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小学1年生 2014年5月14日の記事

親野智可等 連載コラム「ママも小学2年生」4回

第4回 新年度が始まって1カ月。友達関係に気をつけよう

【小学2年生】の勉強や生活などその時期のトピックスを、親野先生が皆様に一足早くお知らせします!

 

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●カオスからグループ化へ

 

新学年が始まって1ヶ月とちょっと経ちました。

この時期は、子ども同士の友達関係に気を配る必要があります。

特に、進級時にクラス替えがあった場合はそうです。

 

新学年が始まって1ヶ月は初対面の子も多く、お互いよくわからない状態が続きます。

いわば人間関係のカオス状態です。

 

これが1ヶ月も経つとだんだんお互いのことがわかってきます。

そして、気の合う・合わないもわかってきますし、よく遊んだり話をしたりする子も固定化されてきます。

つまりグループ化です。

 

これはどの学年にも当てはまることです。

低学年では、高学年ほどのグループ化はありませんが、それでもある程度はあります。

 

 

●先生に頼んで声をかけてもらう

 

このとき、どこにも入れない子が出てくることがあります。

そういう子は、休み時間に遊んだりおしゃべりしたりする相手がいないということになります。

 

もともとおとなしい子で友達も少なく、前の学年で仲がよかった子と違うクラスになってしまったという場合は、そうなる可能性があります。

 

もし、お子さんがそれでさみしい思いをしているなら、早めに先生に相談するのが一番です。

 

たとえば、休み時間に気の合いそうな子に声をかけてもらって、一緒に遊べるようにしてもらうのです。

そうしているうちに、だんだん輪の中に入っていけることもあります。

 

もちろん、その子と遊んでみてもあまり気が合わないこともあります。

受け持って1ヶ月だと、先生にもわからない部分がたくさんあるからです。

 

その場合は、また早めに先生に相談してください。

 

 

●転入生や転出生があった場合

 

クラス替えがなくて1年生と同じクラスのままでも、転入生や転出生があったときは注意が必要です。

 

それについては下記の記事をご参照ください。

コラム『ママも小学1年生』第12回:夏休み明けから友達関係の変化が起こり始める

この記事は夏休み明けのことを書いていますが、基本的には同じです。

 

 

●少人数学級の実現を!

 

本当は、子どもたちの人間関係については、先生が真っ先に気づいて手を打つべきです。

でも、気づかない場合もあります。

 

それは先生の力量による部分もありますが、それだけで論じられない部分もあります。

つまり、1学級の人数が多いと、どうしても目が行き届かなくなるのです。

 

人数が増えれば増えるほど、気づかずに見逃してしまう可能性は高まります。

それではいけないと正論を言えばその通りなのですが、事実としてこれは否定できないことです。

 

1クラスの人数が30人以上の場合、特に35人を超えて40人近いということになると、どうしても目が行き届かない部分は増えます。

 

人間関係面やいじめ問題についても、また勉強面についても、これは言えることです。

 

できるだけ早く、先進各国のように少人数学級を実現してもらいたいところです。

精神論や正論ですべて片づけようとしても、無理な話です。


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