小渕 あさこ
青葉台カウンセリングルーム 代表
臨床心理士
日本アンガーマネジメント協会認定ファシリテーター
スクールカウンセラーとして小・中・高校に勤め、横浜青葉台に女性のための心理カウンセリングルームを開業。
親子のためのアンガーマネジメントのセミナーやカウンセリングを中心に活動している。
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生活・しつけ
年長 2016年6月29日の記事
子育ては、親の思い通りにならないことが多いですよね。
ときには、怒りが爆発して子どもを感情的に叱ってしまうこともあるかもしれません。
それを後悔し、「私はダメな母親だ」と自分を責めることも……。
真面目なお母さんほど、悩んでしまうのではないでしょうか。
子育てのイライラと上手に付き合う方法について、臨床心理士で2人のお子さんの母でもある小渕あさこさんにお話を伺いました。
●イライラする自分も認めていい
小渕 「“怒り”はネガティブな感情なので、
『イライラしてはいけない』
『怒ってはいけない』
と思われるのではないでしょうか。
まずお伝えしたいのは、怒りを避けたり、無理に抑えたりしなくてもいいということです。
イライラの奥にある感情(本当の気持ち)を知り、怒りの表現方法に気をつければいいんですよ。
ときには、お子さんがお母さんに怒りをぶつけてくることもあると思います。
それは悪いことではなく、大好きなお母さんに甘えたいからです。
『この子は、私のことを信頼しているんだ』
と考えてみてください」
●イライラする本当の理由は?
小渕 「子育てに『アンガーマネジメント』を取り入れることで、ムダに怒ることが減っていきます。
『アンガーマネジメント』とは、怒り(アンガー)と上手に付き合う(マネジメント)方法です。
まず、怒りがわく主な理由を考えてみましょう。
主に次の2つのことが関係します。
【1】不安、悲しみ……ネガティブな感情がいっぱい溜まっている
空のコップをイメージしてください。
ここに、不安、心配、恐れ、寂しさ、悲しみ、つらさ、くやしさなど、ネガティブな感情という水がいっぱい溜まり、それがあふれると怒りとなります。
また、睡眠不足、体の疲れも怒りにつながります。
怒りは二次感情で、前段階の一次感情があるのです。
ささいなことで怒りを爆発させてしまう、なぜかいつもイライラするのなら、振り返ってみてください。
何か不安なことはありませんか?
つらかったことはありませんか?
子育てのイライラだと思っていたことが、実は夫婦や友人など人間関係の悩み、家計や健康の不安などが関わっていることもあります。
【2】『すべき思考』が強いとイライラしやすくなる
怒りは、『すべき思考』が火種になります。
例えば……
『宿題は、帰ってからすぐに済ませるべき』
『オモチャは、全部キレイ片付けるべき』
などです。
子育てのルールがたくさんあり、『完璧に守らなければダメ』と許容範囲が狭いと、ちょっとのことで怒りが湧いてきます。
イライラにつながる『すべき思考』をゆるめることができるか、考えてみてください。
次回は、実際にイライラしたきの対処法をお伝えします」
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小渕 あさこ
青葉台カウンセリングルーム 代表
臨床心理士
日本アンガーマネジメント協会認定ファシリテーター
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親子のためのアンガーマネジメントのセミナーやカウンセリングを中心に活動している。
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