●教育評論家 親野智可等からママへアドバイス
私は、子どもが小さいころから読み聞かせをたくさんして、本好きにしてあげることがとても大事だと思います。読書をすることで言語能力、思考力、文章力が育まれ、たくさんのいい効果があるからです。
毎日、家事や仕事に忙しくても、就寝時間など1日5分でもいいので、時間を決めて子どもに読み聞かせをしてあげてください。
親子のコミュニケーションタイムになり、幸せな時間を共有できます。
子どもが文字を読めるようになったら、「この本おもしろいよ」とおすすめの本を紹介してあげるのもいいですね。
経験が少ない小さな子どもは、読書によって新しい世界が広げることができます。
ここで、注意したいのが“紹介”ではなく、“強制”になってしまうこと。
「この本を読みなさい」「何で読まないの」「これを読むまでマンガを読んじゃダメよ」などと押し付けてしまっては、とても素直に読む気になれません。
子どもに本をすすめるときは、その子が“好きなこと”に関する本を選んであげるのがコツです。
例えば、サッカーが好きなら、サッカーの練習方法の解説本、有名選手の自叙伝、世界のサッカーチームの紹介本などがあります。
また、マンガから本の世界の楽しさ、空想の物語の世界のおもしろさを味わうのもいいですね。この読書体験をしている子は、次に文字の多い本に興味を持つ可能性も高いのです。
マンガにもよい作品がたくさんあります。質のいいもの、お母さんが昔読んでおもしろかったもの、これから読ませたいものなどを選んで、ぜひ紹介してあげてください。
また、アニメ映画をもとにした絵本もおすすめです。これがきっかけで本の世界の楽しさを知る子どもたちもたくさんいます。
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生活・しつけ
年長 2013年4月8日の記事
子どもを読書好きにするには、どうすればいいの?
子どもが好きなことのジャンルから本を選び、すすめてあげると興味を持つきっかけになります。
教育評論家 親野智可等の
「子どもにひと言 ママクイズ」21
Q
子どもを読書好きにしたいのですが、マンガのほうに興味があるよう。
こんなとき、子どもに何と言いますか?
下のA・B・Cの声かけの中で、あなたが選ぶとしたら……
A
「マンガばかり読んでちゃダメでしょ!」
B
「ママがこの本、読んであげるね」
C
「○○ちゃん(子どもの友だちの名前)は
童話もたくさん読んでるんだって」
童話もたくさん読んでるんだって」
【クイズの答え】
Aを選んだあなたは……
「否定タイプ」
「○○しちゃダメ」という否定的な言い方をするのは×。
このような言われ方をすると、子どもは自分自身を否定されたような気持ちになってしまいます。
Bを選んだあなたは……
「コミュニケーションタイプ」
本の読み聞かせをしてあげるのは◎。読み聞かせは、親子のコミュニケーションの貴重な時間です。さらに、子どもが好きそうな本を選んですすめてあげれば、子どもの興味が広がります。
Cを選んだあなたは……
「比較タイプ」
中には「私も読もう」という気持ちになる子もいるかもしれません。でも、「どうせ私なんか」という気持ちになる場合もあるので△。誰かと比較する声かけをするときは注意してください。
イラスト/コダイラヒロミ