子どものお弁当・5日間献立(2日目)[8/18]

3回目

2日目(火曜日)

ミックスベジ入りハンバーグ弁当

 

献立

■主食:ごはん

■ごはんデザイン:パセリ ミックスベジ(炒めたもの)

■主菜(赤):ミックスベジ入りハンバーグ

■主菜(黄):かぼちゃ(冷凍のもの)じゃがいものチーズ焼き

■副菜(緑):カラーピーマンと小松菜のソテー

■隙間:ミニトマト

 

 

 

〈前日準備〉

・前日の夕食作りのついでにいも類以外の野菜を切り、冷蔵する。

・ミックスベジを混ぜこんだハンバーグだねを作り、成型してラップでつつみ、冷蔵する。

 

 

 

〈ポイント〉

・ハンバーグをフライパンで焼くとき、空いたスペースにカラーピーマンを入れて同時に炒めれば時短に。

 

・市販の冷凍カットかぼちゃ、じゃがいもスライスをそれぞれラップに包んで電子レンジで加熱。アルミカップに入れ、溶けるチーズをのせてトースターでチーズがとけるまで焼く。

 

学校とのやりとりがうまくいかないときは?[8/12]

問題保護者3回目

前回は、学校への相談・要望などの具体的な伝え方を、心理カウンセラーの鈴木雅幸さんに教えていただきました。

 

今回は、相談はしたけれど納得がいかないというとき、学校にどう働きかければいいのかについてうかがいます。

 

 

 

●納得できないときは、一度間を置いてみる

 

 

いざ学校と話し合いはできたとしても、その回答に納得できないということもあると思います。お互いの関係がぎくしゃくせずに納得できるようにするには、どうすればいいでしょう?

 

 

鈴木 「学校や先生に不満をそのままぶつけると、かえって事態がこじれることもあります。

その場合には、次のようなことをしてみるといいでしょう。

 

 

・さらに子どもと話し合う

納得がいかない点や疑問に思うことを探るために、子どもにもう一度、状況をよく聞いてみましょう。責めたり、大人が誘導したりせず、子ども自身が話すことに耳を傾けてください。

 

 

・学校に足を運んだとき、様子を見てみる

子どもが話しにくそうなときは、無理強いせず、学校公開の日などで足を運んだときに様子を見てみるといいでしょう。休み時間などの様子で、なんとなくわかるものです。子どもの様子を観察しつつ、クラス全体の様子も観察してみましょう。

 

 

・信頼できる保護者から情報を得る

もし知り合いの保護者の中で、相談したことをほかに漏らしたり、自分の価値観を押し付けず、親身になって聞いてくれる人がいれば、いろいろな情報をもらうなど、ぜひサポートしてもらうとよいでしょう。

 

 

・間をおいてから、再び先生に相談してみる

納得のいかない回答でも、一度引き取って、しばらくしてから再度『先生のお話を聞いて、いろいろとやってみました。ありがとうございました。たびたび申し訳ありませんが、まだ少し心配なところがあるのですが……』と働きかけるというのも一つの方法です。間をおくことで、先生から『では、こちらもう少しよく見てみます』などと、保護者の気持ちに沿って考えようという姿勢を引き出しやすくなります」

 

 

一呼吸置いて冷静に考えるためにも、間を置くというのは、いいですね。

 

 

 

●先生と子どもの話、どちらも鵜呑みにしないことが大切

 

 

鈴木 「親御さんが釈然としない原因の一つに、子どもの話と先生の話が食い違うという声もよく聞かれます。

 

例えば、子どもの言っていることを先生に伝えたときに『そんなことはないと思いますが……』などと言われて、それ以上追求できず、悶々としたままで問題を持ち帰ることになると、かえって学校への不信感を募らせてしまうんですね。ときには、それがもとで学校とのトラブルに発展してしまうこともあります。

 

 

この場合、実はいくつかのケースが考えられます。

 

 

  • 先生が気づいていない
  • 子どもの受け取り方・表現の仕方が先生の受け取り方とずれがある
  • 子どもが事実ではないことを言ったか、小さなことをオーバーに言っている
  • 本当は子どもの言った通りだが、先生が認めない

 

どのケースに当てはまるかによって、それぞれ対応の仕方がまったく違ってきます。

 

 

本来は、先生がそこまで汲み取って保護者の方に対応すべきなのですが、先生の力量などに左右される部分もあって、なかなか難しいのが現実です。

 

また、子どもにしても、嘘をつくというのではありませんが、大人の捉え方とは違ってくることも多いため、先生の話とどうしても一致しない部分が出てきます。

 

子どもの話を鵜呑みにすると、学校に対して、どうしても感情的になってしまいがちなので、まずは自分でいろいろなことを確かめ、自分の中で納得する回答を見つけていくことが大切だと思います。

 

 

親御さんにしてみれば大変なところもあるとは思いますが、こういった作業を一つひとつこなしていくうちに、『もしかしたら、こうなのかもしれない』『こういうこともあるんだ』と気づくことも多いはずです。それが学校理解にもつながってくるのではないかと思います」

 

 

 

子どもや学校の言葉に振り回されずに、自分で動いて確認することを心がけていれば、今後、万が一何か問題が起きたときにも冷静に対応できますね。

鈴木さん、ありがとうございました。

先生とのやり取りのポイントは?[8/11]

問題保護者2回目

「問題保護者」と思われることが気になって、心配事があっても学校に相談するのを躊躇してしまうという声に対して、前回心理カウンセラーの鈴木雅幸さんに、相談する際に相手に配慮しながら伝えることの大切さについてうかがいました。

 

では、具体的に、どのように配慮していけばよいのでしょうか。今回も引き続き、鈴木さんにお話をうかがいます。

 

●自分のほかにも働きかけたい保護者がいる、というイメージを

 

学校に対して相談をしたり、要望を伝えるときのポイントを教えてください。

 

鈴木 「前回、疑問や要望があれば、積極的に伝えてほしいと申し上げましたが、先生たちの側にも余裕がないというのが現状です。

 

ですから、もし何か相談したいことや伝えたいことがある場合、ほかにも同じように保護者が先生に働きかけていて、自分もその1人なんだというイメージをもつとよいでしょう

 

本当は自分のためにたくさん時間を割いて話を聞いてほしいところでしょうが、まずはその気持ちを抑えて、『お忙しいとは存じますが、お時間のあるときで結構なので、教えていただけるとありがたいのですが』と切り出せば、先生たちに伝わる印象はまったく違ってくるはずです」

 

お互いに余裕がないからこそ、相手の都合を考えながらアプローチしていくことが大切なのですね。

 

 

●先生とのコンタクトは、電話より文書で

 

学校に連絡をとりたいとき、電話はダメという話を聞きますが、実際はどうなのでしょう。

 

鈴木 「表立って、電話をかけても学校はダメとは言わないでしょうが、教室で子どもたちと作業をしているときであっても、保護者から電話がかかってくれば、先生は出ないわけにはいきません。当然その分の時間がとられるということになります。

 

ですからなるべく電話は使わず、まずはお便りや連絡帳でアポイントをとるようにしましょう。

 

『実は心配なことがありまして、お忙しいとは思いますが、少しお時間をいただければと思います。先生のご都合のよい日を教えていただけますか』と書き込めば、先生も『それなら水曜日の放課後なら大丈夫です』などと提案しやすくなります。二度手間ではありますが、先生にとってはこのほうが助かります。

 

もしも電話をかけるときも、『お忙しいところすみません』と加えながら、手短かに用件だけを伝えて、細かい話は実際に会ったときに伝えるようにしましょう」

 

 

●連絡帳などの文書での伝え方には、より注意を

 

連絡帳や手紙の書き方で、何かポイントはありますか?

 

鈴木 「こういうことを書いたら問題視されるという書き方はないと思いますが、切羽つまっていると、どうしてもいきなり用件を切り出してしまいがちです。実際に会って顔を見られる状態であれば、相手にも『追い込まれて感情的になってしまっているのだな』などと理解してもらえますが、文書だと、場合によってはクレームに受け取られかねません

 

ですから、連絡帳で重要な用件を伝えるときこそ、ちょっとした気遣いがとても重要になってくるんですね。

 

具体的には、書き出しに『いつもお世話になっております』と書き添えるようにするといいでしょう。

その程度のことかと思われるかもしれませんが、これが意外にできていない人も多いんですよ」

 

 

●「〜してください」だけではクレームにとられることも

 

伝え方や書き方のちょっとした配慮が、本当に大切なんですね。

 

鈴木 「要望を伝えるときも、ただ、自分の要求を『こうしてください』と伝えるだけでは、内容によってはクレームととられることもあるかもしれません。でも『子どもがこう言っているので、先生は大変でしょうが、こうしていただけると助かります』という言い方をすれば、それを即クレームと解釈する人はいないはずです。

 

こうした伝え方などは、皆さん、仕事などでは普通にやっていることだと思いますが、子どものことになると、余裕がなくなってしまうんですね」

 

「問題保護者」とまではいかなくても、子どものトラブルとなると、どうしても冷静ではいられなくなります。いざというときは、できる限り冷静に、常識ある対応を心がけたいと思います。

鈴木さん、ありがとうございました。

 

もう一つ、保護者にとっては実際に相談をしたとしても、今ひとつ納得がいかなかった……というとき、どのように働きかければいいのか迷うところです。次回はこのあたりについて取り上げます。

☆子どもの兄弟姉妹ゲンカを減らす方法[8/7]

東さん6回目画像

 

 

●兄弟ゲンカが絶えないときは、どうする?

 

こんにちは。子どもの自信とやる気を引き出す子育て心理学カウンセラーの東ちひろです。

 

お子さんが2人以上いるご家庭は、にぎやかで楽しいこともたくさんありますよね。

それだけに、ときには子どもたちが兄弟(姉妹)ゲンカをすることもあるのではないでしょうか。

でも、兄弟ゲンカは悪いことばかりではありません

ケンカを通して、相手の気持ちを理解したり、自分のわがままを通すとどうなるのか知ったりすることもできます。

しかし、子どもたちが目に余るケンカを繰り返していたら、どうすればいいか迷ってしまいますよね。

今回は、そんな兄弟ゲンカを減らす方法をお伝えします。

 

 

●子どもの「ココロ貯金」を満たす

 

子どもたちのケンカが絶えないときは、「ココロ貯金」(心のエネルギー)の見直しの時期です。

 

いくら親が怒っても、ケンカは減りません。逆に、お母さんのイライラが増えるばかりです。

 

そうならないためには、子どものココロが落ち着いているときに、プラスの関わりを積極的にしていくのです。

 

ココロ貯金」が貯まると、兄弟が仲良くなりますし、意欲的な状態になります。

 

兄弟姉妹は仲間であり、お母さんを取り合うライバルでもあります。

 

特に、上の子が「お母さんから大事にされていないな」と思い込んでいるとき、大事にされている(と思っている)下の子に意地悪をすることがあります。だから、上の子どもにえこひいきするぐらいでちょうどいいのです。

 

上の子は、自分のお母さんとの時間を弟・妹に奪われたという「愛情の喪失」を感じています。親御さんの愛情を独り占めにした過去の経験がありますから、愛情の喪失感も大きいのです。

 

一 方で、下の子どもは、上の子に比べてまだ手かかる分、お母さんと一緒の時間が長いので、話を聴いてもらう時間も長いですし、スキンシップの回数も多くなり ます。自然と下の子の方に「ココロ貯金」が貯まるのです。上の子にも十分に貯まるように、次のように意識して、子どもの「ココロ貯金」を満たしましょう。

 

 

●子どもの「要求水準」を意識する

 

一般的に、1人目の子は「しっかりした子に育てたい」という親の思いから、しつけが厳しくなり、2人目からはゆるくなることがあります。

 

上の子には「できて欲しい」と思い、下の子には上の子の子育ての経験から「できなくても仕方がない」と思います。だから、1人目、2人目でお母さんの要求水準(できて欲しいことのハードル)の高さが違うことがあります。

 

兄弟姉妹では、下の子ほど「甘え上手」のようです。お母さんが怒っているときは近寄らず、空気を読んで上手に甘えてきます。すると、上の子が「私のことは見てくれないの?」と、すねたり、下の子にちょっかいを出しはじめたりします。

 

そんなときは、「急がばまわれ!」です。

・何事も上の子を一番にする(入浴時に体を洗う順番、おやつを出す順番など)

・上の子のそばを歩いただけで「いい子、いい子」と頭をなでる

・「さすがー! お兄ちゃん(お姉ちゃん)だね」と下の子がまだできないことをしたときに、きっちり認める声をかける(手が洗えた、自分で着替えができた、宿題ができたなど)

などなど、まずは上の子に「ココロ貯金」チャージをしてみてください。

 

 

●上の子に「えこひいき作戦」

 

上の子には、下の子の1.3倍のえこひいきするぐらいがちょうどいいです。

 

まだ手のかかる下の子に比べて上の子には意識が向きにくいものです。

私も、2人の娘の子育てをしていて、それを実感しています。

 

あ る日、上の子が幼稚園から帰ってきたときのことです。私が長女のおしゃべりを「ふ~ん、へ~、そうなんだ。なるほどね」と聴いていると、下の子がいつの間 にかイスの上によじ登っていていたんです……。この頃は、下の子にいつも目が離せない状態でした。同じような経験を持つお母さんもいるのではないでしょう か?

 

よく動く「下の子」の相手をしながら、心を配っているのは、「上の子」に対して。つまり、意識と行動を別々に向けるのです。

 

上の子は「お母さんは自分のことを見てくれている」と思えるので、兄弟姉妹ゲンカが叱らなくても減っていくはずです。

 


前回の記事はこちら

失敗しても折れない心の子に育てる3つの方法

 

次回の記事はこちら

子どもが進んで片づけするようになる3つの方法

 

関連記事はこちら

上の子ばかり叱ってしまう

上の子らしさを伸ばすには?

「上の子」がわがままを言うのはなぜなの?

「上の子」の困った行動をやめさせる方法は何?

 

 

 

 

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困ったことや要望を、学校にどう伝える?[8/10]

問題保護者1回目

保護者の皆さんからは、子ども関係のトラブルや、学校に対する要望疑問があっても、「うるさい保護者だな」と思われそうで、学校には気軽に相談しにくいという声が聞かれます。

 

いわゆる「問題保護者(モンスターペアレンツ)」に見られたくはないけれど、学校に伝えたいことがあるとき、どんなアプローチをしていけばよいのでしょう。

 

スクールカウンセラーとして保護者の教育相談などを行なってきた経験をお持ちの心理カウンセラーの鈴木雅幸さんにうかがいました。

 

 

●疑問や希望は遠慮なく学校に伝えよう

 

ここ数年、学校に対して理不尽な要求や苦情をつきつける保護者が増えていると言われていますが、実際はどうなのでしょう? 

一方で、そういう話を聞き、「こういうことを言ったら『モンスターペアレンツ』って思われるかも」なとど気にする親御さんもいるようですが……。

 

 

鈴木 「『モンスターペアレンツ』という言い方は、一人ひとりの事情に目を向けることなく、ひとくくりにして問題視することになるので、なるべく私自身は使わないようにしています。

 

ただ、スクールカウンセラーとして学校に勤務していたときの経験で言えば、いわゆる理不尽な要求をする『困った保護者』は確実に存在し、年々増加しているという印象を受けたことは事実です。

 

でも、数で言えばそれはごくごく限られた方のことです。ほとんどの保護者はそうではないのに、口うるさい保護者だと思われたくないということで、本来、学校に聞いたほうがよかったり、ちょっと聞くだけで疑問を解決できることが相談できないというのは、とてももったいないことです。

 

学校に対して疑問に思ったこと、こうしてほしいということがあったら、遠慮せずに担任の先生に伝えたり、質問してほしいと思います」

 

 

●伝え方によっては「やっかいな親御さん」と受け取られることも

 

 

伝えられなくて不安や心配を募らせるよりも、きちんと伝えたほうがいいということですね。

 

 

鈴木 「とはいっても、伝え方には多少の配慮が必要です。

 

お子さんに心配なことなどがあると、保護者の方はどうしても混乱してしまいます。私が私自身の経験で言えば、お子さんが苦しい思いをしているということで、親御さんがどうしたらいいかわからず、学校を責めたり、苦情を言うような形になってしまうことがありました。

 

こういう場合、親御さん自身にはそういうつもりがなくても、先生方から見ると『ちょっとやっかいな親御さん』に映ってしまうこともあります。

 

私がその親御さんと話をしても、いわゆる『モンスターペアレンツ』というのではなく、子どもや学校のことをよく見ていて、こちらの話もきちんと理解していただける方でした。そういう人でも先生を前にして、わが子のことを伝えようとすると、緊張してしまい、つい攻撃的になってしまうんですね。

 

お互いが少しだけ冷静になって、よく話し合えば理解しあえるはずなのに、伝え方ひとつでお互いの間にギャップができてしまうというのは、とても残念なことです。

 

 

もちろん、教師の側に、親御さんの気持ちを汲み取る努力も必要です。

 

ただ、お母さんたちの側にも、いざというときにほんの少し伝え方などに配慮するだけで、学校と円滑にコミュニケーションをとることができるのだということを知っておいてもらえるとうれしいですね」

 

 

鈴木さん、ありがとうございました。

次回は、学校への要望などの伝え方について、具体的なポイントなどを教えていただきます。

★親野智可等の「今日から叱らないママ」第13回 [8/10]

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 ●いつもと違う別のフレームで見てみよう

 

もっと子どもをほめてあげたいのに、実際にはなかなかほめられない。

それどころか、短所ばかり目についてしまう。

こう感じている人も多いと思います。

 

そういう人は、意識して子どものよい面を見るようにするといいと思います。

言い換えると、プラス思考の加点主義的な見方を心がけるということです。

 

そのためにお薦めしたいのがリフレーミングです。

 

人は誰でも一定の枠組み、つまりフレームを通してものを見ています。

リフレーミングとは、そのフレームを一度外して、別のフレームで見なおしてみるということです。

 

 

 ●マイペースな子はすばらしい

 

例えばマイペースな子がいたとします。

 

親としては、「何でも遅くて困る。もっとてきぱきできなければ困る」というように感じてしまうことが多いと思います。

 

でも、別のフレームで見てみると、マイペースというのは周りに左右されることなく、ゆったり着実に自分らしく生きられるということでもあります。

 

そして、私の経験によりますと、マイペースな子はけっこう癒し系のことが多いようです。

 

そして、友達への対応もソフトなので、もめたりトラブルを起こしたりすることが少ないのです。

 

 ●ふざける子はすばらしい

 

また、例えばよくふざける子がいたとします。

こういう子は、「ふざけてばかりいないで、ちゃんとやりなさい」などと叱られがちです。

 

大人のフレームでみると、それは迷惑でけしからんことなのです。

 

でも、フレームを変えて見てみると「ふざける」というのは 明るい、元気がある、面白がるのがうまい、ユーモアがある、盛り上げ上手、ということでもあります

 

こういう子が大人になって、場に応じた判断力がつけば、職場の人気者になること間違いなしです。

 

 ●「別のフレームで見るとどうなるのかな?」

 

このように、常にリフレーミングして子どもを見るように心がけるといいと思います。

 

例えば、子どもに対して「本当に○○なんだから。まったくしょうがない」とイラついたとします。

 

そのとき、そこで終わらないで、「まてよ、これを別のフレームで見るとどうなるのかな?」と考えてみるようにしましょう。

 

しばらく意識してやっていると、だんだん自然にできるようになります。

火を使わない!「レンジでカレーチャーハン」[8/7]

たっきーママ・4回目

●夏休みを前に、長男の成長について思うこと

 

こんにちは!

たっきーママです。

 

夏休みも中盤、いかがお過ごしでしょう?

うちは長男が小学生最後の夏休みとなるので

何か思い出に残るようなことをしてあげたいな~と思ってるんですが、何がいいですかね~。やっぱり男の子なんでキャンプとか?

 

うちの長男は今でこそ普通の男の子っぽくなりましたが、赤ちゃんの頃から小学3年生くらいまででしょうか。

それはそれは女の子のようでして。

見た目も女の子に間違えられたし、ナヨナヨしてるし、キラキラしたものや可愛い系のもの、アニメも女の子が好きなものを好み、キュアなんちゃらになりきって、衣装まで欲しいと言ったこともありました。

 

実は、本気で性同一性障害の可能性も考えてました。

そしてその覚悟はできてました。

 

それで、小学校に上がるときに先生にも伝えましたし、1年から2年に上がるときも担任の先生が可能性は否定できないと判断して、引き継ぎで新担任にも伝えてくれてました。

 

もしそうだった場合、私が1番嫌だったのは、本人がそれを誰にも言えずに悩み苦しむことだったので、1年生になるときに、もう理解できるかなと思い本人に話しをしました。

 

 

「もしあなたが、本当は気持ちが女の子で、女の子になりたいと思ったら絶対にママに言ってね。

ママは、あなたが男の子だから好きなんじゃなくて、あなただから好きなんだからね。

男の子でも女の子でもあなたに変わりはないからね。

だから、もしそうならママは応援するから絶対に話してね。」

 

 

いろいろ考えて、このことを言ったのを覚えています。

でも、本人はわかったのかわかってないのか

「うん、わかったー! 言うー!」

と言ってましたが、何も言われないまま1年が過ぎ……2年が過ぎ……

 

気づけばもう6年生。

考えてみたら、4年生になったあたりからグンと男の子っぽくなり始め、今では「俺」とか言っちゃったりして!!! きゃーーー!(笑)

 

 

小学校生活はとても長く、でもあっという間に成長しますね。

小さい頃に心配する何かがあっても、大きくなるにつれてそんなこともあったねーなんて笑い話になることもあるだろうし、逆に早く気づいてあげないといけないこともあるんだろうなと思います。

 

でも、その時々で子どものことで一生懸命悩むからこそ成長がうれしいし、どんなときでも味方がいてくれると思うだけで子どもはのびのびと大きくなれるんじゃないかな~と思ったりします。

 

 

 

ってことで、前置きが長くなりましたが、

夏休みのお昼ごはんの準備って、結構面倒じゃないですか?ww

 

火を使って料理するのも暑いし面倒くさいし~

っていうときに便利なのが電子レンジ調理ですね。

 

今回は、電子レンジとクッキングシートを使って簡単に出来るチャーハン

ご紹介します。

 

ごはんと具材、調味料をクッキングシートで包んで加熱するだけですが、ラップでも大丈夫です。

あえてクッキングシートでとオススメしている理由としては、熱の通りが均一になり、熱するというよりも蒸してる状態になるので硬い部分が出来にくいんです。

 

忙しいときに、ぜひお試し下さいねー!

 

レンジでカレーチャーハン

 

【材料】4人分

温かいごはん…4杯分

ミックスベジタブル…50g

ベーコン…4

バター…20g

塩、こしょう…各適量

  • カレー粉、顆粒コンソメスープの元、しょうゆ、みりん…各大さじ1

 

 

【作り方】

  1. 大きめのボウルにごはんを入れ、★を加えて全体によく混ぜ合わせる。ベーコンは細切りにする。

 

  1. クッキングシートを大きめに切って耐熱皿の上に敷き、その上に(1)のごはんを半分のせる。ミックスベジタブル、ベーコン、バターもそれぞれ半分の量をのせてキャンディーの包み紙ように包む。電子レンジ(600W)で3分加熱し、塩、こしょうで味を調えて全体によく混ぜ合わせる。同様に、残りの材料で作る。

 

 

1つのシートにつき2人分です。

具はウインナーなどでも美味しいですよ!


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たっきーママの子育てレシピノート

給食を作る場所はどこ?[7/10]

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イラスト/ゼリービーンズ

 

こんにちは、学校給食の現役管理栄養士&経験者のグループ「おkayu」です。

私たちが綴るママノート版「給食室だより」。第3回目は、給食作りの現場についてお話しします。

 

 

給食が作られる場所は自治体によって違います

 

前回もご紹介したように、給食が作られる場所には2通りあります。

 

学校に給食室がある「自校調理方式」と、学校とは別の場所に給食室がある「給食センター方式」です。

多くの学校では、この2通りの方式のどちらかが採用されていますが、そのほかに「親子方式」といって「親」の学校が「子」の学校の分まで給食を作る方式もあります。

 

どの方式が採用されているかは、自治体によって違ってきます。お子さんの通っている学校の方式はどれでしょうか?

 

自校調理方式の場合、給食室は学校の敷地内で、1階の、道路に面した位置にあることがほとんどです。それは、給食物資(食材)が毎日納品されるためで、業者さんが車から物資を給食室の「前室」と呼ばれる部屋に運びこめるような造りになっているからです。

 

 

給食センターでは、10,000名分以上の給食が作れるところも

 

センター方式の場合、当然ながら給食を調理する給食室は、学校給食センターの中にあります。各自治体により学校給食センター(以下センター)の数は違いますが、当該地区の近くに建設されています。規模は、小学校、中学校、幼稚園、保育園など4~25校の給食、人数にして約1,200~14,000名分を調理できる施設となっています。

 

各自冶体のホームページには、学校や給食センターの紹介もあります。お子さんが通う学校のホームページを見て調べることもできるので、最新施設のセンターはどうなっているのか、ちょっとのぞいてみてもいいかもしれませんね。

 

 

センター給食が始まった理由

 

自校方式とセンター方式、なぜ地域によってバラつきがあるのでしょうか。

そもそも当初は、給食を行なっている学校のほとんどに給食室がありました。それがセンター方式に変わった一番大きな理由は、経費節減です。

 

何校分もの給食室を1カ所に集めることにより、人員を削減でき、施設運営費などを軽減することができます。さらに大量調理が可能になるので、材料も大量購入になり、安定した状態で物資価格を安く抑えられます。食材料費が安くなるということは、給食費が安くなることにつながります。保護者のみなさんにとっては、助かりますよね。

 

また、給食室の老朽化を機に、経費を節約するため、センター化に踏み切ったというケースもあります。

 

もう一つの理由は、中学校給食が導入されたことです。

これまで給食を実施していない地域が給食を導入することになり、学校に給食室を建設することになりました。しかし、給食室を作るには、様々な設置条件の障害があったため、給食室を学校に作れない所をまとめて、隣接地に建設するという発想に結びついたそうです。

 

 

給食センターは良いことばかり……?

 

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栄養士として見てみると、自校方式に比べて給食センターでの給食作りにはいくつか難しい面もあります

 

一番の問題は、できあがった給食が教室に届くまでの時間です。自校方式では、できあがってから各階の教室に届ける時間は40分ぐらいです。一方、センターの場合、給食をコンテナに入れ、車で学校の配膳室へ運び、そこから各教室へ届けるので2時間~2時間半位かかってしまいます。

 

この時間、密閉された容器に詰められた揚げ物はどうなるでしょうか。保温性の高い食缶に入れられたスープは、余熱でさらに煮えてしまうかもしれません。昔、この時間も調理時間と考えて作っていると話していた調理師さんがいたのを思い出しました。

 

次にあげられるのは、大量調理のため、できあがりの見た目があまりよくないということ。攪拌(かくはん)機がついた回転釜で1,000名分の調理をすることもあるので、炒めものもスープ状に仕上がってしまったり、野菜の形状がきちんと残らないということも起きてきます。

 

私たちの勤務していた東京都にも、数は少ないのですが給食センターがあります。今から30年ほど前、1日に1万食を作れるというセンターが新しくできたとき、見学に行ったことがあります。

 

大規模な給食センターの工場のような光景に驚き、食事を作っている現場に見えないこと、給食室でやってきたきめの細かい配慮が生かされないということに複雑な思いを抱く栄養士さんも多かったようです。

 

今では、さまざまな取り組みをしている全国の給食センターのホームページを見るにつけ、時代の進歩を喜ばずにはいられません。

 

けれど私たち栄養士としては、やはり「食べること」は、決して合理化になじまないと思いますし、大事なのは節約よりも「いかに手をかけるか」「本物の味をどう伝えるか」だと感じています。みなさんはどう思われるでしょうか。

 

もちろん、センターの栄養士・調理員の方々は、いろいろな制約の中で、できる限りの努力をして子どもが喜ぶ美味しくて安全な給食づくりをされています。ご理解とご協力、そして応援をお願いします。 

 

次回は、献立作りについてお話しします。

冷やし中華風「しっとり蒸し鶏の彩りそうめん」[7/3]

たっきーママ・3回目

 

●子どもに好評な「そうめん」の食べ方

 

こんにちは!たっきーママです。

そろそろ本格的に暑い時期に突入ですね。そんな時の食事の定番といえば、「そうめん」。

 

我が家は実家に届くお中元が全部我が家に流れてくるシステムなのですが(笑)、お中元に「そうめん」をいただく率がとても高いため、どうしても「そうめん」を食べる機会が多くなります。

 

でも、普通の食べ方ばかりだと飽きますよね。

 

なので、たまにアレンジレシピを作るのですが、子どもはそのままの方が良いようで、アレンジして出すと「なんでまたいらんことしたん……」という空気を出しつつも言葉では「わー美味しそう」と(若干棒読みで)言ってくれる優しい子どもたち。(笑)

 

でも、ジャージャー麺風にしたときは、喜んでくれました。

今回は、冷やし中華風にしてみました。

 

自家製のタレがとっても好評で、子どもたちはめっちゃ喜んでくれました!「また作って」の言葉、いただきましたーーー!(笑)

 

 

蒸し鶏はレンジで簡単に。

時間のあるときに作っておくと何かと便利です。

時間が経ってもパサつかないようにするには、蒸し汁に浸けておくこと。

 

鶏むね肉にしてもささ身にしても、パサつく原因は水分。

脂身がほとんどない鶏むね肉や鶏ささ身は、調理する段階で水分が逃げることによってパサついてしまいます。

 

なので、

「調理前に保湿をする」

「水分が逃げないようにコーティングする」

「逃げた水分を吸収させてあげる」

この3つの方法を使うことでパサつきを軽減することが出来ます。

 

それでも、火を通しすぎるとどうしても硬くなるので、加熱しすぎはNG。短い時間で加熱し、後は蒸らして中まで火を通すと硬くなりにくいです。

 

ってことで、今回は

「保存しながら水分を中に吸収する」

「加熱時間を短く、蒸らして中まで火を通す」

の3つで柔らかくしっとりした蒸し鶏を作ります。簡単なので、ぜひお試し下さいね。

 

 

冷やし中華風「しっとり蒸し鶏の彩りそうめん」

 

【材料】4人分

鶏ささ身…3

好みの具材(きゅうり、トマト、錦糸卵、炒りごまなど)…好きなだけ

そうめん…360g

 

塩…小さじ1

酒…大さじ2

 

〈自家製タレ〉

  • 水…140ml
  • 酢…120ml
  • しょうゆ…100ml
  • 砂糖…大さじ4
  • ごま油…小さじ2

 

炒り白ごま…少量

 

【作り方】

  1. 鶏ささ身は耐熱容器に並べ、塩、酒を全体にふりかける。ふんわりラップをして電子レンジ(600W)で3分加熱し、そのまま粗熱が取れるまで蒸らしながら熱を通す。

 

  1. 好みの具材を用意する。そうめんは袋の表示時間通りゆでて水で洗ってぬめりをとっておく。★は混ぜ合わせておく。

 

3.水気を切ったそうめんを器に盛る。手で裂いた鶏ささ身、好みの具材をのせて、合わせた★をまわしかけ、炒り白ごまを散らす。

 

 

ささみは裂いたらゆで汁の中にくぐらせてから盛ると味もしっかりする上にしっとりするので、ぜひ!

 

 

鶏肉のことになるとついつい熱く語ってしまい長くなりましたので今回はこの辺でーーー!

子育てに関する話し、どこーーーー!(笑)


 

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たっきーママの子育てレシピノート

 

★親野智可等の「今日から叱らないママ」第12回 [7/6]

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●親子アンケートでびっくり

 

私が先生だった頃、懇談会の資料を作るためにときどき親子アンケートをとりました。

その中でとても印象深かったのが、「ほめる」と「ほめられる」についてのアンケートです。

 

親には次の4つの選択肢の中から選んでもらいました。

 

1.子どもをよくほめている

2.ときどきほめている

3.あまりほめていない

4.ぜんぜんほめたことがない

 

子どもには次の4つの選択肢の中から選んでもらいました。

 

5.家でよくほめられる

6.ときどきほめられる

7.あまりほめられない

8.ぜんぜんほめられたことがない

 

 

●親はほめたつもりでも、子どもはほめられたと思っていない

 

アンケートを集計した結果、親で「よくほめる」と「ときどきほめている」の合計は3/4強でした。

 

ところが、子どもで「よくほめられる」と「ときどきほめられる」の合計は1/4弱でした。

 

あまりにも大きな差が出たので、私も含めて先生たちはみんなびっくりしました。

懇談会で紹介したときも、みなさんびっくりしたようで、おかげで話し合いが大いに盛り上がりました。

 

この結果をひと言で言うと、親はほめているつもりで、意外と子どもの方はほめられたと思っていないことが多いということです。

 

「なぜそうなるのか?」ということで、懇談会で白熱した議論が行われました。

その結果いくつかの理由が挙げられましたが、大方の賛同を得たのが次の意見です。

 

 

●ほめて終われば好印象

 

つまり、これは親のやっかいな習性によるものではないかという意見です。その習性とは、ほめた後でさらに求めるという習性です。

 

例えば、「算数の勉強、よくがんばったね」とほめた後で、すぐに「もっとがんばれば、もっといい点が取れるよ」とか「漢字ももっとがんばらなきゃね」などと求めてしまうことが多いのです。

 

みなさんも、きっと心当たりがあると思います。

 

これを言っているとき、親の方はほめているつもりでいます。でも、子どもの方はまったくほめられた気がしていません

当然、うれしくもありません。

 

というわけで、みなさんもこの習性には気をつけてください。

ほめた後で余分なことを言わないようにして、ほめたところで終わるようにしましょう。

「通知表」を見たとき、どう声をかければいいの?

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お子さんが小学1年生になって、初めての「通知表」は、親としても評価が気になるところですね。

子どもの得意なこと、苦手なことを知って伸ばしてあげるには、どのような声かけをすればいいのでしょうか?心理カウンセラーで3人の娘さんの母親でもある山口淳子さんに、お話を伺いました。

 

 

●まず、子どもに通知表を読んでもらう

 

山口 「お子さんが親御さんに通知表を見せるとき、きっと『ほめてもらいたい』と思っています。しかし、通知表の評価で一喜一憂するのは避けたいところです。

 

通知表には、小学校の担任の先生からお子さんへの大切なメッセージが込められています。

 

わが家の子どもたちの場合、通知表を学校からもらってきたら、まず『じっくり読んでみて』と伝えました。通知表には、『学習面』、『生活面』の評価や先生からのコメントが書かれています。

 

小学1年生のうちは、まだ難しいかもしれませんが、通知表を子ども自身がじっくり読んで、課題に対して達成できていることと、まだもうひと工夫が必要なところを把握するのは、『分析力』につながるのです。

 

そして、読み終わったら『どう思った?』と子どもに問いかけます。

自分の頭の中だけで思いを巡らせるのではなく、言語化することによって、思ったことをきちんと言葉にできるようになります。そのうえで、できていないこと、苦手なことが、どうすればできるようになるのか、親子で対策を考えていきます」

 

 

●通知表の「分析」を「苦手の克服」につなげる

 

山口 「通知表の形式は学校によって異なりますが、例えば、算数なら『計算力がある』『図形を理解する力がある』『文章問題を解く力がある』など、評価の項目が分けられています。つまり、算数でも得意なこと、苦手なことがわかるのです。

 

わが家の場合、子どもの通知表から計算問題が苦手だとわかりました。

そして、どうして苦手なのだろうと考え、子どもが計算問題を解いている様子を観察してみました。そうすると、ある弱点に気づいたのです。

 

それは、左に書かれた計算問題を右に書き写すとき、数字を写し間違えていたのです。

そこで、計算問題の数字を左手の指で1つ1つ指差しながら書き写すようにアドバイスしました。その後は、間違いが減り、2学期の評価では計算問題の評価が『◎』になりました。

 

苦手だったことが克服できれば、『あなたが努力したことが、評価につながったのよ』と子どもの頑張りを認められ、子ども自身も達成感を味わえます」

 

通知表の「できる」「できない」の結果だけにとらわれるのではなく、弱点に気づき、どうすればできるようになるのかを考えることが大切なのですね。

 

次回は、通知表の「生活面」の見方についてお伝えします。

 

 


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通知表は「生活面」の評価もよくチェックして!

通知表・2回目画像

 

 

前回は、通知表を子どもに読ませて「分析」し、「苦手の克服」につなげることについてお伝えしました。

今回は、通知表の「生活面」の評価の見方について、心理カウンセラーで3人の娘さんの母親でもある山口淳子さんに、お話を伺いました。

 

 

●「生活面」の評価が低いところは家庭で改善を

 

山口 「通知表では、国語、算数などの『学習面』の評価が気になる親御さんが多いのではないでしょうか? ぜひ、『生活面』の評価についてもチェックしてください。わが家の場合は、『生活面』の評価は、特に子どもにじっくり読ませました。

 

項目は学校によって異なりますが、例えば……

 

・身の回りの整理整頓

・忘れ物をしない

・元気よくあいさつや返事ができる

・みんなが使うものを大切にしている

・安全に気をつけて過ごしている

 

などの項目があります。

 

学習面のことは主に学校での行動ですが、これらの生活面のことは外での我が子の素の姿を知るチャンスです。

 

評価が低いところがあれば、『何か思い当たることはない?』『家でもできることがあるかな?』と、子どもに問いかけ、改善法を探します」

 

 

●『苦手』の理由を知ればママのイライラも減る

 

山口 「日々、子どもと向き合っていても、家庭と学校で子どもの行動は違っていたりします。だから、小学校での子どもの様子を教えてくれる通知表は、とてもありがたいものなのです。

 

通知表から具体的にできていないこと、苦手なことを知って、子どもの行動を観察していくと、改善のポイントが見えてきます。『何でできないの!』と漠然とイライラしているよりも、改善のポイントが明確になることで子育てが楽になるはずです。

 

たとえ、通知表の評価があまり良くなかったとしても、気にしすぎないでください。

子育ての最終目標は、『子どもが自立し、社会に出て1人で生きていく』ことなのではないでしょうか。

 

自分の弱点を分析して、対策を立て、伸ばしていくことは、社会に出たときにも活きる力です。

良くない評価でも、それだけこれから成長する余地があるということと考えて、ぜひ通知表を『分析力』を伸ばす材料にしてください」 

 

通知表の評価が良くなかったとき、親としては「ムッ」としてしまうことがあるかもしれません。でも、子どもの成長のために活用しようと前向きに考えることが大切なのですね。

 

山口さん、ありがとうございました。

 

 


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★親野智可等の「今日から叱らないママ」第11回 [6/29]

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●子どもを静かにさせたい

 

突然ですが、問題です。

 

問題1

親子ともども10分間ほど静かにしていなければならない状況になったとします。あなたはお子さんを静かにさせるために何か言わなければなりません。次の3つの中で選ぶとしたらどれですか?

 

(ア)静かにしてないともう連れてこないよ(  )

(イ)忍法沈黙の術で10分静かにしていられると忍者になれるよ(  )

(ウ)10分間どっちが静かにしていられるか勝負だ(  )

 

 

●お皿洗いをしっかりさせたい

 

問題2

 

子どもが食後にお皿洗いをすることになっています。ところが、このごろ洗い方がいい加減になっているので、何とか改善したいと思います。次の3つの中で選ぶとしたらどれですか?

 

(エ)「ちゃんと洗わなきゃだめでしょ。何度言ったらできるの!」と叱る(  )

(オ)親子で「きれいに洗いっこ競争」をする(  )

(カ)洗い方合格の日が何日連続するか記録する。連続合格の新記録が出たら大いにほめる(  )

 

 

●食べ物こぼしを減らしたい

 

問題3

食事中に子どもがよく食べ物をこぼしたり落としたりします。それで、食べ終わった後のテーブルがいつも汚れているのが気になります。次の2つの中で選ぶとしたらどれですか?

 

(キ)子どもが食べ物をこぼしたらすぐに叱る

(ク)「食べた後がどっちがきれいかパパと競争だ!」と言う

 

 

●叱る前にひと工夫

 

いかがでしたか?どの問題でも1つめの選択肢は「叱る」というやり方です。

安易で何の工夫もない方法です。

 

今回は文章を読んで問題に答えただけなので選ばなかった人が多いと思います。でも、実際の生活ではほとんどの親がこれに頼っています。

 

親が安易に叱って済ませていると、いいことは1つもありません。

子どもは不愉快な気持ちになりストレスがたまります。親子関係も悪くなりますし、子どもの自己肯定感も低くなります。

 

ですから、叱るのではなくちょっとしたひと工夫をしてみましょう。

 

子どもは本能的な特性として、遊び、ゲーム、競争、新記録などが大好きですから、それをうまく活用すると子育てが楽しくなります。

 

イ、ウ、オ、カ、クなどがそれです。

 

他にも次のようなものはすぐ使えます。

 

「何分で取りかかれるかな? タイムをはかるよ。用意、ドン」

「砂時計が全部落ちる前に、やっちゃおう」

 

つい叱ってしまいそうなときに、ちょっとしたひと工夫ができるといいですね。それができれば、親力はもちろんのこと、あなたの人間力がぐんと上がります。

☆失敗しても折れない心の子に育てる3つの方法[6/26]

見つめ合う母親と娘

 

 

●「折れない心」を持つ子は、どんな子?

 

こんにちは。子育て心理学カウンセラーの東ちひろです。

今回のテーマは、子どもの「失敗しても折れない心」です。その強い心のパワーの源は何だと思いますか?それは、「自分が大好き!」という自己肯定感です。

 

日頃、親から「あなたのことが大好きよ」という気持ちを言葉や行動で伝えられている子は、心の中にある貯金箱「ココロ貯金」が満たされていて、心が安定しています。

 

一方で、親から「あなたが大好きよ」と伝わらない言動(殴る・蹴る・感情をぶちまけるように怒鳴る・クドクド、ネチネチ嫌みを言う・無視するなど)をとられている子は、心の中にある貯金箱「ココロ貯金」に貯まったお金(ココロ)がガサーッともれてしまっています。

 

「ココロ貯金」の残高が多い子どもは、少々失敗したとしても、それだけで一気に心が折れることはありません。図々しいくらいに心が安定した、たくましい子どもになります。

 

「自分が好き!」と思える、心が安定した自己肯定感が高い子どもは……

 

・心が安定して、落ち着いている

・一喜一憂しない

・人にやさしくできる(やさしさのおすそわけ)

・ガマン強い

・向上心がある(新しいことをするエネルギーがある)

・打たれ強い

・失敗を貴重な経験に変えられる

・他人に寛容

・意欲的である

・人の目をあまり気にしない

 

このような特徴があります。  

 

では、今日からすぐにできる、「折れない心」を持つ子どもに育てる方法を3つお伝えしますね。

 

 

【1】魔法の言葉「あなたのこと、だ~いスキよ」で、ママの気持ちを伝える

 

心の中で子どもを大切に思っていても、毎日、子どもに発する言葉がガミガミ・ナガナガ・くどくど・ネチネチ……。それでは、子どもはママからの愛情を感じられなくなってしまいます。子育てに、以心伝心はありません。きちんと言葉を使って、ママの思いを伝えましょう。

「そんなの言えない!」という方は……お風呂あがり、子どもの体を拭くときに「だいすき~♪だいすき~♪」と鼻歌まじりに歌ったり、「あなたが大好きなおかずを作ったよ」と間接的に「子どもを好き」と伝えたりする方法もあります。

 

【2】当たり前のこと、目に見えたことを言葉で伝える

 

よく、「子どもは、ほめて育てましょう」と言われますよね。でも、これは案外難しいのです。目に前の子どもが下の子にいじわるをしたり、ちっとも片づけをしないことが続いたりすると、「ほめるところがない」と思うときもあるでしょう。

 

でも、当たり前の「よく寝た」「よく食べた」「いっぱい遊んだ」ということも、子どもを認める材料になります。「よく、寝たみたいだね~」「いっぱい食べたね~」「たくさん、遊べたね~」と、当たり前のことを言葉にして伝えましょう。これは、子どもの「存在そのもの」を認めたことになります。

 

何かの成果が上がったときだけほめようと思うと、ちっとも成果が上がらないときには、ほめるところがなくなります。だから、一見当たり前のことを言葉にして伝えましょう。人間は、「承認されたい」という欲求があります。家庭の中で子どもの当たり前のこと、目に見えたことを言葉にするだけで、子どもは、ママから認められたと感じます。

 

たとえば、「おー、手を洗ったんだね」「おやつ、食べ終わった?」「汗をいっぱいかいたね」「日に焼けたんじゃない?」「今日の荷物は重そうだね」という感じです。

 

これらの言葉には、親が子どもを評価する言葉が入っていません。「きれいに手を洗った」「残さずおやつを食べた」という評価が含まれると、それは「認める」ではなく、「ほめる」になります。「ほめる」のも大いに結構ですが、子どもが大きくなると、何でも出来て当たり前になりがちなので、「ほめる」回数が減ってしまいます。

 

一方、当たり前のこと、目に見えたことを言葉で伝えるのは、「無条件の愛情」です。何かが出来ても出来なくても、「あなたのことを認めています」というメッセージが子どもに伝わります。

 

 

【3】子どもの名前を呼ぶ。

 

子どもの名前を呼ぶだけで、立派な承認になります。

 

例えば、ただ「おはよう~」とあいさつするだけではなく、「○○ちゃん、おはよう!」と、名前を入れて声をかけます。人は、自分の名前を呼ばれると、それだけで自分に感心を持ってもらっていると感じます。兄弟姉妹が何人かいる場合でも、このあいさつは「自分」へのあいさつとよくわかります。

 

これならば、忙しいママでも1秒で愛情を伝えられますね。

 

 

ピアノが上手に弾けても、自分に自信がない子どももいます。かけっこが遅くても、自分に自信がある子どももいます。これからは、あなたも「自己肯定感」を高めるコツを知って、「自分に自信がある子ども」に育てていきましょう。そして、ママも子どもどんどんハッピーになっていきましょう。

 


前回の記事はこちら

叱られなくても宿題をする子になる3つの方法

 

次回の記事はこちら

子どもの兄弟姉妹ゲンカを減らす方法

 

 

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年長児に身につけさせたい“自己肯定感”

《心の強い男の子の育て方・1》男の子は成長が遅くても大丈夫?

 

 

 

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初心者でも楽しめるキャンプのポイントは?

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もうすぐ夏休み。家族旅行のプランは立てましたか? 

子どもも小学生になると、体力がついて頼もしくなるから、いろいろなことに挑戦させてあげたいですね。そこでおすすめなのがキャンプ。虫取りや魚釣りなどで自然の中でたっぷり遊んだ後は、家族揃ってバーベキュー……と、子どもが楽しめる要素がぎっしり。夏休みの自由研究にも役立つかも。

 

そこで今回は、初めての人でも楽しめるキャンプのポイントをご紹介します。

 

 

●キャンプ場は自宅から2時間以内が基本

 

キャンプの楽しさを決めるのは、ズバリ「行き先選び」。ひとくちにキャンプ場と言っても、いろいろな場所があります。どんな場所に行けばよいか、選び方のポイントを挙げてみましょう。

 

1.子どもも交えて行き先を決めよう

キャンプ場は、海、川(渓流)、湖、高原、林間など、さまざまな場所にあります。虫取りがしたいなら、高原や林間、水遊びや魚取りなら海、川、湖と、何を目的にするかで行き先が違ってきます。子どもの意見も取り入れながら決めたいですね。

 

2.自宅からのアクセスは2時間以内で

キャンプは普通の旅行よりも荷物が多く、移動だけで疲れてしまうことも。また、テント設営や食事の時間などにも時間がかかるので、慣れないうちは、自宅から2時間以内でアクセスできる場所がいいでしょう。

 

キャンプ場で遊べる時間をたっぷりとれるように、少し時間に余裕をもったスケジュールを組むことも大切です

 

3.キャンプ場の施設やサービスも前もってチェック

トイレは水洗かどうか、売店があるかなど、インターネットやガイド本で確認できるところも多いので、前もってチェックしておくと、当日になって戸惑わずにすみます。ほかにも、シャワーやお風呂、コインランドリー、テントはりサービスがあるところなどもあるので、希望に合わせてチェックしておくといいでしょう

 

 

●持ち物は全部レンタルできるキャンプ場も

 

道具が必要そうなイメージがあるキャンプ。一から揃える場合、テント、タープ(日差し・雨よけ用の大きな布)、寝袋、テーブル、イス、ランタン、バーナーなどがおすすめです。でも、今はレンタル道具が充実しているキャンプ場も多いので、最初からすべて揃えなくても大丈夫。これなら、お財布にも安心ですね。また、テントではなく、貸しロッジやバンガローが利用できるところもあるので、いきなりテントに寝るのに不安がある人は検討してみてください。

 

 

●気温や虫よけ対策をしっかりと

 

自然の中に場所によって、気候や環境が違い、高原や山間では夜はとても冷えることがあるので、携帯用カイロやフリースジャケットなどの防寒着が必要なことも。逆に海岸では熱帯夜になることもあるのだとか。

 

さらに、アウトドアを楽しむ場合に、気をつけたいのが虫よけ対策

蚊やマダニなどが媒介する病気が大きく報道されたのは記憶に新しいところですが、自然の中には、ほかにもハチやブヨ、ムカデ、毛虫など、刺されるとやっかいな虫がたくさん。しっかり虫よけ対策をして備えたいですね。

 

アウトドアでの虫よけの基本ポイントは次の3つです。

 

1.服装は長袖・ロング丈のパンツ

草むらなどのある場所やブヨなどの虫が出やすい時間帯(日暮れ前後)は、長袖・ロング丈のパンツ帽子を着用しましょう。刺されやすい首や足首なども、靴下をはいたりタオルで覆って、肌の露出を避けましょう。

 

2.虫よけジェルやシールを持って行く

子どもが虫に刺されると、大きく腫れることも多いので、虫よけ用のジェルやシール、シートなどを使って、念には念を入れて虫よけ対策をしたいですね。特に服でカバーできない顔や耳には、ジェルなどを重点的に塗りましょう。

 

3.甘い香りのものを身につけない

ハチは甘い香りに寄りつきます。香水やシャンプーなど香りの強いものを身につけないようにしましょう。キャンプの場合、ジュースやお菓子など、甘い食べ物を出しっぱなしにすると虫を呼び寄せるもとになるので注意して。

 

長袖・ロング丈のパンツという服装は、紫外線対策にも適したアウトドアの基本の服装といってもいいでしょう。キャンプの場合、パンツ類は、はき慣れたデニムなどの丈夫な素材のものもおすすめです。

 

さあ、これで準備はOK! 家族みんなで、夏休みの楽しい思い出を作ってくださいね!

★親野智可等の「今日から叱らないママ」第10回 [6/22]

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●ツボを刺激する

 

「風池」というツボを刺激すると効果があります。これは、後頭部の髪の毛の生えぎわにあるツボで、うなじの外側の少しへこむところです。

 

ここを刺激すると頭や眼の血液循環がよくなり、しゃきっとしてきます。

 

 

●ダンゴムシになる

 

目が覚めたら、布団の中でうつぶせになって膝を曲げます。つまり、ダンゴムシのような形です。

仰向けや横になって寝ている状態よりも、ダンゴムシ状態になった方が布団から出やすくなります。

 

 

●だんだんしゃきっとするために

 

目覚めがいい人は、こんな事をしている間にさっさと起きればいいと思うかも知れません。

でも、それができないのです。私もそうなのでよくわかります。

 

一応目が覚めてから、いざ身体を起こすまでの時間が長いのです。

うっかりすると二度寝になってしまい、あっという間に一時間くらい経ってしまいます。

 

上記のようなことをしているうちに、だんだん頭と身体がしゃきっとしてきます。

 

 

●楽しみを用意する

 

朝に楽しみの時間を持ってくるのもいい方法です。犬との散歩、家庭菜園の収穫、マンガを読むなどです。

 

好きなアニメを録画しておいて朝の時間帯に見るという子もいます。趣味のレゴブロックで遊ぶために早起きできるようになった子もいます。

 

 

●気合いを入れる言葉

 

起きるとき、気合いを入れる言葉を叫ぶのも効果的です。「スイッチオン!」とか「1、2、3、ダー」などと叫びながら起きる子もいます。

 

陸上でがんばっているある子は、「オンユアマーク・セット・ドン」と言いながら起きるそうです。

 

 

●口を動かす

 

寝ながら好きな歌を歌い始めて、歌い終わったら起きるという子もいます。

 

落語の「寿限無」に出てくる長い名前を、3回言ったら起きるという子もいます。

次の名前です。

 

寿限無 寿限無 五劫の 摺り切れ 海砂利水魚の 水行末 雲来末 風来末 食う寝る所に 住む所 藪ら柑子の 藪柑子 パイポパイポの シューリンガン シューリンガンの グーリンダイ グーリンダイの ポンポコピーの ポンポコナーの 長久命の 長助.

 

口を動かして声を出すことでけっこう目が覚めるようです。

 

 

●楽しく起こしてあげよう

 

これらのことを参考に、楽しみながらいろいろ工夫してみてください。

それでもムリなら起こしてあげてください。

 

どうせ起こすなら、明るく楽しく起こしてあげましょう。

親が起こしているといつまでも自立ができない、などと思う必要はありません。

 

そんなのは考えすぎです。大人でも朝が苦手で家族に起こしてもらっている人はたくさんいます。

そういう人でも、仕事などでは自立してバリバリがんばってちゃんとやっています。

 

ただ朝が苦手というだけの話で、自立とは関係ありません。

残り野菜でできる「ベーコンとキャベツのパスタ」[6/19]

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●子どもの「好き嫌い克服」の壁について

 

こんにちは! たっきーママです。

雨が多い時期って、買い物に困りますよね。

下に小さいお子さんがいる方や自転車で買い物に行く方は特に、「家にあるもので何とかしたい……」と思われるのではないでしょうか?

 

今回は、残り野菜で簡単に作れる、別ゆで不要のパスタレシピをご紹介します!

 

と、その前に、子どもの好き嫌いについてちょっとお話を……

親になって子どもを育てるときに必ずと言っていいほどぶち当たるのが「好き嫌い克服」の壁かもしれないですね。

 

うちの長男は小さい頃、本当に偏食で、めちゃめちゃ悩んでいました。というのも、うどん以外まったく何も食べてくれなかったから。

離乳食の頃から野菜やお肉、お魚だけでなく、ごはん粒も受けつけてくれなかったので、私の母乳をやめたらこの子の栄養はどこから摂るんだ、と思うとなかなか断乳もできませんでした。

 

おっぱい飲むから食べない、食べないからおっぱい飲む、という悪循環。

 

そしてその頃、育児書で読んだのが、「1歳半までに白いごはんが食べられない子は一生食べられませんよ」ということ。

 

つまり、ふりかけをかけないとごはんを食べない子や、混ぜないと食べない子は、白ごはんを大人になっても食べられない、うちの子はごはん粒自体食べてくれなかったので論外だと。

 

でも、今、長男の1番好きな食べ物は「塩おにぎり」です。(それもどうなん笑)

 

だから本当に思うのは、育児書は参考程度に……と思って読む方がいいなと。
最初の子育ては親も手探りなわけだから、わからないことがあると調べるし、育児書にも頼るのは当たり前だけど、10人子どもがいたら10人違うわけです。

 

こうしたらこうなりますよ、とかこうすれば絶対こうなる! みたいなのを鵜呑みにしてもそれがその子に当てはまるとは限らない。

 

全然泣きやんでくれなかった赤ちゃん時代、こうしたらピタッと泣きやむ、みたいな方法を色々試しても全然効果はなかった。

 

だけど、育児書の中で「体が必要としたら自然と食べるようになりますよ」的な事を読んで安心したもの事実。なので、こうしなきゃいけない!という考えをやめたら気が楽になったりしました。

 

それに子どもってすっごく気まぐれで、日によって食欲にムラがあったり、昨日まで食べてたものを急に食べてくれなくなったり、その逆に昨日まで嫌いだったものが急に食べられるようになったり。

予測不可能なところがありますよね。

 

今となってはいつどのタイミングで長男がいろいろ食べられるようになったのか思い出せませんが、小学校の給食で鍛えられたというのは間違いないです。給食あざーす!(笑)

ってことで、レシピいきまーす。

 

別ゆで不要で、フライパン1つで出来ます。具材は残り野菜でも! ベーコンは入れた方が美味しいです。

 

●フライパン1つでできる! ベーコンとキャベツのパスタ

 

【材料】4人分

スパゲッティ…300g

水…4カップ

オリーブ油…大さじ1

キャベツ…1/4個

しめじ…1房

玉ねぎ…1/2個

ベーコン…4枚

固形コンソメスープの素…2個

塩、こしょう…各適量

【作り方】

1.深めのフライパンに水とオリーブオイルを入れて火にかけ、沸騰したらスパゲッティを半分に折って混ぜながら袋の表示時間通りゆでる。

 

2.キャベツを食べすい大きさに切り、しめじは石づきを除いて小房に分ける。玉ねぎは薄切りにし、ベーコンは細切りにする。

 

3.(2)とコンソメを(1)に加える。スパゲッティを袋の表示時間通りゆでて水分が少し残っていたら、強火にして水分をとばしながら混ぜ、塩、こしょうで味を調える。

 

※表示時間になるより前に水分がなくなりそうなら途中で水を足してください。

コンソメ味の水で煮ているので、具材全部にしっかり味がついています。粉チーズをふるとまた違った美味しさなのでぜひ。

ゆで時間3分とかの時短パスタは不向きです。別ゆでした方が早いです(そらそうだ笑)。


 

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たっきーママの子育てレシピノート

 

新しい制度のスタートで、学童保育が変わる!?[6/16]

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2015年4月から「子ども・子育て支援新制度」がスタートしたことをご存知ですか?

子どもや子育ての環境の充実を図るための制度で、地域ニーズに即した保育サービスが市町村主体となって行なわれるようになりました。

 

取組みの多くは乳幼児対象のものが多く、認定子ども園の普及や待機児童解消策などが中心ですが、共働き家庭の小学生が利用する学童保育(放課後児童クラブ)の仕組みも大きく変わりました。

 

ママノートをご覧になっている皆さんの中にも、来年から学童保育を利用する予定の方も多いのではないでしょうか。そこで、新制度によって何がどのように変わるのか、全国学童保育連絡協議会・事務局次長の真田祐さんにうかがいました。

 

 

●市町村が主体になって実施

 

子ども・子育て支援新制度がスタートしましたが、学童保育に関しては、どんな点が変わったのでしょうか?

 

真田 「まず1つは、市町村が主体になって学童保育を実施することになったということです。これまでは、学童保育の施設それぞれで運営されていたため、同じ市町村内にあっても保育時間や保育料などすべてまちまちでした。

 

しかし今回、市町村が主体になるということで、条例で学童保育の基準を作ることが義務づけられました

 

もちろん、まだ制度が始まったばかりなので、すぐに対応できていない地域もありますし、施設によっては、例えば開所時間などはその地域のニーズによって多少違ってくるかもしれません。でも今後は同じ市町村内の学童保育であれば、基本的な部分は一定の水準になることが期待できると思います」

 

 

●小学3年生まで→ 6年生までが対象に

 

真田 「それから、これまで学童保育の対象学年は、小学3年生までという市町村もありましたが、新制度以降は6年生までが対象になります。これは児童福祉法の改正にとのなって変わった点です。

 

すでに6年生まで受け入れていたところも多かったようですが、そうでない施設で、3年生以降をどうしようと困っていた親御さんの心配は軽減されるでしょう。

 

ただし一度に対象を6年生までに広げると、急に児童の数が増えてしまうので、しばらくは従来のように3年生までという施設もあるかもしれません。もっとも、来年度以降に学童保育を申し込みする子たちのときには、ほとんどの施設で6年生まで受け入れられる状態になっていると思います」

 

6年生まで引き受けてもらえると助かるという親御さんは多いでしょうね。

 

 

●受け入れ人数や施設の広さに明確な規定ができた

 

真田 「これまで学童保育には定員というものがなかったので、希望があれば基本的に受け入れるというところが多く、大人数のところも多かったのです。また、施設についても広さなどの条件がなかったため、狭い施設にぎゅうぎゅう詰めで、ゆったり過ごすスペースがないという状況もありました。

 

しかし今回、一施設あたりで受け入れる子どもの数がおおむね40人以下となり、大きく変わりました。施設の広さも子ども1人あたり1.6㎡以上という最低基準が決められたので、環境の改善につながるでしょう。

 

でも、これには少し課題があります。

新制度では40人以下の施設の数を増やすことで対応することになりますが、現状では、すぐに施設を増やせる状態ではありません。数が増えないということは、これまでよりも学童保育に入れる人数が減るということであり、今まで以上に待機児童が増えることも考えられます

 

東京都の場合、学童保育の利用については、単年度審査といって、1年ごとに審査があります。1年生は優先的に入所できるのですが、2年生になってから利用できなくなるというケースが増える可能性もあります。

 

市町村には待機児童をなくさなくてはならないという義務づけはなく、数を増やすどうかは市町村それぞれの考え方によるところが大きいので、そういう点は保護者が声を上げて訴えることも必要ではないかと思います」

 

 

よい方向に変わっていくことが多いようですが、気になる問題もあるのですね。真田さん、ありがとうございました。

 

ちなみに国や多くの市町村では、「学童保育」という呼び方ではなく、「放課後児童クラブ」という呼称になっています。市町村によっては「児童クラブ」「育成室」「学童クラブ」など、様々な名称があるので注意してくださいね。

 

次回は引き続き、新制度で変わった部分、特に指導員に関わることについてうかがいます。

★親野智可等の「今日から叱らないママ」第9回 [6/15]

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●目が覚めてからの3段階

 

前回は主に「目が覚める」ための工夫でしたが、今回は「起きる」ための工夫です。実は、厳密に言うと、「目が覚める」のと「起きる」のとは違います。

 

朝が苦手な人は、一応目が覚めても、それから「1.身体を起こして2.布団から出て3.立ち上がる」までが長いのです。

 

この3段階に1時間以上かかってしまうこともあります。それを短くするためにはどうしたらいいでしょうか?

 

 

●水を飲む

 

ペットボトルに水とストローを入れて、枕元に置いて寝ます。そして、朝、目が覚めたら寝ながらストローで水を飲みます。500ミリリットルも飲めば頭も身体もしゃきっとしてきます。

 

また、これは便通をよくする上でも大変効果があります。

 

ただし、冬場には冷え切った水を飲むとよくないので、お湯にすることをお薦めします。寝る前に熱いお湯を入れておいて、朝になったら飲むのに丁度よい温度になるようにするのです。もちろん、ペットボトルでなく保温できる水筒なら大丈夫です。

 

 

●おしぼりで顔を拭く

 

おしぼりを枕元において寝ます。朝、目が覚めたらこれで寝ながら顔を拭きます。

 

これも気持ちがよくてけっこう効果があります。

ただし、寝ている間におしぼりの水分でシーツや布団が濡れてしまわないよう、注意する必要があります。

 

 

●眼鏡をかける

 

メガネをかける人は、メガネも枕元に置いて、起きたらすぐかけるようにします。

 

かけないままでいると、視界がぼんやりした状態が続くので、いつまでもうとうとしたままになります。

 

 

●身体の一部を動かす

 

目が覚めたら、どこでもいいので身体の一部を動かすようにします。

 

手と足のにぎにぎ体操が一番簡単です。これは、手と足を「グーパー、グーパー」と握ったり開いたりする体操です。

 

寝たまま肩を上下に動かしたり回したりする体操も効果があります。足先を伸ばしたり反り返らせたりを繰り返すのもいいでしょう。

 

寝ながら背伸びやストレッチをするのも効果的です。

この他にも、とにかく寝たまままで動かせるところを動かします。

 

あるとき、私のところに取材に来てくれたある女性編集者にこの方法を教えてあげました。そうしたら、すぐに実行してくれてとてもよかったと言ってくれました。

学童保育の指導員が資格化されました[6/17]

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前回は、子ども・子育て支援新制度によって大きく変わるという学童保育について、受け入れ人数や対象学年など、変更点とその課題について、全国学童保育連絡協議会・事務局次長の真田祐さんにうかがいました。

 

今回は、新制度でもっとも変わったといわれる職員の条件面などについて、引き続きうかがっていきたいと思います。

 

 

●運営指針ができ、学童保育の位置づけや内容が明確に

 

真田 「新制度によるもっとも大きな変化は、『放課後児童クラブ運営指針』という学童保育の運営指針ができたことではないかと思います。これは、保育所の保育指針に匹敵するもので、学童保育を運営していく際の基本的な文書です。これができたことは、とても画期的なことです。

 

これまで、学童保育の定義としては、児童福祉法で『保護者が労働等により、昼間家庭にいない児童』に『遊び及び生活の場を与えて、その健全な育成を図る』と記されているだけでした。明確な指針がなかったので、施設によって、意識の差が大きく、保育の質もバラバラだったのです。

 

でも、これからは公立・私立に関係なく、この運営指針をもとに学童保育が運営されていきます。すぐにというわけにはいきませんが、各施設の質も徐々に一定の水準になってくると思います」

 

運営指針ができたということは、利用される家庭にとっても、とても意味のあることなんだということがわかりました。

 

 

●大きく変わった指導員の役割や資格の規定

 

真田 「運営指針ができたことで、学童保育の内容はもちろんですが、新制度では指導員に関わることも大きく変わりました。どう変わったのか、ざっと挙げてみましょう。

 

〈指導員の仕事や役割〉

変更前

放課後児童クラブガイドラインに大まかに6〜7点程度の項目があるのみ

変更後

運営指針によって、細かく明記されるようになった

 

〈配置基準〉

変更前

特に無し

変更後

1つの学童保育(基準はおおむね40人以下)に2人以上の有資格者を配置。ただし、1人は補助員でもよいとされています

 

〈資格〉

変更前

放課後児童クラブガイドラインに『児童の遊びを指導する者』の資格を有するものが望ましいとされているのみ

変更後

「放課後児童支援員」の資格が必要

保育士や社会福祉士の資格、教員免許を持っていることや、指導員の経験が2年以上などの条件に該当する人が、16科目24時間の認定資格研修を受けることで資格を得ることができる

 

〈研修〉

変更前

研修のための補助金は、都道府県と政令指定都市、中核市にのみ年間86万円程度(地域によって違ってくる)

変更後

すべての市町村に年間142万円(限度額)を補助する

 

このほかに、指導員の処遇(給与)についても補助が加算され、常勤の指導員が配置できる金額になりました。

 

これまでは、パート労働程度の給与で、特に資格もなかったため、同じ施設の中に保育の勉強にも取り組む熱心な指導員もいる一方で、けがのないように見ているだけでいいと考える指導員がいるところも多かったのが現実でした。

 

学童保育というのは、全学年の、非常に様々な子がいる環境で、それぞれの子どもが自分の居場所を見つけ、毎日元気に『ただいま』と帰ってこられるような環境を用意することが重要なのですが、それを保障することはとても難しいのです。

 

子どもが安心して利用できる学童保育にするには、指導員に専門的な仕事が求められます。今回の新制度によって、熱意のある指導員がどんどん誕生すれば、学童保育の質もいっそう向上するでしょう」

 

働くお母さんは口を揃えて、子どもが「学童保育に行きたくない」と言い出さないかが一番の心配事と言います。子どもにとって安心できる場所であれば、そういう心配も少なくなるでしょう。

 

指導員さんの資格化などは、学童保育を利用する上では、直接関係ないと考えてしまいがちですが、最も大切な部分につながってくるんですね。

 

 

●市町村の役所で学童保育の正確な情報を

 

真田 「1つ注意してもらいたいのは、『学童保育』の種類についてです。似たような事業や民間のビジネスが多いため、混乱している方も多いようです。

 

例えば、最近は塾や習いごとを経営する民間企業や鉄道系の企業が、学校からのお迎えや家までの送迎、食事を出すなどのサービス事業を『学童保育』と称して展開しています。これはいわゆる厚生労働省管轄の児童福祉法に基づいた『学童保育』とは異なるものです。時間単位で利用できますが、毎日利用すると、料金は月に5万円以上と高額になります。

 

また、東京都の品川区の『すまいるスクール』、渋谷区の『放課後クラブ』、江戸川区の『すくすくスクール』、神奈川県川崎市の『わくわくプラザ』は、共働きであるなしに関わらず、すべての家庭の子どもが利用できる文部科学省が補助する『放課後子供教室事業』などであり、これも学童保育とは別物です。

 

指導員などもおらず、出欠をとる仕組みもないところが多いので、子どもが行かなくても親にはわからないということもあり、共働き家庭では利用しづらいところがあります。

 

今回の新制度の対象となっている『学童保育』は、指導員がいて、必ず出欠を確認し、子どもが学童保育に来ていない場合は家庭に連絡がいきます。また、基本的に月額で保育料が決められており、その金額は1万円前後です。毎日ではなく、週に何日かの利用も可能ですが、年間を通じた利用が基本なので、その場合でも保育料は変わりません。

 

自分の住む地域で、利用可能な学童保育があるかどうか、あるとしたらどこにあるのかなどは、ネットではなかなか正確な情報を得られません。学童保育を利用したいという方は、まず地域の市区町村の役所に行き、学童保育の情報を確認してもらいたいと思います」

 

保育園と違い、子ども自身が自分の足で通う学童保育は、栄養できる学童保育のエリアは決して広くはありません。各自治体に問い合わせて、正しい情報を得ることが何より重要なのですね。

真田さん、ありがとうございました。

学校給食の現場をのぞいてみよう[6/12]

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こんにちは、学校給食の現役管理栄養士&経験者のグループ「おkayu」です。私たちが綴るママノート版「給食室だより」。第2回目は、毎日の給食作りの現場や作り手についてお話しします。

 

 

暑い季節の給食室は蒸し風呂のよう

 

ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、6月は「食育月間」です。

 

学校では、この食育月間に合わせて、さまざまな食育活動が行われます。「食に関する指導」という授業が行われるほか、低学年では、グリンピースやソラマメのさやむき、トウモロコシの皮むきなどが生活科の生活体験として実施されることもあります。給食づくりの一端に携わることで、「食べる」ことに関心を持ち、作ってくれる人への感謝の気持ちを育てる場ともなっています。

 

さて、その毎日の「給食」は、誰が作っているかわかりますか? そう、「調理員」さんです。ところによっては、給食員とか給食主事、作業員などいろいろな呼び方があり、調理師や施設調理師などの資格を持っている人もいます。地方公務員(区や市の正規職員・非常勤職員)と調理委託による民間委託会社の社員さんやパートさんです。

 

学校に行く機会があったら、ぜひ給食室を窓越しにのぞいて見てください。白衣・白帽・マスクをつけた調理員さんたちが目まぐるしく働いているはずです。

とはいっても、学校以外の場所で何校分もまとめて作っている「給食センター方式」では、学校に給食室はありません。このことは次回、またお話しする予定です。

今回は、学校の中に給食室がある「自校調理方式」を例に、調理員さんの作業を見てみましょう。

 

調理員さんの一日は、朝7時30分ごろから始まります。給食室内外の清掃に始まって、野菜の洗浄、だし取り、下調理(野菜切りなど)、煮る・焼く・揚げるなどの調理や炊飯、配食、運搬と一連の作業を午後12時くらいまでに行います。温かいものは温かく、冷たいものは冷たく、仕上げてから2時間以内に食べられるよう、給食時間に合わせて作るのが基本です。

 

午後は食器や給食運搬用の食缶、バット、ボウルなどの洗浄と給食室の清掃・消毒を行います。これからの季節、エアコンが設置されていない調理室は蒸し風呂のような暑さになります。マスクを取ることはできないので、息苦しさもひとしおですが、子どもたちの笑顔を思い浮かべて、おいしい給食づくりに毎日励んでいます。

 

給食は、和・洋・中様々な料理が登場します。1カ月間、同じ料理はほとんど出ません。レシピを見ながら作るとはいえ、毎日違う料理を作る調理員さん、さすがですね。

 

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▲野菜を切る作業

 

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▲回転釜で煮ている (画像2)

 

 

 

栄養計算だけじゃない、栄養士さんの仕事

 

そんな給食の献立は、栄養士さんが考えます。栄養士または管理栄養士の資格を持っていて、都道府県によってその呼び方はさまざまで、栄養教諭、学校栄養職員、栄養技師、栄養主事などと呼ばれます。私たち「おkayu」のメンバーもみなこのような資格を持っています。

 

「栄養士」というと、栄養計算が仕事の中心と思われる方も多いでしょうが、旬の味、和食の良さ、世界の名物料理、いろいろな食品、食事作法など、給食が「食教育の教材」となるよう考えるのも栄養士の重要な仕事です。

 

1年の食事回数を1日3回として計算すると、365日で1095回になりますが、このうち給食が占める回数は、約190回。家庭での食事回数のたった5分の1なのです。この190回の給食で、何を伝えようかと、栄養士さんたちは悩みながら献立作りをしています。

 

また、経験年数によっても違いますが、栄養士さんも調理に携わり、調理指導や味付けの最終決定や衛生管理のための衛生指導なども行ないます。

 

6月は食中毒指導月間でもありますが、給食室の衛生管理には、さまざまなルールがあります。栄養士・調理員とも月2回の細菌検査(検便)をしているほか、毎日、給食室の衛生チェックと調理作業工程の衛生管理を励行しています。これらは、日報という形で記録されてもいるのですよ。

 

 

●校長先生が味見をして給食が完成!

 

そろそろ調理が終わる時間です。ちょっと給食室をのぞいてみましょう。

 

大きな回転釜が窓際にあります。お釜のふたが開きました、湯気の中から吉野汁が見えます。炊飯器では炊き込みご飯が、オーブンではお魚が焼けているようです。焼きあがったお魚を、調理員さんたちがバットに数え入れています。保冷庫からは、ボウルに入った胡麻あえが出てきました。

 

栄養士さんが持っているお盆に、次々とお料理が食器に配られ、運ばれてきます。味見をするのかな、それにしては量が多いようです。あれっ、栄養士さん外に出ていきましたよ。まだ給食時間ではないのですが、どこへ行くのでしょう。校長室に給食を持って入っていきました。ついていってみると、こんな光景が。

 

栄養士「校長先生、給食をお持ちしました、検食をお願いいたします。」

校長先生「ありがとう。きょうは何かな。おっ、和食ですね。さっそくいただきます。」

 

これは「検食」といって、子どもたちへ給食を出す前に1人分の給食を食べることをいいます。味・量・出来上がり状態、衛生面などをチェックし、検食票に記入が終わると「GO」サインが出ます。そこではじめて、給食配食が始まるというわけです。毒見というのではなく、最終審査なのです。検食を行うのは、学校の最高責任者である校長先生です。

 

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▲この日のは黒豆と梅干しの果肉を一緒に炊いたあじさいご飯。年に一度、あじさいの時期に登場するメニュー。汁物のとろみをつけた吉野汁。吉野が葛粉の産地であることから、この名前で呼ばれます。

 

検食がすむと、クラスごとに計量配分された料理が、次々とワゴンに乗せられていきます。最後に冷蔵庫から、牛乳と副菜の「胡麻あえ」が置かれて出発進行! リフトで1台ずつ各階の教室に届けられます。今日も無事に給食ができあがり、給食室一同ホッとする瞬間です。

 

次回は、今回も少しだけ触れた「給食センター」など、給食を作る場所について取り上げます。なお、今回取り上げた食育については、「おkayu」のHPで詳しくご紹介しています。ぜひご覧ください。

小学校受験に合格する子の共通点とは?(その2)[6/12]

青空と元気な子供たち

 

前回に続き、小学校受験に合格する子の共通点について、ウェブサイト『All about』の学習・受験ガイドの高橋公英さんに教えていただきます。

 

3)物怖じせずに、思ったことを伝えられる

 

高橋 「知らない大人に対しても物怖じせず、会話ができる子がいます。

 

とある国立の小学校では、『水槽の中にいるザリガニを手でつかんで、別の水槽に移す』という、行動観察の試験がありました。多くの子が、ザリガニを手でつかめずに、困ってしまったそうです。

 

その中で、ある子は、『先生、私はザリガニをつかめません』と、はっきり伝えたそうです。すると先生から、ザリガニをつかむ道具を渡してもらえました。

 

この行動観察の試験のポイントは、ザリガニをつかめるか、つかめないかではなく、困ったことがあるときにどう行動するのかという『問題解決力』です。

 

物怖じせずにきちんと『つかめません』と伝えられたこの子は、合格できたそうですよ」

 

 

4)1つのことに集中できる

 

高橋 「読書をしたり、絵を描いたり……子どもが何かをしているときに声をかけても気づかないことがあります。これは、集中力があるということです。

こういう子は、何か1つのことをやらせると、ものすごい能力を発揮することがあります。

 

自己主張が強く、リーダーになるタイプではなくても、集中力があり、まじめにコツコツできる子にも魅力があります。一生懸命取り組んで、最後まできっちりやりきる力があります」

 

 

5)子ども主導の遊びを楽しんでいる

 

高橋 「ペーパーテストをたくさんしてきた子は、確かに頭がいいです。でも、子どもには勉強以外の遊びの体験も必要です。

 

そう聞くと、『○○体験教室』に行こう、と考える親御さんもいます。遊びのきっかけを作ってあげるのはいいのですが、大人が全てを主導する遊びでは、あまり意味はありません。

 

ある小学校の先生に、受験で採用したい子について聞いたところ、『野原で、何時間でも遊んでいられる子』と、おっしゃいました。大人に与えられたオモチャで遊ぶのではなく、自分で何かを見つけて遊べる子です。

 

公園を散歩するときも、子どもの気の向くままに、いつものコースちょっと外れて木ノ実を探したり、葉っぱを拾ったり、季節の花を見つけたり……。子ども主導で遊ばせることで、新しい発見したり、興味を引き出したりすることができます」

 

「小学校受験に合格する子」というと、勉強ができる子をイメージしてしまいますが、好きなことに夢中になって遊びを楽しめる、イキイキとした子なのですね。

高橋さん、ありがとうございました。

小学校受験で面接官が見ているポイントとは?[6/10]

見つめ合う母親と娘

 

小学校受験では、子どものペーパーテストの点数だけではなく、親子面接も重視されているようです。親子面接のとき、面接官の先生は、どんなところに注目しているのでしょうか?

 

ウェブサイト『All about』の学習・受験ガイドで、2人のお子さんが東大生の高橋公英さんに教えていただきました。

 

 

 

●面接練習で準備していなさそうな変化球の質問をして本音を引き出す

 

高橋 「小学校受験で合格をめざすお子さんや親御さんは、親子面接の想定問答をしっかり予習しています。

 

例えば、面接官から子どもに『最近、楽しかったことは何ですか?』という質問があり、『お父さんとお母さんと一緒に、遊園地へ行きました』と、答えたとします。

 

実は、実際には行っていないのに、面接対策のためにこのように答えてしまうケースもあるようです。

 

それを面接官の先生は、質問を重ねて見抜こうとします。『どんな乗り物が楽しかったですか?』 『遊園地では、どんなごはんを食べましたか?』など、本当に行っていないと答えられない変化球の質問をするのです。

 

また、面接官は、マニュアルに沿った立派な受け答えができるかどうかよりも、子どもの答え方から親子の関わりを見ます。

 

普段、子どもに幼稚園や保育園であったことなど、『どう思ったの?』『何がおもしろかったの?』と聞いて親子で会話をしていれば、その子らしい自然な受け答えができるのです」

 

 

●面接では、子どもの答えだけではなく親の答え、視線の合わせ方などから親子関係を見る

 

高橋 「面接官の先生は、子どもがどのような家庭環境で育ったのかに興味を持っています。ベテランの面接官の先生は、面接室にノックして入ってきて座るまでに、どんな親子関係かがわかるそうです。

 

例えば、親御さんが子どものことをハラハラして見ていたり、質問に答えるときに子どもが親御さんの顔色をうかがっていたり。一方で、よい緊張感を持って、子どもを信頼して温かく見守れる親御さんもいます。

 

また、子どもやお母さんは、面接の練習をしっかりしていても、お父さんの面接練習が足りない場合があるようです。例えば、面接官からお父さんに『どのようなお仕事をされていますか?』と聞かれたとき。仕事内容について簡潔に伝えるべきところを、仕事で成果をあげたことなどの自慢話を長々としてしまうお父さんもいます。

 

さらに、『お子さんの大の仲良しの友達の名前を2人教えてください』 『最近、お子さんと一緒にして楽しかったことは何ですか?』という質問をされることもあります。

仕事で忙しくて子どもとコミュニケーションを取ることが少ないお父さんは、答えに詰まってしまうかもしれません。

 

さらに、家庭教育について、お父さんとお母さんの意見が合っているかどうかも重視します。

あらかじめ願書の志望動機や学校案内をチェックしておかないと、お父さんとお母さんとで違う答えになってしまったりすることもあるようです」

 

次回に続く。

小学校受験に合格する子の共通点とは?(その1)[6/11]

勉強する子供たち

 

 

小学校受験に合格する子は、単にペーパーテストの点数が高いだけではないといいます。合格する子には、どんな共通点があるのでしょうか?

ウェブサイト『All about』の学習・受験ガイドの高橋公英さんに教えていただきました。

 

 

●伸びる可能性のある子が合格しやすい

 

高橋 「小学校の受験では、ペーパーテストの点数だけではなく、行動観察(社会性、コミュニケーション力、しつけ)を重視する傾向があるようです。学校側は、『伸びる子を採用したい』と考えています。

 

小学校受験に合格する子の共通点について、2回に分けてご紹介します」

 

 

1)自己肯定感が強い

 

高橋 「自己肯定感の強い子は、好奇心旺盛で、情緒が安定しています。また、何事にも前向きで自信があります。自信過剰なのではなく、周りに惑わされず『自分は自分』という軸があるのです。

 

自己肯定感は、できたときだけほめる条件付きの子育てではなく、無条件の愛で『お母さんは、あなたが大好きだよ』『お母さんは、あなたを応援しているよ』と、子どもの存在そのものを認めることで強くなります。

 

しかし、日頃から『ダメ出し』ばかりされていると、自己肯定感が弱くなります。

努力をしたプロセスに注目し、結果が良くなかったとしても『がんばることができてよかったね』『いい経験ができたね』と認めます。失敗は、子どもが成長するチャンスととらえて、親御さんが子育てをしているのです」

 

 

2)生活習慣が整っている

 

高橋 生活習慣を整えることは、受験の準備の基本です。

健康的な体づくりのためには『早寝・早起き・朝ごはん』が大切だと言われますが、睡眠をしっかりとり、早起きをして朝ごはんを食べれば、学習に集中して取り組める態勢が整います。

 

夜ふかしをしたり、朝食を食べていなかったり、生活リズムが乱れている子は、受験の準備が遅れてしまうことがあります」

 

次回に続く。

★親野智可等の「今日から叱らないママ」第8回[6/8]

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●目覚まし時計を複数使う

 

前回お話しした、朝起きるのが苦手な子どもについて、親御さんたちから伺ったノウハウのご紹介です。

 

百均で目覚まし時計を5つ買ってきて、枕元に1つ置きます。

2つめは枕元から1メートル離しておき、さらに1メートル離して3つめを置きます。

 

4つめ、5つめもさらに1メートルずつ離して置きます。

アラームを全部止めるためには4メートル歩くことになり、これで起きることができます。

 

ある家では、途中から2メートル間隔にして、全部止めたら洗面所にたどり着くようにしているそうです。子どもは、「どうせ洗面所に着いたのだから…」ということで、顔を洗い始めるそうです。

 

 

●目覚めの曲を自分で選ばせる

 

子どもに好きな曲を選ばせて、それを目覚めの音楽にしている家もあります。

まず、夜寝るときに明日はどの曲で置きたいか子どもに選ばせます。そして、6時に鳴るようタイマーでセットして寝ます。

 

起きる時刻になって音楽が流れ始めたら、その曲が終わる前に起きるという約束です。子どもは、自分が選んだ曲だから守らなければという気持ちで起きるそうです。

 

 

●ハイテク目覚まし時計

 

最近はハイテクを活用した目覚まし時計もあります。

 

例えば、オムロンの「ねむり時間計」は、時計にセンサーがついていて、人の寝返りによる寝具の動き具合から眠りの深浅を検知します。

 

そして、例えば6:30にアラームを設定しておくと6:00から6:30の間で一番眠りが浅いときにアラームが鳴ります。

 

これによって、気持ちのよい自然な目覚めが可能になります。

 

 

●ハイテク照明

 

ついでにハイテクの話をすると、だんだん明るくなる照明というものもあります。

例えば、パナソニックの製品で「快適お目覚めタイマー」が付いたLEDシーリングライトというものがあります。

 

これは、セットした起床時刻の30分前から少しずつ明るくなる照明です。

 

しかも、朝日の色がだんだん変化するように、照明の光の色が電球色から少しずつ昼光色に変わりながら、明るくなっていきます。そして、セットした起床時刻には一番明るくなり、同時にアラームが鳴ります。

 

つまり、自然現象による光の変化を室内で人工的に再現する照明なのです。この自然さによって、カーテンで遮光した部屋でも自然な目覚めが可能になります。

 

ぐっすり眠りこけているときに、目覚ましの音でいきなり強制的に起こされるのとは違い、気持ちよく起きられます。

 

もちろん、朝になったら親がカーテンを全開にして、自然な朝日がたくさん入るようにしてあげれば済む話ではありますが。

 

 


他記事はこちら

親野智可等の「今日から叱らないママ」

 

 

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梅雨どきにオススメ「豚こまの簡単梅マヨ炒め」[6/5]

たっきーママ・1回目画像

●ごあいさつ

 

はじめまして、たっきーママと申します。

今月から子育てに役立つレシピをご紹介する連載を担当させていただくことになりました。どうぞよろしくお願い致します!

 

これを見て下さる方の多くは、幼稚園から小学校にかけてのお子様をお持ちの方と思いますが、私も小学校6年生と2年生(2人とも男の子)の母ですので、いろんな悩みもありつつ日々頑張っている仲間として、お話をさせていただければと思っています。

 

「同じ同じ! わかる~!」と共感していただけたり、「マジで!? 嘘やろ?! うちの子の方がマシやわ……」と安心していただければ幸いです(笑)。

 

最近ほんまに思うのは、子どもの成長って早い

 

幼稚園に入園するとき、卒園するとき、小学校に入学するとき、きっと多くのお母さんは子どもの成長をうれしく思うのと同時に、寂しくもあったのではないかと思います。

もちろん私もその一人。

 

こんなに大きくなったんだな~という嬉しさと、あんなに小さかったのに……という寂しさと、愛しさと切なさと心強さと(笑)。

入園式、運動会、学芸会、卒園式、入学式、授業参観、1/2成人式……毎回、バスタオル持って来たら良かったわってくらい泣いてしまいます。

 

もっとこうなってくれたら楽になるのにな~と思うこともあったけど、大きくなったら大きくなったで、その年なりの悩みは尽きません。

子どもが生まれたときは「元気に大きくなってくれたらそれだけでいい」と思っていたはずなのに、大きくなって出来ることが増えると、もっともっと、といろんなことを求めてしまいます

 

でも、本当は今こうして元気でいてくれること、それだけでも感謝しなければいけないのかもしれませんね。わかってるんだけどね~ついイラッとくることもあんねん、こっちも人間なんでね!(笑)

 

私の感情的に怒らない方法なんですが、めっちゃ腹立つ~~~ってときには、子どもの「手」を見るようにしています。どんなに生意気なことを言っていても、腹立つことを言っても、ぽちゃぽちゃした可愛い手を見ると、あ~~まだこんなに小さな手をしてるんだな~と、大人と同じように出来なくて当たり前なんだな、と思うと少し心が落ち着きます。ほんまにちょっとだけ(笑)。

今度イラッっとしたときは、一度お試しください!全然効果なかったらごめんなさい(笑)。

 

そしてこんな偉そうに言う私は、結局怒ってしまっていつも子どもたちの寝顔を見て反省しています(笑)。

 

ってことで!話しが長くなったのでレシピいきまーす(急に笑)。

 

ジメジメしたこの季節、食中毒などが心配でもありますよね。そんな時季にオススメしたいのが「梅」です。

梅には殺菌効果があり、梅雨の時期のお弁当にもオススメ。クエン酸の働きで食欲を増進させて胃腸の働きを活発にさせる効果も期待できるので、食欲が落ちがちな今の季節には特にオススメです。

 

でも、梅が苦手なお子様も多いかと思いますので今回は、言わなければ梅干しが入ってるなんてバレない美味しいレシピをご紹介します。

 

さっぱり美味しい*豚こまの簡単梅マヨ炒め

 

【材料】4人分

 

豚こま切れ肉…300g

玉ねぎ…1個

グリーンアスパラガス…3本

薄力粉、塩、こしょう…各適量

サラダ油…大さじ1

※梅干し…2個

※マヨネーズ…大さじ2

※しょうゆ、はちみつ…各大さじ1

 

【作り方】

 

1.豚肉に薄力粉をまぶし、玉ねぎは薄切りに、アスパラは4等分に切る。梅干しは種を取って包丁で叩き、※の材料と混ぜておく。

 

2.フライパンにサラダ油を熱し、豚肉がくっつかないようにほぐしながら焼く。焼き色がついてきたら玉ねぎ、アスパラを加えて玉ねぎが透明になるまで炒める。

 

3.合わせた※を加えて全体に絡んで照りが出るまで炒める。

お好みで大葉のせん切りをのせてどうぞ!


 

編集部おすすめ

たっきーママの子育てレシピノート

 

「上の子」の困った行動をやめさせる方法は何?[6/3]

ソファーに座る家族

 

下の子が生まれてから、上の子がわがままを言ったり、いたずらをしたりするように……。子どもが困った行動をするようになったら、どうすればいいのでしょうか?

 

元公立小学校の教師で、2人のお子さんのママでもあるHearty Smile代表の原田綾子さんにアドバイスをいただきました。

 

 

●子どもの困った行動が減る声かけの方法

 

原田 「下の子が生まれてから上の子が困った行動をするのは、お母さんに自分を見て欲しいからです。ですので、下の子を抱っこしていたり、おっぱいをあげたりしているときでも、意識的に上の子に声をかけてください。

 

『今日は、学校で何があったの? ママに聞かせて』

『今日も○○(子ども)が1日元気で過ごせて、ママうれしいな』

 

そんなふうに声をかけるだけで、子どもは、『ママは私(僕)のことを見てくれているんだ』と思い、安心します。困った行動をして、お母さんの注意を引こうとしなくなるのです。子どもは、『自分はママに大切に扱われている』と思うと反抗しなくなります。

 

私は、子育ての講座や講演で『勇気づけ』という子育て法をお伝えしています。

『勇気づけ』を実践した、あるママのエピソードを紹介しますね。

 

そのお母さんは、上の子(お姉ちゃん)の困った行動に悩んでいました。

そこで、上の子に『生まれてきてくれて、ありがとうね』と1週間ほど言い続けたのだそうです。

すると、上の子の方からお母さんをギューッと抱きしめて『ママも生まれてきてくれてありがとう』と言ってくれたのだそうです。

 

このお母さんは、涙を流しながらこのエピソードを話してくださいました。その後も『勇気づけ』を続けて、上の子が困った行動をすることもなくなったそうですよ。

 

『勇気づけ』の子育ては、子どもの当たり前のことに注目して、子どもに『あなたを見ているよ』『あなたの味方だよ』と伝えます。そうすると、子どもが変わり、ママ自身も子どもがかわいいと思えるようになるのです」

 

 

●お母さんの心の余裕がとても大切

 

原田 「育児に行き詰まってしまう原因に、お母さんの心に余裕がないことが関係している場合があります。

 

『子どもを立派に育てなきゃ』と考えているお母さんはとても多いです。

私は、『立派なお母さんにならなくていいから、幸せなお母さんになりましょう』とお伝えしています。

 

子育ては、とても大変です。完璧なお母さんをめざそうとすると、苦しくなります。

育児、家事、仕事を両立して、家族のごはん、お弁当もこだわって作って……でも、忙しさからイライラしてしまうぐらいなら、お惣菜や冷凍食品、デリバリーに頼る日があってもいいと思います。

 

パパに子どもたちを見てもらって、1人でゆったり入浴する、カフェでお茶をする……そんな自分の時間をつくってもいいですね。心に余裕ができれば、子どもへの接し方も変わってきます」

 

 

●出産したときのことを思い出してみる

 

原田 「育児のことで悩んでしまったら、子どもを出産したときのことを思い出すのも効果的です。

 

『おなかが大きいとき、ちゃんと生まれてきてくれるか不安だったな』

『陣痛が何時間も続いて、大変だったな』

『何回おむつを変えただろう? 何回おっぱいをあげただろう?』

『私、がんばったな。すごい!』

 

そんなふうに、がんばってきた自分に気づいて、認めてあげてください。すると、心のコップに勇気のエネルギーが入ります。

 

今は、お子さんの“できていないこと”が目についてしまうかもしれません。でも、きっと妊娠中は『元気に生まれてきてくれれば』と思っていましたよね。

 

そのことを思い出すと、『今、元気に学校に通っているじゃない』と思えるようになるはずです。子どもの思い出のアルバムを開いて、そのときの心境を思い返してみてもいいですね。

 

子育ては、とても“尊い”ことです。

お母さんが自分自身を認めれば、子どものことも認められるようになります」

 

子どもが困った行動ばかりをして「かわいくない」「憎らしい」と思うことがあるかもしれません。それでも、大切なわが子。もしもネガティブな感情が出てきたら、そう感じてしまう自分にもOKを出して、まずママ自身が自分のがんばりを認めてあげることが大切なのですね。

 

原田さん、ありがとうございました。

「上の子」がわがままを言うのはなぜなの?[6/2]

男の子 兄弟

 

 

お子さんが2人以上いるママの中には、

「子どもたちを平等に見られないことがある」

「上の子よりも下の子の方がかわいいと思うときがある」

と感じたことがある人もいるのではないでしょうか?

 

できれば、子どものよいところを見つけて平等に接したいもの。元公立小学校の教師で、2人のお子さんのママでもあるHearty Smile代表の原田綾子さんにアドバイスをいただきました。

 

 

●子どもの「短所」を「長所」に言い換えてみる

 

原田 「親が子どもを兄弟・姉妹で比べてしまうのは、自然なことです。大人でも、ママ友同士、職場の同僚同士で比べてしまうことがありますよね。

 

だから、お母さんが必要以上に罪悪感を持つ必要はないのです。

今、子どもが困った行動をすることが多くてかわいいと思えなくても、ずっと続くわけではありません。子どもは、成長とともに変わっていきます。

 

ぜひ、お子さんそれぞれの長所を見てあげてください。花に例えるなら、お姉ちゃんはひまわりのように元気いっぱい、妹はすみれの花のようにおとなしくてかわいらしい……というように、それぞれの良いところがあると思います。

 

でも、子どものダメなところばかり目についてしまうかもしれませんね。短所だと思っていることを長所に言い換えると、子どもへの見方が変わってきます。

 

例えば……

『うるさくて落ち着きがない』→『元気で活発』

『わがまま』→『自分の気持ちを伝えられる』

『頑固』→『意思が強い』

 

このように物事の見方を変える方法を、心理学では『リフレーミング』といいます。言い方ひとつで、マイナスだと思っていることも、プラスに捉えることができるのです」

 

 

●子どもの困った行動は「ママ、私を見て!」のサイン

 

原田 「例えば、上の子が小学生、下の子が乳幼児だとします。特に、0~3歳の育児は、子どもにかかりきりで疲れてしまいますよね。ヘトヘトの状態なのに、上の子がわがままを言ったり、いたずらをしたり……困った行動をすると、イライラしてしまうと思います。

 

もしかして、『お兄ちゃん(お姉ちゃん)なんだから、しっかりしてよ!』と、叱ってしまうことがあるかもしれませんね。

 

ここで、どうして困った行動をするのか、上の子の気持ちを考えてみます。

上の子は、お母さんが妹・弟を抱っこしているのを見るだけで、さみしいと感じているのかもしれません。困らせることをしたら、ママが自分のところに来てくれるので、たとえ怒られてでも自分への愛を確認したいと思っています。

 

『ママのことが大好き!』

『赤ちゃんばっかり見ないで、私(僕)を見て!』

『さみしいよ』

 

困った行動をする子には、このような、せつない思いがあります。子どもの気持ちを想像すると、かわいくて、愛しくなりませんか。お母さんを本当に困らせようとしている子なんて、いないのです」

 

子どもが親を困らせるのは、愛情を確認しているのですね。それがわかると、叱らなくても済むようになりそうです。

 

次回は引き続き、上の子への接し方についてアドバイスをいただきます。

★親野智可等の「今日から叱らないママ」第7回[6/1]

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●起きられなくて朝から叱られる子

 

私が教えたユウスケ君(仮名)という子は、毎日、朝起きるところからお母さんに叱られていました

 

「いつまで寝てるの!どんどん起きなきゃダメでしょ。毎日同じこと言われて。またお友達待たせちゃうでしょ。何度同じこと言われたらできるの。時計が見えないの?」

 

寝ていますから、時計が見えるはずないんですけどね。

彼は、朝の会の3分間スピーチでこの叱られた話をよくしてくれて、毎回大ウケでした。

 

彼はスピーチのネタにしていましたが、やはり朝から叱られるのは精神衛生上よくありません

 

 

●朝から叱られると弊害がいっぱい

 

一日のスタートから気分がよくないのですから、兄弟げんかの引き金を引くかも知れません。

 

それに、叱られて嫌な気分を引きずったまま登校すると、道を歩いているときもうつむき加減になります。

 

すると視野が狭くなりますし、気分がもやもやしているときは注意も散漫になります。ちょうど通勤ラッシュのときなので、道には自動車やバイクが溢れたいへんに危険です。

 

友達と会ってもすっきり挨拶できません。

イライラしているとちょっとしたことが気に障って、「あいつ、オレの方をにらんでる。むかつく」などとケンカになるかも知れません。

 

授業にも集中できません。

子どもたちは毎時間新しいことを学んでいますので、気分がもやもやして集中できずにいれば、すぐついていけなくなります。当然、学力にも影響が出ます。

 

 

●合理的な工夫が必要

 

起きるのが苦手で、ユウスケ君のように朝から叱られている子はけっこうたくさんいます。血圧が低い、体温が低い、寝るのが遅いなどの子は朝は苦手です。

 

そういう子に対して、ただ叱っているだけでは何一つ解決しません。やはり合理的な工夫が必要です。

 

では、毎朝、気持ちよく起きられるようにするにはどうしたらいいでしょうか?

 

実は、私も血圧が低いせいか朝が苦手です。それで、いろいろ工夫してきました。

 

朝起きるのが苦手な子どものいる親御さんたちからも、いろいろな工夫を伺ってきました。

次回からそれらのノウハウを紹介したいと思います。

フードつきの服は危なくないの?[5/29]

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前回までは、今年(2015年)12月から発効される子ども服のJIS規格(安全規準)の内容について日本消費生活アドバイザー・コンサルタント協会東日本支部「標準化を考える会」代表の田近秀子さんに詳しくうかがいました。

 

引き続き、今回はJIS規格(安全規準)以外に注意したい子ども服について取り上げます。

 

 

●JIS規格対象外でもフードの服は危険が高い

 

前回は、子ども服のJIS規格(安全規準)についてうかがいましたが、危険事例の報告が多かったフードについてはどうでしょう?

 

田近 「たしかに、今回定められたJIS規格の対象には入っていませんが、第1回目の事故事例でも多く紹介したように、引っかかって窒息や転倒しやすいという点では、フードつきの服も同じです。ですから少なくとも、学校や屋外で遊ぶときなどに着る服には、できるだけフードのない服を選んでほしいですね。

 

ただ、見た目のかわいさもあって、フードつきの服は人気があるだけでなく、フードのついていない服を探すのが大変だという声も多く聞かれます。たしかに雪の多い地域などでは、雪が横なぐりに降るような時に、外に出る時は必要だという声もあります。ただ、フードを使う必要のない場合や地域であれば、できるだけスナップボタン留めなど、フードが取り外しできるデザインを選んで、ふだんは取り外して着用するとよいのではないかと思います」

 

 

 

●それぞれがチェックする目を持って通学着を選ぼう

 

そのほかに通学用の子ども服を選ぶとき、注意したほうがよいという点はありますか?

 

 

田近 「今回、JIS規格が適用されるのは、首や股下、背中部分等のヒモについてですが、よくチェックしてみると、それ以外にもヒモがついている服が多く見られます。

 

JIS規格を守っているものを選ぶのはもちろんですが、それ以外で危ないと感じたり不要なヒモや飾りなどがあるものは抜いたり、取り去るようにするといいと思います。

 

そのほかにも以下のような服は、通学着や外遊び着には避けたほうがいいと思います。

・サイズがあっていない服(体の自由がききにくい、裾を踏んで転倒しやすい)。

・ 大きい袖口ポケットやフリルなどがついたデザインや編み目の粗い素材(引っ掛けやすい)

・ ボタン、スパンコール、ストーンなどの飾り(転んだときなど、肌に触れるとけがのもとになりやすい)。

 

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大きなポケットや留め具など(引っ掛けやすい)。

 

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小学生とはいえ、まだまだ子どもはどんな動きをするか分かりませんから、規格を守って作られた服を着せていても100%と安全だとは言い切れません。また、子ども服も本当にたくさんのデザインのものが出回っており、1つの規準で安全性を判断することは不可能です。まずはJIS規格をきっかけとして、保護者の皆さん一人ひとりが意識して安全な子ども服を選ぶ目をもつことが大切だと思います」

 

これからは、シンプルでも可愛い服、かっこいい通学着を探すようにしたいですね。

田近さん、ありがとうございました。