三橋美穂
快眠セラピスト。睡眠環境プランナー。
『Sleepeace』代表。
『三橋美穂の睡眠情報サイト』 http://sleepeace.com/
寝具メーカーの研究開発部門長を経て独立。睡眠とストレス、食事、色彩、体操、呼吸法、寝具などとの関わりについて研究を行う。講演や個人相談を通して、眠りの大切さや快眠の工夫、寝具の選び方などを提案している。
著書:『ねこに教わる 快眠レッスン60』(PHP研究所)、『寝る前5分間エクササイズで快眠生活』(実業之日本社)など。
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生活・しつけ
年長 2014年8月26日の記事
“寝る子は育つ”と言われているように、良質な睡眠は子どもの体の成長にとって大切なこと。でも、長い「お昼寝」によって、夜の寝つきが悪くなってしまう……というママの声も聞かれるようです。快眠セラピストの三橋美穂さんにお話を伺いました。
●無理にお昼寝しなくてもいい
三橋 「睡眠中は、成長ホルモンの分泌が高まり、筋肉や骨などを発達させます。また、睡眠は、体と心の疲労を回復させたり、免疫力を高めたりする役目もあり、育ち盛りのお子さんにとって“夜ぐっすり眠る”ことはとても大切なのです。
でも、日中に長いお昼寝をすると、夜の睡眠に影響します。
保育園や幼稚園によって異なりますが、年長になってもお昼寝の時間を設けているところもあるし、子どもの睡眠リズムのことを考え、4~5歳児のお昼寝を取りやめた園もあるようです。
これについては、子どもは成長とともに体力がついてくるので、無理にお昼寝をさせる必要はありません。
それよりも、夜、早めに寝かしつけるほうがいいのです。昼寝をやめたら、寝つきがよくなってぐっすり眠れるようになったという研究報告もあるようです。子どもの場合、夜10時間以上の睡眠をとったほうが良いとされています」
●就寝・起床時間など、生活リズムも見直して
三橋 「それでも、お子さんが園から疲れて帰ってきて、お昼寝をしてしまう場合があると思います。
そんなときは、ベッドで長時間寝かせるのではなく、リビングなど、明るいところで寝かせ、短時間で起きられるようにするといいと思います。
毎日お昼寝をしたがるようであれば、『昨日は何時に寝て、睡眠時間はどれぐらいだったか?』など、生活リズムや体調を見て判断してあげてください。夜しっかり寝られていれば、お昼寝する必要はありません」
●大人は、短時間のお昼寝で仕事の効率アップ!
三橋 「また、中学や高校で昼休みにお昼寝の時間を設ける動きがあります。
これは、中高生の睡眠時間が短く、眠くなって授業に集中できなかったり、体調を崩したりする子が多いために取り入れられたもの。
大人(20歳~55歳)の場合は、12時~15時までの間に、15~20分程度の昼寝をしたほうが、仕事の効率が良くなるといわれています」
子どもがいつもお昼寝をしたがるようなら、まずは夜の睡眠がしっかりとれているか見直したいですね。三橋さん、ありがとうございました。
次回は、子どもの睡眠・後編「子どもの寝つきが悪い……どうすればいいの?」です。
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三橋美穂
快眠セラピスト。睡眠環境プランナー。
『Sleepeace』代表。
『三橋美穂の睡眠情報サイト』 http://sleepeace.com/
寝具メーカーの研究開発部門長を経て独立。睡眠とストレス、食事、色彩、体操、呼吸法、寝具などとの関わりについて研究を行う。講演や個人相談を通して、眠りの大切さや快眠の工夫、寝具の選び方などを提案している。
著書:『ねこに教わる 快眠レッスン60』(PHP研究所)、『寝る前5分間エクササイズで快眠生活』(実業之日本社)など。
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