帰宅して10分で作れる!お夕飯“時短”レシピ本5選

 

 

家事に、仕事に、PTA活動に……毎日忙しいママたちにとって、食事の用意をする時間を作るのが大変なこともありますよね。でも、育ちざかりの子どもには、栄養たっぷりの食事を食べさせてあげたいところ。

 

そんなママたちに向けて、帰宅して10分で作れるような、簡単かつ栄養満点のメニューが掲載されているレシピ本を厳選しました!

 

 

●野菜をおいしく食べられるボリューム満点の一皿サラダ本

 

野菜が苦手なお子さんに手こずるママは多いもの。そんなときは、野菜以外の具をたっぷり加えた、一皿でメインのおかずになるサラダはいかがでしょうか?

 

『一皿でごちそう おそうざいサラダ』平岡淳子(ナツメ社)

 

 

 

 

この本に掲載されているサラダは、メインディッシュと呼べるほど、ボリューム満点! まずは定番サラダのレシピがあり、そこにさまざまな食材をプラスしてアレンジできるので、どれも簡単! 短時間で作ることができます。たとえば、シーザーサラダには、アボカドと生ハムを加えたアレンジや、まぐろとトマトを加えたアレンジが。卵サラダには、牛肉を加えたアレンジや、夏野菜を加えたカルボナーラ風のアレンジなど、少しの工夫で別のサラダに生まれ変わるレシピがいっぱいです。

 

また「肉・魚介類+野菜のボリュームサラダ」の章では、「ビーフステーキのサラダ」「しゃぶしゃぶサラダ」「お刺身サラダ」など、シンプルで簡単なサラダもあり、それぞれアレンジレシピが掲載されています。ほかにも、ご飯や麺をプラスしたサラダ、作りおきできるサラダなど、充実の180レシピを紹介しています。

 

 

●切り身やお刺身を活用した、お手軽な魚介料理が満載

 

子どもが食べにくいからと避けがちな魚料理。でも、たんぱく質やビタミン・ミネラルが豊富な魚は、育ちざかりのお子さんにぜひ食べていただきたい食材です。食べやすいものから慣らして、魚を食べるマナーも少しずつ覚えてもらうのはいかがでしょうか?

 

『魚屋三代目のうまい魚おかずBEST100』魚屋三代目(枻出版)

 

 

 

 

料理家「魚屋三代目」さんによるレシピ本には、簡単でおいしい魚のおかずがたくさん! 特に1章の「生で食べる」レシピ、2章の「焼く・炒める」レシピは、さっと作れるものが多いです。1章ではお刺身用の魚を使った「あじのグレープフルーツマリネ」や「いわしとトマトのカルパッチョ」、「甘えびのタルタル」など意外な洋風レシピも多数。あえるだけで作れるのも嬉しいところ。

 

2章では、さけ、ぶり、あじ、さば、いわし、かつお、かじきまぐろなどの切り身を使用。スーパーで買える、おなじみの切り身を使ったシンプルな照り焼きや、ソースをのせたオーブン焼き、簡単な揚げ焼きやソテーなど、時短レシピが満載です。

 

 

●お腹ペコペコさんには、2種類の食材だけで作る満腹レシピ本

 

小学生になると、学校での勉強や体育の時間、お友達と遊ぶ時間も増えて、お腹ペコペコで帰宅する子どもも多いもの。そんなとき、たった2種類の食材に味つけをするだけで、ボリューム満点の一皿が完成するレシピ本がこちらです。

 

『肉サラダ』堤人美(グラフィック社)

 

 

 

 

すべてのレシピが「肉(豚肉・鶏肉・牛肉)1種類」に「野菜1種類」のみを使用! たとえば、豚バラ肉といんげんを合わせたり、じゃがいもとグリルチキンを合わせたり、炒めた牛肉をトマトにのせたり……シンプルな調理法ながら味つけは凝っていて、2種類の食材でできているとは思えないほど豪華。買い物が楽なので、忙しいママには大助かり。

 

普段、頻繁に使わない調味料を含むレシピもありますが、塩やこしょう、みりん、料理酒、しょうゆ、酢など、家庭にある調味料でできるレシピもたくさん。簡単に作れるレシピ例に「焼きささみとズッキーニの南蛮風」「豚しゃぶのトロトロなす和え」「牛肉のバジル炒めとたっぷりトマト」などがあります。

 

 

●完全食品「卵」の魅力を解説しながら、アレンジレシピも多数紹介

 

血液や筋肉など、人の体を作る主成分となるたんぱく質は、子どもの成長に欠かせない栄養成分で、卵にも豊富に含まれています。また、卵が「完全食品」と呼ばれるのは、主要な栄養成分のうち、ビタミンCと食物繊維以外を含んでいるから。脂質やビタミン、カルシウムやマグネシウムなどのミネラルも豊富です。

 

でも、卵料理はワンパターンになりがち。そこで、卵に関するさまざまな疑問や不安に対する答えとともに、おいしい卵レシピを紹介してくれるのがこの本です。

 

『卵は最高のアンチエイジングフード』オーガスト・ハーゲスハイマー(三空出版)

 

 

 

 

卵の栄養成分の解説をはじめ、「コレステロール値が高い」という噂の真偽、さらに2人の医学博士のインタビューも掲載され、読みごたえがあります。読むと「子どもの成長のために、卵をもっと取り入れたい」と感じるはずです。

 

レシピページには、パルミジャーノとローズマリーを加えた風味豊かなスクランブルエッグや、焼いたトマトと茄子と目玉焼きを重ねたもの、葉野菜と卵を入れたチキンスープなど、簡単でアイデアフルな卵料理がいっぱい。卵は朝に食べるイメージが強いですが、夜ご飯のメニューにもなるものが見つかりますよ!

 

 

●簡単に栄養をプラスできる、具だくさんおむすびのレシピ本

 

何種類もおかずを作る時間がないときや、時間がなくて慌てて料理をするときは、具だくさんのおむすびや混ぜごはんが便利!

 

『恋するおむすび』SHIORI(枻出版)

 

 

 

 

この本は、さまざまな食材で作る「おむすび」レシピの一冊ですが、混ぜごはんのアイデアにも使えます。ひじきとそぼろを加えたり、ホタテの水煮とかぶの葉を加えたり、牛肉とごぼうを煮たものを加えたり、ネギ塩と豚肉をゆかりごはんに入れたり……さっとごはんに混ぜるだけで、栄養豊富な混ぜごはんが完成します。

 

また、基本の鮭・梅・たらこのおむすびのバリエーションも掲載。鮭と枝豆、梅と野沢菜、梅としらす、明太子とクリームチーズなど、さまざまな組み合わせが紹介されています。少し時間はかかりますが、ローストビーフ巻きや豚肉巻き、から揚げや海老マヨ入りなど、ボリュームのあるおむすびも紹介されています。

 

さらに、お米の種類やおいしい炊き方、保存術などのコラムも充実しているので、お米が好きなお家のママはぜひ参考にしてみてください。

 

今回は、時短でも作れる栄養たっぷりのメニューが満載の本を紹介しました。どんなに忙しくても、わが子に栄養あるごはんを食べさせたいと思うのが親心。少ない手間で、短時間でできるレシピを探して、育ち盛りのお子さんたちのお腹を満たしてあげてくださいね。

 

(選書・執筆:富永明子)

 

 


関連記事はこちら

夏の時短レシピ「ミックスベジで簡単ミートローフ風」

簡単揚げ物「トースターでスティックチキンフライ」

 

 

毎週木曜にメルマガ発信中!

ご登録はこちらから↓

mailcp

 

ツイッターもやっています!

フォローはこちらから↓

読書嫌いの我が子、どうしたら本を読むようになる?【後編】

 

 

「うちの子、本をまったく読まないんです」と悩むママは多いもの。前回は、子どもに本を親しませるための環境づくりについてお伝えしました。今回は、具体的にどのようなジャンルの本を勧めていけばよいか、読書から得られる子どもの成長についても含めて、引き続き元小学校の教員であり大学の客員准教授として活躍されている塩谷京子先生にお話を伺います。

 

 

●読書には普段できないことを疑似体験できるメリットがある

 

親自身が読書している姿を見せるなど、本が日常的にある環境づくりを意識したら、次はどんな本を子どもに勧めたらいいかが気になるところ。でもその前に、「読書がもたらす効果について、ちょっと考えてみましょう」と塩谷先生。

 

「世の中には、実際に自分で動いて体験できることと、現実には体験できないことの両方があります。たとえば、キャンプに行って魚をつかまえた体験からは、岩陰に魚がいるという知識を得ることができます。でも、ほかの魚はどこにいる? どんな種類がいる?といったことを、すべての川に行って確かめることはできませんよね。そこで、図鑑を見たり科学館に行ったりすることで、実際の体験では得ることができない多くの知識が補完できるのです」(塩谷先生)

 

さらに、知識的なことだけでなく感情の疑似体験も、読書を通じてできるのだと塩谷先生。

 

「日常生活の中で体験できる感情にはある程度限りがありますが、本の世界でなら、感情もさまざまなものを擬似体験できます。

 

うれしい、悲しい、怖いといった感情だけでなく、『友達とケンカをしたとき、こんな言い方をすると相手はこう思う』といった言葉の言い回しや複雑な感情の抱き方も、物語での疑似体験を通して得ることができるのです」(同)

 

 

●知識? 感情? 我が子に勧めたいジャンルの見極め方

 

そして、子どもにより多くの知識を得させたいか、さまざまな感情を疑似体験させたいかによって、勧めるジャンルや、やるべき声がけが変わってくるのだと塩谷先生は続けます。

 

「もしも『うちの子は感情的な部分が足りないな』と思ったら、ストーリー性のある物語を読み聞かせする、またはドラマや映画を一緒に観ることから始めても構いません。一緒に本を読んだり映画を見たりすると、感情が動きますよね。ママが涙ぐんでいる姿を見たら、『ママどうして泣いてるの?』と子どもは聞くでしょう。それに対して、ママの感想や思いを伝えて感情を共有しましょう。

 

『知識的な部分を増やしてあげたいな』と思うならば、まずは夜空を一緒に見上げたり、道で小石を拾い集めてみましょう。そして、図鑑を広げて『この間見たのはコレだね!』と確認し合うところからはじめてみてはどうでしょうか。新たな知識が増えると、子どももさらに自分で掘り下げて調べたくなるかもしれません。

 

そして、疑似体験した感情を現実とつなげることや、体験で得た知識と本の中の知識をつなげることが、とても大切です。本で得たものといま自分がいる現実とをつなげることで、感情や知識がしっかりと子どもの中に刻まれていくのです」(同)

 

 

●読書での疑似体験が、現実の行動につながることも

 

読書を通じて疑似体験したことが現実とうまくリンクすると、子どもの言動にも変化が見られるのだそうです。

 

「たとえば、初めて子どもがお友達を助けてあげたとしたら、その行動の前に、子ども自身の心の動きがありますよね。そして、それは過去にママが人を助けるのを見た、そういった物語を読んだなど、何かきっかけとなる出来事が背景にあるはずなんです。読書での疑似体験が子どもの心を育むと、現実での新しい行動にもつながっていきます」(同)

 

そう考えると改めて、読書を通じて得るものはとても大きいのだなと感じます。

 

「『向上心を持ちなさい』と言ったって、『よし、向上心を持とう!』とはなりません。でも、頑張っている親の姿を見たり、先生や友達に感化されたり、過去に活躍した偉人たちの伝記を読んだりすることで、『よし、自分も頑張ろう』と思えませんか? そんな子どもの心を動かす原動力のひとつに読書があってほしいなと思います。成長の土台になっていきますよ」(同)

 

●時間をかけて育んだことこそ、子どもの心にも残る

 

2回に分けて子どもの本嫌いを改善させるための方法を教えてもらいましたが、本当に大丈夫かな、本を手に取るようになるかな、と不安な人もいるかもしれません。

 

「今回お伝えしたことは、いずれも今日明日で効果が出てくるものではありません。嫌いなものを好きにするのは難しいものです。たとえ親が強制的に読書を勧めて、その瞬間はイヤイヤ読んだとしても、きっと長くは続かないでしょう。

 

けれども、少しずつ環境を整えて時間をかけて育んだことは、子どもの中にしっかりと残ります。アニメを観るのが好きな子なら、次は演劇を観せたり、原作のコミックを勧めてみたりと、メディアを変えて少しずつ本に近づけていくのもいいですね。だから、焦らなくても大丈夫です!」(同)

 

実際に筆者の息子も、これまで家ではほとんど本を読まなかったのですが、先日恐竜博物館に行ったことで、本棚に置きっぱなしだった恐竜の図鑑を読むようになり、隣に置いてあった人体の図鑑も手に取るようになりました。最近は、毎晩いろいろな図鑑を開いています。本がある環境と小さなきっかけ次第で、自分から本を手に取って読む姿が見られるのも夢ではないかも! ぜひ塩谷先生のアドバイスを、じっくりゆっくりと取り組んでみてはいかがでしょうか。

 

(取材・執筆:水谷映美)

 

 


関連記事はこちら

読書嫌いの我が子、どうしたら本を読むようになる?【前編】

小1夏休みの読書感想文、楽しく読める本選びのコツは?

 

 

毎週木曜にメルマガ発信中!

ご登録はこちらから↓

mailcp

 

ツイッターもやっています!

フォローはこちらから↓

 

いろんなランドセルを試せる!合同ランドセル展示会に行ってみた【後編】

 

 

毎年、全国各地で行われている「合同ランドセル展示会」。今年度は、全国8カ所で合計11回開催され「さまざまなメーカーのランドセルを実際に背負って比べられる」と好評を集めています。そこで、今回は5月19日に東京で行われた、合同ランドセル展示会を取材。展示会に足を運んで、実際にランドセルを試していた年長さん&ママ・パパに、展示会に来たきっかけや、ランドセル選びの基準などを聞きました。

 

 

●希望のカラーでも、背負うと印象が変わることも!

 

合同ランドセル展示会の東京会場では、計8社のランドセルを実際に試して、比べることができます。

 

 

 

 

まずは、ママが幼稚園のママ友に教えてもらって合同ランドセル展示会にやってきたという、みさちゃん。

 

「もともと赤・ピンク系の色で探していたので、ピンクのカラーが気に入って背負ってみました」(みさちゃんのママ)

 

とカラー重視でランドセル選びを進めているそう。

 

 

 

 

続いては、村瀬鞄行のシックな茶色のランドセルがお似合いのKちゃん。

 

「最初はピンクや紫で探していたのですが、実際に背負ってみたらちょっと恥ずかしいと言っていて。茶色か赤系か、本人がしっくりくるカラーで決めたいと思います。あとは、本革を試したら重かったので、クラリーノで軽さを重視したいです」(Kちゃんのママ)

 

お目当ての色のランドセルでも、実際に背負ってみると、印象が変わることもあるのですね。数々のランドセルを試せる、展示会ならではの声かもしれません。

 

 

 

 

おじいちゃん・おばあちゃんと3世代で会場を訪れていたのは、そうちゃんファミリー。地球NASAの黒のランドセルがお気に入りの様子!

 

「買ってくれるおじいちゃん・おばあちゃんと一緒に来ました。本人が、黒がいい!と言っていたので、黒で予算内のものを。おじいちゃん・おばあちゃんにもしっかり見てもらって、こちらで決めようかなと思います」(そうちゃんのママ)

 

カラーは本人の希望を聞き入れやすく、ランドセルの個性が出やすい部分。多くの人がさまざまなカラーのランドセルを実際に手にとって、試しているようでした。

 

 

●大きさに背負いやすさ、本革…。機能や素材もさまざま

 

次は、主に機能面を重視してランドセル選びを進めているという方々に、お話を聞きました。

 

 

 

 

羽倉のランドセルを背負っていたまこちゃんは、ママのこんなこだわりが。

 

「お兄ちゃんがいてとても荷物が多いので、妹のランドセルも容量の大きいものを探しています。開けた時に中が広く、たくさん入りそうなものがいいですね。軽いクラリーノがいいかなと思っていたのですが、実際に見ると本革もいいなと、考え中です」(まこちゃんのママ)

 

 

 

 

ネットで合同ランドセル展示会のことを知り、家族で訪れたというさあやちゃんは、フジタの紫のランドセルを試着。

 

「父親が山形出身で、山形のメーカーであるフジタを知っていたこともあり試してみることに。私自身が、小学生のときにランドセルが肩に食い込んで痛かった思い出があり、肩が痛くならないように、機能性の高いものを選びたいと思っています」(さあやちゃんのママ)

 

 

 

 

また、素材を重視するケースも。羽倉の本革の黒のランドセルがお似合いだったのは、えいとくん。パパがランドセルのリサーチをしてくれて、工房系のランドセルの中で探しているのだそう。

 

「今日は羽倉のランドセル目当てで、この展示会に来ました。実際に背負ってみるとやっぱりとても良さそうなので、こちらで決めようかなと思います」(えいとくんのママ)

 

 

 

 

最後に、珍しいノムラの横型ランドセルを試していた、たまちゃん。

 

「横長だと教科書の背が上から見えて取り出しやすいとお店の方に聞いて、これもいいなと思いました。カラフルな色で探していたけれど、白も珍しくて素敵なので、心が動いていますね」(たまちゃんのママ)

 

それぞれに特徴的なランドセルで、悩むママ・パパの姿も。合同ランドセル展示会には、各ブースに担当者も常駐しているので、疑問点や各社のランドセルの特徴などを、直接聞くこともできます。

 

今年度の合同ランドセル展示会は、残すところ浜松、埼玉、大阪、横浜での開催のみ。参加希望者は事前の予約が必要なので、早めの申込みがおすすめです。

 

合同ランドセル展示会の申込みはこちら

 

(取材・執筆:野々山幸)

 


関連記事はこちら

★連載「年長ママ必見!2018年ランドセル特集」

 

 

毎週木曜にメルマガ発信中!

ご登録はこちらから↓

mailcp

 

ツイッターもやっています!

フォローはこちらから↓

読書嫌いの我が子、どうしたら本を読むようになる?【前編】

 

 

小学校に入学して2ヶ月が過ぎました。多くの小学校では、「朝の読書」活動が始まっているのではないでしょうか。そういえば音読の宿題以外で本を手にしている姿を見かけない! うちの子、もしかして本嫌いになってしまっているかも…と気になっている人もいるのでは。そこで今回は、子どもに本を親しませるための方法を、元小学校の教員であり大学の客員准教授として活躍されている塩谷京子先生に詳しく教えていただきました。

 

 

●自転車や泳ぎと同じように「読書」も慣らすことが必要

 

多くのママは「子どもにたくさん本を読んでほしい」と言います。おそらくそれは、本を読むことによって多くの学びを得られ、将来の学習意欲や語彙力の向上につながるからではないでしょうか。しかし、読書も泳ぎや自転車と同じように、日常の中で少しずつ慣らしていかなければ身につかないと塩谷先生は言います。

 

「自転車に乗れるようになるためには、親が手本を見せたりはじめは補助輪をつけて何回も練習したりして、少しずつ一人で乗れるようにしていきます。泳げるようになるには、スイミングスクールに通うのもひとつの手ですが、まずは水への恐怖心をなくすために、小さな頃からお風呂やプールで水に慣れることから始めると思います。つまり、日常の中に組み込んで、少しずつできるようにするための努力をすると思うのです。

 

そう考えると、読書も日常と切り離されていては、本を読むようにはならないということです。まずは、日常生活の中で子どもの視野の中に読書があるか?ということを振り返ってみましょう」(塩谷先生)

 

 

●一日数分でも本そのものや読書をする姿を見せよう

 

「家の中に本が見当たらない、親や身近な人が雑誌や本を読んでいる姿を目にしていなければ、子どもは読書が『当たり前』のものと捉えることができません。親がテレビを見る、スマホを使っている。だから、テレビやスマホは日常的に必要なものだと認識する。同じように、親が本を手にとっている姿を一日数分でも目にしていれば、子どもは本を読むことが特別なことではなく、当たり前のことと認識できます」(同)

 

なるほど。自分でも振り返ってみましたが、おそらく、かなり少ないと思います…。

 

「もし家族の中での読書の時間がゼロだったら…子どもは本を読む必要性を感じられないでしょう。ママがお料理の本を見ながら夕飯を作っている、お風呂上がりに雑誌をパラパラとめくっている、朝パパが新聞を読んでいる、たったそれだけで構いません」(同)

 

もちろん、親だけではなく、きょうだいや祖父母、友達など身の回りの人すべてから影響を受けますが、年齢が小さいときほど親の影響が大きいものだと塩谷先生。まずはパパやママが本に触れる時間を作ることが、子どもを本嫌いにさせないファーストステップのようです。

 

 

●「動」と「静」のバランスを大切にしよう

 

身近に本がある環境づくりのほかに、もうひとつ大切なことがあるのだとか。それは、「動と静のバランスを意識して整えること」だと塩谷先生。

 

「すごく活発な子、静かに遊ぶのが好きな子、子どもによってタイプはいろいろですが、外遊びもする、でも静かに過ごす時間も作るといったように、『動と静』を振り子のようにしてバランスよく体験させることが大切です。有名なスポーツ選手は読書家であることが多いですし、運動系の部活動では、朝じっくり本を読む時間を作っているところもあります。

 

静かに過ごすことが好きな子には、お散歩に連れ出すなどして『動』の環境を与えるといいですね。普段外でばかり遊んでいる子には、静かに時を過ごして感性を育む『静』の時間を意識的に作ってあげましょう。映画や演劇を観る、博物館や科学館に行く、その中の一つに読書があります。読書はしないけどDVDなら喜んで観る、これでもOKです。『動』は体を動かして現実を生きる時間、『静』は過去の遺産や先人たちの言動を文字や映像で体験する時間。この相反することを意識しながら、体験できる環境を親が作って促すことが大切です」(同)

 

「子どもに本を読ませたいからといって特効薬を求めるのではなく、ゆっくり時間をかけて環境を整えていくことが、逆に一番の近道になります」と塩谷先生。まずは毎日の中に本の存在を作ること。そして、静かな過ごし方のひとつとして読書を提案してあげること。これが、子どもを本好きにする第一歩のようです。

 

次回は、具体的にどのように子どもに本を勧めていけばよいか、読書から得られる子どもの成長も含め、引き続き塩谷先生にお話を伺います。

 

(取材・執筆:水谷映美)

 

 


関連記事はこちら

子どもを読書好きにするには、どうすればいいの?

勉強好きな子の「遊び方」とは?

 

 

毎週木曜にメルマガ発信中!

ご登録はこちらから↓

mailcp

 

ツイッターもやっています!

フォローはこちらから↓

 

小1ではじめての個人面談。親の心得とは?【後編】

 

 

個人面談の目的や、あらかじめ準備しておいた方がいいことなどを聞いた前編に続き、後編では、実際に面談でどんなことがやりとりされているのか、現役小学校教諭の舟山由美子先生にうかがいます。

 

 

●気になることがあれば、どんなことでも気軽に相談を

 

初めての個人面談では、どんなことを言われるか、保護者は誰でも緊張するでしょう。厳しいことを言われたらどうしようと心配されている方もいるかもしれません。

 

でも、舟山先生によれば、「担任というのは、全体の中で子どもを見ています。親がネガティブに捉えていることも、それほど気にしていないことも多いので、あまり心配されなくても大丈夫ですよ」とのこと。なので、あまり身構えずに、気になることはどんどん相談してみましょう。

 

また、「忘れ物が多いようですね」とか「少し落ち着きがないようです」などと、マイナス面の指摘を受けた場合にも、家庭ではどうしたらいいのかを率直に聞いてみると、よいアドバイスをもらえます。親自身が心配に思っていても、実は先生から見ると、それほど気にすることではないことが面談でわかって、安心できることも多いようです。

 

そして「情報交換ができたあとに、改めて『ここが心配なので、よろしくお願いします』と、わが子のここを見てほしいということをお願いしておくとよいと思います」と舟山先生。

 

もちろん実際には、発達に関することなど、少し深刻な問題があるということも。この場合まず、これからどうするかという方向性を担任と定める必要がありますが、面談では時間が足りないので、改めて時間を設定して話し合いをすることになるそうです。

 

 

●先生の「褒め言葉」は、子どもにも伝えよう

 

ところで、個人面談で話をした内容は、子どもにどこまで伝えたらいいのでしょう?

 

「担任としては、日ごろ見ていて、『この子の、ここがいいな』と感じるところは、ぜひ保護者の方にも知ってもらいたいもの。ですからなるべく個人面談の機会に、そういったところをお話しするようにしています。そういう褒め言葉は、ぜひお子さんにも伝えてほしいですね」(同)

 

また、保護者のほうからも先生に、子どものよいところをぜひ伝えてほしいとのこと。そうすれば先生方も、「○○君は、おうちで妹の面倒をよく見てくれるんですってね。お母さんがとても助かっているっておっしゃっていたよ」などと、子どもに話しかけることができるのだそうです。

 

「褒め言葉は、直接伝えるのもよいのですが、誰々から聞いたんだけど…と前置きをして褒められるはもっとうれしいものです。個人面談はこういうことにうってつけの機会です」(同)

 

子どもについての相談ごとは、ついついマイナス面に偏りがちですが、「プラスの情報」のやりとりをすることで、先生と保護者だけでなく子どももうれしい気持ちになれるんですね。

 

 

●個人面談以外にも、わが子の様子を知る機会がある

 

それでもやっぱり、10~15分程度という短い面談時間だけでは、学校でのわが子の生活を知るには不満足という人はどうすればいいでしょう?

 

「そんなときは、ぜひ学校公開にいらしてください。学校公開は授業参観よりも、普段の生活の様子を見ていただく側面が強いです。個人面談以外で、学校でのわが子の生活を知っていただくよい機会ですし、学校公開では、ぜひ休み時間の様子も見てください」(同)

 

また、学校公開や参観日など、決められた日以外は学校に行ってはいけないものという印象がありますが、多くの学校では、基本的にいつ行ってもOKなのだそう。

 

「一人だけ教室に入りづらいという方も多いですが、通勤前にちょっと教室の様子を見に来た、とか、PTAの仕事のついでに教室に顔を出したという感覚で、気軽に訪ねてくれる保護者が増えれば、風通しのよいクラスになると思います」(同)

 

個人面談に限らず、学校公開、参観日など、保護者が関わる学校行事にはさまざまなものがあります。いろいろな機会を利用して、子どもの学校での姿を知っていくようにしたいですね。

 

(取材・執筆:坂本洋子)

 

 


関連記事はこちら

小1ではじめての個人面談。親の心得とは? 【前編】

小1ママ必読!学校生活を円滑にするお便りや連絡帳の活用法

 

 

毎週木曜にメルマガ発信中!

ご登録はこちらから↓

mailcp

 

ツイッターもやっています!

フォローはこちらから↓

 

小1ではじめての個人面談。親の心得とは?【前編】

 

 

子どもが学校生活に慣れてきた5月半ばから6月の時期に、最初の個人面談を行う学校も多いようです。1年生の保護者とっては、初めての個人面談。時間の制限があるなかで、どこまで有効なやりとりができるのか、そのポイントについて、現役小学校教諭の舟山由美子先生に伺いました。

 

 

●個人面談は、学校と家庭の情報交換の場

 

多くの学校で、年に2回程度は行われるという個人面談。そもそも、その目的は何なのでしょうか。

 

「個人面談は、子どもに関する情報の共有・共通理解が目的です。子どもについての情報を家庭と学校でやりとりし、互いの情報を交換することで、お互いの情報量を増やす場と考えていただくとよいと思います」(舟山先生)

 

特に年度はじめのこの時期は、担任と家庭の関係が始まったばかり。個人面談を通して、担任は子どもや保護者に関することを直接知ることができ、保護者は担任のクラス運営の方針を知ることができます。

 

「子どもは、学校と家庭で様子が違うことも少なくありません。ですから、学校と家庭それぞれでの様子をお互いに確認し、すりあわせる機会にもなります。これは家庭訪問も同様です」(同)

 

 

●保護者と先生がしっかり顔を合わせる場としても重要

 

4月の入学式からはじまり、小学校の行事や集まりが何かと多いなか、個人面談についても面倒に感じる人もいるかもしれません。でも面談によって、先生と保護者それぞれが、自分の知らない子どもの姿を知れるということは、とても重要なこと。何より、一度でも保護者と先生が顔を合わせるということが大きな意味を持つのだそう。

 

「保護者と先生が顔見知りになることで、子どもを間にしての関係がよくなり、家庭との連携がスムーズになるんです。もし何か問題が起きたときに、保護者と学校のコミュニケーションが取れていれば、よりスムーズに解決しやすくなることもあります」(同)

 

個人面談は、学校との信頼関係を作るための第一歩というわけですね。

 

 

●面談時間は厳守! 聞きたいことは数を絞って、事前に考えておこう

 

とはいえ、個人面談は、一人の担任が決められた期間でクラス全員分を行わなければならないもの。一人ひとりの保護者は時間厳守が基本になります。保護者の誰か一人でも遅刻や面談の日時を忘れてしまったりすると、それだけで多くの人のスケジュールが狂ってしまうことに。遅刻は厳禁、どうしてもやむを得ない事情で日時変更が必要な場合、早めに連絡をして、きちんと事情を伝えましょう。

 

また、一人あたりの面談時間にも限りがあります。「クラスの人数にもよりますが、ふだんの授業がある日の放課後に4~5日間程度の期間で行われる場合は、だいたい一人当たり10~15分が目安です」と舟山先生。

話したいことが多くて、時間をオーバーし、次の人が待っているのに話し続けてしまう人もいるのだとか。そのため先生によっては、相談項目をあらかじめ書いてもらい、それに沿って話を進めるということもあるようです。

 

あれこれと聞きたいことがあって、時間内に収められるかが不安という人は、あらかじめ「これだけは必ず聞いておきたい」ということを2、3項目くらいに絞ってメモをしておくのがベター。さらに相談の優先順位を決めて、これだけはどうしても、という項目から聞いていき、時間があったら次の質問を……という心づもりでいるとよいかもしれませんね。

 

個人面談に向けての心づもりや準備についての理解が整ったところで、次回は面談で話す内容や子どもへの伝え方などについて、引き続き舟山先生にお聞きします。

 

(取材・執筆:坂本洋子)

 

 


関連記事はこちら

面談や保護者会で先生たちはどんなことを相談される?

個人面談で、先生と何を話せばいい?

 

 

毎週木曜にメルマガ発信中!

ご登録はこちらから↓

mailcp

 

ツイッターもやっています!

フォローはこちらから↓

 

働き方の幅が広がる! ママの再就職を後押しする資格4選

 

 

子どもが幼稚園に入園する、小学校に入学するタイミングで、再就職を考えるママも多いのではないでしょうか。ただ、妊娠、出産で仕事を離れた場合、5年以上のブランクに「大丈夫かな?」と不安になることもあるはず。

 

そこで今回は、ママの再就職を後押しする資格を調査! 資格などの通信教育を扱うユーキャンの松本真由美さんにお聞きしました。

 

 

●資格は自分の能力を客観的に証明してくれる武器

 

そもそも、資格は再就職を有利にしてくれるのでしょうか?

 

「そうですね。資格を持っていたほうが、採用にはつながりやすいと思います。『この仕事がしたいんです』『やる気があるんです』と口で言うだけよりも、その仕事に関する資格を持っていたほうが、採用側としては信頼感、安心感を得られますからね」(松本さん)

 

受講生の方にも再就職に向けて資格を取る方は多く、「自信がついた」「資格は自分の能力を客観的に証明してくれる武器」と話す人も。

 

「直接的に就職につながる資格としては、事務系なら『医療事務』『簿記』。簿記は2級を取るとかなり堅いです。医療・福祉系なら『看護助手』『レクリーエーション介護士』が、採用に結びつきやすい資格と言えます」(同)

 

「資格のおかげで時給が上がった」「正社員になれた」という声も聞くそう。

 

「例えば、近所のコンビニでパートとして働く場合にも『登録販売者』の資格があれば一般用医薬品の販売ができますから、通常よりも高い時給で働ける場合が多くあります。不動産業界の事務をしていた方が宅地建物取引士の資格を取って正社員になれたというケースもありました」(同)

 

 

●ママの再就職を後押しする資格は……

 

小学校入学を機に再就職を考える場合、6~7年のブランクがあります。また、ママの場合、まだフルタイムでは働けないという方も多いでしょう。そんなママたちにおすすめの、再就職に繋がりやすい資格には何があるのでしょうか? 松本さんにピックアップしていただきました。

 

・看護助手(お手軽度★5)

診察の介助や診察器具の洗浄、患者さんの補助など、看護師や准看護師のサポートをする仕事。福祉系の仕事は人手不足なので、募集人数も多い。

 

・登録販売者(お手軽度★3.5)

一般医薬品の大多数を占める第2類、第3類医薬品の販売ができるようになる資格。薬局、ドラッグストアのほか、一般医薬品を扱うコンビニでも需要が高い。有資格者には資格手当てや、高い時給を設定しているところも多い。

 

・保育士(お手軽度★3)

国家資格。保育所や託児施設だけでなく、ベビーシッターなど勤務形態が幅広く、雇用形態もさまざまなので自分に合った働き方ができる。正社員登用の可能性も高い。3年間かけて全科目合格すればいいのも◎。ただし、資格試験を受けるには「大学に2年以上在学して62単位以上習得していること」など一定の基準をクリアしている必要がある。

 

・宅地建物取引士(お手軽度★2.5)

国家資格で、不動産取引法務の専門家としての資格。ほかの士業系資格に比べると難易度は高くないものの、不動産業界では効力のある資格。不動産事務の仕事でも、時給が上がったり、正社員登用も望めたりするという。

 

なかでも子育て中のママに松本さんがもっともお勧めするのは「保育士」。正社員からパート、アルバイトまで多様な働き方ができ、時間をかけて合格できるからだそう。

 

「ほかにも、お母さんに人気の資格として病院の事務職に有利な『医療事務』、調剤薬局での仕事に活かせる『調剤薬局事務』、スーパーの裏方など調理系の仕事で幅広く使える『調理師』などがあります」と松本さん。

 

 

●資格選びのカギは「どんな自分になりたいか」

 

では実際に目指す資格は、どんなふうに選べばいいのでしょう?

 

「まずはどんな自分になりたいか、自分がどんなふうに働きたいかを考えることです。例えば立ち仕事かすわり仕事かということから、どんな分野でどんな仕事をしている自分が好きになれるか、できるだけ具体的に思い描くことから始めてください」(同)

 

ヒントは、自分の好きなこと、興味があること、得意なこと。これらにまつわる資格から、どんな働き方ができるか想像してみるのも一つの手だそう。ちなみに、資格は過去のキャリアには関係していたほうがいいのでしょうか?

 

「もちろん過去のキャリアに関連していて、自分がステップアップできる資格もありです。ただし、その働き方を今後もしたいと思えるならばの話。せっかく資格を取っても仕事をすぐやめてしまってはもったいないし、資格を勉強し続けるモチベーションのキープも難しいと思います」(同)

 

再就職は、“ママ”でも“妻”でもない“私”として新たな扉を開くとき。今までちょっとだけお休みしていた自分の人生を再始動させるとき、資格が強い味方になってくれそうですね。

 

(取材・執筆:有馬ゆえ)

 


関連記事はこちら

ママの復職にぴったり! 派遣で働くメリットとは?

家庭との両立、収入、人間関係…ママたちのお仕事座談会

 

 

毎週木曜にメルマガ発信中!

ご登録はこちらから↓

mailcp

 

ツイッターもやっています!

フォローはこちらから↓

 

 

いろんなランドセルを試せる!合同ランドセル展示会に行ってみた【前編】

 

 

毎年、全国各地で行われている「合同ランドセル展示会」。今年度は、全国8カ所で合計11回開催され「さまざまなメーカーのランドセルを実際に背負って比べられる」と好評を集めています。そこで、今回は5月19日に東京で行われた、合同ランドセル展示会を取材。どんなメーカーが集まっているのか、どんなランドセルの特徴があるのかをまとめました。

 

 

●カスタム、宇宙素材、新メーカーなど多彩なラインナップ

 

合同ランドセル展示会のメリットいえば、多種多様な特徴を持つランドセルを一度に見て、比べられるところ。そこで今回は、東京会場に出店していた8社に、各社のランドセルの特徴を聞いてきました。

 

まずは、個性的な横型のタイプなどを販売している「ノムラ」。

 

「横型のランドセルは、そのデザイン性はもちろん、使いやすさも抜群。教科書の背表紙を上にして収納できて、取り出しやすいのでおすすめです。

また、お気に入りのパーツをつけるだけで、自分だけのオリジナルランドセルにできる『カスタムランドセル』も人気。女の子はリボンやお花、クマなどのキュートなパーツ、男の子はサッカーボールやエンブレム調のものなど、種類豊富です」(ノムラ担当者)

 

 

 

 

また、最新のハイテク素材を多数使用しているのが「地球NASAランドセル」です。

 

「NASAのために開発された快適素材『テンパーフォーム』を、ランドセルの肩ベルトに使用。クッション性があり、不意の衝撃も吸収してくれるので安心です。また、背中には医療現場でも使われる調温素材『アウトラスト』を使用しており、人間が最も快適に感じる33度に保つことができます。見た目からはわかりませんが、内側までこだわりぬいたランドセルです」(池田地球担当者)

 

 

 

 

さらに、昨年からランドセル作りをスタートした「羽倉」という新メーカーのランドセルも。もともと革鞄の老舗であり、その職人技を生かした本革のランドセルに注目です。

 

「革の美しさが引き立つように、かぶせ部分のびょうをなくして、すっきりと見えるように仕上げました。色出しも何度も行い、革らしく鮮やかな色合いを厳選。他にはないスマートなデザインながら、革の柔らかさ、あたたかみのあるランドセルになっていると思います」(羽倉代表・羽倉嘉徳さん)

 

 

 

 

●丁寧なランドセル作りで人気の老舗メーカーも出店

 

展示会では、新たなメーカーだけでなく、老舗のランドセルメーカーも出店。山形の老舗ランドセルメーカーである「フジタ」は、ヘリがないコンパクトなランドセルが特徴です。

 

「ランドセルのサイズはどんどん大きくなっています。フジタでは、ランドセルの外側の縫いしろのヘリをカットすることで、外寸が約2cmコンパクトに。A4フラットファイル対応の大容量ながら、お子さんの負担を軽減しています。また、クラリーノ素材のランドセルでも、背中部分は天然牛革を使用。体に直接当たる部分は、肌との相性がいい革を使うことで徹底しています」(フジタ本店営業・石川直幸さん)

 

 

 

 

ベーシックな色や形が好きな方に人気なのが、60年にわたってランドセルを作り続けている愛知県のメーカー「村瀬鞄行」です。

 

「安心、安全で、耐久性のあるしっかりとしたランドセルを作ることにこだわっています。さまざまなカラーのランドセルを作っていますが、最近では、黒、赤などに回帰している印象。ベーシックカラーに人気が集まっていると思いますね」(村瀬鞄行代表・林州代さん)

 

 

 

 

「堀江鞄製造」も純国産の手作りランドセルが好評。長年支持を集めています。

 

「シンプルで派手すぎず、飽きの来ないデザインが特徴。ランドセルもおしゃれに、というのがコンセプトで、お母さんの方が気に入ってくれるケースも多いです。牛革がメインですが、人工皮革の『テイジンコードレ』を使用した、比較的リーズナブルな商品もあります」(堀江鞄製造代表・堀江耕太郎さん)

 

 

 

 

●小売店、量販店も出店。アウトレットランドセルに注目!

 

さらには、小売店や量販店も出店。東京屋カバン店では、オリジナルのランドセルを販売しています。

 

「東京屋カバン店オリジナルのフィットちゃんを販売しています。車のライトが当たると、60メートル離れていても光る『安ピカッ』モデルが人気です」(東京屋カバン店担当者)

 

 

 

 

東京屋カバン店では、通常の半額ほどで手に入るアウトレットランドセルも、今回の展示会では販売していました。これを目当てに来る方もいらっしゃるとか。

 

大手量販店のイトーヨーカドーでは、オリジナルランドセルも。

 

「おすすめは、イトーヨーカドーのオリジナルランドセルである『Fine Fit』。肩ベルトが立ち上がって背中にぴったりフィットする『天使のはね』で背負いやすく、子どもへの負担が軽くなります」(イトーヨーカドー担当者)

 

 

 

 

ランドセルと一口に言っても、これだけの種類や特徴があるとは驚きです。すべてのメーカーを1軒ずつまわることは難しくても、合同ランドセル展示会ならば、同じ場所ですべてを背負って試せるので、比較、検討もしやすいはず。6月は、浜松、埼玉、大阪、横浜で開催予定で、参加希望者は事前の予約が必要です。

 

合同ランドセル展示会の申込みはこちらから。

 

(取材・執筆:野々山幸)

 


関連記事はこちら

★連載「年長ママ必見!2018年ランドセル特集」

 

 

毎週木曜にメルマガ発信中!

ご登録はこちらから↓

mailcp

 

ツイッターもやっています!

フォローはこちらから↓

モンダミンキッズと天然成分の虫除けをセットで5名様に

 

 

●乳歯の虫歯は、永久歯にまで悪影響を及ぼす?

 

乳歯は、歯を構成する表面の「エナメル質」と、その下の「象牙質」が、永久歯に比べて柔らかいことが特徴です。それゆえ一度虫歯になってしまうと進行も早く、ときには、乳歯の下で準備している、まだ生え変わる前の永久歯まで侵してしまうことも。

 

また、生え変わり期が来る前に、虫歯などで乳歯が抜けてしまうと、支え合っていた歯のバランスが崩れ歯並びも悪影響を及ぼします。「どうせ抜ける歯だから」と油断せずに、乳歯の時期からお父さん・お母さんがしっかりケアしてあげましょう。

 

 

●虫歯予防に子ども向け洗口液を使うのも手

 

おうちでしっかり、朝と晩に歯磨きしてあげられるのが理想ですが、子どもがご機嫌斜めで歯磨きを嫌がるときや、行事などで夜遅くなってしまったとき、また、お父さん・お母さんが忙しくて仕上げ磨きができない場合などにおすすめなのが、子ども向け洗口液。「お口クチュクチュ」でおなじみのモンダミンの子ども向け洗口液は、「ぶどう味」と「いちご味」の2種類。子どもが自分でクチュクチュして吐き出せるようになったら使うことができます。

 

虫歯を防ぐ天然のコーティング成分「セラック」と、殺菌成分「CPC」が歯の表面をWコーティングするので、クチュクチュするだけで簡単に虫歯予防ができます。また、歯のすき間までしっかり効果が行き渡るので、磨き残しが気になるときにもおすすめです。

 

・使用方法…日常の歯磨きに加え、約10mLを口に含んで、20~30秒程すすいでからはき出します。使用後、水ですすぐ必要はありません。キャップが計量カップになっています。

 

 

●アンケートに答えて、モンダミンキッズをもらおう!

 

子どもの歯のケアについて、ぜひご意見をお寄せください。

 

アンケートにお答えいただいた方の中から抽選で5名様に、「モンダミンキッズ」と、100%天然由来成分の虫よけスプレー「ナチュラルアースボタニカルスプレー」をセットにしてプレゼントいたします。

 

 

応募は終了いたしました

 

 

応募締切:2018年7月31日(火) ※発送をもって発表に代えさせていただきます

 

***************

 

「モンダミンKid’s ぶどう味 250ml」

洗口液/医薬部外品

250ml、381円+税

★商品情報はこちら

 

「ナチュラス アースボタニカルスプレー 130mL」

虫よけスプレー

130ml、907円+税

★商品情報はこちら

 


 

 

毎週木曜にメルマガ発信中!

ご登録はこちらから↓

mailcp

 

ツイッターもやっています!

フォローはこちらから↓

ママの復職にぴったり! 派遣で働くメリットとは?

妊娠、出産を機に退職したものの、子どもが成長するにつれて「仕事に復帰したい」「育児ばかりではなく社会とつながりたい」と考える人も多いのでは? でも、いざ働くとなると、育児との両立ができるのか、そもそも就ける仕事はあるのか、不安は尽きません。そこで、派遣社員として、育児と仕事のバランスをとって働くママ3名にインタビュー。派遣で働くメリットを教えてもらいました!

 

 

●オンライン登録があるので、チャレンジしやすい

 

 

【プロフィール】

・石田ふみさん

・子どもの年齢:2歳

・仕事のブランク:2年

・現在のお仕事:人事

 

 

−仕事復帰を考えたきっかけを教えてください。

 

「新卒から15年半、旅行会社に勤務し、営業や人事などの仕事をしていました。仕事は順調でしたが、体調不良のため退職。その後、妊娠、出産を経て、子どもが1歳になるタイミングで仕事復帰を考えました。前の会社で人事の仕事をしていたこともあって、企業側はブランクが長いことを懸念することも多い、という事情も知っていたので、不安もあり…。働くのであればなるべく早く、と思ったことが一番のきっかけですね」

 

−どのように仕事探しを始めたのでしょうか?

 

「子どもを保育園に入れるのは難しかったので、まずは、私の母に預かってもらって、その間だけ働こうと考えました。母に預けられる曜日と時間で、近所で仕事を探し始めたのですが、なかなか見つからず…。また、いずれフルタイムで働くことも視野に入れると、できるだけ次につながる仕事を、と考えるようになりました。そこで知ったのが、派遣としての働き方でした」

 

 

 

 

−派遣会社への登録は、どのように進めましたか?

 

「子どもを連れて、登録に出向くのは大変だな…と考えていたら、リクルートスタッフィングで『オンライン登録』ができると知って。自宅で子どもが寝たあとに、少しずつコツコツと入力を進めました。写真も、顔がわかればOKとのことで、携帯で撮って。登録手続きが完了するとすぐ、コーディネーターさんからお電話をもらい、お仕事の提案を受けました。オンラインで登録した情報をきちんと確認し、サポートしてくれるんだと安心しました」

 

−今のお仕事が決まるまでの流れを教えてください。

 

「気になるお仕事の閲覧はしていたのですが、なかなかエントリーまで踏み出せずにいたところ、コーディネーターの方からは気軽にエントリーすることをお薦めされました。そうすると、私が探しきれない情報や会社を教えてくれるので、とても参考になりましたね。

最終的には、前職の『人事・企画』の経験を生かせるZIP WORK※のお仕事で、短時間勤務がOKの会社に決定。就業条件のすり合わせの際にも、先方の週4日勤務希望を、私の望む週3日に調整してくれたりと、コーディネーターさんにはとてもお世話になりました」

 

−仕事復帰してから約半年ということですが、派遣で働いてよかったと思うことは何ですか?

 

「週の半分は仕事、半分は子どもと過ごす育児と、とてもいいバランスが取れています。また、派遣会社を通しての就業ということで、自分の希望を伝えやすいこともメリット。会社と直接のやりとりだと、雇われる側としては自分の条件を言いにくいケースもあると思いますが、現在は営業担当の方と定期的に面談があり、いろいろな相談ができます。今後、子供の成長とともに状況も変わると思うので、就業できる条件も変化すると思います。その都度相談にのってもらい、調整をしていただけると思うと、とても心強いですね」

 

※ZIP WORKとは?

リクルートホールディングスが提唱する“限られた時間で成果を出す”新しい働き方のこと。リクルートスタッフィングでは派遣の仕組みで推進をしています。「時間が限られているから、それに見合う仕事を探す」社会から、「時間が限られているから、限られた時間で成果を出す」社会への転換を提案しています。

 

 

●営業担当者が間に入ってくれることで、安心感があります

 

 

【プロフィール】

・布木香織さん

・子どもの年齢:小学1年生、年中

・仕事のブランク:7年

・現在のお仕事:営業事務

 

 

−仕事復帰を考えたきっかけを教えてください。

 

「第1子の産休・育休中に、復帰をせずにそのまま退職して以降、育児に専念していたのですが、2人目の子どもが幼稚園に入園して手が離れ、復職を考えるようになりました。子どもが幼稚園に行っている間、友達とランチをしたり、映画を観に行ったりと子どもが一緒だとできないことをするのも楽しかったのですが、せっかくならこの時間を有効に活用したいなと」

 

−2人のお子さんがいながらの仕事復帰に、不安はありませんでしたか?

 

「幼稚園の預かり保育が充実していたことは大きかったと思います。雇用の証明書があれば、19時まで預かってもらえるということで、周りに働いているお母さんも多く、後押しされました。子どもの突然の病気など不安ももちろんありましたが、まあ何とかなるだろうと。再就職先もあるかどうかわかりませんでしたので、まずは行動してみて、何か困ったことがあったらその時に考えようと思っていました」

 

 

 

 

−どのように仕事探しを進めたのですか?

 

「通勤時間ができるだけ短いことを条件に検索していたら、いいなと思う事務職での求人情報を、リクルートスタッフィングのサイトで見つけました。最初は、派遣を意識していたわけではなく、そのお仕事にエントリーしたいという思いから登録。登録してから間もなく、希望のお仕事での就業が決まったので、やはりあまり悩まずに活動してみてよかったなと思いましたね」

 

−派遣で働くことの良さはどんなことですか?

 

「働きはじめて3か月の頃、再契約の面談の際に同じ会社の別事業所で、就業のお話をいただきました。仕事ぶりを評価してもらったそうでとてもありがたかったのですが、勤務地が希望よりも遠くて。朝、子どもたちを送り出してからだと始業時間に間に合わないとお伝えしたんです。すると、営業担当の方が会社に掛け合ってくださり、出社を30分遅らせて、9時15分出社でOKということになりました。

 

直接は言いづらいことなので、営業担当の方がいてくれてとても助かりました。相談できる方がいると選ぶ仕事の幅がぐっと広がります。これは、派遣のとてもいいところだと思いますね」

 

 

●14年のブランクから復帰、短時間から始めてキャリアアップ

 

 

【プロフィール】

・吉岡あゆみさん(仮名)

・子どもの年齢:高3、中1

・仕事のブランク:14年

・現在のお仕事:営業事務

 

 

−仕事復帰を考えたきっかけを教えてください。

 

「短大を卒業後、正社員の営業事務として9年間働き、結婚して長男の出産を機に退職。その後次男の出産や夫の転勤もあり、14年ほど専業主婦をしていました。長男が中学1年の時に転勤先から東京に戻ってきたのですが、子育てにあまり時間を取られなくなっていましたし、そろそろまた仕事をして社会と関わりたいと考えるようになりました」

 

−実に14年ぶりの仕事復帰というときに、派遣という働き方を選ばれた理由は何ですか?

 

「せっかくなら以前のキャリアを生かしたいと思い、事務の仕事を探し始めました。そのときに、派遣会社に登録するのもいいなと思いまして、リクルートスタッフィングに登録したんです。

 

登録会で面談担当の方に、ブランクが長いことへの不安をお伝えすると、『はじめは短い時間で慣らしながら、徐々にキャリアを積むのはいかがですか?』と、短時間で働けるお仕事を紹介してくださって。自分で就職活動するとなると、短時間勤務のお仕事ってなかなか出会えなかったと思うのですが、派遣なら働き方の希望を伝えて、それに合ったお仕事を探してもらえるんだな、と改めてその良さを実感しました。こちらの不安に対して、親身に相談に乗っていただけたのも心強かったです」

 

 

 

 

−現在はどんなお仕事をされているのですか?

 

「派遣社員として入った会社で、現在はフルタイムの正社員として働いています。元々は、ちょうど次男の受験のタイミングで契約満了の予定だったので、しばらくは受験のサポートに専念しようと考えていたのですが、たまたま派遣先の方から営業担当の方を通して、正社員にならないかとお声がけいただきまして。

 

少し迷ったのですが、事情を話すと、受験までは勤務時間も短く、受験当日はお休みできるように調整してくださるということで。家族が応援してくれたこともあって、お話しをお受けしたんです。派遣として働いた期間があったから、信頼関係を築くことができ、こうして長く働くことができているのかな、と思います」

 

−派遣会社に登録することのメリットはなんですか?

 

「派遣の仕事は、働き方も職種もさまざまなものがあるので、生活に無理のない範囲でキャリアを磨けるのが魅力です。さらに、雇用形態に関係なく仕事を頑張ることで、企業との信頼関係も生まれ、自分もイキイキとキャリアアップすることができるのではないかなと感じています」

 

**************

今回お話しをお聞きした3名の方は、みなさん「家庭」と「仕事」の両輪がうまく回っていて、とてもイキイキとされていたのが印象的でした。

 

子どもの成長や家庭の事情に合わせて、無理なくお母さん自身もキャリアを積めるのが派遣の魅力。「ブランクがあって自信がない」、「短時間しか働けない」、「子どもの行事はお休みしたい」というお母さんこそ、まずは一歩踏み出して登録してみてはいかがでしょうか。

 

なお、リクルートスタッフィングでは自宅のパソコンからオンライン登録もできるので、小さなお子さんがいるママも気軽に登録できますよ。

 

(取材・執筆:野々山幸/八巻奈緒)

(撮影:島村緑/薮下剛士)

(SPONSORED BY リクルートスタッフィング)

 

 


 

 

毎週木曜にメルマガ発信中!

ご登録はこちらから↓

mailcp

 

ツイッターもやっています!

フォローはこちらから↓

 

小学校入学でママはさらに忙しく…料理の時短、どう工夫してる?

子どもが小学校に入学すると、子ども自身もママも、幼稚園・保育園時代とは環境や生活リズムに大きな変化を感じるもの。今回は、小学生の子を持つ4人のママにお集まりいただき、1年生になって実感した身の回りの変化や時短のための夕飯作りの工夫についてお話を聞きました。

 

 

 

 

なつこさん:長男小3。小1の2学期からパートの仕事を始め、現在は飲料メーカーの受注センターで週4日働いている。9時~13時半の勤務なので職場には幼稚園や小学校の子を持つママが多くシフトにも融通がききやすい。

 

しほさん:長男小5、長女小3。長女が小学校入学時に転勤で引っ越してきた。現在は専業主婦だが、環境に慣れるためにも小学校のPTA委員やボランティア活動を積極的に引き受けているので、毎日かなり忙しい。

 

かおりさん:長男小4、長女小2。フリーランスの通訳者として月に5日~10日ほど仕事をしている。仕事の日は近くに住む母親に来てもらい、子ども達の下校後の活動を見守ってもらうことも。

 

ゆうこさん:長女小4、長男小1、次男2歳。親族経営の会社に勤務。在宅でホームページの作成や顧客対応を担当している。この春から長男が小学校、次男が保育園に入り、仕事を本格的に始動させたばかり。

 

 

●子どもが小学生になって生活がどう変わった?

 

編集部:お子さんが小学校に入学してから生活に変化はありましたか?

 

なつこさん:幼稚園時代は送り迎え、習い事、遊びも全て親が付き添っていたので、小学校に入って、子どもを一人で送り出せるようになったのは大きな変化ですね。持ち物の準備も全て親がやっていたけど、徐々に本人にまかせられるようになってきました。親子共々環境に慣れてきた1年生の2学期からパートをはじめました。

 

しほさん:私も娘が1年生の秋頃から半年ほど仕事をしていました。2年生になってからは小学校にもっと関わりたくなって、仕事を辞め、PTA選考委員会委員長を引き受けたり、ボランティア活動にも参加するようになりました。外からは見えない小学校の内情もたくさん知ることができていい経験でしたね。

 

ゆうこさん:うちの学校も、子ども1人につき1度は委員をやる決まりなので、長女が1年生の時に小学校で図書ボランティアをやり、今年は厚生委員に立候補しました。小学校に入ると、PTAやボランティア活動がけっこうあるので、主婦のお母さんも実は忙しくなるんですよね。でも、幼稚園と違って毎朝のお弁当作りがなくなるので、その点は楽になりますよね。

 

 

 

 

かおりさん:幼稚園って朝送って家に帰ってきたらもう9時半とかですよね。小学生は8時前には自分で家を出るから、それだけでも1時間半の余裕が生まれます。でもその反面、成長とともに習い事や勉強のボリュームが増えてきて、夕飯のあとは毎日慌ただしくなりました。昔はお風呂に入って寝るだけだったのに。

 

なつこさん:確かに小学生になるまでは宿題をやる習慣がなかったので、勉強習慣を身につけるまでが大変でした。すぐにさぼろうとするし、漢字の書き順が合っているかも気になるし、1年生のうちはいつも横に付いて勉強を見てました。子どもが小学生になって楽になる部分もあるけど、色々と違った大変さが出てきますよね。

 

ゆうこさん:そうですね。それに小学生になると放課後も一人で遊びに出るようになるので、ママの思い通りにはならなくなってくるんですよ。時間通りに帰ってこなくてやきもきしたり…。

 

なつこさん:コントロールできない部分が増えて心配も尽きませんよね。この間なんて、まだ一人で自転車に乗らせていないのに、放課後、友達と自転車で遠くに行く約束をしてきちゃって、仕方ないから集合場所まで私が一緒について行きましたよ。予測できない子どもの行動に振り回されることが増えるから、まだまだ自分だけのゆったりした時間が取れるとはいえないですね。

 

 

 

 

●短時間での夕食の準備、工夫の仕方はそれぞれ違う

 

編集部:子どもが小学校に入って手が離れたように感じても、急に時間がたっぷり湧き出てくるわけないんですね。そんな忙しい日々の中、夕飯作りはどんな工夫をされているのですか?

 

しほさん:週に1回、野菜を煮込んだスープベースを作り置きしています。キャベツやトマトなど数種類の野菜を煮て、小分けにして冷凍庫にストックしておくんです。それをベースにお味噌汁を作ったり、カレーやシチューにもアレンジしてます。

 

 

 

 

かおりさん:下準備があると忙しい日は助かりますよね。我が家は極力洗い物を減らしたいのでジップロックを多用してます。お肉を漬け込んだり、野菜をマリネにしたり。お休みの日に下ごしらえをしておいて、仕事の日はそれを取り出してフライパンで焼くだけの状態にしています。

 

ゆうこさん:忙しい時は、切り身の魚を焼くだけとか、旬の野菜を蒸すだけなど、素材の味を生かしたシンプルな調理で乗り切るようにしています。

 

なつこさん:私の場合、その日に冷蔵庫にある使いたい食材を、レシピ検索サイトに入れてメニューを決めています。だいたい仕事のお昼休みに検索しておいて、足りない食材を帰りにパパッとスーパーで買って帰るんです。私は料理が苦手なので、レシピ検索にすごく助けられていて、食べたい気分よりも時短と冷蔵庫の在庫整理を優先してる感じですね(笑)。

 

 

 

 

●意外と手間な買い物、宅配やネットで済ませる人が多数

 

なつこさん:家事の中で一番短縮できるのは買い物の時間かなと思ってて、食材宅配サービスを2種類やって、アマゾンも活用してます。スーパーでは牛乳や卵等の日常的なものや、足りない材料をひとつふたつ、仕事帰りにちょこっと買うくらい。メニューを考えながらスーパーを歩くことはあまりないかな。

 

かおりさん:私も食材宅配を2種類やっているので、買い物はそれがメインで、足りないものは、子どもが学校に行っている間にスーパーでちょこちょこ買ってます。

 

 

 

 

ゆうこさん:我が家は一番下がまだ2歳なので一緒に買い物に連れて行くのも大変なんですよ。だからやっぱりお肉や野菜は宅配サービスで頼んでますね。餃子とかお魚とか、焼くだけでおいしい商品を買って、時間が無い時に活用しています。

 

しほさん:みなさん宅配サービスをいくつか併用しているんですね。うちは宅配は利用していないですが、子どもの習い事を待っている時間が結構あって、その時間をスーパーでの買い物にあてています。3日に1度のまとめ買いですね。

 

 

●「うちのごはん」を使ってみてどうでした?

 

編集部:今回、みなさんに事前にメニュー専用調味料「うちのごはん」シリーズを使っていただきました。その感想をお聞かせください。

 

なつこさん:あえて忙しい日にチャレンジしたんですが、家に帰ってから20分後にはテーブルに並べられました。とくに副菜って、ブロッコリーを茹でただけなど、ワンパターンになりがちなので、手軽にいつもと違った副菜を作れるのは助かります。

 

かおりさん:「ブロッコリーの香ばしじゃこ醤油」は、ただブロッコリーとあえるだけなのがすごく便利でしたね。洗い物をできるだけ少なくしたいので、あえるだけなら調理器具を汚さずに済みますし。

 

 

 

 

なつこさん:我が家の場合、ブロッコリーはいつもただ茹でるだけなので、味のバリエーションが少ないことを実感しました。自分では作らないような味付けにも手軽に挑戦できるのが嬉しいです。

 

ゆうこさん:私は、なすの時期になるとうちのごはんシリーズの「なすの肉みそ炒め」と「なすのみぞれ炒め」をリピートして使っているんです。なす料理もレパートリーがないので、簡単においしくできるこのシリーズは重宝しますね。

 

 

 

 

しほさん:私は、パッケージに書いてある野菜がちょうどなかったので、冷蔵庫にあった野菜で作ってみたのですがおいしくできました。「ブロッコリーの香ばしじゃこ醤油」はブロッコリーがなかったので、ズッキーニとほうれん草で。「なすの肉みそ炒め」はなすがなかったので、キャベツを入れてみました。アレンジがきくから冷蔵庫の在庫整理にも一役買いますね。

 

 

 

↑しほさんのアレンジレシピ。「ブロッコリーの香ばしじゃこ醤油」のブロッコリーを長いもに変えて作ったのがこちら。

 

 

かおりさん:今回はじめて使ってみて気づいたのですが、化学調味料や着色料が不使用なんですね。子どもに食べさせるものって原材料とかすごく気になるので、これなら子どもにも安心して食べさせることができました。

 

なつこさん:それに、味付けも濃すぎないし、ベーシックな和風の味なので、子どもも喜んで食べてくれますよね。子どもって、やっぱりおしゃれな味より定番の味のほうが、よく食べてくれると思います。

 

 

 

↑なつこさんは、うちのごはんの人気メニュー「すきやき肉豆腐」にもチャレンジしてくれました。同シリーズの「とうもろこしごはん」とともに。

 

 

 

 

*****************

 

小学生になると手が離れる時間がある一方で、それまでとはまた違った忙しさが出てくることが今回の座談会でわかりました。入学を機に仕事を始める人も多く、今まで以上に家事に費やせる時間は少なくなります。

 

ただし、食事を手早く作るにしても、子どもが喜んで食べてくれること、安心して食べさせることができるかどうかが、やっぱりママはみんな気になるようですね。

 

(取材・執筆:宇都宮薫/撮影:大久保聡)

(SPONSORED BY キッコーマン)

 

 

スイミングスクールの「短期教室」って、どんなことを教えてくれるの?

 

 

スイミング未経験の子どもにとっては、小学校で行われるプール授業がちょっと心配になるかもしれません。前回の記事では、はじめてのプール授業の前にやっておいた方がいいことについて、セントラルスポーツ株式会社の平山さんに教えてもらいました。

 

今回は、水に慣れるために気軽に参加できる「スイミングスクールの短期教室」について、引き続き平山さんにお話しを伺いたいと思います。

 

 

●幼児~小学校低学年にオススメの「スイミングスクール短期教室」

 

スイミングスクールに通うのが、泳げるようになるための一番の近道だとは思いますが、いろいろな事情で平日の送迎が難しい家庭も多いようです。そんな家庭におすすめなのが、スイミングの短期教室です。

 

「夏休みや春休みなどのタイミングで、多くのスイミングスクールが、短期プログラムを開催していると思います」(平山さん)

 

短期教室の具体的な概要を教えてください。

 

「セントラルスポーツの場合、春休み、夏休み、冬休み、そしてゴールデンウィークと、場合によってはシルバーウィークにも短期教室を開催しています。店舗にもよりますが『2日間コース』と『3日間コース』があり、幼児~小学生が対象です。水慣れができていないお子様から、ある程度の泳力があるお子様まで、それぞれの泳力に応じて指導します」(同)

 

 

●一人ひとりに合ったペースで、正しい「浮き方」や「潜り方」を学べる

 

3日間だと、さすがに「泳げるようになった!」というには短いように感じますが、「プールへの苦手意識をなくす」、「水慣れする」ということ以外で、短期教室で得られるものにはどんなものがあるのでしょうか。

 

「セントラルスポーツのキッズスイミングでは、『スイチャレ』という25段階の進級プログラムを設けており、短期教室も基本的にはこのプログラムに基づいて練習カリキュラムを構築しています。例えば、まだ水慣れができていない幼児期のお子様の場合は、プールの中でのジャンプから始まり、次は顔を水につける、もぐる、浮く…と進みます。一つ一つの項目を見ると簡単そうかもしれませんが、どれもきれいなフォームで泳ぐための大切なステップなので、正しいやり方を丁寧に教えていきます」(同)

 

一人だけ、なかなか顔を水に付けられない…という場合、置いていかれたりはしないのでしょうか。

 

「講師もプロなので、一人ひとりの様子を見て、その子のペースで進めるようにしているので安心してください。たとえば、どうしても泣いてしまうというような場合、いったんプールサイドに上がって、足先だけ水に付けながらまずは環境に慣らすということもあります。お友だちの楽しそうな練習風景を見ているうちに、『やってみようかな…』という気持ちになることもありますから、タイミングを見ながら声がけしています。

 

また、最終日には、『ここまでできるようになりました』という認定証をお出ししていますが、『潜れただけか~』、『浮けただけか~』と過小評価せずに、『上手に潜れるようになったんだね!』とお子さんの頑張りを全力で褒めてあげてください!」(同)

 

 

●スクールで習ったことを、親子で復習するのも効果的

 

浮き方ひとつとっても正しいフォームがあるというのは意外でした。だとすると、親が自己流で教えるよりは、やはり専門の先生に習ったほうがいいということですよね。

 

「できれば、自己流のクセが付く前の、幼児~低学年のうちに、一度正しい指導を受けているといいかもしれません。最近は『学校のプール授業で泳げるようになるか不安』と、小学校中~高学年になってスクールに通い始める子も増えているのですが、そのくらいの学年だと、自己流のフォームになってしまっていることも少なくないですね。

 

短期教室を目いっぱい活用するなら、習ったことの記憶が鮮明なうちに市営プールなどに行って『どんなことを教わったのか、お母さんにも教えて!』と、親子で正しいフォームを復習するのも良いと思います。

 

実際、見学ルームでお父さんが一生懸命授業を見ていて、『同じように教えようと思います!』という方もいらっしゃいました。そういう場合も、まずは子どもに『教えて!』とお願いして、内容を思い出させつつ自尊心をくすぐると、楽しく効果的な練習できるのではないかなと思います」(同)

 

平山さんいわく、スイミングは「泳げるようになる」ということに留まらず、基礎体力の向上や、最近注目されている「コーディネーショントレーニング(身体を自分の思い通りに動かせるよう鍛える)」にも効果的なのだとか。

 

これだけたくさんのメリットがあるスイミング。スクールによっては短期教室を何度受けてもOKというところもあるので、毎週のスクール通いが難しい場合は、夏休み→冬休み→春休みと、長期休みを活用してプロの指導を受けるのもひとつの手かもしれません。

 

(取材・執筆:八巻奈緒)

 


関連記事はこちら

プール授業で困らないために…年長のうちに「水慣れ」をしておこう!

水泳が上手な子は、どんな練習をしているの?

 

 

毎週木曜にメルマガ発信中!

ご登録はこちらから↓

mailcp

 

ツイッターもやっています!

フォローはこちらから↓

 

 

 

約280点のランドセルが揃う! 伊勢丹「ランドセル フェスティバル」

 

 

数多くのメーカー、百貨店から今年度のモデルが発売されて、いよいよ盛り上がりを見せる2019年度の「ラン活」。パンフレットを取り寄せたり、ホームページを見てリサーチしつつ「実際に見比べてみたい…」と思っている人も多いはず。そこで、新宿 伊勢丹で6月に開催される「ランドセル フェスティバル」をご紹介します!

 

 

●スーパーサンクス、HeM、ヴェルニカなど人気ブランドとのコラボも

 

新宿 伊勢丹の「ランドセル フェスティバル」の特徴は、何といってもその圧倒的な品揃え。今年度は、既存のランドセル売り場ではなく、会場を拡大して展開します。

 

従来までは、三越オリジナルの商品約140点を展開していましたが、今回はオリジナル以外の物も含めて、約280点と2倍の数のランドセルをご用意。たくさんの種類のランドセルを、一度の機会に見て、背負って、比べていただけます。

 

また、三越伊勢丹ならではのラインナップも特徴のひとつ。ファッションブランドのスーパーサンクス、ヴェルニカ、人気のバッグブランドHeMなどとのコラボランドセルは、他ではあまりみることができないと思います。ぜひ注目していただきたいですね」(伊勢丹バイヤー・栃谷孟亜さん)

 

ではここで、今回の「ランドセル フェスティバル」で注目のランドセルを5つご紹介します。

 

 

 

 

「スーパーサンクス」

新進気鋭のファッションブランド<スーパーサンクス>が手がける、スタイリッシュでシックなランドセル。

 

 

 

 

「スイミーデザインラボ」

アートディレクター・吉水卓氏率いる<スイミーデザインラボ>とのコラボランドセル。かぶせ裏のアーティスティックなデザインが特徴的。

 

 

 

 

「ロイスター」

三越伊勢丹のオリジナルブランド<ロイスター>。写真は、色鮮やかな背面が個性的な「背面カラーキューブランドセル」。他にも、豊富なデザインが揃っています。

 

 

 

 

「HeM」

バッグブランド<HeM>とのコラボランドセルは、約990gという軽さと、豊富なカラーが特徴。かぶせ鋲やファスナーの引き手、かぶせ裏にブランドロゴをあしらっています。

 

 

 

 

「ヴェルニカ」

ファッションブランド<ヴェルニカ>とのコラボランドセルに、ボーイズモデルが仲間入り。かぶせのメダリオンはそのままに、アンティークゴールドの金具、ボーイズカラーの本革を採用。

 

今回ご紹介したランドセル以外にも、ここでしか買えないランドセルがたくさん! 他にはないデザイン性は、三越伊勢丹コラボの大きな魅力。周りのお友達とちょっと差をつけたい、おしゃれ好きなママ・パパには必見です。

 

 

●ランドセルアドバイザーがランドセル選びをサポート

 

種類豊富なのは嬉しいけど、約280点もある中から、お気に入りのランドセルを見つけられるかどうか不安もあると思います。そこで、最近の人気ランドセルの傾向も教えてもらいました。

 

「カラーは、男の子は根強く黒が人気。背中に当たる部分などすべてが黒一色のものや、ファスナー部分やふち取りなどの一部分に赤や青などのアクセントを加えたものが人気です。女の子はビビットピンクや赤、ここ最近はキャメル、ブラウン系も人気が高いです。女の子らしいかわいい装飾を施したデザインは変わらず人気ですが、部分的に刺繍を入れる傾向も。女の子には、シンプルなデザインの人気が復活してきているようです。

 

素材は、牛革は依然と人気が高いですが、最近では、軽くて背負いやすいクラリーノの人気もアップ。最近は学校で使う教材が増えていることもあり、通学時間が長いお子さまや、体が小さいお子さまには少しでも軽くて背負いやすいランドセルを、というお声があります。比較的お手入れがラクなのも人気の要因です」(同上)

 

会場には、このような人気ランドセルの傾向や、ランドセルの選び方をアドバイスしてくれる「ランドセルアドバイザー」も数名常駐していて、相談にのってもらえます。

 

注目の伊勢丹の「ランドセル フェスティバル」。ぜひ週末に、家族みんなで足を運んでみましょう!

 

【伊勢丹「ランドセル フェスティバル」】

2018年6月6日(水)〜11日(月)

最終日午後6時終了

伊勢丹新宿店本館6階=催物場

 

【オンラインストアのご案内】

6月6日(水)午前10時より、オンラインストアでもお求めいただけます。

 

【cocoikuアプリ会員新規登録キャンペーン】

「伊勢丹ランドセルフェスティバル」の期間中に、伊勢丹公式アプリ「MY ISETAN」内のcocoikuページで、お子さまの情報をご登録のうえ、店頭にてランドセルをお買いあげいただくと、送料無料でご発送させていただきます。

(アプリ内での「cocoiku」家族情報の登録方法がご不明な場合は、店頭販売員にもご確認ください)

 

★アプリのダウンロードは下記より。

App store

 

Google Play

 

(写真提供:全て三越伊勢丹)

(取材・執筆:野々山幸)

(SPONSORED BY 三越伊勢丹)

 


関連記事はこちら

★連載「年長ママ必見!2018年ランドセル特集」

 

 

毎週木曜にメルマガ発信中!

ご登録はこちらから↓

mailcp

 

ツイッターもやっています!

フォローはこちらから↓

プール授業で困らないために…年長のうちに「水慣れ」をしておこう!

 

 

6月に入ると多くの小学校でプールの授業が始まることだと思います。学習指導要領によると、1~2年生のプールの授業は「水遊び」の学習が目的。水の中での動き方を身につけるため、水かけっこや鬼ごっこ、水中ジャンケンなどが授業のメインになるようです。

 

ただ、今どきのプール授業は、ママたちの時代とはちょっと事情が違うよう。というのも、授業数自体が少ないこともあり、学校の授業だけで泳げるようになるかというと、必ずしもそうではないのだとか。そこで今回は、小学校のプールが始まる前にやっておきたい“予習”について、全国でキッズスイミングスクールを展開するセントラルスポーツ株式会社の平山智志さんにお話しを伺いました。

 

 

●プールが苦手な子には、2通りの「苦手」がある

 

まず、一年生のプール授業というと、「入りたくない~!」と教室やプールサイドで涙している子もチラホラいるようなイメージがあります。プールが嫌いになってしまう原因は、どんなことが考えられるのでしょうか?

 

「まだ水慣れができていない幼少期に、『プールが嫌い』という子にはおおよそ2通りのパターンがあります。1つはシンプルに『水に入ったり、顔にかかったりするのが怖い』という子。もう1つは『潜るのが嫌い』な子です。前者の場合、お風呂などでお顔を洗ってあげる時に、ほんの少しでも良いのでお子様自身で水をすくって、ほっぺたに水をかけるだけでも、水慣れの練習になります。この時、無理に目を開けさせたり、たくさんの水をかけたりする必要はありません。

 

少し水に慣れてきたけれど、プールの中で『潜るのが嫌い』という子の場合は、水中での五感の感じ方がふだんとはまったく変わるため、恐怖を覚えるというのが原因のひとつです。音がシャットアウトされ、鼻や口から息を吸えない。目も、はじめは開けられない子が多いのではないでしょうか。そういった“いつもと違う”ところに不安を覚えて『プールが苦手』と感じるんです。そのため、プールの中での遊びを通じて徐々に水中の環境に慣らすことで『気付いたら楽しくなっていた!』という子も多いですね」(平山さん)

 

 

●「遊び」を通じて自然に水慣れさせるのが一番

 

スイミングスクールでは水が苦手な子に対して、どんなふうに水慣れさせているのでしょうか。また、お家でもできることがあれば教えてください。

 

「スクールでも、まずは顔に水をつけるところから始めます。ほっぺたに『パシャパシャ~♪』と手で水をかけたり、ジャンプしながら水面を手でたたいてしぶきをあげたりしながら慣らしていきます。潜りの練習も、まずは口だけプールに沈めて『ブクブクブク~♪』というところから。徐々に鼻でブクブク~、頭まで沈めてみよう、床にタッチしてみよう…と段階を進めていきます。

 

ほかには、プールの中をぐるぐる歩かせながら、途中ちょっと“輪くぐり”を入れて、水慣れを進ませるというのもあります。はじめは口まで潜る高さ、次は鼻まで潜る高さ…と輪っかの位置をだんだん低くして、気付いたらすっぽり潜れてた!と遊びを通して自然にプールが楽しくなるようなプログラムにしています」(同)

 

ほっぺたに水をつけることや、口を沈めて「ブクブク~」ならおうちのお風呂でもできそうです。

 

「ポイントは楽しい雰囲気でやることです。『ほら、潜ってごらん!』と言われただけでは苦手な子どもは潜らないですよね。子どもにやらせるだけでなく、大人も一緒になって『ブクブク~♪』と楽しみながら、子どものペースで進めてあげてください」(同)

 

プール開きまでにできるだけ水慣れをさせておけば、いざ時期になって「プールがあるから学校に行きたくない~」となる可能性も減りそうです。

 

 

●プロの指導で水慣れできる「短期教室」を利用する手も

 

プール授業で困らないためには、スイミングスクールに通わせるのがベストではありますが、毎週通わせるのが難しい場合、学校のプール授業が始まる前に、短期集中講座を受けさせるのも手だそうです。

 

「平日の送迎が難しく、土日も近所のクラスが定員で…ということなら、短期教室を利用する手もあります。セントラルスポーツの場合、店舗にもよりますが、春休み・GW・夏休みに2回・冬休み・場合によってはシルバーウィークも含め、長期休みのタイミングで3日間の短期スクールを開催しています。夏休みのスクールなら6月に入るとホームページに順次情報が公開されますので、チェックしてみてください」(同)

 

3日間の短期スクールなら、忙しいお母さんでも、予定を調整して通わせることができそうです。実際に、仕事や下の子のお世話で忙しいお母さんたちの需要は高まる一方で、年々短期教室への申込み者も増えてきていると平山さんは言います。

 

そこで次回は「スイミングの短期教室ってどんなことをするの?」ということについて、引き続き平山さんにお話しを伺いたいと思います。

 

(取材・執筆:八巻奈緒)

 


関連記事はこちら

子どもが泳ぐのを怖がるときは、どうすればいいの?

[入学準備]入学前に、生活リズムを整えよう!

 

 

毎週木曜にメルマガ発信中!

ご登録はこちらから↓

mailcp

 

ツイッターもやっています!

フォローはこちらから↓

小学生男子のトイレ事情。入学までに立っておしっこする練習を

 

 

親子とも大きな関心事のひとつ、小学校生活でのトイレ。男の子の場合は家庭ではなかなか見かけない「小便器」をうまく使えるか……という心配事もひとつ増えます。そこで今回は、小学生のトイレ事情にくわしいNPO法人日本トイレ研究所の加藤篤さんにお話を伺いました。

 

 

●立ってできるとどんなメリットがある?

 

そもそも、最近の小学校では小便器が使われているのでしょうか?

 

「個室で座ってする子と小便器を使う子のどちらが多いかは分かりませんが、小学校では小便器が使われています」(加藤さん)

 

パパママ世代の小学生時代と同じで、男子トイレには小便器と個室のどちらもあるようです。個室で座っておしっこをすることもできるようですが、立ってもできるようにしておくことで、なにかメリットはあるのでしょうか?

 

「その子の好きなスタイルでするのが一番よいと思います。ただ、小学校や公共のトイレのほとんどに小便器があるので、立っておしっこできた方が何かと便利です。個室は数が少なくて混雑したり、うんちの人を待つには時間がかかったりします。小便器が使えればすぐに用を足すことができます。また、立っても座ってもできた方がそのときの状況に合わせて対応できるので安心です」(同)

 

 

 

●小便器の使い方は誰が教える?

 

ただ、ママが小便器を使って教えられる場面というのは限られると思います。学校などでも教えてくれるのでしょうか?

 

「身の回りを清潔にすることや、排泄を自分でできるようにすることは、幼稚園や保育園でもサポートしてくれると思います。家庭ではパパやお兄ちゃんに教えてもらえると心強いのはもちろん、例えば外出時に、男の子同士で連れ立ってトイレに行くことを通して身につけるのもよいでしょう。立ってする方法だけであれば、家の洋式トイレでママが教えたり、練習を見守ったりすることもできますね」(同)

 

 

●立ってするとトイレが汚れる……。どうすればいい?

 

家のトイレで立ってすることはいい練習にはなるものの、ママとしては、「汚れるから家では座ってしてほしい……」という本音もつい出そうになります。何か対策はあるのでしょうか?

 

「排泄はとてもデリケートで、子どもの自尊心にも関係すると思います。そういった意味では、多少の汚れはグッと我慢して、もし汚れてしまったら一緒に掃除をするのがよいと思います。

 

2015年のライオン株式会社の発表(『知らなきゃ良かった トイレの秘密シリーズ 第4弾 』)によると、立ってする場合、便器の中のどの位置を狙うかによって、汚れ方に大きな差が出ることが明らかになっています。奥・中央・サイド・手前の4つにわけた場合、『奥狙い』が最も多くて 1 回で 7550滴もの『尿ハネ』が飛び散り、それ以外では 1 回あたり約 300 滴が飛び散ることがわかりました。練習のときからなるべくはねない場所を狙うことを一緒に考えることもいいですね」(同)

 

子どもと一緒にトイレ掃除をすることで、『トイレをキレイに使うこと』を意識してもらえそうです。ぜひ、早いうちから取り組んでおきたいですね。

 

最後に、「排泄はその子にとって安心できる方法でしたほうがよいと思います。安心できないと排泄することが嫌になったり、我慢につながったりします」と加藤さん。立ってすることには多くのメリットがあり、最終的には立っても座ってもできるようになるのが理想ではありますが、おしっこすることが苦痛になっては元も子もありません。子どもの気持ちや性格、ペースにも配慮しながら、一緒にゆっくりゴールをめざしましょう。

 

(取材・執筆:高柳涼子)

 


関連記事はこちら

最新版・小学生の「うんち」事情

学校でのウンチは、男の子にとって大問題

 

 

毎週木曜にメルマガ発信中!

ご登録はこちらから↓

mailcp

 

ツイッターもやっています!

フォローはこちらから↓

新しいお友達との出会いを大切にできる絵本5選

 

 

今回より絵本の連載をリニューアルし、読者のみなさまから投稿いただいた「子育てのお悩みや疑問」のヒントになる絵本をご紹介していきます。今回のテーマは「お友達を大切にできる絵本」。小学校に入学して約1カ月が経った子どもたち。新しいお友達がたくさんできたでしょうか? なかなか馴染めずに悩んでいる子もいると思います。「友達を助けること、優しくすることの大切さを絵本を通じて教えたい」「友達がなかなかできずに悩んでいます。友達の作り方を教えてくれる絵本が知りたい」などの声をいただきました。そこで、さまざまな切り口から、友達関係の作り方のヒントになる絵本を5冊、ご紹介します。

 

◆今回ご紹介する絵本

『ともだちのつくりかた』 (大日本図書)

『いっしょならもっといい』(偕成社)

『あんなになかよしだったのに…』(ひさかたチャイルド)

『みんなともだち』(教育画劇)

『やっぱりおおかみ』(福音館書店)

 

 

●いろんなタイプの子と友達になるって、楽しい!『ともだちのつくりかた』

 

 

最初に紹介したい本は『ともだちのつくりかた』(たかいよしかず作)です。学校生活がはじまって約1カ月。クラスで話す子はいるけれど、「ともだちできた?」と聞くと自信がない顔をするお子さんもいるかもしれません。そんなとき、本書のチャートやワークシートを親子でやってみて、自分はどんな子なのか、どんな子と友達になりたいのかを、ゲーム感覚で楽しく考えてみてはいかがでしょうか。世の中にはいろんなタイプの子がいます。好きなことや苦手なこと、食べ物の好みや将来の夢だってさまざま。本書は「友達作りの第一歩は、自分を知ることだよ」と教えてくれます。そして「大丈夫、笑顔で話しかけてごらん!」「いろいろな子と友達になるって、楽しいよ」とエールを送ってくれます。

 

 

●1人遊び好きの子を、やさしく後押ししてくれる『いっしょならもっといい』

 

 

『いっしょならもっといい』(ルイス・スロボドキン作・絵)は、絵のタッチや色彩も、言葉のリズムも、やさしさでいっぱいの絵本です。男の子が「ぼくひとりであそべるよ」と語りかけます。「ひとりでこげるよ。ひとりではしれるよ」…。「でもね、ふたりならもっとたのしくなる。ほらね」と、次々遊ぶ場面を見せてくれます。シーソーしよう、手紙をかこう、でこぼこ道の荷車も誰かが手伝ってくれたらへっちゃらだよ。ブランコをおしてあげるよ、いっしょに走ろう、手をつなごう! 1人遊びが好きなお子さんや、引っ込み思案なお子さんに、そっと手渡したい絵本です。

 

 

●ケンカしちゃったら、仲直りの言葉を探そう。『あんなになかよしだったのに…』

 

 

「ケンカしちゃった…」とお子さんが落ち込んでいたら、読んであげたいのが『あんなになかよしだったのに…』(かさいまり作・絵)。こぐまの「だい」と「ちい」はとっても仲良し。でもある日「だい」がふざけて言った言葉が「ちい」の心を傷つけてしまいます。「もういっしょにあそばない!」と言われて、「ぼくなにかしたかなぁ」と悩む「だい」。仲直りの方法を一所懸命探しますが…? 何気ない一言が友達を傷つけてしまうことや、「ごめんね」と素直に言う大切さを教えてくれます。

 

 

●仲良しの子に新しい友達ができて、何だかモヤモヤ…。『みんなともだち』

 

 

『みんなともだち』(二宮由紀子作、海谷泰水絵)は、仲良しの子に新しい友達ができて、浮かない顔の子に読んであげたいユーモラスな絵本です。パジャマのうわぎが洗濯されてロープの上でひらひらしてると、やってきたのは…「こんにちは。ぼく、うさぎ」「こんにちは。ぼく、うなぎ」。うわぎも挨拶します。「こんにちは。ぼく、うわぎ」こうして名前が似た3人は仲良くなりますが、ある日「さなぎ」が友達に加わり、うわぎは面白くありません。焼きもちでぷりぷりしたり、ちょっと意地悪しちゃったりします…。お話の結末はさわやかで、「みんなともだちだよね」と共感できます。ユニークな登場人物と言葉遊びにもくすっと笑えますよ。

 

 

●「おれに似た子はいないんだ」と開き直る勇気。『やっぱりおおかみ』

 

 

『やっぱりおおかみ』(佐々木マキ作・絵)は、ひとりぽっちの子どものおおかみが主人公。仲間を探して毎日うろついています。「どこかに誰かいないかな」「仲間がほしいな」…でも、うさぎの町、ぶたの町、どこへ行ってもみんな逃げていきます。おおかみの子は、「け」と一言。とうとう墓場まで来ても誰も見つけられなかったおおかみは、「おれに似た子はいないんだ」「やっぱりおれはおおかみだもんな。おおかみとして生きるしかないよ」と言います。黒い影のようなおおかみの子は、いつしか堂々として見えます。40年以上に渡り子どもたちに愛されてきたベストセラー絵本。開き直り、自分を信じてこそ、新しい出会いが始まる予感がします。

 

いかがでしたか? ワークシート付きのものから、友達同士のモヤモヤを描いたもの、開き直りの絵本までさまざまですが、共通するのは「絵本が勇気をくれる」こと。ちょっとした心の持ちようで、友達関係は豊かになっていきます。小学校入学は、社会生活の第一歩。焦らず、その子なりのペースで、新しい友達との関係を築いていけたらいいですね。

 

(大和田佳世)

 


★連載「親子で読みたい!子どもの成長を応援する絵本」

 

 

毎週木曜にメルマガ発信中!

ご登録はこちらから↓

mailcp

 

ツイッターもやっています!

フォローはこちらから↓

子離れがちょっと寂しいママへ、ママが前向きになれる映画3選

 

 

 

子供の小学校入学を迎え、わが子の成長が嬉しいような、ちょっと寂しいような。複雑な気持ちになっているママたちもいることでしょう。子供がこれから少しずつ自分の世界を作っていく中、今後ママ自身はどう過ごしていくべきか、どんな風に生きていくか、ふと考えた方もいるかもしれません。そこで今回は「子離れ、親離れを前向きにとらえ、お母さんが自分自身の人生をイキイキと過ごすきっかけとなるような映画3本をご紹介します。

 

 

●寂しくて嬉しい子供の自立「おおかみこどもの雨と雪」

 

“おおかみおとこ”に恋をし、“雨”と“雪”と名付けた男女の双子の母となった女性、花。突然夫に先立たれた花は、ひとりで子育てをしなければならなくなります。興奮するとおおかみこどもになってしまう雨と雪を抱え、都会での子育てに限界を感じた花は、山奥の小さな村に移り住むことに。周囲の村人の助けを借りて、田舎暮らしになじんでいく3人でしたが、思春期に差し掛かった雨と雪は“人とは違う自分”に葛藤を抱えるようになります。そしてそれは子離れ親離れのときが近づいたことを意味していたのでした。

 

“おおかみこどもの母”、という一見ありえない設定の中で、子育ての苦労や親子の絆、突然やってくる子離れの瞬間、その時のせつなさといった普遍的なテーマが描かれた作品です。お母さんお母さん、とまとわりついていた我が子が、気が付いたら自分の手を離れて遠くに行ってしまったような成長ぶりにハッと気づき愕然とする、という場面は子育てをしていると何度も直面します。雨と雪は、それぞれの方法で葛藤を乗り越え自立していきます。子供の成長は嬉しいけどちょっと寂しい。たったひとりで子育ての苦労を乗り越え、寂しくてうれしい子供の旅立ちをゆるぎない母の愛で見守る花の凛とした姿勢に胸がグッと熱くなります。

 

 

<データ>

■おおかみこどもの雨と雪

2012年/1時間57分/日本/監督・脚本:細田守/声:宮崎あおい、大沢たかお、黒木華、菅原文太

 

 

●人生を輝かせるのは自分「マダム・イン・ニューヨーク」

 

ごく普通のインド人の主婦シャシが、姉の結婚式で訪れたニューヨーク、異国の地で苦手な英語を克服し自分に自信を取り戻していく姿が描かれます。料理上手なシャシは家族のために尽くしているのに、感謝されないどころか英語ができないと娘にもバカにされる始末。家事育児にがんばっているのに認められない寂しさ。コーヒーも満足に注文できず涙していたシャシは藁をもすがる思いで英会話学校に通うことにします。優しい先生やクラスメートと共に、着々と英語を身に着け、気が付けばカフェでもサラっと注文できるまでに成長! イキイキと輝いていく主婦シャシの姿にワクワクします。

 

“子育て中はどうしても目の前のことに必死なので、世界が狭くなっていることにも気づかない、という状況になりがちです。でも家庭や子供以外に目を向けてみると、新しい世界が見えてくることがあります。英語コンプレックスを克服したシャシの、クライマックス結婚式でのスピーチは感動的。「自分を助ける最良の人は自分」「人は自分のことが嫌いになると自分の周りもイヤになって新しさを求める。でも自分を愛することを知れば、今までの生活も新鮮でステキなものに見えてくる」。自分の人生を色とりどりにするのは自分次第という前向きなメッセージに元気をもらえる作品です。

 

 

 

<データ>

■マダム・イン・ニューヨーク

2012年/2時間14分/インド/監督・脚本:ガウリ・シンデー/出演:シュリデヴィ、アディル・フセイン

 

 

●意外な才能に気づいた主婦の奮闘「のんちゃんのり弁」

 

この映画は、自分には何もないと思っていた主婦が、自分の才能と情熱に気が付き、お弁当屋を開くまでを描いています。甲斐性のない亭主に愛想をつかし、幼い娘のりこ(のんちゃん)を連れて実家に出戻ったコネなし特技なし資格なしの31歳の主婦、小巻。自分のお弁当にお金を払いたい、と言われた小巻はお弁当屋を開くことを思いつきます。初めて自分の力で稼いて生きていく覚悟を決めた小巻ですが開店までの道のりは甘くない。小巻は、様々な苦労や壁に直面しながら開店を目指して奮闘します。

 

まさか毎日作っているお弁当が仕事になるとは思ってもみなかった小巻。彼女の一番得意なお弁当はのり弁です。のり弁といっても炒り卵、ゆかりご飯、ホウレン草や小松菜の胡麻和え、肉炒めご飯などが何重にもなっており工夫が凝らされています。主婦が当たり前のように毎日こなしている家事や料理は、十分な「稼げるスキル」になることがあります。やりたいことに気づき、開店に向けて猪突猛進で突き進む小巻に思わずがんばれ!と声をかけたくなります。そんな母の背中を見て育ち、小学生になった娘のんちゃんは、給食も楽しみだけどやっぱりママののり弁が好き。娘のランドセル姿を見送る小巻の充実感にあふれた表情は、お母さん自身が自分の人生を充実させることが家族の幸せにつながる、ということを物語っています。

 

 

<データ>

■のんちゃんのり弁

2009年/1時間47分/監督・脚本:緒方明/原作:入江貴和/出演:小西真奈美、岡田義徳、倍賞美津子、岸部一徳

 


連載「親子の会話がはずむ、年長児とママのための映画ガイド」

 

 

毎週木曜にメルマガ発信中!

ご登録はこちらから↓

mailcp 

 

ツイッターもやっています!

フォローはこちらから↓

最新版・小学生の「うんち」事情

 

 

小学校入学前後の子どもを持つママの大きな関心事のひとつ、学校でのトイレ。家庭では少なくなった和式トイレをうまく使えるか、行きたくなったときに先生に言えるか…など心配は尽きませんが、とくに「うんち」となると大問題ではないでしょうか。そこで今回は、最近の小学校のうんち事情について、子どもの便秘ゼロに向けた取り組みを進めているNPO法人日本トイレ研究所の加藤篤さんにお話をうかがいました。

 

 

●小学校の最新トイレ&うんち事情は?

 

子ども時代を思い出すと、和式の便器が並ぶ印象が強い小学校のトイレですが、現在はどのような状況なのでしょうか?

 

「現在、公立小中学校におけるトイレの全便器数は約140万個。そのうち洋便器数は約61万個(43.3%)、和便器数は約79万個(56.7%)(2017年11月文部科学省発表)です。また、公立小中学校のトイレのうち、設置されてから25年以上経っていて改修を必要としているのが約7割(2014年5月1日現在)。老朽化が課題となっています」(加藤さん)

 

いまだに和式が半数以上。25年というと、パパママ世代のままという小学校も多そうですね。「学校でうんちをするのは恥ずかしい」という風潮はいまもあるのでしょうか?

 

「昨年、日本トイレ研究所が全国47都道府県の小学生4777名を対象に行った調査では、『学校でうんちをするか』という問いに対し、『ほとんどしない』『まったくしない』と答えたのが51.3%、2人に1人の割合でした。また、学校でうんちを我慢した経験については『よくある』『ときどきある』と答えた児童は合計で56.4%でした。

 

うんちを我慢してしまう理由として最も多く挙げられたのが『友達に知られたくないから』で 57.0%にものぼり、半数以上の小学生が人目を気にしていることがわかりました。また、その傾向は学年が上がるほど強くなるという結果が出ています」(同)

 

 

●小学校での「うんち」を我慢しないために

 

トイレ事情もうんち事情も、昔とそう変わらないようですが、便意を我慢することは便秘につながることも。そうならないために、家庭でどう教えたらよいのでしょうか?

 

「うんちをすることの大切さについて、日頃から話題にしましょう。いいうんちが出たらほめてあげるといいですね。また、苦手意識を持つ子も多い和式トイレですが、しゃがむ姿勢をとることで、うんちが出やすくなる場合もあります。世界には『しゃがみ式』というスタイルの国がたくさんあることなども話して、いろいろなトイレが使える方が安心できることを伝え、慣れていけるようにしましょう」(同)

 

学校や家庭が洋式トイレの場合でも、遠足や校外学習、家族での外出などで和式トイレしかない場面は必ず出てくるもの。ふだんから見かけたら練習しておくようにすると安心ですね。

 

 

●排便を習慣づけるために、家庭でできることとは?

 

そもそも学校生活では、休み時間も短く、ましてや授業中などは、ゆっくりトイレの時間を取れません。そのため、朝晩に家でうんちをしたほうが、本人もリラックスできますね。また、家でうんちが出ていれば、学校でがまんする必要もありません。排便の習慣をつけるのに大切なこととは?

 

「いちばん大切なのは、スッキリ出ているかどうかです。朝するのは理想というより望ましいという感じなので、ほかの時間でも決まった時間に出ている場合は、無理に朝に変更する必要はありません。ですが、バラバラのリズムを整えるなら、朝を目指すとよいでしょう。朝ごはんをよく噛んでしっかり食べると、腸がうごいてうんちも出やすくなりますよ。

 

排泄は自律神経が担っていますので、自律神経の働きを整えることが大切です。そのためには、生活のリズムを整えるようにしましょう。具体的には、いつも同じくらいの時間に食事や起床、就寝をする習慣をつけることが必要です。また、呼吸や咀嚼、歩行など、リズミカルな運動も自律神経を整えるには効果的といわれています。毎朝、出ても出なくても、トイレに座ることを習慣にするのはよいですね」(同)

 

規則正しい生活はうんちに関してもメリットが大きいのですね。ほかにも何か、工夫できることはあるのでしょうか。

 

「うんちをしたくなるのは『交感』と『副交感』の2種類ある自律神経のうち、副交感神経の働きが強いとき。副交感神経はリラックスモードのときに優位になるので、急がせたり、慌てさせたりしては逆効果です。ゆったりとした時間になるように心がけましょう。トイレに好きなものを飾るなどして安心できる空間をつくるのも効果的です」(同)

 

学校でうんちをしたくなるのは、ある意味リラックスした学校生活ができている証拠なのかもしれません。子ども一人ひとりのリズムなども大切にしつつ、家でも学校でもスッキリうんちが出るように工夫してみましょう。

 

 

(取材・執筆:高柳涼子)

 


関連記事はこちら

最近の子どもが苦手な和式トイレ、しゃがみ方の練習が重要!

学校でのウンチは、男の子にとって大問題

 

 

 毎週木曜にメルマガ発信中!

ご登録はこちらから↓

mailcp

 

ツイッターもやっています!

フォローはこちらから↓

 

復職についてのアンケート実施! 復職へのハードルってどんなこと?

 

 

妊娠・出産を機に仕事を辞めたママも、子どもの幼稚園入園・小学校入学のタイミングで一度は“復職”について考えるのではないでしょうか。そこで、ママノートサポーターの皆さんに、「復職について」のアンケートを実施。乳幼児期をわが子と密に過ごしてきたお母さんだからこそ、復職についても様々なハードルや葛藤を感じていることが分かりました。

 

そこで今回は復職に対してママが感じていることの実態を、アンケートの声を元にお伝えしたいと思います。

 

 

●仕事を再開したい時期や理由は人によって違う

 

子どもの入園・入学をきっかけに「復職」の二文字が頭に浮かんだとしても、実際に復職するタイミングは家庭の事情や考え方によって人それぞれ。また、復職を希望する理由もさまざまなようです。

 

「子どもが一年生になったら仕事を始めたいと思っています。理由は、主婦業だけでは物足りないから。今は地域活動を通じて外との関わりを持つようにしていますが、子どもが小学校に上がれば今よりまとまった時間が取れると思うので。また、母親が働いている姿を子どもにも見せたいというのもあります」(Aさん)

 

「子どもが中学生になったら。専業主婦は暇だし、仕事をしている方が若くいられると感じるので。夫に頼りたくないというのもあります」(ちびのすけねこさん)

 

「入園したばかりの下の子が幼稚園生活に慣れた夏休み過ぎくらいから。上の子に教育費がかかるようになってきたので」(Kさん)

 

「半年以内には仕事を探したいと思っています。子どもが小学校へ入学し、時間に余裕ができたから。また、自分磨きや向上心につながるようなことをしたくなったので」(Fさん)

 

 

●復職へのハードルその1 ~ブランクや年齢の不安~

 

3~6年のブランクを考えたとき、「自分の能力に自信がない」、「前と同じように働けるか心配」といったことが要因となって、復職へ踏み切れないママも多いよう。

 

「働いていなかったので、長続きするかが我ながら心配」(よまたけさん)

 

「仕事先から『復帰してほしい』と言われたものの、子育てブランクを経て、元のようにきちんと、思うように仕事ができるかが心配。ただ、上の子2人にとっては憧れがある職業なので、家族も復帰を歓迎してくれているのが心強いです」(かずもんままさん)

 

「前職は秘書をしていましたが、子育てをしながら同じ職種は難しいと思う。そうなると事務職で探すことになると思いますが、40代という年齢がネックにならないかが心配」(Fさん)

 

 

●復職へのハードルその2 ~働き方・職場の理解への不安~

 

アンケートへの回答で最も多く見られたのが「子育てしながらでも働きやすい職場はあるのか」といった不安の声。特に「子どもの病気で急に休むことができるかどうか」は、正社員かパートかといった雇用形態にかかわらず気になるところ。また、子どもが幼稚園や学校に行っている間だけの短時間勤務ができるのかなど、子どもを中心にした働き方を希望しての葛藤も多いようです。

 

「子どもの急な体調不良や、学校行事のための休暇を取れるような、理解ある職場に就職できるかが心配。実家の支援は期待できず、夫の長時間勤務・休日出勤アリが今後も変わらないと予想されるので、夫婦で納得のいく家事分担ができるかも心配」(Aさん)

 

「子どもの体調や、幼稚園の時間などで職場に迷惑を掛けると思うので、肩身が狭くなりそうで心配」(さえママさん)

 

「小学生と幼稚園の子どもが体調不良のとき、急に休めるかが心配。子ども優先に考えなければならないのでなかなか難しい」(こもさん)

 

 

●復職へのハードルその3 ~子どもへの影響~

 

復職すると、ほとんどの場合子どもと過ごす時間は今までよりも短くなります。そのことをデメリットに感じる声もいくつか見られました。

 

「子どもが一人で宿題などをできるかどうかが心配。子どもが言うには、宿題を忘れてくる子も多いとのことなのですが、もしかして親が忙しくてチェックできていないのかな?とも思うので…」(ねこねこさん)

 

「すでに小学生の兄・姉は『学校に行っている間にママがお仕事するのはいいけど、家に帰ってきて誰もいないのは、怖いからイヤだ』と言っています。家族のことも大事にしたいので、自分の思いだけでは決められないと思う」(Kさん)

 

 

●復職へのハードルその4 ~家族(夫)の反対など~

 

10人ママがいれば、10人それぞれが子育てに対する価値観、仕事に対する価値観を持っています。また、夫をはじめとする家族の思いも、それぞれ違うもの。そういった家族との関係性の中で、復職へのハードルを感じているという回答もありました。

 

「パート先で正社員にキャリアチェンジしようとしたとき、夫は100%協力すると言ってくれました。でも、自分が正社員になったときに想定できる主人にとっての不都合を投げかけてみたら、ほぼ対応できないことが判明。そうなるとすべてのしわ寄せが子どもに行ってしまいます。目の届かないところが増え、後に後悔することになるのではと思うと、そのときは諦めざるを得ませんでした」(きのぶさん)

 

「復職すると、今までのように夏休みに子どもにいろいろな経験をさせてあげられなくなるのが辛い。また、夫は仕事をしたければしてもいいとは言いますが『家事が疎かにならなければ』とも言います。良くも悪くも仕事へのこだわりがなくなった今、効率よくお金が稼げて、勤務時間も融通の効く、時給の高いパートが現実的かなと思っています」(ポッポハムハットさん)

 

その一方で、「主人も、外へ出てキラキラしている私をまた見たいと大賛成でした」(Fさん)というふうに、夫からの後押しがあったという声もありました。

 

子育てブランクへの不安や、子育てしながらでも働きやすい職場があるかなど、みなさんそれぞれに復職へのハードルも感じていることが今回のアンケートで分かりました。

 

とはいえ、最近では、以前よりも働くママがどんどん増えています。また、人材不足ということもあり、子育て中のママでも働きやすい環境を整えている会社も増えているので、思い立ったらまずはリサーチから始めてみてはいかがでしょうか?

 

ママノートでは今後、注力的に「ママの復職」の実態調査や、復職した先輩ママの声など、ママの復職を応援する記事を公開していく予定ですので、どうぞお楽しみに!

 


関連記事はこちら

家庭との両立、収入、人間関係…ママたちのお仕事座談会

「仕事探し」の前にまず、するべきことは?

 

 

 毎週木曜にメルマガ発信中!

ご登録はこちらから↓

mailcp

 

ツイッターもやっています!

フォローはこちらから↓

GW明けに子どもが学校に行きたがらなかったら?【後編】

 

 

ゴールデンウィークのお休みのあと、子どもが学校に行きたがらなかったら、親はどのように対処したらよいのでしょうか。前編に引き続き、吉川クリニック院長、吉川和男先生に教えていただきます。

 

 

●個人差があるのは当たり前。あわてず見守る

 

周りの子がみんな学校にちゃんと行っているのに、自分の子だけ「行きたくない」と言い出すと、親は焦ってしまいそうです。

 

「なぜ、お子さんが不安なのか、学校へ行きにくいのか、原因や状況はいろいろだと思いますが、お父さんやお母さんが有無を言わさず学校へ連れて行くという厳しい対処は、むしろ状況を悪化させることにもつながりかねません。

 

もともと、子どもの成長・発達は個人差があり、みんなが均一に同じように育っているわけではありません。低学年のうちは月齢差も大きく影響しますし、環境に慣れる力にばらつきがあるのは当たり前のこと。そういうときに無理をさせてもあまりいいことはありません。焦らないのが一番です」(吉川先生)

 

状況を悪化させないために、他に「やってはいけないこと」はありますか?

 

「『甘えていないで、がんばりなさい』、『1年生なんだから、しっかりしなさい』、『他の子も行ってるんだから』と叱咤激励することも、逆効果になることがあります。

 

たいていのお子さんは、『学校に行きたくない』と言うことがあっても、何とか学校に行き、だんだん慣れていきます。ただ、なかなか慣れることができず、学校を丸一日休む日が続くようなら、児童精神科医などの専門家に相談したり、親御さんがお子さんに向き合ってあげるなど、真剣に考えてあげたほうがいいでしょう」(同)

 

 

●食欲や顔色、甘えてくるなど、小さな変化に気をつけて

 

環境に慣れることが苦手なわが子に対して、親はどのように向き合えばよいのでしょうか。

 

「入学してすぐの頃は、学校の準備を整えて、朝送りだすことだけで頭がいっぱいになりがちです。たとえば、『忙しいんだから早くしなさい!』、『お母さんも仕事に行くんだから』などと言われると、子どもも自分の気持ちを出しにくいでしょう。知らず知らずに、我慢しているかもしれません。実際に学校に行けなくなるよりも前から、兆候は出ているはずですから、腹痛だとか、食欲がない、顔色が悪い、表情が暗い、甘えてくる、赤ちゃん返りをする…、そういったことを過小評価しないように気をつけてあげてください」(同)

 

万が一、学校を欠席することになった場合、気を付けるべきことはありますか?

 

「『一度学校を休むと、これから先、ずっと行けなくなるんじゃないか』と親は心配になってしまいますよね。でも、子どもだって心の中では『学校に行かなきゃ』と思っているんです。それでも行けない、という状態のときに、親御さんから怒られたり、『学校に行かないとこの先どうなると思うの』と脅されたりすると、よけい強いストレスがかかり、悪循環になります。子ども自身も学校に行けないことを気にしています。欠席したり怒られたりすることで自尊感情が低くなり、さらに症状が悪化すると、子どもの鬱病にもつながりかねません。無理強いをしないことが一番です」(同)

 

 

●ゲーム三昧にならないよう、睡眠を大切に

 

家で過ごすときの注意点はありますか。

 

「学校を休み、仮にお医者さんに『疲れているから、ゆっくりさせるように』と言われたからといって、子どもがやりたいようにさせる…たとえばゲーム三昧になってしまうのは非常によくないです。『お友達は学校に行って勉強している時間だから、一緒に勉強しようか』と声をかけてあげるとか、学校に行っているときと同じように、なるべく規則正しく過ごしてください。ゲームやスマートフォンに夢中になって生活が不規則になると、ますます学校に行くのが難しくなってしまいます」(同)

 

長時間のゲームは逆効果ということなんですね。

 

「夜更かしは自律神経の乱れにつながりますし、小さな画面を集中して見ているだけで、かなりのエネルギーを使っているはずです。気力を吸い取られ、疲れて、ますます『学校に行きたくない』、『勉強したくない』となっても不思議ではありません」(同)

 

疲れている子どもをゆっくりさせるために、親ができることはありますか?

 

「その子が何で疲れているのか。学校だけでなく、教育熱心な家庭環境だったり、習い事の多さが関係している場合もあります。疲労を取りのぞくためには、『食事・睡眠・自由時間』が基本です。とくに低学年の子にとって、睡眠はとても大事です。

 

親は自分の子どもに期待してしまうものですし、まさかこれくらいで学校を休みたがるなんて、と思いがちです。ストレスに弱い子を強くしようと思っても、かんたんに強くなることはありません。気長に構えて、子どもからのサインがあったとき、『この子にとって、今の状況でいいのかどうか』と冷静に振り返るいい機会ととらえてほしいと思います」(同)

 

子どもが「学校に行きたくない」と言い出したとき、怒ったり無理に行かせたりするのは禁物。親が不安になる気持ちは当然ですが、焦ってもいいことはありません。困ったら専門医に相談することも視野に入れつつ、わが子にとって何が大切なのかを考えるきっかけにできればいいですね。

 

(取材・執筆:大和田佳世)


関連記事はこちら

GW明けに子どもが学校に行きたがらなかったら?【前編】

登園拒否が続く息子。入学してからが不安です

 

 

 毎週木曜にメルマガ発信中!

ご登録はこちらから↓

mailcp

 

ツイッターもやっています!

フォローはこちらから↓

 

GW明けに子どもが学校に行きたがらなかったら?【前編】

 

4月から新しい環境がスタートし、毎日がんばっている子どもの姿は、成長を感じて嬉しいものですよね。でも、無事に新学期を乗り越えられたと思ったのに、何だか連休明けに自分の子が元気がないことに気づいたら…? ママとしては心配になりますよね。ゴールデンウィークのお休みのあと、子どもが学校に行きたがらなかったら、親はどのように考え、対処したらよいのでしょうか。子どものメンタルに詳しい、吉川クリニック院長、吉川和男先生にお話を伺いました。

 

 

新しい環境に、不安や緊張を強く感じる子もいます

 

連休明けに、もし、子どもが「学校に行きたくない」と言い出したとき、親はそれをどのようにとらえればよいのでしょうか。

 

「新学期、とくに入学したばかりの子どもたちは、4月から環境が大きく変わり、みんな学校に慣れようとがんばります。緊張しながらも1カ月間をなんとか乗り切るけれど、連休に入って休むと、もう疲れきってしまって、連休明けに“もう一回がんばる”という勢いがなくなってしまうんですね。

 

4月よりも前、すでに3月の卒園・春休みから環境の変化は始まっています。さらに、小学校は1年生から6年生までいて、一般的には幼稚園・保育園よりも人が多いですし、集団での生活になるなど、変化の度合いも大きいです。幼児だったお子さんたちもだんだん成長してきて、周囲の状況も分かるようになってきています。そのため、新しい環境を敏感に感じて、不安が強くなりやすいお子さんも出てくるのです」(吉川先生)

 

 

●気持ちを言葉にできずに、体に症状が出ることも

 

新しい環境に慣れるということは、子どもにとって大変なんですね。

 

「6、7歳くらいのお子さんは、『不安だ』『緊張する』という気持ちをもっていても、なかなか言葉では伝えられません。言語化できずに、体に出ることも多いのです」(同)

 

体に出るのはどんな症状でしょうか?

 

「よく見られるのは、熱を出す、腹痛・下痢、頭痛、吐き気、めまい、息苦しい…といった症状ですね。ストレスがかかると胃酸の分泌も増えたり、腸管も過敏になったります。“お腹が痛い”という訴えは多いですね」(同)

 

そういった症状を訴えられたとき、親はどのように対処すればいいのでしょうか。

 

「たとえば、子どもが『お腹が痛い』と言ったとき、『(学校に行きたくないから)甘えてるんだろう』とか、『気のせいだ』というふうに片付けるべきではないだろうと思います。

大人でも、ストレスがかかるといろんな自律神経の不調を訴えますよね。子どもも同じです。また、“不安”は、なかなか自分の中ではっきり自覚できないものです。子どもなら、なおさら体に出ることが多いです。身体的な症状は、子どものサインですから、軽く考えずに、きちんと受け止めてあげてください」(同)

 

 

●子どものサインに気づくには、子どもの様子をよく見よう

 

子どものサインを受け止めるのは、どうしたらよいでしょうか。

 

「“不安”や体調不良の原因がどこからきているのか、まずはよく様子を見て、子どもの状態を受け入れてあげることが第一です。その年頃の子はうまく話せないのがふつうですから、“不安”や“腹痛”の原因を直接たずねても、答えられません。『学校はどう?』『困ってることはない?』と、ささいなことでもやさしく話を聞いてあげながら、子どもが安心して自分の気持ちを外に出せるようにすることです」(同)

 

内科的な症状があらわれると、まずお医者さんに相談してしまうかなと思うのですが。

 

「内科の先生も、小児科の先生も、『今の季節だと、環境の変化による、ストレスから来ている可能性もあるんじゃないかな』とわかってくださると思いますよ。子どもに何か強いストレスがかかっているのならば、その原因を見極めて、なるべく取りのぞいてあげることです。

 

新学期がスタートして最初の1カ月は、学校の先生もまだ慣れるのに忙しく、注意が行き届かない時期でもあります。子どものサインに気づけるのは、まずおうちの方です。子どもの様子に気づいてあげて、話を聞いて、急かさないであげてください」(同)

 

忙しい親は、つい子どもを「早く」と急かしてしまいがちですよね。後編では、ゴールデンウィーク明け、疲れてエネルギー切れ気味の子どもに気づいたとき、具体的にはどのようにケアをしてあげればいいのか、やってはいけないことがあるのか、引き続き吉川先生に詳しく教えていただきます。

 

(取材・執筆:大和田佳世)


関連記事はこちら

GW明けに子どもが学校に行きたがらなかったら?【後編】

登園拒否が続く息子。入学してからが不安です

親野智可等 連載コラム「ママも小学2年生」4回

 

 

 毎週木曜にメルマガ発信中!

ご登録はこちらから↓

mailcp

 

ツイッターもやっています!

フォローはこちらから↓

話題の自転車保険、義務化の自治体が増えているって本当?

 

 

子どもが自転車に乗るとき、一昔前までは「車に気を付けるんだよ~」なんて声を掛けたものですが、いま同じくらい怖いのが、自転車に乗る側が加害者になるということ。自転車事故での高額賠償のケースが注目されましたが、最近では「自転車保険」を義務化する自治体も増えてきているようです。そこで今回は、自転車の事故と自転車保険の現状について、日本自転車普及協会の谷田貝さんにお話しを伺いました。

 

 

●実は自転車運転中の交通事故は、年々減少傾向にある

 

自転車保険の話をする前に、自転車での交通事故の現状について伺いたいと思います。

 

「交通事故全体の件数が年々減少傾向にあるように、実は自転車事故の数も年々減ってきてはいます。負傷者数も5年前(平成25年)に11万9928人だったのが、昨年(平成29年)は8万8888人と、74%に減少しています。

 

自転車事故の相手別件数(平成29年)で見ると、やはり対自動車が7万6036件で全体の84%を占めトップですが、対歩行者は2550件、自転車同士の事故は2749件と、自転車側が加害者になる事故も少なからず起きているのが現状です」(谷田貝さん)

 

さらに、「交通事故全体の負傷者数に対する自転車事故の負傷者数の割合」、および、「自転車事故のうち、対歩行者・対自転車の事故件数」はいずれも前年を上回っていると語る谷田貝さん。そう考えると、自転車事故は、いつ我が身に起きてもおかしくないものだと言えそうです。

 

 

●自転車保険への加入、埼玉県は「義務」、東京都は「努力義務」

 

では、話題の自転車保険の加入義務化ですが、現在どのくらいの自治体が、どんな内容で規定しているのでしょうか。

 

「2018年4月の時点で自転車保険を「義務」としているのは埼玉、滋賀、京都、大阪、兵庫、鹿児島の6つの府県、また「努力義務」としているのは東京、香川、徳島、福岡、熊本の5つの都県です。市区町村レベルで定めているところもありますが、いずれも条例での規定となります。

 

ちなみに、「義務」と「努力義務」の違いは表現の違いによるもの。例えば埼玉県は『~加入しなければならない』とあるので義務、東京都は『~努めなければならない』とあるので努力義務に分類されます。義務だからといって罰則が生じるものではありません」(同)

 

「義務化」というから、てっきり罰則があるものだと思っていたら、そうではないのですね。しかし、谷田貝さんによると、自転車保険はある別の一面からも、検討する価値のあるものだと言います。

 

 

●自転車保険に入るべき一番の理由は「被害者になったときのため」

 

自転車保険の加入義務化は、罰則を伴わないとのことでした。それでも入ったほうがいいというのは、やはり加害者になったときの高額賠償などに備えるべきだからでしょうか。

 

「小学校低学年のお子さんということで考えると、加害者になったときのことより、むしろ被害者になる可能性の方が高いので、その備えとして、自転車保険に入るべきだと思います。一方、加害者になってしまったケースを考えると、何千万円という高額賠償もありますが、数十万~数百万円くらいが多いです。とはいえ、それも少ない金額ではありませんので、両方のケースを考えて、入っておいたほうが安心と言えるでしょう」(同)

 

前述のとおり、自転車事故の8割以上は対自動車で、自転車側が被害者になる確率の方が格段に高いということ。そして、「自転車保険」と銘打っている商品は、ほとんどが被害者になったとき・加害者になったときの両方を補償しているものだと言います。

 

また、自転車保険に入るべきタイミングは、ズバリ「自転車に乗れるようになったら」。低学年のうちは運転技術も高くありません。交通事故だけでなく、ちょっとした段差にフラついて、人の家の車を傷つけてしまった…などの可能性も考えられます。「親が同行するから大丈夫」と安心せずに、乗れるようになったら加入を検討しましょう。

 

 

●すでに補償を持っているかも? 自転車保険が不要な場合

 

では、具体的に「自転車保険」の内容を教えてください。

 

「自転車保険は、各損害保険会社から商品として出ていますが、いずれも本人への補償・相手への補償の両方を持っているものばかりです。保険料は月額300~500円ほどで入れるものが多く、インターネットやコンビニで加入できるものばかりなので、保険料や補償額を見比べて、ご家庭に合った保険を選んでください」(同)

 

「ただ、改めて『自転車保険』に加入しなくても、すでに補償を持っている場合もあります」と谷田貝さんは続けます。

 

・自動車保険、火災保険、損害保険の特約として、個人賠償責任保険を契約している

・会社の団体保険、PTAで入る保険の特約として、個人賠償責任保険を契約している

・都道府県民共済、コープ共済などの共済に、自転車事故の補償が付いている

・クレジットカードの付帯保険として、自転車事故の補償が付いている

・TSマークの付いた自転車に乗っていて、年1回、TSマークを更新している

 

「上記のように、すでに契約している保険に自転車事故の補償が付いている場合も多くあります。まずはお手持ちの保険を見直してみて、改めて『自転車保険』に加入する必要があるか検討するといいでしょう。分からない場合は、契約している保険会社のサポートセンターに問い合わせるのが確実です」(同)

 

ちなみに、「TSマーク」というのは、自転車がきちんと整備されていることを保証するもの。自転車安全整備店(まちの自転車屋さん)で点検・整備を受けることでTSマークを貼ってもらえます。TSマーク付帯保険の有効期間は1年なので、きちんと1年毎に整備を受け直して、更新するようにしましょう。

 

さて、自転車保険についていろいろお話しを伺いましたが、事故がないに越したことはありません。親子で自転車の交通ルールを見直すことはもちろん、「きちんと整備された自転車に乗る」、「子どもの体に合った自転車を選ぶ」、「ヘルメットをきちんとかぶる」など、基本的なところを万全に、これからのサイクリングシーズンを楽しみましょう。

 

(取材・執筆:八巻奈緒)

 


関連記事はこちら

絶対にしてはいけない自転車の危険な運転

補助輪なし自転車、何年生になったら公道を走っていいの?

 

 

 毎週木曜にメルマガ発信中!

ご登録はこちらから↓

mailcp

 

ツイッターもやっています!

フォローはこちらから↓

 

 

 

補助輪なし自転車、何年生になったら公道を走っていいの?

 

 

 

年長~小1になると、補助輪なしの自転車に乗れる子も増えてきますよね。休日のお出かけのときなど、自分の自転車に乗りたがる子も多いのではないでしょうか。ただ、スピートが出る分、事故になったときが怖い自転車。そこで今回は、子どもが自転車で公道を走るときの注意点について、日本自転車普及協会の谷田貝一男さんにお話しを伺いました。

 

 

●「何歳から公道を走っていい」という明確な決まりはない

 

自転車のルールやマナーをお伺いする前に、そもそも何年生になったら自転車で公道を走ることができるのでしょうか?

 

「実は、道路交通法では『何歳から自転車に乗れる』といった明確な決まりはありません。自転車の年齢に関するものでいうと、13歳未満にはヘルメットを着用させること(親の義務)、13歳未満は例外的に歩道を通行できることなどが記されていますが、都道府県の条例レベルでも運転年齢を制限しているものはないんです」(谷田貝さん)

 

なんと! 年齢制限はないんですね。周りを見ると、小学3年生くらいで「自転車安全教室」を受講させる学校が多いようですが、極論、乗れるようになったら、何歳からでも公道を走ることはできるということですよね。

 

「そこが問題なんです。ルールやマナーをきちんと教わる前に、公道に出ている子が多い。しかもここ数年、補助輪なし自転車に乗れる子どもが低年齢化してきているんです。ペダルの付いていない子ども用自転車が登場したことで、小さい頃から自転車のバランス感覚が身に付いているからでしょう。小学1年生の92.3%は補助輪なし自転車に乗れるという調査結果もあります(※)」(同)

 

(※)…出典:成迫俊美「小学生に対する効果的な交通教育、交通安全教育第588号」(2015年)

 

 

●3年生までは親が同行して、ルールやマナーを教えよう

 

法律的に「何歳からでも乗れる」とはいえ、自転車の運転は、大人でもヒヤッとすることが多いですよね。実際に子どもだけで公道を走るのは、何歳からが目安となるのでしょうか。

 

「小学3年生になるまでは、必ず大人が同行して、子どもの運転を見守るようにしてください。たとえ近所の、車通りの少ない住宅街だとしてもです。というのも、東京都内の最近のデータでは、自転車事故の約67%が交差点での事故ですが、そのうち約47%は、歩道と車道の区別がないような、いわゆる『生活道路』と呼ばれる場所で起きているんです。残りの約20%が幹線道路での事故ですが、生活道路の方が断然高い割合ですよね」(同)

 

信号がなかったり、見通しの悪い交差点だったり…。車通りが少ないという油断も原因としてありそうです。

 

 

●目的地ごとに最適なルートを決めて固定してしまおう

 

では、具体的には、どのようにして、公道での自転車の乗り方を教えればいいのでしょうか。

 

「小学生のうちは、自転車で行動する範囲も限られていると思いますので、まずは目的地ごとに最適なルートを決め、固定してしまいましょう。例えば図書館に行くとして、多少遠回りでも、車通りが少なく、見通しの悪い交差点もないなど、一番安全と思われるルートを選んで、それ以外は通らないという決まりにしましょう。

 

ルートを決めたら、子どもを前に行かせて、親は後ろを付いていくようにします。自転車での並走は絶対にダメです! そして、一つ一つの交差点(T字路・十字路)や曲がり道について、『どの位置で止まって、左右確認するか』ということまで教えてあげてください。

 

児童館に行くには…、よく遊ぶ○○さんの家に行くには…と、それぞれの目的地でルートを固定して注意すべきボイントを一つ一つ教えましょう。声がけをしなくても、子どもがきちんと教えたことを守れるようになったなら、3年生を目安に、子どもだけで走行させてもいいと思います」(同)

 

 

●大人でも見落としがちな人が多い、自転車のルール6選

 

では改めて、親自身も見直すべき、自転車のルールやマナーを教えてください。

 

<見落としがちな自転車のルール・マナー>

1.交差点(T字路や十字路)は、必ず左右の安全を確認してから進む

2.車道を走るときは、必ず左側通行をする(車と同じ)

3.歩道は左右どちらを通ってもいいが、必ず車道寄りを通行する

4.自転車専用レーンがある場合は、進行方向左側のレーンを通行する

5.並列走行は禁止!

6.歩道は歩行者優先。いつでも止まれる速度(78km/時が目安)で通ること

7.右折する場合、いわゆる二段階右折(※2)のやり方をすること

 

 

(※2)参考;二段階右折のやり方

 

(1)信号機があるとき

 

①正面の信号機が「赤」のときは交差点の手前で停止し、

 「青」になったら交差点を直進する。

②交差点を渡ったら、停止して自転車の向きを右に変える。

③向きを変えたときに正面に見える信号機が「青」になるまで待つ。

④「青」になったら、交差点を直進する。

 

 

(2)信号機がないとき

 

交差点の左端を徐行する。

左右の通行状況を確認し、歩行者が通行しているときは一時停止する。

 

 

「これらは、罰則規定もある立派な法律です。子どもだけでなく、大人でもできていない人が多いと思いますが、万が一事故などがあったときは自転車側の過失にもなります。特に、歩道に関しては歩行者優先が絶対です。歩道通行中に、前を歩くお年寄りが突然横に移動してぶつかったとしても、悪いのは“いつでも止まれる速度”で走っていなかった自転車ということになるんです」(同)

 

谷田貝さんいわく、「歩道でベルを鳴らして、進路を確保するなんてもってのほか」とのこと。歩道はあくまで歩行者優先ということは、胸に刻んでおきたいところです。こうした基本的なルールについても、一人で公道を走るようになるまでに、何度も口を酸っぱくして言い聞かせましょう。

 

子どもはもちろん、大人も再確認したい自転車運転のルールを学んだところで、次回は、今話題の「自転車保険義務化」について、引き続き谷田貝さんに伺いたいと思います。

 

(取材・執筆:八巻奈緒)

 


関連記事はこちら

自転車やシートベルトの交通ルールをクエスチョン!

通学時の交通安全と不審者対策、春休みに親子で確認を!

 

 

 毎週木曜にメルマガ発信中!

ご登録はこちらから↓

mailcp

 

ツイッターもやっています!

フォローはこちらから↓

 

 

初めての家庭訪問、知っておきたいマナーやポイントは?

 

 

 

子どもが小学校に入り、初めての家庭訪問。前編では、目的や準備について紹介しました。今回は、実際に先生が自宅に来たときの対応を、札幌市立屯田小学校の新保元康校長先生に教えてもらいました。

 

●本人や兄弟の同席は、先生に相談を

 

家庭訪問は、基本的に自宅の位置や環境を把握したり、保護者の要望などを確認するのが目的とお聞きしました。ところが自宅には子ども本人がいる場合も多いもの。本人、あるいは兄弟がいる場合、同席していてもいいのでしょうか?

 

「ぜひ、担任とご相談ください。ケースバイケースだと思います。保護者の方のお気持ちで『子どもの声を直接聞いて欲しい』という要望があるかもしれませんし、逆に『子どもには聞いて欲しくない』という場合もあるでしょう」

 

新保先生は「遠慮は無用です」と言います。「普通はどうするのだろう」「先生に悪いかも」などは気にせず、自分の要望を言っていいのですね。

 

また、だいたいどれくらいの時間が用意されているのかも気になるところ。

 

「移動も含めて1家庭15~20分程度で組むことが多いでしょう。そうなると、滞在時間は5~10分程度。ただし、クラスの児童数にも大きく影響されます。クラスの児童数は20人程度から、多ければ40人程度になる場合もありますが、期間は学校全体で決まっていることが多いものです。そのため、他のクラスより児童数が多い場合には、1家庭の訪問時間が少なくなる場合もあります」

 

●話す内容や、先生が見ているポイントは?

 

話せる時間が5~10分となると、かなり短いように感じます。有効な時間を過ごすために、どんなことを聞くとよいのでしょうか。

 

「多くの子どもは、家庭と学校で見せる姿が違います。『家庭では元気はつらつなのに、学校ではおとなしい』、あるいは逆に『家庭では落ち着いているのに、学校では快活』というケースも。『どちらが本物か』と考えるのではなく『どちらも本物』と考えるとお子さんの理解が深まるのではないでしょうか。こうしたことを頭に入れて家庭での様子を先生に伝え、学校での様子を聞いてみるといいでしょう」

 

どちらも本物だと考えれば、「学校では本当の自分を出せていなくて心配」という発想にはなりませんね。子どもの新たな特徴を発見するような気持ちになれそうです。

 

話をするだけでなく、先生は自宅の様子も見ているはず。どのようなところを見られているか気になるものですが…。

 

「例えば、経済的な面でお困りのことがないか、子どもが安心して暮らせているか、孤立していないか、などを気にかけているのです。学校だけでは解決できない問題でも、他の行政機関などと協力してサポートできる場合があります。もちろん、細々と探るようなことは一切ありませんので安心してください」

 

お部屋をじろじろと見られるようなことは、心配しなくてよさそうです。とはいえ、子ども部屋を見ていただくと、いろいろな発見があるそう。

 

「保護者のお許しがあれば、子ども部屋を見せていただくこともあります。『こんな環境でよろしいでしょうか』とご相談を受ける場合も。子ども部屋には、写真や賞状など、お子さんと保護者の方が共に大事にしてきていることや、双方のほほえましい関係が見えることもよくあります。そんなときは、私たちもとても嬉しいんですよ」

 

●「大きな成果があるのでは」と期待しすぎないで

 

「普段どおりのありのままでお迎えいただければ」「一番大事なのは健康面と安全面の確認」と何度も念押しする新保先生ですが、注意すべき点もあるのだとか。

 

「一度の家庭訪問で問題が解決したり、大きな成果があると期待しすぎないでいただきたいと思います。『こんなに準備したのに、すぐに帰ってしまった…』『じっくり話を聞いて欲しいのに、何だか先生がそわそわしていた…』など、家庭訪問への不満はたくさんありそうですが、それは期待の裏返しとも言えるでしょう。『先生とちょっと仲良くなる』くらいの気持ちで受け入れてくださるとありがたく思います」

 

遠慮は無用、過度な準備も不用。家に来てもらうだけで、先生にはいろいろなことが見えるのかもしれません。また、一度の家庭訪問で、問題や心配事が解決することは無さそうですが、今後何かあった時に相談しやすくなったり、問題を解決していくきっかけにはなりそう。

気負いすぎずに臨みたいものですね。

 

(取材・執筆:栃尾江美)


関連記事はこちら

5月に行う学校が多いけど…家庭訪問の目的とは?

 

 

毎週木曜にメルマガ発信中!

ご登録はこちらから↓

mailcp

 

ツイッターもやっています!

フォローはこちらから↓

 

 

5月に行う学校が多いけど…家庭訪問の目的とは?

 

 

一番上の子どもが小学校1年生になると、親も初めてのことばかり経験することになります。家庭訪問も、そのひとつ。先生が自宅に来るという初のイベントに、保護者としてさまざまな疑問が湧いてきます。そんな家庭訪問に関する素朴な疑問を、札幌市立屯田小学校の新保元康校長先生に聞いてきました。

 

●担任が自宅の場所をだいたい把握しておけば、いざというときに安心

 

学校での面談ではなく、先生がわざわざ家庭を回る家庭訪問。そもそも、どんな意味があるのでしょうか?

 

「家庭訪問は、年度の初めに行われます。これは、担任が保護者の皆さんに『1年間よろしくお願いします』というご挨拶に伺う意味合いが大きいのです。『保護者と担任で信頼関係を築くための第一歩』と言ってもいいでしょう」(新保先生)

 

さらには、学校として次のような目的もあります。

 

1.児童の自宅位置を確認する

2.登下校の通学路に危険がないかを確認する

3.児童の健康面や友人関係等での大事な配慮事項を教えてもらう

4.保護者が感じている児童のよさを教えてもらう

5.保護者の学校への要望を伺う

6.家庭環境を把握する

 

4や5は学校での面談でもよさそうな内容ですが、1~6をすべてまかなうためには、家庭を見るのが一番なのでしょう。

 

また、「家庭訪問を1回しておくことで、お子さんのご自宅の位置がおおよそ担任の頭の中に入ります。この認識があると、いざというときに素早く家庭に伺えるなど、とても役に立つのです」(新保先生)とのこと。ひとりで登下校するのがまだ心配な新一年生こそ、先生に自宅のおおよその位置を把握しておいてもらえると安心できます。

 

●共働きが増えていることから、家庭訪問のない学校も

 

近頃は、家庭訪問を実施しない学校も多いようです。なぜ、減ってきているのでしょうか?

 

「近年、共働きがどんどん増加しています。そのため、保護者が日中不在にしていることが大きな要因だと思います。短時間の家庭訪問のために仕事を休んだり、家を片付けたりしなくてはならず、昔よりも負担感が大きくなっているのです。加えて、担任の先生が男性だった場合に、ひとりで家庭に上がり込むことに違和感を覚える家庭もあると聞いています。こうしたことの配慮から、家庭訪問が減っているのではないでしょうか」(新保先生)

 

家庭訪問が減っているだけでなく、実施している学校でも「玄関先でいい」と先生の方から申し出があるなど、簡略化されているようです。

 

「リビングに上がらせていただくと大変充実したお話が伺えるのですが、どうしても滞在時間が延びてしまうため、『玄関先でいいですよ』とお願いすることが多いのです。

次の家庭にご迷惑をかけないため、というのはもちろん、昨今社会問題化している、教師の長時間勤務を是正する意味もあります。特に、年度初めの業務は膨大ですので、各家庭での滞在時間が長くなりすぎないようにしています」(新保先生)

 

通学路の確認や家庭の様子は、リビングまで上がらなくても、自宅の周りや玄関を見るだけである程度はつかめるそう。保護者の要望や配慮すべきことがらについて、ポイントを絞って話をすれば目的は十分達成できるため、玄関先で十分なのだとか。

 

遠慮しているわけではなく、時間短縮の意味が大きいのですね。

 

●リビングに上がってもらう前、どんな準備をすればいい?

 

「玄関先で」と申し出がなければ、先生にリビングへ上がっていただくことになります。その場合、お茶やお茶菓子を準備しておきたくなりますが、1日に何軒もの家庭をまわる先生にとっては逆に迷惑なのかな…という気もしてしまいます。

 

「日本人の大事なおもてなしの心は、大変ありがたいことです」と前置きがあったうえで、新保先生は次のように答えます。

 

「今の時代では、お茶やお菓子の提供は、一切不要です。ぜひ、笑顔で担任をお迎えください。それで十分におもてなしの心は通じると思います」(新保先生)

 

お茶やお菓子のおもてなしより「笑顔」。さらには「玄関先でいい」と先生が言えば、その言葉に応じていいようです。

 

次回は、「兄弟が同席していい?」「どんなことを話せばいい?」といった、家庭訪問時の対応についてご紹介します。

 

(取材・執筆:栃尾江美)


関連記事はこちら

小学校の連絡帳の使い方、保育園とはちょっと違います

 

 

 

毎週木曜にメルマガ発信中!

ご登録はこちらから↓

mailcp

 

ツイッターもやっています!

フォローはこちらから↓

 

 

小1ママ必読!小学校でのママ友の作り方【後編】

 

 

小学校入学と同時に始まる新しいママたちとのお付き合い。実際にママ友ができたら、いい関係を続けるためにどのような点に注意したらよいのでしょうか? ママ友の作り方について聞いた前編に引き続き、『Fine coaching(ファインコーチング)』主宰の山崎洋実さんに教えていただきました。

 

 

●ママ友ランチや子ども同士が遊ぶときのマナーとは?

 

ママ友ができると頻繁にランチに誘われるという話も聞きますが、実際はどうなのでしょうか?

 

「最近は働くママが増えてきたこともあって、連日ランチするような人は以前ほど多くないんです。なので、誘われすぎて困るという場面はないかもしれませんが、気が進まないときや本当に忙しくて行けないときは、断ってOKです。「先約がある」「忙しくて疲れている」などの理由なら角が立ちませんし、だいたい3回くらい断ると察してもらえます。また、こちらが誘う場合も同じ。3回続けて断られたら、ランチ以外の交流を考えたほうがいいですね」(山崎さん)

 

また、小学生になると子ども同士で遊ぶ機会も増えるもの。お互いの家を子どもだけが行き来するようになった場合、相手のママにはどれくらい配慮したらよいのでしょうか。

 

「毎回、手土産を持たせたりするのはこちらも負担になりますし、相手にも気を遣わせてしまうもの。最初に遊びに行くときだけ、連絡先やお礼などを記した一筆を添えて持たせるとよいと思います。その後は『お互いさまなので手土産はなし』という方向にもっていくのが理想ですね。どちらかの家に偏らずに遊ぶようにすれば、不公平感もありません。どうしても相手方が多くなってしまう場合は『いつもありがとうございます。今度うちにもいらしてくださいね』などとひとこと言うだけでもかなり違います」(同)

 

 

●自慢も謙遜もやりすぎNG! 子どもの話題、理想的な会話の作り方

 

会話や行動などで気をつけるべき点も押さえておきたいですね。まず、ママ友の間で多いのが子どもの話題ですが、褒められたとき、褒めるとき、どんなふうに会話を作ったらいいのか悩みます。

 

「どんなことにもプラスとマイナスの面がありますが、どちらかを強調しすぎないのが理想です。たとえば、成績が学年トップの子のママがそれを褒められて『うちの子なんて全然!』と返したらただのイヤミですよね(笑)。多少の謙遜はいいのですが、しすぎは禁物。『ありがとう(=プラス面を肯定)。でも繊細すぎるところ(=マイナス面)があるから心配なの』などと、ニュートラルに戻すイメージで返しましょう。『うちの子、○○でダメなのよー』というタイプの話題をママ友に振られる場面も多いですが、○○を否定するよりも、別のプラス面に目を向けて褒めるようにするとパランスが取れます」(同)

 

 

●関係にヒビが入る、NGな話題やふるまいは?

 

親しくなると少しずつ会話の内容も広がってきますが、避けるべき話題やNGな行動はあるのでしょうか。

 

「最初のうちは、あたりさわりのない話題が安心です。ママたちのネットワークはすごいので、思わぬルートやニュアンスで、あっという間に遠くまで伝わることも。誰に聞かれても困らない内容を心がけましょう。友人と呼べるくらい仲良くなれたら、親しさに応じた内容でOK。頼ったり頼られたりする機会も作って、関係を深めていきましょう。

 

また、気をつけたいのが先生や他の保護者の悪口やうわさ話。自分から発信しないのは当然として、別のママが話している場合の対応も注意が必要です。同調と取られる対応はしないのが鉄則ですが、自分が攻撃されないよう、あからさまな否定も避けます。『なるほど』『そうなんですか』など、否定でも肯定でもない相槌程度に留めるのが安全です。でも何より、悪口やうわさ話が好きなママとは仲良くしてもいいことなし! そういう人だとわかったら距離を取るほうがいいでしょう」(同)

 

いろいろ聞いていると高度な対人スキルが必要な気がしてしまいますが、「心配はご無用」と山崎さん。

 

「今回お話ししたような、『いろいろな考えや性格の人とうまく距離を取りながら、気が合う人を見つけてやっていく』というのは、学生生活や社会人生活の中で、何度も経験しているママがほとんどではないでしょうか。『ママ』という立場になると肩に力が入りがちですが、ママ同士にも相性は必ずあるので、気の合う人と合わない人がいるのは当然のこと。また、ママ友はいると助かりますが、絶対にいないとダメというわけではなく、子どもが仲良しだから親も仲良しである必要もありません。気負わず無理せず、新しい出会いがあればラッキーくらいに考えましょう」(同)

 

ママ友との関係づくりも、これまでの人間関係の延長と思えれば気がラクですね。親子とも大きな変化となる小学校入学。自分らしさを失うことなく、新しい環境に慣れていきましょう。

 

 

(取材・執筆:高柳涼子)


関連記事はこちら

小1ママ必読!小学校でのママ友の作り方【前編】

苦手なママ友、イライラせずに付き合うための4つの心得

「SNSに画像を勝手に投稿」でママ友トラブルに!?

 

 

 毎週木曜にメルマガ発信中!

ご登録はこちらから↓

mailcp

 

ツイッターもやっています!

フォローはこちらから↓

小1ママ必読!小学校でのママ友の作り方【前編】

 

小学校入学と同時に始まるママ同士の新しいお付き合い。初めての世界だけに、不安に思っているママも多いのではないでしょうか。そこで、ママ友との上手な付き合い方や適度な距離感について、『Fine coaching(ファインコーチング)』主宰の山崎洋実さんに教えていただきました。

 

 

●小学校でママ友を作るメリットは?

 

入学以前の幼稚園・保育園時代にもそれぞれママ友とのつき合いはありますが、小学校でママ友を持つメリットには、どんなことがあるのでしょうか?

 

「子ども同士の関係性や、学校についての情報を得られるのは大きなメリットです。幼稚園や保育園なら送迎の際、先生から直接様子を聞けますが、小学校に入るとその機会は激減します。また、災害や急な仕事で帰りが遅くなるときなど、数人でも地域に頼れる人がいるというのは、とても心強いものです」(山崎さん)

 

確かに、小学生になると配布物や連絡帳も子どもが自分で管理するようになるので、子どもが忘れて帰ってくると、翌日の準備ができずに困ることも…。また、低学年はその日の出来事や自分の思いを正確に話すことが難しく、学校の様子を知るのもひと苦労。そんなときにママ友と情報交換できたら、とても助かりそうですね。

 

 

●仲良くなるなら“共通点”より“共感点”の多いママ!

 

子ども同士が同じクラス、通学区域が一緒など、さまざまな共通点のママがいますが、どんな人と仲良くなるといいのでしょうか。

 

「目に見える共通点よりも”共感点”を軸にしましょう! たとえば『やっぱり学歴がいちばん大切だよね』というママと『学校って勉強だけじゃないよね』というママが合わないのは当然のこと。たとえ共通点が多くて、子ども同士の仲が良くても、分かり合うのは難しいものです。それよりも、趣味が同じ、子育ての考え方や大切に思うことが似ている…といった共感点の多いママ同士なら、気持ちよく長くつき合えると思いますよ」(同)

 

 

●相手が答えやすい質問をきっかけに、“共感点”を見つけよう

 

とはいえ、“共感点”をすぐに見つけるのも難しいもの。いろいろな人と話してみたくても、声のかけ方に悩みます。

 

「相手が答えやすい具体的な質問を入り口にするのがコツ。たとえば兄姉がいる子のママなら『初めてでわからないので教えてください』と前置きしてから、学校や習い事、地域のことなどをどんどん尋ねてみましょう。話し方や答えてくれる内容などの一つひとつに、相手の人柄やママ友・育児に対する考え方がにじみ出るもの。お役立ち情報が得られるのはもちろん、気が合うかどうかもある程度わかると思います」(同)

 

そういった質問ならいくらでも思いつきますし、とても自然ですね。知り合いを増やすという意味では、PTA活動にもメリットがあるそう。

 

「一緒に役目を果たすことでじっくり人柄を知ることができますし、一体感や達成感が生まれて自然と仲良くなれます。もし無理なく参加できるものがあれば、ぜひ検討してみましょう」(同)

 

仲良くなりたい人が見つかったら、早いタイミングで連絡先も交換するのがおすすめだそうです。

 

「『今後もいろいろお聞きしたいので』と頼りにする姿勢を見せながらお願いすれば、快く応じてもらえるはず。ただし、LINEは通話もできて便利な反面、『既読/未読』がつくことに敏感なママもいます。そこで、こちらから『私、返信が遅いんです』と最初に宣言してしまいましょう。そうすればお互いゆっくり返信できて気がラクですし、返信が遅くても悪いほうに考えてしまう危険が減ります。もちろん、相手に希望の方法があれば合わせましょう」(同)

 

 

●すでにできているママ友の輪にも、気楽に入ってみてOK!

 

同じ園の出身者同士で、ママ友の輪がすでにできていた…という話もよく聞きます。勇気を出して入っていくべきなのでしょうか。

 

「入ってみて合わなければ出る、という気楽なスタンスでOK。輪の中でも入れ替わりはあるので、みんな気にしません。また、ママ友は『友』という字こそつくものの、『自分の友だち』探しを目的にするとつらいもの。長くて6年という期間限定のつき合いですし、いい関係が築けた相手とはその後も自然に続きます。『結果的にいい友だちができればラッキー』くらいの感覚がちょうどいいですね」(同)

 

後編では、ママ友ができてから気をつけたいことや、いい関係の作り方について、引き続き山崎さんにお話をお聞きします。

 

 

(取材・執筆:高柳涼子)


関連記事はこちら

困ったときに頼れる! ママ友と信頼関係を作る方法

どう話しかけたらいい? ずっと仲良くできるママ友の作り方

 

 

 毎週木曜にメルマガ発信中!

ご登録はこちらから↓

mailcp

 

ツイッターもやっています!

フォローはこちらから↓

発売50周年!「ボンカレー50」を5個セットで6名様に

 

1968年に世界初の市販用レトルト食品として発売された「ボンカレー」が今年で50周年! これを記念して、元祖ボンカレーの特徴であるあめ色玉ねぎのコクと炒めた小麦粉の香ばしい味わいはそのままに、野菜やお肉をボリュームアップさせた「ボンカレー50」を発売中。具材に国産野菜を使用し、箱ごと電子レンジ調理が可能。
※沖縄限定ボンカレー比

 

チンするだけですぐに食べられるから、休日のランチや、習い事の前にささっと腹ごしらえさせたい時などにも便利。こちらの商品を5個セットで6名様にプレゼントいたします。

 

 

応募は終了いたしました

 

 

応募締切)2018年5月14日(月) ※発送をもって発表に代えさせていただきます

 

**************************

「ボンカレー50」

200g、230円+税(大塚食品)

 

★商品情報はこちら

 

 

 毎週木曜にメルマガ発信中!

ご登録はこちらから↓

mailcp

 

ツイッターもやっています!

フォローはこちらから↓

 

20分でごはんが作れるミールキット「Kit Oisix」をママ3人が体験!

ママノートの読者3名が、レシピ付きの献立キット「Kit Oisix」を使ってビビンバと韓国風スープ作りに挑戦! 作った料理を食べながら家族の食事や買い物事情についてトークしました。

 

 

<今回参加してくれたのは…>

あきこさん…子ども6歳。仕事があるとバタバタしてしまうので、簡単に夕飯を用意できたらいいなと思っている。オイシックスを利用したことはないが、外食やデパ地下の惣菜などと比べて、味や価格がどれくらいなのか気になる。

 

なおこさん…子ども6歳と2歳。料理が苦手なので、手軽にできるキットが気になっている。オイシックスの利用経験はなし。

 

ゆうママさん…子ども19歳、11歳、5歳。毎日の食事作りを簡単にしながら、家族に栄養バランスのとれた美味しいものを食べさせたい。オイシックスを現在利用中。

 

 

●手間なく簡単に手作りごはん「Kit Oisix」とは?

 

ジューシーそぼろと野菜のビビンバ/小ねぎとのり、豆腐の韓国風スープ

(2人前:1180円、3人前:1680円)

 

「Kit Oisix」とは、食材宅配のオイシックスが提供するレシピ付きのミールキット。20種類以上のメニューがあり、週替わりで販売されています。面倒な下ごしらえがほとんどなく、主菜と副菜の2品が20分以内で完成するというこちらのキット。今回は、人気No. 1の「ジューシーそぼろと野菜のビビンバ/小ねぎとのり、豆腐の韓国風スープ」を作っていただきました。

 

今回参加してくれた3人のママは、Kit Oisixは初体験でしたが、「家庭ではあまり作れない味を簡単に作れていい」「こういうキットが1つストックされていたら安心かも」「晩ごはんのメニューを考えなくていいのが嬉しい」などの声が上がりました。

 

●ママ3人でKit Oisixを初体験!あっという間に完成!

 

 

まずは野菜を洗って手分けして切っていきます。切るのに手間がかかるにんじんはあらかじめカットされた状態で入っているので、切るのは主に葉物野菜。レシピを見ながらの調理ですが、料理に慣れたママ3人、手際よくどんどん進みます。

 

 

下準備ができたら、2つのフライパンを使って4人分を同時に炒めます。ここでも、ビビンバを炒める人、スープの準備をする人、片付ける人と、手分けして同時進行。

 

 

 

そぼろにはあらかじめ火が通っているので、野菜に火が通ったら味付けして、あっという間に出来上がりました。初めて作るメニューで、レシピを見ながらの調理でしたが、20分以内で完成しました。

 

 

●夕食のメニューを考える手間が省けて便利!

 

完成したら、さっそく試食です。Oisixの吉川賢治さんにも加わっていただき、試食しながら座談会がスタート!

 

 

編集部:実際に作ってみていかがでしたか?

 

ゆうママさん:レシピを見ながら初めて作りましたけど、すごく簡単でした。

 

あきこさん:こういうキットがあると晩ごはんを考える手間が省けるのがいいですね。買い物に行かなくてもこれひとつあればなんとかなっちゃうし。週に1セットでも冷蔵庫に置いてあると心強いかも。

 

なおこさん:日々バランスのいい食事を作りたいと思っても、夕食の準備時間はどうしてもバタバタしちゃって、テキトーになってしまう日もあります。できるだけさっと出したいけど、やっぱりきちんと手作りしたものを食べたいなっていうのはありますよね。

 

 

ゆうママさん:料理は好きだけど、毎日のことだとどうしてもマンネリ化してしまうんですよ。もっとレパートリーを広げて家族に色々なものを食べさせたいので、こういうキットで珍しいメニューがあると嬉しいです。

 

あきこさん:今回作ったビビンバも普段家では作らないですね。そもそも家に豆板醤がないんですけど、使う分だけの調味料がキットに入ってるから、調味料を一瓶買って余らせてしまうこともないし気軽に新メニューにチャレンジできますね。

 

●忙しくても手作り料理が叶う。種類も豊富なKit Oisix

 

 

ゆうママさん:こういうキットは、やはり働くお母さんたちは特に重宝しそうですよね。

 

吉川さん:そうなんです。共働きだったり小さいお子さんをお持ちで忙しいご家庭では、買い物や夕飯作りの時間がない日もありますよね。そんな時もできればチンするだけの冷凍食品じゃなくて、ちゃんと火を通した手作りの料理が食べたいというニーズが多いんです。

 

あきこさん:確かに、うちはまだ子どもは1人ですが、もし2人目ができたら、特に産前産後の時期にはこういう便利な商品に頼りたいかな。

 

吉川さん:Kit Oisixには、ある程度カットされた食材と調味料、レシピが入っているので、手作り感のある料理を素早く食卓に出すことができます。また、Oisix基準の安心安全な食材を使用していたり、5種類以上の野菜が摂れるのも多くの方から支持いただいてるポイントだと思います。

 

編集部:メニューは何種類くらいあるのですか?

 

吉川さん:20種類ほどを週変わりでご提案しています。また、通常メニューの他に、野菜がたっぷり入ったスープキットや、人気インスタグラマーとコラボしたおもてなし料理のパーティキットなども時期によってご用意しています。

 

 

●手厚いサポート体制で、安心して利用できる

 

編集部:ところで、みなさんは1週間に何回くらいスーパーに行きますか?

 

ゆうママさん:うちは近所にスーパーがないので週1回行けばいいほうです。買い物に割く時間をなるべく減らしたいのもあって、もう10年ほどオイシックスを利用してます。

 

あきこさん:私はスーパーが近いのでほぼ毎日行きますね。

 

なおこさん:幼稚園の帰りに小さいスーパーがあるのでそこに寄っています。徒歩で重い袋を持つのが嫌だからあまりまとめ買いはせず、毎日ではないですが、ちょこちょこと必要なものを買い足してますね。

 

編集部:あきこさんとなおこさんは、食材宅配やネットスーパーを利用したことはありますか?

 

なおこさん:以前某食材宅配を頼んだことがあるんですけど、うちはマンションのセキュリティが厳しくて不在の時に受け取れなかったんです。毎週決まった配送の時間に家にいないといけないのが面倒になってしまって今は頼んでいません。

 

あきこさん:私は別のネットスーパーで何度か頼んだことはあります。でも、注文したのと違う商品が来てしまったことがあって商品の交換にすごく手間がかかったんですよ。自分の手にとって見てみないとどんなものが届くのかやっぱり不安なんですよね。

 

 

編集部:ゆうママさんは10年間オイシックスを使っているそうですが、使い続けている理由は何ですか?

 

ゆうママさん:オイシックスはサポート体制がすごいんですよ。一度、商品のことで問い合わせたら、細かく報告してくださいました。そういうサポート体制があると安心して使い続けられます。日用品は他のネットスーパーで買うこともあるけど、食品はやっぱり安心できるところじゃないと…と思ってます。

 

吉川さん:オイシックスではどんな商品をよく買われているのですか?

 

ゆうママさん:野菜、肉、魚の定番食材が多いですね。肉や魚は冷凍で届くので、ストックしておけるのが助かります。Kit Oisixだと「たっぷりケールのチーズナッツサラダ」が好きですね。ケールだけだとどうやって食べたらいいのか考えてしまうけど、ケールによく合うドレッシングやトッピングが付いているからおいしくいただけます。

 

●オイシックスなら配送時間を自由に指定できる

 

ゆうママさん:さっき配送時間の話がありましたけど、オイシックスは6つの時間帯から日時の指定ができるんですよ。もし不在にしてしまっても再配達で当日受け取りすることもできますし、配達日時の変更も2日前まで可能なんです。

 

なおこさん:へ〜!お届け時間の融通がきくのはいいですね。

 

吉川さん:土日も含めて好きな時間帯を指定できて、昼間は不在がちな方でもご利用いただけるように、午前中から21時までお好きな配送時間をご指定いただけます。定期宅配は1品から注文できますし、注文をしない週があっても大丈夫。入会費や年会費、退会費もないので、気軽に始めていただけると思います。

 

 

●妊娠期や離乳食に便利なプレママ&ママコースも

 

あきこさん:今後もし2人目を妊娠した時に、マタニティ向けや離乳食用の商品があると嬉しいですね。上の子がいると、赤ちゃんのお世話をしながらもご飯を作らないといけないので、サッと作れるものがあると便利そう。それに、1人目の時は、離乳食もすべて手作りしていましたけど、2人目となるとそこまでできないと思うんです。

 

吉川さん:プレママ&ママコースがありまして、離乳食や幼児食も充実しています。放射性物質不検出の商品を中心にお子さんの月齢に応じたおすすめ商品をご提案しているんです。栄養士さん監修の冷凍すりおろし野菜や、手づかみ食べの時期にぴったりな「いわしと豆腐と3種野菜のスティック」なども人気です。

Kit Oisixだと、大人2人前+1〜2歳のお子さん1人前の主菜副菜が作れるキットもあります。子どものごはんを別で作るのは大変だけど、家族みんなで同じもの食べたいというお母さんのニーズに応えて発売しました。

 

あきこさん:2人目は買い物から調理まで全部ママがやるのは大変だろうし、便利なものがあるならやっぱり試してみたいですね。

 

●年長〜小1の接続期にぴったり!忙しいママに使ってほしい

 

子どもが小1に上がるのをきっかけにお仕事を再開したり、子どもが習い事を始めて送迎に時間が取られたりと、これまでよりもママが忙しくなるのが年長〜小1の時期です。忙しいママにとって便利な商品が多く、サポート体制も充実しているオイシックス、興味のある方は、お得なおためしセットからトライしてみてはいかがでしょうか。

 

※「Kit Oisix」が半額でお試しできるキャンペーンはこちら

 

(取材・執筆:宇都宮薫/撮影:薮下剛士)

(SPONSORED BY オイシックス)

 

 

 毎週木曜にメルマガ発信中!

ご登録はこちらから↓

mailcp

 

ツイッターもやっています!

フォローはこちらから↓

 

小1ママ必読!学校生活を円滑にするお便りや連絡帳の活用法

 

小学校生活が始まって感じることのひとつに「やたらと持ち物が多い!」ということが挙げられるのではないでしょうか。また、日々持ち帰ってくるお便りの数も多く、どう管理していいのかわからないママも少なくないのでは。そこで今回は、持ち物が多い理由とお便りや連絡帳の活用法について、元小学校の教員であり大学の客員准教授として活躍されている塩谷京子先生に教えていただきました。

 

●持ち物を忘れると、子どもが学習活動できないので要注意!

 

最近の授業は、子どもが先生の話を一方的に聞くだけではなく、自分で調べたり、クラスメートと話し合ったりする、たくさんの「活動」が組み込まれています。そして、あらゆる教科において活動があるということは、その分、持ち物が増えることにつながるのだと塩谷先生。

 

「たとえば、ペットボトルや空き箱、スーパーの袋、カラーペンなど、毎週のように何か新しい持ち物があると思います。ただ座って45分間話を聞く授業ではなく、子どもたちが外に出てインタビューをしたり、教科書の内容を試してみたり、絵に描いて発表したりすることで学びを深めるので、それぞれの活動に応じた持ち物が必要になるのです。そのため、活動の数だけ持ち物も増えることになります。ただし、急に『持ってきてください』と言われても親御さんが困るため、少なくとも一週間前からお便りで持ち物の予告がされます。持ち物を忘れる=子どもが学習活動できないということなので、忘れ物がないようにサポートしてあげてください」(塩谷先生)

 

ちなみに、お便りに書いていない持ち物を子どもからリクエストされることも何度かありました。親としては、「お便りには書いていないのに、本当かな?」と思ったのですが…。

 

「お便りは一週間前に印刷されます。でも、授業を進めていく中で、これもあったらいいなという物が出てきた場合、先生は『もしもお家に○○があったら持ってきてね』と子どもに伝えることがあります。お便りに書いていない物をリクエストされるということは、子どもが先生の話をしっかり聞いて授業に取り組んでいる証拠。ぜひ褒めてあげてくださいね。もちろん、もし用意できるものであれば、持たせてあげてください」(同)

 

●お便りは目につく場所に貼り、親子で確認しよう

 

持ち物が増えるということは、それを説明するお便りも増えるということ。一年生は毎日、たくさんのお便りを持ち帰ってきます。

 

「学校からのお便りには、時間割や持ち物、服装の指示などが細かく書かれています。そういった子どもの学習活動に関わるお便りは、できれば子どもが見える高さに貼って、親子で毎日確認するといいですね。持ち物を準備するときも、ママが勝手に用意しないで、子どもの手助けをするというスタンスがいいと思います」(同)

 

そういえば、お便りを読んだだけでは、どんな物を用意すればいいのか迷うことがあります。先日も、「図工で作った作品を持ち帰るので、スーパーの袋か紙袋を持ってきてください」とお便りに書かれていたものの、その作品がどんな物かわからないので大きさに困ったことがあり…。そこで息子と、「これでいい?」「それじゃ全然入らない!」「こっちは?」「それだったらギリギリ入るかな~」とやりとりしながら準備を進めました。私が勝手に用意していたら、袋が小さすぎて持ち帰れなかったと思います。

 

「そのやり方は正解です。あくまでも子どもの持ち物なので、ママはサポートするだけでいいのですよ。子どもと一緒に用意することが大切です」(同)

 

また、もらってくるお便りの量にゲンナリしてしまうこともありますが、まずは子どもから受け取ったお便りを大切に扱ってほしいと塩谷先生。

 

「学校側としては、普段どんなことを行っているか保護者に伝えたいという思いがあるため、学級通信以外にもいろいろな種類のお便りを配布します。子どもから受け取ったら、大事に扱ってください。その様子を見れば、子どもはお便りが大切なものなのだとわかり、必ず渡すようになります。渡した紙が乱雑に扱われていたら、大したことはないものなのかと思い、次第にお便りを渡さなくなってしまいますよ」(同)

 

●活動に支障をきたしそうなことは連絡帳で伝達を

 

お便りの他に、連絡帳も学校との大切な連絡手段です。しかし、幼稚園や保育園のときと違って、何を書いたらいいのか迷います。どのように活用したらいいでしょうか。

 

「たとえば、今朝は元気だけれど昨夜少し体調が悪かった、食欲がなくて朝ごはんを食べていないなど、健康に関することは連絡帳に記入して先生に伝えておきましょう。特に、学校で過ごす分には問題ないけれど、校外に出かけるなど何か特別な活動があるときは、些細な体調の変化でも記入しておくといいと思います。そうすると、先生たちは予防線が張れます。

 

それから、子どものちょっとした変化を記入してもいいですね。連絡帳は子どもが渡すので、秘密にしたいことは書かないほうがいいですが、子どももわかっている事実で、でも子どもが自分から伝えるには…ということがあれば、書いてもいいでしょう」(同)

 

息子の場合、はじめて歯が抜けたことを書きました! すごくうれしそうだったので、先生にも伝えたいかなと思ったので。

 

「そんな使い方もいいですね。ほかにも、『こんな良いことがあった』という報告もいいでしょう。それから、何か心配事があって先生に相談したいときは、その内容は書かず『電話したいことがあるので、ご都合のいい日時を教えていただけますか』というように予定を確認する手段として使うこともひとつの手です」(同)

 

持ち物、お便り、連絡帳…すべて子どもの学習活動に関連していることがわかりました。上手に活用して、子どもの学ぶ意欲や学校へ通うモチベーションを高められるといいですね。

 

(取材・執筆:水谷映美)


関連記事はこちら

昔と今では「授業」の内容が違う? 1年生の時間割について詳しく知ろう

 

 

 毎週木曜にメルマガ発信中!

ご登録はこちらから↓

mailcp

 

ツイッターもやっています!

フォローはこちらから↓