小渕 あさこ
青葉台カウンセリングルーム 代表
臨床心理士
日本アンガーマネジメント協会認定ファシリテーター
スクールカウンセラーとして小・中・高校に勤め、横浜青葉台に女性のための心理カウンセリングルームを開業。
親子のためのアンガーマネジメントのセミナーやカウンセリングを中心に活動している。
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生活・しつけ
年長 2016年7月1日の記事
前回は、イライラをしずめる対処法などを教えていただきました。
今回は、自分の怒りの傾向を知る方法について、臨床心理士の小渕あさこさんにお話を伺います。
●親が怒りっぽいと、子どもも怒りっぽくなる?
小渕 「感情には『情動伝染』というしくみがあり、怒りも伝染します。
親がいつもイライラしていると、子どももイライラしやすくなるのです。
物を投げたり、乱暴な口調で怒ったりすると、子どもがマネをすることもあります。
また、機嫌によって怒り方が違うと、親の顔色をうかがう子になります。
ムダな怒り方をしないようにするためには、自分はどんなときにイライラしやすくなるのかを知ることが大切です」
●怒りの日記『アンガーログ』をつけてみよう
小渕 「イライラに悩む親御さんとのカウンセリングで、
『自分は何に怒っているのかわからない』
という声をよく聞きます。
自分がどんなときにイライラするのか、怒りのレベルがどれぐらいなのかを“見える化”するためには、『アンガーログ(怒りの日記)』がおすすめです。
怒った日や時間、どんな出来事があったかを書き、10点満点で怒りの点数をつけます。
例えば……
7月15日 17時30分
今日は仕事で疲れた。
夕食が出来上がったのに、ずっとゲームで遊んでいて食卓に来ない子どもを叱った。
怒りの点数 7点
出来事、自分の怒りのレベルを知るための日記なので、反省を書かなくてOKです」
●読み返すと自分の怒りのツボがわかる
小渕 「1週間ほど記録すると、
・疲れているときに怒りっぽくなる
・朝、時間に追われるとイライラしやすい
など、自分の怒りのツボが見えてきます。
それをもとに、どんな工夫ができるか考えてみます。
例えば……
『疲れている日の夕食のおかずは、お惣菜に頼ろう』
『何時までゲームができるかわかるように、ごはんができ上がる時間を子どもに言っておこう』
などです。
アンガーログから自分の怒りの傾向がわかれば、具体的な解決策を立てられ、イライラすることが減っていきます」
小渕さん、ありがとうございました。
子育ては大変で、いつもニコニコしているお母さんでいるのは難しいもの。
教えていただいたことを1つ1つ取り入れていけば、イライラと上手に付き合えるようになれそうです。
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★≪子育てのイライラ解決 第1回≫子育てのイライラの奥にある、本当の気持ちとは?
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小渕 あさこ
青葉台カウンセリングルーム 代表
臨床心理士
日本アンガーマネジメント協会認定ファシリテーター
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親子のためのアンガーマネジメントのセミナーやカウンセリングを中心に活動している。
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