幼稚園・小学校教員、中学校相談員、教育委員会勤務 (教育相談総括指導員)の経験を経て、「東ちひろマザーズセラピー」を主宰。心理学とコーチングの知識を活かし、子育てに関する電話相談や講演などを行っている。プライベートでは二児の母でもある。
著書:『男の子をぐんぐん伸ばす!お母さんのコーチング術』(メイツ出版)、『子どもが伸びる魔法のコーチング』(学陽書房)、『スペシャリスト直伝!教室で使える! ほめ方・しかり方の極意』(明治図書出版)など。
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生活・しつけ
年長 2015年3月27日の記事
こんにちは。子育て心理学カウンセラーの東(ひがし)ちひろです。
日々、お子さんと向き合っていて、
「どうして子どもは私の言うことを聞いてくれないのだろう。もしかして、私の子育てが間違っているのかも……」
そんなふうに「自分はダメなママだ」と悩んでしまうことはありませんか?まじめなママほど、自分を責めてしまいがちです。
なぜ、子育てをがんばっているのに、自己否定感を感じてしまうのでしょうか。
その主な理由は……
・子育てはすぐに効果が現れないので、上手くいっているかどうかわからず、自信がわかない
・子どもに自分の時間や自由を取られたように感じ、自分の生きがいや将来について悲観的になってしまう
このような気持ちに覆われた子育てだと、自己否定感がつのり、「自分はダメなママだ」と思い込んでしまうのです。もっと、周りの人が一生懸命がんばっているママを認めてくれればいいですよね。
でも、パパ、おじいちゃん、おばあちゃん、近所の人も、「子育てすることは当たり前」と捉えていることが多く、なかなかほめてくれないものです。
●自分で自分をほめるだけで、自信がつく
人は、社会的な動物と言われています。人と関わり合って「自分らしさ」を見つけ、生きがいを持ちます。自分に自信があり、生きがいを持つ人は、「相手に認められたい」という「承認の欲求」が満たされているのです。
しかし、子育てママは、人に認めてもらう機会があまりありません。それは、子どもが成長している過程で、まだ結果が出ていないからです。
結果が見えないために、ママ自身がどう思うのか、ママの期待通りに子どもが育っているかで善し悪しを判断してしまいがちです。でも、ママが「マル」だと思っても、それが子どもにとって「マル」だとも言いきれません。
つまり、子育てに正解はないのです。
私は、子育てをがんばっているママには、全部「マル」をあげたいのです。周りの人から認めてもらうのが理想ですが、何よりもがんばっている自分自身に対して「マル」をあげましょう。
自分を1点も減点してはいけません。自分の全てに「マル」をあげるのです。
そして、「そんな自分が大好きだよ。ありがとう」と自分自身に言ってあげてください。
●自分を認める「ママほめ」を習慣に
それでは、ママの自信を高める3つの方法をお伝えします。
【1】周りの人と子育ての大変さを共有し合う
子育ての悩みを親や友達、知人などに話してみると、「私もそうだよ」「そうそう」とか、「私のときもそうだった」と言われることがあります。これが、「自分だけじゃないんだ」という安心感につながります。
社会環境や子育てに使う道具が変わっても、昔から子育ての悩みは変わらないのでしょうね。「みんなが通ってきた道なんだ」と自分を安心させてください。
【2】「ママほめ」をして自己肯定感を高める
「ママほめ」とは、ママがしている「当たり前」のことに焦点を当て、ささいなことでも自分自身に「マル」をあげることです。「よくやっている自分」に気づくことで、いつの間にか子どものよさにも気づけるようになり、ほめ上手のママになります。
「ママほめ」のやり方は簡単です。
今日やった「当たり前」のことを思い出してください。
例えば、家族のために朝食を作ったとしましょう。
「私ってえらいね。夕べ子どもの世話であまり寝ていなかったのに、朝早く起きて、みんなのために朝食を作ってえらい」と自分をほめるのです。これは、心の中でつぶやいてもいいのですが、紙に書き出すとさらに効果的です。
「やって当たり前だと思われていたことが、実は当たり前のことではなくて、いろいろな努力がないとできなかったんだよね。やっぱり、私って立派だね。私ってえらいね。誰もほめてくれないけど、私だけは私をほめてあげるね」
そして、「ママほめ」をするときは、次のことを意識してください。
・「私は」を主語にする
・「当たり前」のことをやった事実をほめる
「しようとしている」「心がけている」「努力している」ことでもOKです
・「えらいね」、「立派だね」、「すごいね」「いいね」など、肯定語で自分をほめる
その内容を「ごっくん」と心に落とし込みましょう。
そして最後に、「ありがとうございます」と自分に感謝の言葉をかけます。
がんばったときも、ダメダメのときも、歯磨きをするように、毎日繰り返しやってみましょう。すると、気づいたときには「ほめ回路」が太くなり、「ブレない心軸」があるママになっています。「子育て上手」は「生き方上手」なのです。
【3】自分を大好きになる
子どもはママのことをとても大事に思っています。ママが自分自身を嫌いになったら、ママのことが大好きなお子さんは、どう思うでしょう。自分の一番の味方は自分自身です。そのために、することがあります。
鏡に自分を映したときに、言葉に出して「大好きだよ」とつぶやきましょう。毎日、鏡を見るたびに繰り返します。嫌な気持ち、辛い気持ち、落ち込んだ気持ちのときこそ、鏡に向かって言いましょう。
「嫌なんだね。そんな私、大好きだよ」
「辛いんだね、そんな私も、大好きだよ」
「落ち込んでいるんだよね。そんな純粋な私、大好きだよ」
そんなふうに、ネガティブな感情もそのまま認めます。
ネガティブな感情は、「あってはいけない」と無視するとますます大きくなり、認めると小さくなります。
私 のFacebookでは、お互いの「ママほめ」を共有し合い、自信を持って子育てに向かっていく「ママほめ(秘密)」を行っています。興味のある方は、ぜ ひ活用してください。今回お伝えした3つの方法を効果的に実現できるようになっています。子育てをしているすべてのママが、「ハッピー子育てママ」になる ことを願っていますね。
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著書:『男の子をぐんぐん伸ばす!お母さんのコーチング術』(メイツ出版)、『子どもが伸びる魔法のコーチング』(学陽書房)、『スペシャリスト直伝!教室で使える! ほめ方・しかり方の極意』(明治図書出版)など。
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