三浦久美子(みうら くみこ)
M’s room 代表
ライフ・カウンセラーとして千葉県市川市内の小学校に6年間勤務の後、2011年4月にM’s room(エムズルーム)を設立。保護者や子ども、教師を中心にカウンセリングを行なっている。幼稚園や小中学校での保護者向けの講演会も人気。
- トップページ >
- 学校・まなび >
- ★園児のころと違う! 小学校の連絡帳の使い方[2016/6/23]
学校・まなび
小学1年生 2016年6月23日の記事
★園児のころと違う! 小学校の連絡帳の使い方[2016/6/23]
《連絡帳の使い方・前編》親が毎日書くのではなく、基本的に持ち物や宿題など学校からの連絡に使います。
幼稚園や保育園と違って、わからないことだらけの小学校生活。
「でも連絡帳があるから、先生に気軽に聞けるわね」などと考えている人も多いと思いますが、小学校の連絡帳は、園のそれとはちょっと意味合いが違うものなのだとか…。
そこで今回は、小学校事情に詳しいカウンセラーの三浦久美子先生に、連絡帳の書き方、使い方についてうかがいます。
●持ち物、宿題、時間割の連絡がほとんど
小学校にも連絡帳があると聞いて、毎日親が書くのかと思いましたが違うんですね。
三浦 「園時代の連絡帳は、親は子どもの成長や気になることを書いて、先生もその日の子どもの様子をていねいに報告するなど、園と家庭との交換日記的な要素も強かったと思います。
それに対して小学校の連絡帳は基本的には『学校からの連絡』のためにあるものなんです。『子どもが学校生活をちゃんと送るために必要なもの』という位置づけです。
毎日、先生が黒板に書いた連絡事項を子どもが自分で連絡帳に書き写し、家に帰って親に見せることになっていて、園時代とはかなり異なりますね。
学校からの連絡事項は、主に
・翌日学校に何を持っていくか
・その日の宿題は何か
・明日の時間割について
という3点がほとんどです。
入学当初はまだ文字が書けない子も多いので、先生から連絡事項のプリントが配布されます。先生のやり方によっても違いますが、授業でひらがなを習った段階で子ども自身が書くようになることが多いですね」
●欠席のときに届けてもらう人を確保しよう
うちの子、うまく書けるかちょっと心配かも(笑)。家庭からはどんなことを書けばいいのですか?
三浦 「家庭から連絡帳に書くのは
・欠席や早退、遅刻の場合
・体調が悪いなど、子どもに配慮してほしいとき
などです。
欠席や遅刻の場合、親が連絡帳を届けに行くのではなく、同じクラスや学年、登校班の人、きょうだい、ご近所など、あらかじめ届けてもらう人を決めておいたほうがいいと思います。
電話連絡は基本的にNGの学校が多いですね。保護者にとっては電話のほうが便利でしょうが、朝の慌ただしい時間に教師が電話対応に追われると子どもの授業に影響が出てしまうことも多いので、そこは保護者の側も協力したほうがいいでしょう」
●連絡帳の用件は簡潔に書くのがポイント
連絡帳の書き方で注意したほうがいいポイントはありますか?
三浦 「ごく基本的な書き方について挙げてみましょう。
1. まず挨拶文を入れる
『おはようございます、いつもお世話になっております』
この挨拶文があると礼儀正しい印象を与えます。連絡帳の内容に関わらず、どんな場合でも必ず入れるようにしましょう。
2. 用件は簡潔に
例『今朝は熱が37度8分あったので、欠席します』
『熱はないのですが、昨夜から少し元気がなく体調が悪そうなので、様子を見ていただけますでしょうか』
この場合、欠席を伝えること、または様子を見てほしいということが目的なので、『どうしたいか(どうしてほしいか)』を手短に伝えるようにするのがポイントです。
3. 最後に『よろしくお願いします』で終わる
これも冒頭の挨拶文同様、毎回必ず入れましょう。
丁寧に書きすぎるとかえってまわりくどくなるので、文体は普通の「です」「ます」で十分です。かといって、あまりざっくばらんに友達にメールを出すような文体で書かないこと。もちろん絵文字はNGです」
三浦先生、ありがとうございました。
次回は、込み入った相談があるときの連絡帳の使い方などについてうかがいます。
三浦先生の他記事はこちら
毎週木曜にメルマガ発信中!
ご登録はこちらから↓
ツイッターもやっています!
フォローはこちらから↓