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生活・しつけ
年長 2013年6月14日の記事
☆子どもの気持ちが見えるようになるコツとは?
《子どもの気持ちを知ろう1》子どもの言葉の裏にはたくさんの“気持ち”が隠されています。表面だけで捉えず背後を探る習慣を
幼稚園・保育園に行く支度をしているとき、「今日、幼稚園(保育園)お休み?」と子どもが言いました。我が子の気持ちを想像して、「もしかして、幼稚園(保育園)に行きたくないのかしら?」と、心配になってしまった……。
このように、子どものふとした言葉や行動から、「もしかして、こういう気持ちなのかな?」と心配になったという経験をしたことはありませんか?
子どもの気持ちが見えたなら、もっとうまく接することができるのに。「子どもの気持ちが見えたらいいな」というのは、親であればこその願いではないでしょうか。
そこで、「子どもの気持ちが見えるようになるコツ」をこどもコンサルタントの原坂一郎先生にお聞きしました。
●子どもの言葉は、言葉通りに受け取らず、その裏に隠された気持ちまでを捉えましょう
まだ言葉が達者ではない子どもの気持ちって、言葉からは読み取りづらいものなのでしょうか。
原坂 「大人のように気持ちをそのまま言葉で言えなくても、子どもはさまざまな方法で、雄弁に気持ちを表現していますよ。
子どものちょっとした言葉や行動の背後には、たくさんの気持ちが隠されています。しかし、断片的にしか言葉にできないので、その言葉通りに受け取ってしまうと、子どもの本当に言いたいことにはなかなか気づけないものなのです。
お父さん・お母さんは、子どもの言葉の背後にあるものまでを探る習慣を身につけましょう。
例えば、田舎からおじいちゃん・おばあちゃんが遊びに来ました。とってもかわいがってもらって、子どもも喜んでいます。
すると、突然『おじいちゃんたち、いつ帰るの?』なんて、子どもが言いました。この言葉を額面通りに受け取ると、『早く帰れ』と言っているように聞こえます。
けれどもこれは、おじいちゃん・おばあちゃんと遊ぶのが楽しくて、ずっと一緒にいてほしい気持ちから、『あとどれくらい一緒に遊べるの? いつ帰っちゃうの?』と聞いたのです。
このように子どもは、気持ちの一部を抜粋して断片的にしか言葉にしていないのです」
「子どもの言葉は背後に意味が隠れている」ということを知っていると、子どもの気持ちを考える際の助けになりますね。
●「子どもを否定しない」を基本スタンスにすると、余裕が生まれる
子どもは、「ママなんか嫌い」というカチンとくる言葉や「ニンジンいらない」と困ったことも言いますよね?
原坂 「『ママ嫌い』は、叱られた子どもがよく言いますよね。
これも、言葉を補えば『いつもは大好きだけど、叱られて悲しいから今は嫌い』なのです。
カチンとくることが言えるようになったのも子どもの心が成長したからなんです。けれども、心に余裕がないとそう受け止めるのも難しいものです。
そこで、心に余裕をもつにはどうしたらよいか。まず、子どもの言動を丸ごと受け止め、否定しないことを基本スタンスとすることです。
『ニンジンいらない』と子どもが言ったら、『あ、そう、ニンジン嫌いなの』と、気持ちを一度受け止める。
それから、『だけど、食べないとね。一口食べてみようか』と自分が言いたいことを続ける。これを癖にしてください。
高い所に子どもが上って『ママ、見て、見て!』と言ったら『こら、どこに上がってるの!』なんて言わず、『あら、高いねー』と一度受け止めた後で、『でもね、危ないから下りて』と続ける。すると、子どもは何も叱らなくても素直に下りてくるはずです。
子どもは認められると素直になります。“子どもを認める”ことを基本スタンスとして接するようにすると、子どもは素直に伸びていきますよ」
原坂先生、ありがとうございました。
確かに、汚いことや危ないことをしているのを見るとそれを認めないで、すぐに叱ってしまいそうになります。 まずは、否定をしないことが大切なんですね。
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