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生活・しつけ
小学1年生 2014年5月19日の記事
勉強大好き&学力アップ「親野智可等のママゼミ」 第6回
もっと植物で遊んだり植物を育てたりしよう。真の理科好きにするために [後編]
●植物の勉強のポイント
小学校の理科の授業では、3,4,5,6年のどの学年においても、植物についてかなり多くの時間をかけます。
この4年間で学ぶべき植物の勉強のポイントを概観すると、次のようなものになります。
・植物の育ち方には、種、芽、子葉、葉、花、実、種を残す、枯れる、などの決まった順番がある
・植物は根、茎、葉でできている
・植物は季節ごとにどう成長変化するかを理解する
・植物の発芽には、水、空気、適切な温度が必要なことを理解する
・植物の成長には、日光や肥料などが関係していることを理解する
・花にはおしべとめしべがあり、おしべの先には花粉がある
・おしべの花粉がめしべの先に付くと(受粉すると)、めしべのもとのところが大きくなって実になり、実の中に種ができる
・葉に日光が当たるとデンプンができる
●知識だけ詰め込んでも意味はない
以上が植物の勉強のポイントです。
でも、植物で遊んだり植物を育てたりした経験が非常に少ない中で、こういった知識を頭だけで理解して記憶していくだけではつまらないですね。
実際は、半ば強制的に詰め込まれている子どもたちがたくさんいますが…。
私は、本当は、次のことも大切なポイントだと思います。
・植物について豊かな経験をし、その中で植物の美しさとすばらしさを味わい、自然の不思議と神秘を感じること
これによって、子どもの感じる心・感性が豊かになります。
それが、理科的・科学的な探究や芸術的な表現へのモチベーションにもつながっていきます。
ですから、もっともっとこういった点を重要視していく必要があると思います。
●真の理科好きを目指して
そのためにも、前回書いたような植物と遊んだり植物を育てたりする ”豊かな経験” をたくさんさせてあげて欲しいとと思います。
教科書や参考書だけでポイントを記憶する、いわゆる「勉強」ばかりやらせられているとどうなるでしょう?
もちろん知識を記憶することはうまくなり、テストの点も上がるでしょう。
でも、植物について自分で疑問を感じて理科的・科学的な探究をしたり、植物などの自然の美しさに触発されて芸術表現を試みたりなどの行動は出てこないと思います。
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