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小学1年生 2012年11月18日の記事

外遊びに必要な3つの「間」とは?

《外遊びで体力をつけよう2》外遊びが減るといろんな能力が低下します。

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子どもたちの体力低下の一因となっている外遊びの減少について、山梨大学中村和彦先生に詳しくお聞きしました。

都市部は特に、子どもたちの遊ぶ場所がないように思いますがいかがでしょうか。

 
中村 「遊ぶ場所(空間)だけでなく、遊び仲間、遊ぶ時間、この3つの『間』が少なくなっています。これらは、子どもが遊びを成立させるための条件ですが、これがなくなってきてしまったのです。

 
遊ぶ場所について言えば、都市部には確かに公園があり、遊具も砂場もあります。しかし、その公園の看板には『ボールやバットを使ってはいけません』、『木に登ってはいけません』、『人に迷惑になることはやめましょう』という注意書きがあります。 
 
つまり、『静かに遊びなさい』ということです。子どもが公園で騒いでいると、『うるさい』とか『ガラスが割れたらどうするんだ』とか役所に苦情を言う大人がいるのです。 
これは、全くもって大人の勝手な都合です。 
 
子どもたちは体を使って遊ぶことでいろんな能力を育てている、ということを理解できない大人が増えているんです。

 
外遊びで、体力や運動能力を育てることはもちろん、仲間づくりや小さい子の面倒をみるなどコミュニケーション能力も育てることができます。 
その機会を与えてあげられないのは、大変残念なことです」

 
 
私たちが子どもの頃は、外でいかに楽しく遊ぶかを考え、遊びの工夫もしましたね。

 
中村 「そうです。 
野球をやるにしても、四角いベースでは人数が足りない場合は三角ベースでやったり、透明ランナー(走者がいるものと仮定して進めるやり方)を考えたり、といった工夫をしました。 
 
外遊びをしなくなった結果として、このような工夫することもなくなってきているのではないでしょうか」

 
 
大人の都合で外遊びが減ったことで、子どもたちへのマイナス面での影響が大きいことがわかりました。 
外遊びができない状況なら、体力をつけるためにスポーツをさせよう、と考える親御さんも多いと思いますが、子どもたちの取り巻くスポーツの環境にも問題点が多いようです。 
次回は、この点についてお話しいただきます。

 


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