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生活・しつけ
小学1年生 2015年6月1日の記事
★親野智可等の「今日から叱らないママ」第7回[6/1]
朝起きるのが苦手な子。朝から叱ると弊害だらけ
●起きられなくて朝から叱られる子
私が教えたユウスケ君(仮名)という子は、毎日、朝起きるところからお母さんに叱られていました。
「いつまで寝てるの!どんどん起きなきゃダメでしょ。毎日同じこと言われて。またお友達待たせちゃうでしょ。何度同じこと言われたらできるの。時計が見えないの?」
寝ていますから、時計が見えるはずないんですけどね。
彼は、朝の会の3分間スピーチでこの叱られた話をよくしてくれて、毎回大ウケでした。
彼はスピーチのネタにしていましたが、やはり朝から叱られるのは精神衛生上よくありません。
●朝から叱られると弊害がいっぱい
一日のスタートから気分がよくないのですから、兄弟げんかの引き金を引くかも知れません。
それに、叱られて嫌な気分を引きずったまま登校すると、道を歩いているときもうつむき加減になります。
すると視野が狭くなりますし、気分がもやもやしているときは注意も散漫になります。ちょうど通勤ラッシュのときなので、道には自動車やバイクが溢れたいへんに危険です。
友達と会ってもすっきり挨拶できません。
イライラしているとちょっとしたことが気に障って、「あいつ、オレの方をにらんでる。むかつく」などとケンカになるかも知れません。
授業にも集中できません。
子どもたちは毎時間新しいことを学んでいますので、気分がもやもやして集中できずにいれば、すぐついていけなくなります。当然、学力にも影響が出ます。
●合理的な工夫が必要
起きるのが苦手で、ユウスケ君のように朝から叱られている子はけっこうたくさんいます。血圧が低い、体温が低い、寝るのが遅いなどの子は朝は苦手です。
そういう子に対して、ただ叱っているだけでは何一つ解決しません。やはり合理的な工夫が必要です。
では、毎朝、気持ちよく起きられるようにするにはどうしたらいいでしょうか?
実は、私も血圧が低いせいか朝が苦手です。それで、いろいろ工夫してきました。
朝起きるのが苦手な子どものいる親御さんたちからも、いろいろな工夫を伺ってきました。
次回からそれらのノウハウを紹介したいと思います。