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生活・しつけ

小学1年生 2015年6月29日の記事

★親野智可等の「今日から叱らないママ」第11回 [6/29]

子どもは遊び、ゲーム、競争、新記録が好き。それを活かせば叱らなくて済む

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●子どもを静かにさせたい

 

突然ですが、問題です。

 

問題1

親子ともども10分間ほど静かにしていなければならない状況になったとします。あなたはお子さんを静かにさせるために何か言わなければなりません。次の3つの中で選ぶとしたらどれですか?

 

(ア)静かにしてないともう連れてこないよ(  )

(イ)忍法沈黙の術で10分静かにしていられると忍者になれるよ(  )

(ウ)10分間どっちが静かにしていられるか勝負だ(  )

 

 

●お皿洗いをしっかりさせたい

 

問題2

 

子どもが食後にお皿洗いをすることになっています。ところが、このごろ洗い方がいい加減になっているので、何とか改善したいと思います。次の3つの中で選ぶとしたらどれですか?

 

(エ)「ちゃんと洗わなきゃだめでしょ。何度言ったらできるの!」と叱る(  )

(オ)親子で「きれいに洗いっこ競争」をする(  )

(カ)洗い方合格の日が何日連続するか記録する。連続合格の新記録が出たら大いにほめる(  )

 

 

●食べ物こぼしを減らしたい

 

問題3

食事中に子どもがよく食べ物をこぼしたり落としたりします。それで、食べ終わった後のテーブルがいつも汚れているのが気になります。次の2つの中で選ぶとしたらどれですか?

 

(キ)子どもが食べ物をこぼしたらすぐに叱る

(ク)「食べた後がどっちがきれいかパパと競争だ!」と言う

 

 

●叱る前にひと工夫

 

いかがでしたか?どの問題でも1つめの選択肢は「叱る」というやり方です。

安易で何の工夫もない方法です。

 

今回は文章を読んで問題に答えただけなので選ばなかった人が多いと思います。でも、実際の生活ではほとんどの親がこれに頼っています。

 

親が安易に叱って済ませていると、いいことは1つもありません。

子どもは不愉快な気持ちになりストレスがたまります。親子関係も悪くなりますし、子どもの自己肯定感も低くなります。

 

ですから、叱るのではなくちょっとしたひと工夫をしてみましょう。

 

子どもは本能的な特性として、遊び、ゲーム、競争、新記録などが大好きですから、それをうまく活用すると子育てが楽しくなります。

 

イ、ウ、オ、カ、クなどがそれです。

 

他にも次のようなものはすぐ使えます。

 

「何分で取りかかれるかな? タイムをはかるよ。用意、ドン」

「砂時計が全部落ちる前に、やっちゃおう」

 

つい叱ってしまいそうなときに、ちょっとしたひと工夫ができるといいですね。それができれば、親力はもちろんのこと、あなたの人間力がぐんと上がります。

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