後小路 啓
マイ・エス・スイミング国立 専任コーチ。コーチ歴は約8年。3~12歳までの子どもたちのスイミング指導を行っている。
『マイ・エス・スイミング国立』(http://www.mys-swimming.com/)
東京都国立市富士見台4-30-1 学校法人藤村学園東京女子体育大学内
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学校・まなび
小学1年生 2016年7月12日の記事
子どもに水泳を教えるとき、いきなりハードルの高い技術的なことを伝えてもなかなかうまくいきません。泳ぎの上達につなげるためには、呼吸や基本のバタ足の練習をすると良いのだそう。
子どもたちへ泳ぎ方のレッスンを行っている、「マイ・エス・スイミング国立」専任コーチの後小路(うしろしょうじ)啓先生にお話を伺いました。
●水中で鼻から息をブクブク吐く練習をする
後小路 「顔を水につけることに慣れたら、水の中・水から上がったときの呼吸の練習をします。
水の中では鼻からブクブクと息を吐き、顔を水上に出したら口から息を吸うようにします。理想は鼻から吐くことですが、慣れないうちは、口からでも構いません。
なぜこの練習をするかというと、泳ぐときの“呼吸のコントロール”につながるからです。水の中で吐く、水から出たら吸う、という呼吸のリズムが作れると、泳ぐときに力みにくくなります。
泳ぐのが苦手な子は、この呼吸が苦手で、ガチガチに力んでしまう傾向があるようです。楽に呼吸ができるようになると、リラックスできて泳ぎが上達していくはずです」
●浮き輪をつけずに浮けるようにする
後小路 「次は、浮き身(水面に浮く)の練習です。浮き輪などをつけなくても、水に浮けるようにします。
1. 両腕をまっすぐ伸ばして手を重ね、両腕の下に頭がくるようにします。
2. 上体は1のまま、前に屈んで顔を水につけ、腰から脚も浮かせます。
3. 足はバタ足をせず全身をまっすぐ伸ばした状態です。力を抜いてリラックスし、3~5秒浮くことを目標に。浮いているときは息を止め、立つときに水中に吐くようにします」
●脚全体を使ってバタ足ができるようにする
後小路 「浮き身ができるようになったら、バタ足の練習をします。いきなり顔をつけて泳がせると緊張してしまうので、プールサイドでお尻から脚だけをプールに入れ、脚の動かし方を確認します。
顔が水についていると指導する声が聞こえなくなってしまいますが、上体が水上に出ていれば、子どもたちが脚の動きに集中できます。
また、小さな子に『キックしてごらん』と言うと、最初はひざから下だけを動かしてしまいがちです。そうすると、がんばって動かしても前に進みにくいんですね。
太ももからつま先まで脚全体を使い、ムチがしなるように動かすイメージです。
練習するときは親御さんがお子さんの脚を持ってサポートし、素早く動かすのではなく、ゆっくりなめらかに動かすようにします。
この基本のステップを押さえておくと、クロールなどの泳ぎがスムーズに習得できるはずです。
小さなお子さんの場合は、技術的なことを詰め込むよりも“水慣れ”が大切です。
お子さんに『水に触れるって、遊ぶって楽しいんだよ』ということを伝えてあげてください。そうすると、『泳いでみたい』と意欲が出てくるはずですよ」
“教える”ではなく、“子どもと一緒に楽しむ”という姿勢で、伝えていきたいですね。
後小路先生、ありがとうございました。
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