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生活・しつけ
年長 2014年6月4日の記事
☆これって、「甘えさせ」?「甘やかし」? 後編[6/4]
〈甘えさせるって難しい! 3〉 「子どもにどんな大人になってほしいか」を考えていれば、「甘やかし」にはならない
「甘えさせ」と「甘やかし」の違いについて考える第3回目。前回に引き続き、お母さんたちが迷うケースをもとに、先生にアドバイスをいただきます。
●学校の準備をしない子の手伝いをするのは?
ケース3
子どもが学校の翌日の準備をやりたがらない、またはきちんとできないので、いつも手伝ってあげています(小1)。
三浦「『きちんとできない』とお母さんはイヤなのですね。
さらに『やりたがらない』から手伝っているというこのケースも、やはり『甘やかし』のパターンと言えます。
子どもにやらせても、ダラダラしていたり、間違ったものを入れてしまうからと、ついついお母さんが手を出してしまうのではないでしょうか。
子どもだからきちんとできないのは当たり前です。だから日々練習するのです。
同じ手伝うにしても、この子が自分でできるようになるためにはどうしたらいいのか、方法を考えてから手を出すようにすることが大切です。
やり方は子どもの性格によっても違ってきます。
例えば、ダラダラと準備するタイプなら、お片づけゲームとして、お母さんと一緒に用意するようにします。
1〜2分と制限時間を決めて、『お母さんは国語を入れる』『僕は算数』と取り合いをして、どっちがたくさん入れたか競うのです。
競争が好きな子には最高の遊びです。
何回かやっていくうちに、お母さんははりきってゲームに参加するふりをしながら、手はあまり動かさないようにしていくと、子どもが徐々に一人で早く準備ができるようになります。
それもできないという子は、お母さんが全部一緒に準備しましょう。
ただし、『国語だよ。何を揃えるのかな』『次は体育、何を持って行くの?』などとお母さんは口で言って、必ず子どもに考えさせ、子どもを動かすことがポイントです。
全部終わったら『できたねー』と、2人で喜びましょう。
『お母さんが喜んでいるから、僕もうれしい』とやる気が出ます。とにかく楽しくやれることが大切です」
●子どもがかわいそうになって、ゲームを買ってあげるのは?
ケース4
ゲームをねだられて、最初はダメと拒否。しかし、友だちがゲームで遊んでいるのをうらやましそうに見ている子どもを見て、かわいそうになって買ってしまいました(小1)。
三浦「子どもに多少寄り添っている部分もありますが、結果的に『かわいそうになって買ってしまった』というのは、自分の感情を優先しているということであって、これは『甘やかし』と言えるのではないでしょうか。
最初はダメと言っていたのに、結局買ってしまうというのはよくあることですが、この場合それは問題ではなく、最初になぜダメと言ったのかがポイントになってきます。
例えば最初にダメと言ったのは、子どもにゲーム漬けになってほしくないからという意図があったとします。
その後、友だちをうらやましそうに見ている子どもを見て『子ども同士の人間関係で、ゲームは大事なツールなんだ。
じゃあ、少し方針を修正しなくちゃいけないかな』と考えて買い与えるのであれば、それはきちんと『甘えさせ』ていることになります。
親が意図をしっかり持っていても、それが間違っていたり、修正が必要な点もありますから、そういうときは修正すればいいのです。
仮に軌道修正してゲームを買ってあげたとしても、最初の意図がしっかりしていれば、『お母さんはあなたにゲームばかりする子になってほしくないから、この時間だけやろうね』など、与え方や言葉がけにも筋が通ってきます。
でも、『かわいそうだから』という感情で動くと、最初の意図はなかったも同然。『みんなやってるから』という理由で、与えっぱなしの状態になってしまうでしょう。
第1回目でも述べたように、『自分がどう感じてるか』ではなく、『子どもにどんな子に育ってほしいか』が重要。これをしっかり持っていれば、どんな判断をしても『甘やかし』 にはならないと思います」
子どもを成長させる上手な「甘えさせ方」ができる親になりたいですね。
三浦先生、どうもありがとうございました。
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