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学校・まなび
小学1年生 2014年8月4日の記事
勉強大好き&学力アップ「親野智可等のママゼミ」第16回[8/4]
算数プリントや計算ドリルも、まずは部分をほめる
●「はい、バツ。これもバツ」ではカチンとくる
みなさんは、子どもがやった算数プリントや計算ドリルを見るとき、どんな感じになっていますか?
「はい、バツ。これもバツ。あ、これもバツじゃん。
何やってるの? この前教えたでしょ。
繰り上がりとか書かなきゃダメって言ったよね。
ちゃんと書かないから間違っちゃうんでしょ。
間違ったところ、しっかり消して、今すぐやり直しなさい。」
と、まあ、こんな感じですかね?これでは子どももカチンときます。
これでやる気が出たら不思議というものです。これでやる気が出る子なんて、世界中探してもいないと思います。
●「はい、マル。これもマル」にかえると子どもは素直になる
この場合も、“まずほめる。取りあえずほめる”に変えてみてください。そのためには、部分に注目することが大事です。
たとえば、次のようになるといいですね。
ママ 「はい、マル。これもマル。お、これもマル。すごいじゃん。いい感じ」
子ども 「やった~」
ママ 「あ~、惜しい、これ違っちゃった。あ~、これも違う、残念。やり方はわかってるのにね~。繰り上がりをちゃんと書いていればな~。惜しかったね。じゃあ、惜しかったところ直して、このページクリアしちゃおう」
子ども 「ようし、やるぞ!」
●まずほめてから、間違いを探させる
あといくつか、変え方の例を紹介します。
ママ 「ほら、これ単位が違うでしょ!答えの数字は全部合ってるのに、ミリメートルとセンチメートルを間違えてるのがわからないの?せっかく計算が合ってても意味がないでしょ。ここ全部、単位を書き直しなさい」
子ども 「イヤ。めんどくさい!」
↓↓↓↓↓
ママ 「お~、すごい、答の数字は全部合ってるよ。しっかり計算できたね。たいしたものだ。でも、惜しい、何かが違ってる……それは何でしょうか?」
子ども 「え、何かな? う~ん、あ、単位だ。単位が違っちゃった! 全部直さなきゃ」
●まずほめてから、間違えた理由を考えさせる
ママ 「筆算は合ってるのに、何で答の所が違ってるの?あ、そうか、また答を写し間違ってるんだ。しっかり見て書き写さなきゃダメって言ってるでしょ」
子ども 「……」
ママ 「やった後で見直ししないからこうなるのよ。これからちゃんと見直ししなきゃダメだよ!」
子ども 「え~、やだ~。めんどくさ~い」
↓↓↓↓↓
ママ 「筆算、合ってるね。このめんどうな計算、よくできたね。でも、なんで答のところが違うのかな~?」
子ども 「あれ、おかしいな。あ、そうだ。書き写すとき間違っちゃったんだ」
ママ 「あ~、惜しかったね。」
子ども 「ホントに惜しかったな~。これからちゃんと見直ししようっと」
●必ずよい循環が始まる
このように、算数でも“まずほめる。取りあえずほめる”を実行してみてください。これに徹していれば、必ずよい循環が始まります。
すぐに変化がないからといって“まず叱る。取りあえず叱る”に逆戻りはしないでくださいね。