★今からチェック! 自由研究に活用できる夏イベント[2016/7/15]

 

0715_pixta_7173036_S 

夏休みには、子どもやファミリーを対象にしたイベントがあちこちで開かれます。それらのイベントを活用して、自由研究につなげるのも1つの手。人気の高いイベントの中には、6月から申し込みが始まるものもありますが、今ならまだ間に合います。

 

今回は、先輩ママの声をもとに自由研究のヒントになりそうな講座やイベント、施設をご紹介します。

 

 

●博物館の夏休み講座やワークショップ

 

「私の住んでいる地域の博物館は、自由研究にも使えるような講座が豊富なので、よく活用させてもらいました。当日申し込みの講座もありますが、人気のある夏休みの特別企画やイベントは定員いっぱいになってしまうことも多いので、事前に予定表を確認して、その日は早めに出かけるようにしました。

 

ほかにも自由研究に役立ちそうな展示会は、早めにチェックして、夏休みの早めに行っておくといいですよ」(はっぷんさん)

 

「学校からの案内の中に、ときどき博物館の講座申し込み用紙が入ります。よく見ておくと自由研究に役立ちそうなものもあります。事前予約は往復はがきで申し込むところが多く、人気のあるものは抽選にはずれてしまうこともあるのですが、早めにいくつか申し込んでおくのがポイントかも」(Mさん)

 

 

●大人も楽しめる、省庁見学ツアー

 

「文部科学省とか財務省、厚生労働省など、ふだんあまり縁のない『お役所』の中に入れるということで、親のほうが興味をもって、何度か行ってみたことがあります。

 

高学年以上が対象の大臣との写真撮影などは、事前に申し込みが必要でしたが、工作遊びとか科学体験(文部科学省)、魚を触れるコーナーなど、1年生でも楽しめそうなコーナーのほとんどは予約不要でした。

 

とにかく『内閣府』とか『気象庁』など、あらゆる省庁が参加し、それぞれ特徴のあるプログラムなので、事前に調べていけば、親子とも楽しめると思います」(モーリーさん)

 

 

●鉄道系イベント

 

「うちはパパと息子が小さいころから電車大好きだったので、2人で鉄道系のイベントに参加していました。夏休みの子ども向けイベントはいつも大人気ですが、申し込み時期がとにかく早い。5月から募集を開始するところも多いので、早めにチェックしておくといいですよ。

 

ちなみにうちの息子の1年生のときの自由研究では、首都圏のJRの電車のボディの色を調べました」(らんかーちゃんさん)

 

 

●仕事企業の体験イベント

 

「パティシエやお花屋さん、バスの車両整備など、子どもが好きなお仕事体験ができる企業主催のイベントに何度か応募したことがあります。なかには無料のイベントもあるので魅力的なのですが、募集が6月中と早いので、気がつくと期限を過ぎていたことも。1年生向きのプログラムは全体の半分くらいのため、競争率は高いかもしれません。

 

うちの娘は食いしん坊なので、1年生のときに親子パティシエ教室に当選して参加しました。内容は盛りつけがメインでしたが、当日作ったデザートを撮影し、紙粘土で再現して、自由研究として提出しました」(Sさん)

 

 

いかがでしたか? ぜひ、楽しみながら取り組めるテーマを見つけてくださいね。

 


前回の記事はこちら

初めての自由研究は、「早めにプラン」が正解!

 

こちらもあわせてどうぞ

自由研究・読書感想文は、どうやってまとめた?

夏休みの宿題、進行を中間チェックしましょう

 

 

 

 

 毎週木曜にメルマガ発信中!

ご登録はこちらから↓

mailcp

 

 

ツイッターもやっています!

フォローはこちらから↓

 

 

★本読みが苦手な子に、どうアドバイスすればいい?[2016/7/15]

国語・2回目画像

 

前回は、本読みの宿題の効果についてお伝えしました。

 

子どもが本読みの宿題が苦手で、スラスラと読めないときは、どうすればいいのでしょうか? 子育て支援士の田宮由美さんにお話を伺いました。

 

 

●まず、親が読んでお手本を聞かせる

 

田宮 「音読には、お子さんによって得意・不得意がありますので、目で文字を見てパッと言葉に出せないこともあります。

『うちの子は、スラスラと読めない』と、気になっている親御さんもいるのではないでしょうか。

 

次の4つのステップを試してみてください。

 

【1】親が1回読んで、お手本を示す

【2】親子で一緒に読む

【3】子どもだけで読ませる

【4】『読めたね!』と大げさにほめる

 

最初にお手本を聞くことで、子どもは読み方がつかめます。

大好きなお母さんが一緒に宿題に取り組んでくれると、子どもはとてもうれしいものです。

忙しいかもしれませんが、ぜひ家事の手を止めてお子さんの本読みにつき合ってあげてください。

 

中には、本読みの宿題をするのを嫌がる子もいると思います。

読み終わったら、

『できたね!』

『すごいね!』

などと、大げさにほめてあげるのもいいでしょう。

 

さらに、音読をしたことの成果を“見える化”すると、子どもは達成感を感じられ、やる気がアップします。例えば、カレンダーに○(マル)をつけたり、シールを貼ったりしてもいいですね」

 

 

●もっと音読が上手になるには?

 

田宮 「物語の全体像がつかめると、スラスラと読めるようになります。

次の5つのことについて、親子で会話をしてみてください。

 

【1】登場人物や場面を話し合う

『このお話には、誰と誰が出てくる?』

『これは、どこ(場所)で起こっているお話だと思う?』

 

【2】物語の時間の経過を理解する

『場面はどこで変わる?』

『前の場面から、どれくらい時間が経った?』

 

【3】大切な言葉を抜き出して書く

『主人公の一番言いたい言葉はどれだと思う?』

『○○ちゃん(子どもの名前・以下同)は、どの言葉が一番心に残っている?』

 

【4】自分の経験と照らし合わせる

『主人公と○○ちゃんと、似ていると思ったところはあった?』

『主人公と同じような立場になったら、○○ちゃんだったらどうする?』

 

【5】物語の中の好きな場面を子どもに聞く

『どの場面が好き?』

『どの登場人物が好き?』

そして、何度も繰り返し読むことで、自然に抑揚がつき、感情がこもるようになってきます。

 

例えば、『うん』という返事の言葉ひとつとっても、『うん!』と短く元気いっぱいに言うのと、『うん……』とゆっくり悲しそうに言う、または怒ったように低い声で言うのでは、伝わってくる感情が違いますよね。

 

『この場面のとき、△△(登場人物の名前)は、どんな気持ちなのかな?』

『怒っているのかな? 悲しいのかな?』

などと子どもに問いかけ、登場人物の感情をイメージさせてください。

 

親子で登場人物の役割を決めて、一緒に読んでもいいですね。

そうすることにより、子どもは本読みが上手になっていくでしょう。

 

とにかく、はじめは親が本読みに関わってあげることです。

 

少し大変かもしれませんが、親子のコミュニケーションも深まり、子どもは“読むこと”に対し、楽しさと意欲を持つようになるでしょう」

 

田宮さん、ありがとうございました。

 

内容について親子で話し合ったり、親が読んでお手本になったりすることが、子どもの音読の上達への一歩だとわかりました。

 

子どもはあっという間に成長していくもの。本読みの宿題につき合い、子どもが一生懸命に読むのを聞くのは、親子のかけがえのない時間なのかもしれませんね。

 


関連記事はこちら

親が書店に立ち寄れば、子どもも本好きに

本好きにするには(5)「オススメの絵本」

 

田宮由美さんの他記事はこちら

算数が苦手にならないために、家庭でできることは?

楽しく計算の基礎の力が身につく「数当て遊び」

言われなくても宿題をする子になる6つの方法

年下の子を叩いてしまったわが子。どうすればいい?

 

 

 

 

 毎週木曜にメルマガ発信中!

ご登録はこちらから↓

mailcp

 

 

ツイッターもやっています!

フォローはこちらから↓

 

★「自由研究」は夏休み前にテーマ決めるとスムーズ![2016/7/14]

 

0714_pixta_16458589_S 

こんにちは、ママノート編集部です。

突然ですが、皆さん、夏休みの自由研究について、何か予定を立てていますか?

 

でも、今のこの時期から、ちょっとだけでも自由研究を意識しておくと、親子とも楽しく、スムーズに夏を過ごすことができるのだとか。それって、どういうこと? まずは先輩ママの体験談をうかがいましょう。

 

 

●早めに決めていれば、旅行の機会を活用できたのに……

 

娘が1年生のとき、夏休みの初めの時期に沖縄に行きました。まだ、そのときには自由研究のことは頭になく、きれいな海に大興奮しながら海水浴をしたり、磯で魚を見て楽しんで帰ってきました。

 

そうこうしているうちに、夏休みも半ば過ぎになって、そろそろまずいかなと子どもを焚き付け「自由研究、何にしようか」と聞いてみたところ、「沖縄で拾った貝殻で何か作りたい」と言い出したのです! そういうことになるのならば、もっとたくさんいろいろな貝殻を集められたのに。

 

ちなみに製作したのは、沖縄の海の観察記録。大きめの画用紙に海岸の絵を描き、海や岩場には魚やカニの絵を描いたり、雑誌などから見つけた魚の写真を切り貼りし、砂浜には拾ってきた貝殻のほかに、お土産用に買ってきた星砂を泣く泣く散らした記憶があります。旅行に行ったことは活かせたけど、早めに決めていれば、どれも旅行の間にほとんど準備できたのになあ……。

 

旅行や外出の予定などにからめて、ざっくりとしたテーマとか、どんなことを取り上げるかだけでも早めに決めておくと、ネタの仕込みや材料の調達もできるのでおすすめ。取りかかるのが多少遅れても、あとが楽ですよ」(Kさん)

 

 

●1年生からギリギリだと、その習慣がついてしまうかも!?

 

「3人の子どもを育てた経験から言えるのは、1年生から夏休みの宿題をギリギリですませていると、それでなんとかなると親子とも思ってしまうようになり、2年生以降も遅れがちになってしまうということです。

 

自分も仕事をしているため、忙しさにかまけて目をつぶってきました。でもさすがに一番上の子が6年生のとき、下が4年生と1年生で全員小学生になったのを機会に、これはいけないと思い直して早めに準備。お盆前に自由研究を終わらせました。とはいっても、郷土博物館の工作のワークショップに参加して、コースターや土人形を作っただけですが……。このときはさすがに楽でしたね」(Iさん)

 

 

●ギリギリの作品は、学年が上がるほどやっつけ感が

 

「1年生のうちは、工作にしても、調べものにしても、それほど大変ではないので、ギリギリで始めても、なんとか格好がつきますが、学年が高くなるとやっつけ感が出てきます。かなり親が手伝えば話は別なのでしょうが……。やっぱり1年生でも8月上旬くらいには、テーマを決めておいたほうが、余裕をもって進められるかなと思います」(kairuruさん)

 

 

●相談会など予約できるものはしておくのがベスト

 

「地域の自然センターでは、毎年、7月初旬くらいから自由研究相談会というのを開いています。うちは利用しませんでしたが、子どもの友だち親子は、夏休み前に相談しに行き『うちの子の好きなものからテーマをいくつか考えたりしてくれて、助かった』と言っていました。相談会は8月31日まで開いていますが、事前予約制なので、お盆過ぎには予約が取れない日もあるそうです。

 

あせる必要はないと思いますが、相談会にしても、ワークショップなどにしても、予約制のものは早めに申し込みだけでもしておくといいかもしれませんね」(Mさん)

 

 

●夏休み前からスタートして、実質4日で終了

 

「息子は動物好きなので、1年生のときは、動物園に出かけてガイドツアーに参加し、動物観察日記を作ることにしました。

 

簡単で、子どもも喜びながらやってくれて一石二鳥。かといって夏休み中はツアーガイドの申し込みも多くて、すぐに定員いっぱいになってしまうことも。8月終盤のギリギリの時期になるとなおさらです。

 

そこで、ツアーガイドは夏休み前の土日に参加しておくことに。夏休みに入ってから、もう一度動物園に行き、動物の絵を描いたり、パネルなどの情報の写真を撮って切り貼りしました。かかった時間は実質4日程度でしたが、ギリギリで始めていたら、時間も労力ももっとかかったと思います」(はっぷんさん)

 

 

●時間をかければ、親子とも納得の仕上がりに

 

「1年生のときは、最後の1週間で、図書館で借りた本に載っていた、空き箱を使った工作をしてお茶を濁しました(しかも作ったのはほとんど親)。

 

2年生のときは、パン好きな子どもの希望でパン屋さんの調べ研究に。市内の6軒のパン屋さんを全部回って、食パンとアンパンの大きさや、アンパンを半分に切って、あんこがどれくらい入っているかを調べたり、写真を撮ったりしました。そのうちの1軒では、パンを焼いているところも見学させてもらったりして、子どももとても楽しんで調べていました。

 

なんだかんだと2週間以上かかりましたが、親も子どもも納得する自由研究に。当たり前のことですが、余裕をもってやることって大事なんだと実感しました」(Bさん)

 

 

 

いかがでしたか?

1年生にとって、初めての自由研究。「宿題」と思うと気が重くなりますが、余裕をもって、お子さんの好きなことに思う存分取り組めば、夏休みのよい思い出の1つになるかもしれませんね。

 

次回は、自由研究のヒントになるような人気の講座や夏のイベントをご紹介します。

 


 こちらもあわせてどうぞ

自由研究、先生はどこを「評価」するのでしょうか?

小1の夏休みは、どんな宿題が出た?

自由研究・読書感想文は、どうやってまとめた?

 

 

 

 毎週木曜にメルマガ発信中!

ご登録はこちらから↓

mailcp

 

 

ツイッターもやっています!

フォローはこちらから↓

 

☆きのかんち「まいぺーす入学準備マンガ」第6回[2016/7/13]

 

きのさん・6回目画像 

こんにちは、きのかんちです!

 

年長さんの大イベントといえば、子どもたちだけで幼稚園に泊まる「お泊り会」でした。

 

子どもも初めてなのはもちろん、私もめんこ一人だけで私の実家以外にお泊りさせるのは初めて! めんこよりも、私の方が不安を抱えていました。

 

めんこはというと、一人で眠ることに多少寂しさを感じているものの、お友達とずっと一緒にいられることの方が楽しみで仕方なかったようです。(お友達大好きっ子なのです)

 

めんこが通う幼稚園のお泊り会では、お布団を各自持参しなくてはならず、しかも「子どもがひとりで片付けられるような昼寝布団が望ましい」とのこと。

もしくは寝袋も可だったのですが、昼寝布団も寝袋もなかった私は、急いで買いに走りました。

 

他の幼稚園でも同じ時期にお泊り会をするのか、昼寝布団の在庫が少なかったので可愛い柄のものは売り切れ。

早めに用意しておけばよかった!と後悔でした。

 

わが家は下にもう一人妹がいるので、その子も使う事を思い購入したのですが、他のママさんは先輩のママさんから譲ってもらったりしていました。

 

お泊り会当日、とてもワクワクした表情で出かけて行っためんこ。

私はというと、事前の個別面談で不安要素などを幼稚園に伝えていたのですが、それでもやっぱり「大丈夫かな…」と心配してしまいますね。

 

でも、翌日帰ってきためんこの表情を見て、

「お泊り会に行って良かった!」

と心から思いました!

 

今までと少し違う顔つきというか、自信にあふれたたくましい表情をしていたのです。たったひと晩お泊り会に行っただけでも、子どもの心は大きく成長するものなのですね!

 

まさに「可愛い子には旅をさせよ」!

私が心配する必要もないほど、子どもは楽しんで成長してくれたのでした。

 


きのかんちさんのマンガ一覧はこちら

きのかんち「まいぺーす入学準備マンガ」

 

関連記事はこちら

5歳過ぎてもまだおねしょ。これって病気?

 

 

 

 毎週木曜にメルマガ発信中!

ご登録はこちらから↓

mailcp

 

 

ツイッターもやっています!

フォローはこちらから↓

 

 

★「学校に行きたくない」って言われたらどうする?[2016/7/13]

登校しぶり2

 

今回は、子どもの登校しぶりがこじれたときの親の対応について、現役小学校教諭の舟山由美子先生にうかがいます。

 

 

●学校は「行かなければならないところ」と教える

 

前回、登校しぶりのほとんどは、6月くらいまでには学校に行けるようになるとうかがいましたが、母子分離不安などで、いつまでも手こずる場合はどうしたらよいでしょう。

 

舟山 「前回もお話ししましたが、新1年生とそれ以外の学年では事情が違ってくるので、新1年生に限っての場合でお話しします。

 

母子分離不安で学校に行けないという場合、お母さんの不安を子どもが本能的に感じ取って、『泣いていやだと言えば、行かなくていい』ということをわかっているのだと思います。

 

そこで以前にも何度か述べたことがあるのですが、まずは親が大人の見識を持って、学校は『行かなければならないところ』だという認識を、毅然とした態度で子どもに伝えることが基本になってきます。

 

理屈はどうあれ、毎日の生活の営みの基本として、『お父さんが会社に行ったり、お母さんがみんなのご飯を作るのと同じように、あなたも学校に行かなくちゃいけないんだよ』と話して聞かせます。1度だけでなく、子どもが学校に行かないと言ったら、その都度伝えるのです。

 

学校に連れて行ったら、泣いていやがっても『泣きたいよね。でも我慢するのも大事だよ』と伝え、『1分だけ泣くのを我慢してみようか。約束だよ』『帰ったら、たくさんお話ししようね』と、わかりやすい約束やおまじないをするなどして、お母さんがその場を立ち去るようにしましょう。

 

泣いても、ここはあなた1人でなんとかしなくてはいけないのだということを、お母さんが行動で示すことが大切です。

 

周囲が何かしてくれるのを待つのではなく、子ども自身が自分で乗り越えるようにしていきましょう。でないと、またすぐに元に戻ってしまいます。宿題をきっちりやるとか、鉛筆を自分で削る、学校にお気に入りの服を着て登校するなど、気分を変えるのもひとつの方法です」

 

 

●親が変わることが一番の近道

 

泣いている子どもを置いていくのは、親としては辛いですね。

 

舟山 「これまでやってきた育児の方針を変えることでもあるので、辛いし、できるならやりたくないと思います。でも、今までのやり方で子どもが変わらない以上、ここはどうしても親が変わる必要があります

 

これが例えば、わりあいすんなりと登校しぶりから抜け出せた子の場合、子どもが変化したことで、親が変わってきます。また子ども自身が成長することで変わっていくこともあるので、それを待つという方法もあります。

 

ただ、ちょっと長引く登校しぶりの場合、子どもが変わるのを待っていると時間がかかり、かえって学校に行きにくくなることもあります。この場合は、親が変わるほうが近道です。

 

子どもがつまづいている以上、親の側も努力が必要。でも、親が変わると、子どもは確実に変わってくることは間違いありません。そう思って、もう一歩だけ頑張ってみてください」

 

わが子が可愛いからこそ、毅然と接しなければいけないのですね。

 

舟山先生、ありがとうございました。

 


前回の記事はこちら

登校しぶりの子、いつから学校に行けるようになる?

 

舟山先生の連載はこちら

《きいて 教えて 舟山先生!》小学校の現役先生が答えます

 

 

 

 毎週木曜にメルマガ発信中!

ご登録はこちらから↓

mailcp

 

 

ツイッターもやっています!

フォローはこちらから↓

 

★「本読み」の宿題で身につく3つの力とは?[2016/7/14]

国語・1回目画像

 

小学1年生では、国語の「本読み」の宿題が出ることが多いですよね。

 

親は聞き役になりますが、「本読みって、どんな効果があるの?」という疑問を持っている親御さんもいるのではないでしょうか。

 

本読みの宿題の効果について、子育て支援士田宮由美さんにお話を伺いました。

 

 

●「音読」することでアップする3つの力

 

田宮 「国語の本読みの宿題は、単調に思えるかもしれませんが、実はとても大切な力が育まれるんですよ。

 

特に期待できる大切な力を3つお伝えします。

 

 

【1】記憶力がアップする

 

音読は、目で見た文字を認識(インプット)し、情報を脳内で伝達、変換して声に出す(アウトプット)作業です。

脳が刺激されて活発化することにより、情報がお互いに結び付くためのネットワークがより緻密に張り巡らされます。そして、記憶がより定着しやすく、記憶力アップにつながります。

 

 

【2】読解力がアップする

 

大人でも黙読で『読めている』と思っても、いざ声に出して読んでみると読み方が分からない漢字があることはないでしょうか。

 

子どもも同じです。黙読では『読めたつもり』でも、声に出して読むことで、読めない漢字や意味の分からない語句が明確になってきます。それをひとつひとつ解決していくことが、読解力アップにつながります。

 

読めない漢字、意味のわからない言葉があれば、鉛筆で印をつけ、辞書で調べてもいいですね。

読解力は、“文章を読み解く力”です。

国語だけではなく、算数、理科、社会などすべての教科の学びの基礎となります。

 

そして、子どもが成長し、社会に出たとき、契約書や説明書など書類を読み解くためにも必須の力であり、まさに“生きる力”につながっていくのです。

 

 

【3】想像力がアップする

 

同じ物語の音読を繰り返すと、物語の流れや登場人物の気持ちがつかめると同時に、自然に感情をこめて読むようになっていくでしょう。

 

子どもは家や学校の限られた行動範囲の中で生活していますが、本読みを通してさまざまな物語の世界にふれ、登場人物の気持ちや場面の状況をイメージすることができ、想像力がアップします。

 

それは、友達とコミュニケーションをとるときなどに、相手の気持ちを理解する力にもつながるのでしょう。

 

小学生から本読みの宿題を習慣化することは、子どもの学びや心の成長にとって、さまざまなメリットがあるのです。

 

次回は、本読みが上手になるために親がどのように関わればよいか、順を追って説明します」

 


田宮由美さんの他記事はこちら

算数が苦手にならないために、家庭でできることは?

楽しく計算の基礎の力が身につく「数当て遊び」

 

関連記事はこちら

音読の宿題、上手なすすめ方を教えます

音読カードのコメント欄、何を書くか悩まないで!

 

 

 

 毎週木曜にメルマガ発信中!

ご登録はこちらから↓

mailcp

 

 

ツイッターもやっています!

フォローはこちらから↓

 

★登校しぶりの子、いつから学校に行けるようになる?[2016/7/12]

登校しぶり1

 

今年度も新1年生の親御さんたちから、登校しぶりのお悩みがいくつも寄せられました。

 

今回は「きいて、教えて、舟山先生!」の番外編として、子どもが登校したがらなくなったときにどうすればよいのかについて、現役小学校教諭の舟山由美子先生にお話をうかがいます。

 

 

●子どもは自分で居場所を見つけるようになる

 

毎年、多くの親御さんから登校しぶりのお悩みが寄せられますが、実際のところ、入学後に登校をいやがる子どもというのは、いずれは学校に行けるようになるのでしょうか。

 

舟山 「登校しぶりの問題は、新1年生とそれ以外の学年では事情が違ってきます。今回は、あくまで新1年生に限っての場合でお話ししますね。

 

私の経験の範囲内では、入学直後に登校をしぶる新1年生のお子さんのほとんどは、6月を過ぎる頃には学校に来られるようになってきます。ですから、お悩みのメールをくださった方たちも、すでに問題を解決された方が多いのではないでしょうか。

 

最初はなかなか教室に入れずに、外で泣いているような子でも、『落ち着いたら入ってきなさい』と言っておくと、だいたい入ってきます。

 

あるいは、教室で何か楽しそうなことをやって、わーっと盛り上がっていると、外にいる子も『何だろう』と教室をのぞきます。そのタイミングで、ほかの子に『ちょっと入ってくるように言ってみたら?』と伝えると、すんなりと入ってくることもあります。

 

ですから、あまり周囲がお膳立てしなくても、子ども自身が居場所を見つけられるようになることがほとんどと言っていいでしょう。

 

友だちはみんな教室に座っていて、自分が1人だけ外にいるという状況は多勢に無勢。先生は、自分だけに手をかけられるわけではない、ということを子ども自身が理解して、どこかで諦めというか、ふんぎりがつくのだと思います。

 

今はだいたい5月末から6月にかけて運動会を行う学校も多く、その時期になると皆が忙しくなります。6月過ぎにほとんどの子が学校に来られるようになるというのはそのためです。『休んでいると学校に取り残される』と、子どもながらに感じるのでしょう。

 

行事が立て込んでいると疲れるお子さんもいますが、深く考えないで、とにかくやらざるを得ない状況に身を置くという状況がいい方向に動くこともあるわけです。

 

どの学校でも、登校しぶりの場合、とりあえず学校に来てくださいと先生から言われると思いますが、それはこのように、学校に行くことで何かしら状況は変わってくることが多いからなのです。

 

ただし最近は、親子ともに疲れているときは休ませるなど、状況に合わせて無理をさせない傾向になってきています」

 

 

親の不安を子どもが感じて登校をしぶるケースも

 

ただ、母子分離不安が強い場合は、なかなか手こずるようですね。以前の記事にもありましたが、最近は母子分離不安から登校しぶりをこじらせるケースも複数見られました。

 

舟山 「母子分離不安というのは、お母さんと離れることが不安で、子どもの体や精神に何かしらの問題が起きることを言います。

 

ただし、離れるのが不安なのは子どもだけでなく、お母さんも同じです。お母さんが無意識のうちに、子どもにいつまでも頼られていたいという気持ちがあって、それを子どもが敏感に感じ取っているために、いろいろな理由を並べて『学校に行きたくない』と、言い出している可能性もあります。

 

ただでさえ小学校は、今まで通っていた幼稚園や保育園とは違って、周囲が何かと手を貸してくれる環境ではありません、そのことがわかっているため、入学直後のお母さん自身は不安でいっぱいです。

 

そのうえ子どもが学校に行かないなどと言い出したら、これまでの自分の育て方について批判めいたことを言われるのではないかと、いっそう不安が大きくなるのではないでしょうか。

 

この場合、手こずれば手こずるほど、本当にこのまま学校に行かせてよいのか、お母さんの不安も大きくなるでしょう。そうすると、さらに子どもは学校に行きたがらなくなるという悪循環に陥ります。そうなる前に、お母さん自身が、何らかの覚悟を決めて子どもに接することが必要になってきます」

 

登校しぶりがこじれたときに、具体的に親がどういう態度で接すればよいのかについては次回うかがいたいと思います。

 

舟山先生、ありがとうございました。

 


関連記事はこちら

学校に行きたがらないのはなぜ?

登校しぶり、どうしたら学校に行けるようになる?

登校を嫌がる子への声のかけ方

 

 

 

 毎週木曜にメルマガ発信中!

ご登録はこちらから↓

mailcp

 

★水泳が上手な子は、どんな練習をしているの?[2016/7/12]

 

0712_水嫌い② 

 

子どもに水泳を教えるとき、いきなりハードルの高い技術的なことを伝えてもなかなかうまくいきません。泳ぎの上達につなげるためには、呼吸や基本のバタ足の練習をすると良いのだそう。

 

子どもたちへ泳ぎ方のレッスンを行っている、「マイ・エス・スイミング国立」専任コーチの後小路(うしろしょうじ)啓先生にお話を伺いました。

 

 

●水中で鼻から息をブクブク吐く練習をする

 

後小路 「顔を水につけることに慣れたら、水の中・水から上がったときの呼吸の練習をします。

 

水の中では鼻からブクブクと息を吐き、顔を水上に出したら口から息を吸うようにします。理想は鼻から吐くことですが、慣れないうちは、口からでも構いません。

 

なぜこの練習をするかというと、泳ぐときの“呼吸のコントロール”につながるからです。水の中で吐く、水から出たら吸う、という呼吸のリズムが作れると、泳ぐときに力みにくくなります。

 

泳ぐのが苦手な子は、この呼吸が苦手で、ガチガチに力んでしまう傾向があるようです。楽に呼吸ができるようになると、リラックスできて泳ぎが上達していくはずです」

 

 

●浮き輪をつけずに浮けるようにする

 

後小路 「次は、浮き身(水面に浮く)の練習です。浮き輪などをつけなくても、水に浮けるようにします。

 

1. 両腕をまっすぐ伸ばして手を重ね、両腕の下に頭がくるようにします。

2. 上体は1のまま、前に屈んで顔を水につけ、腰から脚も浮かせます。

3. 足はバタ足をせず全身をまっすぐ伸ばした状態です。力を抜いてリラックスし、3~5秒浮くことを目標に。浮いているときは息を止め、立つときに水中に吐くようにします

 

 

●脚全体を使ってバタ足ができるようにする

 

後小路 「浮き身ができるようになったら、バタ足の練習をします。いきなり顔をつけて泳がせると緊張してしまうので、プールサイドでお尻から脚だけをプールに入れ、脚の動かし方を確認します。

 

顔が水についていると指導する声が聞こえなくなってしまいますが、上体が水上に出ていれば、子どもたちが脚の動きに集中できます。

 

また、小さな子に『キックしてごらん』と言うと、最初はひざから下だけを動かしてしまいがちです。そうすると、がんばって動かしても前に進みにくいんですね。

 

太ももからつま先まで脚全体を使い、ムチがしなるように動かすイメージです。

 

練習するときは親御さんがお子さんの脚を持ってサポートし、素早く動かすのではなく、ゆっくりなめらかに動かすようにします。

 

この基本のステップを押さえておくと、クロールなどの泳ぎがスムーズに習得できるはずです。

 

小さなお子さんの場合は、技術的なことを詰め込むよりも“水慣れ”が大切です。

 

お子さんに『水に触れるって、遊ぶって楽しいんだよ』ということを伝えてあげてください。そうすると、『泳いでみたい』と意欲が出てくるはずですよ」

 

“教える”ではなく、“子どもと一緒に楽しむ”という姿勢で、伝えていきたいですね。

 

後小路先生、ありがとうございました。

 


前回の記事はこちら

子どもが泳ぐのを怖がるときは、どうすればいいの?

 

関連記事はこちら

感染症にかかった後、プールはいつからOK?

プール授業の当日は、必ず健康チェックを!

 

 

 

 毎週木曜にメルマガ発信中!

ご登録はこちらから↓

mailcp

 

ツイッターもやっています!

フォローはこちらから↓

 

★子どもが泳ぐのを怖がるときは、どうすればいいの?[2016/7/11]

 

0711_水嫌い① 

小学1年生になると、水泳の授業がスタートしますね。親としては、いざというとき自分の身を守るためにも、水泳が得意になってくれたらうれしいもの。

 

しかし、子どもが水に対して恐怖感を持っていると、緊張して上手に泳ぐことができません。

 

子どもの水嫌いを克服するには、どうしたらいいのでしょうか?子どもたちへ泳ぎ方のレッスンを行っている、「マイ・エス・スイミング国立」専任コーチの後小路(うしろしょうじ)啓先生にお話を伺いました。

 

 

●水への恐怖感をやわらげてあげる

 

後小路 「水嫌いを克服させようと、嫌がるのに水をかけたり、潜らせたりしては恐怖感が強くなってしまいます。まずは、“水が怖い”という気持ちを払拭してあげなければなりません。

 

顔に水をつけるのを怖がるお子さんもいらっしゃるかもしれませんね。それは“水に対して慎重”ということ。不安な気持ちを“楽しい”気持ちに変えてあげれば良いのです。

 

当スイミングスクールでの水に慣れるためのレッスン内容をご紹介しますね。夏休みに親子でプールへ遊びに行ったときなどに取り入れてみてください」

 

 

●水のかけ合いっこで楽しく水遊びする

 

後小路 「最初に“水遊び”をして、『水に触れるって楽しいんだ』という気持ちを引き出します。

 

例えば、プールで水のかけ合いっこをして遊びます。

 

子 どもたちにプールの水をパシャパシャと私にかけてもらって、私がプールに潜って隠れる……。そして、勢いよくバーンと水中から上がってきて、水しぶきが子 どもたちにかかる(笑)。これは、とても盛り上がります。そして子どもにとって『水が顔にかかる=楽しい』につながるんですね」

 

 

●潜る練習のファーストステップは、口まででOK

 

後小路 「顔に水がかかることに慣れてきたら、潜る練習をします。多くの子が目に水がかかるのを嫌がるので、『まずは、口の所まで水の中に入れてみようか』と言います。

 

そして、『あっ、できるじゃない! すごいね!』と思い切りほめてあげたうえで、『じゃあ、次はお鼻までつけてみようか』と、徐々に目までつけられるように進めていきます。

 

あくまでも、『大丈夫だよ』と緊張をほぐしてあげながら、子どもをほめて楽しませてあげる感じです。

 

潜るときは、できれば鼻をつままない方が良いです。『潜ったときに鼻からブクブクを出す(息を吐く)と、鼻が痛くならないんだよ』と伝えてください。

 

水中に潜れるようになったら、水の中で目を開ける練習をします。

 

当スクールでの水慣れのためのレッスンでは、ゴーグルを使っていません。最初からゴーグルに頼ってしまうと、無いときに潜れなくなってしまうことが考えられるからです。

 

もし、なかなか目が開けられなかったら、1回だけお試しでゴーグルを目に当ててあげて、潜ってもいいかもしれません。そして、『見えたでしょ? 楽しいでしょ』と言い、安心感、楽しい気持ちを引き出してあげる方法もあります。

 

このように楽しんで水に慣れていくことで、お子さんから『潜ってみよう』、『泳いでみよう』と、自発的に思えるようになるはずです」

 

楽しく、少しずつ水に慣れていくのがポイントなのですね。

次回は、呼吸の仕方、バタ足の練習についてお伝えします。

 

 

 

 毎週木曜にメルマガ発信中!

ご登録はこちらから↓

mailcp

 

ツイッターもやっています!

フォローはこちらから↓

 

親のひどい言葉はシロアリのように子を蝕む(前回の続き)

 

pixta_16360414_S

 

●自分も気がつかないうちに無意識のうちに傷ついている

 

前回、次のように書きました。

 

「存在否定や人格否定の言葉だけでなく、物事について否定的に叱る言葉も、結局は子どもを深く傷つけることになる」

 

これを読んで、「うちの子は打たれ強いから平気。いくら叱ってもへらへらしているばかりで、全然こたえてない。今日も叱ったけどニヤニヤしていた」などと考える人もいるかも知れません。

 

でも、それは、子ども自身、自分が傷ついていることに気がついていないということなのです。

 

自分自身が気がつかないうちに、無意識のうちに傷ついているのです。

無意識だからこそトラウマになるのです。

 

 

●シロアリのように蝕む

 

「自分はいつも否定的に叱られているから、それで自分に自信を持てなくなってきているようだ」などと、子どもが気がつきますか?

 

「叱られてばかりなので、それで自己肯定感がなくなってきた。親に対する愛情不足も感じている」などと、気がつきますか?

 

そんなことに気がつく子どもなどいるはずがありません。

 

でも、気がつかないところで、確実にダメージを受けているのです。

それは人が気がつかないうちに家屋に巣くうシロアリのようなものです。

 

 

誰も自分の家がシロアリに蝕まれているなんて気がつきません。

シロアリは目に見えない奥深いところで静かに蝕んでいきます。

実際にシロアリの姿を目にしたときには、被害は既にかなり進行しているのです。

 

 

●こういうひどい言葉の弊害は、すぐには目に見えません。

 

例えば、ガラスのコップを放り投げればすぐに割れてしまいます。

結果がすぐ目に見えるので、誰もそんなことはしません。

 

でも、言葉による弊害はすぐに結果が目に見えません。

ですから、平気でひどい言葉をぶつけ続けてしまうのです。

でも、その結果は必ずやってきます。

 

 

●種を蒔いてもすぐには何も起きない

 

それは種を蒔くのと同じです。

種を蒔いてもすぐには何も起きません。

 

時期が来て種が芽を出し、双葉が出て本葉が出て、茎が伸び葉が茂って、やがて生い茂るようになります。

 

そのとき、初めて、「一体いつどこからこの草はやってきたのか?」となります。

いくら考えてもわかりません。

 

でも、それはやはり自分が蒔いた種なのです。

自分が蒔いた種は自分で刈り取ることになります。

 

 

●表面はにこにこしていても、その内面では……

 

なんといっても、子どもにとって親は親です。

 

どんな親であっても子どもにとっては掛け替えのない存在であり、親に見捨てられたら子どもは生きていけません。

 

親にかわいがられなくては生きていけないのです。

 

だから、親がひどい言葉をぶつけても、子どもは多少のことは水に流してにこにこしながら寄ってきてくれるのです。

 

でも、その内面の深いところではダメージを蓄え続けているのです。

 


親野先生のこれまでの連載はこちら

「親野智可等の子どもを伸ばす親の習慣」

 

 

親野先生の他記事はこちら

親野智可等の「ママも小学1年生」

親野智可等の「今日から叱らないママ」

 

 

 

 毎週木曜にメルマガ発信中!

ご登録はこちらから↓

mailcp

 

ツイッターもやっています!

フォローはこちらから↓

 

☆晴れの日も注意! 水遊び前に必ずチェックすること[2016/7/8]

 

0708_水の事故② 

 

子どもの水難事故の注意点をお伝えした前回に引き続き、子どもの安全対策に詳しいセコム株式会社IS研究所の舟生岳夫さんにお話をお伺いします。

 

《計画》

 

●遊泳可能な、管理の行き届いた河川・海を選ぶ

 

河川や海へ遊びに行くとき、安全のためにチェックするべきポイントとは?

 

舟生 「アウトドア好きの親御さんは、あまり人に知られていない場所を開拓したいと思われるかもしれませんね。

 

でも、小さなお子さんを連れて行くのは危険です。必ず、遊泳可能で管理されている場所を選ぶようにしてください。

 

当然のことながら『遊泳禁止区域』では泳いではいけません。立ち入ることもないようにしましょう」

 

 

●前日、当日の気象情報をチェックする

 

舟生 「河川や海は、気象状況によって急激に増水したり、波が高くなったりします。

 

まず、行き先に大雨・洪水警報が出ていないか確認します。当日の天気だけではなく、必ず前日までの天気をチェックしてください。目的地の観光協会のHPなどで、現地の気象情報を紹介していることもあります。

 

『昨日、大雨が降っていたみたい。でも、せっかく前から計画していたのだから、当日晴れるなら行こう』と思われるかもしれません。しかし、その判断が水難事故につながる可能性もあるのです

 

 

《到着後》

 

●河川や海の近くにある立て看板をチェック

 

舟生 「近寄ってはいけない危険な場所などの注意が看板に示されています。

 

見かけたら、必ず読むようにしてください。また、現地で地元の人(観光案内所の人・管理人など)に河川や海の特徴を聞いても良いでしょう。

 

そのうえで、子どもに行ってはいけない場所を伝えます。遊んでいい範囲を伝え、子どもだけで水遊びさせないようにしてください

 

 

●水遊び中は、必ず親がそばに付きそう

 

舟生 「前回もお伝えした通り、バーベキューの準備や片付けをしているとき、大人同士で雑談をしているときなどに、子どもが危険な場所に行くことも考えられます。『準備・片付け係』、『子ども見守り係』を分担してください

 

 

●滞在中も常に気象状況に注意を払う

 

舟生 「雨が降ってきそうだな、上流のほうの雲行きがあやしいな……などと天気の変化をキャッチしてください。

 

例えば……

 

・上流の山間部に雨雲がかかっている

・水かさが急に増えた

・水が濁ってきた

・流木や落ち葉が流れてくる

 

などは、急な増水のサインです」

 

どこかへでかけるのでなくても、自宅から近い河川・用水路などで水難事故にあってしまうことも考えられます。

危険な場所へ近づかないように、子どもにどのように伝えればいいのでしょうか?

 

 

●近所の河川や用水路にも危険がある

 

舟生 「大雨や台風で、見慣れた河川や用水路が増水していると、子どもは『すご~い』と興味をひかれて近づいてしまうことがあります。

 

近所に危険な水辺がある場合は、お子さんに伝えておく必要があります。

 

このとき、ただ『危ないから○○には近づいてはダメ』と言うだけでは、本当の意味での“危険”を伝えることができないかもしれません。

 

例えば、子どもと散歩をして近所の河川に行き、注意が書かれた看板を一緒に見て『何て書いてあるかな?』と読んでみます。そうすることで、子ども自身も『危険な場所がここに書いてあるんだな』と理解できます。

 

そして……

 

『この前の台風の後、いつもより水かさが増えて流れが早くなっていたよね。いつもと違うときは、近づかないようにしようね』

『水かさが増えているときに、のぞき込むと危ないよ。流れが早いときは、大人でも立っていられなくて、流されてしまうんだよ』

『ボールや靴が川に落ちても、絶対に入ってはダメだよ。必ず大人に相談してね』

 

など、その場で危険を伝え、子どもに納得させるようにします。

 

また、テレビ・新聞などで水難事故のニュースを聞くことがあれば、『泳ぎの得意な大人でも、溺れてしまうことがあるんだよ』と、自然の怖さ、命を失う危険もあることをしっかりと伝えください

 

日頃から水の事故の怖さを伝えておくことで、いざというときに「危ないから近づかないでおこう」と子ども自身が判断できるようになるのですね。

 

舟生さん、ありがとうございました。

 

※国土交通省 河川局では、リアルタイムの川の防災情報をHPで公開しています(http://www.river.go.jp/)。洪水予報・水位周知河川、情報発表状況などがチェックできます。携帯版も有り。

 


舟生さんの他記事はこちら

雨の日は特に注意! 登下校の事故の危険ポイント

雨の日の登下校の安全のために子どもに伝えること

事故から子どもを守る! 目立つ「雨具」の色とは?

 

 

 

 毎週木曜にメルマガ発信中!

ご登録はこちらから↓

mailcp

 

ツイッターもやっています!

フォローはこちらから↓

☆夏野菜レシピ「トースターでなすのピザ」[2016/7/8]

7月・1回目画像

 

●夏休みの宿題は、親も大変!?

 

こんにちは、たっきーママです。

 

7月になりましたね。

もうすぐ夏休み! いやー夏休みで何がいやって、

小学生になると特に宿題ですよ宿題。

 

うちの子達は毎年毎年、ほんっとーーーーーに夏休みが終わるギリギリに、一気に泣きかけながらやるタイプなので、そうならないために、夏休みの最初には宿題の予定をたててタイムスケジュールを作って……

ってするようになったんやけど、まぁそれを守れた試しがない。

 

しかも学年が上がるごとに宿題の量が多くなり、内容が難しくなり、課題も増えるので、親も大変なわけですよ。

っていうか、宿題って……

親が大変やと思う(笑)

 

そういえば、うちの市では小学校高学年になると給食の献立を考えて作るコンテストの宿題があって、優勝すると市の給食のメニューとして採用されるんです。

 

うちの長男が5、6年の時には2人でめっちゃ話し合って

季節感とか彩りとか組み合わせや栄養、もうバッチリな献立を考えて

私の指示のもと長男が作り、それの全体写真を撮って提出したんですが、

 

なんと、なんと、2年連続でーーー!!!

かすりもしませんでした(笑)

 

えー!なんでーー! めっちゃ文句なしの献立やったはずなのに

なんでーーー! と、審査した人に詰め寄りたい気持ちをグッとこらえ(どんだけよ)

次は次男の時にリベンジ!(2年先やけど)

ってことで、夏休みの宿題、頑張るぞーーー!(笑)

 

 

 さて、話がそれすぎましたがレシピいきます。

 

今月のテーマは「夏野菜おかず」ということで、今回は、なすです。

 

レシピというほどのものではない、というくらい、ただ切ってトースターで焼くだけなんですが、簡単で見た目もかわいく、もちろん美味しいので、おもてなしにも。

 

ピザのようなのでお子様でも食べやすいかと思います。

 

思い立ったらすぐ作れます!

 

 

トースターでなすのピザ

 

【材料】(2人分)

なす…2本

オリーブオイル…適量

ピザ用チーズ…適量

ベーコン…1枚

プチトマト…6個

 

【作り方】

1.なすはヘタを取り、縦4等分に切って水にさらす。ベーコンは1cm幅に切り、プチトマトは4等分に切る。

 

2.なすをトースターの天板に並べてオリーブオイルをまわしかけ、その上にピザ用チーズをたっぷりのせ、ベーコンとプチトマトをそれぞれにのせる。

 

3.トースターでチーズが溶けて焼き色が少しつくまで10分ほど焼く。器に盛り、好みでパセリをふる。

 

上にのせる具はお好みで!

 


前回のレシピはこちら

簡単揚げ物「トースターでスティックチキンフライ」

 

たっきーママさんの他記事はこちら

たっきーママの子育てレシピノート

 

 

 

毎週木曜にメルマガ発信中!

ご登録はこちらから↓

mailcp

 

ツイッターもやっています!

フォローはこちらから↓

 

☆河川や海での水の事故をまねく「5つの油断」とは?[2016/7/7]

 

0707_水の事故① 

 

 

夏 のレジャーといえば、河川や海などでの水遊び。子どもに思い切り自然体験をさせてあげたいですよね。でも安心して水遊びを楽しむためには、“自然の怖さ” を知っておく必要があります。河川・海などでの子どもの水難事故のニュースを聞くと、わが子は大丈夫かしら……と心配になるママも多いはずです。

 

子どもの安全対策に詳しいセコム株式会社IS研究所の舟生岳夫さんは、「“大丈夫だろう”という親のちょっとした油断が、水難事故につながる可能性がある」とおっしゃいます。

 

それは、具体的にどんなことなのでしょう?

 

 

●親の油断1『親が近くにいるから……』

 

一瞬、目を離した隙に事故にあうケースも

 

舟生 「例えば、河川敷でバーベキューの準備や片づけをしているとき、親同士で雑談しているときなどに、お子さんだけで遊ばせていないでしょうか。それは危険です。

 

一瞬、目を離した隙にお子さんが水深の深い場所へ入ってしまったり、流れが急な場所に行ってしまったりして、事故につながることがあります。

 

親が常にそばに付き、一緒に水遊びをするようにしてください。

 

友だちの家族と河川や海でバーベキューをする場合は、『準備・片付け係』『子どもと遊ぶ(見守る)係』などと分担してもいいですね」

 

 

●親の油断2『晴れているから……』

 

急に増水したり、波が高くなったりすることがある

 

舟生 「当日晴れていたとしても、大雨が降った後、台風の後などは、いつも穏やかな河川や海が荒れ、危険な状態になります。

 

急に増水したり、流れが早くなったり、高波が来ることがあるため、水辺に近づかないようにしてください。また、晴れていても、川の上流で雨が降ると急に増水します。

 

ゴミが流れてきた、水かさが増えてきた、水が濁ってきた、などの変化が見られたら、水辺からすぐ離れるようにしてください

 

 

●親の油断3『足のつく、浅い場所だから……』

 

河川・海は、急に深くなる場所がある

 

舟生 「河川・海では、浅い場所と思って油断していると、急に深みにはまってしまうことがあります。

 

さらに、流れが急な場所では足をとられて自由に動けなくなり、流されてしまうことも。

 

また、過去には、海の波打ち際で遊んでいた幼児が、突然来た高波にさらわれてしまったという水難事故もあり、注意が必要です」

 

 

●親の油断4『浮き輪をつけさせているから……』

 

小さな子は、浮き輪の穴から体が抜けてしまう場合も

 

舟生 「小さな子は体が小さいため、浮き輪の穴の部分から体が抜け落ちてしまうことも考えられます。

 

また、足にはめるタイプの浮き輪の場合は、波などが来てひっくり返り、そのまま起き上がれなくなる可能性も。両腕にはめるタイプの浮き輪を選ぶとよいかもしれません。

 

いずれの場合も、浮き輪をつけているから大丈夫と過信せず、必ずそばで見ていてあげてください

 

 

●親の油断5『泳ぎが得意だから……』

 

水の事故は、泳ぎに自信がある人ほど要注意

 

舟生 「泳ぎが得意だからと危険な場所に近づき、事故につながることも考えられます。これは、子どもだけではなく、大人にもいえることです。

 

また、兄弟で遊びに来ていて、『お兄ちゃんは泳ぎが得意で、下の子を見てくれているから』と安心してはいけません。必ず大人がついていてあげてください

 

子どもだけで水辺で遊ばせ、大人はおしゃべりに夢中……なんてことが絶対にないようにしなければいけませんね。

 

次回は、河川や海へ出かけるときの安全チェックポイントをお伝えします。

 


舟生さんの他記事はこちら

雨の日は特に注意! 登下校の事故の危険ポイント

雨の日の登下校の安全のために子どもに伝えること

事故から子どもを守る! 目立つ「雨具」の色とは?

 

 

 毎週木曜にメルマガ発信中!

ご登録はこちらから↓

mailcp

 

ツイッターもやっています!

フォローはこちらから↓

 

夏休みの感想文が書けるか不安です

funayama16-7-1

 

こんにちは。現役小学校教諭の舟山由美子です。

 

夏休みも、もう目前。でも、お休みが楽しみな子どもたちに対して、親御さんにとっては夏休みにつきものの宿題が不安の種。なかでも難題は読書感想文のようです。

 

そんな方たちに向けて、今回は読書感想文の書き方について具体的なアドバイスをお送りいたします。

 

 

Q.文字を書くのがやっとの息子に感想文を書かせるには?

 

1年生の息子は、入学時までに文字の練習をやっておらず、入学してからやっと書けるようになりました。そんな状態なので、文字はそれほど汚くはないのですが、親の目からは、書くのがやっとの状態のように見えます。

 

お聞きしたいのは夏休みの宿題の読書感想文のことで、こんな状態でちゃんとしたものが書けるのか疑問なのです。

 

息子はもともとあまり本に興味がなく、本屋さんで好きな本を選ばせても、あまり集中して読みませんし、「どうだった?」と聞いても、「わかんない」と答えるだけです。自分の感想を文章にするなどということが、あと1カ月ちょっとでできるようになるものなのでしょうか。

 

こういう、文字や文章が苦手な子に、感想文を書かせるために親ができることがありますか? アドバイスいただけるとうれしいです。

 (かずくん)

 

 

A.いい作文を書かせようと思わず、学習チェックの機会に

 

夏休みを前にした保護者会でも、このような声があります。

 

入学前の学校説明会では、文字は入学してから指導しますから……と言われて、そんなに家でやらせなかったし、入学して4ヶ月しかたっていないのに、読書感想文が宿題に出ても無理です、というお母さん方の(悲鳴の)声が聞こえてきそうです。

 

ひとつには、保護者のみなさんにも刷り込まれているかもしれない「夏休み → 読書感想文 → 何の本を読むか、どう書くか苦しんだ記憶」が、とても影響していると思います。

 

今年入学したばかりの子どもにとっては、読書感想文なんて未経験のことですから、何がどう大変か分かりません。けれども大人のほうには、夏休みになると読書感想文がある、自由研究があるという『呪縛』が重くのしかかってくるようなのです。

 

確かに、学校でも「せんせい、あのね」の書き出しで続きを書いたりする日記体の文章を一文・二文、とやっと書き始めた子もいますから、読書感想文のハードルは高いと言っていいでしょう。

 

読書感想文は日記文とはまた違って、少し難しく言うと本の内容を分析・批評する面と、自分の思いを書く面とがあるので、どう書いていいか悩みますよね。

 

これは私の意見ですが、作文は一斉指導というより、個人指導で向上することが多いので、本来なら学校で時間をとってきめ細かく教えたいものです。夏休みだから読書感想文を書いていらっしゃい、というのはやはりちょっと無理があります。

 

それなのになぜ感想文の宿題が出るかというと、ずっと以前からの「慣習」であるから、ということになると思います。今でも読書感想文のコンクールは基本的には学校からの応募で、地区審査から上がっていきます。学校が関わらざるを得ない作文のひとつです。それが毎年続いているのだと思います。

 

学校によっては、1年生にはこの宿題がなかったり、担任の先生によっては事前にそれなりの指導をされている場合もあったり、本を指定したりするようです。

 

 

●「聞き書き」や「手紙」形式にすると書きやすくなる

 

いずれにしても、ご相談者のお子さんはこの宿題があるという前提で、ここは前向きになっていただくアドバイスをしますね。

 

具体的には、以下の4つになります。

 

①読書感想文は、「本選び」で決まる 

 

児童の感想文を読むと、どんな本を選んだのかによって作文の質が違ってくるように思います。

 

物語なら、登場人物に「共感」できる要素があること

人生や生き方について、(1年生なりに)考えさせられる内容であること

ノンフィクション(科学的な内容・事実に基づいた内容)の本なら、自然現象・摂理に対して著者の人生哲学が、わかりやすく書き表わされているもの   

 

などです。ですから、登場人物に共感しやすい本を選ぶのであれば、お子さんが好きな本やいつも読んでいる(読んでいた)本について書けばよいでしょう。             

また、人生や生き方について考えさせる内容のものとしては、各学年に推奨されている「課題図書」もよいと思います。毎年、良い本が選ばれていると思います。

 

 

②1年生なら、大人(この場合は保護者)の「聞き書き」でもよい

 

特に今の時点では、自力で感想文を書ける子のほうが少ないと思います。お家の方が「この本で一番面白かったのはどこ?」「この主人公は、何でこんなことをしたと思う?」などと一つひとつ聞きながら、それをメモしておき、子どもに「こんなふうに書いてごらん」と言って原稿用紙に向かわせます。書くのは子どもなのですが、司令塔はお母さんということです。

 

あっ、肝心なポイントを忘れていました!

 

「あなたが主人公だったら、どうした? なぜそう思う?」ということを常に考えさせると、「共感」の部分が書きやすくなります。

 

 

③登場人物への「手紙」の形を使う

 

これは、国語の時間でも使う手法です。手紙の形なら堅くならずに書けるので、子どもの素直な気持ちが出てきやすいのです。お母さんも「感想文」というより、手紙を書くのを見守るほうが心穏やかにいられると思います。

 

 

④「読書感想文」の宿題で評価はつかないかもしれないが心情は育つ

 

いい作文を書かせようと思うと、キリキリしてしまいます。日本の学校の「慣習」の一つであると思ってください。

 

ただし、どうせ評価なんてつかないんでしょう、と思って取り組むのはもったいない話です。入学してからこれまでの、我が子の学習の成果を見る絶好の機会です。例えば、お母さんが口で言ったことをそのまま文章にできているのか、「お・を」「わ・は」が正しく書けるのか、ひらがなの文字は書き順どおりか、といったことがチェックできるよい機会です。

 

そして、子どもが間違えてもいちいち叱ってはいけません。子どもは原稿用紙に文字を埋めるので精一杯です。一度にいろいろなことはできません。「そこは、こう直すんだよ」と教えます。

 

そして、できていなかったことは密かにチェック事項として心に留めておきます。1年生の終わり頃には、ほとんどが改善しているはずです。その成長段階を見る場だと思いましょう。

 

 

人生で初めての「読書感想文」についての思い出が、お家の人と一緒に書き上げた達成感であれば、それは成功体験となって、その後の「作文」を書くときにも心の支えになると思います。

 

こんなふうに一緒に宿題に取り組めるのは、学童期のほんの数年です。そう思って今年の夏休みを過ごしてみてください。

 


舟山先生のほかの記事はこちら

きいて 教えて 舟山先生!

 

 

 

 

 毎週木曜にメルマガ発信中!

ご登録はこちらから↓

mailcp

 

ツイッターもやっています!

フォローはこちらから↓

 

☆おりがみでできる! 七夕飾りの作り方シート[2016/7/6]

0706_七夕② 

もうすぐやってくる七夕
ぜひ親子で七夕を楽しんでみてはいかがでしょうか。

 

 

●七夕どう過す?

 

七夕は、天の川を挟んで離れ離れになってしまった織姫星と彦星が一年に一度だけ会えるというロマンチックな日ですね。 
もともと中国の織女(しょくじょ)と牽牛(けんぎゅう)の伝説によるともいわれています。

願いを書いた短冊を笹に飾ったらせっかくの織姫と彦星のデートの日ですから、親子で夜空を見上げてみるのもいいですね。 
 
 
 

●七夕には何を食べる?

 

七夕にはそうめんを食べる風習もあるのはご存じですか?

そうめんを食べるようになった理由は、 
「七夕にそうめんを食べると大病にかからない」 
という言い伝えによる、など諸説あります。

この時期に普段から食べているそうめん。 
子どもにもお手伝いしてもらって、ハムや卵を星型に抜いて飾ったり、オクラの輪切りを星に見立てて盛り付けたりと、少しおめかしして、七夕バージョンにしてみてはいかがでしょうか。

 

 

●七夕飾りを作ろう!

 

親子で過ごす七夕、気分をもっと盛り上げるために、一緒に七夕飾りを作ってみるのもおすすめです。

 

七夕飾りには、願いや意味があるものもあります。 
代表的なものをいくつかご紹介します。

 

・網飾り
  魚を獲る網を表しています。豊漁を願う飾りです。

 

 ・ちょうちん
  神様や、ご先祖さまへのお供え物と言われています。

 

・吹き流し
  織姫のように織物が上手になるように、 
  という願いがこめられています。

 

ママノートでは、七夕飾りの作り方がわかるシートを、ふろくでご用意しました。おりがみで作ることができる七夕飾りです。

 ・ 網飾り 
 ・ ちょうちん 
 ・ ひしがたかいだん 
 ・ ほしかざり 
の4種類です。

ぜひ、親子で手作りの七夕飾りを作ってみてください。

 

 

●【付録】七夕飾りの作り方へ 
 

資料提供(七夕飾り) : 
  2623_img_02 

 


こちらもあわせてどうぞ

自由研究・工作に! キラキラ「スノードーム」

 

 

 

 毎週木曜にメルマガ発信中!

ご登録はこちらから↓

mailcp

 

ツイッターもやっています!

フォローはこちらから↓

 

★身長を伸ばすには、何を食べたらいい?[2016/7/6]

eiyou3

1年生の子を持つお母さんたちの食事の悩みについて、栄養学の専門家である帝京科学大学教授・上田玲子先生が答えます。

 

 

小学生の時期は、偏食・小食でも大丈夫

 

小学生になっても、なかなか偏食や小食がなくならないという声があります。

 

上田 「偏食は思いのほか長く続くものなので、小学生で食べられなくてもあまり心配ありません

 

私が調べたところでは、嫌いだった納豆が食べられるようになった年齢は平均で10歳、一番遅い人で35歳でした。シイタケやナス、ピーマンなども、やはり平均で10歳くらい、セロリに至っては平均16歳です。

 

もちろん小さいうちから食べられる子も多いですが、苦手ものが食べられるようになるには、それだけ時間がかかるものなのです。

 

ちなみに、以前、食事が食べられるようになるきっかけを調査したところ、一番多かったのが『好奇心』、2番目は『強制』、次が『大人のマネ』という結果でした。

 

『強制』が多いのは意外かもしれませんが、これは叱るという否定的な無理強いではなく、『これを食べたら強くなるよ』『足が早くなるよ』といったポジティブな言葉がけをして、食べるきっかけを作るということです。食べ物の嗜好は学習なので、『食べないとダメ』などと否定的に無理強いすると、かえって嫌いになってしまいます。いかに食べたくなるよう、うまく『強制』できるかがポイントですね。

 

親がおいしく食べているのを見せることも大切です。今は嫌いでも、ほかの人がおいしそうに食べているのを見ると、好奇心がわいて食べられるようになります。ですから、食べないから作らないのではなく、子どもがその気になったときに食べられるように、食卓に出し続けていくようにしてください。

 

小食については、成長によって食べられるようになってくるので、今の時期はあまり心配しないことです。特に第二次性徴期を迎える頃に、たくさんのエネルギーや栄養素が必要になるため、お腹がすいてたくさん食べるようになる子がほとんどです。偏食もこの時期になくなっていく子が多いようです」

 

 

身長を伸ばすには、カルシウム+ビタミンD

 

スポーツなどを始めるようになると、子ども自身も大きくなりたいという気持ちが強くなります。特に食べさせたほうがいいものはありますか?

 

上田 「まずは、バランスよく食べること、そしてエネルギーと栄養素が不足しないようにすることが大切です。

 

栄養素で言うと、カルシウムはもちろんですが、カルシウムが骨に吸収されるのを助けるビタミンDも重要です。ビタミンDは本来、日光を浴びることで人間の体内でも作られるのですが、最近は紫外線対策が徹底されていて不足しがちなため、食べ物から摂る必要があります。その代表格がキノコ類です。

 

ただし、最近のキノコは栽培の際に天日干しでなく、温風で乾かしていることが多くなったので、ビタミンDの含有量が少なくなっています。買った後、家のベランダなどで20分ほど天日に干しておくといいでしょう。

 

ビタミンDはカルシウムと一緒に摂ることも大切なので、シラスや鮭など、魚類もおすすめです。たんぱく質の摂取源は肉類に偏る傾向があるので、その意味でも週に2回以上は魚を食べてほしいですね。

 

たんぱく源としては、ほかに大豆製品も不足しがちなので、納豆や豆腐、そしてきなこなどを取り入れるようにしてください。

 

また、身長を伸ばすには、骨の組織をつなげるビタミンCも必要です。野菜と果物もできるだけ食べるようにしたいですね」

 

野菜とカルシウムは不足しがちなのですね。意識して食べていくようにしたいと思います。

上田先生、ありがとうございました。

 


上田先生の他記事はこちら

1日に何をどれくらい食べればいい?

子どもの野菜嫌いは「歯の生え替わり」のせい!?

 

関連記事はこちら

身長を伸ばす方法のウソ・ホント

《たっきーママの子育てレシピノート・第8回》5分でできる! ミルクリゾット

 

 

 

 毎週木曜にメルマガ発信中!

ご登録はこちらから↓

mailcp

 

ツイッターもやっています!

フォローはこちらから↓

 

★1日に何をどれくらい食べればいい?[2016/7/4]

eiyou1

 

小学生になると運動量も増え、これまで以上に食事の内容が大切になってきます。でも幼児期に比べると、何をどれだけ食べさせればいいか、意外に知らないという方も多いのでは? そこで、子どもの栄養や食行動について数多くの著書を持つ帝京科学大学の上田玲子先生に、1年生に必要な1日の栄養と食事の量をうかがいました。

 

 

1年生に必要な食事の量は?

 

1年生の子どもは、どのくらい栄養が必要なのでしょう?

 

上田 「日本人の食事の摂取基準では、1日に摂取する必要があるエネルギー量は、身体活動レベルが「ふつう」の場合の6〜7歳の男の子で1550kcal、女の子で1450kcalです。同じ条件で30〜49歳の女性が2000 kcalですから、体の大きさから考えると、意外に多くのエネルギーが必要になるといえますね。

 

以下に1日に必要な食物の量と栄養、そして1日に必要な献立をご紹介します。献立例は、給食を除いているので、実際に作るときの食事の量の目安にしてください。

 

★6〜7歳児が1日に必要な食物の量と栄養

 

●主菜(たんぱく質源)

 

卵1個

 

乳・乳製品

牛乳 コップ1杯

ヨーグルト 小鉢に1杯

 

魚介・肉・その他加工品

魚料理と肉料理 合わせて2皿

 

豆・豆製品

絹ごし豆腐 1/2丁弱

 

 

●主食(エネルギー源)

 

砂糖

砂糖 大さじ1強

 

油脂

油大さじ1強

 

穀類

ご飯 ご飯茶わんに軽く2杯

うどん(ゆで) 1玉

食パン 1枚

 

 

●副菜(ビタミン・ミネラル類)

 

くだもの

リンゴ 1/2個

 

ジャガイモ 1個

 

野菜

緑黄色野菜120gと淡色野菜で計350g

 

 

★1日に必要な献立例(8〜9歳児の場合/昼の給食分を除く)

 

・朝食 ロールパン2個 スクランブルエッグ(卵、牛乳、シラス入り) 野菜サラダ(サニーレタス、トマト、赤と黄のピーマン、コーン) オレンジジュース 

 

・昼食=給食

 

・間食 ホットケーキ、牛乳

 

・夕食 生姜焼き(豚肉、キャベツ、ミニトマト) ひじきの煮物(ひじき、油揚げ、ニンジン、こんにゃく) ダイコンとワカメのみそ汁(ダイコン、ワカメ、ネギ) 果物(リンゴ)」

 

食品や献立の量の目安がわかると、子どもの今の食事量が多いのか少ないのか、だいたいの見当がつきやすくなりますね。

 

 

●不足しがちな野菜とカルシウム

 

上田 「日本の小学生の栄養バランスはとてもよく、海外の先進国と比べてもトップクラスです。朝ご飯の欠食率は問題になっていますが、実は、世界的に見ても欠食率は低いほうで、お母さんたちはとても頑張っていると思います。

 

ただ、栄養素がまったく不足していないかというと、そうでもなくて、カルシウムやビタミンD、食物繊維や葉酸を多く含む野菜は不足傾向です。これは子どもに限らず、大人も同様です。

 

カルシウムについては、給食のある日は牛乳でかなりの量が摂れているので、帰宅後にヨーグルトやチーズを食べれば十分です。給食のない日は意識的にカルシウムが豊富な食物を取り入れるようにするといいでしょう。

 

野菜については、この時期特有の問題もあるので、次回にお話しします」

 

子どもの食については問題視されることが多かったので、褒められるとうれしいですね。

 

上田先生、ありがとうございました。

次回は、最近の小学生の食事や栄養の摂り方の傾向についてうかがいます。

 


関連記事はこちら

家族で育てれば、野菜がもっと身近に、もっとおいしく!

 

 

 

 毎週木曜にメルマガ発信中!

ご登録はこちらから↓

mailcp

 

ツイッターもやっています!

フォローはこちらから↓

 

☆プリントして簡単手作り! 星の七夕飾り[2016/7/5]

 

0705_七夕① 

こんにちは、キッズパーティスタイリストの國谷典子です。

 

7月の年中行事といえば「七夕」ですね。天空の天の川では、織姫様と彦星様が会える日を楽しみにしていることでしょう! さあ、三連の星飾りを飾って七夕をお祝いしましょう。

 

 

●七夕は夏の星祭り

 

七夕を英語で説明すると「the Star Festival (Tanabata)」と言います。ちょっと日本語とはニュアンスが違いますね。

 

七夕飾りには種類があり、それぞれに意味があります。私がベルギーに住んでいたときに、外国人に七夕飾りの一つ一つの意味を理解してもらうのは大変でした。

 

しかし、沢山の七夕飾りの中に唯一わかりやすい飾りがありました。それが星飾りです。星に願いを掛けるのは万国共通のことなのです。

 

七夕の夜、昔女の子は手芸の上達を願い、男の子は手習いの上達を願いましたが、私の息子の通っている園では、女の子は幼稚園・保育園の先生になりたいと願い、男の子はサッカー選手になりたいなど、七夕の短冊に願い事を書いています。

 

願い事の内容は時代と共に変化していきますが、七夕の行事が途絶える事はないでしょう。どんな時代が来ても、どんなに辛い事が起こっても、星に願いを掛ければ必ず叶う事を信じて、今年も七夕の夜には星の飾りを飾っていきたいですね。

 

 

●3つの星が連なる七夕飾りを作りましょう!

 
今回ご紹介する七夕飾りは、立体的な三連の星飾りです。

 

3つ連ねた星の下に短冊を付けます。糸を通すのは保護者の方がしてください。 

 

短冊は5色用意しました。ちなみに5色とは青・赤・黄・白・黒のことで、古代中国に成立した陰陽五行説に基づくものです。

(今回は、黒の短冊ではなく、紫に変更しています) 
 

 

《 作り方 》

1. 《ほしかざりの パーツ》と《たんざく》を切り取ります。

3704_img_02

 

2. 《ほしかざりの パーツ》を半分に折り、☆印同士が重なるように折ります。

3704_img_03
3704_img_04

 

3. 五角形になるように繰り返し折ります。

3704_img_05

 

4. 端は内側に折り込みます。

3704_img_06
5. できあがった五角形の5つの辺を指で内側に押し込むようにして、立体的な星の形を作ります。
3704_img_07
3704_img_08

 

6. ほしかざりができたら、写真のように星に糸を通し、短冊を吊るして完成です。

3704_img_09
3704_img_10

 

 

《 アレンジ 》

星をいくつもつなげると可愛いブレスレットになります。

3704_img_11

 

 

●どうして笹に飾りを吊るすの?

七夕は日本の五節句の一つで、7月7日の夜に願いごとを書いた短冊や吹き流しなどの飾りを笹の葉に吊るし、星にお祈りをする夏の行事です。この習慣は奈良時代に中国から京都に伝わり、江戸時代には全国に広がったと言われています。

 

なぜ笹に短冊や飾りを付けるかというと、昔から日本では笹には魔除けの力があり、強い殺菌力を持つ笹は、とても神聖な植物として扱われてきたからだそうです。 

 

私も子どもの頃は短冊に将来の夢を書き、織姫様と彦星様からよく見えるようにと、少しでも笹の上の方へ飾ろうと頑張りました。そして母になった今は、息子達に七夕の意味を教え、一緒に七夕飾りを作る事を楽しんでいます。   

 

 

●ヨーロッパで七夕をお祝いできないなんて…

しかし、ベルギー在住中は七夕を楽しむ事がとても困難でした。日本ではどこでも見かける竹がヨーロッパにはなかったのです!

 

竹は気温が高く湿気の多い地域を好むので、ヨーロッパの寒い気候では育たないそうです。部屋に飾れる小さな竹・万年竹(ミリオンバンブー)ならあったかもしれませんが、短冊や飾りを吊るす事ができるような背の高い竹はなかったのです。

 

息子達が通うインターナショナルスクールの幼稚園では、保護者が交代で母国の文化を披露するイベントがあったので、私も色々な日本の行事を紹介してきました。しかし、どうしても七夕だけは再現できなかたのです。

 

「日本では7月7日の夜に、願い事を書いたカラフルな短冊や星などの飾りを笹の葉に飾ります」。外国の子ども達にそんな話をしても、竹や笹を見た事がない子ども達にはピンと来ません。

 

「まるでクリスマスツリーね!」と言ってくれる子どももいましたが、七夕のイラストを見せたり、折り紙で短冊を作って見せたりしても、子ども達は無反応です。

 

唯一、担任の先生だけは日本のエキゾチックな文化に感動してくれました。何とか笹を説明しようとして、とっさに言った言葉は「パンダが食べる葉っぱ」です。でもこれでは、「日本人はパンダの餌に願いを掛ける変な民族だ!」と思われたに違いありません。

 

その上、家で息子達に七夕を教えようとし、庭のオリーブの木に願い事を書いた短冊を飾らせましたが、何か変だよ!と息子達にまで笑われてしまいました。 
 

海外生活ではなかかな体験できない日本の行事である「七夕」。お子さんと一緒に是非、七夕を楽しみましょう!

 


こちらもあわせてどうぞ
フルーツで子どもといっしょに「夏おやつ」作り! 

 

 

 

 毎週木曜にメルマガ発信中!

ご登録はこちらから↓

mailcp

 

ツイッターもやっています!

フォローはこちらから↓

 

★子どもの野菜嫌いは「歯の生え替わり」のせい!? [2016/7/5]

eiyou2

 

今回は、小学校低学年の時期特有の食に関わる問題について、栄養学の専門家である帝京科学大学教授・上田玲子先生にうかがいます。

 

 

歯の生え替わりの時期は咀嚼力が落ちる

 

前回、小学生の野菜不足には、この時期特有の問題があるとおっしゃっていましたが、それは何でしょう?

 

上田 「よくお母さんたちから『うちの子は野菜を本当に食べなくて』などと相談を受けますが、それは歯の生え替わりが原因かもしれません。

 

永久歯は6〜13歳くらいまでの間にはえ替わりますが、その時期は咀嚼力がぐんと落ちてしまいます。特に奥歯がないときは、レタスの葉やセロリ、野菜以外では油揚げ、細切れのお肉などが食べにくいですね。

 

それがわからず、繊維の多い野菜などを食べさせていると、子どもは食べるのに苦労して、かえって野菜嫌いになってしまうこともあります。

 

小学生の間は、子どもの歯の状態をよく観察して食事を作るようにしてください。奥歯のない時期は、野菜はお味噌汁やスープに入れるなど、食べやすい状態に調理して出してあげるといいでしょう」

 

歯の生え替わりが、食生活にそこまで影響するとは思いませんでした。家庭でも、子どもの歯のチェックが大切なんですね。

 

 

夕食が遅くなる傾向が

 

上田 「もうひとつは、夕食の時間が遅くなる傾向があるということです。共働きの家庭が増えるということもありますが、子どもが塾や習い事に通っているため、帰宅が遅くなってしまうんです。

 

夜遅くに夕食を食べると、胃腸の働きが低下して、朝ご飯が食べられなくなってしまいます。だから理想を言えば午後6〜7時、遅くても7時台には食べてほしいですね。

 

家族そろって食べることも大切ですが、どうしても遅くなってしまうときは、せめて平日は子どもだけ早めに食べさせるようにしてはどうでしょう。例えば、子どもには、早い時間におにぎりチャーハンなどのご飯類を中心に食べさせておき、親が後から食べるときに、野菜を中心にしたおかずを一緒に食べるようにするのもひとつの方法です。

 

それぞれの家庭にあったやり方を工夫して、無理なくできるようにしてください」

 

「家族みんなで」にこだわりすぎないことも大切なんですね。

 

 

高学年以降は「やせ」志向も問題に

 

上田 「肥満も問題ですが、最近問題になっているのが若い子の『やせ』です。小学校高学年になると、特に女の子にやせ傾向が見られます。その傾向はそのまま続き、10代でも栄養不足のまま成長した女性が出産すると、低出生体重児が生まれる割合が高くなります。

 

先進国で低出生体重児が増えているのは日本だけです。低出生体重児でもっとも問題なのは、将来、肥満をはじめとした生活習慣病や発達障がいなどになりやすいということです。そのため最近では、妊娠期にお母さんの体重が適度に増えることを奨励しています。

 

やせの問題は、美的感覚や親世代の意識の問題もあるので、簡単に解決するのは難しいかもしれません。ただ、極端なやせ志向は、その子の将来に影響してくるということをお母さんがまず認識して、子どもに危険性を伝えるようにしてほしいと思います」

 

「やせ願望」は多くの女性にあるものですから、誰にでも陥る可能性がありますね。1年生のうちはまだ大丈夫ですが、将来を考えて、今のうちから気をつけたいと思います。

 

上田先生、ありがとうございました。

次回は、子どもの食についてのお母さんたちの悩みを取り上げます。

 


関連記事はこちら

子どもが嫌いな食べ物は子どもの気持ちになって克服

 

 

 

 毎週木曜にメルマガ発信中!

ご登録はこちらから↓

mailcp

 

ツイッターもやっています!

フォローはこちらから↓

 

 

★親野智可等の「ママも小学1年生」第7回[2016/7/4]

 

pixta_15993289_S 
 

●朝からハイテンションな子どもたち

 
授業参観の日は子どもたちにとって特別な日です。 
6年生でも朝から落ち着かない感じです。

 
先生たちですら何となくそわそわしてしまいます。 
ましてや1年生の子だと、朝からかなりのハイテンションで興奮している子がけっこういます。

 
これが4時間目くらいになってくると、一段とハイな状態になってきます。 
そして、いざお父さんお母さんが姿を現すと、そのテンションはマックスに達します。

 
落ち着かなくて座っている椅子をガタガタさせる子もいます。 
授業中でも後ろをちらちら見て、お父さんお母さんを探そうとする子もいます。 
中には授業そっちのけで体ごと後ろを向いて探す子もいます。

 
私が教えた1年生のA君は、授業中にお母さんを見つけて興奮してしまい、机をバンバン叩いて騒いでしまいました。 
いつもは落ち着いてしっかりやっている子なので、私も驚きましたが、お母さんはかなりショックを受けた様子でした。

 
それで、私は授業のあとでお母さんに 
「いつもはしっかりやっているんですよ。お母さんが来てくれて嬉しいんですよ。家で叱らないでくださいね」 
と話しました。

 
このような例はよくありますので、みなさんも割り引いて見てあげてください。 
本当にかわいいじゃありませんか! 
お父さんお母さんが学校に来てくれたというだけで、うれしくて舞い上がってしまうのですから。 
お父さんお母さんが大好きで、心を許しているからこその行動なのです。 
 
 
 
●中には心配なパターンも 
 
心配なのはこの逆のパターンです。 
つまり、普段の日より参観日の方がしっかりする子です。

 
もちろん、ただ単純に自分ががんばっているところを見せたいという気持ちでそうなるならいいのです。 
でも、中には親が恐くてそうなってしまう子もいるのです。

 
私が教えた子ではありませんが、B君という子はまさにそうでした。 
お父さんはとても厳格で箸の上げ下ろしにもうるさい人でした。 
また、お母さんも常に小言が多い人でした。

 
B君はいつも家庭で緊張して過ごしていました。 
そのかわり、学校では授業にも集中しませんし、係の仕事もやりませんし、友達ともけんかばかりしていました。

 
ところが、参観日はそうはいきません。 
しっかりやっているところを見せなければ、家でどんな目に遭うかわかりません。

 
こういう状態の子は本当にかわいそうです。 
親に素の自分を見せて甘えることもできません。 
当然ながら、親に愛されているという実感も持つことができません。 
 
 
 
●家に帰ったらほめてあげよう

 
本来、家庭というものは安らぎの場所です。 
家庭でリラックスして過ごせるから外でがんばれるのです。

 
大人でもうちにいるときはダラダラします。 
子どもも同じです。

 
みなさんのお子さんは家でリラックスできていますか? 
それとも緊張していますか? 
ぜひ、前者であってほしいと思います。

 
最後にいくつかお願いです。

 
参観日のあと、家で子どもを叱ることがないようにしてください。 
ちょっとくらいのことには目をつむって、ぜひ子どもをほめてあげてください。

 
ほめられる部分を探してたくさんほめてあげましょう。 
その方が万事うまくいきます。 
 

他の子と自分の子を比べないようにしてください。 
隣の芝生は常に青く見えるものですから。 
みんな違ってみんないいのですから。

 
子どもは子どもなりにがんばっています。 
生まれてからまだ6,7年しか経っていないのに、けっこうがんばっているのです。 

 


前回の記事はこちら

親野智可等の「ママも小学1年生」第6回 

 

親野先生の他記事はこちら

親野智可等の子どもを伸ばす親の習慣

 

 

 

 毎週木曜にメルマガ発信中!

ご登録はこちらから↓

mailcp

 

ツイッターもやっています!

フォローはこちらから↓

 

 

☆自由研究・工作に! キラキラ「スノードーム」 [2016/7/1]

1

 

●スノードームを作ろう!

 
眺めて楽しいスノードーム。
実はご家庭で作れることをご存知ですか?

 

夜空にきらめ星をなぞって、身近な素材でキラキラスノードームを作りましょう。
夏休みの自由研究の工作にもおすすめです。

 

【材料】
 ・ペットボトル
 ・水
 ・液体のり(アイロンがけの際に使う糊)
 ・ビーズやスパンコール
 ・セロハンテープorビニールテープ
 ・お好みで、キラキラシール、色画用紙、リボンなど、外側を飾るもの
 
※ペットボトルは小さい方が、水や液体のりが少なくて済むのでおすすめです。
また、凹凸の少ないものを選ぶと、中がよく見えます。
 
※水と液体のりは1:1の割合で混ぜ合わせ、用意したペットボトルいっぱいに入るようにします。

 

 

【作り方】
1. ペットボトルを洗い、中にビーズやスパンコールを自由に入れます。

 

2

 

 

2. 水をペットボトルの半分まで注ぎます。

 

3

 

 

3. 液体のりをゆっくり注ぎます。
空気が入らないように、そっと溢れる直前まで入れましょう。

 

4

 

6

 

 

4. キャップを閉め、ペットボトルを傾けて中身を混ぜ合わせます。

 

7

 

 

5. キャップがゆるんであかないように、キャップの部分をセロハンテープやビニールテープなどで留めます。
お好みで、外側を、キラキラシールや切った色画用紙、リボンなどで飾り付けて、できあがり。

8

 
 
【注意!】お子さんがペットボトルの中のものを飲まないようご注意ください。

 

水に液体のりを入れることでねばりが出て、中に入れたビーズなどがゆっくり滞留します。
キラキラと流れる飾りが、まるで天の川のよう!

 

飾りに、キラキラした素材を使うと、より雰囲気が出てきれいですよ。
ぜひ、作ってみてくださいね。

 

 

●夏休みの自由研究にも!

 

スノードームの作り方では、水と液体のりを同じ分量で作りましたが、その比率を変えると、中に入れた飾りはどんな動きをするでしょうか。
同じペットボトルと同じ飾りを用意し、容器をひっくり返したあとの、中の飾りの落ちる速さや動き方を観察してみましょう。
 
≪参考≫
 ・水だけ

 ・水9:液体のり1

 ・水5:液体のり5
 ・水1:液体のり9
 
 

こちらもあわせてどうぞ

今年の七夕は親子で手作り飾りを楽しもう!

フルーツで子どもといっしょに夏おやつを手作り!

 

 

 

 毎週木曜にメルマガ発信中!

ご登録はこちらから↓

mailcp

 

ツイッターもやっています!

フォローはこちらから↓

 

☆『アンガーログ』でイライラしやすいママから変わる[2016/7/1]

イライラ3回目画像

 

前回は、イライラをしずめる対処法などを教えていただきました。

今回は、自分の怒りの傾向を知る方法について、臨床心理士の小渕あさこさんにお話を伺います。

 

 

●親が怒りっぽいと、子どもも怒りっぽくなる?

 

小渕 「感情には『情動伝染』というしくみがあり、怒りも伝染します。

親がいつもイライラしていると、子どももイライラしやすくなるのです。

物を投げたり、乱暴な口調で怒ったりすると、子どもがマネをすることもあります。

また、機嫌によって怒り方が違うと、親の顔色をうかがう子になります。

ムダな怒り方をしないようにするためには、自分はどんなときにイライラしやすくなるのかを知ることが大切です」

 

 

●怒りの日記『アンガーログ』をつけてみよう

 

小渕 「イライラに悩む親御さんとのカウンセリングで、

『自分は何に怒っているのかわからない』

という声をよく聞きます。

 

自分がどんなときにイライラするのか、怒りのレベルがどれぐらいなのかを“見える化”するためには、『アンガーログ(怒りの日記)』がおすすめです。

怒った日や時間、どんな出来事があったかを書き、10点満点で怒りの点数をつけます。

 

例えば……

7月15日 17時30分

今日は仕事で疲れた。

夕食が出来上がったのに、ずっとゲームで遊んでいて食卓に来ない子どもを叱った。

怒りの点数 7点

 

出来事、自分の怒りのレベルを知るための日記なので、反省を書かなくてOKです」

 

 

●読み返すと自分の怒りのツボがわかる

 

小渕 「1週間ほど記録すると、

・疲れているときに怒りっぽくなる

・朝、時間に追われるとイライラしやすい

など、自分の怒りのツボが見えてきます。

 

それをもとに、どんな工夫ができるか考えてみます。

例えば……

『疲れている日の夕食のおかずは、お惣菜に頼ろう』

『何時までゲームができるかわかるように、ごはんができ上がる時間を子どもに言っておこう』

などです。

 

アンガーログから自分の怒りの傾向がわかれば、具体的な解決策を立てられ、イライラすることが減っていきます」

 

小渕さん、ありがとうございました。

 

子育ては大変で、いつもニコニコしているお母さんでいるのは難しいもの。

教えていただいたことを1つ1つ取り入れていけば、イライラと上手に付き合えるようになれそうです。

 


小渕さんの他記事はこちら

≪子育てのイライラ解決 第1回≫子育てのイライラの奥にある、本当の気持ちとは?

 

関連記事はこちら

子どもの反抗にイライラ……どうすればいい?

 

 

 

 

 毎週木曜にメルマガ発信中!

ご登録はこちらから↓

mailcp

 

ツイッターもやっています!

フォローはこちらから↓

 

★適度なストレスは男の子の成長のバネになる![2016/6/30]

 

0630_pixta_14178945_S (1)  

今回は、親の期待と子どもの成長に関して『心の強い男の子の育て方』(学研パブリッシング刊)の著者である和田秀樹先生に伺います。

 

 
これからの時代を生き抜いていく心の強さを持った男の子に育てるためにはどうしたらいいでしょうか。

 

和田 「お母さん方が、男の子に対してそのような期待をかけるのは、ごく自然なことでしょう。 一方で、そういった親の強い期待がプレッシャーとなって、子どもによくない影響を及ぼすのではないかと心配される人もいらっしゃるかもしれません。 

 

『子どもにプレッシャーをかけすぎないほうがいい』 『ストレスがかかると子どもの心はつぶれる』といった意見もあることは確かです。 日常的な場面でも『がんばれ、がんばれといったらいけないのか』とか『期待をかけるのはよくないのでは』という声も聞かれます。

 
しかし、これは心理学の数々の研究から明らかにされていることなのですが、実際のところ、子どもの心は大人が考えるほど弱く傷つきやすいものではないのです。むしろ、プレッシャーなどのストレスがある程度かかることで成長していくと言えるのです。

 
適度なストレスをバネにして、それに耐えられるレベルに心がたくましくなっていくのが健全な成長なのです。 ストレスがよくないプレッシャーとなるのは、それが強すぎて子どもの今現在の能力をはるかに超えている場合、もしくは、弱すぎて成長に何の役にも立たない場合です。

 
大人が一方的に『これはストレス要因だ』と決めつけて、子どもの経験の場を奪うのではなくて、積極的に挑戦させていきたいものです」

 
実際には、親はどういった期待のかけ方をすればいいのでしょう。

 
和田 「子どもの心を心配する大人は『このレベルのストレスはすべてに子どもに悪影響を与える』というようにひとくくりにして考えがちですが、同じ年齢でも子どもの成長の度合いは十人十色。個人差がとても大きいのです。

 
要するに親の期待がよいプレッシャーになるかどうかは、親が子どもの能力をきちんと読み取れているかどうかです。 『どういうサポートすれば、この子は壁を乗り越えられるか』を真剣に考えていただきたいと思います。 

 

たとえば、勉強に関してなら、どの箇所でわからなくなったのかを分析したり、どういう勉強法なら理解しやすいかを考えたり、毎日確実にこなせる目標を設定するなど、工夫してほしいのです。 

 

いきなり実現不可能な高い目標を期待して強いプレッシャーをかければよくないストレスになりますし、 かといって期待を一気にゼロにしてしまうと、子どもはその壁に手を伸ばさなくなってしまうのです。 お母さんにはその子に合った方法で手を差し伸べていただきたいと思います。

 
そのときお母さんには、「この子にはできるようになってほしい。きっとできるようになる」という期待を持ちつづけ、サポートしてもらいたいと思います。お母さんの期待とサポートがかみ合えば、子どもはプレッシャーでつぶれることはないのです」
 
和田先生、ありがとうございました。

 


前回の記事はこちら

おけいこごとは、男の子の心の成長に役立つ

 

 

 

 毎週木曜にメルマガ発信中!

ご登録はこちらから↓

mailcp

 

ツイッターもやっています!

フォローはこちらから↓

 

★おけいこごとは、男の子の心の成長に役立つ[2016/6/29]

 

0629_pixta_4320433_S  

『心の強い男の子の育て方』(学研パブリッシング刊)の著者である 和田秀樹先生に、 今回は、男の子のおけいこごとに関するアドバイスをいただきます。

 
 
和田 「子どものおけいこごとに関しては 『やらせないよりやったほうがいいと思うが、 それが成長にどう役立つかはわからない』というのが 正直なところではないでしょうか。 私は、おけいこごとは男の子の心の成長に役立てることができるものだと思っています。

 
子どもの成長には、学校以外の場で、 『これに関しては、自分はだれにも負けないよ』と堂々と言えるものが必要です。 

自分はできるという自信、人には負けたくないという競争心、 練習を乗り切ることができたという達成感、自分にあるいは他人に勝つという体験――このいずれもが強い心を育てるために欠かせません。

 
学校以外に、子どもが輝ける場、勝つ経験のできる場、それがおけいこごとであると認識していただくといいでしょう」

 
 
よくお母さん方から「ならいごとをさせたいけれど、 なにをさせたらいいのかわからない」という質問を受けます。

 
和田 「おけいこごとを始めるにあたっていちばん大切なのは、“その子にもっとも合ったものを探す” ということです。 つまり、お母さんには、 その子の取り柄を探すということが求められます。 とはいっても、何がいちばん子どもに合っているかを見つけるのは難しいと思われるかもしれません。

 
そんなときは、まず何種類でも おためしで教室に通わせてみることです。 体験を通して『もっとやってみたい』、『また、教室に行ってみたい』などと関心を示したものがあればそれを続けさせるのです。全然のってこないようなら、ほかのものを考えるということでいいと思います。

おけいこの先生はその道のプロとして、子どもたちをたくさん指導してきていますから、お母さんの気づかない子どもの天才性を見つけてくれるかもしれません。 

しかし、その子がせっかく天才性を秘めていたとしても、 お母さんがその出会いの場を作らないかぎり、才能が表に出てくることはないのです」
 
子どもがどんなおけいこごとに向いているのかわからない場合には 
どうしたらいいでしょうか。

和田 「おためしで教室に通わせてみたものの、 子どもがどんな分野のおけいこごとに向いているのかわからない場合もあるでしょう。 スポーツ系でもなければ音楽系でもないという場合は、 勉強系のおけいこごとを考えてみるのも一つの手です。

 
そろばん、算数教室などですが、 これらの勉強系のおけいこごとはやっているうちに確実にできるようになります。継続すれば着実に実力がついて、 それが子どもにはとてもいい励みになり、競争心をつけるにもいい方法だといえます。

 
また、小学校半ばくらいまでは、単純暗記が得意という子どもの能力特性から、漢字については、教室に通わないまでも、「漢字検定○級合格」を目標に努力するのもいいでしょう」

 
 
和田先生、ありがとうございました。 
 
次回は親の期待と子どもの成長について伺います。

 


前回の記事はこちら

男の子にとって、お母さんは神様や恋人のような存在

 

 

 

 毎週木曜にメルマガ発信中!

ご登録はこちらから↓

mailcp

 

ツイッターもやっています!

フォローはこちらから↓

 

 

☆子育てのイライラが爆発しそうなとき、どうする?[2016/6/30]

 

イライラ2回目画像

 

 

前回は、子育てで怒りがわく主な理由をお伝えしました。

 

今回は、イライラをしずめて問題を解決する方法について、臨床心理士の小渕あさこさんにお話を伺います。

 

 

●怒りで反射的な言動をしないために

 

小渕 「子育てで怒りに振り回されないようにするために、次の5つのステップを試してみてください。

 

【STEP1】イライラしたら6秒待つ

怒ってカーッとすると生理的反応で体が興奮し、反射的に言葉がきつくなることがあります。

6秒数え、怒りのピークが去るのを待ってください。

 

次のことをしてクールダウンしてもいいですね。

・子どもの近くから離れて別の部屋に行く

・大きく深呼吸をする

・飲み物を飲む

・数を数える(100から3つずつ引くなど、難しい方法で)

・ポジティブな魔法の言葉を唱える(「この子は大丈夫」「怒ることじゃない」「なんとかなる」など、1つの言葉を決めて、いつも使う)

 

また、子どもが激しく怒っているときは、親が何を言っても聞き入れられません。

そういうときは、

・背中を優しくトントンする

・ハグをする

・飲み物をあげる

などをして、落ち着かせてあげてください。

 

 

【STEP2】自分の一次感情、子どもの一次感情をそれぞれ考える

 

前回、怒りは二次感情で、前段階の一次感情(本当の気持ち)がイライラにつながるとお伝えしました。

この一次感情がわからないと、

『言うことを聞かない、悪い子だ』

『子どもを叱ってばかりで、私はダメなママだ』

などと、子どもや自分を否定してしまいます。

 

『甘えたいから、グズっているのかな』

『私、疲れているからイライラするのかな』

などと、自分や子どもの一次感情がわかれば、冷静に状況を判断できるようになります。

 

 

【STEP3】『すべき思考』をゆるめて言い換える

 

前回お伝えしたように、『すべき思考』が強すぎると、怒りっぽくなります。

これを緩めて、言い換えてみてください。

 

例えば……

『宿題は、帰ってすぐ済ませるべき』

→『宿題は、おやつを食べて休憩した後にすればいい』 

『夕食前にオモチャを全部片付けるべき』

→『床に落ちているオモチャだけでも片付けさせよう』

などです。

 

 

【STEP4】『事実』と『思い込み』を分ける

 子どもに対するイライラで、

『片付けをしないで、私を困らせようとしている』

『宿題を忘れたら、親が甘いと思われる』

というのは思い込みで、事実ではありません。

事実と思い込みを一緒にすると、怒りがどんどん増します。

『片付けをしない』『宿題をしない』という事実のみに焦点を当て、どんな工夫ができるか考えてみます。

 

 

【STEP5】ムダに怒らないための工夫をする

 

【STEP4】の問題になっている『事実』を解決するために、できることを考えてみます。

 

片付けをしないのであれば……

『大きな箱に、どんどん入れていこう』(片付けやすくする)

『ママと一緒に競争してみよう』(ゲーム感覚で楽しんで片付ける)

『床に物が落ちていないようにしよう』(どこまで片付ければいいか伝える)

 

宿題をしないのであれば……

『何時から宿題をはじめたい?』(子どもに考えさせる)

『宿題の道具を机に出しておこう』(取りかかりやすくする)

 

 

 【STEP5】まで、すべてを実践しようと焦らなくても大丈夫です。

まずは【STEP1】の『6秒待つ』ことから試してみてください。

 

また、親御さんのカウンセリングでは、『何にイライラしているかわからない』という悩みも聞きます。次回は、自分の怒りのツボを知るための『アンガーログ』という方法をお伝えします」

 

 


関連記事はこちら

子育てのイライラを減らす3つの方法

 

 

 

 毎週木曜にメルマガ発信中!

ご登録はこちらから↓

mailcp

 

ツイッターもやっています!

フォローはこちらから↓

 

☆子育てのイライラの奥にある、本当の気持ちとは?[2016/6/29]

イライラ1回目画像

 

子育ては、親の思い通りにならないことが多いですよね。

ときには、怒りが爆発して子どもを感情的に叱ってしまうこともあるかもしれません。

それを後悔し、「私はダメな母親だ」と自分を責めることも……。

真面目なお母さんほど、悩んでしまうのではないでしょうか。

 

子育てのイライラと上手に付き合う方法について、臨床心理士で2人のお子さんの母でもある小渕あさこさんにお話を伺いました。

 

 

●イライラする自分も認めていい

 

小渕 「“怒り”はネガティブな感情なので、

『イライラしてはいけない』

『怒ってはいけない』

と思われるのではないでしょうか。

 

まずお伝えしたいのは、怒りを避けたり、無理に抑えたりしなくてもいいということです。

イライラの奥にある感情(本当の気持ち)を知り、怒りの表現方法に気をつければいいんですよ。

 

ときには、お子さんがお母さんに怒りをぶつけてくることもあると思います。

それは悪いことではなく、大好きなお母さんに甘えたいからです。

 

『この子は、私のことを信頼しているんだ』

と考えてみてください」

 

 

●イライラする本当の理由は?

 

小渕 「子育てに『アンガーマネジメント』を取り入れることで、ムダに怒ることが減っていきます。

 

『アンガーマネジメント』とは、怒り(アンガー)と上手に付き合う(マネジメント)方法です。

 

まず、怒りがわく主な理由を考えてみましょう。

主に次の2つのことが関係します。

 

 

【1】不安、悲しみ……ネガティブな感情がいっぱい溜まっている

 

空のコップをイメージしてください。

 

ここに、不安、心配、恐れ、寂しさ、悲しみ、つらさ、くやしさなど、ネガティブな感情という水がいっぱい溜まり、それがあふれると怒りとなります。

 

また、睡眠不足、体の疲れも怒りにつながります。

怒りは二次感情で、前段階の一次感情があるのです。

 

ささいなことで怒りを爆発させてしまう、なぜかいつもイライラするのなら、振り返ってみてください。

 

何か不安なことはありませんか?

つらかったことはありませんか?

 

子育てのイライラだと思っていたことが、実は夫婦や友人など人間関係の悩み、家計や健康の不安などが関わっていることもあります。

 

 

【2】『すべき思考』が強いとイライラしやすくなる

 

怒りは、『すべき思考』が火種になります。

 

例えば……

『宿題は、帰ってからすぐに済ませるべき』

『オモチャは、全部キレイ片付けるべき』

などです。

 

子育てのルールがたくさんあり、『完璧に守らなければダメ』と許容範囲が狭いと、ちょっとのことで怒りが湧いてきます。

 

イライラにつながる『すべき思考』をゆるめることができるか、考えてみてください。

 

次回は、実際にイライラしたきの対処法をお伝えします」

 


関連記事はこちら

子育てストレスはちょっとした意識づけで減らせます

よい子育て”をしようと気負いすぎてストレスに…

 

 

 

 毎週木曜にメルマガ発信中!

ご登録はこちらから↓

mailcp

 

ツイッターもやっています!

フォローはこちらから↓

 

★男の子にとって、お母さんは神様や恋人のような存在[2016/6/28]

 

0628_pixta_18051906_S

  

今回は、『心の強い男の子の育て方』(学研パブリッシング刊)の著者である 和田秀樹先生にお母さんと男の子のかかわり方について伺います。

 

 

お母さんと男の子のかかわり方について注意することはありますか。
 
和田 「男の子にとってお母さんというのは、 神様や恋人に近い存在といっていいかもしれません。

 

お母さんというのは、いつも安心できる場所。学校でいやなことがあった、友だちとけんかして戻ったときでも、元気づけてもらえます。

 

どんなことがあっても お母さんから「大丈夫だよ」と言ってもらえるだけで、 男の子は自信を持てます。

 

母子関係について、ベタベタしすぎることは、マザコンであるとして時に批判されることがありますが、母子関係に“愛しすぎ”ということはありません」

 
マザコン的な親子関係でも問題ないということでしょうか…。

 
和田 「母親の価値観を子どもに伝える方法に失敗しないようにする必要があります。 

『勉強はできなくてもかわいいからいいわ』とか『かわいいわが子に、子どものうちから社会の厳しさを教えるなんでかわいそうだ』などとなってしまうのは問題です。 

 

現実の厳しさにふれなければ強い心は育たないのです。 子どもがかわいそうだからといって保護ばかりしていても、 その子は伸びていくことができません。 

 

成長過程で乗り越えなければならない壁の前で子どもがへこたれてしまっているときこそ、お母さんには子どもに寄り添い、フォローする役目があります」

 
 注意しなければならないのはどういうことでしょうか。

 

和田 「たとえば、何度言っても子どもができるようにならないときなどに、 思わずカッとして『おまえはできない子だ』『頭が悪い』などと口走ったり、兄弟姉妹や同級生と比べてしまうことは 多くのお母さんが経験されていることだと思います。 

 

ですが、子どももできなかったことにコンプレックスを持って悩んでいるのです。そんなところへ、追い討ちをかけるような言葉でとどめをさすのは、いい影響を及ぼしません。 

 

子どもは精神的にダメージを受け、 あとまで引きずってしまうでしょう。

 
たとえいい結果を出せないときでも、 子どもを信じつづけ、子どもが自信を失わないようにしましょう。 子どもがもっとも深く傷つくのは、 お母さんの態度のなかに『あなたはダメな子ね』というような軽蔑目線を感じるときなのです。 

 

ガミガミ言うのはかまいません。 しかし、決して子どもをさげすんだりせず、 「きっとできる」と子どものことを信じることから始めましょう」

 
和田先生、ありがとうございました。 
 
次回は男の子のおけいこごとについて和田先生に伺います。

 


前回の記事はこちら

男の子は成長が遅くても大丈夫?

 

 

 

 毎週木曜にメルマガ発信中!

ご登録はこちらから↓

mailcp

 

ツイッターもやっています!

フォローはこちらから↓

 

★男の子は成長が遅くても大丈夫?[2016/6/27]

 

0627_pixta_17089307_S 

『心の強い男の子の育て方』(学研パブリッシング刊)の著者で、 受験や子育てに関するアドバイザーとしても有名な 精神科医の和田秀樹先生に〈男の子の育て方〉のコツを聞いてみました。

 

 

男の子のお母さん方から 
「女の子に比べて、どうも男の子は幼く見える…」という話をよく聞くのですが…。

 
和田 「まず、お母さん方に理解していただきたいのは、 子ども時代というのは男の子より女の子のほうが発達が早いということです。

 
小学校から中学校くらいの同学年の女の子と男の子を比較すると、 体格、体力、運動能力、コミュニケーション能力、社会性など、いずれも女の子のほうが成長は早いのです。 

 

逆にいうならば、 思った以上に男の子の成長には時間がかかるということです」

 
では、成長が遅いように見えてもまったく気にしないでいいんでしょうか。

 
和田 「男の子が晩成型であることは生物学的必然であるのですが、 そのことによって生じてくる問題があります。 

 

それは、子ども時代、とくに小学校時代に、 自信を失ってしまう経験をしやすいということです。

 
つまり、女の子に勝てない、かなわない、 追いつけないという経験をする男の子というものは、 学校や家庭で自信を喪失してしまいやすいということです。 

 

『男の子ならできて当然なのに…』『なんでできないの…』『男のくせに、どうして…』 

――お母さん方の口をついて出てくるのは、 このような言葉かもしれません。

 
しかし、言われる男の子にしてみれば、 『どうせ自分はできないんだ』という劣等感を持つことになってしまいます。

 
気をつけていただきたいのは、 この劣等感は成長の足をひっぱるものになるという点です。 

 

男の子には男の子の成長に合わせた育て方があるはずで、 大人の見方によって、 男の子の成長の芽を摘んでしまうことのないように しなければなりません」

 
では、どうすればいいのでしょうか。

 
和田 「そのためには、『自分は目標をクリアできる』 『かなり難しいけれど、なんとか乗り切れそうだ』というような自分への自信を持たせることです。 

 

『自分はきっとできるはず』という自信が自己評価を高め、 そして努力する態度につながります。 こういった健全な自己評価が成長の原動力になっていくのです。

 
では、この時期の男の子に対して、 お母さん方ができることはどういったことでしょうか。 

 

それにはまず、その子が興味を持って取り組めるもの、 その子の能力に見合ったものを探してみてください。 

 

その子なりに得意なこと、取り柄、強みを見つけて、 本人がそれをもっと磨きたいという気持ちになるように仕向けてみてはどうでしょう。 

 

それをきっかけに『人には負けたくない』という気持ちを持てるようになっていきます。

 
ただ、小学校時代の子どもはちょっとしたきっかけで自信を持ったり、失ったりします。 

 

子どもが競争に負けて帰ってきたり、 親の期待にはずれる結果だったときのフォローには気をつけてもらわなければいけません。

 
早生まれの同級生に負けてしまったときは、

「あなたは○ヵ月も上の人とやっているのだから、今は負けてもしょうがない。 でも、もう少しがんばってみようか」とか、 

女の子に負けてしまったときは、 
「今はかなわなくても、中学生、高校生になれば、 追いついて、追い抜いていくことができる」

というように フォローすることが大切です。

 
些細なことかもしれませんが、 こうした精神的なフォローがあるかないかは、 その子の成長にとって大きな影響を及ぼすものなのです」
 
和田先生、ありがとうございました。 
 
次回お母さんと男の子のかかわり方について伺います。 

 


和田先生の他記事はこちら

男の子よりもませている、女の子の育て方とは?

 

関連記事はこちら

男の子って、お風呂に入らなくても平気? 

 

 

 

 毎週木曜にメルマガ発信中!

ご登録はこちらから↓

mailcp

 

ツイッターもやっています!

フォローはこちらから↓

 

 


 

☆CD&DVD『ベスのピアノ物語』をプレゼント!

ベスのピアノ物語

 

CD&DVD「ベスのピアノ物語」 6/15(水)発売!

 

ズーラシアンブラスの「弦うさぎ四姉妹」の三女ベスによる、初めてのピアノアルバムが6月15日に発売されました。耳なじみのある童謡とクラシックの名曲が出会った作品の数々を収録。

 

CD、DVDの3枚組で、映像とあわせて広がる曲の世界観を子どもから大人までお楽しみいただけます。DVDではベスがたくさんの衣装に身をまとい「七変化」! 弦うさぎの姉妹やズーラシアンブラスも登場します。

 

この『ベスのピアノ物語』を3名様にプレゼントします!

 

 

 

応募は終了しました

 

 

 

応募締切)7月18日(月) ※発送をもって発表に代えさせていただきます

 

****************

おはなしドリル                                

きもちのおはなし 小学1年 (学研プラス・編)                  

価格)3,800円+税

CDの紹介はこちら

 

 

 

 毎週木曜にメルマガ発信中!

最新記事を毎週配信

ご登録はこちらから↓

mailcp

 

 

ツイッターもやっています!

フォローはこちらから↓

 

★保護者会はなんのために開かれるの?[2016/6/24]

MIL64096//1

 

 これから夏休み前にかけて、保護者会や個人面談など、学校に出向く機会も増えていきます。

 

でも保護者会の場合、PTA役員の選出や重要な連絡事項などがない限り、出席しないという人も多いようです。なかには、出席してもあまりメリットがないなどという声も……。

 

仕事などで忙しい保護者が増えている今、保護者会は何のために行われるのか、あらためて考える必要があるのかもしれません。そこで現役小学校教諭の舟山由美子先生にお話をうかがいました。

 

 

保護者会は、学校を知る機会のひとつと考えて

 

個人面談や参観日などは出席しても、保護者会は、必要がなければ出席しないという人も多いようです。そもそも保護者会に出ることの意味は何なのでしょうか。

 

舟山 「あくまで私個人の意見ではありますが、保護者会には次の2つの意味があると考えています。

 

①学校と保護者の「情報のすり合わせ」ができる

 

以前、別の記事でも書いたのですが、担任と保護者は日ごろから情報のすり合わせをする必要があり、懇談会も含めた保護者会や個人面談は、その機会になるということです。

 

日ごろ、保護者の方と話をしていると、子どもの見方や印象、問題点などについて、担任と保護者の捉え方にギャップを感じることがあります。

 

なぜギャップが生まれるかというと、保護者と担任による“立場の違いによる情報量の差”というのがひとつ。また、少人数で生活している家庭と、集団で動く学校とで、子どもの“身の処し方”が違ってくる、ということもあると思います。ですから子どもは、家庭で親に見せる顔と、学校で先生に見せる顔が違うこともあるわけです。

 

保護者は家庭での顔しか知らないと、何か問題が起きたとき子どもの話を鵜呑みにして、学校への不信感を抱くことにもなり、お互いに歩み寄ることができなくなるでしょう。しかし日ごろ、学校からの情報を得ていると、子どもの言うことも客観的に聞くことができるようになります。

 

 

②ほかの保護者や子どもと顔見知りになる

 

もうひとつは、保護者同士が顔見知りになることで、共通理解が図れるということです。

 

ほとんどの学校では、保護者のみなさんに、なんらかの形で月に1度は来校していただくようになっていると思います。それは担任の話からクラスの様子を知ったり、教室の掲示物でほかの児童のことを知ることができる機会にもなっています。

 

また保護者同士も、直接会話をしないまでも、『あの人は○○ちゃんのお母(父)さん』と認識することができます。他愛ないことのように思うかもしれませんが、これが実はとても大切なことなのです。

 

同じ教室にいる友だちの保護者がどんな人なのかを知っているだけで、子ども同士のトラブルが起きたときの反応が違ってくるものです。少なくとも、子どもの言葉を鵜呑みにしてしまうことはなくなると思います」

 

たしかに、相手の顔が見えないと、無制限に怒りがふくらんでしまうことがあるかもしれません。

 

 

保護者が学校に主体的に関わる勇気を

 

舟山 「また、保護者会に参加されない人は、懇談会で話をするのが苦手だから、という方が多いと感じます。

 

私はよく『教育・しつけとは、“まず自分が一歩前に出ることから”が大切です』と話をしています。親御さんが勇気を出して主体的に関わらないと、子どもが社会性を備えた子にはなりにくいのではないでしょうか。

 

以前、ラジオで、永六輔さんがこんな話をされていました。

 

なぜ地域のお祭りがあるかというと、地域にはどれだけの人がいて、どんな構成になっているのかを知る機会になっている。それは災害が起きたとき、どれだけの場所・物資が必要で、だれにどんな働きをしてもらうかを、あらかじめ知る目的もあるのではないかというお話です。

 

学校の保護者会(PTA会)も同じようなことが言えると思います。保護者会などは、平日の昼間にあって効率的でないし、その意義も疑問だな、と思うかもしれませんが、子どもにいろいろなトラブルが起きたとき、その子どもの『学校の様子・友だち関係・その保護者』について何も知らないと、悩みや混乱が大きくなります。

 

セーフティネットとして、学校の集まりや行事に参加する、というように考えてはどうでしょうか。

 

もちろん、保護者に『とにかく来てください』というだけでよいかというと、そうは思いません。せっかく学校にいらしてくださった保護者のために、「おみやげ話」「おみやげイベント」を用意するようにしている先生もいます。

 

その一方で、淡々と、わかっていることを話すだけの先生がいるのもたしかです。保護者の方が、参加するのが楽しみになるような魅力的な保護者会にする努力は、学校側にも必要ではないかなと思います」

 

保護者会なんて面倒だなあと思っていましたが、見えない部分で、参加することの意義があることがわかりました。

 

舟山先生、ありがとうございました。

 

 

 

 

 毎週木曜にメルマガ発信中!

ご登録はこちらから↓

mailcp

 

ツイッターもやっています!

フォローはこちらから↓