☆子どもを叱り過ぎてしまったら、どうすればいい?

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教育評論家 親野智可等の
「子どもにひと言 ママクイズ」23

 
Q
マイペース過ぎる子どもにイライラして
「そんなに遅い子はもう知りません! 勝手にしなさい」と
必要以上に叱りつけてしまいました。
こんなとき、その後にどんな声かけをする?

 
下のA・B・Cの中で、あなたが選ぶとしたら……
 
 
A
「ママひどいこと言っちゃったね。ごめんね」

 
B
「今日は許してあげるね」

 
C
叱るのはしつけのためだから何も言わない。



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【クイズの答え】

 
Aを選んだあなたは……
 「素直タイプ」
 
きつく叱り過ぎてしまったときは、できるだけ早く、素直に謝ることが大切なので○。
そうすることで、子どもも素直になることができます。
そして今後は、イライラを子どもにぶつけることがないよう努力しましょう。
 

Bを選んだあなたは……
 「フォロータイプ」
 
「許してあげるね」とフォローすれば、その場の空気が和らぐかもしれません。しかし、子どもは親に対して不信感が残ってしまうので△。
叱り過ぎてしまったと思ったら、「ごめんね」と素直に謝りましょう。
 

Cを選んだあなたは……
 「イライラタイプ」
 
“叱るのはしつけのため、子どものため”だと思って何もしないのは×。
子どもの心の中で、親に対する不信感がふくらんでしまいます。
必要以上にきつく叱られていることに、子どもは気づいています。
 

イラスト/コダイラヒロミ

☆意外と知られていない!? むし歯をつくる4つの要素

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子どもが大人になってからもキレイで健康な歯でいられるために、今からむし歯予防に取り組んでいきたいですね。
『子どものむし歯ゼロ作戦』をテーマに、「こどもの歯医者さん」院長の若月宏之先生にお話をうかがいます。
 
 
●5~6歳ごろの歯は、どのような成長段階なの?
 
若月 「個人差はありますが、3歳ごろ乳歯が生えそろい、6歳ごろに下の前歯が生え変わったり奥から『第1大臼歯(6歳臼歯)』が生えてきたりします。
 
乳歯は永久歯と比べてやわらかいため、とてもむし歯になりやすく、進行も早いのです。
また、6歳ごろは、生えたての永久歯もむし歯になりやすくなります。
 
もしかして『乳歯は、いずれ生え変わるのだから むし歯になってもいいだろう』と考えている方もいるかもしれませんが、それは大きな間違い
 
むし歯は、永久歯の質や形を悪くしたり、歯並びを悪くしたりすることも。
子どもの歯から大人の歯へと生え変わる時期こそ、むし歯予防のケアがとても大切なのです」
 
 
●そもそも、「むし歯」になってしまう原因とは?
 
若月 むし歯の原因は、『酸』です。プラーク(汚れ)の中のバイキンは、糖質(砂糖など)を食べると酸をつくり、歯を溶かしてむし歯になります。
 
ただし、バイキンがいて糖質をとれば、必ずむし歯ができるわけではないんですよ。
“歯の抵抗力の弱さ”や“だらだらと飲食する(時間)”という要素もむし歯につながります。
 
このように、むし歯をつくる要素には『バイキン・糖質・歯の弱さ・時間』の4つがあります。
つまり、歯みがきだけをがんばっていても、甘いものを減らしただけでもむし歯を防ぐことはできないのです。
 
むし歯をつくる4つの要素に対応する『むし歯ゼロ作戦』で、キレイで健康な歯をめざしましょう。
『バイキンを減らす』『歯を強くする』『糖質の量を減らす』『だらだら食べしない』という4つの作戦を詳しくご紹介していきますね」
 
次回は、バイキンを減らすための『むし歯ゼロ作戦 歯みがき編』です。ぜひチェックしてください!

 

 

 

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☆動物園・水族館の動物の見どころを教えて!

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今回は、動物たちの見どころを具体的にご紹介します。
お話をうかがうのは、学研の図鑑『ほんとのおおきさ』シリーズのライター 高岡昌江さんです。
 
 
高岡 「どの動物にもそれぞれおもしろいところ、見どころがあります。すべては紹介しきれないので、ここでは“あまり知られていないけれど、こんなところを見て!”というポイントをご紹介しますね」
 

 
《動物園編》
 
【ライオン】
・ライオンのオスのシンボルといえば、たてがみ
たてがみが短いライオンがいれば、それは若いオス。
たてがみが伸びはじめて、大人になっていく途中のオスは、まだちょっぴり貧弱。そこが初々しくて、かわいいですよ(笑)。
 
【キリン】
上の前歯がなく舌が灰色で長い
・エサを食べていないのに、口をモグモグしているところを見かけたら、長い首に注目してみて!
キリンは、食べたものを反すう(一度飲みこんだ食べ物を胃から口の中に吐き戻し、さらにかみ直して飲み込むこと)します。
このとき、長い首の中を食べ物が上がったり下がったり移動する様子が見られるかもしれません(※わかりやすいキリンとわかりにくいキリンがいます)。
 
【ゾウ】
・ゾウは好奇心の強い動物。名前を呼んだり、手をふったりすると、反応してくれることがあります。
・動物園には、『アフリカゾウ』『アジアゾウ』のどちらかがいる場合が多いです。
耳が大きいのが『アフリカゾウ』で、耳が小さいのが『アジアゾウ』。
また、『アフリカゾウ』は、鼻先の上下にでっぱりがあり、『アジアゾウ』は、鼻先の上側にだけでっぱりがあります。
 
2種のゾウのように、似ている動物どうしの“違い”を探すのもおもしろいですよ。
 
例えば……
『アライグマ』『タヌキ』の違いは、
しっぽにしま模様があるのがアライグマ。模様がないのがタヌキです。
 
『チーター』『ヒョウ』の違いは、
黒い斑点の模様があるのがチーター。花のような形の模様があるのがヒョウです。
 

 
《水族館編》
 
【魚類】
・体のどこを動かして泳いでいるか観察してみて。
背びれをジャバラのように開いたり閉じたり、左右に体をくねらせたり。意外と全身を使って泳いでいることがわかります。
 
水槽の中の好きな場所や、泳ぐルートがだいたい決まっている魚がいます。
泳ぎ回っていても必ずそこに立ち寄るので、その場所を見つけて待っていると、ちゃんと戻って来てくれますよ。
 
・大水槽のイワシなどの魚の群れに、別の種類の魚がまぎれこんでいることもあります。間違い探し間隔で探しっこすると、楽しいですよ。
 
【エイ】
・つばさのような大きな胸びれをはばたかせながら、優雅に泳ぎます。
おなかの面に口やエラがついていて、のっぺりした顔のように見えます。まるで妖怪? 宇宙人? 何に見えるでしょう(笑)。
 
【カニ・エビ】
・あまり動かないけれど、ねばり強く観察しているとおもしろさがわかります。
口のところをよく見てみて。触覚が絶えずちょこまかと動いていて、その動きがとてもユニークなんですよ。
 
【イカ】
泳ぎながら、体の表面の色がどんどん変わっていって、幻想的です。
・春は卵がふ化する季節。小さくてかわいらしいコウイカなどの赤ちゃんが見られるかも!
 
【イルカ】
・イルカは人が大好き。なんとなく視線を感じたら、イルカにジロジロ観察されているかも!
・『ピーピー』、『ギーギー』、『ブウブウ』……。いろいろな鳴き声を聞き分けてみて
 
【ペンギン】
泳いでいる姿は、まるで水中を飛んでいるよう
・陸を歩くのは、あまり得意ではありません。段差を小さくジャンプしながら、ヨチヨチ歩いている姿は、一生懸命でほほえましいですよ。
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高岡 「これらのポイントを、チャンスがあれば観察してください。

そして、親子で動物を一緒に観察していく中で、お子さんの“気づき”も大切にしてあげてくださいね」
 
高岡さん、ありがとうございました。次回は、おすすめの動物園・水族館をご紹介します。どうぞお楽しみに!
 
 

☆動物のおもしろさがわかる観察のポイント

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バラエティ豊かな動物たちのいる動物園や水族館。散歩気分で何となく見て回るのもいいけれど、せっかくなら動物それぞれの“おもしろさ”を見つけたいもの。観察のし方にも、コツはあるのでしょうか?
お話をうかがうのは、学研の図鑑『ほんとのおおきさシリーズ』ライター 、高岡昌江さんです。
 

●ポイントを絞って観察しましょう
 
動物を子どもと一緒に見ているとき「かわいいね」「大きいね」など、ついありきたりな声かけになってしまうことがあります。
 
高岡 「『かわいいね』『大きいね』という率直な言葉でもかまわないと思いますよ。お子さんとおしゃべりしながら見ていくことを大切にしてほしいですね。
 
以前、水族館で見かけた親子連れのお父さんは、『本当に海の中にいるみたいだね』『竜宮城は、こんな感じなのかなぁ』と、お子さんにロマンチックな声かけをされていました。お子さんも『ワー、きれい』と目をキラキラさせて。
そんな場面を見かけると、思わず『お父さん、がんばって!』と、心の中で応援したくなってしまうんです(笑)。

こういうちょっとした会話が、のちのち家族にとって宝物のような思い出になるのではないでしょうか」

 
動物のおもしろさがわかる、観察のポイントを教えてください。
 
高岡 「それぞれの動物の特徴というのは、ある程度時間をかけて見ていないとわかりにくいものです。
からだ全体を見ようとすると、なんだか風景をながめているような、とらえどころのない感じになるので、私は、動物のどの部位を観察するかテーマをあらかじめ決めることがあります。
 
例えば、動物園で動物の“足の裏”をテーマに観察したことがありました。
 
・ゾウの足の裏は、だ円形で、全体的に平らなんだな。
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・ライオンの足の裏には、大きな肉球があるから、音を立てずに歩けるんだな。
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・ホッキョクグマは、氷の上を歩くから足の裏まで毛が生えているんだな。
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このように、足の裏をテーマに観察するだけでも、動物の特徴を発見できるんです。
 
 
また、『○○(子どもの名前)ちゃんの鼻とライオンの鼻は、どう違うかな?』などと言って、人間と動物を見比べてみることも観察眼を深めるよい方法だと思います」
 
 
子どもに質問されて、わからないことがあったときはどうすればいいですか?
 
高岡 「お子さんが質問してきたときは、興味を伸ばすチャンスです。
でも、実際は大人でも、動物についてわからないこと、たくさんありますよね。

そんなときは、動物の案内が書かれたプレートをチェックしたり、近くに飼育員さんがいれば質問したりしてみてください。飼育員さんは、きちんと答えてくれます。
 
調べたり、質問したりすることで、問題をクリアーする手段や知識を身につける、よい機会になると思います
“大人が『知らない』とは言えない……”という気持ちもわかるけど、この際プライドは捨ててしまいましょう(笑)」
 
 
動物によっては、案内プレートに名前や誕生日が書かれていることがありますよね。
 
高岡 「そうなんです。ぜひ、お子さんと一緒に読んでみてください。
いろいろな動物がいるけど、名前があって、誕生日があって、性格もそれぞれ違って……。“人間も動物も同じなんだな”と感じられ、いとおしくなります。
名前を呼ぶと、反応して近くに来てくれる動物もいます。うれしいですよね」
 
 
次回は、動物ごとの見どころについてお話をうかがいます。ぜひチェックしてくださいね!
 

☆プロがすすめる! 動物園・水族館の穴場スポット

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学研の図鑑『ほんとのおおきさシリーズ』のライター 高岡昌江さんは、全国のたくさんの動物園や水族館を取材されています。
数ある水族館・動物園の中で、親子連れにおすすめの穴場スポットをご紹介いただきました。
 
 
 
●おすすめ動物園・水族館を厳選してご紹介!
 
《おすすめ動物園》
 
高岡 「パンダ好きにおすすめなのが、『アドベンチャーワールド』(和歌山県)。
施設内の『パンダランド』では、開放的なパドックで、パンダのファミリーを観察することができます。
最近では、2013年3月に生まれたパンダの子ども、優浜(ユウヒン)がデビューしました。
 
また、『神戸市立王子動物園』(兵庫県)
も、野外のパドックでパンダを間近に見ることができます。
 
その他、『よこはま動物園ズーラシア』(神奈川県)では、テングザルの赤ちゃんの一般公開がはじまりました。大変めずらしいサルなので、ぜひ足を運んでみてください」

 
《おすすめ水族館》
 
高岡 『二見シーパラダイス』(三重県)は、“ふれあい”に力を入れている個性的な水族館。
 
セイウチのお散歩タイム、アザラシタッチ、アシカショーなどの楽しいイベントがあり、動物にさわることもできるんです。
大きなからだのトドやセイウチは、驚くほど芸達者。飼育員さんとの息の合った演技に、大人も子どもも大興奮しますよ!
 
その他にも……
 
『二見シーパラダイス』の近くにある、『鳥羽水族館』(三重県)には、海牛類のジュゴンとアフリカマナティーがいます。2種の海牛類を両方同時に見られる水族館は、世界でここだけなんですよ。
 
それから、シャチやイルカなどのパフォーマンスショーが充実しているのは、『鴨川シーワールド』(千葉県)。特に、シャチのダイナミックさは圧巻です。シロイルカ(ベルーガ)の水中パフォーマンスも見られます。
シロイルカもとても賢く、手をふったらマネをしてふりかえしてくれたりしますよ。いろいろな方法で、動物たちと遊んでみてくださいね」
 
 
高岡さん、ありがとうございました。
動物を近くで観察して“不思議”や“びっくり”を親子一緒に感じたいと思います。
 
 
また、学研の図鑑『ほんとのおおきさシリーズ』では、『ほんとのおおきさ特別編・元気です!東北の動物たち』被災地の動物園や水族館を応援しています。こちらもぜひチェックしてみてください。
 
 

(写真はイメージです)

 

☆無料イベント「ぴよちゃんと一緒に絵本を楽しもう」

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こんにちは、ママノート編集部です。

今日はGWに親子で参加して楽しいイベントをご紹介します。

 

 

●英単語に音声つきで、英語にも親しめる!

Appleの電子書籍 iBooks版

『ぴよちゃんのおはなしずかん おてがみきたよ』

 

大人気の絵本『ぴよちゃんのおはなしずかん おてがみきたよ』が電子書籍になりました。

 
ぴよちゃんのもとに届いた1通の手紙。その手紙の主は…

ぴよちゃんの物語を楽しみながら、登場するさまざまな動植物など、物の名前を覚えられる図鑑絵本です。英単語もついていて、たのしく英語も学べますよ

 
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電子書籍ならではの機能として、音声によるストーリーの読み上げ機能がついています。また、絵本のなかに出てくる絵や文字をタップすると、ウィンドウが開いて日本語、英語の順に読み上げてくれます。鳴き声や音のでるところもありますよ。

 

iPhone、iPadをお持ちの方は、是非ダウンロードしてお子さんとお楽しみください!!

 

 

 

◆ダウンロードはこちらから◆

iBooks版『ぴよちゃんのおはなしずかん おてがみきたよ』

※事前に最新版の 「iBooks」アプリをインストールする必要があります。

「iBooks」アプリはAppストアから無料でダウンロードできます。

ブックはiPad、iPhone(3G以降)、またはiPod touch(第2世代以降)でiBooksを使って読むことができます。

 

 

●大人気絵本シリーズ『ぴよちゃん』のイベントが開催!

 

『ぴよちゃんのおたんじょうび』をはじめとする、シリーズ累計222万部の絵本『ぴよちゃん』シリーズで子どもたちに大人気の絵本作家、いりやまさとしさんのトークイベントが開催されます。

 

ぴよちゃん生誕10周年に当たる今年の春、iBookstoreでリリースした電子書籍の絵本『ぴよちゃんのおはなしずかん おてがみきたよ』

この絵本中心に、これまでに発表した絵本の数々をご紹介しながら、作品に込めた想いや子どもたちへのメッセージを熱く語ります。

 

iBooks版『ぴよちゃんのおはなしずかん おてがみきたよ』を実際に触れて楽しんでもらえる、体験コーナーもありますよ。

 

インタビュアーは声優の日髙のり子さん、ぜひお子さまと一緒にお楽しみください!

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《 イベント詳細 》

Meet the Author:いりやま さとし「ぴよちゃんと一緒に絵本を楽しもう」

http://www.apple.com/jp/retail/ginza/

 
日時:4月29日(月・祝)14:00~15:00

 
場所:アップルストア銀座 3Fシアター

 
※事前申し込み不要・無料

 

☆動物園へ行くなら、午前・午後のどっちがおすすめ?

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今回は、子どもと動物園へ行くのにもってこいのおすすめの時間帯、持っていくとよいものなどをご紹介します。
 
お話をうかがうのは、学研の図鑑『ほんとのおおきさシリーズ』ライター 、高岡昌江さんです。
 
 
●子どものペースで動物をじっくり観察
 
動物園へは、どんな時間帯に行くのがおすすめですか?
 
高岡 午前中、できれば開園の直後がおすすめですね。朝、おなかを空かせた動物たちが寝室からパドックに出てきて、比較的活発に動き回ります。
午後になるとだんだん飽きてきてくるのか、まったりゴロゴロしていることが多いですね(笑)。
とくにライオンなどの夜行性の動物は、日中は昼寝をしている場合もあるので、なるべく朝のうちに行くことをおすすめします」
 

動物園に持って行くと、便利なものはありますか?
 
高岡 「双眼鏡があれば、役立ちますよ。遠くにいる動物も双眼鏡を使うと表情やしぐさをくわしく観察できます
 
それから、カメラを持って来ている人が多いのですが、写真を撮るのに一生懸命になりすぎているんじゃないか、と感じることがあります。
写真で思い出を残すことも、もちろん大切ですが、お子さんと同じ目線に立って、一緒に動物を見て欲しいですね。お子さんが動物のどんなところに興味を持つのか、気づくことができると思います」
 
 
広い施設内を一周するために、ついつい大人のペースで急いでしまうことがあります
 
高岡 「そうですね。大人は全部見ないともったいないような気持ちになってしまうのでしょうかね。大人よりも、小さなお子さんが、動物にジ~ッと見入っている姿をよく見かけます。
 
そして、お子さんが『もうちょっと見たい』と言っているのに、つい先を急いで無理に連れて行こうとしてしまうんですね。
『お願いだから、気がすむまで見せてあげて!』と、思ってしまいます。
お子さんが“自分なりの見どころ”を見つけて興味を持っていたら、じっくりつき合ってあげてほしいですね。
お気に入りの動物だけをとことん見て1日過ごすのも楽しいし、きっと心に強く残るはずです。
 
とはいえ、動物園や水族館は、子どものいいところを伸ばしてあげるのと同時に、マナーを教える場でもあります。
動物を見ているときに次の人が待っていれば、長時間立ち止まらずに場所をゆずってあげるなど、時と場合に応じたふるまい方も伝えたいものです」
 
次回は、動物を観察するときのポイントについてお話をうかがいます。どうぞお楽しみに!
 

☆動物園・水族館へ出かける前のチェックポイント

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子どもと一緒に“見て・体験して・楽しめる”レジャースポット……といえば、動物園や水族館! 

動物のおもしろさや愛らしさを間近で感じて、親子でリフレッシュしてみませんか?

 

『ママノート』では、子どもと動物園、水族館をもっと楽しむ方法をご紹介していきます。

お話をうかがうのは、学研の図鑑『ほんとのおおきさシリーズ』ライターとして多くの動物園や水族館を取材されている高岡昌江さんです。
 

 

●動物とふれあえる動物園や水族館に注目して!

 

高岡さん、よろしくお願いします。

まずは、『動物園』『水族館』へ行く前に、調べておくといいことはありますか?

 

高岡 連休や休日は、動物園・水族館ともに来場者が多くなります

連休などの時期に合わせて、通常のエサやり体験やショータイムなどの他に、特別なイベントを行うところもあります。

目的の動物園・水族館が決まったら、ホームページなどでチェックしてみるといいですよ」

 

 

動物にエサをあげたり、さわれたりすると、子どもが喜びそうですね。

 

高岡 「はい。動物となかよくなれる、きっかけにもなります。動物に近づくのを怖がるお子さんには、お父さん、お母さんが率先してお手本を見せてあげてください。

大人がさわりながら、『かわいいね』『やわらかいよ』と声をかければ、お子さんも安心してマネをしたがると思いますよ。

 

そして、春からは今年誕生した赤ちゃんがデビューしはじめる時期なので、こちらもチェックしてみてくださいね」

 

 

子どもの動物への興味を広げるためにも、出かける前に図鑑などを見ておくといいのでしょうか?

 

高岡 「これまでにも動物園や水族館に行ったことがあるのであれば、動物の図鑑をお子さんと一緒に開いて『今度は、パンダの目を探してみよう』など、一歩踏み込んだ観察をうながしてみるのもいいですね。

 

ただし、決して無理強いせず、親子で“楽しむ”ことを大切にしてください」

 

次回は、動物園に行くときのおすすめの時間帯、持っていくとよいものなどのポイントをおうかがいしていきます。どうぞお楽しみに!

☆下の子を抱っこ中「私も抱っこ!」とねだられたら?

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教育評論家 親野智可等の
「子どもにひと言 ママクイズ」22

 
Q
次女が生まれてから長女が赤ちゃん返り。
次女を抱っこしているときに「私も抱っこ!」とねだられました。
こんなとき、どんな声かけをする?

 
下のA・B・Cの声かけの中で、あなたが選ぶとしたら……

 
A
「お姉ちゃんなんだから、抱っこは卒業でしょ!」
(と言って、抱っこをしてあげない)

 
B
「じゃあ、次はお姉ちゃんの番ね」
(と言って、抱っこしてあげる)

 
C
「お姉ちゃんなのに、甘えん坊だね」
(と言って、抱っこしてあげる)

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【クイズの答え】


Aを選んだあなたは……
 「プレッシャータイプ」
 
「お姉ちゃんなんだから」と言って突き離すような言い方をするのは×。
子どもは妹が生まれたことで、お母さんの愛情が妹にいってしまうのではと不安を抱いているのです。子どもの気持ちに応え、たっぷり甘えさせてあげてください。
 


Bを選んだあなたは……
 「受容タイプ」
 
「じゃあ、次はお姉ちゃんの番ね」と言い、抱っこしてあげるのは○。
たっぷり甘えさせて子どもの心を満たしてあげることで、子どもは自立できるようになります。
 


Cを選んだあなたは……
 「非難タイプ」
 
気持ちを受け入れて抱っこしてあげるのはいいのですが「お姉ちゃんなのに」と非難するのはNGなので△。非難する言葉を使わず、子どもを抱っこしてあげましょう。
 

イラスト/コダイラヒロミ

★《子どもの気持ちマンガ③》「緊張続きでクタクタ」

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私たち大人も、新しい環境に飛び込んだばかりの時期は疲れるもの。
子どもだって同じです。
 
さらに、放課後も習い事や学童保育がある子どもたちは、
新しい環境がダブルで到来することに。
これが負担でないはずはありません。
帰宅するころにはクタクタで、夕食の最中に眠ってしまうことも・・・・・・。
 
(構成・取材・文/細江優子 マンガ/あべゆきえ)
 
 

●こちらも あわせてどうぞ

★《子どもの気持ちマンガ④》お母さん、話を聞いて!

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「この時期の子どもたちは、学校でさまざまな発見をします。
発見したことや感じたことは、家でもたくさん話すと思います。
ぜひ、そういうときに、お子さんの話を受けとめてください。
子どもが話し始めたとき、うなずきながらしっかり話を聞いてあげましょう」
 
吉野和美先生
(構成・取材・文/細江優子 マンガ/あべゆきえ)
 
●こちらも、あわせてどうぞ

 

★カードを活用して、子どものできることを増やそう

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前回は、教育評論家の親野智可等先生子どもの『できない』原因を知り、『できる』ように環境を整えることが大切であるとうかがいました。
 
今回は、できるようになるための工夫として「カードの活用法」について具体的なアイデアを親野先生にお聞きします。カードと聞くと、子どももゲーム感覚で楽しめそうですね。どのようなカードを作ったらよいでしょうか。
 
 
親野 「まずは『トランプ式カード』を紹介します。
表には『連絡帳を出す』『宿題をする』などの約束事を、裏には『できたよ!』と書いておきます
守れたら子どもがカードを裏返します。
カードが裏返っていたら、思い切りほめてあげてください」
 
 
カードを裏返すことで、子どもも達成感を感じることができますね。
 
親野 「次は『イメージカード』です。
『こんな自分が好き』という内容をカードにしたのがイメージカードです。
兄弟喧嘩をよくする子どもには『いつもきょうだいなかよし』と書いて兄弟の写真と一緒に部屋に貼ります
このカードを見た子どもは親に言われなくても喧嘩はやめよう、と自ら思えるようになるでしょう。
 
 
もうひとつは、『チケットカード』です。
大きさは手渡しできるくらいのサイズがよいでしょう。
『ゲーム30分チケット』など、時間を区切って守ってほしい約束事の時に使います。
たとえば、週の初めに30分のゲーム券を10枚渡しておき、ゲームはこの券と引き換えにやる、と決めます。
子どもも券が手元にあると、あとどのくらいゲームができるか分かるので、土日にたくさんやりたいから普段はがまんしよう、とか昨日たくさんやったから今日は30分にしよう、とか自分で調整できるようになります」
 
 
どのカードも、視覚で確認できて楽しそうですね。子どもが自分からやる気になるよい方法を教えていただきました。
 
親野 「ただ、新1年生の場合、こうした工夫をしてもできないこともあります。
そんなときは、焦らないのが肝心です。
できないときは、親は潔く目をつぶります子どもの成長に合わせて、様子を見ながらやっていきましょう」
 
 
工夫をしてもできないときはまだその時期ではないと、割り切りも必要なんですね。
子どもを信じて、長い目で見守っていきましょう。親野先生、ありがとうございました。

☆学研×テレビ朝日のコラボアプリで楽しく学ぼう

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iPhoneで子どもでも楽しく使えるアプリが色々ありますが、今回はゲーム感覚で楽しく学べるiPhoneアプリを学研教育出版 川田夏子さんにお話をうかがいます。
 

 
こんにちは。学研教育出版 川田夏子です。
身の回りにある、ひらがなやかずに興味を示し始め、そろそろ知育ワークを始めてみようかしら?と思っているご家庭もあると思います。
そんな、ひらがなやかずを鉛筆で練習する前の年長さんにぴったりのアプリをご紹介します。
 
ゲーム感覚でおけいこ体験できるiPhoneアプリ『学研×ゴーエクスパンダ かいてけせる ひらがな・かず』(学研×テレビ朝日のコラボアプリ)です。
 
 
●ひらがな・かずを楽しく学ぼう! 学研×テレビ朝日のコラボアプリ
 
楽しみながら学べるようマスコットキャラ「ゴーちゃん。」」が登場し、「ゴーちゃん。」と一緒にひらがな・かずを覚えていく知育アプリです。
アプリの内容は、学研の幼児向け知育ワーク『頭脳開発シリーズ』の最新人気ラインナップ『3歳 4歳 かいてけせる ひらがな』『3歳 4歳 かいてけせる かず』の2冊の内容を1本にまとめたお得な1本です。
 
ひらがなやかずを指先でなぞると、「ゴーちゃん。」が「はんてい」して、ほめてくれるシンプルなつくりなので、年長さんでも無理なくすすめられますよ。テンポのよい音楽でどんどん進んでいけます。しかも、書き順チェック機能つきなので、自然と正しい書き順が身につくんです。
 
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まだひらがなやかずを書けないお子さんには、このアプリでひらがなとかずに興味を持ってもらっていはいかがでしょうか?「ゴーちゃん。」にほめてもらうことでやる気が出て、どんどん進められると思いますよ。
 
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●特徴
 
・「ひらがな」と「かず」を1本のアプリで!
 「ひらがな」と「かず」の両方が、このアプリ1本で学べます。
 
・なぞってタップするだけの簡単操作!
 文字や数字を指でなぞると、書き順や字形をアプリが自動的に判定します。簡単操作で無理なく取り組むことができます。
 
・ゲーム感覚で楽しく学習
 マスコットキャラ「ゴーちゃん。」がナビゲートしてくれるかわいくて楽しいアプリです。ゲーム感覚で遊びながら、もじ・かずの正しい書き方をマスターしていきます。
 
・ナレーションは、武内絵美アナウンサー
 ナレーションは、テレビ朝日の武内絵美アナウンサーが担当しています。きれいな発音で学ぶことができます。
 
 
●「じゆうちょう」モードもおススメ
 
おけいこモードの他におススメなのが「じゆうちょう」。ペンの色をいろいろ変えて、けっこう楽しくお絵かきができますよ。
 
 
お得でお役立ち度満点の子育て応援アプリ。
ダウンロード無料、「あ」行と「かず」も無料ですので、ぜひ一度お試しください。
 
AppStoreにて配信、ダウンロード無料(追加コンテンツは、有料)
ダウンロードは こちらから
 

★「できない」を「できる」にするための工夫

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前回は、教育評論家の親野智可等先生“自分からやる子”を育てる方法として「叱らない」「肯定的な言葉を使う」「ほめる」という3つのポイントを教えていただきました。
 
今回は、叱らないでしつけを身につけさせる具体的な方法を親野先生にお聞きします。

 
親野 「子どもの『できない』を『できる』にするためにわたしが提案しているのが『環境とシステム』づくりです。
 
まずは環境についてお話しします。
 
朝起きられない、という『できない』を例にどうしたら良いかを説明していきましょう。
 
どうして朝起きられないのか、まず『できない』原因を探ります
テレビやゲームそして遅くまで起きているから、
夕飯の時間が遅く、寝る時間がずれ込んでしまうから、
など、できない原因を調べてみましょう。
 
原因が分かったら、次は『できる』ようにするための環境を整えます
たとえば、お風呂や夕飯の時間を早くする、
テレビやゲームは8時までにする、など
具体的な改善策を考え、実行します」
 
 
なるほど。ただ、「早く寝なさい」「いつまでテレビ見てるの」と言うだけではダメなんですね。原因が何で、その原因を改善するにはどうしたらよいか、を考え実行していくことが必要なんですね。
 
親野 「子どもと約束事を決めて一緒に実行していくことが大切です。
その時、わたしが有効だと思うのが『カード』を活用する、という方法(システム)です。
カードには、子どもとの約束事を書くのですがイラストやシールなどで工夫しながら楽しく実践できるものにしましょう」
 
 
子どもと一緒に楽しみながら作るのもいいですね。
 
親野 「子どもも楽しくなって自分から進んで約束事をやるようになっていきます。
カードを使うことで成果を視覚的に確認できるため子どもは『できた』という達成感をしっかりと実感することができます」
 
 
できない原因を知り、できるように環境を整え、そして楽しく実行するためのシステムとしてカードなどの工夫が必要なんですね。
次回は、そのカードの活用法について親野先生のアイデアをお聞きします。

☆子どもを伸ばす肯定言葉が自然に出てくるコツは?

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前回、進級して不安定になった子どもに親はどう接したらよいかについて、こどもコンサルタントの原坂一郎先生にうかがいました。
その中で、「あら、おかしいわね。年長さんなのにくつも揃えられないの?」というような言い方は、子どもを伸ばさない“否定語”であるというお話がありました。
 
 
うっかり子どもに言ってしまいそうなこれらの否定語の代わりに、子どものことを肯定する言葉をかけられる親になりたいものですが、“肯定語”を生み出すコツはあるのでしょうか?
引き続き原坂先生にお聞きしたいと思います。
 
 
●子どもの成長を見逃さないようにして、肯定する言葉をかけましょう。
 
子どもを肯定する言葉をかけられるようになるには、どうしたらよいでしょうか?
 
原坂 子どものちょっとした成長を見逃さないようになることです。
毎日接していると、なかなか気づきづらいものですが、子どもは日々成長しています。
 
久しぶりに会うおじいちゃん、おばあちゃんは『大きくなったね~』、『○○ができるようになったんだね』と、子どもの成長に気がつき、 自然に肯定語をかけています。
毎日、子どもを見ている親からすると、なかなか気づきにくいものなのですが、子どもの成長に気づくということが肯定語を自然に生み出すコツなんです」
 
 
●小さな成長を発見できるのは“消えてしまったものが見える目”を持つ親だけ
 
普段の生活で、子どもの成長に気づくには、どうしたらいいでしょう?
 
原坂 「我が子に久しぶりに会ったつもりで、1,2年前と今を比べてみてください。
比べてみるとずいぶん成長したことに気づくはずです。
 
『いつのまにか、買い物に行っても商品をやたら触らなくなっている』
『そういえば“お母さん!お母さん!”とまとわりつかなくなった』 
小さな変化かもしれませんが、確実に成長しています。      
 
これらの成長に、なぜ気づかないかというと、“消えてしまったもの”だからなのです。
商品にベタベタ触る困った行動などが成長によって消えていきました。消えていったものだから気づきづらい。
 
けれども、“消えてしまったものが見える目”を持っていれば、子どものさまざまな成長を感じることができます。
そして、こうした成長に気づけるのは子どものことを毎日しっかり見ている人、つまりお母さん・お父さんだけなのです。
 
そして、成長に気づいたら『成長したわねー』と声にして伝えてあげましょう。
 
言われた子どもは認めてもらえたうれしさで笑顔になることでしょう。
こうした、子どもの小さな成長に気づき、そして共感する言葉が子どもを伸ばす最高の肯定語なんです」
 
 
確かに、子どもは年々手がかからなくなっていきます。おぼろげに思うだけでなく、それを成長と捉え、認めることが大切なんですね。原坂先生ありがとうございました。
 
次回は、「自分でやってみたい!」という子どもの気持ちを上手に育てる方法をお聞きします。

☆「自分でやりたい」子どもの気持ちを育てるコツは?

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成長の一環として、年長児になると「自分がやってみたい」気持ちが芽生えてきます。2~3歳児の「自分で」の時期とはまた違い、年長児の「自分が」の中には大人には、してもらっては困ることも含まれます。

 
例えば、包丁で料理をしたがったり、世話もできない動物を「飼う」と言ったり……。
 
思わず「余計なことを……」と言いたくなりますが、こうした「自分が」の気持ちを摘み取らないことが子どもを伸ばすには大切とこどもコンサルタントの原坂一郎先生はおっしゃいます
 
 
●自分がやってみたい、“好奇心・探求心・冒険心”が子どもを伸ばす
 
年長ともなると、自分の身の回りのことはできるようになります。
すると今度は、「大人がやっているものを自分がやってみたい」という気持ちになるのか、なんでもやりたがるのですが。
 
原坂 「ありますね。料理を作りたがったり自分の持ち物に名前を書きたがったり。できないことでもやりたい時期です。
 
これは、“好奇心 研究心 挑戦意欲”という、まさに小学校に行ったら求められるものが育ちつつある証拠です。だから今は、子どもがやりたがるものは、なんでもさせてあげてもいい時期なのです。
 
子どもの好奇心から出る行動には、お手伝いに関わることだけではなく、大人から見ると『余計なこと』と思えるようなものが多くあります。
例えば、ご飯を食べに行った先で、ふと、コップの底を見たくなり、持ち上げてみる。
そんなとき親は、反射的に『そんなことしなくっていいの』とつい言ってしまいます。
 
確かに子どもは『しなくてもいい』ことをよくしますが、実はそのほとんどは、『しなくてもいいかもしれないけれど、してもいいこと』なのです。
 
子どもは好奇心から、『コップの底はどうなっているのか』突然知りたくなるときがあります。
でもそれは、危険だったり、人を傷つけたりといった怒ってまでやめさせなければならない行動ではありません。
『しなくていいこと』だけど『してもいいこと』なんです。
条件が許す場合は、止めないで本人の好奇心のままにさせてあげるほうが、むしろ子どもの成長を伸ばします。
 
 
できないことをやりたがる場合も、『ほら、できないくせに』などと、余計なことを言わないようにしましょう。 
できないかもしれないけれど挑戦した、というその事実はすばらしいことなのですから。
それが、『なんでもやってみよう』というチャレンジ精神を伸ばすポイントです」
 
 
●子どもがしたがることは、ほんの10秒でもさせてあげる
 
先ほど、「条件が許す場合は止めない」というお話がありましたが、時間がないときは、子どもの行動をストップさせてしまっても構いませんか?
 
原坂 「そうですね。例えば、朝の着替えで、リボンを自分で結びたがるということがあったとします。
時間があるときであれば、待ってあげられますが朝の忙しいときは、そうも言ってられませんよね。
そういうとき、覚えておいてほしいのは“0秒と10秒では、大違い”ということです。
 
『ああもう、どうせ結べないんだからお母さんがやってあげる』と、全然させないのではなく、リボンを自分で結ぶのを10秒だけでもさせてあげるその後で、『お母さんがやるね』と引き取る。
 
子どもがやりたいことを全然させない(0秒)のと、ほんの少しさせる(10秒)のとでは、その後の子どもの成長にとっても
かかわりとしては大違いです。
 
子どもはいつでも、“ちょっとした満足感”を味わいたいのです。
やりたいことを少しでもさせてもらうと気持ちが落ち着きます。全然させてもらえなかったならば、不満を抱きます。
時間的なことで言えば、『10分させてもらったか』と『10秒しかさせてもらえなかったか』では気持ち的にはさほど変わりませんが、『10秒でもさせてもらえたか』と『まったくさせてもらえなかったか』とでは大違いなのです。
 
高いところに上りたがる、水たまりに入りたがる。
時間が許せばとことんさせてあげたいものですが、ほんの少しでも自分の好奇心を満たすことができれば、子どもはその満足感で心が落ち着いて、次の行動に移れます」
 
 
なるほど、10秒だったら親も我慢して待てそうです。原坂先生、ありがとうございました。
原坂先生は、焦らなくてもよいということですが、やはり気になる入学準備、いつからどのようにはじめたらよいのかを次回、うかがっていきたいと思います。

叱らなくても、子どもが自分で身支度できる方法

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学校に行く身支度、毎朝のことなのに「歯みがきしたの?」「早く着替えてきなさい」なぜ、うちの子は言われなければできないのか……。
朝から、叱ってしまい憂鬱になってしまうこともしばしば。
 
できれば、わが子が何も言われなくても、自分からできる子になってくれるといいですよね。
そんなお父さん・お母さんに、教育評論家の親野智可等先生が、叱らなくても身支度ができる方法を教えてくださいました。
 
 
親野 「子どもが1年生になると、親は自分のことは自分でできるようになってほしいと、期待する傾向があります。
しかし、何も言われずに自分で身支度できる子はそうはいません。
 
『じゃあ、やっぱり分かるまで言うしかないのね』ということになりますが、言ってもできないからと、感情的に叱ってしまうと、“自分からやる子” からどんどん離れていってしまいます。
 
 
まずは、感情的に叱ることをやめましょう。叱っても何の効果もありません。
叱らないためには、発想の転換が必要になります。
 
 
言われたことができなくて、注意をするときは、否定的な言葉を使わずに、肯定的な言葉を使いましょう
言葉づかいを少し変えるだけで、子どもの取り組みは変わってきます。
 
 
例えば、
『まだ歯磨みがきしてないの?』
『宿題してないじゃない』
と言うところを、
『歯をみがくと気持ちいいよ。さあ、みがこう』
『宿題が早く終われば、いっぱい遊べるよ』
という具合に、肯定的な言葉を使うのです。
 
肯定的な言葉を使うだけで、子どもは『やってみよう』と前向きな気分になるものです。
 
そうして、子どもが歯みがきや宿題など、約束したことがきちんとできたときは、必ずほめてあげましょう
子どもは、ほめられると自分に自信が持てて、親やまわりの人への信頼が育ちますほめられて、『僕、(私)にもできた!』というイメージを持つことで、グングンやる気がわいてきます。
こうして自分に対してよいイメージを持つことが、子どもを成長させます」
 
 
「叱らない」「肯定的な言葉を使う」「ほめる」この3つが、“自分からやる子” を育てるまずはポイントなんですね。
次は、叱らないでしつけを身につけさせる具体的な方法を親野先生にお聞きします。
 

●子育てカウンセラーぴっかりさんの「子育てお悩み相談」
 
●「ほめる、しかる」関連記事


☆入学準備を始めるタイミングはいつですか?

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こどもコンサルタントの原坂一郎先生によると、《年長ママへのアドバイス1》では、4月のうちから入学を意識する必要はないというお話でした。
 
それでも、年長児向けの通信教育や市販の5歳児向けのドリルなどを見ると「もうそろそろ、勉強を意識させるべきなのかしら……」と、気持ちが焦ってしまうものです。
年長児のこの時期、本当に何もしなくて大丈夫なのでしょうか?原坂一郎先生におうかがいします。
 
 
●半年間、子どものやりたいことをたっぷりさせましょう
 
年長になって、親は“入学準備”を意識してしますが、いつから始めたらよいでしょうか?
 
原坂 《年長ママへのアドバイス1》で、4月は、年長になった自由を謳歌させてあげましょうとお話ししました。
4月からの半年間は、入学準備に向けた助走期間と考えてほしいと思います。
 
夏以降、運動会などの行事を経て子どもはびっくりするくらい成長します。
半年のびのびと過ごすことで自信をつけ、運動会がひとつの集大成となり、園でもほめ言葉をたっぷりあびて、年長の後半、子どもは大変貌を遂げます。
 
そして、子どもからも勉強や小学校を意識した発言が出てくるようになります。
そこから、親と子どもの思惑が一致し、入学に向けて準備がスムーズに進みます。
ですから、入学準備の始め時は、夏から秋以降。
子ども自らが自信とヤル気を持つようになったころにスタートすれば、スムーズに取り掛かれますよ」
 
 
それでは、秋までの半年の“助走期間”、親は何をすればいいでしょうか?
 
原坂 「“助走期間”は、今までお話ししてきた《年長ママへのアドバイス1》《年長ママへのアドバイス4》のことを子どもがたっぷりできるようにしてください。
 
《1》 では、「自由を謳歌させる」
《2》 では、「焦らず変化に慣れるまで見守る」
《3》 では、「成長を認めて肯定語を浴びせる」
《4》では、「子どもがやりたいことをさせる」
ことをお話ししました。
 
進級でワーッと開放的になったり、不安を漏らしたりする子どもを受けとめ小さな成長を認め子どもが自分でやりたいと言ったことはなるべくさせてあげる親のこうした態度が、子どもの自信となり、成長の糧になります。
 
それから、小学校に行く機会があれば、『来年から、ここに通うんだね』『プロみたいなサッカーゴールがあるね』などと、小学校に夢や期待が持てるような言葉をかけてあげましょう」
 
 
原坂先生に、入学準備は秋以降でもOKと言っていただくと、変な気負いもなくなりますね。年長児期を親子で楽しみたいと思います。

☆進級で不安定な子どもに言ってはいけないNGワード

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年長児の4月に見られる子どもの変化について、こどもコンサルタントの原坂一郎先生にお聞きしています。
 
前回は、年長組になった自由や自信、開放感から “やんちゃ” に変化する子どもについてお話しいただきました。

 

 
そうした “やんちゃ” な変化だけではなく、「園に行きたくない」と言い出したり、できていた朝の支度もしなくなったり、進級に伴い、不安定になる子どももいるようです。
進級で不安定になる子どもに対して、親はどのような態度で接するとよいのでしょうか?
引き続き、原坂一郎先生におうかがいします。
 
 
●新しい担任やクラスが変わって不安になる子もいます
 
年長に進級した子どもは、自由や自信に満ち溢れているということですが、不安が強く表れる場合もあるのでしょうか?
 
原坂 「進級で不安になるという子もいますよ。
不安な気持ちがどのような行動になって表れるかというと、
・園に行きたがらなくなる
・できていたことができなくなる  
・トイレの回数が多くなる
 
子どもは、環境の変化に弱いという一面もあります。
進級で担任の先生が変わったり、教室が変わったりします。大きな園はクラスメイトが変わることもあるでしょう。そうした変化の中にストレス感じるものがあった場合、不安が行動に表れたりします。
 
例えば、外に出る準備や片づけの仕方など先生によってやり方が異なります。
前は何でも励ましてくれる先生だったのに、今度はよく叱る先生になった、という場合もあります。
そして、ナイーブな子ほど、今までとは違うものになってしまった環境に戸惑ってしまいます」
 
 
●必ず元通り元気に園に行ってくれます。大らかな気持ちで受け入れましょう。
 
 
大人でも、転職や引っ越しをしたばかりのときは戸惑ったり不安に思ったりしますよね。進級で不安になった子に、親はどのような態度で接するとよいでしょうか?
 
原坂 「それまで(年中児のとき)は、園に問題なく行っているのであれば大丈夫です。
今まで園に元気に行っていた、今まではできていたのであれば、変化は一時的なものです。
必ず元通りになりますから、あまり心配なさらずに、大らかな気持ちで見守りましょう。
 
環境の変化で不安になった子も、『新しい担任の先生も、いい先生だ』 『新しいクラスも楽しい』と、分かればもう大丈夫。
今だけのことだと思って、もうしばらくは様子を見てあげてください。
 
園でも、3月まではあんなにまとまっていたクラスが4月になって問題が続出するというのはよくあることです。
幼稚園の先生も、保育園の先生も4月は苦労するものなんですよ」
 
プロ(園の先生)でも苦労すると聞いて、なんとなく安心しました。
 
 
●親が焦ると、“指示・命令・禁止” など否定言葉ばかり出てきてしまう
 
環境の変化で不安定な子に対して、親が気をつけたいことがあれば教えてください。
 
原坂 「先ほどから『大らかな気持ちで』と言ってきましたが、親に焦りがあると子どもに対して肯定言葉が出にくくなります。
 
『もう年長さんなんだから』とか、『そんなことだと1年生になれないわよ』など、親は子どもを励ますつもりでかけた言葉でも、これらはすべて子どもを否定する言葉です。
 
『年長なんだからしっかりさせなきゃ』と焦るほど、“指示・命令・禁止” 言葉が多くなってしまいます。否定言葉は、一切子どもを伸ばしません。
これらはNGワードだと思って、発する前にグッと飲み込みましょう」
 
 
原坂先生ありがとうございました。

次回は、子どもの成長を見逃さないコツについてお聞きしたいと思います。

☆原坂一郎先生からの年長ママへのアドバイス

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こんにちは ママノート編集部です。

 

年長に進級した子どもはクラスが変わったり先生が変わったりして、不安になっていることがあります。

そんなときに親はどんなことをしてあげたらいいのでしょうか?

 

入学準備の始め時や、引っ込み思案の子の友だちの作り方など、この時期の年長ママが気になることをこどもコンサルタントの原坂一郎先生にお話をうかがいました。

 

それでは、年長さんのこの時期の気持ちを見てみましょう。

 

《年長ママへのアドバイス》

年長の4月、子どもの気持ちは……?

☆引っ込み思案で、友達ができるか心配です

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年長になると、先生の介入なしに子どもだけで遊ぶ場面も増えてきます。そのときになってはじめて、「うちの子、友だちがいないみたい」と気づくことがあるようです。
 
また、園に行きたくない理由として「お友だちがいないから」と子どもに言われて初めて気がつくケースもあります。

 

 
特に引っ込み思案で、友だちがうまくできるかどうか心配なお父さん・お母さんのために、こどもコンサルタントの原坂一郎先生アドバイスを貰いました。
 
 
●仲のいい友だちは、ひとりいればいい
 
年長になると、先生なしで子どもだけで遊ぶことが多くなると聞きます。
小学校入学前のこの時期、うまく友だちができるか心配するお父さん・お母さんもいるようですが。
 
原坂 「確かに、年長児になると友だちと一緒に仲よく、ルールのある遊びができるようになります。ドロケイやドッジボールなどお父さん・お母さんもした覚えがあるでしょう。
年少児は、友だちがそばにいても、個人個人で好きな遊びをする“平行遊び”が主でしたが、年長になると遊びや友だち関係も成長するんですね。
 
それに伴い、友だちができるか心配』という親の心配も出てきますよね。
それを心配されるお父さん・お母さんは、我が子が少し引っ込み思案なところがあると分かっている場合が多いでしょう。
 
引っ込み思案な子どもに、園庭で集団で遊んでいる子どもの輪に『入れて、と言って入りなさい』と言っても、ハードルが高いものです。それができないから、友達と遊べないわけですから。
 
そういうときは、まずは、気の合う友達を“ひとり”つくることからはじめましょう。
電車が好きな子なら、同じように電車の絵本を読んでいる子に声をかけて仲よくなる。
特定のひとりと仲よくなって、楽しそうに電車のおもちゃで遊んでいれば、そこに他の子どもたちが集まってくるかもしれません。
“友達の輪”なんて最初はどこにもなく、いつも最初はふたりから始まり、それが大きくなって輪になるのです。
 
集団にならなくても、特定の気が合うひとりがいるだけで、毎日は楽しくなります。「みんな」と仲よくなれなくても全然構わないのです。まずは、特定のひとりと友達になりましょう。
 
 
さて、年長児の園での友だちづくりに関しては、親がヤキモキしてもどうにもならないものです。
気になる場合は、園の先生に一言伝えておきましょう。
『うちの子は、引っ込み思案友達ができにくいかもしれません。どうぞよろしくお願いします』
その一言で、園の先生も気をつけて見てくれます。
 
そして、ポツンとひとりでいる場合は、『あら、ほんとだわ』と気づいて、その子の興味のある遊びをしている友だち一緒に声をかけてくれるなど配慮してくれるはずです。
たった一言、現状を伝えるだけでよいので、園の先生の力を借りるようにしましょう。
 
小学校に入ると、友だちとの遊びまでなかなか先生は見てくれないものです。
年長児のうちに、友だちと遊んでコミュニケーションの能力が養えるといいですね」
 
 
原坂先生、ありがとうございました。年長児の4月の様子や、親が子どもに経験させたいことがよく分かりました。アドバイスを参考にして、原坂先生のように子どもの気持ちが分かる親になりたいと思います。

子どもを読書好きにするには、どうすればいいの?

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教育評論家 親野智可等の
「子どもにひと言 ママクイズ」21
 
 
Q
子どもを読書好きにしたいのですが、マンガのほうに興味があるよう。
こんなとき、子どもに何と言いますか?
 
 
下のA・B・Cの声かけの中で、あなたが選ぶとしたら……

 
A
「マンガばかり読んでちゃダメでしょ!」

 
B
「ママがこの本、読んであげるね」

 
C
「○○ちゃん(子どもの友だちの名前)は
童話もたくさん読んでるんだって」
 
 
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【クイズの答え】


Aを選んだあなたは……
 「否定タイプ」
 
「○○しちゃダメ」という否定的な言い方をするのは×。
このような言われ方をすると、子どもは自分自身を否定されたような気持ちになってしまいます。
 

Bを選んだあなたは……
 「コミュニケーションタイプ」

 
本の読み聞かせをしてあげるのは◎。読み聞かせは、親子のコミュニケーションの貴重な時間です。さらに、子どもが好きそうな本を選んですすめてあげれば、子どもの興味が広がります。
 


Cを選んだあなたは……
 「比較タイプ」
 
中には「私も読もう」という気持ちになる子もいるかもしれません。でも、「どうせ私なんか」という気持ちになる場合もあるので△。誰かと比較する声かけをするときは注意してください。
 

イラスト/コダイラヒロミ

子どもの生活力を育てましょう 【確認する観点編】

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小学校入学に向けて学習面が気になるお父さんやお母さんも多いかもしれませんが、忘れてはならないのが「生活力」です。
・生活のリズムは整っているか
・身の回りのことを自分でできるか
ということも年長の時期に育てて欲しい要素です。
 
千葉経済大学短期大学部こども学科教授の横山洋子先生は、年長児のこの時期は、できないことがあったも「まだできなくていいんだよ」「やっているうちに上手になるからね」という言葉をかけることが大切だとおっしゃっています。
 
「できる」「できない」にこだわるのではなく、できるようになる機会を作るためにもこの時期に一度確認をしてみましょう。
 


【生活リズム】 
 
●睡眠
□決まった時刻に布団に入る
□十分に睡眠がとれる
 
●食事
□毎日三食しっかり食べる
□偏食がない
□よく噛んで食べる
□食器具を正しく持てる
□家族と一緒に楽しく食べる
□姿勢や挨拶など、食事のマナーが身に付いている
 
●排せつ
□自分からトイレに行き、排せつする
□排せつの後処理を自分でできる
□トイレを汚さないよう気を付けて使える
□男の子は、立ち便器で排尿できる
□和式トイレが使える 
 

【身辺の自立】
 
●整理整頓
□持ち物を自分で用意する
□おもちゃなど使った物を片づける
 
●身だしなみ
□ひととおり自分で着替えられる
□自分で手を洗い、きちんと拭ける
□自分で鼻をかめる
□洗顔、歯磨きを自分でする
 
●生活技術
□ぞうきんやタオルを絞れる
□ほうきを使って掃ける
□鉛筆を正しく持てる
 
●手伝い
□カーテンの開閉をする
□植物の水やりやペットの世話をする
□食卓の準備をする
□洗濯ものなど衣服をたたむ
□新聞や郵便物をとってくる
 

できるようになる機会を作るために親子であせらず、いろいろなことに挑戦していきましょう。
より「生活力」をアップさせるために、【生活リズム編】【身辺の自立編】ワンポイントアドバイスをご紹介します。

☆年長の時期だからこそ、親子でライブ体験を!

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ここまで、こどもコンサルタントの原坂一郎先生に、春~夏の半年間、子どもにやりたいことをさせて自信を養いましょうというお話をうかがってきました。
 
そのほかに小学校に上がる前、年長児の今だからこそ、経験させるとよいことあるとのことです。
引き続き、原坂先生にアドバイスをいただきます。
 
 
●5、6歳で経験したことは一生記憶に残ります
 
年長児の今、親子で経験したらよいことはありますか?
 
原坂 年長児のお父さん・お母さんには、ぜひ、お子さんに“ナマの経験”“本物の体験”を積ませ、今こそライブ的なものに多く連れて行くことをおすすめします。
 
例えば遊園地やデパートなどで行われているヒーローショー、キャラクターショーや、幼児向けコンサートに来ている子どもは現在2、3歳児が多いように思いますが、本当は5、6歳児がいちばん楽しめるんです。
 
2、3歳の子どもは、ライブに連れて行ってもあまり分かっていないものですし、成長して覚えていることがまずありません。
けれども、5、6歳児を連れて行くと、一生覚えています。
 
ライブ=本物と触れ合うことです。
テレビで見ていたキャラクターが目の前にいる。5、6歳は感動して喜びます。
ライブで得た感動やさまざまな気づきは、その子の血となり肉となり、成長に役立つんです。2、3歳は、まだ感動とまではいきませんね。
 
大人は、『もうお兄ちゃん(お姉ちゃん)だから、○○ショーは喜ばないでしょう』と、決めつけてしまいますが、そんなことはないのです。
年長児こそ、ライブは楽しめますから、今こそ親子で楽しんでください。
 
これは、ライブに限らず、枕もとの本読みや、親子の触れ合い遊びも同様です。
もう大きいからと、5歳くらいから急にしなくなることが多いのです。年長児だって幼児なんです。まだまだ、こうした親子の触れ合い遊びは必要です。
そして、5、6歳の経験は、一生その子の心の中に残っていきますよ」
 
 
●ライブは、子どものあらゆる能力を伸ばします
 
確かに、キャラクターのショーには小さい子が多くて、年少・年中以下の子がターゲットなのかと思い込んでいました。
年長児とライブに行ったとき、親子でどのような楽しみ方ができますか?
 
原坂 「5、6歳の子どもをライブに連れて行くと、大人以上にいろいろなところを見ています。
照明をあてる人に気づいて『あんなところにも人がいるね』などと気づけるのは、会場全体を見る力があるからです。
親子でも、目のつけ所は異なりますから、どんなことに気がついたか話してみると面白いと思います。
 
『さっき、ヒーローの○○は何色の靴を履いていたでしょう?』と、クイズ合戦をしてみても楽しいでしょう。
経験というものは何でも、子どもの記憶力や想像力、再生能力などあらゆる能力を伸ばすことができます」
 
 
原坂先生、ありがとうございました。
お子さんは、好きなキャラクターがいますか?キャラクターでなくても、電車やお気に入りの歌、何でもお子さんの好きなもので、ぜひライブ体験をさせてあげましょう。

子育てのイライラを減らす3つの方法[2/27]

戯れている笑顔の親子

 

 

こんにちは。子育て心理学カウンセラーの東(ひがし)ちひろです。

私は、これまでに幼稚園・小学校教員を経験し、現在は心理学とコーチングの知識を活かして「子育て電話相談」を行っています。

 

うれしいことに、相談者のママたちからは、「東さんのアドバイスを実行したら、びっくりするほど子どもの行動が変わり、子育てがラクになった」という声をたくさんいただいています。

 

このコラムでも、「ハッピーな子育てママ」になっていくためのお手伝いをしていきますので、ぜひチェックしてくださいね。

 

 

 

●「イライラ」の悪循環から抜け出すには?

 

今回のテーマは、「子育てのイライラを減らす3つの方法」です。

 

子どもが言うことを聞かなくて親が大きな声で怒ったとしても……残念ながら子どもは「同じこと」を繰り返します。子どもは親の思っているように動いてくれませんよね。

 

例えば……

 

親に余裕がないときほど子どもがわがままを言う。

→親は「ムカッ!」として怒り、言葉や態度で子どもに当たる。

→親の言葉や態度に対して、子どもが反発的に反応してかんしゃくを起こし、汚い言葉や態度をする。

→その子どもの態度を見て、さらに親が怒る。「メラメラ」とさらに怒りの感情が高まる。

このように、親子で「イライラ」「ガミガミ」の悪循環となります。

 

 

 

●3つの方法で子どもの自己肯定感を育む

 

では、子育ての「イライラ」の悪循環から抜け出すには、どうすればいいでしょうか?

それは、子どもへの接し方を少し変えるだけです。方法は次の3つあります。

 

 

【1】子どもの話(言い分)を子どものテンポでただ肯定して聞き、コメントしない

 

親なりの正論があって口を出したくなっても、子どもの話を共感的に聞き、肯定してください。「ママも気持ちがわかるよ」と伝わると、子どもは自分の存在そのものを認められたと感じます。

 

 

【2】「目に見えたこと」「ちょっとした変化」を言葉にして伝える

 

子どもが洋服を自分で着られたら「かっこいいね」、体調が悪そうだったらおでこを触って「熱はないかな?」…など、見守って声をかけてあげます。子どもは「いつも見てくれている」と喜びを感じます

 

 

【3】子どもの体に触れる

 

手をつないだり、抱っこしたり、頭をなでたりして、子どもとのスキンシップを増やします。すると、子どもは「大事にされている」と安心感が持てるようになります。

 

この3つがうまく伝わると、子どもの自己肯定感が高まって心が安定してきます。子どもの心が安定すると、自然にやる気と自信が出てきて、親がガミガミと言わなくても自分から行動できるようになります。

 

 

 

●「ココロ貯金」でママの愛情をチャージ

 

私は、自己肯定感を高める方法として「ココロ貯金」ということをお伝えしています。

 

子どもへの愛情は貯金のように貯めることができ、その愛情(ココロ貯金)があれば、子どもがやる気と自信を持った子どもに育ち、自己肯定感が育まれます。

 

人は誰でもココロの中に「貯金箱」を持っています。「大好きだよ」と言われたり、抱っこやおんぶをしてもらったりした子どもは、「ココロ貯金」が増えます。

 

でも、感情的に怒鳴ったり叩いたりすると、子どもは「自分が否定された」と思い、せっかくの「ココロ貯金」がどんどん減ってしまいます。ほめたり抱っこされたりすることが少ない子どもの場合は、自信とやる気が持てない子どもになってしまうのです。

 

「ココロ貯金」があれば、ママがきちんと叱るときも受け止められるし、叱られても前向きに捉えたり、兄弟や友達にも優しくしたりする余裕があります。

 

真面目な子育てママは、子どもの困った行動をやめさせることにとらわれがちです。でも、そんなときこそ「ココロ貯金」の預金残高を増やすために、「言葉」と「行動」でママの愛情をどんどん子どもにチャージしてあげましょう。

 

一見、遠回りのようなことですが、子どもの自己肯定感が高まると、子育ての悩みはほとんど消えていきます。

これは、私が子育て相談で接してきた、多くのママたちが実感していることです。

 

ママがいくら愛情を持って子どもを育てていても、毎日ガミガミ口調ばかりだと子どもには愛情が伝わらないのです。

 

次回からは、「ココロ貯金」を貯めるためのケースごとの言葉がけや対応をお伝えしていきます。

「○○できる子」をめざす危険性

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ここまで、年長の時期に身につけたいこととして、“自己肯定感”“人とかかわる力”“意欲的に学ぶ力”“想像力”“ことばの力” の5つについて千葉経済大学短期大学部こども学科教授横山洋子先生にお話しいただきました。
 
ここで、横山先生は年長児の子どもを持つお父さん・お母さんに、ひとつ注意してほしいことを挙げてくださいました。
 
 
●子どもを「できる」「できない」の2択で見ない
 
年長児のうちに身につけたい5つのことについてお聞きしてきましたが、最後に年長児のお父さん・お母さんに、アドバイスがあればお願いします。
 
横山 「就学前に身につけたいことについてここまでお話ししました。
ここで、注意していただきたいのは、子どもを『○○できる・できない』という2択の目で見ないでほしいということです。
『できる』にこだわると、親は子どもを監視する人になってしまいます。そして『○○できる』方向へ子どもを追い込むことになりがちです。
 
親は『○○できる』にこだわらず、『○○をする機会は作る』、『経験できる場を与える』、『やり方が分からなければ教える』。
そして、『できたらかっこいいね』くらいの気持ちで子どもを見守り、できるようになったら共に喜びましょう。
 
できなくても、『まだできなくてもいいんだよ』、『やっているうちに上手になるからね』ということばをかけるようにしましょう。
こうしたことばは、子どもをホッとさせる救いのことばです」
 
 
なるほど、親が「できる」にこだわると、子どもに余計な劣等感を与えてしまうのですね。
 
 
●幼児期は、自然物に触れ、思い切り遊ぶことが大切
 
年長児に、親はどのような経験をさせてあげたらいいですか?
 
横山 年長の時期は、『できる・できない』にこだわらず、年長の時期にしかできない豊かな経験をさせることが重要です。
豊かな経験とは、海外に行くなど特別なことではなく、子ども自身が『おもしろい』と思って思い切り遊ぶことを指します。
5感や全身を使って、幼児期にしかできないこと幼児期にふさわしい経験・生活をさせることが大切です。
 
年長の時期にやるべきことは、自然物に十分に触れて、思い切り遊ぶこと
自分で楽しいと思って遊ぶうちに、自分で決めることが多々出てきます。
こうした年長の時期の充実が、その子の “主体性” を育てます
主体性とは、自分で考え、自分で行動し自分で責任を取る(人のせいにしない)こと。
自分の人生を自分で歩むことです。
子どもたちが、自分の人生を輝かせて生きていくために大切な力です。
 
また、親が子どもにとってよいものをと思い、何でも決めてしまうことがありますが、主体性を育てるためには、子どもに自分で決めさせる経験も必要です。
 
年長児のお父さん・お母さんは、子どもに多様な経験ができる場を提供し、その子の主体性を大切に育てましょう」
 

 

横山洋子先生、ありがとうございました。 
幼児期は、その子のその後の人生を決める大切な時間なんですね。
そんな時間を、大切に楽しく子どもと過ごせたらいいなぁと思いました。

 

 

 

 

 

☆お弁当ブロガーあ~るママさん・幼稚園のお弁当1

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幼稚園のお子さんを持つママは、お弁当のメニューに迷うこともあるのでは?
子どもが喜ぶおかずはもちろん、栄養や味のバランスのよいお弁当を作ってあげたいですよね。
 
人気お弁当ブロガーさんの連載、4月にご登場いただくのは『毎日がお弁当日和』のあ~るママさんです。
 
 
あ~るママさんは、9歳の男の子、5歳の女の子のお子さんを持つママ。
ブログでは、小学生、幼稚園のお子さん用のお弁当メニューをはじめ、パパ用のお弁当も紹介されています。
 
今回は、幼稚園のお子さんにおすすめの「豚こま唐揚げ弁当」を教えていただきました。
 
 
豚こま唐揚げ弁当
《MENU》
・ミートソースオムライス
(ケチャップライスをお弁当箱に詰め、その上に薄焼き卵をかぶせ、ミートソースをのせるだけ!)
・クリームチーズ
・プチトマト
 


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豚こま切れ肉を使って手軽に!
「豚こまのひと口唐揚げ」
 
【材料】(4人分・作りやすい分量)
 豚こま切れ肉…220g
 塩、こしょう…各少量
 粉チーズ…大さじ 1 1/2
 マヨネーズ…大さじ 1 1/2
 片栗粉…大さじ 1 1/2
 ガーリックパウダー…少量
 
 揚げ油…適量
 
 
【作り方】
1 豚肉を包丁でたたき、筋切りしながら粗みじん切りにする。
2 揚げ油以外の全ての材料をボウルに入れて混ぜ合わせ、ひと口大に丸める。
3 180度の揚げ油で、 をきつね色になるまで揚げる。
 



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グレープフルーツの酸味でさっぱりと!
「小海老ときゅうりのグレフルサラダ」
 
【材料】(4人分)
 きゅうり…1本
 塩…少量
 小海老(ボイル)…15尾
 グレープフルーツ…1/2個
 オリーブオイル…大さじ1
 塩、こしょう…各少量
 しょうゆ…適量
 
 
【作り方】
1 きゅうりはピーラーで、しま模様に皮をむき、5㎜幅の輪切りにして塩もみする。
2 グレープフルーツは身をほぐしておく。
3 きゅうりは、水けをふき取る。ボウルに全ての材料を入れ、混ぜ合わせる。
 

《あ~るママさんのおすすめPOINT》

 
あ~るママ 『豚こまハンバーグ』は、前日に肉だねを作っておけば、朝は揚げるだけでOKです。マヨネーズを加えることで、簡単に柔らかな食感に仕上がります。
 
そして、『小海老ときゅうりのグレフルサラダ』は、冷蔵庫でキンキンに冷やしてから召し上がれ!
グレープフルーツの酸味と甘みが、きゅうりに染み込むぐらいまで漬け込むと、とっても美味です(ひと晩程度)。水けをしっかり切ってからお弁当箱に詰めてくださいね」
 

子どもの生活力を育てましょう 【身辺の自立編】

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【確認する観点編】でチェックをしたら、できていないことが多くて心配しているお父さん、お母さんがいるかもしれません
 
「『できる』『できない』にこだわらず、子どもに豊かな経験をさせることが大切だと、千葉経済大学短期大学部こども学科教授の横山洋子先生はおっしゃっています。
 
今回は、お子さんが身の回りのことを自分でできるようになるために、お父さん、お母さんへのヒントをご紹介します。(横山先生監修)
 
 
●整理整頓
遊びに夢中になってしまったお子さんに、「早く片づけて!」と、散らかっている物を邪魔物扱いしてしまうことがあるかもしれません。
でも、そうすると「物は大切だから片づける」という本来の目的が伝わりません。
「次に遊ぶときに、なくなっていたら困るよね」と呼びかけ、食事の前、外出の前など、生活の中の区切りのタイミングで片づけを促すようにするとよいでしょう。
 
 
●身だしなみ
着替え、手洗い、洗顔や歯磨きなど、ひととおりのことはできるようになっているかもしれません。
外出時にはお子さんに手洗い後に使う自分専用のハンカチを持たせて、なくさないようにすることや、着替えたら、洗い物は決まった場所に持っていくことなど、一歩踏み込んだ習慣を身に付けられるとよいですね。
 
歯磨きの際はまだ大人の仕上げ磨きが必要な時期ですが、「この部分はこうやって磨くよ」などと話しながら行い、1年後には一人で磨けるようにしていきましょう。
 
 
●生活技術
掃除機や使い捨ての拭き取りシートが主流の最近では、ぞうきんを絞ったり、ほうきを使って掃いたりすることは、子どもには意外と難しいものです。
ママノートでは、それぞれの方法を解説した記事がありますので、そちらを参考にしてみてください。
 
●手伝い
【確認する観点編】であげたような、簡単にできるお手伝いから始めてみましょう。
まずは、進んでお手伝いをできる習慣を身に付けるのが第一です。
お子さんが、楽しんでできているお手伝いがあれば、最初はそれだけでもよいでしょう。
だんだん慣れてきて、お手伝いできることが増えたら「○○もできるようになったね、かっこいい!」
などとお話しして、できることが増えたことを親子で喜びましょう。
 
 
小学校に入学すると、机の中の道具の整理や、身だしなみなど、様々なことを自分でやらなければいけない場面が多くなります。
【生活リズム編】にくらべると少し難しいこともあるかもしれませんが、「できたら気持ちいいね!」ということをお子さんと分かち合いながら、生活力アップを目指しましょう! 

子どもの生活力を育てましょう 【生活リズム編】

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【確認する観点編】でチェックをしたら、できていないことが多くて心配しているお父さん、お母さんがいるかもしれません。
 
千葉経済大学短期大学部こども学科教授の横山洋子先生「『できる』『できない』にこだわらず、する機会を作る、経験できる場を与えることが大切です」とおっしゃっています。
「できたらかっこいいね」くらいの気持ちで子どもを見守っていきましょう。
 
今回は、生活のリズムを整えることができるようになるために、睡眠、食事、排せつについて、ママへのヒントをご紹介します。(横山先生監修)
 
 
●睡眠
なかなか寝ないお子さんに、「早く寝なさい!」ついついそんな風に言ってしまいがちなママもいるかもしれません。
そんな時は、「おしゃべりしないで、頭を枕にくっつけようね」などと具体的に指示をしたり、静かな声で読み聞かせをしたりして、お子さんの興奮や緊張を和らげる工夫をしたりしてみましょう。
また、テレビやテレビゲームは夜早い時間に消すようにするのも大切です。
 
 
●食事
・なかなか食べない
食事が進まないときは、まずは体調不良でないか確認をしましょう。
体調不良でないようなら、「ママが食べさせてあげよっか」と声をかけてみるのも手です。
ママに甘えたいだけのこともあるので、ひと口、ふた口と食が進むようなら、自然なタイミングで、自分で食べるようにバトンタッチしましょう。
 
・偏食
無理に食べさせようとするのではなく、苦手なものは、盛り付けるときに「どのくらい食べられそう?」と聞いてみましょう。
自ら食べようとする気持ちを引き出すのがポイントです。
(大皿料理なら、「食べられるだけ取ってみよう」と促し、取った分だけ食べられたら、まずはOKとしましょう。)
自分で食べられる量を把握する訓練にもなりますので、就学してから、初めて給食を経験するお子さんにも役立ちますよ。
 
・マナー
食事のときの姿勢に関しては、具体的に声をかけましょう。
背筋を伸ばして、体とテーブルとの間はこぶし1つ分が目安です。
 
また、食事をするときはテレビを消すなど、気が散らない工夫をしてみるのもよいでしょう。
 
 
●排せつ
トイレの後は水を流す、手を洗う、などの約束事を忘れてしまうようなら、ときどき、「流した?」「手を洗った?」と声をかけましょう。
また、トイレを汚してしまった場合には、パパやママに言うことを約束しておきましょう。
先輩ママの中には、「汚したら自分でお掃除」をルールにしている方もいるようですよ。
自宅以外の場所で落ち着いて排せつできず、がまんしてしまうお子さんもいるようですが、お出掛けの時はチャンス!
積極的に「お手洗い行っておいたら?」などと声をかけ、様々な環境に慣れておくのがよいでしょう。
 
 
就学すると、勉強など集中して取り組むことも増えますので、年長児この機会に生活リズムを整え、健康な体づくりをしましょう。今から少しずつ実践して、自信を持って1年生になれるとよいですね。

年長児に身につけさせたい“自己肯定感”

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年長さんの親は、子どもにどのような経験をさせたらよいのでしょうか?
 
千葉経済大学短期大学部こども学科教授横山洋子先生は、幼児期に身につけたいこととして5つ挙げてくださいました。
 
その一つ目として、「年長さんの時期に身につけたい “自己肯定感” 」について詳しくうかがっていきます。
 
 
●年長さんが特に身につけたい“自己肯定感”
 
“自己肯定感” とは、どのようなものなのですか?
 
横山  “自己肯定感” とは、『自分が好き』という感覚です。
『自分はやればできるんだ』という有能感自分を信じる力、すべてを含みます。
 
自分が好きであれば、前向きに生きようとします。
人の言ったことを『へー、そうなんだ』と受けとめられる素直さも持てます。
それらが、何かを学ぼうとする姿勢を育みます。
 
これから、小学生になり様々な経験をして多くのことを学んでいく幼児には、この、自分が好きという “自己肯定感” が何より大切です」 
 
 
●自己肯定感はどうやって育つのか?
 
わが子に “自己肯定感” をつけさせるには、親はどのようなことをすればいいですか?
 
横山 「土台となるのは、安心して生きられる環境です。
びくびくせずに自分を出すことができる “居場所” が園にも家庭にもあることが、大前提になります。 
 
大人が怒らないか、顔色をうかがいながら、びくびくしていては自己肯定感は育ちません
それには大人が、子どもを否定的に見ず、肯定的に受けとめることが必要です。
園と家庭と、両方に居心地のよい居場所があってバランスよく “自己肯定感” は育ちます。
 
自己肯定感“有能感” も含んでいます。
これは、『自分はやればできるんだ』という自分を信じる力のことです。
『今はできなくても、将来はきっと』と思える子どもは伸びていきます。この感覚を育むのが “挑戦する遊び” です」
 
 
“挑戦する遊び” とは具体的には、どのようなものがありますか?
 
横山 「例えば、
・あやとり・お手玉・けん玉・パズル・折り紙 など、手先を使った遊び
・長なわ・とびばこ・たけうま・てつぼう などの体を使った遊びと、いろいろあります。
 
これらは、最初はできなくてもやっているうちに少しずつできるようになる遊びです。
例えば、たけうまなら最初は乗ることもできなかったのが、『3歩もあるけるようになった!』と、自分の成長を感じることができますよね」 
 
 
●子どもと同じ目線で、親も一緒に遊びましょう
 
こうした、“挑戦する遊び” をしているとき、親はどのようにかかわるとよいでしょうか?
 
横山 「まず、一緒に楽しもうとする気持ち、できるようになったことを共に喜ぶ気持ちが大切です。
同じ目線で楽しく一緒に遊べばOKです。
 
『できないから、教えてあげる』というかかわりはNG。
こうした、上から目線のかかわりはプラスになりません。
初めてのときはできなくて当たり前で、『こうすればいいじゃない』と上から教えられたのでは、子どもは楽しく遊べません。
教えるのなら、『小さいころ得意だったんだよねー』と一緒に遊びながら見本になるようにしましょう。
 
できないときには、子どもは悔しい思いをするかと思います。
そんなとき、『お父さん・お母さんも、小さいときできなくて悔しかったよ』という体験話をしてあげると、子どもは目を輝かせます。
『お父さん・お母さんもできなかった』という親の体験は、子どもにとって『今はできなくてもいつかはできるようになる』という励みになります。
ぜひ、自分の体験をお子さんに話してあげましょう」
 
 
横山先生、ありがとうございました。 
 
次は、幼児期に身につけたい『人とかかわる力』についてお聞きします。