(10は7と3)合成したり(7と3で10)は、
1年生で習う足し算、引き算で必要な考え方です。

 

数を数える経験をしながら、子どもたちは
自然とこうした数を操作する能力も身につけていきます。

 

お風呂やトイレに1から100までかかれた算数ポスターを
貼っておくのもおすすめです。
自然と10進法がわかるようになっています。
100玉そろばんも10進法の勉強にいいですね。
こうして、無理やり教えるのではなく、
自然に楽しく算数の『地頭』を作っていけたらいいと思います」

 

本当にそうですね!


数字を覚えるポイントはずばり一つ!

 

(1) 遊びや生活の中で、数を数える体験をさせる
※ ただし、小さい子の誤飲に注意!!

 

数を数える体験を通して、子どもたちは10進法や、
分解や合成といった数の操作を自然と学ぶんですね。

●【付録】「かずを おぼえよう」練習シートへ