三浦久美子 (みうら くみこ)
M's room 代表
http://ms-room.net/
ライフ・カウンセラーとして千葉県市川市内の小学校に6年間勤務の後、2011年4月にM's room(エムズルーム)を設立。
保護者や子ども、教師を中心にカウンセリングを行なう。入学時期には、新入学生の保護者に向けて、入学への不安に答えるセミナーも開催。
- トップページ >
- 学校・まなび >
- ★子どもの友だち関係に、親はどう向き合えばいい?
学校・まなび
小学1年生 2013年10月14日の記事
★子どもの友だち関係に、親はどう向き合えばいい?
《気になるわが子の友だち関係 1 》 1年生は友だちづくり初心者マーク。まずは見守って
入学前後は友だちができるかどうか心配だったけれど、いざ友だちができると、どんな子とつきあっているのか、気になるのが親心。
特に「ちょっと心配なタイプの子」とつきあっている場合、トラブルにならないか不安を感じることも。
そこで今回は、学校現場でのカウンセリング経験が豊富なカウンセラー&コーチの三浦久美子先生に、子どもの友だち関係への向き合い方についてうかがいます。
●1年生の時期は、友だちの好き嫌いはない
学校に慣れてきて、子どもにも仲の良い友だちができてきたようです。
でも話を聞いていると、「うちの子に合うのかな?」というタイプの子のようです。相性が合うかどうか、子供はあまり気にならないんでしょうか。
三浦 「就学前は、親が友だちを選んだり、親同士が仲のいい子と遊ぶなど、環境で友だちが決まっていましたが、小学校に入ると、子どもは初めて自分で一から友だち関係を築くことになります。友だち作りの初心者マークですね。
友だち関係とはイコール人づきあいであって、子どもにとっては、社会のコミュニケーションスキルを磨くための重要な意味を持つものです。
仲良くなれる人、いやな人、気の合わない人… いろいろな人がいる中で、自分がどう立ち回っていくかを学んで自立した大人になっていくのです。だから、できるだけいろいろな人とつきあっていくことが大事なんですね。
1年生の段階では、まだ精神発達的に自分に合うタイプを認識できないので、親から見ると『合わないのでは?』と思う子でも、本人は気になりません。
男女も、強い弱いも関係なく、誰とでも仲よく出来る時期です。そして3年生くらいから徐々に個性が出てきて、自分の好きなタイプも認識できるようになり、友だちの好き嫌いもはっきりしてきます」
●見守りながら、感情を出せる環境をつくっておく
親としてはつい、つきあう友だちのタイプが気になってしまいますが、1年生の時期にいろいろな子とつきあうことは、とても大切なことなんですね。
三浦 「学校は幼稚園や保育園と違って、子どもの姿が見えにくいので、その気持ちはわかります。でも、子どもの友だち関係に対しての親のスタンスとしては、まずどんなタイプの友だちであっても批判はせず、見守るという姿勢が基本です。
それに、子どもも大人と同様、家の顔と外の顔をもっています。『うちの子は気が弱いから…』と思っていても、実は親が思うほど、外では “弱い子” ではないことも多いんですよ。
とはいえ、ただ見守るだけでなく、日ごろから、子どもがうれしいことや悲しいこと、頭にきたことなど、さまざまな感情を親に伝えられるよう、日々、会話をしていきましょう。
そして、いざ子どもが感情をぶつけるようなことがあっても、それを批判せず、『そうだったの』と受け取るようにすることも大切です。
このように『家は感情を出せる場所、親は感情を受け止めてくれる相手』という感覚を1年生のうちに身につけておけば、多少友だち関係がこじれたとしても、子どもは乗り越えられるものです」
三浦先生ありがとうございました。
次回は、引き続き三浦先生に、子どもの友だちのタイプ別に、お母さんたちの悩みにアドバイスをいただきます。
毎週木曜にメルマガ発信中!
ご登録はこちらから↓
ツイッターもやっています!
フォローはこちらから↓