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学校・まなび

小学1年生 2014年5月13日の記事

学校で子ども同士のトラブルが起こったらどうする? [5/13]

《先生とよい関係を築くには?(2)》友だちとの間でトラブル発生! 先生に伝えるべきでしょうか?

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「友だちに筆箱に油性ペンで派手に落書きをされてしまいました。
相手の親には言いづらかったので、そのままにしましたが、こうしたことは先生に言った方がよかったのでしょうか?」

 
学校にも慣れてきて、友だちもできると友だち関係のトラブルが出てくるようになります。
こうしたトラブルは、先生を介するべきでしょうか。
それとも、直接相手の親と話すべきでしょうか。
 
教育評論家の親野智可等先生にうかがいました。

 
 
親野 「相手の親に直接言うことは避けましょう。
親同士のトラブルに発展する可能性が高いからです。
子どもの友だち関係のトラブルは、子どもの話から分かりますよね。
別の記事(「子どもの話をタップリ聞いてあげましょう」参照)でもお話しましたが、まずは話を聞いてあげて
『ちょっとこれは問題だなー』
ということは先生に言うべきです。

 
先生に話せば、客観的に相手の子とうちの子の両方の話を聞いてもらって、一方的でない解決を探ってもらえます。
また、例えば子ども同士でのカード交換など、もののやりとりでのトラブルがあった場合、先生から子どもたちに禁止してもらったり、懇談会で親にも注意を促したりしてもらえます。

 
これを、親同士が直接やりとりした場合、双方とも自分の子どもを悪いと思わずにトラブルになることも多いのです。
こうした事態は極力避けるべきです」

 
 
分かりました。先生に伝えるときには、どのようにすればいいでしょうか?
 
 
親野 「伝える方法が3つありますね。
(1) 連絡帳に書く (2) 電話 (3) 面談
それぞれ一長一短です。

 
書くという方法は、相手の時間を拘束しませんが、相手の反応が分からないところで書きますので、相手がどう思っているかがよくわからない。
どうしても一方的な話になってしまって、うまく伝わらないことが多い。

 
電話や面談は、相手の反応に合わせて話をできるので、よりよく伝わります。
私個人としては、中間の電話がいいのではないかと思います。
電話ならば、その日のうちに話ができますし、先生の反応もわかります。
ただ、人によって価値観が違いますから、もしかしたら書いてもらった方がいいという先生もいるかもしれません。

 
電話のかけ方も大事です。
まずは時間帯。
午後3時前は授業をやっていることが多いのでまずい。
だいたい、勤務時間の終了時刻あたりがちょうど良いでしょう。
先生の勤務時間は地域によって異なりますので、PTA会報などを参考にしてください。

 
勤務時間の終了から何分も経ってしまえば、当然帰宅してしまうかもしれませんし、あまり前すぎると会議や来客で電話に出られないことも多いです。
勤務終了くらいの時間が、いちばん電話に出やすく話もしやすいでしょう。

 
また、話の持っていき方も考えましょう。
いきなりクレーム口調ではいけません。
『お世話になります。いつもありがとうございます』など、大人として当然の前置きや社交辞令のあとで本題に入りましょう。

 
子どもの話を聞いて、カーッとなってしまって、いきなりクレーム口調になってしまう人もいますが、それでは相手も構えてしまって、お互いのためになりません。
冷静になって、相談するというスタンスで話してほしいです。
『こういうことがあって、心配なんですけど、先生お分かりの事がありますでしょうか?』とね。

 
昔なら、近所のママ友やおばあちゃんなんかにちょっとしゃべって
『そんなのたいしたことないわよー』とか
『こういうことだからだいじょうぶよ』とガス抜きの場があったのでしょうが、今はそういう場がないのかもしれません。
頭に血がのぼって、カーッとなって電話してしまう前に、冷静になることが大切です。

 
子どもはまだ視野もせまく客観的に自分が見れません。
嘘をついているというわけでなくても、一方的な見方になっていることが多いのです。
子どもの情報は、共感的に聞きつつも、その情報を鵜呑みにしないことです。
『これは本人の視点での言い分に過ぎない。
相手には相手の言い分がある』
ということを理解して落ち着いて行動してください。

 
電話で話したりするときには、深呼吸してクールダウンしましょう」

 
 
親野先生ありがとうございました。


 
いじめというほどでなくても、心配だなーということはあると思います。
そんなとき、先生に相談するときのポイントは2つ。

 
(1)「書く」「電話」「面談」の方法を使い分ける(電話がおすすめ)
(2)「相談をする」というスタンスで冷静に話す

 
先生の協力をうまく得ながら、子どもを見守っていきましょう。
 

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