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小学1年生 2014年9月8日の記事

勉強大好き&学力アップ「親野智可等のママゼミ」第20回[9/8]

子どもが「宿題やりたくない」と言ったとき

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●大人同士なら共感できる

 

もし職場で同僚の誰かが「あ~、疲れた。仕事が多すぎ。もうやりたくない」と愚痴をこぼしたら、あなたは何と答えますか?

 

「そうだよね。仕事が多すぎだよ。なんでこんなに忙しいんだろ」と共感するはずです。

「何言ってるの。大変なのはあなただけじゃないのよ。仕事で給料もらってるんだから、ちゃんとやらなきゃダメでしょ」とは言わないはずです。

 

そんな正論を言っていたら、人間関係が壊れてしまいます。

 

職場では、お互い愚痴を言い合い共感し合ってストレスを発散させています。そのおかげで、大変な仕事もなんとか続けられるのです。

 

 

●わが子には共感できない

 

ところで、もし自分の子どもが「あ~、疲れた。宿題が多すぎ。もうやりたくない」と愚痴をこぼしたら、あなたは何と答えますか?

 

「何言ってるの。どんどんやらなきゃダメでしょ。子どもは勉強が仕事なんだから」などと、正論で叱ってしまうことが多いのではないでしょうか?

 

でも、こう言われてやる気が出る子はいません。それどころか、よけいにやる気がなくなってしまいます。

 

おまけに、愚痴も聞いてくれない親に対していい感情を持てなくなります。「ママに何を言ってもムダ。お説教されるだけ損だ」と思えば、子どもは何も言わなくなります。

 

 

●共感してもらえると素直になれる

 

こういうときは、職場でするように共感的に聞いてあげることが大切です。「宿題が多くてたいへんだね。疲れちゃうよね」と共感してあげてください。

 

すると、子どもは「自分がどれだけたいへんか、わかってもらえた」と感じて、気持ちが楽になります。

 

同時に、お母さんは自分の気持ちがわかってくれると感じて、お母さんに対して素直な気持ちになります。

 

そして、しばらくして頃合いを見計らって、「そうはいっても、ちょっとだけやっておこうか」とか「ママが手伝ってあげるから半分だけでもやっておこう」などと声を掛けてみます。

 

すると、子どもも「やらなきゃ」という気持ちはありますので、素直な気持ちで取りかかってくれます。

 

実際に取りかかってみるとエンジンがかかって、意外とやれるものです。

 

 

●旦那さんにも共感を

 

大人同士では共感的な対応ができるのに、子どもに対してはできないという人が多いようです。ぜひ、わが子にも共感的な対応をしてあげてください。

 

みんな自分の大変さをわかってもらいたいと思っているのです。わかってくれた人には大きな信頼を寄せるようになり、素直な気持ちになれるので人間関係がよくなります。

 

ですから、旦那さんにもいろいろなことで共感してあげてください。しばらくすると、びっくりするほど夫婦の人間関係がよくなりますよ。

 

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