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生活・しつけ

小学1年生 2016年7月6日の記事

★身長を伸ばすには、何を食べたらいい?[2016/7/6]

《小学生の栄養事情 その3》 小学生の食の悩みに答えます  

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1年生の子を持つお母さんたちの食事の悩みについて、栄養学の専門家である帝京科学大学教授・上田玲子先生が答えます。

 

 

小学生の時期は、偏食・小食でも大丈夫

 

小学生になっても、なかなか偏食や小食がなくならないという声があります。

 

上田 「偏食は思いのほか長く続くものなので、小学生で食べられなくてもあまり心配ありません

 

私が調べたところでは、嫌いだった納豆が食べられるようになった年齢は平均で10歳、一番遅い人で35歳でした。シイタケやナス、ピーマンなども、やはり平均で10歳くらい、セロリに至っては平均16歳です。

 

もちろん小さいうちから食べられる子も多いですが、苦手ものが食べられるようになるには、それだけ時間がかかるものなのです。

 

ちなみに、以前、食事が食べられるようになるきっかけを調査したところ、一番多かったのが『好奇心』、2番目は『強制』、次が『大人のマネ』という結果でした。

 

『強制』が多いのは意外かもしれませんが、これは叱るという否定的な無理強いではなく、『これを食べたら強くなるよ』『足が早くなるよ』といったポジティブな言葉がけをして、食べるきっかけを作るということです。食べ物の嗜好は学習なので、『食べないとダメ』などと否定的に無理強いすると、かえって嫌いになってしまいます。いかに食べたくなるよう、うまく『強制』できるかがポイントですね。

 

親がおいしく食べているのを見せることも大切です。今は嫌いでも、ほかの人がおいしそうに食べているのを見ると、好奇心がわいて食べられるようになります。ですから、食べないから作らないのではなく、子どもがその気になったときに食べられるように、食卓に出し続けていくようにしてください。

 

小食については、成長によって食べられるようになってくるので、今の時期はあまり心配しないことです。特に第二次性徴期を迎える頃に、たくさんのエネルギーや栄養素が必要になるため、お腹がすいてたくさん食べるようになる子がほとんどです。偏食もこの時期になくなっていく子が多いようです」

 

 

身長を伸ばすには、カルシウム+ビタミンD

 

スポーツなどを始めるようになると、子ども自身も大きくなりたいという気持ちが強くなります。特に食べさせたほうがいいものはありますか?

 

上田 「まずは、バランスよく食べること、そしてエネルギーと栄養素が不足しないようにすることが大切です。

 

栄養素で言うと、カルシウムはもちろんですが、カルシウムが骨に吸収されるのを助けるビタミンDも重要です。ビタミンDは本来、日光を浴びることで人間の体内でも作られるのですが、最近は紫外線対策が徹底されていて不足しがちなため、食べ物から摂る必要があります。その代表格がキノコ類です。

 

ただし、最近のキノコは栽培の際に天日干しでなく、温風で乾かしていることが多くなったので、ビタミンDの含有量が少なくなっています。買った後、家のベランダなどで20分ほど天日に干しておくといいでしょう。

 

ビタミンDはカルシウムと一緒に摂ることも大切なので、シラスや鮭など、魚類もおすすめです。たんぱく質の摂取源は肉類に偏る傾向があるので、その意味でも週に2回以上は魚を食べてほしいですね。

 

たんぱく源としては、ほかに大豆製品も不足しがちなので、納豆や豆腐、そしてきなこなどを取り入れるようにしてください。

 

また、身長を伸ばすには、骨の組織をつなげるビタミンCも必要です。野菜と果物もできるだけ食べるようにしたいですね」

 

野菜とカルシウムは不足しがちなのですね。意識して食べていくようにしたいと思います。

上田先生、ありがとうございました。

 


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