アクトウェア研究所代表
保育園、幼稚園などの子どもの環境に関するコンサルティングを行なう。とくに子どものトイレ・排泄環境改善に力を入れており、「うんち教室」や「学校トイレ出前講座」などで、ユニークなプログラムを通して、子どもたちに排泄の大切さを教える取り組みを行なっている。
著書にうんこの絵本シリーズ『うんぴょ・うんにょ・ウンチ・うんご』『がっこうでトイレにいけるかな?』(ほるぷ出版)などがある。
アクトウェア研究所HP http://actwarelab.com/
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生活・しつけ
年長 2014年8月5日の記事
そろそろ小学校入学に向けて、生活習慣の自立などが気になってくるころ。特にトイレの問題は、年長さんのお母さんたちにとって、もっとも気になるテーマです。そこで、子どものトイレや排泄への意識を高める取り組みを行なっている、アクトウェア研究所代表の村上八千世さんにお話をうかがいました。
●「しゃがむ」姿勢を生活に取り入れよう
年長さんになると、ほとんどの場合ひとりでトイレに行けるようですが、ウンチだけは失敗するという子もいるようですね。
村上 「下着が汚れているのを失敗というなら、お尻がきれいに拭けないからというよりも、お腹がゆるくなっているからなのかもしれません。健康なウンチの場合、子どもなら、さっと拭ければ下着につくことはほとんどないからです。
しょっちゅう下着を汚すようなら、慢性的にゆるくなっている可能性もありますから、食生活を見直したりして、原因を調べるといいと思います」
そうなんですか。では、うまく拭けないことをあまり気にしなくてもいいのでしょうか。
村上 「園の先生と相談しながら、今の時期から少しずつ自分で拭くようにしていけばいいと思います。あまりプレッシャーをかけると学校に行くのが不安になりますから、うまくできなくても焦らないようにしましょう。
でも園や家庭の洋式のトイレでできても、小学校の多くは和式トイレですから、和式でできるように練習することのほうが重要かもしれません。今は和式トイレを使う習慣がないためか、またぐことすらできない子も多いんです。またげないからなのか、またぐのがイヤなのかわかりませんが、ごくまれに、便器の中にせず、外側にしてあったという話も耳にします。
足首や関節が硬いとうまくしゃがめず、バランスがとれないので、用を足した後にうまく拭くこともできません。まずはお尻を床につけずに『しゃがむ』姿勢を遊びの中に取り入れるなどして、日頃からしゃがむことに慣れておきましょう」
●トイレで失敗したときの対処法も教えておく
和式トイレの練習については、年長さんのお母さん方の関心が高いですね。
村上 「和式トイレの使い方を教えると同時に、紙をたくさん使わないこと、終わったら必ず水を流すなどのマナーや失敗してしまったときの対処法も教えておいたほうがいいと思うんです。
例えば便器からはみだしてしまったときは、紙で拭いて便器の中に入れ、水を流すこと。万一手についてしまっても、あとで石けんでよく手を洗えば大丈夫だよと教えるのです。むしろトイレの後の手洗いを徹底させてほしいですね。5、6歳になれば、教えればちゃんとできますよ。
保護者によっては、失敗したときの対処の仕方は教える必要はないと考える方もいるようですが、トイレの使い方の基本的なエチケットであり、知っておけば、いざ失敗してしまったときに、子ども自身があわてずに対処できますし、結果的に恥ずかしい思いをすることもないと思います」
親はつい、汚いから触っちゃダメということばかりを口にしてしまうのですが、実際に何かあったとき、子どもが自分で解決できるように教えなければいけないのですね。
一方で、以前から、学校のトイレではウンチをしないという子も多く見られます。次回は、この問題について、引き続き村上さんからお話をうかがいます。
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