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小学1年生 2014年10月6日の記事

勉強大好き&学力アップ「親野智可等のママゼミ」第23回 [10/6]

子どものやる気を奪うNGワード(2)

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前回に続いてNGワードです。

 

●成績が下がったら旅行も中止だよ

 

罰でおどして子どもを親の思い通りにコントロールするという、罰則型の言い方です。

このような権力的なやり方をしていると、あとになって大きな副作用・弊害に直面することになります。

 

一番大きな弊害は、子どもが親の人格を疑うようになることです。

罰則型の親は子どもにリスペクトされなくなり、バツがないときは何を言ってもムダということになります。

 

●また○○さんに負けるよ

 

人と比べられるのは本当に苦痛です。

子ども「大きなお世話。わたしはわたしよ。なんで比べるの?」

子ども「いつも負けてるわけじゃないよ。わたしのいいとこも見てよ」

 

●妹はできるのに、あなたはダメね

 

きょうだいで比べられるのは、本当につらいことです。

やる気など出るはずがありません。

子ども「どうせオレなんかだめだよ。ママなんか大嫌いだ。妹も大嫌いだ。」

 

●少しはお姉ちゃんを見習いなさい

 

きょうだいで比べられると親子関係にもきょうだい関係にもヒビが入ります。

子ども「いつもお姉ちゃんばっかり。どうせわたしはダメだよ。お姉ちゃんなんかいなきゃいいのに」

 

●ママが子どものときはもっと○○だったのに、どうしてあなたはこうなの?

 

自分が子どものときと比べて子どもを叱る親もいます。

みなさん、自分の過去は美化しがちです。

証拠はないので何とでも言えますね。

 

●こんなにできない子はうちの子じゃありません

 

これは子どもの存在を否定する、存在否定の言葉です。

親にこんな事を言われたら、子どもは不安で仕方がありませんから、勉強どころではなくなります。

子ども「ママに嫌われちゃった。心配だな。どうしよう」

子ども「見捨てられちゃったのかな。

 

●こんな点数で恥ずかしくないの?

 

子ども「ぼくは恥ずかしい人間なんだ」

子ども「ママはボクのこと恥ずかしいと思ってるんだ」

 

●90点で満足してるの?

 

親としては「これくらいで調子に乗ってどうする?」という気持ちだと思います。

でも、子どもにしてみれば際限なく求められる感じでつらいものです。

子ども「どれだけがんばればいいんだろう?」

子ども「喜んでくれると思ったのに。がんばったかいがないなあ」

 

●ちょっとよかったからって調子に乗らないで

 

子ども「ママはうれしくないんだ…」

子ども「これからは、うれしいときも喜ばないようにしよう」

 

●これくらいで喜んでどうするの? 勝って兜の緒を締めよ。第一志望を目指せ

 

子ども「うれしい気持ちがしぼんでいく…」

 

●めずらしいね。どうせまぐれでしょ

 

突然、あるいは偶然いい結果が出るときもあります。

そういうときは、嫌みや皮肉を言わないで一緒に喜んであげましょう。

せっかくのほめて伸ばす機会なのに、逆に叱ってしまう親はけっこういるものです。

 

●算数の才能ゼロだね

 

子ども「ぼくは算数は絶対できるようにならないんだ」

 

●あなたの国語はあきらめたわ

 

子ども「ぼくも国語はもうあきらめよう。どうせ無理だもん」

 

●もうやらなくていい。やる気がないなら、やめなさい

 

子ども「ぼくもやめたいよ。でも、本当にやめたらもっと怒られるな」

 

●やっぱりあんたには無理だったね

 

それをいっちゃあ、おしまいよ。

こんなひどいことを言われたら、子どもは生きる力がなくなってしまいます。

子ども「ぼくは自分は何をやってもダメだ。もう何もやる気にならないよ。どうせダメだもん」

 

いかがでしたか?

こうして並べてみると、「これでやる気が出たら不思議だわ」と思わずにいられませんね。

親の言葉は子どもにとって最大の環境ですから、自らの言葉をもう一度振り返ってみてください。

 

あなたの言葉を変えれば子どもも変わります。

そのために必要なのはあなたの意志だけです。

お金は一銭もかかりません。

 

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