三橋美穂
快眠セラピスト。睡眠環境プランナー。
『Sleepeace』代表。
『三橋美穂の睡眠情報サイト』 http://sleepeace.com/
寝具メーカーの研究開発部門長を経て独立。睡眠とストレス、食事、色彩、体操、呼吸法、寝具などとの関わりについて研究を行う。講演や個人相談を通して、眠りの大切さや快眠の工夫、寝具の選び方などを提案している。
著書:『ねこに教わる 快眠レッスン60』(PHP研究所)、『寝る前5分間エクササイズで快眠生活』(実業之日本社)など。
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生活・しつけ
年長 2014年8月27日の記事
前回は、子どものお昼寝について取り上げました。
今回は、睡眠のリズムを整え、寝付きを良くする方法について、快眠セラピストの三橋美穂さんにお話を伺います。
●体内時計のリズムが乱れると…
三橋 「お子さんは、大人の生活リズムに合わせて夜遅くに食事をしたり、テレビを観たりして夜型になっていないでしょうか。そのせいで睡眠不足になると、集中力が落ちる、イライラしやすくなるなど、さまざまな悪影響があります。
私たちの体には『体内時計』が備わっていて、24時間より少し長い周期で動いているといわれています。そのため、毎日の就寝・起床時間がずれると、体内時計が乱れてしまいます。子どもの場合は、まだ自分で生活リズムをコントロールすることが難しいため、親が気をつけてあげたいですね。
この『体内時計』を整え、寝つきをよくする方法をお伝えしていきます」
●平日も休日も同じ時間に起床・就寝する
三橋 「基本は、毎日できるだけ同じ時刻に起床・就寝し、食事の時間も一定にすることです。月曜の朝は、なかなか起きられない……という人が多いのではないでしょうか?これは、平日と休日で生活リズムが乱れると体内時計がずれ、睡眠の質が落ちたためです。
お子さんの寝起きが悪く、朝よくグズグズ言うなと思ったら、夜型の生活になっていないか、きちんと睡眠がとれているかを見直してみてください」
●夕食後は、照明の明るさを落として眠りに導く
三橋 「睡眠への導入としては、夕食を食べ終わったら、家族で過ごすリビングやダイニングなどの照明の明るさを落とすのがおすすめです。
最近では、リモコンで色や明るさを調節できる調光機能付きの照明器具も増えていますよね。部屋を暗くすることで、体が眠りに入る準備をし、自然と眠つきがよくなったというお子さんもいるようです。
また、就寝中は、真っ暗か足元からの光がくるようにすると、眠りを妨げません」
●就寝時は絵本の読み聞かせでリラックス
三橋 「就寝前にお子さんに読み聞かせをしてあげると、お母さんも眠くなって一緒にうとうとしてしまったことはありませんか?朗読をすると、腹式呼吸が自然にできるので、眠りに入りやすくなるんです。また、お子さんもお母さんとともにリラックスして過ごせるので、良質な睡眠に導けます。
読み聞かせしてあげる本は、オバケのお話など怖い内容ではなく、明るく、ハッピーエンドで終わるお話がいいですね」
●起床後は、朝の光を浴びて体内時計を調整
三橋 「朝、太陽の光を浴びると“睡眠ホルモン”といわれるメラトニンの分泌が止まって体が目覚めます。そして、14~16時間後にメラトニンの分泌をスタートさせる指令が、脳に出されます。
つまり、太陽の光は体内時計の調整役になってくれるのです。
お子さんが起きる時刻になったら寝室のカーテンを開け、太陽の光が入るようにしてください」
朝は、太陽の光が部屋に直接入ってこない場合でも、カーテンを開けてできるだけ明るくしてあげたいですね。
三橋さん、ありがとうございました。
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三橋美穂
快眠セラピスト。睡眠環境プランナー。
『Sleepeace』代表。
『三橋美穂の睡眠情報サイト』 http://sleepeace.com/
寝具メーカーの研究開発部門長を経て独立。睡眠とストレス、食事、色彩、体操、呼吸法、寝具などとの関わりについて研究を行う。講演や個人相談を通して、眠りの大切さや快眠の工夫、寝具の選び方などを提案している。
著書:『ねこに教わる 快眠レッスン60』(PHP研究所)、『寝る前5分間エクササイズで快眠生活』(実業之日本社)など。
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