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週末・その他
年長 2013年4月25日の記事
☆動物のおもしろさがわかる観察のポイント
《子どもとレジャー『動物園・水族館をもっと楽しむ方法3』》観察テーマを決めると、おもしろい発見があります。
バラエティ豊かな動物たちのいる動物園や水族館。散歩気分で何となく見て回るのもいいけれど、せっかくなら動物それぞれの“おもしろさ”を見つけたいもの。観察のし方にも、コツはあるのでしょうか?
●ポイントを絞って観察しましょう
動物を子どもと一緒に見ているとき「かわいいね」「大きいね」など、ついありきたりな声かけになってしまうことがあります。
高岡 「『かわいいね』『大きいね』という率直な言葉でもかまわないと思いますよ。お子さんとおしゃべりしながら見ていくことを大切にしてほしいですね。
以前、水族館で見かけた親子連れのお父さんは、『本当に海の中にいるみたいだね』『竜宮城は、こんな感じなのかなぁ』と、お子さんにロマンチックな声かけをされていました。お子さんも『ワー、きれい』と目をキラキラさせて。
そんな場面を見かけると、思わず『お父さん、がんばって!』と、心の中で応援したくなってしまうんです(笑)。
こういうちょっとした会話が、のちのち家族にとって宝物のような思い出になるのではないでしょうか」
動物のおもしろさがわかる、観察のポイントを教えてください。
高岡 「それぞれの動物の特徴というのは、ある程度時間をかけて見ていないとわかりにくいものです。
からだ全体を見ようとすると、なんだか風景をながめているような、とらえどころのない感じになるので、私は、動物のどの部位を観察するかテーマをあらかじめ決めることがあります。
例えば、動物園で動物の“足の裏”をテーマに観察したことがありました。
・ゾウの足の裏は、だ円形で、全体的に平らなんだな。
・ライオンの足の裏には、大きな肉球があるから、音を立てずに歩けるんだな。
・ホッキョクグマは、氷の上を歩くから足の裏まで毛が生えているんだな。
このように、足の裏をテーマに観察するだけでも、動物の特徴を発見できるんです。
また、『○○(子どもの名前)ちゃんの鼻とライオンの鼻は、どう違うかな?』などと言って、人間と動物を見比べてみることも観察眼を深めるよい方法だと思います」
子どもに質問されて、わからないことがあったときはどうすればいいですか?
高岡 「お子さんが質問してきたときは、興味を伸ばすチャンスです。
でも、実際は大人でも、動物についてわからないこと、たくさんありますよね。
そんなときは、動物の案内が書かれたプレートをチェックしたり、近くに飼育員さんがいれば質問したりしてみてください。飼育員さんは、きちんと答えてくれます。
調べたり、質問したりすることで、問題をクリアーする手段や知識を身につける、よい機会になると思います
“大人が『知らない』とは言えない……”という気持ちもわかるけど、この際プライドは捨ててしまいましょう(笑)」
動物によっては、案内プレートに名前や誕生日が書かれていることがありますよね。
高岡 「そうなんです。ぜひ、お子さんと一緒に読んでみてください。
いろいろな動物がいるけど、名前があって、誕生日があって、性格もそれぞれ違って……。“人間も動物も同じなんだな”と感じられ、いとおしくなります。
名前を呼ぶと、反応して近くに来てくれる動物もいます。うれしいですよね」
次回は、動物ごとの見どころについてお話をうかがいます。ぜひチェックしてくださいね!