- トップページ >
- 生活・しつけ >
- ママ友の家でのNGマナー(訪問前の注意点)
生活・しつけ
年長 2014年9月16日の記事
ママ友の家でのNGマナー(訪問前の注意点)
《ママ友の訪問マナー・前編》アポなしの突然の訪問は、相手にとって大迷惑! “親しき仲にも礼儀あり”です。
ママ友の家に遊びに行くとき、マナーに気をつけていますか?
「マナーなんて、そんな堅苦しいこと言わなくても……」と思われるかもしれませんね。でも、友だちといえども、子どもを介した大人同士のお付き合い。思わぬところでマナー違反をして、相手を不快にさせているかもしれません。
ママ友のお家へ訪問するときのNGマナーについて、『マナースクール ライビウム品川』『親子・お受験作法教室 ライビウム』代表の諏内えみさんにお話を伺いました。
●NGマナー1
アポなしで突然訪問する
諏内 「突然の訪問は、マナー違反です。例えば、先方が外出前でバタバタしていたり、食事の支度をしていたり。部屋が片付けられていない、メイクをしていないことで、嫌がられることも考えられます。
親しい仲のママ友であるほど甘えてしまい、気づかいがおろそかになりがちです。
訪問する前に事前連絡するのは、基本のマナー。電話やメールなどで相手の都合を聞き、承諾を得てから伺うようにしましょう。
また、プライベートシーンで相手のお家に訪問するときは、5分ほど遅れて到着するのが良いとされています。お客様を迎える準備中のこともあるため、少し遅いぐらいがマナーです。例えば、14時に約束していたら14時5~8分頃がベスト。
もしも早めに到着してしまった場合は、『ごめんね。約束の時間より早く着いてしまったの。これから行っていい?』と確認するとていねいです」
●NGマナー2
子どもと公園で遊んだ後に、汚れた手や靴のまま訪問する
諏内 「お子さんと一緒に訪問するときは、玄関先で一緒に『こんにちは。おじゃまします』とあいさつします。
公園で遊んできた後などは、手や靴(足元)、靴下などが汚れているかもしれません。相手の家を汚さないよう、身だしなみを清潔に整えておきましょう。
また、通常では、素足のまま部屋に上がるのは失礼とされています。スリッパを履かない子どもには、靴下を履かせるよう用意しておくといいですね。
コート、ジャケットを着ているときは、お目にかかる前に玄関先で脱ぐのが正式なマナー。とはいえ、小さいお子さんが一緒で荷物が多いと、先にコートを脱ぐのが難しいかもしれません。親しいママ友以外のお宅では、『コートを着たままで失礼します』と一言伝えましょう」
●NGマナー3
はじめて訪問するのに手土産ナシ
諏内 「はじめてママ友の家に招いていただいたときは、一緒に食べられるお菓子など、手土産を持って行きましょう。
相手のご家族に食物アレルギーがないか、好き嫌いがないかも聞いたうえで選べればなおいいでしょう。個数を多めに買い、『ご主人がお帰りになったら召し上がって』と気遣いができると素敵ですね。また、手土産は、切り分けたり皮をむいたりする手間をかけさせてしまうものは避けたほうがいいでしょう。
複数のママ友と遊びに行くときは、どんな手土産を持っていくか、事前に相談してかぶらないようにできるといいですね。みんなケーキなど生菓子を持って来た…なんてこともあるかもしれません(笑)。もし事前に打ち合わせできないときは、日持ちするお菓子を選ぶと良いと思います。
手土産は、部屋に通されてから、箱を袋から出して手渡すのがマナーです。でも、お子さんの靴を脱がせたりするために、先に手土産を渡したいときもありますよね。『こちらでいいかしら? 手提げ袋のままでごめんなさい』と伝えましょう」
確かに、小さな子どもが一緒だと正式なマナーが守れないこともありますよね。マナーを知ったうえで、お詫びの言葉を添える気遣いが大事なのですね。
次回は、部屋に通された後のマナーについてお伝えします。ぜひチェックしてください!
プロフィール
東京・品川『マナースクール ライビウム品川』『親子・お受験作法教室 ライビウム』(http://www.livium.co.jp)代表。
マナーや美しい所作をはじめ、会話術、幼稚園・小学校向けお受験マナーの講座に定評がある。
映画やドラマでの女優のエレガント所作指導や、メディア出演も多数。
著書 :『身につけると一生役立つ 子どものお作法練習帖』(PHP研究所)、『ママのための賢いおつき合いルール』(大和出版)など。