舟生岳夫(ふにゅう たけお)
セコム株式会社IS研究所所属。子どもを事故や犯罪から守るための調査・研究に取り組み、各種防犯セミナーや学校のセキュリティポリシー策定コンサルティングなどで活躍。「子どもの安全ブログ」のモデレーター(案内人)として、子どもたちが安心して、健やかに育っていくための情報を発信している。
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学校・まなび
小学1年生 2016年6月6日の記事
★雨の日は特に注意! 登下校の事故の危険ポイント[2016/6/6]
《雨の日の交通事故を防ぐ1》雨の日は晴れの日より視界が悪くなるため、交通事故の危険度がアップします。
小学1年生はランドセルを背負っての登下校に、まだまだ不慣れ。
雨具を手に持ち、足元が悪い雨の日は、交通事故がとくに心配になりますね。
子どもの安全対策にくわしい舟生岳夫(ふにゅうたけお)さんに、雨の日の事故を防ぐポイントを教えていただきました。
●雨が続く梅雨の時期、雨の日の登下校について話しましょう
雨の日の登下校が危ないということを子どもに教えるにはどうすればいいのでしょうか?
舟生 「まずは子ども自身に、雨の日は晴れの日以上に事故が起きやすく、気をつけなければいけないという自覚をもたせることが大切です。
ただ気をつけなさいというのではなく、どうして雨の日は危ないのか、その理由もいっしょに教えると、子どもも理解しやすいでしょう」
雨の日に事故が起きやすい理由は、なんですか?
舟生 「一番の理由として、
・雨の日は暗く、雨や傘などによって視界が悪くなるため、まわりの様子が見えにくい
・雨音などで、周囲の音が聞こえにくい
ということが挙げられます。
これは歩行者にとっても、ドライバー(自動車・オートバイ・自転車)にとっても同じこと。お互いに、お互いの存在に気づきにくいため、接触事故が起きやすいのです」
●雨の日は、子どもはテンションが高めに!?
雨の日はやけに子どもも気持ちが高ぶっているのが気にかかるんですが……?
舟生 「はい。傘を持って学校に行く、手に何か持っているというだけで、はしゃいでしまう子どもが多いですね。
小学1年生ぐらいだと、傘をくるくるとまわして遊んだり、水たまりに興味を示して、ジャブジャブ入ったりする姿もよく見られます。
楽しさが先立って周りの状況が見えなくなることも、事故につながる大きな原因です」
雨の日はいつもより危ないということ、傘や水たまりに気をとられず、ふだん以上に周りに気を配らなければいけないということを、事前に子どもと話をし、いっしょに納得することが大切ですね。
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