デコ弁『ゆで卵でにわとり』の作り方[10/3]

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ゆで卵などの卵料理は、お弁当に欠かせないおかずですよね。ゆで卵をベース(土台)にすれば、動物のかわいいデコ弁パーツができちゃいます。

 

今回は、人気料理ブログ『*Ayano式* おとなごはん&こどもごはん』のフードコーディネーターAyanoさんに、まるまるとした見た目が愛らしい『ゆで卵でにわとり』の作り方を教えていただきます!

 

 

ゆで卵でにわとり

 

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【材料】(1個分)

ゆで卵…1個

スイートコーン…1粒

ゆでにんじんの輪切り(2mm厚さ)…少量

※電子レンジで加熱して火を通してもOK。

焼きのり…少量

サラダスパゲッティ…少量

ハートのピック(赤色)…1本

 

【作り方】

1.ゆで卵でにわとりの土台を作る

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ゆで卵を縦半分に切る。

 

 

2.のりで目・足爪を作る

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のりをパンチ(またはハサミ)で丸・足爪の形にカットし、目・足を作って(1)にのせる。

 

 

3.とさか・くちばし・ほっぺを作る

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ハートのピック(赤色)を用意する。スパゲッティは2mm長さに切り、スイートコーンに刺す。ゆでにんじんをストローで2枚抜く。

 

 

4.とさか・くちばし・ほっぺを固定する

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ハートピックは(2)の頭の先の部分に刺す。

コーンはくちばしの部分に刺し、2mm長さに切ったスパゲッティでにんじんをほっぺの部分に刺したら完成。

 

※パーツ固定用のスパゲッティは、お弁当を食べる昼までには水分を吸ってやわらかくなります)。

 

勉強大好き&学力アップ「親野智可等のママゼミ」第23回 [10/6]

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前回に続いてNGワードです。

 

●成績が下がったら旅行も中止だよ

 

罰でおどして子どもを親の思い通りにコントロールするという、罰則型の言い方です。

このような権力的なやり方をしていると、あとになって大きな副作用・弊害に直面することになります。

 

一番大きな弊害は、子どもが親の人格を疑うようになることです。

罰則型の親は子どもにリスペクトされなくなり、バツがないときは何を言ってもムダということになります。

 

●また○○さんに負けるよ

 

人と比べられるのは本当に苦痛です。

子ども「大きなお世話。わたしはわたしよ。なんで比べるの?」

子ども「いつも負けてるわけじゃないよ。わたしのいいとこも見てよ」

 

●妹はできるのに、あなたはダメね

 

きょうだいで比べられるのは、本当につらいことです。

やる気など出るはずがありません。

子ども「どうせオレなんかだめだよ。ママなんか大嫌いだ。妹も大嫌いだ。」

 

●少しはお姉ちゃんを見習いなさい

 

きょうだいで比べられると親子関係にもきょうだい関係にもヒビが入ります。

子ども「いつもお姉ちゃんばっかり。どうせわたしはダメだよ。お姉ちゃんなんかいなきゃいいのに」

 

●ママが子どものときはもっと○○だったのに、どうしてあなたはこうなの?

 

自分が子どものときと比べて子どもを叱る親もいます。

みなさん、自分の過去は美化しがちです。

証拠はないので何とでも言えますね。

 

●こんなにできない子はうちの子じゃありません

 

これは子どもの存在を否定する、存在否定の言葉です。

親にこんな事を言われたら、子どもは不安で仕方がありませんから、勉強どころではなくなります。

子ども「ママに嫌われちゃった。心配だな。どうしよう」

子ども「見捨てられちゃったのかな。

 

●こんな点数で恥ずかしくないの?

 

子ども「ぼくは恥ずかしい人間なんだ」

子ども「ママはボクのこと恥ずかしいと思ってるんだ」

 

●90点で満足してるの?

 

親としては「これくらいで調子に乗ってどうする?」という気持ちだと思います。

でも、子どもにしてみれば際限なく求められる感じでつらいものです。

子ども「どれだけがんばればいいんだろう?」

子ども「喜んでくれると思ったのに。がんばったかいがないなあ」

 

●ちょっとよかったからって調子に乗らないで

 

子ども「ママはうれしくないんだ…」

子ども「これからは、うれしいときも喜ばないようにしよう」

 

●これくらいで喜んでどうするの? 勝って兜の緒を締めよ。第一志望を目指せ

 

子ども「うれしい気持ちがしぼんでいく…」

 

●めずらしいね。どうせまぐれでしょ

 

突然、あるいは偶然いい結果が出るときもあります。

そういうときは、嫌みや皮肉を言わないで一緒に喜んであげましょう。

せっかくのほめて伸ばす機会なのに、逆に叱ってしまう親はけっこういるものです。

 

●算数の才能ゼロだね

 

子ども「ぼくは算数は絶対できるようにならないんだ」

 

●あなたの国語はあきらめたわ

 

子ども「ぼくも国語はもうあきらめよう。どうせ無理だもん」

 

●もうやらなくていい。やる気がないなら、やめなさい

 

子ども「ぼくもやめたいよ。でも、本当にやめたらもっと怒られるな」

 

●やっぱりあんたには無理だったね

 

それをいっちゃあ、おしまいよ。

こんなひどいことを言われたら、子どもは生きる力がなくなってしまいます。

子ども「ぼくは自分は何をやってもダメだ。もう何もやる気にならないよ。どうせダメだもん」

 

いかがでしたか?

こうして並べてみると、「これでやる気が出たら不思議だわ」と思わずにいられませんね。

親の言葉は子どもにとって最大の環境ですから、自らの言葉をもう一度振り返ってみてください。

 

あなたの言葉を変えれば子どもも変わります。

そのために必要なのはあなたの意志だけです。

お金は一銭もかかりません。

 

☆子どものおやつは何を選べばいいの?[10/1]

おやつ

 

 

子どもにとって、おやつはお楽しみの時間ですね。子どもが好きなスナック菓子チョコレートジュースなどを買い置きしている家庭も多いのではないでしょうか?

 

とはいえ、甘いお菓子やジュースの摂り過ぎは、肥満につながることも……。子どものために、どんなおやつを選んであげればいいのでしょうか?栄養士の森野恵子さんにお話を伺いました。

 

 

●「おやつ=お菓子」と思っていませんか?

 

森野 「最初に、おやつの役割を知っておきましょう。子どもの胃は大人よりも小さく、1日に必要な栄養素を三食で摂るのが難しいため、お昼から夕食までの『間食』(おやつ)で補います。

だから、子どもにとっておやつは、食事と同じぐらい大切なもの。『第4の食事』ともいわれています。

気をつけたいのが、おやつの『内容』、『量』、『時間』です。まずは、内容について考えていきましょう。

 

『おやつ』と聞くと、スナック菓子チョコレートせんべいケーキドーナツなどを思い浮かべるのではないでしょうか?これらは、いずれも糖分油脂類が多く含まれるため、摂り過ぎに気をつけたいものです。おやつは、“補食”ととらえ、不足しがちな栄養素が補えるものを選ぶのが理想です。

 

例えば……

・ビタミン、カルシウムなどの栄養を補えるもの

・糖分控えめで、低脂肪、低カロリーなもの

・かみごたえのあるもの

を意識してセレクトしていきましょう」

 

 

 

●体にやさしい! おやつベスト3

 

森野 「ここからは、お子さんにおすすめのおやつをご紹介しますね。

 

ビタミンやミネラルが補える果物、野菜、豆類

春はいちご、夏はスイカや枝豆、とうもろこし、秋はさつまいも、なし、もも、冬はりんご、みかん……など、おやつからを感じることができます。例えば、みかんにビタミンCが豊富なので、抵抗力を高めて冬場の風邪予防にもなります。トマトゼリーかぼちゃプリンスイートポテトなど、野菜を使ったスイーツもいいですね。

 

・カルシウムが補える乳製品

骨の成長のため、カルシウム不足にならないように気をつけて。チーズヨーグルト牛乳寒天などのほか、まるごと食べられる煮干しもおすすめです。

 

・お米、小麦粉など穀物のおやつ

習い事クラブ活動などでスポーツの習慣がある子は、エネルギーをたくさん消費します。夕食までの腹持ちがいいものを選んであげましょう。穀類には糖質が豊富で、体や脳を動かすエネルギー源になります。また、満足感も充分です。例えば、おむすび小うどんなど。ピザお好み焼きに野菜をトッピングしてもいいですね。ただし、夕食に影響しないよう食べ過ぎには気をつけてください」

 

お菓子以外にも、おやつになる食品はたくさんあるのですね。

次回は、おやつの『量』『時間食べるときのポイントについてお伝えします!

 


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☆おやつのとり方で気をつけたいことは?[10/2]

おやつ

 

 

前回は、子どものおやつに選びたいおすすめの食品をお伝えしました。それでは、おやつの時間や量について、どんなことに気をつければいいのでしょうか?栄養士の森野恵子さんにお話を伺いました。

 

 

●「ダラダラ食べ」は肥満のもと!

 

森野 「小学生までは、おやつの『時間』や『量』を管理してあげましょう。よく、お子さんの少食を気にされているお母さんの声を聞きますが、夕食前のおやつの食べ過ぎが影響していることが多いようです。

 

また、お子さんが『おなかが空いた』とグズると、時間に関係なくお菓子類やジュースなどを与えていないでしょうか? 食べたいときにおやつの『ダラダラ食べ』をしていると、食事に影響してしまいます」

 

 

●おやつはお皿に盛り付ける

 

森野 「おやつは、袋のまま子どもに与えず、お皿に適量を盛り付けるようにしてください。スナック菓子など大きな袋のままだと、大人でもつい食べ過ぎてしまいますよね。

子どものおやつは、1日に200kcal程度が目安です。お菓子類だけではなく、ジュースのカロリーもあなどれません。日常の水分補給には、お茶を選ぶようにしましょう」

 

 

●子どもにとって、おやつはお楽しみ

 

森野 「おやつには、食事で摂りきれない栄養を補うほか、『疲れを取る』『気分転換する』目的もあります。大人も家事や仕事などの合間におやつをとるとホッとしますよね。

 

前回、おすすめのおやつとして、果物野菜乳製品などを紹介しましたが、甘いお菓子が食べたいときもあると思います。『今日のおやつはなに?』とお子さんが聞いてくるのは、楽しみにしているからなんですね。かわいい形や好きなキャラクターのお菓子を選んであげるといいでしょう」

 

 

●市販のおやつを選ぶときのポイント

 

森野 「市販のおやつを利用するときは、袋やカップから出してお皿に盛り付けるようにします。そのとき、プリンに果物をトッピングするおせんべいに煮干しを混ぜる、など、ひと工夫してもいいですね。

市販のお菓子やドリンクにも、ビタミンミネラルを補えるものがあります。カスタードプリンではなくかぼちゃプリンにする、ゼリーは果物入りにするなど、野菜や果物入りのものを選ぶ方法もあります。

 

また、休日はお子さんと一緒におやつ作りを楽しんではいかがでしょうか?クッキーの生地をこねて成形したり、ゼリーが固まる様子を見たり。お子さんが食に興味を持つ良いきっかけになるはずですよ」

 

森野先生、ありがとうございました。

買い置きのおやつがあると、つい食べ過ぎてしまうもの。時間や量を決めて、市販品も上手に活用しながら、おやつタイムを楽しみたいですね。

 


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勉強大好き&学力アップ「親野智可等のママゼミ」第22回 [9/29]

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子どもが勉強しないのは、子どものせいではありません。

それは、子どものやる気をなくす親のせいなのです。

みなさんは、次のような言葉を垂れ流していませんか?

これでやる気になったら不思議です。

 

●勉強しなきゃダメでしょ

 

この言葉は子どもを勉強嫌いにするだけです。

勉強が好きな子の親は決して口にしません。

子ども「今やろうと思ったのに」

子ども「言われた途端にやる気がなくなっちゃった」

 

●なんでどんどん宿題やらないの

 

そう言われても困ります。

明確な理由など本人もわかりません。

子どもが下手に「だって……」と理由を言おうとすると、「言い訳しない!」となり、火に油を注ぐことになります。

子ども「なんでって言われても、わからないよ」

 

●いつになったら勉強するの?

 

これもまた困ります。

子ども「う~ん、わかんない」

子ども「あとでやるったら」

 

●あなたのために言ってるのよ

 

そう恩着せがましく言われても、子どももイヤになります。

子ども「だったら、もっとやる気が出るように言ってよ」

 

●今のままでいいの?

 

子どもの現状を否定する言葉であり、子どもにとってはつらいひと言です。

子ども「今のボクはダメな子なんだね。ママがぼくのことをどう思ってるか、よくわかったよ」

 

●「やる、やる」って、あんた口ばっかりじゃん

 

これは人格否定の言葉です。

子ども「グサッ。ママは私のことをそう思ってるんだ」

 

●やっぱり三日坊主だったね

 

これも人格否定の言葉です。

子ども「やっぱりオレはダメだ」

 

●もう飽きちゃったの?集中力ないね

 

これも人格否定の言葉です。

子ども「オレって集中力ないんだ。じゃあ何やってもダメだね」

 

●こんなのもわからないの?

 

子ども「わたしって頭が悪いんだな」

子ども「わからないことがあっても、もうママには聞けないわ」

 

●だからあなたはダメなのよ

 

これは子どもを丸ごと否定する言葉です。

このような人格否定の言葉は、絶対に言わないようにしてください。

子ども「やっぱりボクはダメだ。何をやってもどうせダメだ」

子ども「ひどい!私はママに見放されたんだわ」

 

●頭が悪いんじゃないの?

 

これも子どもを丸ごと否定する言葉です。

このような人格否定の言葉は、絶対に言わないようにしてください。

子ども「ボクは頭が悪いんだ。じゃあ、どうせ勉強してもムダだ」

 

●さっき教えたでしょ。何度教えたらできるの?

 

大人だって、何度教わってもできないことはあります。

子ども「これからはわかった振りをしよう」

 

●もっとよく考えなきゃダメでしょ

 

子どもによっては、何を考えればいいのかすらわからないことがあります。

子ども「考えてもわからないんだよ」

まだまだありますので、次回に続きます。

ぜひ、自分の言葉を振り返ってみてください。

 

チックで、友だちにいじめられないか心配[9/3]

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子どもに気になるしぐさやクセが出たとき、どうすればよいか。前回は爪かみと髪抜き(抜毛症)について、尾山台すくすくクリニックの新井慎一先生にうかがいました。今回取り上げるのは、年長から学童期に始まることが多いと言われるチックです。

 

 

●チックがあるときは、あらかじめ担任にも伝えましょう

 

学童期の子どものクセというと、ほかには何がありますか?

 

新井 「代表的なものにチックがあります。幼児から小学生にかけての時期に出始めることが多いようです。

 

チックの種類にもいろいろあって、大きく運動性チック音声チック2つに分けられます。

運動性チックには、まばたき、目をぐるっと回す、顔の表情を変える、首をかしげる、肩を動かすなど非常にさまざまな種類があります。なかには、しじゅう床を触るといった、一見するとチックとわからないようなものまであります。

 

音声チック咳払いのほか、鼻をすする、声を出すなどで、奇声を発したり、汚い言葉を繰り返すといった症状も見られます。

 

以前は精神的な原因があるのではと言われていましたが、最近では、体質的なものではないかと考えられるようになっています。もともとチックが出やすい体質があり、何かのきっかけで出始めるということが多いですね。

 

チックは緊張感と関係があると言われていて、緊張しているときとそれが解けたときの落差が大きいときに出やすいと言われています。学校などの緊張している場面だけでなく、家でリラックスしているときだけ出る子もいれば、その両方という子もいます。また、運動会などの行事の前や、その最中にチックが出やすくなることが多いと言われています。

 

本人が意識してやっているものではないので、長時間我慢することはできませんし、『ダメ』と言われても、自分ではどうしようもない。あまり注意すると、子どもが『自分は悪いことをしている』と罪悪感を感じたり、『自分はダメなんじゃないか』と自尊心を低くしてしまうので、指摘したり、注意したりするのは極力控えましょう

 

 

専門家に診てもらったりしなくてもいいのでしょうか?

 

新井 「以下のようなときには、専門の病院に診てもらったほうがいいでしょう。

 

・ チックが1年以上続くなど回数、頻度があまりにも多い

・ 音声チックなどで周囲の家族がつらい思いをしている

・ チックの回数が多くて、本人の体に痛みや障害が出る

・ ほかの子にからかわれたりする

 

根本的な治療法はまだ見つかっていないので、チックを抑える効果のある薬を処方します。効き目は個人差があり、ほぼ解消する人もあれば、2〜3割程度しか効かないという人もいます。

 

いずれにしても、症状が無くなることを目標にするというよりも、本人が安心し、自信をもって生活できるような配慮をしてほしいと思います。体が辛くないかとか、ほかの子にからかわれていないか聞いたりして、サポートしてください。

 

親御さんとしては、友だちのいじめなどが心配だと思います。

初めにも言ったように、チックの症状にはいろいろな種類があるので、他人はそれと気づかないことがあります。チックが原因でも、それに気づかない担任から授業態度などでしょっちゅう注意をされていると、子どもたちからも『またやってる』などとからかわれるきっかけになったりするので、担任にも、あらかじめチックのことを伝えておくことも大切です」

 

 

 

 

●病院に行くときは、子ども専門の精神科に

 

ところでこれらのことについては、どの病院に相談すればいいのでしょうか。

 

新井 「基本的に、病院などでクセについて相談する必要があるのは、クセが長く続いたり、本人が辛いときなどが多いと思います。その場合、子ども特有の症状などの豊富な知識に基づいた、具体的な治療や薬の処方などが必要になってくるので、できれば精神科系の専門病院で、子どもを専門に診ている児童精神科などに受診することをおすすめします。

 

小児科でも、こころの相談や発達相談などをしているところであればよいでしょう。

抜毛症などの場合は、まずスクールカウンセラーに相談してもいいでしょう。そこから専門の病院を紹介してもらえることもあります」

 

 

まずは子ども専門のところに相談することが大切なんですね。

新井先生、どうもありがとうございました。

デコ弁『ウインナーでワンちゃんおにぎり』の作り方[9/19]

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今回は、人気料理ブログ『*Ayano式* おとなごはん&こどもごはん』のフードコーディネーターAyanoさんに、たれ耳がキュートな『ウインナーでワンちゃん俵おにぎり』の作り方を教えていただきます!

 

ウインナーでワンちゃん俵おにぎり

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【材料】(3個分)

ウインナーソーセージ…1本

ごはん…150g程度

ゆでにんじんの輪切り(2mm厚さ)…少量

※電子レンジで加熱して火を通してもOK。

焼きのり(2cm×10cmに切ったもの)…3枚

トマトケチャップ…少量

スパゲッティ…少量

 

【作り方】

1.俵形のおにぎりを作る

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ラップにごはんを横長に広げる。

 

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ラップを縦長に巻きつけて包み、左右をギュッと絞る。

 

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ラップを外して3等分に切り、のりを中央に巻きつける。

 

 

2.ウインナーで耳・鼻・足を作る

 

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ウインナーソーセージをゆで、2mm厚さの小口切り(6枚)にする。

そのうち4・1/2枚を半月切りにし、耳・鼻にする。

残りの1・1/2は、いちょう切りにし、足にする。

(1)のおにぎりに、耳・鼻のパーツをのせ、5mm長さに切ったスパゲッティを刺して固定する。

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おにぎりに足のパーツをのせ、5mm長さに切ったスパゲッティを刺して固定する。

 

 

3.のりで顔のパーツを作る

 

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のりをパンチ(またはハサミ)でカットし、目・鼻を作ってそれぞれのせる。ほっぺの部分に、竹串などでトマトケチャップをつける。

 

 

4.にんじんでお花の髪飾りを作る 

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ゆでにんじんを花型で3枚抜き、頭に飾り、5mm長さに切ったスパゲティを刺して固定する。

 

※パーツ固定用のスパゲッティは、お弁当を食べる昼までには水分を吸ってやわらかくなります。

 

 


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勉強大好き&学力アップ「親野智可等のママゼミ」第21回[9/22]

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●国語だけでなく社会と理科も音読しよう

 

学校の宿題で音読(本読み)が出るところは多いと思います。そして、ほとんどの場合は国語の教科書の音読のはずです。

 

毎日毎日同じところを読ませられて、親子ともども飽き飽きしているというご家庭も多いことでしょう。

 

そこで、ときには社会理科の教科書も音読するといいと思います。社会や理科の教科書を音読するといいことがいっぱいあります。

 

●音読がテスト対策になる

 

まず、目だけで黙読していてわかったような気持ちになっているところでも、実際に声を出して読んで、それを自分の耳で聞いてみると「あ、なるほど、そうなんだ」改めて気がつくことがよくあります。

 

また、音読すると記憶に残るということもあります。子どもの場合は、同じところを数回音読するとかなり記憶に残ります。

 

例えば、ある3年生の理科の教科書には、昆虫の体のつくりについて次のような説明があります。

 

「チョウやバッタの体は、頭・むね・はらの3つの部分からできていて、むねに6本の足がついています。このような体のつくりをしたなかまをこん虫といいます。」

 

何度か音読するうちに子どもはこれを覚えてしまいます。すると、これがとてもいいテスト対策になります。

 

●テストの問題は教科書から出る

 

なぜなら、学校のテストはすべて教科書をもとに作られているからです。学校のテストでいい点を取らせたいと思ったら、教科書を極めるのが一番なのです。

 

先ほどの教科書の文章をもとにして、テストでは次のような問題が出ます。

 

(1)こん虫の体は3つの部分からできています。頭とむねと、もう1つは何でしょう?

(2)こん虫の足は何本でしょう?

(3)こん虫の足は体のどの部分かについていますか?

 

みなさん解けますか?

先ほどの教科書の文章を覚えていれば、このテストに答えられますよね。

 

子どもの予定帳を見ていて、社会理科の授業で同じ単元の勉強が5回ほど(単元によってけっこう違いますが)続いたら、そろそろテストが近づいています。

 

そうしたら、テスト対策として社会理科教科書音読させてみてください。

ママ友の家でのNGマナー(お部屋での注意点)

コーヒーカップを持つ女の子二人

 
 
ママ友とのおしゃべりに夢中になっているとき、子どもがマナー違反をしているかも!?

 

気をつけたいポイントについて、『マナースクール ライビウム品川』『親子・お受験作法教室 ライビウム』代表の諏内えみさんにお話を伺いました。

 

 

●NGマナー1

子どもの食べこぼしに無頓着

 

諏内 「お子さんと一緒におやつをいただくときは、飲み物をこぼしたり食べ物をボロボロと落としたりしないよう、見守ってあげてください。食べこぼしてしまったときにはすぐに拭けるよう、タオルやティッシュを準備しておきましょう。

 

また、お子さんが家の中を騒がしくバタバタと走り回ったり勝手に冷蔵庫や引き出しを開けたりするなど、失礼に当たることをしないように気をつけて。ママ友とおしゃべりするときも常に子どもの見えるところにいて行動を見守ってあげてくださいね。もし失礼をしてしまったら、すぐにお詫びしましょう」

 

 

●NGマナー2

物を汚した・壊したのに謝らない

 

諏内 「お子さんがもしも物を壊してしまったり、無くしてしまったりしたときは、相手に誠意を見せることが一番大切です。たとえ安価なものであっても、きちんと謝罪します。

 

相手が『いいわよ』と言ってくれても、できれば同じものを探してお返しするように申し入れましょう。その誠意が伝われば、友情がさらに深くなるはずです」

 

 

●NGマナー3

小さな子どもだけでトイレに行かせる

 

諏内 「お子さんがトイレに行きたがったとき、普段から1人でできる子であれば、『1人でできるでしょ。行ってらっしゃい』と言いがちです。でも、もしかして相手は『大丈夫かな?』と気になっているかもしれません。トイレを汚さないように、一緒について行ってあげてくださいね。

 

赤ちゃんが一緒のときは、おむつ替え用のシートを持って行き、『どこで替えたらいい?』と聞きます。ビニール袋を持っていき、使用済みのおむつは持ち帰るようにして」

 

 

●NGマナー4

人の悪口やウワサ話ばかりする

 

諏内 「人の悪口を言うと、相手を嫌な気分にさせます。そして、『ここを離れたら私のことも言っているんじゃないか』と思われ兼ねません。

 

そして、たとえ相手が人の悪口を言ってきても、絶対にのらないようにして。1回受け止めて、すぐに話を変えてしまいましょう。

 

『そうだったの。あっ、そういえば、この間○○のお店においしいケーキがあって……』などと別の話をするのです。すると、相手に『ウワサ話が嫌いなのかな』とさりげなく伝わるはずです。

 

ママ友との会話では、『インテリアがステキね』『日差しがいっぱい入るわね』など、お部屋のいいところを見つけてほめましょう

 

また、相手のお子さんのことを『○○ちゃんは、いつもうちの子と仲良く遊んでくれるの』などと、ほめてあげるといい関係が保ちやすくなりますね。」

 

 

●NGマナー5

ダラダラと長話する

 

諏内 「家に来て遅くまで長話するママ友を、どんなタイミングでお帰しすればいいのかわからない……というお悩みをよく聞きます。これは、最初に時間を決めておくのがおすすめです。

 

相手のお宅におじゃまする場合は、『今日は何時頃まで大丈夫だけど、○○さんはどう? お出かけの予定はない?』と聞く心遣いも大事ですね。

 

訪問される側の場合は、『今日は17時から出かけるので、それまでゆっくりしてね』と伝えます。後になればなるほど、言い出しにくくなりますからね。

 

帰るときは、子どもと一緒にきちんとおもちゃの片付けをし、お礼を伝えて帰ります。さらに、『今日はありがとう』と後でメールをすると、好印象です。『次は家に遊びに来てね』と伝えることもお忘れなく。

 

お互いを気遣いながらバランスよくお付き合いできるといいですね」

 

親しい仲だからこそ、相手への気遣いを忘れないことでより深い関係を築いていけるのですね。諏内さんありがとうございました。

 

ママ友の家でのNGマナー(訪問前の注意点)

戸建て住宅(欧風テイスト)

 

 

ママ友の家に遊びに行くとき、マナーに気をつけていますか?

「マナーなんて、そんな堅苦しいこと言わなくても……」と思われるかもしれませんね。でも、友だちといえども、子どもを介した大人同士のお付き合い。思わぬところでマナー違反をして、相手を不快にさせているかもしれません。

 

ママ友のお家へ訪問するときのNGマナーについて、『マナースクール ライビウム品川』『親子・お受験作法教室 ライビウム』代表の諏内えみさんにお話を伺いました。

 

●NGマナー1 

アポなしで突然訪問する

 

諏内 「突然の訪問は、マナー違反です。例えば、先方が外出前でバタバタしていたり、食事の支度をしていたり。部屋が片付けられていない、メイクをしていないことで、嫌がられることも考えられます。

 

親しい仲のママ友であるほど甘えてしまい、気づかいがおろそかになりがちです。

 

訪問する前に事前連絡するのは、基本のマナー。電話やメールなどで相手の都合を聞き、承諾を得てから伺うようにしましょう。

 

また、プライベートシーンで相手のお家に訪問するときは、5分ほど遅れて到着するのが良いとされています。お客様を迎える準備中のこともあるため、少し遅いぐらいがマナーです。例えば、14時に約束していたら14時5~8分頃がベスト。

 

もしも早めに到着してしまった場合は、『ごめんね。約束の時間より早く着いてしまったの。これから行っていい?』と確認するとていねいです」

 

 

●NGマナー2

子どもと公園で遊んだ後に、汚れた手や靴のまま訪問する

 

諏内 「お子さんと一緒に訪問するときは、玄関先で一緒に『こんにちは。おじゃまします』とあいさつします。

 

公園で遊んできた後などは、手や靴(足元)、靴下などが汚れているかもしれません。相手の家を汚さないよう、身だしなみを清潔に整えておきましょう。

 

また、通常では、素足のまま部屋に上がるのは失礼とされています。スリッパを履かない子どもには、靴下を履かせるよう用意しておくといいですね。

 

コート、ジャケットを着ているときは、お目にかかる前に玄関先で脱ぐのが正式なマナー。とはいえ、小さいお子さんが一緒で荷物が多いと、先にコートを脱ぐのが難しいかもしれません。親しいママ友以外のお宅では、『コートを着たままで失礼します』と一言伝えましょう」

 

 

●NGマナー3

はじめて訪問するのに手土産ナシ

 

諏内 はじめてママ友の家に招いていただいたときは、一緒に食べられるお菓子など、手土産を持って行きましょう。

 

相手のご家族に食物アレルギーがないか好き嫌いがないかも聞いたうえで選べればなおいいでしょう。個数を多めに買い、『ご主人がお帰りになったら召し上がって』と気遣いができると素敵ですね。また、手土産は、切り分けたり皮をむいたりする手間をかけさせてしまうものは避けたほうがいいでしょう。

 

複数のママ友と遊びに行くときは、どんな手土産を持っていくか、事前に相談してかぶらないようにできるといいですね。みんなケーキなど生菓子を持って来た…なんてこともあるかもしれません(笑)。もし事前に打ち合わせできないときは、日持ちするお菓子を選ぶと良いと思います。

 

手土産は、部屋に通されてから、箱を袋から出して手渡すのがマナーです。でも、お子さんの靴を脱がせたりするために、先に手土産を渡したいときもありますよね。『こちらでいいかしら? 手提げ袋のままでごめんなさい』と伝えましょう」

 

確かに、小さな子どもが一緒だと正式なマナーが守れないこともありますよね。マナーを知ったうえで、お詫びの言葉を添える気遣いが大事なのですね。

 

次回は、部屋に通された後のマナーについてお伝えします。ぜひチェックしてください!

★3年生までは、外遊び中心の生活を[9/11]

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幼稚園や保育園時代は、遊ぶのが仕事。でも入学してからも遊んでばかりだと、ちょっと不安になってしまうのが親心ではないでしょうか。

 

その一方で、教育関係者など、子どもにかかわる専門家には「外遊びをすることが基礎学力や社会性、やる気など、さまざまな能力を育てる」とする見解が少なくありません。

 

ではいったい外遊びがどのように学力につながるのでしょうか。カリキュラムの三本柱の1つとして野外活動を据えている「花まる学習会」で、毎年数千人単位で野外活動の指導に当たっている箕浦健治先生にお話をうかがいました。

 

 

●意欲、集中力、空間認識力……勉強に必要な力は外遊びで培われる

 

外遊びが基礎体力や社会性、創造力などを育てるというのは納得できるのですが、学力につながるというのは、ピンとこない気がします。

 

箕浦 「学力というのが『テストでいい成績がとれる』ということであれば、たしかに外遊びをしなくても十分伸ばせるかもしれません。

 

もちろんテストの点数はよいに越したことはありませんが、それがすべてではありません。本当の学力というのは、『生き抜く力』であり、それにはどんな人ともうまく関われる社会性や、何でも自分から積極的に取り組む意欲、やりきるための集中力など、さまざまな能力が含まれています。これらは、机上の勉強では決して育ちません。

 

例えばテストの点数がいい子が、より勉強のレベルが上がったとき、これまでのようにテストでよい点数をとるには、難しい問題を自分でがんばって解こうとする意欲集中力が必要です。

 

また、算数で言えば、低学年のうちは難しい計算問題が解ければよい点がとれますが、徐々に思考力を重視する文章題が多くなってきます。文章題を解くには、図形や空間の認識力理論を積み重ねる力などが必要ですが、知識だけでは太刀打ちできず、すぐに伸び悩んでしまいます。

 

やる気集中力、社会性、空間認識力……このような力は実体験を通じて育つものであって、その体験を積むのに最適なのが外遊びなのです。

 

子どもは楽しいことには驚くほど没頭します。ワクワクすることには自分から積極的にかかわり、ああでもない、こうでもないと試行錯誤します。野外では体をめいっぱい使い、五感を研ぎすませて遊びます。こうした経験の積み重ねが、後から勉強で入ってくる知識と結びつくことで、本当の学力が作られます。低学年のうちにやや遅れることがあっても、外遊びを豊富にしてきた子は、高学年から伸びてくることも多いのです。

 

少なくとも小学校3年生くらいまでは、遊び、それも外遊び中心の生活をしていても何の問題もないと思います」

 

 

 

●どんな遊びでも、子どもが夢中になれることをさせてあげて

 

実際に、どんな遊びでどういう力が育つのでしょう?

 

箕浦 「例えばあるとき、川遊びで石を積みながらダム作りをしていたのですが、川遊びが大好きで、経験が豊富な子どもは、『土台は大きいほうがいいよ』とか、『このとがっているところに積んだら崩れるぞ』『平たい石は(積みやすいから)貴重だぞ』と言いながら遊んでいる様子が見られました。

 

石を積んで水に流されないダムを作るにはどんな形がいいのか、頭の中でダムの形をイメージして組み立てる力が必要で、これがいわゆる『空間認識力』につながります。

 

『空間認識力』は、物体の大きさや形、その立体の裏側などを素早く正確にイメージする力のことで、算数の立体の問題などを解くときに必要な能力です。こうした力は、小さいころから身につけておかないと、高学年になってからではなかなか伸びにくいと言われています。

 

また、別のサマースクールの際に、子どもたちが何もない場所で、丸太と木の板を使ってシーソーを作ったことがありました。その創作力もすごいのですが、シーソーで遊ぶ機会が少ないためか、最初はなかなかうまく遊べません。

 

そのうち1人の子が『俺のほうが重いからうまくいかないんだよ』と言い出したんです。ふだんは『○㎏』などと言葉でしか感じられない重さを体感し、重いと板が下がること同じくらいの重さだとバランスがとれるということを遊びの中で瞬く間に理解できたわけです。

 

自然現象の体験も重要です。私は夕立があっても、『天然のシャワーを浴びよう』と、どしゃぶりのなかで遊ぶことがあります。しばらく遊んだ後、周囲が明るくなって虹が出てきたとき、子どもたちはとても感動するんです。

 

例えば、テレビで虹を見たとしても『きれいだね』という通り一遍の言葉しか出てきませんが、こういう場面では、子どもたちからは『お母さんに見せてあげたい』とか『今日、これをみんなと見られて幸せ』なんて言葉が出てくるのです。

 

これは感動したときにしか出てこない心からの言葉ですよね。

 

こんなたくさんの感動経験が子どもたちの言葉をつくり、作文や人の心に伝わる言葉を使えるようになっていたのだと私自身も実感しました」

 

感動の経験もまた大切なんですね。

 

箕浦 「だからといって、これまでお話ししてきた遊びを、親が子どもに『させる』のでは意味がありません。子ども自身が自分で見つけたことだから興味を持って、何時間も楽しんだり、試行錯誤しながらいろいろな遊びを作り出したりすることができるんです。

 

どんな遊びでも、子どもたちはいろいろなことを学びます。まずは、親が指図せず、思い切り遊べるような時間を持たせてあげることを心がけてほしいと思います」

 

外遊びの重要性がよくわかった気がします! 箕浦先生、ありがとうございました。

次回は、十分な外遊びをさせるために、親はどんなことをすればよいかお聞きしたいと思います。

 


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★どんな場所でも「外遊び」は楽しめる[9/12]

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前回は、子どもの学力を育てるうえで、外遊びがいかに大切かをお伝えしました。とはいえ、子どもが思い切り外遊びできる環境が少なくなっていく現在、親はどうしたらよいのか、引き続き箕浦先生にうかがいます。

 

 

●狭い場所で楽しめるのが子どもの外遊び

 

外遊びの大切さがわかったら、さっそく子どもを遊ばせたくなりました。でも家の周りには、川や森どころか、かけっこできそうな安全な広場もありません。

 

箕浦 「外遊びさせたくても、環境がなくて……という声はよく聞かれますが、子どもは与えられた場所で、最大限工夫して遊びます近所の抜け道草むらでも、かえって子どもたちにとっては楽しく、心に残ることもあります。場所がないと外遊びができないというのは、大人の理屈に過ぎないのだと思います。

 

これは私の経験なのですが、ある年にキャンプで訪れたところは、広くて平らな遊び場がなくて、唯一遊べそうな場所は、狭くて傾斜のあるところでした。

 

『サッカーしよう』って出て行った子どもたちは、きつい傾斜にしばらく呆然としていましたが、始めは坂の上と下に分かれてサッカーを始めました。でも、どうもうまくいかない。そこでまたみんなで相談して、坂の左右に分かれて、サッカーを始めたのです。これなら、どちらも同じ条件でできますし、傾斜がある分、ボールの動きも変則的で楽しいのです。

 

おもしろくないならおもしろくするために、みんなで話し合って遊びを作り出していくのも、子どもたちにとってはとても大切な経験になります。

 

ふだん一緒に遊ぶ仲間が少ないのであれば、長期キャンプなどに参加させるのも一つの方法です。親元を離れることで寂しさは感じるでしょうが、自分1人でなんとかしようという気持ちを持ち、一緒に参加する仲間と協力して、今までできなかったことにも挑戦しようという気持ちがわいてきます」

 

 

●1つの場所でも1年の変化を楽しめる

 

親が一緒に遊ぶとしたら、どんな遊びがいいでしょう。

 

箕浦鬼ごっこかくれんぼ砂遊び泥遊びなど、ふだん子どもがやっている遊びを楽しむだけでもいいと思います。

 

私たちが親子企画でやる遊びとしては、例えば小さい公園などに行って、子どもが見ていない所で写真を撮って、『どこで撮ったと思う?』と、撮影ポイントを探すという『探偵団ごっこ』があります。

 

見慣れた場所やすぐ近くの写真でも、いつもの目線と違った角度で撮ると意外にわかりません。この遊びをすると、ふだんから自分が住む地域や部屋の中をよく見るようになり、観察力集中力を高めることができます。

 

1年間、同じ公園に行くというのもおすすめです。公園の1本の木を、春から冬と四季の写真を撮って見比べてみると、どんなふうに変化しているのか、ひと目で発見できます。キャンプに行ったら、山の色や川の流れの四季の違いも観察できますよね。

 

また、学力とは直接関係ありませんが、同じ場所に定期的に行くことで、以前に来たときと目線が違ってくること、つまり自分の身長が伸びていることがわかったりします。

 

子ども自身が自分の成長を実感できれば、それだけ挑戦する幅も広がってくるでしょう。そのことを親が認めて、いろいろなことにチャレンジできるよう後押しすることも大事だと思います」

 

親としては、塾や習い事に意識が向いてしまいがちですが、もっとふだんの遊びを大切にしなくてはいけないのですね。箕浦先生、ありがとうございました。

 


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脚が速くなるコツをマスターしよう![9/9]

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前回速く走れる靴について、「スポーツひろば」の西薗一也さんからご意見をうかがいました。今回は、速く走れるようになるためのコツを教えていただきます。

 

 

●スタートはひざを曲げ、力を抜いて構える

 

すぐに実践できそうな、早く走るためのコツを教えてください。

 

西薗 「何と言っても重要なのがスタートです。最近は、同じくらいの速さの子をそろえたグループで競走することが多いので、スタートダッシュでいかに差がつけられるかがカギになります。

 

ひざは曲げて、手は前方にたらすようにして、体の力を抜いた状態で構えますドン!の合図で、後ろ側の足を蹴ってスタートしましょう。

 

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スタートの構えの姿勢。膝を曲げ、手を前に下げてリラックスした状態に。

 

 

園や学校で子どもたちの走りを見ていると、スタートのとき“用意!”と言われたとたんに、肩に力が入ってしまう子が多いですね。

 

これはすべての運動に共通して言えるのですが、体に力が入った状態だと、瞬時に体を動かすことができないんです。サッカーのゴールキーパーも、バレーボールでボールを受けるときもどんなスポーツでも膝を曲げていますよね? あれはすぐに反応して動けるように、力を抜いているんです。

 

かけっこの場合も、膝を曲げて待機していれば、ドン!の合図の瞬間に、素早く体に力が入るようになります。それだけで速さは格段に違ってくるんですよ。

 

 

 

●走り方は、太ももを上げて下に落とすように

 

走り方はどのようにすればいいのですか?

 

西薗「走り方のポイントは、太ももを高く上げ、真下に落とすようすること。着地のときには、足の土踏まずより前をしっかり地面につけてから蹴り上げます。

 

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○正しい脚の動かし方。太ももを高く上げて、真下に落とす。

 

 

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×スピードがない子は脚を後ろのほうに蹴るようにして走っていることが多い。

 

スピードがない子を見ていると、姿勢が前に倒れ、足を後ろのほうに蹴り出しているフォームになる傾向があります。これでは前への推進力が足りず、どんどんスピードが落ちてしまいます

 

腕はひじを曲げ、『小さく前へ習え』をした状態で、前後に振ります。体に力が入ると腕や脚など体の動く範囲が狭くなり、動きが小さくなるため、スピードが出にくくなります。

走っているときに肩に力が入りやすい子は、両手に生卵を握っているイメージで。ぎゅっと握ったらつぶれるけど、手を開くと落ちてしまうので、軽く握るくらいという感じ。こうすると、体に無駄な力が入らなくなります」

 

走るのに自信がない子ほど、力みすぎてしまうものですよね。まずはリラックスすることを覚えると、それだけでもだいぶ違ってくるのかもしれません。西薗さん、ありがとうございました。

 

次回は、教え方のポイントについてうかがいます。

走り方を子どもに教えるときのポイントは?[9/10]

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前回は、スタートやフォームのポイント「スポーツひろば」の西薗一也さんに教えていただきました。今回は教え方のコツに加え、ちょっとやる気が出てきた子に、家庭でできる速く走るためのトレーニング法をうかがいます。

 

 

●家庭でできるおすすめトレーニング

 

速く走れるようになるために、家庭でもできるトレーニング法はありますか?

 

西薗 腸腰筋(ちょうようきん)という骨盤と股関節の奥にある筋肉を鍛えるトレーニングが効果的です。腸腰筋は、股関節の動きや脚の上げ下げなどに重要な役割を果たす筋肉で、この筋力がないと、どんなに走り方を変えても速くなりません。

 

また、腸腰筋トレーニングをすることで、体幹が強化され、走るときに体が左右にぶれないようになるという効果も期待できます。

 

 

腸腰筋トレーニング1

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片脚を一歩前に出し、後ろ脚のひざが90度くらいになるまで曲げる。このとき、親指を中心に、つま先にぐっと力を入れるのがポイント。つま先は両方とも前に向けること。左右の脚で各10回が1セット。1日に3セット行う。

 

 

腸腰筋トレーニング2(お尻歩き)

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膝を伸ばして座り、脚全体を動かして前に歩く。体の中心を動かさず、膝は曲げないようにすること。最初は後ろに進むほうが簡単なので、まず後ろから始めて感覚をつかみ、慣れたら前に歩くようにするとよい。前歩きと後歩き各3mずつで13往復行う。

 

 

トレーニングの効果は、早い子なら1週間くらいで出ることもありますが、あまり焦らず、地道に続けることが大切です。トレーニングというよりも遊び感覚で楽しみながら行なうようにするといいでしょう。お腹の引き締めにも効果があるので、お母さんも一緒にトレーニングしてもいいですね」

 

それはうれしいですね。親子で一緒なら、お互いがんばれそう。

 

 

 

●練習は回数を決めて、短時間で切り上げる

 

親が走り方を教えるときは、どういうところを注意すればいいでしょう。

 

西薗 「『どうしてできないの』とか『もっと頑張りなさい!』などと感情的に叱らずに、どうすればいいのか的確に教えるようにしましょう。

 

練習の時間や回数を決めることも大切です。スピードを上げるためのトレーニングは、短時間でマックスの力で行なうのが基本です。10回や20回も走っていると、疲れるしフォームも崩れてスピードが出なくなります。これでは練習しても意味がありません。1度の練習につき3〜5回程度走って、一番速いスピードが出るようにすればいいでしょう。走り方も、あまり細かく注意せず『ちょっと体に力が入っているかな』とか、その程度で十分です。

 

あとは子どもに『今の走りは、何点だった?』って聞いてみてもいいですね。子どもって絶対に自分で100点とは言わないんですよ。自分で自分の走りに、ちょっと自信がないんでしょうね。例えば子どもが『80点』って言ったら、『じゃあ、次は90点くらいで走ってみようか』って言うと、走り方がぐんとよくなってくることが多いんです。

 

でも一番重要なのは、『最初から最後まで全力で走ること』です。走るのが苦手な子の多くは、自分の力を爆発させることが苦手なんです。

 

僕は子どもたちに『順位じゃなくて、全力で走れたかどうかが大切。それでビリになるのはいいけど、手を抜いてビリになるのが一番恥ずかしいことだよ』と言っています。そう言うと、走るのが苦手だった子も全力で走りますよ。もちろん、よい結果が出ることもありますが、もしそうでなかったとしても子どもは達成感を味わえるし、全力で走れた自分に自信をもつはずです。1位になることも大切ですが、一生懸命やれた経験は、それより遥かに貴重なのではないでしょうか」

 

達成感や自信は、その後の子どもの勉強や成長にも活きてくるかもしれませんね。西薗さん、ありがとうございました。

勉強大好き&学力アップ「親野智可等のママゼミ」第20回[9/8]

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●大人同士なら共感できる

 

もし職場で同僚の誰かが「あ~、疲れた。仕事が多すぎ。もうやりたくない」と愚痴をこぼしたら、あなたは何と答えますか?

 

「そうだよね。仕事が多すぎだよ。なんでこんなに忙しいんだろ」と共感するはずです。

「何言ってるの。大変なのはあなただけじゃないのよ。仕事で給料もらってるんだから、ちゃんとやらなきゃダメでしょ」とは言わないはずです。

 

そんな正論を言っていたら、人間関係が壊れてしまいます。

 

職場では、お互い愚痴を言い合い共感し合ってストレスを発散させています。そのおかげで、大変な仕事もなんとか続けられるのです。

 

 

●わが子には共感できない

 

ところで、もし自分の子どもが「あ~、疲れた。宿題が多すぎ。もうやりたくない」と愚痴をこぼしたら、あなたは何と答えますか?

 

「何言ってるの。どんどんやらなきゃダメでしょ。子どもは勉強が仕事なんだから」などと、正論で叱ってしまうことが多いのではないでしょうか?

 

でも、こう言われてやる気が出る子はいません。それどころか、よけいにやる気がなくなってしまいます。

 

おまけに、愚痴も聞いてくれない親に対していい感情を持てなくなります。「ママに何を言ってもムダ。お説教されるだけ損だ」と思えば、子どもは何も言わなくなります。

 

 

●共感してもらえると素直になれる

 

こういうときは、職場でするように共感的に聞いてあげることが大切です。「宿題が多くてたいへんだね。疲れちゃうよね」と共感してあげてください。

 

すると、子どもは「自分がどれだけたいへんか、わかってもらえた」と感じて、気持ちが楽になります。

 

同時に、お母さんは自分の気持ちがわかってくれると感じて、お母さんに対して素直な気持ちになります。

 

そして、しばらくして頃合いを見計らって、「そうはいっても、ちょっとだけやっておこうか」とか「ママが手伝ってあげるから半分だけでもやっておこう」などと声を掛けてみます。

 

すると、子どもも「やらなきゃ」という気持ちはありますので、素直な気持ちで取りかかってくれます。

 

実際に取りかかってみるとエンジンがかかって、意外とやれるものです。

 

 

●旦那さんにも共感を

 

大人同士では共感的な対応ができるのに、子どもに対してはできないという人が多いようです。ぜひ、わが子にも共感的な対応をしてあげてください。

 

みんな自分の大変さをわかってもらいたいと思っているのです。わかってくれた人には大きな信頼を寄せるようになり、素直な気持ちになれるので人間関係がよくなります。

 

ですから、旦那さんにもいろいろなことで共感してあげてください。しばらくすると、びっくりするほど夫婦の人間関係がよくなりますよ。

 

「速く走れる靴」って本当に効果があるの?[9/8]

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秋の運動会シーズン。かけっこが苦手な子は少しでも速く走れるようになりたいもの。今や小学生の定番「速く走れる靴」を使ったほうがいいの? 靴以外で速く走れるようになるコツは? など、かけっこに関する疑問や走り方などについて、子どもの運動教室「スポーツひろば」の西薗一也さんにうかがいました。

 

 

●子どもが「これなら走れる」と思っていれば、結果が出ることも

 

最近は、かけっこ用の速く走れる靴が人気のようで、すでに多くの子が持っているようです。やはり履いているのといないのでは、走りやすさなどに違いはあるのでしょうか?

 

西薗 「いわゆる速く走れる靴と言われているものには、いくつか種類がありますが、大きな特徴のひとつが左回りのコーナーが回りやすい構造で、スピードが落ちないというものです。でも低学年のリレーは50メートルの直線コースがほとんどなので、そういった靴の特徴は活かしにくいと思います。

 

またそのほかに、地面を足で捉える力を高めるという機能もあります。親指を中心とした足指で地面をしっかり捉えることで、蹴り出す力が強くなり、よりスピードが出やすくなるというわけです。でも普段あまり運動しない子は、足を蹴り出す力足指の力が弱いので、靴の機能だけでどれだけ速く走れるようになるかは、ちょっと疑問なところもあります。

 

ただ、速く走れるかどうかはメンタル面の影響がとても大きいので、子ども自身が『これを履いていれば、自分でも速く走れる』と思っていれば、よい走りができるということはあると思います」

 

一種のおまじないみたいなものですね。

 

 

 

●靴を選ぶときは、縦や横のサイズをきちんとチェック!

 

西薗 「速く走る機能というよりも、サイズがぴったり合って、はき心地のよい靴であれば、通常のスポーツシューズであっても十分走りやすいと思います。

 

かけっこ用に限りませんが、子どもの靴を買うときは、すぐに成長してしまうからと大きめサイズを買うことが多いのではないでしょうか。足に合わない靴を履いていたら、どんなに性能のよい靴であっても、速く走ることはできません。必ずサイズが合っているものを選ぶことが大切です。

 

選び方のポイントは、縦の長さだけでなく横幅や厚みもチェックすること。大人が指で押さえて足に合っているか確認します。また、甲の部分が合わないと足の動きが制限されたり、逆に足が靴の中で泳いでしまったりして、うまく走れません。

 

日本人はどちらかというと、横幅が広めで甲も高めの子が多いので、国内メーカーのほうが合いやすいようです。反対に、甲が薄くて足幅が狭い子は海外メーカーにするなど、その子に合ったタイプを選ぶと、なおいいでしょう。

さらに耐久性などを重視するなら、長年、走りを研究してきたスポーツメーカーのものを選ぶことをおすすめします。

 

とはいえ、走るのが苦手な子でも、体の使い方など、ほんのちょっとコツを覚えるだけでもぐんとタイムを縮めることができるんです。そのほうが靴に頼るよりもずっと効果的なのではないかなと思います」

 

 

そうなんですか? 家族でも教えられる方法があれば、ぜひ教えてください。

それでは次回速く走れるコツを西薗さんにうかがいます。

爪かみ、髪の毛抜き……、これってやめさせたほうがいい?[9/2]

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爪をかんだり、しきりにまばたきしたり、子どもに気になるしぐさやクセが見られるようになったらどうすればいいのでしょう。

 

親としては「自分の接し方に問題があったのかな?」「このまま治らなかったら、入学後にいじめられない?」と不安になってしまうことも。

 

気になるクセの対応法などについて、児童青年精神科医で尾山台すくすくクリニック院長の新井慎一先生にうかがいました。

 

 

 

●爪かみ・指しゃぶりは、自然になくなっていくことがほとんどです

 

子どもの気になるクセとして、まず代表的なものには「爪かみ」がありますね。

 

新井 鉛筆をかんでしまうクセもそうですし、もっと小さい年齢だと、指しゃぶりも同じタイプのクセと言っていいでしょう。

これは赤ちゃんがお母さんのおっぱいを吸っていると安心するように、口に指を入れていることで気持ちが落ち着くためです。裏を返せば、何らかの強い不安があるということも考えられます。まずは不安のもとが何なのかを考えましょう。例えば習い事が大変だとか、下の子が生まれたなど、何かしら思い当たることがあるようでしたら、安心できるような環境を作るよう心がけてください。

 

不安が強いというと気にされる親御さんもいらっしゃるかもしれませんが、小さい子どもというのはもともと自分ひとりでできることが少ないので、ちょっとしたことで不安になるものです。いろいろなことが自分でできるようになり、自信がつき始めると、徐々に不安も減ってきて爪かみや指しゃぶりも見られなくなってきます

 

 

では「もうすぐ1年生だから」なんてプレッシャーをかけないほうがいいでしょうか?

 

新井 不安になりにくい子には、むしろ多少プレッシャーをかけたほうがやる気が出ることもあるんですが。爪かみが見られる子には控えたほうがいいでしょうね。

 

なかには爪切りの必要がないくらいかんでしまうとか、足の爪までかんでしまうというケースもわずかながら見られます。そこまで極端な場合や、小学校の高学年になっても治らない場合は、病院などに相談するといいでしょう。

 

でも、無理にやめさせず見守っているうちに減ってくることがほとんど。あまりお母さんが神経質にならないことが大事です」

 

 

 

 

●髪を抜くのがストレス解消になる“抜毛症”

 

爪かみのようによく見られるクセとは違い、珍しいものに髪の毛を抜くというクセがあるそうですが、これはどういうものでしょう?

 

新井 「これは抜毛症と言われるもので、小学生から成人まで見られます。

その名の通り、抜いた跡がはげてしまうほど自分で髪の毛を抜いてしまうというものです。まれに、眉毛やまつげまで抜いてしまうという子もいます。

 

原因は無意識に抜いてしまう“クセ”の場合もあれば、ストレスがかかったときや不快なことを我慢しているときに、ストレスを解消するために抜くという場合もあります。

 

もしストレスに心あたりがあるならストレスのもととなる問題を解決することが第一だと思います。ストレスがかかっていなくても抜毛の行動が見られるとか、はげがどんどん大きくなっていくという場合は、なるべく早めに専門家に診てもらうことをおすすめします」

 

 

どういう治療法があるんですか?

 

新井 クセでやっているときは、抜きたくなったときの気持ちを本人に自覚させて、そうなったときに手をポケットに入れたり、腕を組んだりして、手が頭に行かないようにします。これは無意識にやっているパターンには、意外に効果があるんですよ。

 

ストレスの場合は、ほかの治療法も必要になります。年齢が低い子の場合は、例えば絵を描くのが好きなら、抜きたくなったら絵を描くようにするなど、抜く感覚に代わるストレス解消になる行為を探すようにします。また、必要があれば、家族療法を行なうこともあります。

 

数はそれほど多くないとはいえ、髪を抜くクセは、学童期には意外にみられることもあります。落ち着かないときに何本か抜く程度なら、まずは見守るようにしましょう。注意すると、かえってストレスがたまって症状が強くなることもあります。

 

ほかのクセの場合にもいえますが、お母さんの不安は子どもに伝わりやすいもの。気にして注意を繰り返すくらいだったら、むしろ、お母さんも一緒にトランプをやるなど、子どもと楽しい活動をしてはどうでしょう。

 

子どものストレスが発散されて、クセも出にくいし。お母さん自身も気がまぎれるかもしれません」

 

 

 

親としては心配で不安になってしまうのですが、どっしり構えて、子どもを安心させてあげたいですね。

 

新井先生、ありがとうございました。

次回は、学童期によく見られる「チック」についてうかがいます。

デコ弁当 『ウインナーでライオンおにぎり』の作り方 [9/5]

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ウインナーソーセージは、お弁当に欠かせない食材のひとつですね。タコさん、カニさんなど、定番の飾り切りも良いけれど、ひと工夫加えれば、もっとかわいらしいデコ弁当ができちゃいます。

 

今回は、人気料理ブログ『*Ayano式* おとなごはん&こどもごはん』のフードコーディネーターAyanoさんに、カッコいいたてがみをあしらった、デコ弁パーツ『ウインナーでライオンおにぎり』の作り方を教えていただきます!

 

 

ウインナーでライオンおにぎり

 

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【材料】(1個分)

ウインナーソーセージ…2本

ごはん…50g

チェダースライスチーズ…少量

ゆでにんじんの輪切り(2mm厚さ)…少量

※電子レンジで加熱して火を通してもOK。

焼きのり…少量

スパゲッティ…少量

 

 

【作り方】

1.ウインナーでライオンのたてがみを作る

 

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ウインナーソーセージは縦半分に切る。上写真のように、一辺がギザギザになるよう包丁で切り込みを入れ、ゆでる。

 

 

2.おにぎりを作る

 

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ラップにごはんをのせて包み、四角くにぎる。

 

 

3.ウインナーのたてがみをつける

 

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(1)のウインナーを(2)のおにぎりの側面に付け、5mm長さに切ったスパゲッティを刺して(8箇所程)固定する。

 

 

4.チーズでライオンの鼻の土台を作る

 

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スライスチーズを丸口金(直径2cm程度)で2枚抜き、鼻の土台にする。

 

 

5.のりで目・鼻を作り、揚げ焼きパスタをひげにする

 

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のりをパンチ(またはハサミ)で丸くカットし、目・鼻を作っておにぎりにのせる。

スパゲッティは2~3cm長さに4本折る。フライパンに少量の揚げ油(分量外)を熱し、スパゲッティを揚げ焼きにする。取り出して油をきり、おにぎりに刺してひげに見立てる。

 

 

6.ゆでにんじんでほっぺを作る

 

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ゆでにんじんを丸口金(直径1cm程度)で2枚抜く。ほっぺの部分に置き、2mm長さに切ったスパゲッティで固定したら完成。

 

※パーツ固定用のスパゲッティは、お弁当を食べる昼までには水分を吸ってやわらかくなります。

☆「朝食はパン派」の家庭に知ってほしい注意点[8/29]

朝食

 

 

前回は、朝食の栄養バランスを整えるための「3つのお皿」の考え方をお伝えしました。

今回は「朝食は、手軽にとれるパンだけでいい?」「時間がない朝でも簡単に作れる主菜・副菜は?」など、朝食に関するママの悩みや疑問について、栄養士の森野恵子先生にアドバイスいただきました。

 

 

 

●朝食は、手軽にとれるパンだけで済ませていい?

 

森野 パンだけだと炭水化物に偏り、体を作るために必要な栄養が補えません。また、パンは生地にバターが使われているので、ごはんと比べて脂質が多いことも知っておいてください。

 

何品もおかずを準備する必要はありませんが、前回お伝えした3つのお皿(黄色いお皿:主食、赤いお皿:主菜、緑色のお皿:副菜)がそろえられるといいですね。

 

イチから手間のかかる調理をする必要はなく、例えば……

 

・黄色いお皿(主食):パン

・赤色のお皿(主菜):ハム、目玉焼き

・緑色のお皿(副菜):野菜(ミニトマト、レタス、きゅうりなど)

 

など、パックを開けてすぐ食べられる食品生のまま食べられる食品さっと加熱して調理できる食品を選べば手軽です。また、できればヨーグルトや果物を添えると、さらに栄養バランスがよくなります」

 

 

 

●朝から和食を準備するのって大変!

 

森野 「朝食の主食をごはんにすると、『おかずを何品も準備しなければいけないから大変』というイメージがあるようです。でも、大丈夫。

 

日持ちする常備菜を冷蔵庫にストックしておいたり、前日の夕食のおかずを多めに作って取り分けておいたりすれば、すぐ食卓に出せます。こうすれば、和食の朝食が簡単にできますね。

 

ごはんのでんぷんはゆっくりと胃腸で消化されるため、パンやめん類よりも腹持ちがいいというメリットがあるんですよ」

 

 

●朝、食欲が出ないのは何が原因なの?

 

森野 「お子さんを起こしてから、すぐに朝食をとらせていないでしょうか。大人でも起きてすぐは頭がボーッとして食欲がわかないはず。

 

朝食の30分~1時間前に起き幼稚園や学校の準備をしたり、室内でできる体操を軽くしたりしてから食卓につくと、食欲が出ます。また、就寝時刻が遅いために寝起きが悪くなっている可能性も。生活リズムが乱れていないかも、見直してみてください」

 

 

●「主菜」で手軽にとれるものはない?

 

森野 は、良質なたんぱく源です。卵焼きが定番ですが、ミックスベジタブルを混ぜたスクランブルエッグを作って、1品でとれる栄養の種類を多くしてもいいですね。

 

また、納豆植物性のたんぱく質が豊富。パックを開けて混ぜ、そのまま食べられる手軽さも良いところです。発酵食品に含まれる乳酸菌の働きで腸内環境が整えられます」

 

 

●家族バラバラに朝食を食べるのはダメ?

 

森野 「できれば、家事の手を止めて、お子さんと一緒に食べてください。

 

朝食の食卓は、お子さんの体調を観察できる場でもあります。

『今日は食欲がないな。体調が悪いのかな?』というように、食欲や顔色を見れば体調の変化に気づきます

 

忙しく家事をしながら、お子さんにだけ『早く食べなさい!』と急かしても、食欲が出ないかもしれませんね。一緒に食事をすれば、お子さんの心が満たされ、元気に1日がスタートできるはずです」

 

 

 

森野先生、ありがとうございました。

朝から一汁三菜のきちんとした献立を準備するのは難しいもの。

手軽に食べられる食品、常備菜などもうまく活用して、バランス朝食をめざしたいですね。

 


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勉強大好き&学力アップ「親野智可等のママゼミ」第19回[9/1]

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●手作りの言葉カード

 

これは、年少、1年生、3年生の子どもがいる、ある家庭の話です。

 

この家では、いろいろな物にお母さん手作りの言葉のカードがはってあります。例えば、炊飯器には「すいはんき」「スイハンキ」「炊飯器」「suihannki」「rice cooker」の5枚のカードです。

 

同じように、机には「つくえ」「ツクエ」「机」「tukue(tsukue)」「desk」の5枚、本棚には「ほんだな」「ホンダナ」「本棚」「hondana」「bookshelf」の5枚のカードです。

 

英語のカードには読み仮名もついていて、「rice cooker」には「ライス クッカー」と書いてあり、「desk」には「デスク」、「bookshelf」には「ブックシェルフ」と書いてあります。

 

 

●子どもはどんどん読めるようになる

 

年少の女の子は、カードを指差してよく声に出して叫ぶそうです。例えば炊飯器なら、平仮名カードから順番に1枚ずつ指差しながら、「すいはんき、すいはんき、すいはんき、すいはんき、らいすくっかー」と叫びます。

 

1年生と3年生の子も途中から一緒に叫んで、最後の英語のところは一番盛り上がるそうです。様子が目に見えるようですね。

 

1年前から始めたそうですが、これによって年少の子も平仮名と片仮名はほぼ全部読めるようになったそうです。

 

さらに、漢字やローマ字もけっこう読めるようになって、おまけに英単語まで覚えつつあるわけです。

 

 

●読めたら書きたくなって、さらに発展

 

3年生の女の子は、これがきっかけで特にローマ字に興味を持ち始め、書店で子ども用のローマ字の書き込みワークを欲しがったそうです。お母さんが買ってあげたら、自分で進んで書き込むようになり、かなり書けるようになりました。

 

今は、ジブリのアニメ、その他のアニメ、「アナと雪の女王」などの登場人物を、ローマ字で書くことに熱中しています。

 

1年生の男の子は、3年生のお姉ちゃんに教わりながら、図鑑に出ている乗り物の名前をローマ字で書くことに燃えているそうです。

 

楽勉の1つの工夫から、いろいろな発展が見られて興味深いです。
親がちょっとした知的な刺激をしてあげて、子どもが「面白い」「楽しい」と思えば、そこから自主的な学びが生まれていくのですね。

 

 

●大事なPS.

 

ただし、この家庭ではこうなりましたが、このような「言葉の学び」の方面には乗ってこない子もいますので、無理強いはしないでください。

 

そういう子はそういう子で、得意な方面を伸ばしましょう。

 

子どもの寝つきが悪い……どうすればいいの?[8/27]

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前回は、子どものお昼寝について取り上げました。

 

今回は、睡眠のリズムを整え、寝付きを良くする方法について、快眠セラピストの三橋美穂さんにお話を伺います。

 

 

●体内時計のリズムが乱れると…

 

三橋 「お子さんは、大人の生活リズムに合わせて夜遅くに食事をしたり、テレビを観たりして夜型になっていないでしょうか。そのせいで睡眠不足になると、集中力が落ちるイライラしやすくなるなど、さまざまな悪影響があります。

 

私たちの体には『体内時計』が備わっていて、24時間より少し長い周期で動いているといわれています。そのため、毎日の就寝・起床時間がずれると、体内時計が乱れてしまいます。子どもの場合は、まだ自分で生活リズムをコントロールすることが難しいため、親が気をつけてあげたいですね。

 

この『体内時計』を整え、寝つきをよくする方法をお伝えしていきます」

 

 

 

●平日も休日も同じ時間に起床・就寝する

 

三橋 「基本は、毎日できるだけ同じ時刻に起床・就寝し、食事の時間も一定にすることです。月曜の朝は、なかなか起きられない……という人が多いのではないでしょうか?これは、平日と休日で生活リズムが乱れると体内時計がずれ、睡眠の質が落ちたためです。

 

お子さんの寝起きが悪く朝よくグズグズ言うなと思ったら、夜型の生活になっていないか、きちんと睡眠がとれているかを見直してみてください」

 

 

 

●夕食後は、照明の明るさを落として眠りに導く

 

三橋 「睡眠への導入としては、夕食を食べ終わったら、家族で過ごすリビングやダイニングなどの照明の明るさを落とすのがおすすめです。

 

最近では、リモコンで色や明るさを調節できる調光機能付きの照明器具も増えていますよね。部屋を暗くすることで、体が眠りに入る準備をし、自然と眠つきがよくなったというお子さんもいるようです。

 

また、就寝中は、真っ暗か足元からの光がくるようにすると、眠りを妨げません

 

 

 

●就寝時は絵本の読み聞かせでリラックス

 

三橋 「就寝前にお子さんに読み聞かせをしてあげると、お母さんも眠くなって一緒にうとうとしてしまったことはありませんか?朗読をすると、腹式呼吸が自然にできるので、眠りに入りやすくなるんです。また、お子さんもお母さんとともにリラックスして過ごせるので、良質な睡眠に導けます。

読み聞かせしてあげる本は、オバケのお話など怖い内容ではなく、明るく、ハッピーエンドで終わるお話がいいですね」

 

 

 

●起床後は、朝の光を浴びて体内時計を調整

 

三橋 朝、太陽の光を浴びると“睡眠ホルモン”といわれるメラトニンの分泌が止まって体が目覚めますそして、14~16時間後にメラトニンの分泌をスタートさせる指令が、脳に出されます。

 

つまり、太陽の光は体内時計の調整役になってくれるのです。

お子さんが起きる時刻になったら寝室のカーテンを開け、太陽の光が入るようにしてください」

 

朝は、太陽の光が部屋に直接入ってこない場合でも、カーテンを開けてできるだけ明るくしてあげたいですね。

三橋さん、ありがとうございました。

 

 

 

★「三橋美穂」さんの関連記事はこちら

 

 

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☆栄養バランスのとれた朝食で脳力アップ![8/28]

ご飯を食べる男の子

 

 

ママの朝は、子どもの身支度を手伝って、家事をこなして……と、慌ただしくなりがち。朝食は、パンなど手軽にとれるもので済ませているご家庭も多いのではないでしょうか?

 

でも朝食は、1日の活力の素。忙しくて時間がなくても、栄養バランスに気をつけたいですね。栄養士の森野恵子先生に、「朝食」の栄養バランスのとり方についてお話を伺いました。

 

 

●朝食をしっかり食べて、体を目覚めさせよう!

 

森野 「人は、1日3回の食事で、活動や体作りに必要なエネルギーを補っています。でも、朝は時間がないからといって、朝食を抜いてしまうことはないでしょうか?

 

骨、筋肉など体の基礎を作っている段階の子どもにとって、一食抜くことの悪影響はとても大きいのです。また、朝食では、脳を動かすためのエネルギーをしっかり補給する必要があります。

 

起床してすぐは、頭がボーッとしてしまうことがありますよね。これは、脳が活動モードになっていないからです。栄養をチャージして、そのスイッチを入れるのが朝食の役割

 

食べ物を噛むときにあごを動かすことで三叉神経(さんさしんけい)が刺激され、脳が活性化します。朝食をしっかり食べれば、集中して授業を受けることもできるはずです」

 

 

●体を動かす栄養には、どんな種類があるの?

 

森野 「よく、“栄養バランスよく食べることが大事”といわれますが、それはなぜだと思いますか?それは、同じカロリーをとった場合でも、栄養が偏っている場合と、バランスよく補った場合とでは、体に与える影響が異なるからです。

 

おもな栄養には、以下のようなものがあります。

・炭水化物(糖質+食物繊維):脳の唯一のエネルギー源となる栄養素。不足すると、集中力が低下します。

たんぱく質:筋肉や血液などの材料になる、体をつくるために必要な栄養素です。

脂質:体のエネルギー源、ホルモンや細胞膜の材料になります。

ビタミン・ミネラル:3大栄養素(炭水化物、たんぱく質、脂質)の働きを助けます。

 

これらの栄養を、できるだけたくさんの品目からとるのが理想です」

 

 

●栄養バランスが整う『3つのお皿』の考え方

 

森野 「“栄養バランスを良くしましょう”というと、堅苦しい感じがしますよね。食卓に、『3つのお皿』がそろっているかをチェックすれば簡単ですよ。

 

3つのお皿とは……

・黄色のお皿(主食) ごはん、めん類、パンなど

赤色のお皿(主菜) 肉、肉加工食品、魚、魚加工食品、大豆製品、卵など

緑色のお皿(副菜) 野菜、きのこ類、海藻類など

 

この3つのお皿がそろっていれば、前述した炭水化物、たんぱく質、脂質3大栄養素に加え、ビタミン・ミネラルも補えます。

 

この考え方は、子ども向けの食育講座でもお伝えしていて、小さな子でも栄養バランスを考えて献立を選べるようになります」

 

次回は、この『3つのお皿』の考え方をもとにした、簡単朝食のアイデアをご紹介します。

 


こちらもあわせてどうぞ

身長を伸ばすには、何を食べたらいい?

 

 

 

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勉強大好き&学力アップ「親野智可等のママゼミ」第18回[8/25]

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●算数が苦手な男の子

 

ある日、東京駅の新幹線の待合室で座っていたら、隣に親子連れがやってきました。座るとすぐに、お母さんに促されて、小学生の男の子が算数の宿題らしきものをやり始めました。

 

ところが、その子は算数が苦手なようでした。それで、お母さんがイライラしながら口を開きました。

 

 

●イライラしながら教えるお母さん

 

親「ほらほら、その引き算は後なの。掛け算と割り算が先で足し算と引き算は後でやるの。何度言ったらわかるの」

 

子「……」

 

親「はじめに8と5を掛けるといくつなの?」

 

子「40」

 

親「50から40引くといくつなの?」

 

子「10」

 

親「じゃあ、どんどん10って書きなさいよ!」

 

 

●焦ってよけいにわからなくなる

 

これでは、子どもはかわいそうですね。

 

これがもし大人だったら、「教え方が下手だからわからない」とか「もっとわかるように教えてよ」などとやり返すかもしれません。

 

でも、子どもはできない自分が悪いと思って自分を責めるだけです。

 

子どももできるようになりたいと思っています。そして、一生懸命やっているのです。でも、できないのです。隣で大人がイライラしているので、さらに焦ってしまいます。その結果、よけいに何が何だかわからなくなってしまいます

 

 

●誰にも苦手なことはある

 

大人だって、自分が苦手なことは何度聞いてもわからないということがあると思います。

 

私も、保険や年金の話が苦手です。営業さんが各種保険の違いや得失を説明してくれますが、なかなか理解できません。

 

また、税金関係も難しいです。○○控除がどうのこうの、消費税がどうのこうの、源泉徴収がある場合はどうのこうの、所得の種類がどうのこうの……。

 

税理士さんが説明してくれますが、こういう話は何度聞いても難しく、半分以上が意味不明です。たとえそのときはわかったつもりでも、1週間もするとわからなくなっています。

 

 

●親子は一番大事な人間関係

 

そういうときはまた聞くことになりますが、「あなた、何度言ったらわかるんですか? いい加減にしてください」などと言われることありません

 

もしそんなことを言われたら、そこで人間関係は終わりますね。

 

生命保険の営業さんも税理士さんも、何度でも優しく教えてくれます。そのおかげで、何とか少しずつ少しずつわかってくることがあります。

 

みなさんもそういうことがあるはずです。ですから、子どもにも何度でも優しく教えてあげてください

 

できないからといって、子どもを責めたり、イヤミを言ったり、否定的な言葉で叱ったりなどということはやめて欲しいです。

 

親子という関係は一番大切な人間関係ですから、一番大事にして欲しいと思います。

 

 

年長になったら「お昼寝」は必要ないの?[8/26]

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“寝る子は育つ”と言われているように、良質な睡眠は子どもの体の成長にとって大切なこと。でも、長い「お昼寝」によって、夜の寝つきが悪くなってしまう……というママの声も聞かれるようです。快眠セラピストの三橋美穂さんにお話を伺いました。

 

 

●無理にお昼寝しなくてもいい

 

三橋 「睡眠中は、成長ホルモンの分泌が高まり、筋肉や骨などを発達させます。また、睡眠は、体と心の疲労を回復させたり、免疫力を高めたりする役目もあり、育ち盛りのお子さんにとって“夜ぐっすり眠る”ことはとても大切なのです。

でも、日中に長いお昼寝をすると、夜の睡眠に影響します

 

保育園や幼稚園によって異なりますが、年長になってもお昼寝の時間を設けているところもあるし、子どもの睡眠リズムのことを考え、4~5歳児のお昼寝を取りやめた園もあるようです。

 

これについては、子どもは成長とともに体力がついてくるので、無理にお昼寝をさせる必要はありません

それよりも、夜、早めに寝かしつけるほうがいいのです。昼寝をやめたら、寝つきがよくなってぐっすり眠れるようになったという研究報告もあるようです。子どもの場合、夜10時間以上の睡眠をとったほうが良いとされています」

 

 

●就寝・起床時間など、生活リズムも見直して

 

三橋 「それでも、お子さんが園から疲れて帰ってきて、お昼寝をしてしまう場合があると思います。

そんなときは、ベッドで長時間寝かせるのではなく、リビングなど、明るいところで寝かせ、短時間で起きられるようにするといいと思います。

毎日お昼寝をしたがるようであれば、『昨日は何時に寝て、睡眠時間はどれぐらいだったか?』など、生活リズムや体調を見て判断してあげてください。夜しっかり寝られていれば、お昼寝する必要はありません

 

 

●大人は、短時間のお昼寝で仕事の効率アップ!

 

三橋 「また、中学や高校で昼休みにお昼寝の時間を設ける動きがあります。

これは、中高生の睡眠時間が短く、眠くなって授業に集中できなかったり、体調を崩したりする子が多いために取り入れられたもの。

 

大人(20歳~55歳)の場合は、12時~15時までの間に、15~20分程度の昼寝をしたほうが、仕事の効率が良くなるといわれています」

 

子どもがいつもお昼寝をしたがるようなら、まずは夜の睡眠がしっかりとれているか見直したいですね。三橋さん、ありがとうございました。

 

次回は、子どもの睡眠・後編「子どもの寝つきが悪い……どうすればいいの?」です。

 

 

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勉強大好き&学力アップ「親野智可等のママゼミ」第17回[8/18]

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●あるお母さんの依頼

 

教師だったときのことです。ある日、あるお母さんから頼まれたことがあります。

 

うちで裕太(仮名)のノートの字を見て一生懸命ほめています。先生からも、ぜひ、ひと言お願いいたします。

 

つまり、日ごろ裕太君のノートの字が雑なので、お母さんはみんなでほめることで直したいと考えたのです。

 

そう頼まれれば、もちろんほめますよね。私はさっそく国語のノートをチェックするときにほめました。「裕太君、この頃ノートの字がしっかり書けてるね」「うん、ありがとう、先生。うちでもよく言われる」

 

先生にほめられると、子どもは一気にぱあっと笑顔になります。裕太君はうれしそうに自分の席に戻っていきました。

 

 

●4か所で同じことをほめられた裕太君

 

後でわかったのですが、このお母さんは、私以外にも、塾の先生や児童クラブの先生にも同じことを頼んでいたそうです。

 

ですから、裕太君は塾の先生にもノートの字をほめられて、児童クラブの先生にもほめられたのです。

 

自分の家を入れて4か所で同じことをほめられたのですから、疑いようがありません。裕太君のノートの字は見違えるようにしっかりしてきました。

 

ほめてくれた大人たちが、まさか裏でつるんでいるとは、気がつきませんよね。

 

以前、テレビで見たのですが、人間はまったく無関係と思われる3人に同じことを言われると疑えなくなるそうです

 

たとえ大人でも、です。

 

 

●ほめるチームをプロデュースしよう

 

私は、賢いお母さんだなあと思いました。そして、私はこの手法を”チームでほめる”と名付けました。

 

ぜひ、みなさんもやってみてください。わが子のために、ほめるチームをプロデュースしてください。

 

絶対やらないで欲しいのは、この逆の”チームで叱る”です。けっこうやっていませんか?

 

チームで叱られたら、子どもは跳ね返せませんよ。叱られて伸びる子なんていないんです。伸びるどころか縮む一方です。

 

学校でのウンチは、男の子にとって大問題[8/6]

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入学前の気になるトイレ対策について、前回は、トイレのマナーや失敗したときの対処法などについてうかがいました。一方で、学校のトイレでは絶対にウンチをしたくないという子も多いようです。いったい何が原因なのか、今回もアクトウェア研究所代表の村上八千世さんにお話をうかがいます。

 

 

 

●ウンチはくさくて汚いだけものじゃない

 

小学生に対するある調査結果では、半数以上の子が『どうしても我慢できないときだけウンチをする』または『絶対にしない』と回答しているそうです。

 

村上 「今に始まった問題ではないのですが、理由は、トイレの環境のほかにも、個室に入っているとすぐにわかってしまうため『お前、ウンチしただろ』とからかわれるからということが大きいようです。高学年の、特に男の子に多く見られますね。どうしてもしたくなったときは、わざわざ教室から離れたトイレに行くなど、涙ぐましいほどの努力をしているようです。排便を我慢すると頑固な便秘の原因にもなりますし、集中力の低下にもつながるので、笑い事ではありませんよね。

 

もっともからかいは、仲良しの始まりでもありますから、そこから仲良しになれれば問題はないんです。でも残念ながら、個室に入っていることがわかると、ドアをたたかれたり、『なんで学校でするんだよ』とか『くさいだろ』などとやじられたりと、どんどんエスカレートしていってしまうケースも少なくありません。

 

なぜそういうことをするのか、子どもに聞くと『学校でやるなんて信じられない』なんて言う子もいます。ウンチはくさい、汚い、意味がないものという偏見があるんですね。それは、大人が排泄物をタブー視したり、マイナス面ばかりを強調してしまうことにも大きな原因があるように思います。

 

たしかにウンチは汚いものではあるけれど、自分の体から出たものだし、それを見るだけで今の自分の健康状態もわかります、そして何よりも排泄せずに生命を維持することはできないわけで、とても意味があるもののはず。本当はその意味を理解してオープンに語れれば、『くさい』なんていじめの元になることもなくなるし、健康や自分の体に対する意識を高めるきっかけにもなると思うんです」

 

 

 

●ウンチへの理解を深めるには、低学年がカギ

 

からかいは女の子にもないわけではありませんが、男の子はかなり苦労してるんですね……。では、子どもが学校で我慢せずにウンチができるようになるためには、どうすればいいのでしょう?

 

村上 「子どもの、ウンチに対する理解を深めることが一番です。でも、学校でウンチをするのが『イヤだ』『恥ずかしい』という感覚や、からかいなどの問題は、一般的に高学年から見られるのですが、一度こうした感覚が身につくと、学校の指導でどんなにウンチに意味があるかを伝えても、なかなか変えられません。高学年になってからでは遅いんですね。

 

4、5歳くらいでは、ウンチをむしろ『面白い存在』として捉えていて、まだ恥ずかしさはほとんど出ていません。

 

そこで重要になってくるのが低学年です。1、2年生くらいだと『ウンチって大切なものなんだよ』って言うと『そうなんだ』と素直に受け止める子がほとんど。ですから低学年のうちに、家庭でもウンチに対してオープンに話ができる環境を作ることが、子どもたちのウンチに対する理解を深めるカギなのだと思います。

 

トイレトレーニングが終わると、子どもの排泄について興味がなくなる親がほとんどなのですが、幼児期から家族の中で、毎日の会話の中に自然にウンチの話が出るようにしてほしいですね。『今日は出たの?』『どんなの出た』とか、その程度で十分です。

 

私は、ウンチの状態別にネーミングがあると会話に便利なのではと思い。絵本も作りました。例えば軟らかい状態のウンチを『うんぴ』『うんにょ』、硬いときは『うんご』と言うようにすれば、子どもも『今日はうんぴだったよ!』と気軽に言えるし、親も『ちょっとお腹がゆるいのかな』と見当がつきますよね。

 

トイレで出した後、流す前に形やニオイ、色を見る習慣ができると『昨日野菜をたくさん食べたから、バナナウンチが出た』『お肉をたくさん食べたらニオイがきつくなる』など、食生活や体調がウンチの状態でわかるようになってきます。そうすれば、ウンチはくさくて汚くて意味がないものという偏見を持つこともなくなるのではないでしょうか。もちろん、紙で拭いたあとは必ず手を洗うとか、食事中に話題にしない、人前で連呼しないなど、マナーを守ることも大切です」

 

 

生理的な感覚の問題だけに難しいかもしれませんが、親自身も排泄に対する意識を変えていく努力が必要なんですね。

村上さん、ありがとうございました。

 

☆知っておきたい、トイレで失敗したときの対処法[8/5]

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そろそろ小学校入学に向けて、生活習慣の自立などが気になってくるころ。特にトイレの問題は、年長さんのお母さんたちにとって、もっとも気になるテーマです。そこで、子どものトイレや排泄への意識を高める取り組みを行なっている、アクトウェア研究所代表の村上八千世さんにお話をうかがいました。

 

 

●「しゃがむ」姿勢を生活に取り入れよう

 

年長さんになると、ほとんどの場合ひとりでトイレに行けるようですが、ウンチだけは失敗するという子もいるようですね。

 

村上 「下着が汚れているのを失敗というなら、お尻がきれいに拭けないからというよりも、お腹がゆるくなっているからなのかもしれません。健康なウンチの場合、子どもなら、さっと拭ければ下着につくことはほとんどないからです。

 

しょっちゅう下着を汚すようなら、慢性的にゆるくなっている可能性もありますから、食生活を見直したりして、原因を調べるといいと思います」

 

そうなんですか。では、うまく拭けないことをあまり気にしなくてもいいのでしょうか。

 

村上 「園の先生と相談しながら、今の時期から少しずつ自分で拭くようにしていけばいいと思います。あまりプレッシャーをかけると学校に行くのが不安になりますから、うまくできなくても焦らないようにしましょう。

 

でも園や家庭の洋式のトイレでできても、小学校の多くは和式トイレですから、和式でできるように練習することのほうが重要かもしれません。今は和式トイレを使う習慣がないためか、またぐことすらできない子も多いんです。またげないからなのか、またぐのがイヤなのかわかりませんが、ごくまれに、便器の中にせず、外側にしてあったという話も耳にします。

 

足首や関節が硬いとうまくしゃがめず、バランスがとれないので、用を足した後にうまく拭くこともできません。まずはお尻を床につけずに『しゃがむ』姿勢を遊びの中に取り入れるなどして、日頃からしゃがむことに慣れておきましょう」

 

 

●トイレで失敗したときの対処法も教えておく

 

和式トイレの練習については、年長さんのお母さん方の関心が高いですね。

 

村上 「和式トイレの使い方を教えると同時に、紙をたくさん使わないこと、終わったら必ず水を流すなどのマナーや失敗してしまったときの対処法も教えておいたほうがいいと思うんです。

 

例えば便器からはみだしてしまったときは、紙で拭いて便器の中に入れ、水を流すこと。万一手についてしまっても、あとで石けんでよく手を洗えば大丈夫だよと教えるのです。むしろトイレの後の手洗いを徹底させてほしいですね。5、6歳になれば、教えればちゃんとできますよ。

 

保護者によっては、失敗したときの対処の仕方は教える必要はないと考える方もいるようですが、トイレの使い方の基本的なエチケットであり、知っておけば、いざ失敗してしまったときに、子ども自身があわてずに対処できますし、結果的に恥ずかしい思いをすることもないと思います」

 

 

親はつい、汚いから触っちゃダメということばかりを口にしてしまうのですが、実際に何かあったとき、子どもが自分で解決できるように教えなければいけないのですね。

 

一方で、以前から、学校のトイレではウンチをしないという子も多く見られます。次回は、この問題について、引き続き村上さんからお話をうかがいます。

 


 
 
 
 

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勉強大好き&学力アップ「親野智可等のママゼミ」第16回[8/4]

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●「はい、バツ。これもバツ」ではカチンとくる

 

みなさんは、子どもがやった算数プリントや計算ドリルを見るとき、どんな感じになっていますか?

 

「はい、バツ。これもバツ。あ、これもバツじゃん。

何やってるの? この前教えたでしょ。

繰り上がりとか書かなきゃダメって言ったよね。

ちゃんと書かないから間違っちゃうんでしょ。

間違ったところ、しっかり消して、今すぐやり直しなさい。」

 

と、まあ、こんな感じですかね?これでは子どももカチンときます。

 

これでやる気が出たら不思議というものです。これでやる気が出る子なんて、世界中探してもいないと思います。

 

 

●「はい、マル。これもマル」にかえると子どもは素直になる

 

この場合も、“まずほめる。取りあえずほめる”に変えてみてください。そのためには、部分に注目することが大事です。

 

たとえば、次のようになるといいですね。

 

ママ 「はい、マル。これもマル。お、これもマル。すごいじゃん。いい感じ」

 

子ども 「やった~」

 

ママ 「あ~、惜しい、これ違っちゃった。あ~、これも違う、残念。やり方はわかってるのにね~。繰り上がりをちゃんと書いていればな~。惜しかったね。じゃあ、惜しかったところ直して、このページクリアしちゃおう」

 

子ども 「ようし、やるぞ!」

 

 

●まずほめてから、間違いを探させる

 

あといくつか、変え方の例を紹介します。

 

ママ 「ほら、これ単位が違うでしょ!答えの数字は全部合ってるのに、ミリメートルとセンチメートルを間違えてるのがわからないの?せっかく計算が合ってても意味がないでしょ。ここ全部、単位を書き直しなさい」

 

子ども 「イヤ。めんどくさい!」

 

↓↓↓↓↓

 

ママ 「お~、すごい、答の数字は全部合ってるよ。しっかり計算できたね。たいしたものだ。でも、惜しい、何かが違ってる……それは何でしょうか?」

 

子ども 「え、何かな? う~ん、あ、単位だ。単位が違っちゃった! 全部直さなきゃ」

 

 

●まずほめてから、間違えた理由を考えさせる

 

ママ 「筆算は合ってるのに、何で答の所が違ってるの?あ、そうか、また答を写し間違ってるんだ。しっかり見て書き写さなきゃダメって言ってるでしょ」

 

子ども 「……」

 

ママ 「やった後で見直ししないからこうなるのよ。これからちゃんと見直ししなきゃダメだよ!」

 

子ども 「え~、やだ~。めんどくさ~い」

 

↓↓↓↓↓

 

ママ 「筆算、合ってるね。このめんどうな計算、よくできたね。でも、なんで答のところが違うのかな~?」

 

子ども 「あれ、おかしいな。あ、そうだ。書き写すとき間違っちゃったんだ」

 

ママ 「あ~、惜しかったね。」

 

子ども 「ホントに惜しかったな~。これからちゃんと見直ししようっと」

 

 

●必ずよい循環が始まる

 

このように、算数でも“まずほめる。取りあえずほめる”を実行してみてください。これに徹していれば、必ずよい循環が始まります

 

すぐに変化がないからといって“まず叱る。取りあえず叱る”に逆戻りはしないでくださいね。

 

夏に快眠するための「涼しい寝具」の選び方はコレ!

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熱帯夜に心地よく眠るためのエアコン&扇風機と合わせて使いたいのが、「涼しい寝具」。その選び方について、快眠セラピストの三橋美穂さんにお話を伺いました。

 

●夏のかけ布団は、ガーゼケットがイチ押し!

 

三橋 「夏の夜、暑いからといって何もかけないと、寝冷えしてしまいます。かけ布団は、タオルケットも良いのですが、特におすすめなのが『ガーゼケット』です。1回使ったら、心地良くてタオルケットには戻れないほどです。

 

やわらかくて通気性がいいのが特徴で、中に熱がこもりません。ガーゼを重ねることで保温性もあり、かけたときに軽いのも魅力。洗ったら乾きやすいのもいいところです。

 

また、抱き枕を使うのも涼しくするコツのひとつ。仰向けよりも、抱き枕を抱いた状態で横向きに寝ると敷き布団と背中、わきの下などにすき間ができ、空気が通って涼しく感じられます」

 

 

●通気性・吸湿性の良い素材のパジャマを選ぶ

 

三橋 「布団のほかに、パジャマで調整してもいいですね。とはいえ、薄着にしすぎると、寝返りをしてかけ布団がはだけたときに冷えてしまうかもしれません。

 

就寝中は、コップ1杯分の汗をかくといわれています。特に、脇の下、ひざ裏に汗をかきやすいので、その部分をカバーできる半袖や七分袖、ロングまたは七分丈のパンツのパジャマがおすすめです。

 

素材は、肌触りがサラッとしている『楊柳』、柔らかくて通気性がよい『ガーゼ』、ひんやりとした『麻』、吸湿性のよい『綿』もいいでしょう」

 

 

●シーツと背中部分のムシムシを解決!

 

三橋 「そして心地よく眠るためには、『敷きパッド』を涼しい素材に変えるのもおすすめです。シーツの下に敷くタイプのものと、パッドとシーツ兼用タイプもあります。

 

夏の寝具では、麻のシーツ、タオルケットを使っている方が比較的多いのですが、敷パッドを変える人は少ないようです。

 

仰向けに寝ているときは敷き布団と背中が密着するため、ここに熱がこもって湿度が高くなります。敷パッドを通気性の良い素材に変えれば、熱を適度に逃してくれます。素材は、立体メッシュ構造のもの、麻、イグサなどがおすすめです。

 

寝具売り場では、さまざま素材の敷きパッドが見つかるはずです。表面を触ってみてひんやりしていても、中にポリエステルの綿が使われていると、汗をかいたときに逆に蒸れてしまう可能性もあります。 素材をチェックしてみてくださいね。」

 

三橋さん、ありがとうございました。

 

エアコンに頼るだけではなく、涼しい寝具を賢く使い、夏も心地よく眠りたいですね。

 

熱帯夜でも快眠! エアコン・扇風機の賢い活用法

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暑くてムシムシする熱帯夜は、なかなか寝付けないですよね。また、エアコンの冷房をかけても、家族一緒の寝室では寒がり派・暑がり派で分かれ、温度設定でケンカになることも!?

 

熱帯夜でも家族みんなで快眠するには、どうすればいいの?快眠セラピストの三橋美穂さんにお話を伺いました。

 

 

●快眠のカギは、布団の中の温度・湿度

 

三橋 「睡眠中は、体の中心部の温度(深部体温)が変化することをご存知でしょうか。

 

眠りはじめは深部体温が下がっていき、目覚める2~3時間前から上がっていきます。夏に寝苦しくなるのは、温度・湿度が高くて布団の中に熱がこもり、体温が下がりにくくなるからです。

 

ですので、スムーズに睡眠に入るためには、眠りはじめに適度に汗を出して体内の熱を放散し、体温を下げればいいのです。

 

また、『気持ちいいな』と感じる、寝床内(布団の中)の温度・湿度は……

 

・温度 33±1

→快適な温度は、33±1℃と室温より少し高いため、夏もかけ布団を使わないと寝冷えしてしまいます。       

 

・湿度 40~60

→夏は湿度が80%超えることもあり、汗が蒸発しにくくなります。体に熱がこもって眠りが浅くなり、途中で目が覚ることも。

 

この快適な温度・湿度に近づけるためには、下記の2つの方法を行うのがおすすめです。

 

『エアコン・扇風機を使う』

『涼しい寝具を使う』

 

合わせて行うことで、熱帯夜でも質のよい睡眠をとることができます」

 

 

 

●エアコンは、寝る前・就寝時で温度設定を変える

 

三橋 「まずは、熱帯夜に快眠するためのエアコンの設定方法をご紹介しますね。下記の2段階で温度設定することで、最初は涼しくて眠りに入りやすく、就寝中も冷えすぎません。

 

(1)就寝の1時間前に……

エアコンの冷房を『25℃』に設定

寝室にクローゼットや押入れがある場合は、熱がこもっているので開けた状態で冷やすと良いでしょう

 

(2)寝るときに……

エアコンの冷房を『27~29℃』に設定

 

夜間、気温が27℃以下に下がるのではれば、寝はじめから1~3時間で切れるようにタイマーを設定します。27℃以上の熱帯夜であれば、朝まで冷房をつけておいたほうが快適に寝られます。

 

また、『29℃に設定』というと、『そんなに高くていいのですか?』と質問されることがありますが、涼しく感じられる寝具を合わせて使えば、設定温度が高めでも大丈夫です。

 

これは、少し汗ばむけれど暑さで目覚めにくい、ちょうどいい温度設定。必要以上に冷やしすぎると寝冷えして翌朝疲れが残ることがあります。

 

また、エアコンによっては、快眠しやすい室温に調整する『おやすみ運転』、『快眠モード』などを備えている機種もあり、これを活用する方法もあります」

 

 

 

●扇風機の風を、直接体に当てないようにする

 

三橋 「扇風機を使う場合は、体に直接強い風を当ててしまうと、体の熱が必要以上に奪われて冷えます。扇風機は、天井に向けて首振りにし、『微弱』モードでゆっくり動かすのがコツです。

 

風に強弱のある『リズムモード』を活用してもいいですね。そよ風のように肌にやさしく当たって気持ちいいので、心地よく眠ることができるはずです。

 

扇風機を置く場所は、部屋の角がおすすめ。対角線上の天井の角に向けて送風し、部屋の中の空気を動かします。

 

また、エアコンと扇風機を併用する場合は、エアコンの下に扇風機を置いて天井に向け、冷たい空気が遠くに流れるようにしてもいいですね」

 

次回は、涼しい寝具の選び方をご紹介します!