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学校・まなび

年長 2015年6月12日の記事

小学校受験に合格する子の共通点とは?(その2)[6/12]

《小学校受験に合格する子・3回目》思ったことをはっきり言葉にできる子、物事をコツコツこなせる子も評価されます。

青空と元気な子供たち

 

前回に続き、小学校受験に合格する子の共通点について、ウェブサイト『All about』の学習・受験ガイドの高橋公英さんに教えていただきます。

 

3)物怖じせずに、思ったことを伝えられる

 

高橋 「知らない大人に対しても物怖じせず、会話ができる子がいます。

 

とある国立の小学校では、『水槽の中にいるザリガニを手でつかんで、別の水槽に移す』という、行動観察の試験がありました。多くの子が、ザリガニを手でつかめずに、困ってしまったそうです。

 

その中で、ある子は、『先生、私はザリガニをつかめません』と、はっきり伝えたそうです。すると先生から、ザリガニをつかむ道具を渡してもらえました。

 

この行動観察の試験のポイントは、ザリガニをつかめるか、つかめないかではなく、困ったことがあるときにどう行動するのかという『問題解決力』です。

 

物怖じせずにきちんと『つかめません』と伝えられたこの子は、合格できたそうですよ」

 

 

4)1つのことに集中できる

 

高橋 「読書をしたり、絵を描いたり……子どもが何かをしているときに声をかけても気づかないことがあります。これは、集中力があるということです。

こういう子は、何か1つのことをやらせると、ものすごい能力を発揮することがあります。

 

自己主張が強く、リーダーになるタイプではなくても、集中力があり、まじめにコツコツできる子にも魅力があります。一生懸命取り組んで、最後まできっちりやりきる力があります」

 

 

5)子ども主導の遊びを楽しんでいる

 

高橋 「ペーパーテストをたくさんしてきた子は、確かに頭がいいです。でも、子どもには勉強以外の遊びの体験も必要です。

 

そう聞くと、『○○体験教室』に行こう、と考える親御さんもいます。遊びのきっかけを作ってあげるのはいいのですが、大人が全てを主導する遊びでは、あまり意味はありません。

 

ある小学校の先生に、受験で採用したい子について聞いたところ、『野原で、何時間でも遊んでいられる子』と、おっしゃいました。大人に与えられたオモチャで遊ぶのではなく、自分で何かを見つけて遊べる子です。

 

公園を散歩するときも、子どもの気の向くままに、いつものコースちょっと外れて木ノ実を探したり、葉っぱを拾ったり、季節の花を見つけたり……。子ども主導で遊ばせることで、新しい発見したり、興味を引き出したりすることができます」

 

「小学校受験に合格する子」というと、勉強ができる子をイメージしてしまいますが、好きなことに夢中になって遊びを楽しめる、イキイキとした子なのですね。

高橋さん、ありがとうございました。

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