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学校・まなび
年長 2015年6月10日の記事
小学校受験で面接官が見ているポイントとは?[6/10]
《小学校受験に合格する子・1回目》面接官は、親の受け答え、親子の雰囲気もチェックしています。
小学校受験では、子どものペーパーテストの点数だけではなく、親子面接も重視されているようです。親子面接のとき、面接官の先生は、どんなところに注目しているのでしょうか?
ウェブサイト『All about』の学習・受験ガイドで、2人のお子さんが東大生の高橋公英さんに教えていただきました。
●面接練習で準備していなさそうな変化球の質問をして本音を引き出す
高橋 「小学校受験で合格をめざすお子さんや親御さんは、親子面接の想定問答をしっかり予習しています。
例えば、面接官から子どもに『最近、楽しかったことは何ですか?』という質問があり、『お父さんとお母さんと一緒に、遊園地へ行きました』と、答えたとします。
実は、実際には行っていないのに、面接対策のためにこのように答えてしまうケースもあるようです。
それを面接官の先生は、質問を重ねて見抜こうとします。『どんな乗り物が楽しかったですか?』 『遊園地では、どんなごはんを食べましたか?』など、本当に行っていないと答えられない変化球の質問をするのです。
また、面接官は、マニュアルに沿った立派な受け答えができるかどうかよりも、子どもの答え方から親子の関わりを見ます。
普段、子どもに幼稚園や保育園であったことなど、『どう思ったの?』『何がおもしろかったの?』と聞いて親子で会話をしていれば、その子らしい自然な受け答えができるのです」
●面接では、子どもの答えだけではなく親の答え、視線の合わせ方などから親子関係を見る
高橋 「面接官の先生は、子どもがどのような家庭環境で育ったのかに興味を持っています。ベテランの面接官の先生は、面接室にノックして入ってきて座るまでに、どんな親子関係かがわかるそうです。
例えば、親御さんが子どものことをハラハラして見ていたり、質問に答えるときに子どもが親御さんの顔色をうかがっていたり。一方で、よい緊張感を持って、子どもを信頼して温かく見守れる親御さんもいます。
また、子どもやお母さんは、面接の練習をしっかりしていても、お父さんの面接練習が足りない場合があるようです。例えば、面接官からお父さんに『どのようなお仕事をされていますか?』と聞かれたとき。仕事内容について簡潔に伝えるべきところを、仕事で成果をあげたことなどの自慢話を長々としてしまうお父さんもいます。
さらに、『お子さんの大の仲良しの友達の名前を2人教えてください』 『最近、お子さんと一緒にして楽しかったことは何ですか?』という質問をされることもあります。
仕事で忙しくて子どもとコミュニケーションを取ることが少ないお父さんは、答えに詰まってしまうかもしれません。
さらに、家庭教育について、お父さんとお母さんの意見が合っているかどうかも重視します。
あらかじめ願書の志望動機や学校案内をチェックしておかないと、お父さんとお母さんとで違う答えになってしまったりすることもあるようです」
次回に続く。
プロフィール
『All about』学習・受験ガイド
学生時代に家庭教師や塾講師を経験。わが子の受験をきっかけとして教育に興味を持つ。親の視点から教育界の現状を分析し、ネットメディアや雑誌に記事を執筆。
現在は『こだまの寺子屋』(群馬県高崎市)で子どもと遊び、学習指導をしている。2人の子どもが東大生。