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生活・しつけ
年長 2013年11月14日の記事
☆上の子らしさを伸ばすには?
《上の子・下の子の育て方 4 》 親からの一方的な会話をやめてみる
前回は、上の子への言葉がけや接し方を三浦先生に教えていただきました。
親からは大人扱いされることの多いという上の子。
のびのびと育てるには、どんな点に注意したらいいでしょう?
●子ども自身が話すのを待つ
上の子が、のびのびとその子らしさを引き出すには、具体的にどうすればいいのですか?
三浦 「上の子に対しては、いつも親の側から、『今日は幼稚園で何をしたの?』 『早くお風呂に入りなさい』などと、質問や指示の言葉を投げかけていることが多いのではないかと思います。
これは親の、上の子に対する期待や要求が高いがゆえなのですが、親のほうから一方的に子どもに言葉を投げかけているだけの会話では、子どもは親の言うことに答えるだけで、自己主張したり、自分らしさを出すことはできません。
そこで、あえて親の側からの話しかけるのをやめてみてはどうでしょう。
一時的に会話はなくなるかもしれませんが、それも最初のうちだけで、しだいに子どものほうから、自分の話したいことを話すようになってきます。それを続けていけば、徐々に自分らしさが出せるようになってくるでしょう」
●子ども自身が考えられるように導く方法も
でも、まったくしゃべらないというのも難しいのでは…。それに、家庭の中がちょっと不自然な雰囲気になるような気がします。
三浦 「その場合は、『おやつ食べる?』とか、質問や指示ではない言葉を掛けましょう。
『今日、こんなことがあったんだよ』と、親が自分の話をしてもいいですね。
または、子ども自身に考えさせるような言葉がけをするのも一つの方法です。
例えば、『お風呂に入りなさい!』と指示する代わりに、事前に、『お風呂は何時にする?』と子どもとの間で決めておいて、時間が来たら、『○時だよ、何の時間だっけ?』と声がけします。
『お風呂』と答えられたら、『正解、さすが!』とほめてあげましょう。
これだけで、会話の流れが楽しいものに変わってきますよね。
上の子は親の指示が強い分、行動が受け身になってしまう子も多いのですが、このようにほめポイントをちりばめながら声かけをしていくことで、自分から考え、能動的に動けるようになってきます。
小学校に入ってからも役立つ力を養うことができますよ!」
言葉がけひとつで、子どものやる気まで引き出せるんですね。
ぜひ皆さんも試してみてください。
三浦先生ありがとうございました!