高橋 公英
学生時代に家庭教師や塾講師を経験。わが子の受験をきっかけとして教育に興味を持つ。親の視点から教育界の現状を分析し、ネットメディアや雑誌に記事を執筆。
現在は『こだまの寺子屋』(群馬県高崎市)で子どもと遊び、学習指導をしている。2人の子どもが東大生。
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生活・しつけ
小学1年生 2017年2月14日の記事
「子どもに勉強好きになってもらいたい」と願っている親御さんは、多いのではないでしょうか? でも、子どもに算数や国語などのプリントを渡すだけでは、あまり乗り気になってくれないはずです。「勉強好きな子」には、遊び方、生活環境などに共通点があるようです。
ウェブサイト『All about』の学習・受験ガイドで、2人のお子さんが東大生の高橋公英さんにお話を伺いました。
●カードゲーム、ボードゲームなど対人型のゲームで遊んでいる
高橋 「子どもは、勉強だけではなく、『遊び』を通して学習します。
子どもの遊びといえば、デジタルゲームを思い浮かべる親御さんもいるのではないでしょうか?ゲーム機を与えてしまうと子どもは時間を忘れて夢中になり、止めさせるのが難しくなります。
勉強好きな子の親御さんにお話を伺うと、ゲーム機を持っていない、または、親御さんがゲーム機を管理して『1日30分まで』など、ルールを決めているようです。
アナログゲームであれば、トランプなどのカードゲーム、オセロ、将棋、五目並べなどのボードゲームがおすすめです。
バーチャルな相手ではなく、生身の相手の反応を見ながらの駆け引きは『コミュニケーション力』につながり、次の一手を決めるのには『決断力』がいります。
また、勝ったときの喜び、負けたときの悔しさも強く感じられるでしょう。
さらに、カードゲームやボードゲームはルールが複雑なので、覚えるのにはロジカル(理論的)な頭脳も必要です。
ルールを知らない友達や下の子に説明する力もつきます。
最近の子どもたちは、トランプゲームだと『ババ抜き』『神経衰弱』しか知らないことが多いようです。トランプゲームには、『大富豪』『スピード』など、幅広い遊び方があります。
ぜひ、親子でコミュニケーションを取りながら、対人型のゲームで遊んでみてはいかがでしょうか」
●本(絵本、児童書、図鑑など)が好きで、本が身近にある環境で育っている
高橋 「勉強が好きな子は、時間を無駄にせず、ちょっとした空き時間に読書をしています。大人から『本を読みなさい』と言われたわけではなく、自然に読んでいるのです。そういう子は、親御さんも読書好きなことが多く、身近に本のある環境で育っています。
小さな子どもは、日常会話の『しゃべり言葉(口語)』の世界で生きていますが、勉強では基本的に『書き言葉』が使われます。
語彙を豊富にするために、『本』はぴったりの道具です。日常会話ではあまり使わない書き言葉に触れられます。
また、本は、子どもが好きなこと、興味を持ったことに関する知識を深めるのにも役立ちます。
例えば、ある子は小学校の授業をきっかけに『四季』について興味を持ったので、『歳時記』の本を買ってあげたという親御さんもいました。
子どもの興味を伸ばすために、良いと思った本はぜひ購入して身近に置いてあげてください」
高橋 公英
学生時代に家庭教師や塾講師を経験。わが子の受験をきっかけとして教育に興味を持つ。親の視点から教育界の現状を分析し、ネットメディアや雑誌に記事を執筆。
現在は『こだまの寺子屋』(群馬県高崎市)で子どもと遊び、学習指導をしている。2人の子どもが東大生。
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