森野恵子
栄養士。健康管理士一般指導員。フードコーディネーター。食と健康をコーディネートする『LaVarie』代表。
暮らしを楽しみながら食育を推進する団体『食育暮楽部』代表。
親子の料理教室などを行い、食育の普及に務める。
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生活・しつけ
年長 2014年8月28日の記事
ママの朝は、子どもの身支度を手伝って、家事をこなして……と、慌ただしくなりがち。朝食は、パンなど手軽にとれるもので済ませているご家庭も多いのではないでしょうか?
でも朝食は、1日の活力の素。忙しくて時間がなくても、栄養バランスに気をつけたいですね。栄養士の森野恵子先生に、「朝食」の栄養バランスのとり方についてお話を伺いました。
●朝食をしっかり食べて、体を目覚めさせよう!
森野 「人は、1日3回の食事で、活動や体作りに必要なエネルギーを補っています。でも、朝は時間がないからといって、朝食を抜いてしまうことはないでしょうか?
骨、筋肉など体の基礎を作っている段階の子どもにとって、一食抜くことの悪影響はとても大きいのです。また、朝食では、脳を動かすためのエネルギーをしっかり補給する必要があります。
起床してすぐは、頭がボーッとしてしまうことがありますよね。これは、脳が活動モードになっていないからです。栄養をチャージして、そのスイッチを入れるのが朝食の役割。
食べ物を噛むときにあごを動かすことで三叉神経(さんさしんけい)が刺激され、脳が活性化します。朝食をしっかり食べれば、集中して授業を受けることもできるはずです」
●体を動かす栄養には、どんな種類があるの?
森野 「よく、“栄養バランスよく食べることが大事”といわれますが、それはなぜだと思いますか?それは、同じカロリーをとった場合でも、栄養が偏っている場合と、バランスよく補った場合とでは、体に与える影響が異なるからです。
おもな栄養には、以下のようなものがあります。
・炭水化物(糖質+食物繊維):脳の唯一のエネルギー源となる栄養素。不足すると、集中力が低下します。
・たんぱく質:筋肉や血液などの材料になる、体をつくるために必要な栄養素です。
・脂質:体のエネルギー源、ホルモンや細胞膜の材料になります。
・ビタミン・ミネラル:3大栄養素(炭水化物、たんぱく質、脂質)の働きを助けます。
これらの栄養を、できるだけたくさんの品目からとるのが理想です」
●栄養バランスが整う『3つのお皿』の考え方
森野 「“栄養バランスを良くしましょう”というと、堅苦しい感じがしますよね。食卓に、『3つのお皿』がそろっているかをチェックすれば簡単ですよ。
3つのお皿とは……
・黄色のお皿(主食) ごはん、めん類、パンなど
・赤色のお皿(主菜) 肉、肉加工食品、魚、魚加工食品、大豆製品、卵など
・緑色のお皿(副菜) 野菜、きのこ類、海藻類など
この3つのお皿がそろっていれば、前述した炭水化物、たんぱく質、脂質の3大栄養素に加え、ビタミン・ミネラルも補えます。
この考え方は、子ども向けの食育講座でもお伝えしていて、小さな子でも栄養バランスを考えて献立を選べるようになります」
次回は、この『3つのお皿』の考え方をもとにした、簡単朝食のアイデアをご紹介します。
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