東ちひろ
幼稚園・小学校教員、中学校相談員、教育委員会勤務 (教育相談総括指導員)の経験を経て、「一般社団法人子育て心理学協会」を設立。心理学とコーチングの知識を活かし、子育てに関する電話相談や講演などを行っている。プライベートでは二児の母でもある。
著書:『男の子をぐんぐん伸ばす!お母さんのコーチング術』(メイツ出版)、『子どもが伸びる魔法のコーチング』(学陽書房)、『スペシャリスト直伝!教室で使える! ほめ方・しかり方の極意』(明治図書出版)など。
【小学1年生】と【年長】ママのお役立ち情報を配信!
生活・しつけ
年長 2015年8月28日の記事
●出した物を片づける習慣を身につけるためにできること
こんにちは。子育て心理学カウンセラーの東ちひろです。
今回のテーマは、「子どものおもちゃの片づけ」です。
子どもがおもちゃの片づけをしてくれなくて困っているママもいるのではないでしょうか?
子どもは好奇心旺盛なので、関心のあることがどんどん移り変わっていきます。だから、結果的に自分が遊んだおもちゃの片づけをしないまま、次々に違う遊びをするのです。
親御さんとしては、子どもに「出した物を元の場所に片づける」ことを習慣化させたいですよね。
そこで今回は、子どもが楽しみながら、進んでおもちゃの片づけをするようになる3つの方法をお伝えします。
【1】子どもが挑戦したくなるように片づけをゲーム化する
子どもがゲーム感覚で片づけに取りかかりたくなる声かけをします。
例えば…
・タイムリミットを伝える。
「6時にごはんができるからね。さぁ、あと10分で片づけできるかな?」
・片づけ時間を多めに設定して、タイムをはかる
「30分はかかると思うけど、どれぐらい早く片づけられるかタイムをはかってみよう」
・あえて挑発する言い方をして、チャレンジ欲を引き出す。
「5分でできるかな? でも、そんな早く片づけるのは、無理だよね……」
そして、「1分あったら、できるよ」「ママ、見てて!」と、子どもの気持ちがノッてくれれば、成功です。
そして、それなりに片づいたら、「え~、もっと時間がかかると思ってたわ~、スゴイなあ~。ホント驚いたわ~」と大げさに驚きます。
【2】片づける物や片づけた状態を具体的に示す
子どもに、何をどのように片づければいいのか伝えます。
例えば……
「床にあるゴミを10個拾ってね」
「いらない紙は、ゴミ箱に入れよう」
「床にあるおもちゃを箱に戻そうね」
また、子どもがなかなか片づけに取りかかってくれないとき、
「なんで、片づけないの?」「なんでやらないの?」
という気持ちになったことはないでしょうか。
人間には、防衛反応が備わっていて、ママが「なんで?」と言うと、子どもは「責められた」と感じます。そこで、「なんで?」を「何」に変えてみましょう。
例えば……
「なんで、片づけないの?」
↓
「何から片づける?」
「何からだったら、片づけられそう?」
「ママが手伝えることは、何かある?」
このように「何」を使って声かけすると、子どもはどうやって片づけようか考えます。それが、自分から進んで片づける行動につながるのです。
【3】片づけのハードルを低くして、25%できたらほめる
次は、ママが「そろそろ片づけて欲しいな」と言っても、子どもが「別に片づけなくてもいいよ」と言ったときの対応です。
まず、片づけのハードルを低くします。
子どもに1人で全部片づけさせるのではなく、ママも一緒に片づけします。
ママが忙しいなら、最初の3分だけでもOKです。
3分間、片づけしない子どもを叱るなら、その3分間で一緒に片づけしたほうがいいですよね。
そして、「おっ、パズルもきれいに片づけできるんだね」「ブロックも箱に入れることができるね」などと、片づけながら子どもをほめます。
片づけ終わってからほめるのではなく、25%できたところでほめるのがコツです。そのほうが、最後まで意欲的に取り組めます。
ママにとっては手間に感じるかもしれませんが、このような地道な積み重ねで、子どものおもちゃの片づけを習慣化できます。
前回の記事はこちら
次回の記事はこちら
関連記事はこちら
★端数効果! 数字を端数で示すだけで子どものやる気が高まる!
毎週木曜にメルマガ発信中!
ご登録はこちらから↓
東ちひろ
幼稚園・小学校教員、中学校相談員、教育委員会勤務 (教育相談総括指導員)の経験を経て、「一般社団法人子育て心理学協会」を設立。心理学とコーチングの知識を活かし、子育てに関する電話相談や講演などを行っている。プライベートでは二児の母でもある。
著書:『男の子をぐんぐん伸ばす!お母さんのコーチング術』(メイツ出版)、『子どもが伸びる魔法のコーチング』(学陽書房)、『スペシャリスト直伝!教室で使える! ほめ方・しかり方の極意』(明治図書出版)など。
『ママノート』ツイッターやっています!フォローいただけたら幸いです。