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生活・しつけ
年長 2014年5月28日の記事
小さな子に、たくさん勉強させていいものなの? [5/28]
《育脳で才能を伸ばす・1回目》 小学校低学年までは、知識の詰め込みよりも『好きになる力』を伸ばすほうが大切です。
これから3回にわたり、“子どもの才能を伸ばせる” とママたちから注目されている『育脳』メソッドをお伝えしていきます。
子育てをしていると、下記のような子どもの態度に、『なぜ?』、『どうして?』と感じることはありませんか?
・「○○しなさい」と言うと反抗する
・いつまでも親に甘えたがる
・注意しても聞き流す
これらの態度の理由は、子どもの脳の発達段階や本能を知ることで、『そうだったのか』と納得でき、子育てに活かすことができるのだそう。
小学校3年生の女の子、幼稚園年長の男の子のママであり、育脳インストラクターとしても活躍している財前佳織さんにお話を伺います。
●子育ての悩みの中でたどり着いた『育脳』
財前 「まず、私が『育脳』と出合ったきっかけからお伝えしたいと思います。
今から4年前、長女が4歳、長男が1歳の頃のことです。
長女は、下の子が生まれてから甘えたりグズッたりすることが多くなり、さらに息子はイヤイヤ期に突入。
2人の子育てと仕事の両立がとても大変で、ついイライラして子どもにやつ当たりしてしまうことがありました。
そんな状況から抜け出そうと、いろいろな育児書を読んだり、講演会に参加したりする中で、脳神経外科医の林 成之先生が提唱されている『育脳』メソッドと出合いました。
『育脳』とは、人間の誰もが生まれ待った本能を鍛えていく教育法です。
“本能を鍛える” とは、子どもの脳の成長段階に応じて、大人の接し方や言葉がけなど、具体的な方法で脳と心を育むことです。すべて脳科学的な裏付けによって解明されています。
私自身、『育脳』の考えを学んで取り入れることで、子育ての悩みが解消し、イライラすることも少なくなりました。
その後は、『育脳インストラクター』となり、ママ向けの講演などで『育脳』の魅力についてお伝えしています」
●4~7歳は、脳の土台作りの大切な時期
財前 「次に子どもの脳の成長段階、これは3つに分けることができます。
《子どもの脳の3つの成長段階》
・0歳から脳細胞が増えていき、3~4歳ごろピークを迎える。
この時期、無理に知識を詰め込むと脳にとってストレスになることも。
それよりも、たくさんほめて “好きになる力” をつけていくべきとき。
親が子どもにたっぷり愛情を注いで、心が伝わる脳を作ります。
・4~7歳までは、脳細胞が少し減少する。
不要な脳細胞を間引きし、脳神経伝達回路の土台を作っていく時期です。
いろいろなことに興味を持って好きになり、何事にも全力で取り組める脳を作ります。
・7~10歳以降、脳細胞の情報伝達回路が発達する。
判断力、理解力、思考力、記憶力がつき、大人と同じ脳になります。
この時期からたくさん学習を重ねていくと、脳神経回路を増やすことができます」
●興味を持つ、好きになることからスタート!
財前 「また、人間の脳内には150億個もの脳神経細胞があるそうです。その脳神経細胞の1つ1つに『生きたい』、『知りたい』、『仲間になりたい』という3つの本能が備わっているといわれます。
子どもの脳の成長段階に応じて、本能のスイッチを入れる手助けとなる声かけを親がしてあげることで…
物事に興味を持つ、人を好きになる
↓
自分で考え、理解するシーンが増える
↓
何事も全力でやりとげる力がつく
↓
さらには、学習・運動能力も備わっていく
このように、好奇心旺盛な子になって、才能が引き出されていきます」
次回は、『育脳』メソッドに基づいた親の声かけのポイントをお伝えします。
ぜひチェックしてください!
プロフィール
小学校3年生の女の子、幼稚園年長の男の子のママ。脳科学の世界的権威 林成之医師の『林育脳メソッド』に出合い、フェリシモしあわせの学校が主催する『育脳インストラクター研修』を修め、同資格を取得。現在、講演などで子どもたちの才能を育む『育脳』メソッドの普及活動に取り組んでいる。『育脳メソッド』