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学校・まなび

小学1年生 2016年6月24日の記事

★保護者会はなんのために開かれるの?[2016/6/24]

保護者会は、学校やほかの保護者を知るための大切な機会です

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 これから夏休み前にかけて、保護者会や個人面談など、学校に出向く機会も増えていきます。

 

でも保護者会の場合、PTA役員の選出や重要な連絡事項などがない限り、出席しないという人も多いようです。なかには、出席してもあまりメリットがないなどという声も……。

 

仕事などで忙しい保護者が増えている今、保護者会は何のために行われるのか、あらためて考える必要があるのかもしれません。そこで現役小学校教諭の舟山由美子先生にお話をうかがいました。

 

 

保護者会は、学校を知る機会のひとつと考えて

 

個人面談や参観日などは出席しても、保護者会は、必要がなければ出席しないという人も多いようです。そもそも保護者会に出ることの意味は何なのでしょうか。

 

舟山 「あくまで私個人の意見ではありますが、保護者会には次の2つの意味があると考えています。

 

①学校と保護者の「情報のすり合わせ」ができる

 

以前、別の記事でも書いたのですが、担任と保護者は日ごろから情報のすり合わせをする必要があり、懇談会も含めた保護者会や個人面談は、その機会になるということです。

 

日ごろ、保護者の方と話をしていると、子どもの見方や印象、問題点などについて、担任と保護者の捉え方にギャップを感じることがあります。

 

なぜギャップが生まれるかというと、保護者と担任による“立場の違いによる情報量の差”というのがひとつ。また、少人数で生活している家庭と、集団で動く学校とで、子どもの“身の処し方”が違ってくる、ということもあると思います。ですから子どもは、家庭で親に見せる顔と、学校で先生に見せる顔が違うこともあるわけです。

 

保護者は家庭での顔しか知らないと、何か問題が起きたとき子どもの話を鵜呑みにして、学校への不信感を抱くことにもなり、お互いに歩み寄ることができなくなるでしょう。しかし日ごろ、学校からの情報を得ていると、子どもの言うことも客観的に聞くことができるようになります。

 

 

②ほかの保護者や子どもと顔見知りになる

 

もうひとつは、保護者同士が顔見知りになることで、共通理解が図れるということです。

 

ほとんどの学校では、保護者のみなさんに、なんらかの形で月に1度は来校していただくようになっていると思います。それは担任の話からクラスの様子を知ったり、教室の掲示物でほかの児童のことを知ることができる機会にもなっています。

 

また保護者同士も、直接会話をしないまでも、『あの人は○○ちゃんのお母(父)さん』と認識することができます。他愛ないことのように思うかもしれませんが、これが実はとても大切なことなのです。

 

同じ教室にいる友だちの保護者がどんな人なのかを知っているだけで、子ども同士のトラブルが起きたときの反応が違ってくるものです。少なくとも、子どもの言葉を鵜呑みにしてしまうことはなくなると思います」

 

たしかに、相手の顔が見えないと、無制限に怒りがふくらんでしまうことがあるかもしれません。

 

 

保護者が学校に主体的に関わる勇気を

 

舟山 「また、保護者会に参加されない人は、懇談会で話をするのが苦手だから、という方が多いと感じます。

 

私はよく『教育・しつけとは、“まず自分が一歩前に出ることから”が大切です』と話をしています。親御さんが勇気を出して主体的に関わらないと、子どもが社会性を備えた子にはなりにくいのではないでしょうか。

 

以前、ラジオで、永六輔さんがこんな話をされていました。

 

なぜ地域のお祭りがあるかというと、地域にはどれだけの人がいて、どんな構成になっているのかを知る機会になっている。それは災害が起きたとき、どれだけの場所・物資が必要で、だれにどんな働きをしてもらうかを、あらかじめ知る目的もあるのではないかというお話です。

 

学校の保護者会(PTA会)も同じようなことが言えると思います。保護者会などは、平日の昼間にあって効率的でないし、その意義も疑問だな、と思うかもしれませんが、子どもにいろいろなトラブルが起きたとき、その子どもの『学校の様子・友だち関係・その保護者』について何も知らないと、悩みや混乱が大きくなります。

 

セーフティネットとして、学校の集まりや行事に参加する、というように考えてはどうでしょうか。

 

もちろん、保護者に『とにかく来てください』というだけでよいかというと、そうは思いません。せっかく学校にいらしてくださった保護者のために、「おみやげ話」「おみやげイベント」を用意するようにしている先生もいます。

 

その一方で、淡々と、わかっていることを話すだけの先生がいるのもたしかです。保護者の方が、参加するのが楽しみになるような魅力的な保護者会にする努力は、学校側にも必要ではないかなと思います」

 

保護者会なんて面倒だなあと思っていましたが、見えない部分で、参加することの意義があることがわかりました。

 

舟山先生、ありがとうございました。

 

 

 

 

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