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学校・まなび

小学1年生 2016年4月8日の記事

★登校班をよりよくするためには?[2016/4/8]

〈登校班どう考える? 後編〉 保護者の関わり方で登校班が変わってくることも

登校班その2

 

前回は、登校班に関しての、1年生ママたちが体験したエピソードをご紹介しました。選ぶことのできない登校班だけに、ちょっとした問題が親子の不安や心配につながるようです。今回は、小学校現役教諭で「きいて、おしえて、舟山先生!」でおなじみ、小学校現役教諭の舟山由美子先生に、登校班のあり方や関わり方についてご意見をうかがいました。

 

 

●登校班は本当に必要?

 

登校班でのトラブルや心配事を抱える人もいるようですね。

 

舟山「私自身は、ここ何年も登校班のない学校に勤務しているので、細かい事情がわかっていない点もあるかもしれませんが、個人的な意見として、そもそも登校班は、誰にとって必要なのかという課題があると思います。学校もPTAも、ずっと登校班という体制でやってきたので、特に必要性を考える機会もなく続けている所もあるのではないでしょうか。地域によっては警察の交通安全課との協定などの関係もあるのかもしれません。登校班での通学を義務感でやっていると、大人も子どもも、前回紹介された事例のようなことになるのではないかと思います」

 

どうしても登校班を変えたいという場合、どこに言えばいいのでしょう? また変更は可能なのでしょうか

 

舟山「登校班の管轄は学校の場合も、地域の場合も、PTAの場合もあり、学校によってそれぞれ違います。変更が可能かどうかはそれぞれで違ってきますが、まずはその管轄しているところに伝えましょう。学校に言うより、PTAの方に言うことのほうが敷居が高いと感じる人が多いのではないでしょうか。

 

ただ、登校班を学校主催でおこなっている場合でも、実際には、保護者の不満や心配といった意見はなかなか表に出てこないものです。不満が潜在化していて、だからこそ、やる気の見えない児童も出てくることになるのだと思います」

 

 

●一度、登校班の本来の目的を考えてみては

 

高学年ばかりになったり、班長さんが4年生など、班のメンバーが偏ってしまうのもお母さんとしてはちょっと不安です。

 

舟山「登校班の目的は、安全な『登校』のみといえます。ですから、高学年の責任感が生じるのは副産物ととらえてはどうでしょう。そもそも高学年の子は、成長するにつれて、自分のペースで歩きたがるものです。それなのに、下の子のめんどうを見ろとなると、いやがる子がいて当然といえるでしょう。

 

だからこそ、“大人の役目”が必要になってくるのです。不満や不安から、ただ文句を言っているのでは建設的でないし、子どもの見本になれません。どうしても納得がいかないという場合は、一度大人側、つまり学校・地域・PTAの『不満』や『不安』を突き合わせて、本来の目的を確認してみてはどうでしょうか。

 

場合によっては(安全が確認されれば)登校班はやめてもいいという判断もあると思います。児童が一人で登校できるために、保護者が辻々に立って安全を見る『旗振り当番』がある学校もありますし、区によっては予算が出て、シルバー人材派遣の皆さんが『交通安全誘導員』となっているケースもあります。要は、そこまで覚悟を決めて、大人が動けるのかということなのだと思います」

 

 

●保護者それぞれが登校班に対してできることって?

 

今現在、自分の子の登校班の状況を変えていくとしたら、親はどんなことができますか?

 

舟山「これまでの私の経験から、登校班がうまく機能していた学校は、高学年の子は意欲的な子が多いですね。また、時間に余裕がある保護者が入れ替わり立ち替わり、一緒について来て、見守ってくれていました。そして高学年に『いつもありがとう』と言ってくれたり、やんちゃな1年生に『6年生の言うことを聞こう!』と注意してくれたりしました。また、お母さんだけでなく、ちょっと時間ができたお父さんも参加してくれることもありましたね。それらを、強制的な当番でなく、それぞれができるときにやることができれば、雰囲気がかなりよくなるように思います。

 

地域の見守り体制ができている登校班で、登校時に家の玄関あたりで、積極的に声をかけてくださることもあります。

 

このようにその地域の保護者がそれぞれ少しだけ手を貸すことで、大きく変わることが多いと思います。それが『子どもの“防災”は、大人の問題である』と言われるゆえんなのだと思います」

 

地域の一員として、登校班の子どもたちを見守っていく姿勢も必要なのですね。

舟山先生、ありがとうございました。

 

 


舟山先生のほかの記事はこちら

きいて 教えて 舟山先生!

 

 

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