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小学1年生 2013年7月6日の記事

個人面談で、先生と何を話せばいい?

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こんにちは、現役小学校教諭の舟山由美子です。

 

私は現在3年生の担任をしているのですが、

この前、1年生の教室前の廊下を歩いていたら、

「お姉ちゃんの先生、見て見て!」

とアサガオの鉢のところまで連れていかれました。

クラスで最初に咲いたアサガオの花を見せたくて呼び止めたようでした。

 

「あっ、本当だ!きれいな紫だね」

「葉っぱがもう先生の手のひらくらい大きいね」

 

などと話しました。

1年生もアサガオ同様、のびざかりのようです。

 

もうすぐ夏休みですね。

夏休み前には、個人面談をするという学校が多いようです。

我が校も、夏休み前には保護者の方と担任とで面談の機会を設けます。

 

 

●先生に聞いてみたいこと、言いたいことをまとめておくと◎

 

学校の先生と1対1で話す機会は、なかなかありません。

ちょっと緊張するなーというお父さん・お母さん、先生だってもちろん緊張しています。

我々担任は、ずいぶん前から何を話そうか考えています。

 

「お子さんはずいぶんそそっかしいですね」

「友達とよくけんかをして困っています」

 

なんて、ネガティブなことを言われたらどうしよう・・・

そんな心配をしている方もいるかもしれません。

 

けれども、担任は全体の中でお子さんを見ているので、親御さんがネガティブに捉えていることをそれほど気にしていないことが多いのです。

 

逆に、お父さん・お母さんのほうから

 

「うちの子、集中力がなくて・・・」

 

などと、気になっていること、不安になっていることをお話しいただくと、

 

「こういう学習の時は張り切ってがんばりますよ」

「今の時期だと、そんな感じのお子さんが多いですね」

 

とお答えすることが多いです。

 

親御さんは、当たり前ですが、ご自分のお子さんに注目しています。

その子のことを深くは知っていますが、他のお子さんの事情や様子、関わり方などはご存じないことが多いでしょう。

 

けれども、担任は、クラスの子全体を見ています。

全体の中でのお子さんの姿をお話しすることができます。

 

ですから、モヤモヤと気になっていたこと、子どものことで困っていることがあれば、遠慮なく先生に聞いてみるといいと思います。

親御さんが思っているほど気にすることではなかったり、よいアドバイスをもらえたりするはずです。

 

そうして、情報交換ができたら、
「そのあたりが心配なので、ご指導をお願いします」

と、うちの子のココを見てほしいというところを

お願いしておけば、安心です。

 

個人面談は、緊張するし、面倒だと思う方もいるかもしれません。

けれども、個人面談の大きな目的は担任と保護者との間で子どもの情報量を増やすことなのです。

 

担任は、学校では分からない家庭でのその子の様子を聞き、保護者は、先生から友達関係など集団の中での様子を聞いて、その子どものことをもっと知ることができる機会です。

 

なぜなら、学校という場は「小さな社会」なのであり、子どもが集団生活の中での身の処し方を学んでいく所だからです。

ですから、親御さんの心配が友達との関係に集中するのは当然なことなのです。

 

ただし、一人あたりの面談時間は10~15分くらいですので、確かめたいことは、メモにしておいて聞いてくださると、担任の立場からいうと、とても助かります。

 

どうか、個人面談をうまく利用してみてくださいね。

 

 

●個人面談でどんな話をしたのか子どもだって気になります

 

個人面談で聞いた学校でのお子さんの様子と家でのお子さんの様子を比べて、

「あら、意外!?」という話も聞けるのではないでしょうか。

 

担任は、決してお子さんを持ち上げるつもりはありません。

けれども、毎日見ていて、「この子のココがいいな」ということは親御さんにはぜひとも知ってほしいところなので、個人面談の機会には話したいと思っています。

 

例えば、

「学校のお掃除当番では、いつも率先して教室をピカピカにしてくれるんですよ」

「班のリーダーとして、他の子の意見を聞いて調整して発表ができました。社会性があるんですね」

など、うれしいことを言われるかもしれません。

 

「家ではそうでもないのに」

と思いつつ、それでもほめられればうれしいですよね。

そこで、先生からのほめ言葉は、お父さん・お母さんの胸に封印しないで、お子さんに伝えてあげてください。

 

小学1年生であっても、
「今日は、先生とお母さんが私の話をする日だ」

と、個人面談の意味を理解しています。

「どんな話をするのかなー」

と気になっています。

 

そんな子どもたちへのお土産として、

「先生、ほめてたよ」

という話をしてあげてほしいのです。

 

「先生に、お掃除がうまいってほめられちゃった。ママも、お掃除してるところ見てみたいなー」

「がんばって○○もできるようになったし、入学した時よりずっと成長したって、先生言ってたよ」

こうしたお土産話は、子どもたちの自信ややる気を育てるものです。

 

「じゃあ、お家でも掃除を手伝おうかな」

「もっと○○をがんばろう」

と、前向きになってくれることでしょう。

 

個人面談から帰ったら、(マイナスな話を聞いたとしても、それは置いといて)まずは、「こんなところをほめてたよ」という話をする。これが、個人面談を上手に子どもに還元するポイントです。

 

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