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生活・しつけ
小学1年生 2013年6月23日の記事
★子育てストレスはちょっとした意識づけで減らせます
《ストレスマネジメント講座4》「なぜ~できないの?」を「どうしたら」に変えるだけで親子関係がよくなる!?
小学1年生ママのストレスと言えば、
やっぱり子育てに関することがいちばんに挙がるでしょう。
「どうして朝になってバタバタするの!」
「○時までに帰って来なさいって言ってるでしょ!」
子どもについてのイライラや悩みの種はつきません。
子育て中の親子のストレスをサポートしている
臨床心理士の高山恵子さんは、
「子どもが言うことを聞かない」とイライラを募らせる前に、
子どもの気になる行動にも理由があることを知って、と提言しています。
高山 「たとえば、母親がおもちゃを
『片付けて』と言っているのに、
いつまでも遊び続けてしまう子。
こういう場合、ママから見ると
子どもの姿は『片付けのできないダメな子』となるため、
『片付けなさい!』『何度言ったらわかるの!』と
声を荒げるという展開になりがちです。
こういう場合、子どもの行動には次の4つの理由が考えられます。
① 聞こえていない
遠くからどなっていても、大人の言葉が
子どもにはきちんと聞こえていないことがあります。
遊びに夢中になっていて、聞いていない子もいます。
②うっかり忘れている
指示を聞いたそのときはわかっていても、
遊んでいるうちに、うっかり忘れてしまう子もいます。
③意味がわからない
大人と子どもでは言葉のイメージが異なっていたり、
子どもが言葉の真意を理解していないこともあります。
周りに本やブロックが散乱していても、
手元のおもちゃだけをしまって
片付けたつもりになっている場合もあります。
④わざと
大人の注意を引くために、わざと怒られるような行動をとることもあります」
つまり、親は「指示した」「伝えた」つもりになっていても
子どもには伝わっていないこともあるんですね。
それぞれ、どのように対応すればよいでしょうか?
高山 「①『聞こえていない』ときは、
近くに行って注目させてから話をします。
② 『うっかり』のときは、『何をするんだっけ?』
と指示を思い出させるような声かけをしましょう。
③ 意味がわからない』ときは、
『本は本棚に、ボールはこの箱に』と、
できるだけ具体的に指示をします。
④ 『わざと』が考えられる場合は、
ほかに良い行動を見つけて褒めたり、
あなたを気にかけている、
大切に思っているというメッセージを
伝えるようにしていきましょう」
なるほど、行動を分類してその対応ができれば
いちいちイライラしたり、怒る回数も減らせそうです。
高山 「それから、子どもが何度言ってもできないとき
つい『なんで~できないの?』という言葉をぶつけていませんか?」
しょっちゅう言っているかも…。
高山 「親が何気なく言っている『なんで?』と言う言葉が、
親子ともにストレスになっていることも多いのです。
親が『なんで?』と聞くと、
子どもは『だって…』と言い訳を始めます。
すると親は『また言い訳して!』とさらに怒ることになるわけです。
それよりも、可能性を引き出すために
『どうしたら~できるようになるかな』と問いかけてみてください。
『なんで?』は過去に目が向いていて、
起こってしまった過去を責める言葉。
言われた子どもは、責められた、否定されたと感じてしまいます。
それに対して、『どうしたら~できるかな』というのは
子どもの可能性、未来に目を向けた質問です。
子どもの“できる姿”をイメージした問いかけになるので、
親もイライラせずに済みますし、
子どもも自分なりの方法を探そうと前向きになれます」
ちょっとした言葉の違いですが、
「なんで~?」と「どうしたら~?」では
ずいぶん印象が違うんですね!
高山 「子どもが朝なかなか起きなくて、
朝食や支度が慌ただしいというときは
『なんでもっと早く起きらないの?』と感情的に叱らず、
『今7時よ。』とか
『集合時間の10分前よ』と伝えましょう。
また時間があるときに
『どうしたら早く起きられるようになるかな』
と一緒に考えるといいでしょう。
そして、実際に早く起床できた日は
『今日は早く起きて朝食を済ませてくれたから、
ママも助かったわ。ありがとう』と、伝えられるといいですね」
子どもの行動の理由を分析したり、
投げかける言葉を意識して変えてみる。
そんなちょっとした意識づけで、
親子のストレスを減らせるなんて、新鮮な驚きです。
今回、高山さんがお話しくださった内容は、
えじそんくらぶ発行の無料冊子「子育てストレスを減らす3つのヒント」などにも詳しく書かれています。
えじそんくらぶ発行の冊子は下より無料でダウンロードできます。
http://www.e-club.jp/category/adhd/adhd_download
次回は、「褒める・叱る」にかかわる親子ストレスについて
お話をうかがいます。
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